JPH04325503A - 制振材用及び遮音材用ポリビニルアセタール樹脂および合わせガラス用中間膜 - Google Patents

制振材用及び遮音材用ポリビニルアセタール樹脂および合わせガラス用中間膜

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JPH04325503A
JPH04325503A JP9744791A JP9744791A JPH04325503A JP H04325503 A JPH04325503 A JP H04325503A JP 9744791 A JP9744791 A JP 9744791A JP 9744791 A JP9744791 A JP 9744791A JP H04325503 A JPH04325503 A JP H04325503A
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JP
Japan
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polyvinyl acetal
laminated glass
acetal resin
resin
sound insulation
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JP9744791A
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Inventor
Kenichi Asahina
朝比奈 研一
Naoki Ueda
直樹 植田
Hirobumi Omura
博文 尾村
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規ポリビニルアセタ
−ル樹脂に関し、さらには、前記ポリビニルアセタ−ル
樹脂を用いた遮音性が優れた合わせガラス用中間膜に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリビニルアセタ−ル樹脂として
は、ポリビニルアルコ−ルがブチルアルデヒド、ホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド等でアセタ−ル化された
ものがよく知られており、その他のポリビニルアセタ−
ル樹脂としては、例えば、特開昭62−278148号
公報には、ポリビニルアルコ−ルが炭素数6〜10のア
ルデヒドでアセタ−ル化されたものが記載されており、
それぞれ実用性能について報告されている。また、特開
昭61−225268号公報には、バレルアルデヒドと
その他のアルデヒドとの共アセタ−ル化物を使用した接
着剤組成物が記載されているが、ポリビニルアルコ−ル
がバレルアルデヒド単独でアセタ−ル化されたポリビニ
ルアセタ−ル樹脂は、その有用性の面からこれまで検討
されたことがなかった。
【0003】上記ポリビニルアセタ−ル樹脂のうち、ポ
リビニルアルコ−ルがブチルアルデヒドでアセタ−ル化
されて得られるポリビニルブチラ−ル樹脂は、ガラス対
する優れた接着性、高い透明性、強靱な引張強度、常温
付近での高い損失係数等を有することから、その可塑化
物が合わせガラス用中間膜として用いられている。
【0004】上記中間膜を用いた合わせガラスは、透明
性、耐候性、破損時の飛散防止性、衝突時の衝撃エネル
ギ−吸収性、衝突物に対する耐貫通性等が優れることか
ら、交通車両、建築物等の窓ガラス用途に広く用いられ
ている。
【0005】また、ポリビニルブチラ−ル樹脂は、単独
もしくは他の樹脂との混合物系で、接着剤、インクバイ
ンダ−等の用途にも多用されていた。そして、近年、常
温付近で高い損失係数を有するという性質が注目され、
制振材料としての応用が検討されており、例えば、特公
昭54−23489号公報には、ポリビニルブチラ−ル
樹脂と金属を組み合わせた制振材料が提案されているが
、このものは制振性能が劣るという欠点を有していた。
【0006】一方、窓ガラスの性能としては、最近、上
記各性能以外に、さらに遮音性にも優れていることが要
望されてきている。ところで、遮音性に関し、ガラス板
は、2000Hzを中心とする周波数領域ではコインシ
デンス効果により遮音性が低下する。このコインシデン
ス効果とは、ガラスに音波が入射したとき、ガラスの剛
性と慣性によって、ガラス面上を横波が伝導して横波と
入射音とが共鳴し、その結果として、音の透過が起こる
現象である。
【0007】また、遮音性能は、周波数に対する透過損
失量として示され、JISによれば、その透過損失量は
、図1の実線で示されるように、500Hz以上では遮
音等級に応じてそれぞれ一定値で規定されている。
【0008】従来の合わせガラスの遮音性は、単板のガ
ラス板より優れているものの、2000Hzを中心とす
る周波数領域において、やはりコインシデンス効果によ
る遮音性の低下は避けらず、十分とはいえなかった。こ
の現象は、図1の点線で示すとおりであって、その谷の
部分がコインシデンス効果による遮音性能の低下の原因
になり、所定の遮音性能を保持しないことになる。
【0009】すなわち、コインシデンス効果による遮音
性能の低下が問題となるのは、このコインシデンス効果
によって生ずる透過損失量の極小部 (以下、この極小
部の透過損失量をTL値という)であり、遮音性能を向
上させるためには、このコインシデンス効果を緩和させ
ればよく,具体的にはTL値の低下を防止すればよい。
【0010】従来、このTL値の低下を防止する手段と
して、合わせガラスの質量の増大、ガラス面積の細分化
等、種々の方法が提案されているが、未だ十分に満足で
きる結果が得られず、コスト面からも実用的に採用され
るまでになっていない。
【0011】例えば、特公昭46−5830号公報には
、ポリビニルブチラ−ル樹脂を中間膜として用いた遮音
材が提案され、特開昭60−27630号公報には、塩
化ビニル系樹脂を中間膜として用いた遮音材が提案され
ている。
【0012】上記特公昭46−5830号公報記載の遮
音材においては、ポリビニルブチラ−ル樹脂の損失係数
が十分でないことから、遮音性の絶対値が低いという欠
点を有し、特開昭60−27630号公報記載の遮音材
においては、塩化ビニル系樹脂中の可塑剤のフリ−ドア
ウトが時間とともに進行し、遮音性の長期安定性に欠け
るという欠点を有していた。
【0013】なお、上述した制振性および遮音性は、粘
弾性物質としての樹脂の粘性項と密接に関係し、制振性
および遮音性を向上させるためには、振動エネルギ−も
しくは音を熱エネルギ−に変換する際の変換効率を上げ
る必要がある。そして、その変換効率は、樹脂の損失係
数と比例関係にある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、制振性、遮音
性等に優れた性能を発揮する材料として使用できる高い
損失係数を有するポリビニルアセタ−ル樹脂を提供する
ことにあり、さらには、透明性、耐候性、破損時の飛散
防止性、衝突時の衝撃エネルギ−吸収性、衝突物に対す
る耐貫通性等の合わせガラスに必要な基本特性を損なう
ことなく、コインシデンス効果の緩和によってTL値を
高め、かつ、広い温度領域にわたって優れた遮音性能を
発揮し、容易に合わせ加工することのできる合わせガラ
ス用中間膜を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のポリビニルアセ
タ−ル樹脂は、ポリビニルアルコ−ルの水酸基をバレル
アルデヒドにより縮合反応させ、アセタ−ル化すること
により得られる。
【0016】上記ポリビニルアルコ−ルは、平均重合度
が小さくなると引張強度が低下し、合わせガラス用中間
膜として利用する際、得られる合わせガラスの耐貫通性
が低下し、大きくなると得られる中間膜とガラスとの接
着性が低下するので、平均重合度300〜3500のも
のが好ましい。また、その鹸化度は、小さくなると合わ
せガラス用中間膜として利用する際、得られる中間膜の
透明性および耐熱性が低下するので、95モル%以上が
好ましい。
【0017】上記ポリビニルアルコ−ルをバレルアルデ
ヒドでアセタ−ル化して得られるポリビニルアセタ−ル
樹脂のアセタ−ル化度は、小さくなると損失係数が低下
するので、55モル%以上が好ましく、より好ましくは
60モル%である。
【0018】本発明のポリビニルアセタ−ル樹脂は上述
した通りであるが、合わせガラス用中間膜として利用す
る際、得られる中間膜の強度を向上させることを目的と
して、上記ポリビニルアセタ−ル樹脂の損失係数が低下
しない範囲で、炭素数が10未満のアルデビドをバレル
アルデヒドと併用してポリビニルアルコ−ルを共アセタ
−ル化してもよい。
【0019】上記炭素数が10未満のアルデビドとして
は、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチ
ルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、n−ヘキ
シルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、2−エチル
ヘキシルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアル
デヒド、n−ノニルアルデヒド、n−デシルアルデヒド
、シンナムアルデヒド等があげられ、これらは単独で使
用されてもよいし、併用されてもよい。
【0020】炭素数が10未満のアルデビドによってア
セタ−ル化されたビニル基部分の量は、多くなると損失
係数が低下するので、炭素数が10未満のアルデビドに
よってアセタ−ル化されたビニル基部分の量は、ポリビ
ニルアセタ−ル樹脂全体のビニル基部分の量に対して1
0重量%以下が好ましい。
【0021】本発明で使用されるポリビニルアセタ−ル
の調整方法としては特に限定されるものではなく、例え
ば、ポリビニルアルコールを熱水に溶解し、ポリビニル
アルコール水溶液とし、所定温度に保持した後、バレル
アルデヒドと酸触媒を加え、アセタール化反応を進行さ
せ、その後、所定温度で恒温保持した後に中和、水洗、
乾燥の諸工程を経て樹脂粉末を得る方法があげられる。
【0022】次に、本発明2の合わせガラス用中間膜を
説明する。本発明2の中間膜は、本発明のポリビニルア
セタ−ル樹脂と可塑剤を混合し、成形して樹脂膜とする
ことにより得られる。
【0023】上記可塑剤は、ポリビニルアセタ−ルの可
塑剤として従来公知のものが用いられ、例えば、トリエ
チレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、トリエ
チレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエート、トリ
エチレングリコール−ジカプロネ−ト、トリエチレング
リコール−ジ−n−オクトエ−ト、ジブチルセバケート
、ジオクチルアゼレ−ト、ジ−ブチルカルビトールアジ
ペート等が好適に使用される。
【0024】上記可塑剤のポリビニルアセタール樹脂に
対する添加量は、少なくなると最終的に得られる合わせ
ガラスの耐貫通性が低下し、多くなると得られる樹脂膜
から可塑剤がブリードアウトし、ガラス板との接着性が
低下したり最終的に得られる合わせガラスの透明性が低
下するので、ポリビニルアセタール100重量部に対し
て20〜60重量部が好ましい。
【0025】上記樹脂膜の厚さは、薄くなると最終的に
得られる合わせガラスの遮音性が低下し、厚くなると最
終的に得られる合わせガラスの耐貫通性が低下するので
、0.2〜1.6mmが好ましい。
【0026】上記樹脂膜の製造方法としては、例えば、
押出成形法、プレス成形法、流延成形法等があげられる
。なお、上記樹脂膜とガラス板との接着力を調整するた
めの添加剤や、前記ポリビニルアセタ−ル樹脂の劣化を
防止するための安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が
、ポリビニルアセタ−ル樹脂の製造過程または樹脂膜の
製造過程において、必要に応じて適宜用いられてもよい
【0027】上記添加剤としては、カルボン酸の金属塩
、例えば、オクチル酸、酪酸、酢酸、蟻酸等のアルカリ
金属(ナトリウム、カリウム等)塩、アルカリ土類金属
(カルシウム、マグネシウム等)塩、亜鉛塩、コバルト
塩などがあげられ、安定剤としては、例えば、ラウリル
硫酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸等があげ
られ、酸化防止剤としては、例えば、tert−ブチル
−ヒドロキシトルエンがあげられ、紫外線吸収剤として
は、例えば、ベンゼントリアゾ−ル系、ヒンダ−トアミ
ン系のもの等があげられる。
【0028】上記樹脂膜を中間膜として得られる合わせ
ガラスは遮音性に優れるが、遮音性以外の機能をもたせ
るために、樹脂膜に他の膜、例えば、熱線反射層(アル
ミニウム蒸着層、銀微粒子層等)を有するポリエチレン
テレフタレ−ト膜、耐衝撃性に優れたポリビニルブチラ
−ル膜などが積層されてもよい。
【0029】上記合わせガラスの製造方法としては、通
常の合わせガラスの製造方法として従来公知の方法、例
えば、樹脂膜をその両側からガラス板で挟み込んだ後、
熱圧プレスする方法が採用される。
【0030】
【実施例】以下、本発明および本発明2の実施例を説明
する。実施例及び比較例で部とあるのは重量部を意味す
る。
【0031】なお、得られたポリビニルアセタ−ル樹脂
の損失係数、ならびに合わせガラス用中間膜としたとき
の膜特性および得られた合わせガラスの遮音性は、下記
の方法で測定した。
【0032】〔ポリビニルアセタ−ル樹脂の損失係数〕
ポリビニルアセタ−ル樹脂100部に、トリエチレング
リコ−ル−ジ−2−エチルブチレ−ト40重量部を加え
、熱圧着プレスで厚さ0.45mmの樹脂膜とし、この
樹脂膜を厚さ1mmの鋼板2枚で挟み、熱圧着して試験
片とした(試験片寸法:2.5×30.0cm)。
【0033】上記試験片をダンピング試験用振動発生機
(振研社製、型式:G21−005D)に供試して加振
し、そこから得られた振動波形を増幅した後、FFTア
ナライザ−(横河ヒュ−レットパッカ−ド社製、型式:
HP  3582A)で解析して、損失係数を測定した
(測定周波数:125Hz,2000Hz、測定温度:
10℃,20℃,30℃)。
【0034】〔膜特性〕 1.自着力 ポリビニルアセタ−ル樹脂膜(幅:10mm、長さ:1
00mm)を2枚重ね合わせて、全面に800gの荷重
を平均してかけ、40℃で24時間保持した後、23℃
の雰囲気温度、500mm/min の速度でT型剥離
試験を行い、得られた剥離強度をもって自着力とした。
【0035】2.強度 ポリビニルアセタ−ル樹脂膜(幅:10mm、長さ:1
00mm)を23℃、23%RHの雰囲気下に24時間
保持した後、23℃の雰囲気温度、500mm/min
の速度で引張試験を行い、得られた100%モジュラス
をもって強度とした。
【0036】〔遮音性の測定〕合わせガラスをダンピン
グ試験用振動発生機(振研社製、型式:G21−005
D)に供試して加振し、そこから得られた振動波形を増
幅した後、FFTアナライザ−(横河ヒュ−レットパッ
カ−ド社製、型式:HP  3582A)で解析した。 こうして得られた損失係数とガラスとの共振周波数の比
とから、透過損失を算出する。この結果に基づき、周波
数2000Hz近辺における極小の透過損失量をもって
TL値とした。なお、測定温度は、10℃、20℃、3
0℃および40℃である。
【0037】実施例1 純水2900gに、重合度1740、ケン化度99.2
モル%のポリビニルアルコール198gを加えて加温溶
解した。この溶液の温度を3℃に調節した後、35%塩
酸196gとバレルアルデヒド138gとを添加してポ
リビニルアセタ−ルを析出させ、さらに、45℃で3時
間保持して反応を完了させ、中和、水洗および乾燥して
ポリビニルアセタ−ルの白色粉末を得た(アセタ−ル化
度70.8モル%)。なお、上記アセタ−ル化度は、J
IS−K6728に準拠して測定した。
【0038】上記ポリビニルアセタ−ルを用い、前記測
定法に基づいて損失係数を測定し、結果を表1に示した
【0039】比較例1 実施例1において、ポリビニルアルコール溶液の温度を
9℃とし、バレルアルデヒド138gに代えて、n−ブ
チルアルデヒド152gを用い、55℃で2時間保持し
て反応を完了した以外は、実施例1と同様にしてポリビ
ニルアセタ−ルの白色粉末を得た(アセタ−ル化度70
.4モル%)。
【0040】上記ポリビニルアセタ−ルを用い、前記測
定法に基づいて損失係数を測定し、結果を表1に示した
【0041】比較例2 実施例1において、ポリビニルアルコール溶液の温度を
3℃とし、バレルアルデヒド138gに代えて、n−オ
クチルアルデヒド195gを用い、40℃で4時間保持
して反応を完了した以外は、実施例1と同様にしてポリ
ビニルアセタ−ルの白色粉末を得た(アセタ−ル化度6
8.4モル%)。
【0042】上記ポリビニルアセタ−ルを用い、前記測
定法に基づいて損失係数を測定し、結果を表1に示した
【0043】
【表1】
【0044】実施例2 実施例1で得られたポリビニルアセタ−ルを用い、下記
工程によって合わせガラスを得た。 ・樹脂膜の作製 上記ポリビニルアセタール100部に対し、可塑剤とし
てトリエチレングリコ−ル−ジ−2−エチルブチレ−ト
40部を加えてミキシングロ−ルで十分に混練してポリ
ビニルアセタール混練物を得た。
【0045】得られた混練物をプレス成形機に供給し、
150℃で30分間保持して厚さ加した後、その所定量
をプレス成形機で150℃、30分間保持することによ
って、厚さ0.76mmの樹脂膜を得た。得られた樹脂
膜の膜特性を前記測定法に基づいて測定し、結果を表2
に示した。 ・合わせガラスの作製 上記樹脂膜を、その両側からフロ−トガラス(厚さ:3
mm、大きさ:30×30cm)で挟み込んで未圧着合
わせガラスを得た。
【0046】得られた未圧着合わせガラスをゴムバッグ
へ入れ、20Torrの減圧下で20分間脱気した後、
脱気状態のまま90℃のオ−ブンに移し、この温度で3
0分間保持して仮圧着合わせガラスを得た。
【0047】得られた仮圧着合わせガラスをオ−トクレ
−ブに供給し、オ−トクレ−ブ中で圧力12kg/cm
2 、温度135℃にて熱圧着し、透明な合わせガラス
を得た。得られた合わせガラスの遮音性を前記測定法に
基づいて測定し、結果を表2に示した。
【0048】実施例3、比較例3〜4 表2に示したポリビニルアセタ−ル樹脂を用い、樹脂膜
の厚さを変えた以外は、実施例2と同様にして樹脂膜を
得た。得られた樹脂膜の膜特性を前記測定法に基づいて
測定し、結果を表2に示した。
【0049】上記樹脂膜を用いて、実施例2と同様にし
て合わせガラスを得た。得られた合わせガラスの遮音性
を前記測定法に基づいて測定し、結果を表2に示した。
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明のポリビニルアセタ−ル樹脂は、
上述した通りであり、特定のアルデヒドによってアセタ
−ル化されているから、高い損失係数を有し、制振性、
遮音性等に優れた材料となる。
【0052】本発明2の合わせガラス用中間膜は、上記
ポリビニルアセタ−ル樹脂と可塑剤とからなる樹脂膜と
なされているから、透明性、耐候性、破損時の飛散防止
性、衝突時の衝撃エネルギ−吸収性、衝突物に対する耐
貫通性等の合わせガラスに必要な基本特性を損なうこと
なく、コインシデンス効果の緩和によってTL値を高め
、かつ、広い温度領域にわたって優れた遮音性能を発揮
し、容易に合わせ加工することのできる合わせガラス用
中間膜となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合わせガラスの遮音性能を、周波数に対する透
過損失量として示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリビニルアルコ−ルがバレルアルデヒド
    でアセタ−ル化されてなるポリビニルアセタ−ル樹脂で
    あって、上記ポリビニルアセタ−ル樹脂のアセタ−ル化
    度が55モル%以上であることを特徴とするポリビニル
    アセタ−ル樹脂。
  2. 【請求項2】請求項1記載のポリビニルアセタ−ル樹脂
    と可塑剤とからなる樹脂膜であることを特徴とする合わ
    せガラス用中間膜。
JP9744791A 1991-04-26 1991-04-26 制振材用及び遮音材用ポリビニルアセタール樹脂および合わせガラス用中間膜 Pending JPH04325503A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10229213B4 (de) * 2002-06-28 2007-04-12 Kuraray Specialities Europe Gmbh Polyvinylacetale, deren Herstellung und Verwendung

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