JPH04326966A - 塗装仕上げ方法 - Google Patents

塗装仕上げ方法

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Publication number
JPH04326966A
JPH04326966A JP12525991A JP12525991A JPH04326966A JP H04326966 A JPH04326966 A JP H04326966A JP 12525991 A JP12525991 A JP 12525991A JP 12525991 A JP12525991 A JP 12525991A JP H04326966 A JPH04326966 A JP H04326966A
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JP
Japan
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coating
active energy
acrylic resin
parts
energy beam
Prior art date
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Pending
Application number
JP12525991A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Tatsuno
忠義 龍野
Komaji Matsui
駒治 松井
Mitsuo Wakimoto
光男 脇本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP12525991A priority Critical patent/JPH04326966A/ja
Publication of JPH04326966A publication Critical patent/JPH04326966A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗装仕上げ方法、更に詳
しくは公害対策に適応し、塗膜外観が良好で、耐擦傷性
・耐酸性・耐チッピング性・耐久性の優れた塗膜を形成
できる塗装仕上げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】美粧的外観と耐久性が重視
される自動車外板などの塗装仕上げ方法としては、溶液
型の熱硬化性アミノアルキド樹脂塗料・熱硬化性アミノ
アクリル樹脂塗料あるいはイソシアネート硬化型アクリ
ル樹脂塗料が一般的に用いられている。しかしこれらの
塗料は多量の溶剤を使用するために省資源・大気汚染性
の面で問題があり改善が求められている。また、近年、
飛石の衝撃による塗膜キズからの腐食を低減するため塗
膜の耐チッピング性の向上が求められている。これらの
要求への対応策として厚膜化により耐チッピング性を改
良できるアクリル樹脂粉体塗料を上塗りとして検討した
が塗面平滑性が劣り、また走行中の砂塵によるキズ・洗
車ブラシの擦りキズおよびドア開閉時の爪傷が付き易い
こと、また、酸性雨(一般にpHが4以下の雨をいう)
によりエッチングされたり、白化、シミ等が発生し易い
こと等の問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、粉体塗料
塗膜の耐擦り傷性、耐酸性、および塗面平滑性を向上さ
せ、公害対策に適応し、塗膜外観が良好で、耐擦り傷性
、耐酸性、耐チッピング性、耐久性の優れた塗膜を形成
できる塗装仕上げ方法について鋭意研究の結果、形成塗
膜のガラス転移温度が特定範囲内に調整された硬質の塗
膜を形成しうる活性エネルギー線硬化型クリヤ塗料を熱
硬化性アクリル樹脂粉体塗料塗膜上に塗装することによ
って、上記目的を達成できることを見出した。
【0004】すなわち本発明は、被塗面に熱硬化性アク
リル樹脂粉体塗料を塗装し、溶融又は硬化させて形成し
た塗面上に、ガラス転移温度が60〜140℃である塗
膜を形成する活性エネルギー線硬化型クリヤ塗料を塗装
することを特徴とする塗装仕上げ方法を提供するもので
ある。
【0005】まず、本発明方法に使用する熱硬化性アク
リル樹脂粉体塗料について説明する。クリヤー塗料に先
立って塗装する熱硬化性アクリル樹脂粉体塗料は、熱硬
化性アクリル樹脂系の粉体塗料であれば特に限定なく使
用できるが、(a)アクリル酸またはメタクリル酸のア
ルキルエステル(アルキル基は炭素数1〜12)、アク
リル酸またはメタクリル酸のグリシジルエステルおよび
必要に応じて、これらと共重合可能なビニル系単量体の
共重合体であって、ガラス転移温度が40〜90℃でる
グリシジル基官能性アクリル樹脂及び(b)脂肪族二塩
基酸を主成分とする熱硬化性アクリル樹脂系粉体塗料が
適切である。
【0006】上記グリシジル基官能性アクリル樹脂(a
)の製造に際しては懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合
法などが適用できる。この際ガラス転移温度が40℃よ
りも低い共重合体ではグロッキングを生じやすく、一方
、90℃より高い場合は平滑な塗膜が得られ難い。 グリシジル基含有モノマーの共重合比は20〜40重量
%程度が適当である。40重量%より多くしても、高価
になるばかりで塗膜物性の向上は望めず、一方、20重
量%に満たない場合は塗膜の架橋度が低く所望の塗膜物
性が得られにくい傾向がある。上記架橋剤である脂肪族
二塩基酸(b)としては、C4 〜C20の脂肪族二塩
基酸が適しており、中でもドデカン2酸が後記活性エネ
ルギー線硬化型クリヤ塗料塗膜との密着性の点および粉
体塗料の貯蔵安定性・硬化性・塗膜性能からみて特に好
ましい。粉体塗料を製造するには、アクリル樹脂と硬化
剤、必要に応じて顔料、塗面調整剤、硬化触媒、紫外線
吸収剤、光安定剤等と共に、例えば温度90〜130℃
で溶融混練し、冷却後に粉砕する方法などが適用できる
【0007】ついで、本発明方法に使用される活性エネ
ルギー線硬化型クリヤ塗料について説明する。上記粉体
塗料塗膜面に塗装される活性エネルギー線硬化型クリヤ
塗料は、ガラス転移温度が60〜140℃である塗膜を
形成するものであれば特に制限はないが、活性エネルギ
ー線硬化型樹脂および/又は活性エネルギー線硬化型ビ
ニルモノマーを主成分とする活性エネルギー線硬化型ク
リヤ塗料が適当である。
【0008】上記活性エネルギー線硬化型樹脂としては
、エチレン性不飽和基含有樹脂が包含され、具体的には
、例えばポリエステルに(メタ)アクリル酸を縮合させ
た樹脂、エチレン性不飽和基含有ポリウレタン樹脂、エ
チレン性不飽和基含有エポキシ樹脂、エチレン性不飽和
基含有リンエポキシ樹脂、エチレン性不飽和基含有アク
リル樹脂、エチレン性不飽和基含有シリコン樹脂、エチ
レン性不飽和基含有メラミン樹脂などがあげられる。
【0009】前記活性エネルギー線硬化型ビニルモノマ
ーとしては、重合性不飽和モノマーのみではなく、重合
性不飽和オリゴマーも包含され、具体的には次に例示す
るものが挙げられる。重合性不飽和モノマーとしては、
まず、アクリル酸またはメタクリル酸と炭素数1〜28
個の1価アルコールとのエステル化物があげられ、例え
ばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブチル、
メタクリル酸iso−ブチル、アクリル酸tert−ブ
チル、メタクリル酸−tert−ブチル、アクリル酸プ
ロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸ヘキシル、
メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウ
リル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2
−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸シクロヘキシル、アクリル酸ステアリル、メタク
リル酸ステアリルなどが含まれる。また、該モノマーと
して、スチレン、ビニルトルエン、メチルスチレン、ク
ロルスチレン、ジビニルベンゼンなどのビニル芳香族化
合物:酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルイソブチルエー
テル、メチルビニルエーテル、アクリロニトリル、2−
エチルヘキシルビニルエーテルなどその他のビニル化合
物も使用できる。さらに、該モノマーとして、アクリル
酸、メタクリル酸などのカルボキシル基含有モノマー:
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどの水
酸基含有モノマー:ブチルイソシアネート、フェニルイ
ソシアネートなどのポリイソシアネートと上記水酸基含
有モノマーとの付加物:リン酸と上記水酸基含有モノマ
ーとの付加物:ビニルピロリドン、ビニルピリジンなど
の含窒素複素環を有する不飽和モノマーなども使用でき
る。
【0010】また、重合性不飽和オリゴマーとしては、
例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチ
レングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタク
リレート、プロピレングリコールジアクリレート、プロ
ピレングリコールジメタクリレート、1.3−ブタンジ
オールアクリレート、1.3−ブタンジオールジメタク
リレート、1.4−ブタンジオールジアクリレート、1
.4−ブタンジオールジメタクリレート、ネオベンチル
グリコールジアクリレート、ネオビンチルグリコールジ
メタクリレート、1.6ヘキサンジオールジアクリレー
ト、1.6−ヘキサンジオールジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラメタクリレート、トリシクロデ
カンジアルコールジアクリレート、トリシクロデカンジ
アルコールジメタクリレートなどのジー、トリーまたは
テトラビニル化合物:前記の多価アルコールとエチレン
オキシドとの付加物にアクリル酸および/またはメタク
リル酸を反応せしめた生成物:前記の多価アルコールと
プロピレンオキシドとの付加物にアクリル酸および/ま
たはメタクリル酸を反応せしめた生成物:前記の多価ア
ルコールとε−カプロラクトンとの付加物にアクリル酸
および/またはメタクリル酸を反応せしめた生成物:含
リン重合性不飽和オリゴマー等が包含される。以上に述
べたモノマー及びオリゴマーは単独でまたは2種以上混
合して使用できる。
【0011】上記クリヤ塗料は電子線および紫外線など
の活性エネルギー線を照射することによって硬化せしめ
ることができる。紫外線照射によって硬化させる場合に
は、該塗料に光重合開始剤をあらかじめ添加しておく必
要がある。光重合開始剤としては、紫外線の照射により
励起されてラジカルを発生させるタイプの通常の光重合
開始剤が用いられ、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン
n−プロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、ベンゾインn−ブチルエーテル、α−ヒドロキシイ
ソブチルフェノン、ベンゾフェノン、p−メチルベンゾ
フェノン、ミヒラーケトン、アセトフェノン、1−ヒド
ロキシ−1−シクロヘキシルアセトフェノン、2−クロ
ロチオキサントン、アントラキノン、2−メチルアント
ラキノン、フェニルジスルフィド、2−ニトロフルオレ
ン等があげられる。これらの光重合開始剤は単独でもし
くは2種以上を混合して使用でき、その配合量は活性エ
ネルギー線硬化型樹脂と活性エネルギー線硬化型ビニル
モノマーとの和、すなわちバインダー成分100重量部
に対して0.1〜10重量部の範囲が好ましい。
【0012】また、これらの光重合開始剤による光重合
反応を促進させるために、光増感促進剤を光重合開始剤
と併用してもよい。併用しうる光増感促進剤として、例
えば、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、2−
ジメチルアミノエタノール等の3級アミン系:トリフェ
ニルホスフィン等のアルキルホスフィン系:β−チオジ
グリコール等のチオエーテル系の光増感促進剤があげら
れる。これら光増感促進剤はそれぞれ単独でもしくは2
種以上を混合して使用でき、その配合量は、バインダー
成分100重量部に対して0.1〜10重量部の範囲が
好ましい。
【0013】一方、電子線照射を用いる場合には、上記
クリヤ塗料に上記の如き光重合開始剤や光増感促進剤を
配合する必要はない。電子線の照射により該クリヤ塗料
を硬化させる場合の電子線発生源としては、コッククロ
フト型、コッククロフトルトン型、バン・デ・グラーフ
型、共振変圧器型、変圧器型、絶縁コア変圧器型、ダイ
ナミトロン型、リニアフィラメント型および高周波型な
どの電子線発生装置を用いることができる。その際の電
子線の照射条件は本発明の組成物の厚さ等により異なる
が、一般には1〜20メガラッドの範囲内の線量が適し
ている。
【0014】また、紫外線照射源としては、水銀ランプ
、キセノンランプ、カーボンアーク、メタルハライドラ
ンプ、太陽光などを用いることができる。紫外線の照射
条件は特に制限されないが150〜450nmの範囲内
の紫外線を含む光線を空気中もしくは不活性ガス雰囲気
下で、照射することが好ましい。
【0015】上記クリヤ塗料によって形成される塗膜の
ガラス転移温度(Tg)は、60〜140℃、好ましく
は70〜120℃であることが必須である。かかるTg
が60℃より低いと十分な硬さ、耐チッピング性、耐久
性を有する塗膜が得られず、一方Tgが140℃より高
いと前記粉体塗料塗膜面との密着性、可とう性に劣るこ
とになるので好ましくない。該クリヤ塗料におけるTg
の調整は前記樹脂やモノマー、オリゴマーなど配合成分
の組成、架橋性官能基量、配合比率などを適宜選択する
ことによって行なうことができる。
【0016】なお本発明で言うガラス転移温度は、DA
YNAMIC  VISCOELASTOMETER 
 MODEL  VIBRON  DDV−II−EA
型(TOYOBALDWIN  Co.Ltd)を用い
て測定した値であり、かかる測定に使用する試料は、該
クリヤ塗料を乾燥膜厚にもとづいて50μになるように
ブリキ板上に塗装し、所定条件の活性エネルギー線を照
射し硬化せしめたのち、水銀アマルガム法によりブリキ
板から単離したクリヤ膜である。
【0017】上記クリヤ塗料は、また、キシレン膨潤法
により測定された硬化塗膜の架橋間分子量が50〜70
0、好ましくは70〜300であることが耐スリ傷性の
点から望ましい。かかるキシレン膨潤法は、前記ガラス
転移温度測定時に使用する試料と同様に作成した単離ク
リヤ膜を用いて、例えば特開平1−310773号公報
などに示されるように、キシレン膨潤塗膜中の樹脂分の
体積分率から架橋間分子量を求める方法である。
【0018】上記クリヤ塗料には、必要に応じて、表面
調整剤、レベリング剤、反応性希釈剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、はじき防止剤、チキソトロピー性付与剤、増
感剤、溶剤、不活性有機ポリマーなどを配合でき、また
硬化阻害を生じない範囲での顔料や染料の利用も可能で
ある。
【0019】本発明において被塗物としては、冷延鋼板
、溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、合金メッ
キ鋼板、アルミニウム板、アルミニウムメッキ鋼板、ス
テンレス鋼板、銅板、銅メッキ鋼板、錫メッキ鋼板等の
金属板が包含される。またこれらの金属板にリン酸塩系
やクロム酸塩系などの化成処理を施した表面処理板も包
含される。さらに、これらの金属板や表面処理板にプラ
イマー塗膜を電着塗装、スプレー塗装、ロール塗装など
によって形成したもの、およびさらにこのプライマー塗
装板上にベースコート塗膜を形成したものも被塗物に包
含される。
【0020】本発明方法においては、上記被塗物上に前
記熱硬化性アクリル樹脂粉体塗料が乾燥膜厚で通常30
〜150ミクロン、好ましくは50〜100ミクロンの
範囲となるよう塗装され、通常140〜200℃、好ま
しくは150〜180℃で15〜40分間焼付される。 次いで粉体塗膜上に前記活性エネルギー線硬化型クリヤ
塗料が乾燥膜厚で通常5〜50ミクロン、好ましくは1
0〜25ミクロンの範囲となるよう塗装、硬化され所期
の多層塗膜が形成される。粉体塗膜の膜厚が薄すぎると
得られる多層塗膜の耐チッピング性が十分でなくなり、
一方、厚すぎると焼付け時にワキが発生しやすくなる。 また、活性エネルギー線硬化型クリヤ塗膜の膜厚が薄す
ぎると塗膜の平滑性が悪くなり、一方、厚すぎるとタレ
が発生し仕上り外観が低下する。
【0021】
【発明の効果】本発明方法は、粉体塗料によって容易に
膜厚を形成できるものであって、この工程は省資源、公
害対策に適応するものである。また粉体塗膜上に塗装す
る活性エネルギー線硬化型クリヤ塗料膜と粉体塗膜との
密着性が良好であり、かつ該クリヤ塗料は、ガラス転移
温度が特定範囲内に調整された硬質の塗膜を形成し得る
ので、該クリヤ塗膜は粉体塗膜の重欠陥である耐擦り傷
性、耐酸性を著しく向上し、総合塗膜は平滑性・鮮映性
・光沢などの外観が優れ、耐候性・耐薬品性・耐水性等
の耐久性が良好で、耐チッピング性、耐擦り傷性、耐酸
性の優れたものである。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明する。なお、以下、「部」および「%」は重量基準に
よるものとする。 I  粉体塗料の製造 製造例1 スチレン20部、メタクリル酸メチル33部、アクリル
酸ブチル22部、メタクリル酸グリシジル25部からな
る共重合体85部に対して、硬化剤としてドデカン2酸
を15部、塗面調整剤としてシリコンオイルKP322
(信越化学(株)製)0.05部、更に硬化促進剤とし
てジオクチル錫マレエート0.5部を予め乾式混合した
後、エキストルーダーを用いて100℃で溶融混練し、
冷却後、粒径10〜40μに粉砕して粉体塗料P−1を
得た。
【0023】製造例2 スチレン15部、メタクリル酸メチル33部、アクリル
酸ブチル22部、メタクリル酸グリシジル30部からな
る共重合体85部に対して、硬化剤としてドデカン2酸
を15部、塗面調整剤としてシリコンオイルKP322
(信越化学(株)製)0.05部、更に硬化促進剤とし
てジオクチル錫マレエート0.5部およびチタン白JR
NC(テイカ(株)製)30部を予め乾式混合した後、
エキストルーダーを用いて100℃で溶融混練し、冷却
後、粒径10〜40μに粉砕して粉体塗料P−2を得た
【0024】II  活性エネルギー線硬化型クリヤ塗
料の製造 製造例3   57%エチレン性不飽和基含有ウレタン樹脂(注−
1)            95部
【化1】   1.6ヘキサンジオールジアクリレート     
                     23部 
 イルガキュア  651(チバガイギー社製、光重合
開始剤)          5部上記成分を混合し、
不飽和ウレタン系クリヤ塗料L−1を得た。 (注−1)上記エチレン性不飽和基含有ウレタン樹脂は
下記に従って製造した。 メタクリル酸メチル300部、アクリル酸n−ブチル6
00部、アクリル酸2ヒドロキシエチル100部、トル
エン1500部、アゾビスイソブチロニトリル50部を
4つ口フラスコに入れ110℃で5時間保ち、アクリル
樹脂ポリオールを製造する。このアクリル樹脂ポリオー
ルは分子量5000水酸基当量1160である。このア
クリル樹脂ポリオールに、イソホロンジイソシアネート
222部とアクリル酸2ヒドロキシエチル116部とを
付加したモノイソシアネート化合物1014部を加え1
00℃で3時間反応し、残存イソシアネート基が完全に
反応したのを確認して冷却し上記樹脂とした。
【0025】製造例4
【化2】   100%  エチレン性不飽和基含有アクリル樹脂
(注−2)        30部  トリメチロール
プロパントリアクリレート             
           50部  イルガキュア  6
51                       
                     5部上記
成分を混合し、不飽和アクリル系クリア塗料L−2を得
た。 (注−2)  上記エチレン性不飽和基含有アクリル樹
脂は下記に従って製造した。 スチレン400部、メタクリル酸n−ブチル600部、
アクリル酸n−ブチル600部、アクリル酸200部、
トルエン1800部、アゾビスイソブチロニトリル90
部を4つ口フラスコ中に入れ撹拌し110℃で5時間保
ち、カルボキシル基含有アクリル樹脂を作成した。次い
でこれに、グリシジルメタクリレート380部とテトラ
エチルアンモニウムブロマイド5部を添加し撹拌しなが
ら110℃2時間保ち、十分にグリシジルメタクリレー
トが反応したのを確認したのち、減圧してトルエンを脱
溶剤し冷却して上記樹脂とした。
【0026】製造例5
【化3】   100%  エチレン性不飽和基含有ポリエステル
樹脂(注−3)    50部  イルガキュア  6
51                       
                     5部上記
成分を混合し、不飽和ポリエステル系クリヤ塗料L−3
を得た。 (注−3)  上記エチレン性不飽和基含有ポリエステ
ル樹脂は下記に従って製造した。 フタル酸148部、アジビン酸146部、1.6−ヘキ
サンジオール354部を4つ口フラスコ中に入れ220
℃でトルエンを用いて共沸脱水しながら5時間保った後
冷却し、100℃にする。アクリル酸144部、パラト
ルエンスルホン酸10部を入れ、少量の空気を吹き込み
ならが120℃でトルエンで共沸脱水しながら120℃
で5時間保った後トルエンを脱溶剤して得られたものを
上記樹脂とした。
【0027】製造例6 製造例1の不飽和ウレタン系クリヤ塗料L−1において
光重合開始剤のイルガキュア651を配合しない以外は
製造例1と同様にして不飽和ウレタン系クリヤ塗料L−
4を得た。
【0028】製造例7   57%エチレン性不飽和基含有ウレタン樹脂(注−
1)            95部  前記式(I)
のモノマー                    
                    46部  
イルガキュア  651              
                         
     5部上記成分を混合し、不飽和ウレタン系ク
リヤ塗料L−5を得た。
【0029】製造例8   100%エチレン性不飽和基含有アクリル樹脂(注
−2)          30部  トリメチロール
プロパントリアクリレート             
           70部  イルガキュア651
                         
                     5部上記
成分を混合し、不飽和アクリル系クリヤ塗料L−6を得
た。
【0030】塗装用素材(電着塗装板)の作成100×
300×0.8mmの冷間圧延鋼板(SPCC−D)に
脱脂剤ファインクリーナー4326TA(日本パーカラ
イジング(株))製を用いて油分、汚れを除去し、次い
で化成皮膜剤パルボンド3004(日本パーカライジン
グ(株)製)を用いてリン酸亜鉛処理を行なった物を部
材とする。上記部材にエレクロン9600グレー(関西
ペイント(株)製、カチオン電着塗料)を乾燥膜厚が2
5ミクロンになる条件で電着塗装を行い、水洗後170
℃−30分間加熱乾燥し電着塗装板を作成した。
【0031】実施例1〜3および比較例1上記電着塗装
板上に粉体塗料P−2を静電粉体塗装機(GEMA−7
21型)を用いて加熱乾燥後の膜厚が60μになる条件
で塗装し160℃−30分間焼付けた。 次いで、この塗板上に表1に示す活性エネルギー線硬化
型クリヤ塗料をエア式スプレーガン(ワイダー  W−
71岩田塗装機工業(株))を用いて乾燥膜厚が20〜
30ミクロンになる条件で塗装し、溶剤分をとばして、
80W/cmメタルハライドランプを使用し、線量10
00mJ/cm2 の条件で硬化させた。活性エネルギ
ー線硬化型クリヤ塗料を塗装していないものを比較例1
とした。
【0032】実施例4〜6および比較例2〜4前記電着
塗装板上に水性ベース用塗料アスカベークWT−330
(関西ペイント(株)製、アクリル−メラミン樹脂塗料
)をエア式スプレーガン(ワイダーW−71岩田塗装機
工業(株))を用いて乾燥膜厚が20〜30ミクロンに
なる条件で塗装し、140℃−30分間加熱乾燥させた
。その後、実施例1と同様の方法で、表1に示すように
粉体塗料P−1および活性エネルギー線硬化型クリヤ塗
料を塗装した。粉体塗料を塗装しないものを比較例2と
した。
【0033】実施例7 実施例4において、活性エネルギー線硬化型クリヤ塗料
をL−4とし、活性エネルギー線による硬化条件を、加
速電圧300KeVの電子線を使用し3Mrad照射す
る条件とする以外は、実施例4と同様に行なった。
【0034】実施例1〜7および比較例1〜4で得た塗
装板について、下記方法に従って試験および評価を行な
った。試験結果を後記表1に示す。 ガラス転移温度(Tg):  DAYNAMIC  V
ISCOELASTOMETER  MODEL  V
IBRON  DDV−IIEA型(TOYO  BA
CDWIN  Co.Ltd)を用いて測定した。測定
に使用する試料は、クリヤ塗料をブリキ板に塗装し、前
記実施例での条件の活性エネルギー線を照射し硬化せし
めた後、水銀アマルガム法によりブリキ板から単離した
ものを用いる。
【0035】仕上がり性:塗面の平滑性、鮮映性および
色調を目視で総合的に調べ次の基準で表示する。 ◎:非常に良好 ○:良好 △:不良 ×:非常に不良
【0036】付着性:塗膜に鋭利な刃物で大きさ1×1
mmのゴバン目100個を被塗面に達するように切り込
み、その表面に粘着セロハンテープを貼着し、それを急
激に剥した後の残存ゴバン目塗膜の数を示す。
【0037】耐衝撃性:デュポン衝撃試験器を用い、撃
心先端直径1/2インチ、落鐘重量500gで試験する
。塗面にワレ目の入らない最大高さ(cm)で示す(5
cmきざみ)。
【0038】耐チッピング性:Q−G−Rグラベロメー
タ(Qパネル社製)を用い7号砕石0.5kgを4kg
/cm2 のエア圧、20℃の温度条件で試験板に砕石
を吹き付け、塗膜に衝撃を与えた後、JIS  Z23
71−1988に規定された塩水噴霧試験方法準じて塩
水噴霧試験を48時間実施した。錆発生の状態を総合的
に評価し次の基準で表示する。 ○:優れている(7×7cmの試験板に錆発生    
  2個以下) △:やや劣る  (7×7cmの試験板に錆発生   
   3〜9個) ×:劣る      (7×7cmの試験板に錆発生 
   10個以上)
【0039】耐スリキズ性:ルーフに試験用塗板を貼り
つけた自動車を洗車機で15回洗車した後の該塗板の塗
面状態を観察した。洗車機はヤスイ産業製「PO20 
 FWRC」を用いた。評価基準は次の通りである。 ◎:目視観察で殆どスリキズが見つからず、合格。 ○:少しスリキズが見つかるが、その程度は極く軽微で
ある。 △:目視観察でスリキズが目立ち、不合格。 ×:目視観察ではっきりと著しいスリキズが判り不合格
【0040】耐酸性:10%硫酸0.5ccを塗面上に
スポットし、20℃、75%RHで48時間放置した後
水洗し、塗面を観察した。異常のないものを○とし、塗
面が白化したものを×とした。
【0041】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被塗面に熱硬化性アクリル樹脂粉体塗
    料を塗装し、溶融又は硬化させて形成した塗面上にガラ
    ス転移温度が60〜140℃である塗膜を形成する活性
    エネルギー線硬化型クリヤ塗料を塗装することを特徴と
    する塗装仕上げ方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998008614A1 (en) * 1996-08-30 1998-03-05 Bernecki Thomas F Polymer coating by means of hot gases
US8735506B2 (en) 2009-04-03 2014-05-27 Ashland Licensing And Intellectual Property Llc Ultraviolet radiation curable pressure sensitive acrylic adhesive

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WO1998008614A1 (en) * 1996-08-30 1998-03-05 Bernecki Thomas F Polymer coating by means of hot gases
US8735506B2 (en) 2009-04-03 2014-05-27 Ashland Licensing And Intellectual Property Llc Ultraviolet radiation curable pressure sensitive acrylic adhesive
US9475968B2 (en) 2009-04-03 2016-10-25 Ashland Licensing And Intellectual Property, Llc Ultraviolet radiation curable pressure sensitive acrylic adhesive

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