JPH04325487A - 化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

化合物半導体単結晶の製造方法

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JPH04325487A
JPH04325487A JP12247391A JP12247391A JPH04325487A JP H04325487 A JPH04325487 A JP H04325487A JP 12247391 A JP12247391 A JP 12247391A JP 12247391 A JP12247391 A JP 12247391A JP H04325487 A JPH04325487 A JP H04325487A
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JP
Japan
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crystal
growth
single crystal
model
pulling
Prior art date
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Pending
Application number
JP12247391A
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English (en)
Inventor
Akinori Satou
了紀 佐藤
Teruo Asami
浅見 照夫
Koji Sato
浩二 佐藤
Takayuki Sato
貴幸 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLEC法(液体封止引上
げ法)を用いた、化合物半導体単結晶の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】GaAs,InP等の化合物半導体結晶
は、電子デバイス用基板、光デバイス用基板として用い
られその需要も増加している。その製法にはLEC法が
通常用いられている。
【0003】LEC法は、化合物原料融液からの揮発成
分の解離を防ぐために、その融液表面をB2 O3 等
の不活性液体で封止し、かつ解離圧以上の圧力をかけた
状態で単結晶の引上げを行う方法である。
【0004】このLEC法において、引上げ単結晶の形
状を高精度かつ再現性よく制御することは、品質、コス
トの点で重要な問題である。通常、LEC法における形
状制御は、ヒーター温度を操作変数とし予め設定した温
度パターンに、目標形状と実際の形状との偏差を修正す
るフィードバックコントローラーからの温度出力を加え
ることで実施されている。しかしながら、予め設定した
温度パターンは同一条件下でのくりかえしの結晶成長に
より経験的に決定される場合が多く、多大な時間とコス
トが必要となる。また、同一条件下の結晶成長を行う場
合においても、ヒーター及び保温材等の劣化により環境
の変化が起きることから、予め設定した温度パターンに
修正を加えていく必要が出て来るのが通例である。
【0005】また、予め設定した温度パターンのみでは
、目標形状どうりの結晶成長が困難であることから、前
述のフィードバックコントローラーからの温度出力を加
える手法が取られている。しかしながら、予め設定した
温度パターンによる成長結晶形状と目標形状の差が大き
い場合、フィードバックループでの充分な効果が得られ
なかったり、過大なフィードバック出力により正常な形
状制御が不可能となる危険性がある。この現象は成長条
件の変更、特に結晶の大型化を目的とし原料融液量を増
加させる際に特に顕著となる。
【0006】別の形状制御方法として、結晶の固化重量
を刻々検知し、固化重量から直径を計算して予め設定し
た直径との偏差が零になるよう制御する方法も提案され
ている(特開昭51−4964、特開昭54−2828
0等参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】現在、結晶引上げプロ
セスの物理モデル化及びそのシミュレーションは沢山実
施され、かなりの解析結果が発表されている。それらの
多くはプロセスを分布定数系のモデルとしている。この
ような解析方法を用いた場合引上げプロセスの部分的な
推定はできるが、非定常性を考慮したグローバルな熱エ
ネルギーバランスの推定は困難となる。LEC法におい
て、結晶の引上げ速度を一定とした場合、育成結晶径の
変動は結晶成長界面より放出される凝固潜熱量の変動に
相当する。過冷却を無視した場合、成長界面での熱エネ
ルギーバランスは次式で示される。           Qgen =Qout −Qin
                         
   (1)Qgen ;凝固潜熱量 Qout ;成長界面から結晶への伝熱量Qin  ;
融液から成長界面への伝熱量式(1)より凝固潜熱量の
変動は、Qout ,Qinの差の変動となる。
【0008】現状の引上げ中のヒーター温度パターンは
、幾度かの引上げで、経験的に定められたものである。 そのような場合、結晶の育成条件が異なると以前と同様
な、ヒーター温度パターンを使用しても、それに対する
Qout ,Qinの挙動は異なってくる。そうすると
、Qgen の挙動も変化し従来のヒーター温度パター
ンでは結晶径の変動は大きくなり、その結果フィードバ
ックコントロールも効果が小さくなる。
【0009】このような現象は、特に引上げ容量を大き
くした場合に顕著となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、LEC
法により化合物半導体単結晶を育成する際、育成条件を
変更しても安定した形状の結晶が得られるように、引上
げ中のヒーター温度パターンを推定し、結晶を製造する
方法を提供するものである。
【0011】本発明者は、GaAs単結晶育成プロセス
を例にとり結晶径変動のメカニズムについて物理的考察
及び検討を行った。
【0012】まずは育成条件の変更によるヒーター温度
パターンのミスマッチを修正するためGaAs単結晶引
上げプロセスを例にとり、その物理モデル化を行いター
ゲットの結晶形状を得るためのヒーター温度パターンを
推定するアルゴリズムの作成を試みた。
【0013】しかしながら非定常性を考慮すると、結晶
成長界面でのエネルギーバランスを保つようなヒーター
温度パターンを推定する問題に対して、前記のような解
析法は不適であることが確認されたため、本発明者は引
上げプロセスを集中定数近似した物理モデル(熱流回路
モデル)を作成し、そのモデルによりヒーター温度パタ
ーンを推定するアルゴリズムを作成することにした。
【0014】図1に引上げ装置の概要を示す。図におい
て1は原料融液、2はB2 O3 封止剤、3は引上げ
単結晶、5はPBNルツボ、7は発熱体、8は黒鉛製ウ
ォール(ルツボサセプター)である。発熱体7で発生し
た熱はウォール8、ルツボ5を通して内容物に伝えられ
る。 そして凝固潜熱を発生しながら溶液1が固化し、単結晶
3を引上げていく。
【0015】この装置を用いたプロセスを集中定数近似
し放射、伝導及び対流(強制及び自由対流)を考慮した
エネルギーバランスにより、図2に示す熱流回路を作成
する。図2において発熱体で発生した熱TH (図中A
−II部に相当)は、ルツボ壁(B,C部)を通してル
ツボ内容物に伝わり(D−II,III 及びE−II
,III 部)、ガス(H−I部)、上部遮熱材(H−
II部)、圧力容器(H−III 部)を通して放出さ
れる。図2はこのようなLECプロセスの熱移動を示し
たものである。ここで伝導及び対流による熱移動は実線
で、輻射による熱移動は点線で示してある。ここで最も
重要なのは固液界面(E−III 部)での熱バランス
である。すなわち溶液(D−III 部)からの熱がB
2 O3 中の固化結晶(E−II部)へ伝わる部分で
あり、凝固潜熱が発生することから、固化に見合うヒー
トバランスが厳格に保たれていなければ目標通りの結晶
径は得られない。
【0016】このモデルにおいて各要素の絶対温度及び
要素間の伝熱量は、11元の絶対温度に関する非線形連
立微分方程式を解くことにより計算できる。
【0017】結晶成長界面における熱エネルギーバラン
スは前述の式(1)により与えられる。式(1)で示さ
れるバランスが保たれていれば目標通りの結晶径が得ら
れることになる。
【0018】式(1)の目標値との差が正の場合は結晶
径が大きくなり、負の場合は結晶径が小さくなる。式(
1)を満足させるように制御する必要があるが式(1)
は図2に示すように種々の要因と相互に関係しており、
系全体の変動要因を加味して制御されねばならない。
【0019】図2に示した熱流回路において、入力とし
て実際の引上げにおけるヒーター温度パターンを与え、
図中のE−III 部より求まる凝固潜熱量Qgen 
を用い、式(2)から結晶重量の時間に関する一階微分
値を求める。
【0020】           (dW/dt)m=Qgen /
HL                   (2) 
                         
  HL ;凝固熱式(2)により求めた(dW/dt
)mと実際の引上げ時に測定した結晶重量より計算され
る値((dW/dt)(r) )と比較し、モデル誤差
の検討を行った。
【0021】物理モデルを作成して、ある物理量を推定
する場合必ず問題になるのが作成した物理モデルのモデ
ル誤差である。次にモデル誤差の検討結果について述べ
る。
【0022】ここで作成した集中定数近似モデルは、実
際よりQgen ,(dW/dt)を大きく見積る傾向
があり、特にその傾向は結晶育成後半部で大きくなる。 その原因として、 1.Qout の過大評価 2.Qinの過小評価 の二つが考えられる。そこで、モデルの修正を考える。 このような場合には物理的見地から修正を加える手法が
あるが、LECプロセスにおいては熱移動現象が複雑で
、それに対して修正を加えるのは限界があるため、統計
的なモデル誤差修正法を考える。
【0023】モデル誤差を修正するための補正係数Aを
考え、成長界面でのエネルギーバランスを下記のごとく
設定する。
【0024】           Qgen(m)=AQout −
Qin                      
  (3)          dW/dt(m) =
(AQout −Qin)/HL         (
4)                    dW/
dt(m) ;修正後の値             
       (m)は計算値を示す。 補正係数Aは、実際の結晶育成時のdW/dt(r) 
と式(4)で示されるdW/dt(m) の誤差の2乗
積算値(J)が最小になるように最小自乗法の原理を使
用して式(5)から(7)を用いて計算する。
【0025】
【数1】 式(7)を用い、過去(N−1)分間の引上げデータを
用いてモデル誤差を修正する補正係数Aを計算し、N分
後のdW/dt(m) を計算する。
【0026】以上示したようなモデル誤差修正機構を前
記の集中定数近似モデルへ付加し図3に示すようなブロ
ックダイアグラムで計算する。
【0027】図3により得られた単結晶重量の一階微分
dW/dt(m) 値を使用して設定目標値と比較し、
偏差が零となるようにヒーター出力を制御すればよい。 ヒーター出力の制御は通常使用されているPID制御が
利用できる。本発明の制御方法を示せば図4のとおりで
ある。図4中破線で囲まれた部分がモデルコントローラ
である。
【0028】このモデルを用いた、結晶育成中ヒーター
温度パターン推定アルゴリズムについて説明する。
【0029】融液より結晶が成長する場合、必ず凝固潜
熱が放出されねばならない。凝固潜熱の単位時間当りの
発生量、換言するとdW/dtが設定形状通りの結晶が
育成された場合の値になるように、上記のモデルを用い
てヒーター温度パターンを計算する。ヒーター温度の計
算は、モデルへターゲットとなるdW/dt(T) を
入力し、はさみ打ち法を用いて行なえば良い。
【0030】この方法によれば、モデル誤差は大幅に減
少し、結晶引上げは0.7(g/min)以下の誤差範
囲で再現可能である。
【0031】本発明を実施するにはLEC装置において
、成長結晶の重量を検出する装置と、成長結晶の一階微
分を算出する演算装置と、一階微分値を集中定数近似し
たモデルに従って修正するための演算回路と、修正され
た一階微分値を使用して発熱体出力を制御するPID装
置を備えた装置により実施できる。
【0032】
【作用】本発明は単結晶成長の固液界面における熱エネ
ルギーバランスを集中定数近似した物理モデルを使用し
て推定し、発熱体出力を制御するものである。本発明に
よれば、結晶径、結晶長さ、装置等の育成条件にかかわ
らず、現実の成長結晶について温度条件の設定を逐一制
御する上で誤差を極力小さくすることができる。
【0033】また、単結晶成長条件の変更時に多数回の
育成データから経験的に決定していたヒータ温度パター
ンを、1回程度の育成データから直ちに決定できる。
【0034】
【実施例】図1に示すLEC引上げ装置と図4に示す制
御システムを使用してGaAs単結晶の引上げを実施し
た。育成条件を以下に示す。 引上げ速度    9mm/Hr 結晶直胴径    80mm B2 O3       600g 原料融液量    6000g
【0035】本発明の制御手法を用いて引上げた育成デ
ータを図5に示す。図5に示す通り本発明では安定的な
形状で育成が実施できていることが確認される。比較の
ためこの条件により従来の制御方法で引上げた育成デー
タを図6に示す。この際には、本発明の制御手法の適用
は行なっておらず、育成結晶は目標値に対して大きくず
れ、かつ変動が大きいことがわかる。
【0036】すなわち、今まで、同一条件下で多数回の
結晶育成から経験的に決定してきた温度パターンが定量
的に把握できかつ、目標形状に一致した結晶育成が可能
であることが確認できた。
【0037】
【発明の効果】結晶育成のバッチごとにヒーター温度パ
ターンを修正していく場合、本発明の推定アルゴリズム
を用いれば、育成条件の差異にかかわらず定量的な修正
が可能となる。またこれにより、同一条件下での複数の
結晶成長により経験的に決定してきた温度パターンを各
バッチごとに定量決定することができ、直径制御の精度
が向上し、歩留が向上するので製造コストの低減が達成
できると共にフィードバックコントロールの効果を効率
的にひきだせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】LEC装置の概要を示す図である。
【図2】LECプロセスによる単結晶成長の集中定数近
似モデルである。
【図3】結晶重量の1階微分近を修正するための計算フ
ローを示す図である。
【図4】直径制御システムを示す図である。
【図5】本発明に適用した場合の育成結果である。
【図6】本発明を適用しない場合の育成結果である。
【符号の説明】
1  原料融液 2  液体封止剤 3  引上げ結晶 4  種結晶 7  ヒーター 8  ルツボ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  液体封止引上げ法(LEC法)にて化
    合物半導体単結晶を育成するに際し、固化した化合物半
    導体単結晶重量(W)を検知し、その重量から凝固潜熱
    の発生量を計算し、その凝固潜熱量があらかじめ設定さ
    れた値と等しくなるように、ヒーター出力を制御するこ
    とを特徴とする化合物半導体単結晶の製造方法。
JP12247391A 1991-04-25 1991-04-25 化合物半導体単結晶の製造方法 Pending JPH04325487A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000056956A1 (en) * 1999-03-22 2000-09-28 Memc Electronic Materials, Inc. Method and apparatus for controlling diameter of a silicon crystal in a growth process

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000056956A1 (en) * 1999-03-22 2000-09-28 Memc Electronic Materials, Inc. Method and apparatus for controlling diameter of a silicon crystal in a growth process
US6776840B1 (en) 1999-03-22 2004-08-17 Memc Electronic Materials, Inc. Method and apparatus for controlling diameter of a silicon crystal in a locked seed lift growth process

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