JPH04329064A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、メモリ受信機能を有す
るファクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、相手ファクシミリ装置より受
信した画像情報を画像メモリに蓄積する機能を有するフ
ァクシミリ装置が提供されている。このファクシミリ装
置では、例えば記録部が用紙切れ等の異常により、受信
画像をすぐに出力できない場合に、これを一時的にメモ
リに蓄積しておき、記録部の異常が解除された時点で、
出力を行うようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のファクシミリ装置において、記録部の異常が解除さ
れない状態で、大量の受信があった場合には、画像メモ
リの容量がいっぱいになってしまい、メモリ受信できな
くなる問題がある。また、記録部の異常が容易に解除で
きない種類のものである場合、特に緊急を要するときな
どに、メモリ受信した画像情報を容易に出力することが
できないという欠点がある。

【０００４】ところで、このようなファクシミリ装置の
利用形態として、従来は会社等で１台のファクシミリ装
置を多数の人が共同利用する場合が一般的であったが、
最近のファクシミリ装置の小型低価格化にともない、比
較的少人数の部所毎にファクシミリ装置を設置する状況
になりつつある。しかし、このように複数のファクシミ
リ装置を設置した場合でも、例えば、各ファクシミリ番
号の外部への浸透度の差により、外部からの受信が特定
のファクシミリ装置に集中する場合が多い。

【０００５】したがって、あるファクシミリ装置に受信
が集中して、紙無し状態となり、さらにメモリ容量がい
っぱいになることも頻発することが予想される。

【０００６】一方、あるファクシミリ装置に受信が集中
して、これが正常に出力された場合には、各出力原稿に
は、他のファクシミリ装置で受信すべきものが多く含ま
れることになるので、その出力原稿を他のファクシミリ
装置の利用者に渡さなくてはならず、煩雑である。

【０００７】本発明は、記録部の異常による画像メモリ
フル状態を有効に回避でき、また受信原稿を配布する手
間を軽減することができるファクシミリ装置を提供する
ことを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、送信側ファク
シミリ装置からの受信画像データを蓄積する画像データ
蓄積手段と、上記受信画像データを記録紙上に出力する
記録手段と、この記録手段の状態を検出する検出手段と
、予め受信画像データの転送先番号を登録する転送先番
号登録手段と、上記記録手段が記録不能な場合に、上記
登録手段に登録した転送先番号により、上記受信画像デ
ータを転送する画像データ転送手段とを有することを特
徴とする。

【０００９】また、本発明は、送信側ファクシミリ装置
からの受信情報に含まれる発信元データを検出する検出
手段と、上記送信側ファクシミリ装置からの受信画像デ
ータを蓄積する画像データ蓄積手段と、上記受信画像デ
ータを記録紙上に出力する記録手段と、上記発信元デー
タと、この発信元に対応した所定数の転送先番号とを格
納した対応テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、上
記検出手段により検出された発信元データに基づいて、
上記対応テーブルを参照し、対応する所定数の転送先番
号を読み出す検索手段と、この読み出された転送先番号
により、上記受信画像データを転送する画像データ転送
手段とを有することを特徴とする。

【００１０】

【実施例】図１は、本発明の第１実施例を示すブロック
図である。

【００１１】このファクシミリ装置は、原稿１を光学的
に走査して読み取り量子化した画像データを出力する光
電変換量子化回路２と、画像データを蓄積する送信バッ
ファ３と、この送信バッファ３からの画像データを圧縮
して圧縮画像データを出力する圧縮回路４と、受信した
圧縮画像データを伸張して受信画像データを出力する伸
張回路５と、受信画像データを記録紙に出力する記録部
６とを有する。

【００１２】また、このファクシミリ装置は、受信画像
データを記憶する画像メモリ７と、送信時には、圧縮画
像データを通信情報としてフォーマット化を行い、受信
時には、その逆の処理を行い、さらにファクシミリ手順
信号の送受信処理を行う通信制御部８と、この通信制御
部８からの信号を変調し、また受信信号を復調して通信
制御部８に出力する変復調回路９と、変調された圧縮画
像データを含むファクシミリ信号を伝送路１１に対して
送受信する網制御部１０とを有する。

【００１３】さらに、このファクシミリ装置は、記録部
６が正常に記録できるかどうかを検出する記録部状態検
出手段として、記録紙の有無を検出する記録紙有無検出
回路１２と、例えば感熱記録方式を採用した記録部６に
おいて、ロール紙の終端近傍に付されている黒帯により
、記録紙のニアエンドを検出する記録紙残量検出回路１
３とを有する。

【００１４】また、このファクシミリ装置は、上記記録
部６が使用できないときの転送先のファクシミリ番号を
記憶する転送先番号記憶部１４と、上記転送先のファク
シミリ番号を上記記憶部１４に登録するための転送先番
号登録部１５と、上記転送先番号記憶部１４を参照して
所定のファクシミリ番号に発呼すべく網制御部１０を制
御する呼制御部１６と、上記記録部６が使用できず、画
像メモリ７に受信画像データが蓄積された状態で、ユー
ザの希望により、他のファクシミリ装置に受信画像デー
タを転送してプリントアウトすることを指示するための
転送指示部１７と、この転送指示部１７からの指示に基
づいて受信画像データを上記転送先番号のファクシミリ
装置に転送すべく、以上の各機能要素を制御する転送制
御部１８とを有する。

【００１５】なお、上記転送先番号登録部１５および転
送指示部１７は、不図示の操作パネルに構成されている
。例えばこの実施例では、操作パネルにおける一連のフ
ァクシミリ操作手順の中で、ファンクションキーを割り
当てることにより構成している。

【００１６】図２は、本実施例の受信時の動作を示すフ
ローチャートである。

【００１７】このようなファクシミリ装置において受信
があった場合、通常、記録部６が正常に記録することが
できる場合には（Ｓ１）、例えばその１受信分の受信画
像データを画像メモリに一旦蓄積し（Ｓ２）、受信終了
後（Ｓ３）、記録部６においてプリントアウトする（Ｓ
４）。

【００１８】しかし、例えば記録紙有無検出回路１２で
記録紙切れが検出されたり、記録紙残量検出回路１３で
、１受信分の一部の記録が不可能と判明した場合には（
Ｓ１）、転送制御部１８に、異常を通知する（Ｓ５）。 そして、この場合、受信データは、画像メモリ７に順次
蓄積されていく。特に、ユーザが転送指示部１７により
何も指示をしない場合には（Ｓ６）、記録部６が回復す
るまで受信データを画像メモリ７に蓄積していき（Ｓ７
、Ｓ８）、記録部６が回復した時点で（Ｓ９）、そこま
で蓄積した受信データをプリントアウトする（Ｓ４）。

【００１９】また、記録部６の異常中に転送指示部１７
によりユーザが画像メモリ７内の受信データの転送を指
示した場合には（Ｓ６）、この旨を転送制御部１８に通
知し（Ｓ１０）、上述した画像データの蓄積後（Ｓ１１
、Ｓ１２）、転送制御部１８は、転送先番号記憶部１４
に予め登録されている転送先ファクシミリ番号を読み出
して呼制御部１６を起動し、網制御部１０を制御するこ
とにより、転送先ファクシミリ装置に発呼し、回線の接
続後、画像データを送信する（Ｓ１３）。

【００２０】なお、上記実施例では、主に記録紙の有無
および残量を検出して記録部６の状態を判定したが、例
えばレーザビームプリンタを採用している場合、トナー
の残量を検出することにより、記録部６の状態を判定す
るようにしても良い。

【００２１】また、図３は、本発明の第２実施例を示す
ブロック図である。

【００２２】この第２実施例のファクシミリ装置は、記
録不能状態でメモリ受信した場合、上記第１実施例のよ
うに、転送指示部１７によって画像データを転送するの
ではなく、自動的に転送を行うものであり、この転送後
に、転送の内容を表した転送通知レポートを作成して、
記録部６の回復後、プリントアウトするようにしたもの
である。

【００２３】したがって、このファクシミリ装置には、
上記第１実施例の転送指示部１７の代わりに、転送通知
レポート用の画像を作成する画像作成部１９が設けられ
ている。なお、その他の構成は、上記第１実施例と同様
であり、説明は省略する。

【００２４】図４は、転送通知レポートの一例を示す模
式図である。

【００２５】この転送通知レポートでは、受信データを
記録できないため、転送処理したことが転送先とともに
記されている。

【００２６】また、図５は、転送通知レポートの他の例
を示す模式図である。

【００２７】この例では、図３に示す内容に加えて、発
信元のデータが記されている。これは、ファクシミリ手
順信号中のＮＳＦ（非標準機能識別信号）等より得るこ
とができる。なお、以上の例に限らず、さらに可能な場
合には発信元の電話番号等を付加しても良い。

【００２８】図６は、本発明の第３実施例を示すブロッ
ク図である。

【００２９】この実施例は、記録部６の状態にかかわら
ず、受信情報の発信元が予め登録された発信元である場
合に、この受信画像データを、その発信元に対応して登
録されたファクシミリ装置に即時自動的に転送するもの
である。

【００３０】したがって、この実施例装置は、上記第１
実施例の記録紙有無検出回路１２、記録紙残量検出回路
１３、転送先番号記憶部１４、転送先番号登録部１５、
転送指示部１７および転送制御部１８が除去され、その
代わりに、受信したファクシミリ情報から発信元データ
を読み取る発信元データ検出回路２０と、予め発信元デ
ータと転送先ファクシミリ番号とを対応づけて登録して
おく対応テーブル登録部２１とを有している。なお、そ
の他の構成は上記実施例と同様であり、説明を省略する
。

【００３１】図７は、この実施例における受信時の動作
を示すフローチャートである。

【００３２】以上のようなファクシミリ装置において受
信があった場合、通信制御部８にてファクシミリ手順信
号の送受を制御しながら、受信画像データを圧縮して画
像メモリ７に格納する（Ｓ２１）。

【００３３】そして、ここで受信したＮＳＦには、相手
送信機のＩＤとして略称等の発信元データが含まれてい
る場合が多い。そこで、上記発信元データ検出回路１２
は、通信制御部８におけるファクシミリ手順信号のやり
とりを監視し、ＮＳＦ内の発信元データを検出する（Ｓ
２２）。

【００３４】これにより呼制御部１６は、この検出した
発信元データに基づいて上記対応テーブルを参照して、
受取人のファクシミリ番号を検索する（Ｓ２３）。ここ
で対応テーブルに発信元データがあった場合（Ｓ２４）
、これに対応するファクシミリ番号を発呼すべく網制御
部１０を制御し、このファクシミリ装置がつながった後
、上記画像メモリ７に格納された圧縮画像データを、通
信制御部８、変復調回路９と、網制御部１０を通して伝
送路１１に通常のファクシミリ手順によって送出する（
Ｓ２５）。なお、この動作は、発信元データに対応する
ファクシミリ装置が複数ある場合、順次繰り返される（
Ｓ２６）。また、発信元データが登録されていない場合
には（Ｓ２４）、受取人への送信を行うことなく終了す
る。

【００３５】なお、以上の動作は、このファクシミリ装
置において、受信画像データを記録部６より出力した後
に行っても良いし、また、本ファクシミリ装置では出力
せずに転送だけを行うようにしても良い。また、これら
をモード設定により選択できるようにしても良い。

【００３６】以上の処理により、受信画像の各受取人の
最寄りのファクシミリ番号を予想される発信元データに
対応してテーブルに登録しておくことにより、送信側の
手を煩わすことなく、適正な受取人に受信画像を自動的
に配布することができる。

【００３７】図８は、上記対応テーブルを示す模式図で
ある。

【００３８】例えば、○Ｘ商事と出力に取り引きしてい
る人の席がファクシミリ番号４２１２のファクシミリ装
置のそばであるので、○Ｘ商事の略称「○Ｘショウジ」
と電話番号「４２１２」が登録されている。なお、発信
元が漢字の発信元データを使用できるものである場合に
は、受信側の本ファクシミリ装置においても、漢字コー
ドで登録するようにする。

【００３９】なお、上述の実施例では、ＮＳＦのＩＤの
みを使用して発信元データを検出しているが、例えば発
信側ファクシミリ番号が送られてくる通信形態の場合、
これを発信元データとして転送先を決定するようにして
も良い。

【００４０】

【発明の効果】本発明によれば、記録部が紙無し等によ
る記録不能状態となった場合でも、画像データを予め登
録されたファクシミリ番号に転送することから、メモリ
受信による画像メモリフル状態を有効に回避でき、画像
データの有効な受信を確保することができる。

【００４１】また、本発明によれば、受信情報に含まれ
る発信元データに基づいて、受信画像の受取人に対する
ファクシミリ番号を対応テーブルより検索して、画像デ
ータを転送することから、送信側の手を煩わすことなく
適正な受取人に受信画像を自動的に配布することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示すブロック図である。

【図２】上記第１実施例の受信時の動作を示すフローチ
ャートである。

【図３】本発明の第２実施例を示すブロック図である。

【図４】上記第２実施例における転送通知レポートの一
例を示す模式図である。

【図５】上記第２実施例における転送通知レポートの他
の例を示す模式図である。

【図６】本発明の第３実施例を示すブロック図である。

【図７】上記第３実施例の受信時の動作を示すフローチ
ャートである。

【図８】上記第３実施例の対応テーブルを示す模式図で
ある。

【符号の説明】

７…画像メモリ、 ８…通信制御部、 １０…網制御部、 １２…記録紙有無検出回路、 １３…記録紙残量検出回路、 １４…転送先番号記憶部、 １５…転送先番号登録部、 １６…呼制御部、 １７…転送指示部、 １８…転送制御部、 １９…画像作成部、 ２０…発信元データ検出回路、 ２１…対応テーブル記憶部。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　送信側ファクシミリ装置からの受信画
   像データを蓄積する画像データ蓄積手段と；上記受信画
   像データを記録紙上に出力する記録手段と；この記録手
   段の状態を検出する検出手段と；予め受信画像データの
   転送先番号を登録する転送先番号登録手段と；上記記録
   手段が記録不能な場合に、上記登録手段に登録した転送
   先番号により、上記受信画像データを転送する画像デー
   タ転送手段と；を有することを特徴とするファクシミリ
   装置。
2. 【請求項２】　　請求項１において、上記記録手段が記
   録不能な状態から記録可能な状態に復帰した場合に、上
   記登録手段に登録した転送先番号により、上記受信画像
   データを転送したことを表すレポートを出力することを
   特徴とするファクシミリ装置。
3. 【請求項３】　　請求項１において、上記登録手段に登
   録した転送先番号により、上記受信画像データを転送す
   ること指示する強制転送指示手段を有することを特徴と
   するファクシミリ装置。
4. 【請求項４】　　送信側ファクシミリ装置からの受信情
   報に含まれる発信元データを検出する検出手段と；上記
   送信側ファクシミリ装置からの受信画像データを蓄積す
   る画像データ蓄積手段と；上記受信画像データを記録紙
   上に出力する記録手段と；上記発信元データと、この発
   信元に対応した所定数の転送先番号とを格納した対応テ
   ーブルを記憶するテーブル記憶手段と；上記検出手段に
   より検出された発信元データに基づいて、上記対応テー
   ブルを参照し、対応する所定数の転送先番号を読み出す
   検索手段と；この読み出された転送先番号により、上記
   受信画像データを転送する画像データ転送手段と；を有
   することを特徴とするファクシミリ装置。