JPH04327308A - 圧延機の圧下スケジュール決定方法 - Google Patents
圧延機の圧下スケジュール決定方法Info
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- JPH04327308A JPH04327308A JP3122467A JP12246791A JPH04327308A JP H04327308 A JPH04327308 A JP H04327308A JP 3122467 A JP3122467 A JP 3122467A JP 12246791 A JP12246791 A JP 12246791A JP H04327308 A JPH04327308 A JP H04327308A
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Landscapes
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最終スタンドのクラウ
ン偏差の修正のために、タンデム圧延機の各圧延スタン
ドの圧延条件を、該圧延機全体で総合して決定する圧延
機の圧下スケジュール決定方法に係り、特に、各圧延ス
タンドでの板厚の形状が所定許容形状内となるような各
圧延スタンドの圧延条件の決定を行うことが可能な、圧
延機の圧下スケジュール決定方法に関する。
ン偏差の修正のために、タンデム圧延機の各圧延スタン
ドの圧延条件を、該圧延機全体で総合して決定する圧延
機の圧下スケジュール決定方法に係り、特に、各圧延ス
タンドでの板厚の形状が所定許容形状内となるような各
圧延スタンドの圧延条件の決定を行うことが可能な、圧
延機の圧下スケジュール決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タンデム圧延機、例えば冷間連続仕上圧
延機の板厚制御においては、ストリップの先端から目標
通りの板厚を得るためには、圧延機の各箇所に配置され
た各種のセンサからのデータに従って、各スタンドの圧
下位置等を適正な位置に設定する必要がある。
延機の板厚制御においては、ストリップの先端から目標
通りの板厚を得るためには、圧延機の各箇所に配置され
た各種のセンサからのデータに従って、各スタンドの圧
下位置等を適正な位置に設定する必要がある。
【0003】従来、各スタンドの圧下位置設定は、過去
の圧延データからの類推、作業者の経験等から行われて
いたが、最近では、圧延理論式(圧延荷重式、変形抵抗
式、ゲージメータ式、被圧延材温度式等)を駆使して計
算機により行われることが多くなってきている。
の圧延データからの類推、作業者の経験等から行われて
いたが、最近では、圧延理論式(圧延荷重式、変形抵抗
式、ゲージメータ式、被圧延材温度式等)を駆使して計
算機により行われることが多くなってきている。
【0004】又、例えば冷間連続圧延機においては、被
圧延材の形状は平坦に圧延されなければならない。
圧延材の形状は平坦に圧延されなければならない。
【0005】従って、冷間連続圧延機等のタンデム圧延
機における形状制御方法としては、様々な制御方法が提
案されている。
機における形状制御方法としては、様々な制御方法が提
案されている。
【0006】例えば、圧延ロールを冷却する方法により
圧延ロールの形状を修正する方法や、圧延ロールの撓み
を制御する方法や、タンデム圧延機において中間圧延ロ
ールを板幅方向に移動させることにより、圧延ロールの
撓みを制御する方法や、圧延ロールに注入する高圧の流
体の量や圧力等により、圧延ロールの形状を制御する方
法等が提案されている。
圧延ロールの形状を修正する方法や、圧延ロールの撓み
を制御する方法や、タンデム圧延機において中間圧延ロ
ールを板幅方向に移動させることにより、圧延ロールの
撓みを制御する方法や、圧延ロールに注入する高圧の流
体の量や圧力等により、圧延ロールの形状を制御する方
法等が提案されている。
【0007】又、タンデム圧延機の形状制御方法として
、各スタンドの圧下位置等を制御することにより、被圧
延材の形状を平坦にするという制御方法も提案されてい
る。
、各スタンドの圧下位置等を制御することにより、被圧
延材の形状を平坦にするという制御方法も提案されてい
る。
【0008】更に、被圧延材の板厚制御や形状制御を目
的として、タンデム圧延機の各圧延スタンドの圧延条件
を、該圧延機全体で総合して決定する圧延機の圧下スケ
ジュール決定方法に関する技術も開示されている。
的として、タンデム圧延機の各圧延スタンドの圧延条件
を、該圧延機全体で総合して決定する圧延機の圧下スケ
ジュール決定方法に関する技術も開示されている。
【0009】例えば、このような圧延機の圧下スケジュ
ール決定方法に関する技術として、テーブル法と呼ばれ
る技術が開示されている。
ール決定方法に関する技術として、テーブル法と呼ばれ
る技術が開示されている。
【0010】このテーブル法と呼ばれる圧延機の圧下ス
ケジュール決定方法は、予め予想される板クラウン変化
等に対処するため、予め圧下スケジュールの変化パター
ンをデータテーブルとして準備するという技術である。
ケジュール決定方法は、予め予想される板クラウン変化
等に対処するため、予め圧下スケジュールの変化パター
ンをデータテーブルとして準備するという技術である。
【0011】又、圧延機の圧下スケジュール決定方法に
は、線形計画法と呼ばれる圧延機の圧下スケジュール決
定方法に関する技術が開示されている。
は、線形計画法と呼ばれる圧延機の圧下スケジュール決
定方法に関する技術が開示されている。
【0012】例えば、特開昭59−73108では、被
圧延材と作業ロールの間の幅方向荷重分布が一様である
場合に実現される幅方向板厚偏差と、圧延機入側の被圧
延材の幅方向板厚偏差の一次結合として構成される圧延
機出側の被圧延材の幅方向板厚偏差とを求める計算式を
介して、各パス出側板厚を求めるという技術が開示され
ている。
圧延材と作業ロールの間の幅方向荷重分布が一様である
場合に実現される幅方向板厚偏差と、圧延機入側の被圧
延材の幅方向板厚偏差の一次結合として構成される圧延
機出側の被圧延材の幅方向板厚偏差とを求める計算式を
介して、各パス出側板厚を求めるという技術が開示され
ている。
【0013】この特開昭59−73108で開示されて
いる技術によれば、タンデム圧延機の圧延単位(各パス
)の編成が大きく変化するような操業等、様々な圧下ス
ケジュールの変化パターンにも対応することが可能であ
る。
いる技術によれば、タンデム圧延機の圧延単位(各パス
)の編成が大きく変化するような操業等、様々な圧下ス
ケジュールの変化パターンにも対応することが可能であ
る。
【0014】又、線形計画法とされる圧延機の圧下スケ
ジュール決定方法として、特開昭61−42408では
、次に示すような手順による圧延機の圧下スケジュール
決定方法に関する技術が開示されている。
ジュール決定方法として、特開昭61−42408では
、次に示すような手順による圧延機の圧下スケジュール
決定方法に関する技術が開示されている。
【0015】即ち、まず、負荷配分及びワークロールシ
フトを適用した標準パススケジュールでの各スタンド出
側の予想クラウン又はクラウン比率を求める。最終第n
スタンド出側の予想クラウン又はクラウン比率が目標
値と異なる場合は、最終スタンドの1つ前の第n −1
スタンドの、形状変化から定まる許容最大クラウン及び
許容最小クラウンを求める。前記標準パススケジュール
での該第n −1スタンドの予想クラウン又はクラウン
比率が該許容範囲に入らない場合は、最小の変更で該許
容範囲に入るように該予想クラウン又はクラウン比率を
変更する。かかる予想クラウン又はクラウン比率の変更
を逐次、初段スタンドまで行う。クラウン変更は、ワー
クロールのシフト量の変更で行い、前記初段までの予想
クラウン比率の変更がワークロールシフト量の能力内の
場合は、前記パススケジュールをそのワークロールシフ
ト量に前記変更を施しただけで採用する。前記初段まで
の予想クラウン又はクラウン比率の変更でワークロール
シフト量の能力を超えるスタンドが生じたときは、当該
スタンドの圧延荷重も変更し、前記パススケジュールを
そのワークロールシフト量及び圧延荷重に該変更を施し
て採用する。
フトを適用した標準パススケジュールでの各スタンド出
側の予想クラウン又はクラウン比率を求める。最終第n
スタンド出側の予想クラウン又はクラウン比率が目標
値と異なる場合は、最終スタンドの1つ前の第n −1
スタンドの、形状変化から定まる許容最大クラウン及び
許容最小クラウンを求める。前記標準パススケジュール
での該第n −1スタンドの予想クラウン又はクラウン
比率が該許容範囲に入らない場合は、最小の変更で該許
容範囲に入るように該予想クラウン又はクラウン比率を
変更する。かかる予想クラウン又はクラウン比率の変更
を逐次、初段スタンドまで行う。クラウン変更は、ワー
クロールのシフト量の変更で行い、前記初段までの予想
クラウン比率の変更がワークロールシフト量の能力内の
場合は、前記パススケジュールをそのワークロールシフ
ト量に前記変更を施しただけで採用する。前記初段まで
の予想クラウン又はクラウン比率の変更でワークロール
シフト量の能力を超えるスタンドが生じたときは、当該
スタンドの圧延荷重も変更し、前記パススケジュールを
そのワークロールシフト量及び圧延荷重に該変更を施し
て採用する。
【0016】このような一連の手順による特開昭61−
42408で開示されている技術によれば、計算機で行
われる計算量を増大させることなく、簡易に最適値探索
を行うことが可能である。
42408で開示されている技術によれば、計算機で行
われる計算量を増大させることなく、簡易に最適値探索
を行うことが可能である。
【0017】又、線形計画法とされる圧延機の圧下スケ
ジュール決定方法として、特開昭61−42409では
、以下に述べるような技術が開示されている。
ジュール決定方法として、特開昭61−42409では
、以下に述べるような技術が開示されている。
【0018】即ち、まず、負荷配分及びワークロールベ
ンディング力を適用したパススケジュールでの各スタン
ド出側の予想クラウン、又はクラウン比率を求める。最
終第n スタンド出側の予想クラウン又はクラウン比率
が目標値と異なる場合は、最終スタンドの1つ前の第n
−1スタンドの、形状変化から定まる許容最大クラウ
ン及び許容最小クラウンを求める。前記標準パススケジ
ュールでの該第n −1スタンドの予想クラウン又はク
ラウン比率が該許容範囲に入らない場合は、最小の変更
で該許容範囲に入るように該予想クラウン又はクラウン
比率を変更する。かかる予想クラウン又はクラウン比率
の変更を逐次、初段スタンドまで行う。クラウン変更は
、ワークロールのベンディング力の変更で行う。前記初
段までの予想クラウン又はクラウン比率の変更がロール
ベンダの能力内の場合は、前記パススケジュールをその
ロールベンディング力に前記変更を施しただけで採用す
る。前記初段までの予想クラウン又はクラウン比率の変
更でロールベンダの能力を超えるスタンドが生じたとき
は、当該スタンドの圧延荷重も変更し、前記パススケジ
ュールをそのロールベンディング力及び圧延荷重に該変
更を施して採用する。
ンディング力を適用したパススケジュールでの各スタン
ド出側の予想クラウン、又はクラウン比率を求める。最
終第n スタンド出側の予想クラウン又はクラウン比率
が目標値と異なる場合は、最終スタンドの1つ前の第n
−1スタンドの、形状変化から定まる許容最大クラウ
ン及び許容最小クラウンを求める。前記標準パススケジ
ュールでの該第n −1スタンドの予想クラウン又はク
ラウン比率が該許容範囲に入らない場合は、最小の変更
で該許容範囲に入るように該予想クラウン又はクラウン
比率を変更する。かかる予想クラウン又はクラウン比率
の変更を逐次、初段スタンドまで行う。クラウン変更は
、ワークロールのベンディング力の変更で行う。前記初
段までの予想クラウン又はクラウン比率の変更がロール
ベンダの能力内の場合は、前記パススケジュールをその
ロールベンディング力に前記変更を施しただけで採用す
る。前記初段までの予想クラウン又はクラウン比率の変
更でロールベンダの能力を超えるスタンドが生じたとき
は、当該スタンドの圧延荷重も変更し、前記パススケジ
ュールをそのロールベンディング力及び圧延荷重に該変
更を施して採用する。
【0019】以上説明した特開昭61−42409で開
示されている技術によれば、熱間圧延に要求される出側
板厚及び温度を目標値にする他に、出側クラウンをも目
標値にすることが可能である。
示されている技術によれば、熱間圧延に要求される出側
板厚及び温度を目標値にする他に、出側クラウンをも目
標値にすることが可能である。
【0020】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、前述の
テーブル法と呼ばれる圧延機の圧下スケジュール決定方
法においては、クラウン形状の厳密な概念を導入してお
らず、ロールチャンスフリー圧延に適さない等の問題が
ある。このため、シフトやベンダ等のクラウン制御機構
の能力を超える場合が生じてしまい、各圧延スタンドで
設定可能な圧延条件を超えてしまう場合がある。
テーブル法と呼ばれる圧延機の圧下スケジュール決定方
法においては、クラウン形状の厳密な概念を導入してお
らず、ロールチャンスフリー圧延に適さない等の問題が
ある。このため、シフトやベンダ等のクラウン制御機構
の能力を超える場合が生じてしまい、各圧延スタンドで
設定可能な圧延条件を超えてしまう場合がある。
【0021】又、前述の特開昭59−73108で開示
されている技術においては、予め数千〜数万個の中間ス
タンド板厚の組合せを設定しておき、これらの中から所
定の評価関数を最小にする中間スタンド板厚の圧下スケ
ジュールを採用するという方法である。このため、この
特開昭59−73108で開示されている技術によって
も、クラウン形状を全圧延スタンドで満足する最適板厚
とすることはできないという問題がある。又、この特開
昭59−73108で行われる計算量は非常に多く、高
速処理可能なコンピュータ等のハードウェアを必要とす
るという問題や、計算時間が長くなってしまうという問
題等がある。
されている技術においては、予め数千〜数万個の中間ス
タンド板厚の組合せを設定しておき、これらの中から所
定の評価関数を最小にする中間スタンド板厚の圧下スケ
ジュールを採用するという方法である。このため、この
特開昭59−73108で開示されている技術によって
も、クラウン形状を全圧延スタンドで満足する最適板厚
とすることはできないという問題がある。又、この特開
昭59−73108で行われる計算量は非常に多く、高
速処理可能なコンピュータ等のハードウェアを必要とす
るという問題や、計算時間が長くなってしまうという問
題等がある。
【0022】なお、前述の特開昭61−42408及び
特開昭61−42409においては、パススケジュール
を順次変更していくため、前述の特開昭59−7310
8で開示されているようなダイナミックプログラミング
法に比べ、計算量は幾分軽減されるものの、やはり大き
な計算量の負荷を有しているという問題がある。
特開昭61−42409においては、パススケジュール
を順次変更していくため、前述の特開昭59−7310
8で開示されているようなダイナミックプログラミング
法に比べ、計算量は幾分軽減されるものの、やはり大き
な計算量の負荷を有しているという問題がある。
【0023】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、最終スタンドのクラウン偏差の修正
のために、タンデム圧延機の各圧延スタンドの圧延条件
を、該圧延機全体で総合して決定する圧延機の圧下スケ
ジュール決定方法において、コンピュータで行われる計
算等の処理を増加することなく、最終スタンド出側のク
ラウン量及び板厚を目標値にするようにすると共に、各
圧延スタンドでの板材の形状が所定許容形状内となり、
且つ、各圧延スタンドのミル能力をも満足するような各
圧延スタンドの圧延条件の決定を行うことが可能な、圧
延機の圧下スケジュール決定方法を提供することを目的
とする。
くなされたもので、最終スタンドのクラウン偏差の修正
のために、タンデム圧延機の各圧延スタンドの圧延条件
を、該圧延機全体で総合して決定する圧延機の圧下スケ
ジュール決定方法において、コンピュータで行われる計
算等の処理を増加することなく、最終スタンド出側のク
ラウン量及び板厚を目標値にするようにすると共に、各
圧延スタンドでの板材の形状が所定許容形状内となり、
且つ、各圧延スタンドのミル能力をも満足するような各
圧延スタンドの圧延条件の決定を行うことが可能な、圧
延機の圧下スケジュール決定方法を提供することを目的
とする。
【0024】
【課題を達成するための手段】本発明は、最終スタンド
のクラウン偏差の修正のために、タンデム圧延機の各圧
延スタンドの圧延条件を、該圧延機全体で総合して決定
する圧延機の圧下スケジュール決定方法において、主と
して設定の増加や減少が可能な中間値となるような、各
圧延スタンドの圧延条件を初期値とし、該圧延条件の初
期値での最終スタンドにおける、目標クラウンに対する
クラウン偏差を求め、該クラウン偏差と各圧延スタンド
の形状条件とから、各圧延スタンドの板厚変更量を求め
、各圧延スタンドの板厚変更量が、それぞれの圧延スタ
ンドのミル能力を満足するか判定し、板厚変更量がミル
能力を満足しない圧延スタンドがある場合には、まず圧
延スタンドのベンダ圧の変更を行った後、前記板厚変更
量を求めること以降を再び行うことにより、前記課題を
達成したものである。
のクラウン偏差の修正のために、タンデム圧延機の各圧
延スタンドの圧延条件を、該圧延機全体で総合して決定
する圧延機の圧下スケジュール決定方法において、主と
して設定の増加や減少が可能な中間値となるような、各
圧延スタンドの圧延条件を初期値とし、該圧延条件の初
期値での最終スタンドにおける、目標クラウンに対する
クラウン偏差を求め、該クラウン偏差と各圧延スタンド
の形状条件とから、各圧延スタンドの板厚変更量を求め
、各圧延スタンドの板厚変更量が、それぞれの圧延スタ
ンドのミル能力を満足するか判定し、板厚変更量がミル
能力を満足しない圧延スタンドがある場合には、まず圧
延スタンドのベンダ圧の変更を行った後、前記板厚変更
量を求めること以降を再び行うことにより、前記課題を
達成したものである。
【0025】又、各圧延スタンドの板厚変更量を求める
ための前記形状条件を、第3スタンド以降の各圧延スタ
ンドの形状条件とすることにより、前記課題を達成した
ものである。
ための前記形状条件を、第3スタンド以降の各圧延スタ
ンドの形状条件とすることにより、前記課題を達成した
ものである。
【0026】
【作用】本発明においては、タンデム圧延機の各圧延ス
タンドの圧延条件を、該圧延機全体で総合して決定する
に際し、まず、設定値の増加や減少が可能となるように
考慮しながら、各圧延スタンドの圧延条件の初期値を求
めるようにしている。
タンドの圧延条件を、該圧延機全体で総合して決定する
に際し、まず、設定値の増加や減少が可能となるように
考慮しながら、各圧延スタンドの圧延条件の初期値を求
めるようにしている。
【0027】即ち、まず各圧延スタンドの少なくとも板
厚設定値及びベンダ圧設定値を、それぞれの圧延スタン
ドで許される上限や下限に対して余裕をもった値とする
ようにしながら、これら各圧延スタンドの板厚設定値の
初期値や、ベンダ圧設定値の初期値を求める。
厚設定値及びベンダ圧設定値を、それぞれの圧延スタン
ドで許される上限や下限に対して余裕をもった値とする
ようにしながら、これら各圧延スタンドの板厚設定値の
初期値や、ベンダ圧設定値の初期値を求める。
【0028】あるいは、これらの初期値がこのような初
期値となるように、他の圧延条件の初期値を決定しても
よい。
期値となるように、他の圧延条件の初期値を決定しても
よい。
【0029】又、本発明においては、最終スタンドのク
ラウン偏差を修正するために、各圧延スタンド(例えば
最終スタンド以前の全ての圧延スタンド)の形状条件を
用いるようにしている。即ち、各圧延スタンドの板厚等
は、所定の許容範囲に収めることも可能である。これに
より、各圧延スタンドの圧延制御の安定度の向上等を図
ることができる。
ラウン偏差を修正するために、各圧延スタンド(例えば
最終スタンド以前の全ての圧延スタンド)の形状条件を
用いるようにしている。即ち、各圧延スタンドの板厚等
は、所定の許容範囲に収めることも可能である。これに
より、各圧延スタンドの圧延制御の安定度の向上等を図
ることができる。
【0030】又、このようにして求められた各圧延スタ
ンドの板厚変更量により、各圧延スタンドの板厚設定値
を変更したとしても、前述のように、各圧延スタンドの
板厚設定値の初期値は設定値の増加や減少が可能となる
ように考慮して決定されているため、このような板厚設
定値の変更による各圧延スタンドの板厚設定値の上限や
下限を超えてしまう恐れは減少されている。
ンドの板厚変更量により、各圧延スタンドの板厚設定値
を変更したとしても、前述のように、各圧延スタンドの
板厚設定値の初期値は設定値の増加や減少が可能となる
ように考慮して決定されているため、このような板厚設
定値の変更による各圧延スタンドの板厚設定値の上限や
下限を超えてしまう恐れは減少されている。
【0031】又、万一このような各圧延スタンドの板厚
設定値の変更により、板厚設定値の上限や下限を超えて
しまう圧延スタンドがあったとしても、本発明において
は、所定の圧延スタンドのベンダ圧を変更することによ
り、対応することが可能である。
設定値の変更により、板厚設定値の上限や下限を超えて
しまう圧延スタンドがあったとしても、本発明において
は、所定の圧延スタンドのベンダ圧を変更することによ
り、対応することが可能である。
【0032】なお、このベンダ圧を変更する圧延スタン
ドは、変更された板厚設定値が上限や下限を超えてしま
った圧延スタンド自身だけであってもよく、あるいは、
他の圧延スタンドであってもよく、又、全ての圧延スタ
ンドであってもよい。
ドは、変更された板厚設定値が上限や下限を超えてしま
った圧延スタンド自身だけであってもよく、あるいは、
他の圧延スタンドであってもよく、又、全ての圧延スタ
ンドであってもよい。
【0033】又、本発明では、このベンダ圧設定値の初
期値についても、以後の設定値の増加や減少が可能とな
るように考慮しながら決定されているので、適切なベン
ダ圧を速やかに決定することが可能である。
期値についても、以後の設定値の増加や減少が可能とな
るように考慮しながら決定されているので、適切なベン
ダ圧を速やかに決定することが可能である。
【0034】図1は、本発明の要旨を示すフローチャー
トである。
トである。
【0035】この図1のステップ102において、まず
、最終スタンドのクラウン偏差の修正の際の設定値の増
加や減少が可能となるように考慮しながら、各圧延スタ
ンドの圧延条件の初期値を求める。即ち、このステップ
102では、少なくとも板厚設定値とベンダ圧設定値は
、各圧延スタンドにおいて上限や下限に対して余裕をも
った値となるように考慮しながら決定される。
、最終スタンドのクラウン偏差の修正の際の設定値の増
加や減少が可能となるように考慮しながら、各圧延スタ
ンドの圧延条件の初期値を求める。即ち、このステップ
102では、少なくとも板厚設定値とベンダ圧設定値は
、各圧延スタンドにおいて上限や下限に対して余裕をも
った値となるように考慮しながら決定される。
【0036】なお、これら板厚設定値やベンダ圧設定値
以外の圧延条件について本発明は限定するものではない
が、他の圧延条件も、板厚設定値やベンダ圧設定値に影
響を与えるものもある。従って、このような他の圧延条
件については、板厚設定値やベンダ圧設定値がそれぞれ
の圧延スタンドにおいて、上限や下限に対して余裕を持
つことができるように考慮しながら決定することが望ま
しい。
以外の圧延条件について本発明は限定するものではない
が、他の圧延条件も、板厚設定値やベンダ圧設定値に影
響を与えるものもある。従って、このような他の圧延条
件については、板厚設定値やベンダ圧設定値がそれぞれ
の圧延スタンドにおいて、上限や下限に対して余裕を持
つことができるように考慮しながら決定することが望ま
しい。
【0037】ステップ104では、ステップ102で求
められたタンデム圧延機の各圧延スタンドの圧延条件の
初期値により、最終スタンドにおけるクラウン偏差を求
める。このステップ104で求められるクラウン偏差は
、最終スタンドの出側のクラウン量に対する算出された
圧延条件によるクラウン量との差(偏差)である。
められたタンデム圧延機の各圧延スタンドの圧延条件の
初期値により、最終スタンドにおけるクラウン偏差を求
める。このステップ104で求められるクラウン偏差は
、最終スタンドの出側のクラウン量に対する算出された
圧延条件によるクラウン量との差(偏差)である。
【0038】なお、本発明の圧延機の圧下スケジュール
決定方法は、最終スタンドの出側のクラウン量を所定の
クラウン偏差に収めるというものである。
決定方法は、最終スタンドの出側のクラウン量を所定の
クラウン偏差に収めるというものである。
【0039】ステップ106では、ステップ104で求
められた最終スタンドの出側クラウン偏差を所定の目標
値に納めるために、各圧延スタンドの形状条件を必要に
応じて用いながら、タンデム圧延機の各圧延スタンドの
板厚変更量を求める。
められた最終スタンドの出側クラウン偏差を所定の目標
値に納めるために、各圧延スタンドの形状条件を必要に
応じて用いながら、タンデム圧延機の各圧延スタンドの
板厚変更量を求める。
【0040】又、このステップ106で各圧延スタンド
の板厚変更量を求める際には、以下の条件が満足するよ
うにしている。
の板厚変更量を求める際には、以下の条件が満足するよ
うにしている。
【0041】■最終スタンドの出側のクラウンを、目標
クラウンと等しくする。■最終スタンドの出側の板厚を
、目標板厚にする。■必要のある圧延スタンドの形状条
件を用いる。■各スタンドのミル能力を満足する。
クラウンと等しくする。■最終スタンドの出側の板厚を
、目標板厚にする。■必要のある圧延スタンドの形状条
件を用いる。■各スタンドのミル能力を満足する。
【0042】なお、後述する本発明の実施例においては
、各圧延スタンドの板厚変更量を求めるための関数が、
所定のスタンドのクラウン偏差やクラウン量を変数とす
る、各圧延スタンド毎の(制御対象のスタンド数分の)
一次関数となっている。
、各圧延スタンドの板厚変更量を求めるための関数が、
所定のスタンドのクラウン偏差やクラウン量を変数とす
る、各圧延スタンド毎の(制御対象のスタンド数分の)
一次関数となっている。
【0043】このように、各圧延スタンドの板厚変更量
を各圧延スタンド毎の関数を用いて求めるようにした場
合には、複数の圧延スタンドの板厚変更量を求めること
を並行して同時に行うことが可能である。
を各圧延スタンド毎の関数を用いて求めるようにした場
合には、複数の圧延スタンドの板厚変更量を求めること
を並行して同時に行うことが可能である。
【0044】又、このとき用いられる関数を一次関数と
した場合には、所定のスタンドのクラウン偏差やクラウ
ン量から容易に板厚変更量を求めることが可能である。
した場合には、所定のスタンドのクラウン偏差やクラウ
ン量から容易に板厚変更量を求めることが可能である。
【0045】なお、前記ステップ106で用いられる形
状条件は、タンデム圧延機の全圧延スタンドに対するも
のでなくてもよく、最終スタンドの出側のクラウン量の
変動や圧延制御の安定性等への影響を考慮して、必要な
圧延スタンドの形状条件を用いればよい。
状条件は、タンデム圧延機の全圧延スタンドに対するも
のでなくてもよく、最終スタンドの出側のクラウン量の
変動や圧延制御の安定性等への影響を考慮して、必要な
圧延スタンドの形状条件を用いればよい。
【0046】例えば、後述する本発明の実施例では、各
圧延スタンドの板厚変更量を求めるための前記形状条件
が、第3スタンド以降の各圧延スタンドの形状条件とな
っている。
圧延スタンドの板厚変更量を求めるための前記形状条件
が、第3スタンド以降の各圧延スタンドの形状条件とな
っている。
【0047】ステップ108では、ステップ106で求
められた板厚変更量がミル能力を満足するものであるか
、少なくとも板厚変更を行う圧延スタンドに関して判定
を行う。
められた板厚変更量がミル能力を満足するものであるか
、少なくとも板厚変更を行う圧延スタンドに関して判定
を行う。
【0048】ステップ108でミル能力を満足すること
ができないと判定された場合には、ステップ110で所
定の圧延スタンドのベンダ圧を変更した後、前述のステ
ップ104及び106とステップ108の処理を再び実
行する。
ができないと判定された場合には、ステップ110で所
定の圧延スタンドのベンダ圧を変更した後、前述のステ
ップ104及び106とステップ108の処理を再び実
行する。
【0049】一方、ステップ108でミル能力を満足す
ることができると判定された場合には、続くステップ1
12で、これまでの各ステップの処理の実行により得ら
れた各圧延スタンドの板厚変更量及びベンダ圧に従って
、各圧延スタンドの最適板厚及びベンダ圧を決定する。
ることができると判定された場合には、続くステップ1
12で、これまでの各ステップの処理の実行により得ら
れた各圧延スタンドの板厚変更量及びベンダ圧に従って
、各圧延スタンドの最適板厚及びベンダ圧を決定する。
【0050】以上説明したように、本発明によれば、圧
延スタンドでの被圧延材である板材の形状が所定許容形
状内となるようにしながら、コンピュータ等で行われる
計算等の処理(繰返しループ回数等)を増加することな
く、各圧延スタンドの圧延条件の決定を行うことが可能
である。
延スタンドでの被圧延材である板材の形状が所定許容形
状内となるようにしながら、コンピュータ等で行われる
計算等の処理(繰返しループ回数等)を増加することな
く、各圧延スタンドの圧延条件の決定を行うことが可能
である。
【0051】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
明する。
【0052】図2は、本発明の実施例のフローチャート
である。
である。
【0053】この図2のステップ202においては、前
述の図1のステップ102と同様に、設定値の増加や減
少が可能となるように考慮しながら、各圧延スタンドの
圧延条件の初期値を求める。
述の図1のステップ102と同様に、設定値の増加や減
少が可能となるように考慮しながら、各圧延スタンドの
圧延条件の初期値を求める。
【0054】この図2のステップ202で求められる各
圧延スタンドの圧延条件は、各圧延スタンド毎の板厚設
定値とベンダ圧設定値である。
圧延スタンドの圧延条件は、各圧延スタンド毎の板厚設
定値とベンダ圧設定値である。
【0055】ステップ204では、第i 番目の各圧延
スタンドの入側クラウン量Cr (i −1)と、ロー
ルクラウン量φ(i )と、次式とにより、当該第i
番目の圧延スタンドのクラウン量を求める。
スタンドの入側クラウン量Cr (i −1)と、ロー
ルクラウン量φ(i )と、次式とにより、当該第i
番目の圧延スタンドのクラウン量を求める。
【0056】
【数1】
【0057】なお、この(1)式において、i は1〜
7である。
7である。
【0058】ステップ206では、第7番目である最終
スタンドにおいて、目標クラウン量Cro(7)と、算
出されたクラウン量Crs(7)と、次式とにより、ク
ラウン偏差ΔCr (7)を求める。
スタンドにおいて、目標クラウン量Cro(7)と、算
出されたクラウン量Crs(7)と、次式とにより、ク
ラウン偏差ΔCr (7)を求める。
【0059】
【数2】
【0060】続いて、ステップ208では、各圧延スタ
ンドの形状条件を用いながら、最終スタンドのクラウン
偏差ΔCr (7)を修正する(0とする)ための、各
圧延スタンドの板厚変更量Δh (1)〜Δh (7)
を求める。
ンドの形状条件を用いながら、最終スタンドのクラウン
偏差ΔCr (7)を修正する(0とする)ための、各
圧延スタンドの板厚変更量Δh (1)〜Δh (7)
を求める。
【0061】この図2のステップ208は、前述の図1
のステップ106に対応するものであり、後述する(1
8)式を用いて演算を行うものである。
のステップ106に対応するものであり、後述する(1
8)式を用いて演算を行うものである。
【0062】なお、これ以降の図2のステップ212、
214、216は、それぞれ前述の図1のステップ10
8、110、112に対応するものであり、同様の処理
が行われる。
214、216は、それぞれ前述の図1のステップ10
8、110、112に対応するものであり、同様の処理
が行われる。
【0063】以下、前述のステップ208で用いられる
各圧延スタンドの板厚変更量Δh (1)〜Δh (7
)を求めるための計算式(関数)について、数式を用い
ながら説明を行う。
各圧延スタンドの板厚変更量Δh (1)〜Δh (7
)を求めるための計算式(関数)について、数式を用い
ながら説明を行う。
【0064】この各圧延スタンドの板厚変更量Δh (
1)〜Δh (7)を求めるための関数は、最終スタン
ドにおけるクラウン偏差ΔCr (7)を0に修正する
ための計算式(前述の(2)式に該当)と、形状条件式
、即ち、タンデム圧延機の各圧延スタンドにおける被圧
延材である板厚の形状が所定許容形状内となるための形
状条件式(後述する(6)式に相当)とを連立して求め
られる関数である。
1)〜Δh (7)を求めるための関数は、最終スタン
ドにおけるクラウン偏差ΔCr (7)を0に修正する
ための計算式(前述の(2)式に該当)と、形状条件式
、即ち、タンデム圧延機の各圧延スタンドにおける被圧
延材である板厚の形状が所定許容形状内となるための形
状条件式(後述する(6)式に相当)とを連立して求め
られる関数である。
【0065】なお、本実施例の実際の運用にあたっては
、タンデム圧延機の入側から第1番目と第2番目の圧延
スタンドの形状変化係数が小さく、形状の乱れが無視で
きる点に着目し、第3番目から第7番目の圧延スタンド
の形状条件のみを考慮するようにしている。
、タンデム圧延機の入側から第1番目と第2番目の圧延
スタンドの形状変化係数が小さく、形状の乱れが無視で
きる点に着目し、第3番目から第7番目の圧延スタンド
の形状条件のみを考慮するようにしている。
【0066】このように、各圧延スタンドの板厚変更量
を求める際には、タンデム圧延機を構成する全圧延スタ
ンドの形状条件を用いることは必要ではなく、対象とな
るタンデム圧延機の特性に従って、必要な圧延スタンド
の形状条件のみ考慮すればよい。
を求める際には、タンデム圧延機を構成する全圧延スタ
ンドの形状条件を用いることは必要ではなく、対象とな
るタンデム圧延機の特性に従って、必要な圧延スタンド
の形状条件のみ考慮すればよい。
【0067】最終スタンドのクラウン偏差を修正するた
めの、各圧延スタンドの板厚変更量Δh (1)〜Δh
(7)を求めるための関数を得るために、まず、前述
の(1)式を用いて、タンデム圧延機の前段(入側から
第1番目)から後段(最終段)へ代入を繰返すことによ
り、次式を得ることができる。
めの、各圧延スタンドの板厚変更量Δh (1)〜Δh
(7)を求めるための関数を得るために、まず、前述
の(1)式を用いて、タンデム圧延機の前段(入側から
第1番目)から後段(最終段)へ代入を繰返すことによ
り、次式を得ることができる。
【0068】
【数3】
【0069】なお、この(3)式におけるD1(i )
とD1(o )は、次式の通りである。
とD1(o )は、次式の通りである。
【0070】
【数4】
【0071】又、ロールクラウン量φs (i )は、
該当圧延スタンドの板厚設定値h (i )と、この該
当圧延スタンドの入側の隣の圧延スタンドの板厚設定値
h (i −1)の関数であるので、Crs(7)は
h(1)〜 h(7)の関係となることが判る。従って
、最終スタンドにおけるクラウン偏差ΔCr (7)は
、次式のように表わすことができる。
該当圧延スタンドの板厚設定値h (i )と、この該
当圧延スタンドの入側の隣の圧延スタンドの板厚設定値
h (i −1)の関数であるので、Crs(7)は
h(1)〜 h(7)の関係となることが判る。従って
、最終スタンドにおけるクラウン偏差ΔCr (7)は
、次式のように表わすことができる。
【0072】
【数5】
【0073】又、この(4)式に前述の(3)式を代入
すると、次式のように表わすことができる。
すると、次式のように表わすことができる。
【0074】
【数6】
【0075】なお、この(5)式において、i は1か
ら6の整数であり、F1(i )は、次式の通りである
。
ら6の整数であり、F1(i )は、次式の通りである
。
【0076】
【数7】
【0077】一方、各圧延スタンドの形状条件式は、次
式で表わされる。
式で表わされる。
【0078】
【数8】
【0079】なお、L(i )は、第i 番目の圧延ス
タンドにおける許容クラウン比率変化量であり、又、前
述のように本実施例においては、第3番目から第7番目
の圧延スタンドにおける形状条件のみを考慮するので、
この(6)式におけるi は3から7の整数である。
タンドにおける許容クラウン比率変化量であり、又、前
述のように本実施例においては、第3番目から第7番目
の圧延スタンドにおける形状条件のみを考慮するので、
この(6)式におけるi は3から7の整数である。
【0080】なお、この(6)式は第i 番目の圧延ス
タンドにおける入側のクラウン比率と出側のクラウン比
率との相対差に着目した式であるが、本実施例において
は、タンデム圧延機の各圧延スタンドを被圧延材である
板材が通過するに従って、目標クラウン比率に近付ける
ようにしているため、少なくとも第3番目から第7番目
の圧延スタンドにおいては、出側クラウン比率の方が入
側クラウン比率よりも大きくなっている。従って、前述
の(6)式の形状条件は、次式のような形状条件式とす
ることができる。
タンドにおける入側のクラウン比率と出側のクラウン比
率との相対差に着目した式であるが、本実施例において
は、タンデム圧延機の各圧延スタンドを被圧延材である
板材が通過するに従って、目標クラウン比率に近付ける
ようにしているため、少なくとも第3番目から第7番目
の圧延スタンドにおいては、出側クラウン比率の方が入
側クラウン比率よりも大きくなっている。従って、前述
の(6)式の形状条件は、次式のような形状条件式とす
ることができる。
【0081】
【数9】
【0082】なお、この(6)式においても、i は3
から7の整数である。
から7の整数である。
【0083】この(6)式のi に7を代入すると共に
、出側のクラウン量を目標クラウン量とし、出側の板厚
設定値を目標板厚設定値とすると、最終段である第7番
目の圧延スタンドにおいては、形状条件は次式の通りと
なる。
、出側のクラウン量を目標クラウン量とし、出側の板厚
設定値を目標板厚設定値とすると、最終段である第7番
目の圧延スタンドにおいては、形状条件は次式の通りと
なる。
【0084】
【数10】
【0085】又、この(8)式の左辺は、次式のように
表わすことができる。
表わすことができる。
【0086】
【数11】
【0087】更に、この(9a )式は、更に次式に変
形することができる。
形することができる。
【0088】
【数12】
【0089】又、この(9b )式の第6番目の圧延ス
タンドの、計算により求められるクラウン量Crs(6
)は、次式の通りである。
タンドの、計算により求められるクラウン量Crs(6
)は、次式の通りである。
【0090】
【数13】
【0091】なお、この(10)式において、D2(i
)及びD2(o)は、次式の通りである。
)及びD2(o)は、次式の通りである。
【0092】
【数14】
【0093】この(10)式を前述の(9b )式に代
入すると、左辺は次式のようになる。
入すると、左辺は次式のようになる。
【0094】
【数15】
【0095】なお、この(11)式のF2(i )は、
次式の通りである。即ち、i が1から5の整数である
場合には、このF2(i )は次の(11a )式であ
り、i が6である場合は、次の(11b )式となる
。
次式の通りである。即ち、i が1から5の整数である
場合には、このF2(i )は次の(11a )式であ
り、i が6である場合は、次の(11b )式となる
。
【0096】
【数16】
【0097】更に、この(11)式を前述の(8)式に
代入して、行列形式で整理すると、タンデム圧延機の入
側から第7番目の圧延スタンドの形状条件式は、次式の
ようになる。
代入して、行列形式で整理すると、タンデム圧延機の入
側から第7番目の圧延スタンドの形状条件式は、次式の
ようになる。
【0098】
【数17】
【0099】第3番目の圧延スタンドの形状条件式は、
同様に次式のように表わすことができる。
同様に次式のように表わすことができる。
【0100】
【数18】
【0101】なお、この(13)式において、i が1
から4の整数であるF3(i )と、F3(5)と、F
3(6)とは、次式の通りである。
から4の整数であるF3(i )と、F3(5)と、F
3(6)とは、次式の通りである。
【0102】
【数19】
【0103】更に、タンデム圧延機の入側から第4番目
の圧延スタンドの形状条件式は、次式のように表わすこ
とができる。
の圧延スタンドの形状条件式は、次式のように表わすこ
とができる。
【0104】
【数20】
【0105】なお、この(14)式において、i が1
から3の整数であるF4(i )と、F4(4)と、F
4(5)と、F4(6)とは、次式の通りである。
から3の整数であるF4(i )と、F4(4)と、F
4(5)と、F4(6)とは、次式の通りである。
【0106】
【数21】
【0107】又、第5番目の圧延スタンドの形状条件式
は、同様に次式の通り表わすことができる。
は、同様に次式の通り表わすことができる。
【0108】
【数22】
【0109】なお、この(15)式において、i が1
又は2であるF5(i )と、F5(3)と、F5(4
)と、F5(5)とは、次式の通りである。
又は2であるF5(i )と、F5(3)と、F5(4
)と、F5(5)とは、次式の通りである。
【0110】
【数23】
【0111】又、タンデム圧延機の入側から第6番目の
圧延スタンドの形状条件式は、同様に次式のように表わ
すことができる。
圧延スタンドの形状条件式は、同様に次式のように表わ
すことができる。
【0112】
【数24】
【0113】なお、この(16)式において、F6(1
)と、F6(2)と、F6(3)と、F6(4)とは、
次式の通りである。
)と、F6(2)と、F6(3)と、F6(4)とは、
次式の通りである。
【0114】
【数25】
【0115】以上の結果をまとめると、前述の(5)式
及び、(12)、(13)、(14)、(15)、(1
6)式から、次式を得ることができる。
及び、(12)、(13)、(14)、(15)、(1
6)式から、次式を得ることができる。
【0116】
【数26】
【0117】又、この(17)式において、左辺の6×
6行列をFとし、この行列Fの逆行列をF−1とし、右
辺の6×1行列をGとすると、Δh(1)〜Δh (6
)は、次式により求めることができる。
6行列をFとし、この行列Fの逆行列をF−1とし、右
辺の6×1行列をGとすると、Δh(1)〜Δh (6
)は、次式により求めることができる。
【0118】
【数27】
【0119】このようにして板厚変更量Δh (1)〜
Δh (6)が求められると、前回の板厚設定値hs(
1)〜hs(6)と、次の6つの式から、最適板厚設定
値h (1)〜h (6)を求めることができる。
Δh (6)が求められると、前回の板厚設定値hs(
1)〜hs(6)と、次の6つの式から、最適板厚設定
値h (1)〜h (6)を求めることができる。
【0120】
【数28】
【0121】以上説明したように、本発明の実施例によ
れば、コンピュータで行われる計算等の処理を増加する
ことなく、最終スタンド出側のクラウン量及び板厚を目
標値にするようにすると共に、各圧延スタンドでの板材
の形状が所定許容形状内となり、且つ、各圧延スタンド
のミル能力をも満足するような、各圧延スタンドの圧延
条件の決定を行うことが可能である。
れば、コンピュータで行われる計算等の処理を増加する
ことなく、最終スタンド出側のクラウン量及び板厚を目
標値にするようにすると共に、各圧延スタンドでの板材
の形状が所定許容形状内となり、且つ、各圧延スタンド
のミル能力をも満足するような、各圧延スタンドの圧延
条件の決定を行うことが可能である。
【0122】なお、一例として、図3に示される操業条
件と、図4に示される各圧延スタンドにおける板厚範囲
の許容範囲の条件で、前述の本発明の実施例の圧延機の
圧下スケジュール決定方法により、発明者等は各種の計
算を実際に行っている。
件と、図4に示される各圧延スタンドにおける板厚範囲
の許容範囲の条件で、前述の本発明の実施例の圧延機の
圧下スケジュール決定方法により、発明者等は各種の計
算を実際に行っている。
【0123】この計算結果は、図5に示される計算によ
り求められる最適板厚h (i )と、図6に示される
計算により求められるクラウン量Crs(i )と、図
7に示されるクラウン比率(最適板厚h (i )と計
算により求められるクラウン量Crs(i )とにより
、求められる)と、図8に示される被圧延材である板材
の平坦度とを得ることができる。
り求められる最適板厚h (i )と、図6に示される
計算により求められるクラウン量Crs(i )と、図
7に示されるクラウン比率(最適板厚h (i )と計
算により求められるクラウン量Crs(i )とにより
、求められる)と、図8に示される被圧延材である板材
の平坦度とを得ることができる。
【0124】図5に示される各圧延スタンドにおける最
適板厚h (i )は、図4に示される板厚の許容範囲
に収まっている。又、図6に示される通り、第7圧延ス
タンドである最終圧延スタンド出側のクラウン量Crs
(7)は、目標クラウン量となっている。又、図7に示
される通り、最終圧延スタンドのクラウン比率も目標ク
ラウン比率となっている。又、図8からは全スタンドで
の板材の平坦度が0.3%以内になっていることが判る
。
適板厚h (i )は、図4に示される板厚の許容範囲
に収まっている。又、図6に示される通り、第7圧延ス
タンドである最終圧延スタンド出側のクラウン量Crs
(7)は、目標クラウン量となっている。又、図7に示
される通り、最終圧延スタンドのクラウン比率も目標ク
ラウン比率となっている。又、図8からは全スタンドで
の板材の平坦度が0.3%以内になっていることが判る
。
【0125】このように、本発明の実施例によれば、ク
ラウン偏差σが半減し、クラウン量の制御精度の向上や
、通板性の安定化を図ることができるという優れた効果
を得ることができる。
ラウン偏差σが半減し、クラウン量の制御精度の向上や
、通板性の安定化を図ることができるという優れた効果
を得ることができる。
【0126】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、最
終スタンドのクラウン偏差の修正のために、タンデム圧
延機の各圧延スタンドの圧延条件を、該圧延機全体で総
合して決定する圧延機の圧下スケジュール決定方法にお
いて、コンピュータで行われる計算等の処理を増加する
ことなく、最終スタンド出側のクラウン量及び板厚を目
標値にするようにすると共に、各圧延スタンドでの板材
の形状が所定許容形状内となり、且つ、各圧延スタンド
のミル能力をも満足するような各圧延スタンドの圧延条
件の決定を行うことができるという優れた効果を得るこ
とができる。
終スタンドのクラウン偏差の修正のために、タンデム圧
延機の各圧延スタンドの圧延条件を、該圧延機全体で総
合して決定する圧延機の圧下スケジュール決定方法にお
いて、コンピュータで行われる計算等の処理を増加する
ことなく、最終スタンド出側のクラウン量及び板厚を目
標値にするようにすると共に、各圧延スタンドでの板材
の形状が所定許容形状内となり、且つ、各圧延スタンド
のミル能力をも満足するような各圧延スタンドの圧延条
件の決定を行うことができるという優れた効果を得るこ
とができる。
【図1】図1は、本発明の要旨を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図2】図2は、本発明の実施例のフローチャートであ
る。
る。
【図3】図3は、前記実施例において、操業条件の1つ
を示す線図である。
を示す線図である。
【図4】図4は、前記実施例において、各圧延スタンド
における板厚設定値の許容設定範囲(上限と下限)の一
例を示すグラフである。
における板厚設定値の許容設定範囲(上限と下限)の一
例を示すグラフである。
【図5】図5は、前記実施例による計算結果の各圧延ス
タンドにおける最適板厚を示すグラフである。
タンドにおける最適板厚を示すグラフである。
【図6】図6は、前記実施例で得られた各圧延スタンド
におけるクラウン量を示すグラフである。
におけるクラウン量を示すグラフである。
【図7】図7は、前記実施例で得られた各圧延スタンド
におけるクラウン比率を示すグラフである。
におけるクラウン比率を示すグラフである。
【図8】図8は、前記実施例で得られた各圧延スタンド
における平坦度を示すグラフである。
における平坦度を示すグラフである。
i …タンデム圧延機の圧延スタンドの番号、h (i
)…最適板厚設定値、 Crs(i )…計算により求められた各圧延スタンド
のクラウン量。
)…最適板厚設定値、 Crs(i )…計算により求められた各圧延スタンド
のクラウン量。
Claims (2)
- 【請求項1】最終スタンドのクラウン偏差の修正のため
に、タンデム圧延機の各圧延スタンドの圧延条件を、該
圧延機全体で総合して決定する圧延機の圧下スケジュー
ル決定方法において、主として設定の増加や減少が可能
な中間値となるような、各圧延スタンドの圧延条件を初
期値とし、該圧延条件の初期値での最終スタンドにおけ
る、目標クラウンに対するクラウン偏差を求め、該クラ
ウン偏差と各圧延スタンドの形状条件とから、各圧延ス
タンドの板厚変更量を同時に求め、各圧延スタンドの板
厚変更量が、それぞれの圧延スタンドのミル能力を満足
するか判定し、板厚変更量がミル能力を満足しない圧延
スタンドがある場合には、まず圧延スタンドのベンダ圧
の変更を行った後、前記板厚変更量を求めること以降を
再び行うことを特徴とする圧延機の圧下スケジュール決
定方法。 - 【請求項2】請求項1において、各圧延スタンドの板厚
変更量を求めるための前記形状条件が、第3スタンド以
降の各圧延スタンドの形状条件であることを特徴とする
圧延機の圧下スケジュール決定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3122467A JP2540249B2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 圧延機の圧下スケジュ―ル決定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3122467A JP2540249B2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 圧延機の圧下スケジュ―ル決定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04327308A true JPH04327308A (ja) | 1992-11-16 |
JP2540249B2 JP2540249B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=14836575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3122467A Expired - Lifetime JP2540249B2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 圧延機の圧下スケジュ―ル決定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540249B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-25 JP JP3122467A patent/JP2540249B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2540249B2 (ja) | 1996-10-02 |
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