JPH0432766A - 血清診断法 - Google Patents

血清診断法

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JPH0432766A
JPH0432766A JP13914690A JP13914690A JPH0432766A JP H0432766 A JPH0432766 A JP H0432766A JP 13914690 A JP13914690 A JP 13914690A JP 13914690 A JP13914690 A JP 13914690A JP H0432766 A JPH0432766 A JP H0432766A
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JP
Japan
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histons
serum
antibody
lung cancer
cancer
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Pending
Application number
JP13914690A
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English (en)
Inventor
Masanori Kamei
優徳 亀井
Shuichi Hashizume
秀一 橋爪
Masatoshi Kato
正俊 加藤
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Morinaga and Co Ltd
Original Assignee
Morinaga and Co Ltd
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Priority to FR9102741A priority patent/FR2659449A1/fr
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ヒストンの旧、 H2A、 H2B、 H3
,H4の少なくとも一つを用いて行うことを特徴とする
がんの血清診断法に関するものである。
[従来の技柘] 従来、がんの血清診断に用いられてきた腫瘍マーカーと
しては、CEA (カルジノエンブリオニック・アンチ
ジエン)、AF、P(α−フェトプロティン)等の胎児
性タンパク賀、血液型物質、ホルモン、アイソエンザイ
ム等のヒト由来物質が挙げられる。特に肺がんにおいて
は、CEA。
SCC抗原(血中扁平上皮がん関連抗原)、NSE (
神経特異的エノラーゼ)などが用いられている。これら
の腫瘍マーカーによる血清診断法は、がんのスクリーニ
ングのみならず、がんの治療効果の判定や手術後のモニ
タリングの目的にも応用され、その重要性を増してきて
いる。また、この方法は簡便であること、−度に多数の
検体を測定できること等の利点をもっている。
[発明が解決しようとする課題] 腫瘍マーカーを使ったがんの血清診断は現在までにも数
多くの種類のがんについてすでに試みられている。しか
しながら、陽性率及び偽陽性率とも満足すべきものが少
ないのが現状である。殊に、肺がんについては、CEA
、SCC,NSEなどの高い陽性率を与えるマーカーで
あっても、その陽性率は30〜50%にとどまり、また
偽陽性率は、10〜20%と比較的高い値を示すといっ
た不利な点があった。しかも、これらの方法は血液中の
抗原量を測定するため、血液中に存在する抗原量がまだ
少ない早期がんの診断においては、陽性率が低かった。
特に肺扁平上皮がんの診断にはSCCが有効であると見
なされているが、陽性率が高くなるのはがんの進行が進
んでからであり、早期診断における陽性率は低い。更に
、これらの検査法で標準物質として用いられる腫瘍マー
カーはヒト由来物質であるために大量に入手することが
難しかった。
本発明は、このような従来技術における課題を解決しよ
うとして行われたものである。
[課題を解決するための手段コ 本発明者らは、肺がん組織からがん特異的抗原としてヒ
ストンを見い出し、このヒストンに対重る血中抗体量を
測定することにより、がんの血清診断を有効に行い得る
ことを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成した
この血清診断法の特徴は、従来のように血液中のマーカ
ー量を測定するのではなく、新たに見い出された腫瘍マ
ーカーであるヒストンを用いて、ヒストンに対する血中
の抗体量を測定することにある。即ち、血液内に検出限
度以下の微量のマーカーしか存在しない場合であっても
、そのマーカーに対する抗体量は、生体中で増幅されて
おり、その抗体量を測定することによってがんの早期診
断が可能となる。
以下に本発明について詳細に説明する。
(1)マーカ物質の検索 肺がんに対して特異的に反応するヒト型モノクローナル
抗体HB4C5(インビトロ セルラーアンド デイベ
ロツブメンタル バイオロジー(Inν1tro Ce
1lular and Developmental 
Biology)互、593.(1985)  (特開
平2−49162号公報)を用いて、肺がん組織中のが
ん特異抗原を検索した。その方法を簡単に以下に記する
まず、肺がん組織を界面活性剤で可溶化し、5O8−ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動を行った。
次いで、ゲル上の物質をニトロセルロース腰上に転写し
HB4C5抗体と特異的に反応するタンパク質の検出を
行った。そしてHB4C5抗体と特異的に反応するタン
パク質のアミノ酸配列を決定した結果、ヒストンH2B
であることが明らかとなった。ところでヒストンにはH
lからH2A、H2B H3H4までの5種類が存在す
ることが知られている。そこで、それぞれのヒストンの
HB4C5抗体との反応性を調べたところ、反応性に強
弱の差はあるものの、5種類全てのヒストンがHB4C
5抗体と反応し、血清診断にも利用できることが明らか
となった。特に113に関しては、)12Bと比べても
高い陽性率を示しており、血清診断に特に有効であった
。また、ヒストンは動物とヒトとの間でほとんど差異が
なく、本発明の血清診断法にはヒトのヒストン以外の安
価なウシ等の動物のヒストンも利用できる。
(2)血清診断法 ヒストンを01%牛脂児面清く以下、rFcsJと略す
、)添加炭酸ナトリウム緩衝液(pH9,5)で50i
/dの濃度に調整する。これを96ウエルイムノプレー
トに100成ずつ分注し、37℃で1時間保温し、ヒス
トンをプレートにコートする。ヒストンに0.1%FC
8を添加するのは、Fe2の存在によりヒストンをコー
トしていないコントロールの測定値を低く抑えることが
可能であるためである。
リン酸緩衝化生理食塩水(以下、I’PBSJと略す。
)でプレートを2回洗浄した後、プラスチック表面への
抗体の非特異的な吸着を抑えるために、10%FC8/
PBSでブロッキングを1時間、37℃で行う。その後
、プレートを洗浄することなく、0.1%牛血清アルブ
ミン(以下、rBsAjと略す。)と0.05%トウイ
ーン20を添加したPBSで200倍に稀釈した血清サ
ンプルを50piずつ各ウェルに添加し、血清中の抗体
とヒストンとの反応を37℃で1時間行う。ヒストンと
反応する抗体が血清中に存在する場合にはその抗体がウ
ェルにコートされたヒストンと結合し、固定される。
0.05%トウィーン20を含むPBS (以下、rP
Bs・トウィーン20」と略す。)でプレートを3回洗
浄した後、01%BSA添加PBS・トウィーン20で
1〜20埒/ dに稀釈したペルオキシダーゼ標識の抗
ヒトIqG抗体を各ウェルに 100tJf!ずつ添加
し、37℃で1時間反応させる。PBS・トウィーン2
0で3回洗浄した後、ABTS(2,2−アジノービス
(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)ニア
ンモニウム塩)等を含む通常のペルオキシダーゼ用基質
溶液を100成ずつ添加し、室温で15分間発色反応を
行う。固定された抗体量が多い場合、すなわち血清中に
ヒストンと反応する抗体が多量に含まれている場合には
、強く発色する。1.5%シュウ酸溶液100屏を添加
し反応を停止した後、415nmにおける吸光度を測定
する。なお、それぞれの血清サンプルの吸光度は、ヒス
トンをコートしたウェルの吸光度から、ヒストンをコー
トしていないウェル(コントロールウェル)の吸光度を
差し引くことにより求める。
このような方法を用いて、柿がん患者あるいは健常人の
血清サンプルの反応性を調べたところ、肺がん患者、特
に扁平上皮がん患者の血清と高率に反応し、健常人血清
とはほとんど反応しないことが明らかとなった。偽陽性
率は19%であつた。
尚、本発明の血清診断法を実施する際には、例えば、以
下に示すキットを用いて行なうことが好ましい。
本キットは、48回測定用で下記の構成品からなる。
■、キット構成品 構  成  品 1、マイクロプレート      1枚2、ヒストン(
2■/d)     200戒入り1ビン3、炭酸緩衝
液(pH9,5)     15〆入り1ビン5、トウ
ビーン20溶液 6、牛胎児血清 7、標準血清 8、西洋わさびペルオキシダ ーゼ標識抗ヒトIgG 9、ウシ血清アルブミン アンモニウム塩 11、クエン酸・リン酸緩衝液 2ml入り1ビン 5〆入り1ビン 5成入り4ビン 20成入り1ビン 60IIt9入り1ビン 20d八り1ビン 付  属  品 13、マイクロプレート用ふた   1枚以上の各構成
品は、当業者には公知の方法により入手ないし製造する
ことができる。
以下に本発明を実施例に則して詳記する。
mユ ウシのヒストンH2Bを抗原として、上述した方法によ
り、種々のがん患者、良性疾患及び健常人の血清診断を
行った。
肺がん、膵がん及び直腸がんが高い陽性率を示したく第
1表)。
特に肺がんについて注目し、組織型別に陽性率を調べた
(第2表)。
肺扁平上皮がんでは、44%と高く、肺腺がんでは26
%、肺小細胞がんでは33%であった。良性疾患での偽
陽性は、19%で従来の肺がん腫瘍マーカーとほとんど
変わらない値であった。肺扁平上皮がんの診断には、従
来のSCCが有効とされているが、病態がかなり進まな
いと陽性にはならないという欠点があった。本ヒストン
は扁平上皮がんの診断で、陽性率はSCCと比較しても
劣らず、しかもSCCで陰性である肺扁平1皮がんにつ
いでもヒストンを用いることにより検出可能であつた。
更に血清中の抗体を測定するため早期診断が可能と思わ
れる。
支i■1 ウシのヒストンH3を抗原として肺がん思考血清の陽性
率を調べた(第3表)。
ヒストン82Bと比べるとさらに陽性率が向上し扁平上
皮がんでは61%、腺がんでは39%と高い陽性率を示
し、その他作例数は少ないけれども、大細胞がん、tu
bercu Ioma及びcentral carci
noidtumorについては100%の陽性率であっ
た。
支胤■ユ 5種類のウシのヒストン(旧、 H2A、 1128.
 H3,84)をそれぞれ単独で抗原として用いて上述
の方法によりがん患者及び健常人の血清との反応性を調
べた(第4表)。82B、 H3に比べると反応性は少
し低いが、H1、H2A、H4でも同様にがん患者の血
清は陽性を示した。
第  1  表 ヒストンH2Bを用いた場合のがんの血清診断第  2
  表 第 表 ヒストン82B を用いた場合の肺がん組織型別陽性率

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒストンを用いることを特徴とする血清診断法。
  2. (2)該ヒストンがH1、H2A、H2B、H3又はH
    4の少なくともひとつである請求項1記載の血清診断法
  3. (3)該ヒストンと結合する血液中の抗体量を測定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の血清診断法。
  4. (4)酵素抗体法を使用することを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか一項に記載の血清診断法。
JP13914690A 1990-03-08 1990-05-29 血清診断法 Pending JPH0432766A (ja)

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DE4107334A DE4107334A1 (de) 1990-03-08 1991-03-07 Serum-diagnoseverfahren und dafuer geeigneter diagnosesatz
FR9102741A FR2659449A1 (ja) 1990-03-08 1991-03-07
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08301791A (ja) * 1995-05-12 1996-11-19 Agency Of Ind Science & Technol 機能性分子輸送体
WO2005040798A1 (ja) * 2003-10-29 2005-05-06 Eisai Co., Ltd. アルツハイマー病の診断方法
JP2006084224A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Yamaguchi Univ 肝細胞癌の新規腫瘍マーカーとしての機能を有する抗HHMIgG抗体、肝癌のスクリーニング法および肝癌進行度のマーカーとしての利用
JP2018510358A (ja) * 2015-02-10 2018-04-12 ベー.エル.アー.ハー.エム.エス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング バイオマーカーとしての遊離ヒストンタンパク質

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