JPH04328403A - 長尺物の計尺装置 - Google Patents

長尺物の計尺装置

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JPH04328403A
JPH04328403A JP12558191A JP12558191A JPH04328403A JP H04328403 A JPH04328403 A JP H04328403A JP 12558191 A JP12558191 A JP 12558191A JP 12558191 A JP12558191 A JP 12558191A JP H04328403 A JPH04328403 A JP H04328403A
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encoder
cable
sensor
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Toji Kin
東治 金
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は移動している長尺物、
例えば通信用ケーブル等の長さを正確に測定するための
長尺物の計尺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信用ケーブル、電力用ケーブルなどの
長尺物の長さを測定する場合、通常、長尺物が移動して
いる状態で行う。その測定方法としては、計尺基準距離
ごとのケーブルの長さを測定し、この計尺基準距離につ
いて測定した長さを累積していく。ケーブルの長さは非
常に長いので、計尺基準距離当たりの測定誤差が累積さ
れるとケーブル全体の長さとしては大きな誤差となる。 したがって、計尺基準距離ごとのケーブルの長さを測定
する精度は非常に高くなければならない。たとえば、ケ
ーブル長を0.02%程度もの非常に高い精度で測定す
る必要がある。
【0003】従来、ケーブルの長さを測定する方法とし
ては、エンコーダ方式とマーキング方式(尺取り方式)
とが知られている。エンコーダ方式は、移動しているケ
ーブルに1つのエンコーダホィール(回転部材)を接触
させてケーブルの移動によってエンコーダホィールを回
転させ、ケーブル移動量に対応するパルスをエンコーダ
から出力させ、そのパルスを計数してケーブルの長さを
測定する。
【0004】一方、マーキング方式は、たとえば、特開
昭57−28204号公報に記載されている。このよう
なマーキング方式においては、ケーブルの移動方向に計
尺基準距離を隔ててマーカとマーカによってつけられた
マークを検出するセンサとが設けられている。センサが
マークを検出するとその検出信号を計尺装置本体に出力
し、計尺装置本体はマーカを駆動してケーブルの表面に
マークをつけさせ、ケーブルが計尺基準距離だけ移動し
たものとしてカウンタを1だけ進める。マーカによって
つけられたマークはセンサによって検出される。この計
尺基準距離ごとのケーブルの長さの測定動作を反復して
、最終のカウント数Nに計尺基準距離Sを乗じてケーブ
ルの全長を算出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のエンコーダ方式
は簡単な構成で計尺を行うことができ、マーキング方式
では計尺できない短い長さでも計尺できるという利点が
ある。しかしながら、エンコーダ方式においては、エン
コーダホィールのスリップ、温度変化または磨耗などに
よるエンコーダホィールの外径の変動、ケーブルの表面
の変形などによる誤差がかなり大きく、その検出精度は
高々0.2%程度であり、プレハプ工法などにおいて要
求されている0.02%程度の高い精度が得られないと
いう問題がある。
【0006】一方、マーキング方式は、予め定められた
計尺基準距離の整数倍としてケーブルの計尺を行うので
、エンコーダ方式よりも測定精度が高いという利点を有
している。しかしながら、マーキング方式は、計尺基準
距離よりも短い計尺ができない、移動するケーブルにつ
けるマーカの位置的なマーキング精度が低く前後するマ
ーク間の距離が変動したとき測定誤差が生ずる、ケーブ
ルの移動速度が変動したとき測定誤差が生ずる、ケーブ
ルの表面の凹凸によりマーカの動作タイミングがずれマ
ーク間の距離が変動したとき測定誤差が生ずるなどの問
題がある。
【0007】しかも、エンコーダ方式にせよマーキング
方式にせよ、上述した誤差発生の要因がチェックできな
いという問題を有するばかりか、各センサーが故障その
他の誤作動を起こしたときも、それをチェックする機能
がない。その結果、通常上記の計尺は長尺物を移動させ
つつオンラインで計尺しているため、再計尺を行うこと
が困難であり、不良品の発生となる。本発明は、上記し
た背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、上記の既存の方式を併用してその利点をいかすこと
により計尺誤差を少なくすると共に、誤差の発生やセン
サーが故障等した場合には、それを検知し、確実に計尺
することのできる長尺物の計尺装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る長尺物の計尺装置では、長尺物の
移動方向に沿って計尺基準距離隔てて配設され、移動す
る長尺物につけられたマークを検出する第2および第3
のマーク検出手段と、第2のマーク検出手段の近傍で前
記長尺物の移動方向後方に配設された第1のマーク検出
手段と、第3のマーク検出手段の近傍で前記長尺物の移
動方向前方に配設された第4のマーク検出手段と、前記
移動する長尺物につけられたマークとマークとの距離と
、前記計尺基準距離との距離差である余長を測定する第
1の余長測定手段と、前記長尺物の移動方向に沿って該
第1の余長測定手段の測定部と所定の距離を隔てて設け
られた測定部を有し、前記移動する長尺物につけられた
マークとマークとの距離と、前記計尺基準距離とき距離
差である余長を測定する第2の余長測定手段と、前記第
1〜第4のマーク検出手段、および、第1および第2の
余長測定手段に接続され、前記第1〜第4のマーク検出
手段および第1および第2の余長測定手段の故障判別を
行い、正常に動作するマーク検出手段および余長測定手
段を用いて、前記余長並びに前記長尺物が前記計尺基準
距離だけ移動したことを計数する演算制御手段とから構
成する。
【0009】
【作用】例えば、第1,第3のマーク検出手段で主測定
系を構成し、第2,第4のマーク検出手段で副測定系を
構成する。そして、計尺時には、両測定系で夫々独立し
て長尺物が計尺基準距離だけ移動したのを測定するが、
このとき一方の測定系、すなわちマーク検出手段がマー
クを検出したにもかかわらず他方のそれが検出できなか
った場合にはそれを故障と判断し、正常の測定系を用い
て計尺する。また、同様にして2つの余長測定手段を用
いてそれぞれ余長を測定し、比較することにより、故障
や誤検出がないかをチェックしつつ行う。そして、上記
正しい計尺基準距離だけ移動したことの計測並びに余長
を用いて、正確に長尺物の長さが計尺される。なお、上
記の故障しているマーク検出手段の特定の手段としては
、例えばマーク検出手段の組合せを行うことにより行え
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る長尺物の計尺装置の好適
な実施例について添付図面を参照にして詳述する。まず
、図1を用いて、本発明の基本構成について説明する。 同図に示すように本発明は、マーキング方式とエンコー
ダ方式とを組み合わせて計尺装置が構成されている。具
体的は、以下の通りである。
【0011】長尺物たる通信用ファイバー等のケーブル
1は、その下方に配設された複数の搬送ローラー2で支
持され、その搬送ローラー2の回転にともなって矢印A
方向に移動されるようになっている。そして、本計測装
置は、移動するケーブル1の表面に狭い範囲でマーク3
をつけるマーカー4と、ケーブル1の移動方向Aに沿っ
て配置された第1および第2のセンサ5,6、および、
エンコーダホィール7aがケーブル1の表面に接触する
エンコーダ7を有している。
【0012】第1のセンサ5の検出ポイント5aと第2
のセンサ6の検出ポイント6aとの間隔が計尺基準距離
Sであり、この計尺基準距離Sは、通常10m以下であ
る。マーカー4としては、本例では光学的に検出可能な
マークをつけるもの、たとえば、インクジェット方式の
マーカーまたはスタンプ方式のマーカーが用いられる。 第1のセンサ5および第2のセンサ6としては、高い精
度でマーカー4でつけられたマークのエッジが検出可能
なセンサ、たとえば、レーザースイッチである。
【0013】ケーブル1の表面の色が「黒」の場合、マ
ーカー4は「白いマーク」をつけ、第1のセンサ5およ
び第2のセンサ6としてのレーザースイッチは、検出対
象物であるマークの平均反射率の差、すなわち、レーザ
ービーム照射時の反射光量の差によりマークを識別する
【0014】さらに計尺装置は、レーザースイッチであ
る第1および第2のセンサ5,6からの反射光量を示す
アナログ検出信号をディジタル信号に変換する第1およ
び第2のアナログ/ディジタル変換器(ADC)8,9
、エンコーダ7からの位置検出パルスを計数するカウン
タ10、これらADC8,9およびカウンタ10からの
ディジタル信号を入力し計尺処理を行い、計尺処理に応
じてマーカー4にマーキング指令を出力するコンピュー
タ本体(CPU)およびメモリを有する計尺装置本体1
1を有している。さらに計尺装置は、計尺装置本体11
で演算した計尺結果を表示するCRTまたはLCDなど
の表示器12、および、計尺動作の開始時または終了時
などに手動で巻尺などで測定する後述する計尺結果を計
尺装置本体11に入力するキーボードなどの入力装置1
3を有している。
【0015】次ぎに、図2〜図7を参照して図1に示し
た計尺装置の動作を述べる。ケーブル1の移動によりエ
ンコーダホイール7aを回転させ、その回転角度に応じ
てエンコーダ7からパルスを出力する。計尺装置本体1
1はそのパルス数によってケーブル1の移動距離Lを求
める。 L=P・N          ・・・(1)ただし、
Pは1パルス当たりの長さで、Nはパルスカウント数で
ある。Pは次の式(2)によって求められる。 P=D・π/En     ・・・(2)ただし、Dは
ホイールの外径で、En は1回転相当のエンコーダ7
の出力パルス数である。
【0016】計尺装置本体11に計尺スタート命令を出
した後、マーカー4がケーブル1の表面に第1のマーク
31 を張り付ける。このマークはマーカー4によりほ
ぼ基準距離S毎にケーブル1上に形成される。図2にそ
のスタート状態を示す。この時はケーブル1は停止して
いる。巻尺を利用して先端部の長さaを測定し、その結
果を計尺装置本体11に入力した後、ケーブル1が図3
に示すように矢印方向に移動する。
【0017】尚、計尺装置本体11はマーカー4にマー
キング指令を出力するとき、ケーブル1の搬送ローラー
2を含むケーブル搬送機構(図示せず)に搬送指令を出
力して動作させ、ケーブル1を矢印方向Aに移動させる
【0018】図4に示すように、ケーブル1がさらに移
動されて第1のマーク31 が第2のセンサ6の検出ポ
イント6aに到達すると、第2のセンサ6がこのマーク
31 のエッジを検出する。第2のセンサ6の検出信号
は第2のADC9を介して計尺装置本体11に入力され
る。 第1のマーク31 のエッジが第2のセンサ6で検出さ
れたときケーブル1は計尺基準距離Sだけ移動したこと
になる。したがって、計尺装置本体11は計尺基準距離
Sだけ計尺が行われたことを示す1カウントの計数更新
を行い、その計数結果をメモリに記憶する。なお、計尺
基準距離Sの計数はメモリのあるアドレスの値を更新す
ることにより行い、そのメモリアドレスの値は上記計尺
開始時点において「0」に初期化されている。
【0019】計尺装置本体11は距離(a+S)を計算
し、この計算した距離を表示器12に表示する。この時
の第2のマーク32 の位置と第1のセンサ5の検出ポ
イント5aとの距離を余長C1 とする。なお、余長と
は、計尺基準距離Sとケーブル1の表面、または、ケー
ブル1とともに搬送されるテープに付着される隣接する
マークとマークとの間の距離との差をいう。この余長は
通常、計尺基準距離Sの数%である。
【0020】図5に示すように、第2のマーク32 の
エッジが第1のセンサ5の検出ポイント5aに到達する
と、第1のセンサ5が第2のマーク32 のエッジを検
出し、その検出結果が第1のADC8を介して計尺装置
本体11に出力される。このケーブル1の移動期間、エ
ンコーダ7がケーブル1の移動距離を検出しており、そ
の結果がカウンタ10で計数されている。計尺装置本体
11は第1のADC8からの検出信号が入力された時、
カウンタ10の計数値を入力し所定の変換係数を掛けて
距離(余長)C2 を計算し、カウンタ10の係数値を
「0」にする。計尺装置本体11は、メモリに記憶され
ている距離C1 と余長C2 とを加算する。なお、便
宜的に距離C1 も最初の余長と呼ぶ。計尺装置本体1
1は距離(a+S+C1 )を計算し、メモリに記憶す
るとともに表示器12に表示する。
【0021】図6に示すように、第2のマーク32 の
エッジが第2のセンサ6の検出ポイント6aに到達する
と、第2のセンサ6が第2のマーク32 のエッジを検
出する。その検出信号が第2のADC9を介して計尺装
置本体11に入力される。上記同様、ケーブル1が計尺
基準距離Sだけ移動しているから、計尺装置本体11は
メモリ内の距離計数値を1進めて2とする。
【0022】この時の第3のマーク33 の位置と第1
のセンサ5の検出ポイント5aとの距離を余長C2 と
する。計尺装置本体11は距離(a+2S+(C1 +
C2 ))を計算しメモリに記憶し、この計算した距離
を表示器12に表示する。以後、図2〜図6を参照して
述べた上記計尺動作が反復して行われる。
【0023】そして、図7に示すように、第N番目(最
終)のマーク3N が第2のセンサ6の検出ポイント6
aを通過し、計尺が終了したときのケーブル1の長さL
1 は,計尺装置本体11内のメモリの計数値がNとな
っているから下記になる。 L1 =a+N・S+ΣCi     ・・・(3)

0024】図7において、ケーブル1の移動が停止され
たとき、作業者は巻尺などでマーク3N からケーブル
1の末端1Bとの距離bを測定して、これらの距離を入
力装置13から計尺装置本体11に入力する。
【0025】計尺装置本体11は上記距離L2にこれら
の入力された距離bを加算して下記距離L2 を算出す
る。 L2 =a+N・S+ΣCi +b・・・(4)以上に
より、ケーブル1の長さが測定される。
【0026】上述したように、エンコーダで測定する余
長Ci の各々は計尺基準距離Sより短く(通常、数%
程度)であるから、エンコーダによる測定誤差は相対的
に小さい。また、マーキング方式による計尺基準距離S
の測定と、エンコーダ方式による余長測定を組み合わせ
ており、かりに、ケーブル1の移動速度が変動しても、
これらの組合せにより、ケーブル1の速度変化に依存せ
ず、正確な計尺が可能となる。
【0027】次にこのような計尺結果の精度評価を行う
。エンコーダ7の測定精度を±εとする。ただし、εは
1%程度である。上記手動で測定した距離a,bは計尺
装置による自動計尺の対象外であるので、精度評価の対
象から外す。これにより、精度評価の対象となる測定距
離L3は次の式で表される。 L3=N・S+ΣCi         ・・・(5)
上記計尺装置による測定誤差をEとすると次の式が成立
する。 E=±〔ε・ΣCi 〕+ΣΔSi ・・(6)
【00
28】距離ΔSi は第i番目のマーク3i のエッジ
を第1のセンサ5が検出したときから第2のセンサ6が
検出する間に、ケーブル1が実際の移動した距離S’と
計尺基準距離Sとの差を示す。この距離ΔSi の大き
さは通常、センサ5,6のマークエッジの検出精度に依
存し、これらセンサにレーザースイッチを使用したとき
検出精度は約0.1mmである。したがって、距離ΔS
i は通常、0.1mmのオーダーとなる。
【0029】この実施例の計尺装置による測定精度をβ
とすると下記式が成立する。 β=±〔εΣCi 〕+ΣΔSi          
 ・・(7)ΣΔS<<〔εΣCi 〕であるので、β
は下記式で表される。 β=±〔εΣCi 〕/〔ΣCi +NS〕  ・・(
8)また、(N・S)>>ΣCi であるのでβは下記
式で表される。 β=±〔εΣCi 〕/(NS) =±ε〔ΣCi /(NS)〕        ・・・
 (9)たとえば、〔ΣCi /(NS)〕=1/10
0 とすると、β=±(ε/100 )       
           ・・・(10)となる。
【0030】以上述べたように、この基本構成例におい
ては、測定精度の高いマーキング方式を用いて距離の長
い計尺(N・S)を行い、エンコーダ方式を用いてマー
クが付けられた位置から第1のセンサ5の検出ポイント
5aまでの短い距離、すなわち、余長Ci を測定して
いるので、高い精度の計尺が行われる。また、この実施
例によれば、マークのとりつけ精度、あるいは、ケーブ
ル1の移動速度変化に依存せず精度の高いケーブル長さ
の測定を行うことができる。さらに、第1のセンサ5を
設けてマークが付けられた時の位置を測定し、隣接する
マーク間の距離の変動をエンコーダ方式で測定している
から、マーキング方式における欠点が改善されている。
【0031】以上の基本構成例においては、ケーブル1
が計尺基準距離Sだけ搬送されるごとにエンコーダから
のパルス信号を計数するカウンタ10を「0」にクリア
して、余長に相当する距離の計数を「0」から開始する
ようにしたが、このように各尺とり処理ごとカウンタ1
0の値をクリアせず、前回の計数値と今回の計数値の差
を計算してもよい。
【0032】また、以上の基本構成例において、余長測
定手段としてエンコーダを用いた場合について述べたが
、余長の測定は、連続的にケーブル1の移動距離を測定
できる装置、たとえば、ドップラー効果を用いたレーザ
ー式移動距離測定装置、あるいは、スぺクトルパターン
を利用したレーザー式移動距離測定装置などを用いるこ
とができる。以下の記述において、連続的移動距離手段
としてエンコーダを例示するが、これらレーザー式移動
距離測定装置が適用できることはいうまでもない。
【0033】ここで、上記基本構成例に基づいてなされ
た本発明の一実施例について、図8を参照して述べる。 本実施例は、図1に示した計尺装置におけるマーキング
測定系およびエンコーダ測定系をそれぞれ2重化して信
頼性を向上させたものである。
【0034】この計尺装置は、計尺装置本体11、表示
器12、入力装置13、および、マーカー4を有してい
る。また計尺装置は、第1のエンコーダ20と第1のカ
ウンタ21、および、第2のエンコーダ22と第2のカ
ウンタ23を有している。これら第1のエンコーダ20
,第1のカウンタ21で、第1の余長測定手段が構成さ
れ、また、第2のエンコーダ22,第2のカウンタ23
で、第2の余長測定手段が構成される。さらに計尺装置
は4つのマーク検出手段、すなわち、第1のセンサ24
とそのADC25、第2のセンサ26とそのADC27
、第3のセンサ28とそのADC29、第4のセンサ3
0とそのADC31を有している。
【0035】第1のセンサ24と第2のセンサ26とは
同じ架台(図示せず)に装着されその間の距離はS1で
ある。第3のセンサ28と第4のセンサ30も同じ架台
に装着され、その距離はS3である。第2のセンサ26
と第3のセンサ28との間の距離をS2とする。たとえ
ば、距離S1およびS3は距離S2に対して非常に短く
、たとえば、32.5mmであり、距離S2は前述した
計尺基準距離Sと同程度の2.95mである。距離S1
および距離S3は極力短い方がよいが、隣接するセンサ
24と26、28と30の寸法の関係で本実施例におい
ては上記の値にしている。このように、マーキング方式
による計測系を2重化しているが、その全長は余り長く
なっていない。
【0036】エンコーダホィール20aとエンコーダホ
ィール22aとは図示のごとく近傍に隣接して配設する
ほか、すべりの影響を少なくするように、たとえば、エ
ンコーダホィール22aを第4のセンサ30の後段に配
設してもよい。
【0037】次ぎに、本実施例が適用した、2重化エン
コーダ系(余長測定手段)の動作原理について説明する
。上記のごとく、第1のエンコーダ20および第2のエ
ンコーダ22のそれぞれのエンコーダホィール20a,
22aは、ケーブル1の移動方向に沿って異なる位置で
ケーブル1の表面に接触している。ケーブル1が矢印A
方向に移動すると、エンコーダホィール20a,22a
が回転しエンコーダ20,22からケーブル1の移動距
離に応じたパルス信号が第1のカウンタ21および第2
のカウンタ37に出力される。第1のカウンタ21およ
び第2のカウンタ23は第1のエンコーダ20および第
2のエンコーダ22からのパルス信号を計数して、ケー
ブル1の移動距離に相当する計数値を示す。
【0038】通常、第1のエンコーダ20からの出力パ
ルス数と第2のエンコーダ22から得られる計尺結果は
ほぼ等しい。しかしながら、一方のエンコーダホィール
にすべりがあるとそのエンコーダから得られる計尺結果
(以下単に計数値という)は他方のエンコーダからのそ
れよりも少なくなる。本実施例に示すように、ケーブル
1の異なる位置でエンコーダホィール20a,22aを
回転させているので、これらのエンコーダホィール20
a,22aが同時にすべることは非常に少ない。したが
って、もし、第1のカウンタ21または第2のカウンタ
23の計数値に差が生じた場合、計数値の少ない方にす
べりが発生したと考えられる。
【0039】このため、計尺装置本体11はある周期で
第1のカウンタ21の計数値と第2のカウンタ23の計
数値と比較し、一方の計数値が小さいとき、他方の大き
な計数値に等しくなるように計数値の小さい方のカウン
タ、たとえば、第1のカウンタ21に差の計数値に相当
する加算データを出力して、第1のカウンタ21の計数
値を第2のカウンタ23の計数値に等しくなるように制
御する。これにより、エンコーダホィール20a,22
aのいずれかにすべりが生じてもすべりによる誤差が迅
速に修正され、誤差が累積されることがない。計尺装置
本体11は第1のカウンタ21および第2のカウンタ2
3の計数値の内、大きいほうの計数値を表示器12に表
示する。
【0040】尚、エンコーダホィール20aと22aと
のケーブル1に接触する位置はケーブル1の長手方向に
離れていればよく、長手方向において同じ線上にある必
要はない。むしろ、たとえば、ケーブル1の周囲に90
度程度ずれた位置で長手方向に離れた位置においてエン
コーダホィール20a,22aをケーブル1の表面に接
触させたほうが、同じすべりを受ける可能性は小さくな
る。
【0041】計尺装置本体11が行う第1のカウンタ2
1と第2のカウンタ23の計数値の比較および修正のた
めの周期は短いほうか好ましいが、ケーブル1の移動速
度、エンコーダ20,22からのパルス発生時間間隔な
どを考慮して適宜決定する。
【0042】また、この実施例は、図1を参照して述べ
た基本構成例の2重化系統としての動作を行うことがで
きる。以下、この動作について述べる。マーキング測定
系として、計尺装置本体11は下記表に基づくセンサの
組合せを用いて計尺を行う。表中、プランクはそのセン
サが正常であることを示し、Xはそのセンサが故障して
いることを示す。表中の番号は上記センサの符号を示す
【0043】
【表1】
【0044】センサが全て正常な場合、計尺装置本体1
1は、第1のセンサ24と第3のセンサ28の組合せを
主マーキング測定系とし、この測定系を用いて主計尺距
離(S1+S2)を測定し、また、センサ26と第4の
センサ30の組合せを副マーキング測定系とし、この測
定系を用いて副計尺距離(S2+S3)を測定する。 尚、本明細書でいうところの主測定系、副測定系とは説
明の便宜上各前をつけたもので、各測定系は夫々独立で
マーク間の距離を測定するものである。また、第1のエ
ンコーダ20および第1のカウンタ21のエンコーダ測
定系を主エンコーダ測定系とし、第2のエンコーダ22
および第2のカウンタ23を副エンコーダ測定系とする
【0045】計尺装置本体11は、主マーキング測定系
と主エンコーダ測定系を用いてケーブル1の計尺を行う
。その動作は図1を参照して述べた基本構成例と同様で
ある。ただし、本実施例においては、副マーキング測定
系と副エンコーダ測定系とが存在する。これらの副マー
キング測定系と副エンコーダ測定系とは、主マーキング
測定系および主エンコーダ測定系の測定の正常性の判定
に使用する。
【0046】計尺装置本体11は、主エンコーダ測定系
の計尺結果は副エンコーダ測定系の計尺結果とを比較し
、その差が許容値以上で主エンコーダ測定系結果が通常
の測定結果から大きく異なり、主エンコーダ測定系が異
常と判断される場合、副エンコーダ測定系の結果を使用
する。あるいは、計尺装置本体11はエンコーダホィー
ル20aまたはエンコーダホィール22aの滑り調整を
行い、第1のカウンタ21または第2のカウンタ23の
計数値が大きい方の計数値を使用する。ただし、いずれ
か一方の計数値が予定値よりも大きくずれている場合と
か、計数が進まないような場合には、そのエンコーダ測
定系を故障として正常に動作しているエンコーダ測定系
の結果を使用する。
【0047】マーキング測定系についても夫々独立して
計尺するが一方の測定系が計尺できたにもかかわらず他
方の測定計で計尺ができない場合、センサの組合せを代
えて故障しているセンサの特定を行う。故障センサが特
定されたら、表−1に従ってセンサ組の変更を行う。
【0048】尚、上記した実施例において、マーカー4
を2重化してもよい。すなわちたとえば、所定時間、セ
ンサが何らかのマーク検出がない場合、マーカー4が故
障したものとして、計尺装置本体11は2重系のマーカ
を動作させる。マークが検出されない期間も第1のエン
コーダ20または第2のエンコーダ22によって計尺が
行われているから、ケーブル1の計尺ができなくなるこ
とがない。
【0049】また本発明の実施例として、計尺すべき対
象である長尺物としてケーブル1を例示して述べたが、
本発明の計尺装置はケーブルに限定されることなく、上
記ケーブルと同様の長い物を正確に測定する計尺装置に
広く適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る長尺物の計
尺装置では、マーク検出手段の1つ、または余長測定手
段の1つの故障によって、計尺が出来なくなることがな
い。すなわち、移動している長尺物の計尺中に、何らか
の測定系に故障が発生すると、計尺が行われなくなるが
、本実施例によれば、計尺不可能になる確率が著しく減
少する。また、マーク検出手段および余長測定手段をそ
れぞれ2重化して故障した部品を特定できるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る計尺装置の基本構成例を示す図で
ある。
【図2】図1に示した装置の動作を説明する図である。
【図3】図1に示した装置の動作を説明する図である。
【図4】図1に示した装置の動作を説明する図である。
【図5】図1に示した装置の動作を説明する図である。
【図6】図1に示した装置の動作を説明する図である。
【図7】図1に示した装置の動作を説明する図である。
【図8】本発明に係る計尺装置の好適な位置実施例を示
す図である。
【符号の説明】
1      ケーブル(長尺物) 11  CPU(演算制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  長尺物の移動方向に沿って計尺基準距
    離隔てて配設され、移動する長尺物につけられたマーク
    を検出する第2および第3のマーク検出手段と、第2の
    マーク検出手段の近傍で前記長尺物の移動方向後方に配
    設された第1のマーク検出手段と、第3のマーク検出手
    段の近傍で前記長尺物の移動方向前方に配設された第4
    のマーク検出手段と、前記移動する長尺物につけられた
    マークとマークとの距離と、前記計尺基準距離との距離
    差である余長を測定する第1の余長測定手段と、前記長
    尺物の移動方向に沿って該第1の余長測定手段の測定部
    と所定の距離を隔てて設けられた測定部を有し、前記移
    動する長尺物につけられたマークとマークとの距離と、
    前記計尺基準距離との距離差である余長を測定する第2
    の余長測定手段と、前記第1〜第4のマーク検出手段、
    および、第1および第2の余長測定手段に接続され、前
    記第1〜第4のマーク検出手段および第1および第2の
    余長測定手段の故障判別を行い、正常に動作するマーク
    検出手段および余長測定手段を用いて、前記余長並びに
    前記長尺物が前記計尺基準距離だけ移動したことを計数
    する演算制御手段とを有する長尺物の計尺装置。
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