JPH04323525A - 赤外線検出器 - Google Patents

赤外線検出器

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Publication number
JPH04323525A
JPH04323525A JP3092048A JP9204891A JPH04323525A JP H04323525 A JPH04323525 A JP H04323525A JP 3092048 A JP3092048 A JP 3092048A JP 9204891 A JP9204891 A JP 9204891A JP H04323525 A JPH04323525 A JP H04323525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection element
filter
cold shield
infrared
infrared rays
Prior art date
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Pending
Application number
JP3092048A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
浩志 鈴木
Tadashi Matsushita
松下 匡
Satoshi Wakabayashi
諭 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3092048A priority Critical patent/JPH04323525A/ja
Publication of JPH04323525A publication Critical patent/JPH04323525A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/06Arrangements for eliminating effects of disturbing radiation; Arrangements for compensating changes in sensitivity
    • G01J5/061Arrangements for eliminating effects of disturbing radiation; Arrangements for compensating changes in sensitivity by controlling the temperature of the apparatus or parts thereof, e.g. using cooling means or thermostats

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は赤外線検出器に関する
【0002】
【従来の技術】図11はR.D.Hudson.Jr“
Infrared  System  Enginee
ring”John  Wiley&Sons.196
9年.p.354に示された従来の赤外線検出器を示す
断面図であり、図において1は二重壁でできた容器で、
以下これをデュワという。2はデュワ窓、3は量子形赤
外線検出素子(以下これを検出素子という)、4はコー
ルドシールド、5はコールドフィルタ、6は冷媒容器、
7は被測定赤外線、8、9a、9b、9cは不要赤外線
(被測定赤外線7以外の赤外線)、12は検出素子3の
取り付け基板である。なお冷媒容器6には冷媒が注入さ
れており、これにより検出素子3を冷却してその検出感
度を増大している。またコールドフィルタ5はコールド
シールド4に固着され、このコールドシールド4は冷媒
容器6の壁部に固着され共に冷却される。検出素子3、
コールドシールド4、コールドフィルタ5の冷却を効率
良く行うために、デュワ1とデュワ窓2によって囲まれ
た空間は真空状態にされている。被測定赤外線7はデュ
ワ窓2、コールドシールド4の開口部及びコールドフィ
ルタ5を通って検出素子3に入射する。コールドシール
ド4はコールドフィルタ5を保持すると共に、常温の周
囲背景から放射される不要赤外線9aが検出素子3に入
射するのを防止し、検出素子3の雑音を低減する。コー
ルドシールド4は表面の吸収率を高くし、かつ低温に冷
却されているので、コールドシールド4の表面から放射
される不要赤外線8の量は被測定赤外線7に比して無視
できるほどに低減される。コールドフィルタ5は被測定
赤外線7の波長域(以下所要波長域と呼ぶ)において、
吸収の小さい基板の表面に誘電体材料を蒸着して構成さ
れ、所要波長域を選択的に透過する構造を持つ。コール
ドフィルタ5は、コールドシールド4の開口部を通して
所要波長域以外の不要赤外線9bが検出素子3に入射す
るのを防止し、検出素子3の雑音を低減する。また、コ
ールドフィルタ5自体から放射する不要赤外線を抑制す
るために、コールドフィルタ5が低温に冷却されている
事は前述の通りである。コールドフィルタ5は所要波長
域以外の赤外線に対して反射率が高いように構成されて
いるので、例えば図11に示した不要赤外線8のように
コールドシールド4、取り付け基板12、検出素子3が
放射する所要波長域以外の不要赤外線は、コールドフィ
ルタ5で反射して検出素子3に入射する事が考えられる
。しかし、前述のようにコールドシールド4、取り付け
基板12、検出素子3は低温に冷却されているので、不
要赤外線の放射量は無視できるほど小さい。したがって
、この様な経路を経て入射する赤外線による検出器雑音
は無視できる。また、コールドフィルタ5を省略し、そ
の代わりにデュワ窓2に前記誘電体材料でフィルタを構
成しても、デュワ1の外部から入射する所要波長域以外
の不要赤外線を除去するという目的を達することはでき
るが、この様な構造にすると、デュワ1の外筒内面から
放射された所要波長域以外の不要赤外線9cは、デュワ
窓2に形成されたフィルタで反射されて検出素子3に入
射して雑音となる。デュワ1の外筒内面は冷媒容器6に
接する部分以外は冷却されないので、この雑音は無視出
来ない大きさになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の赤
外線検出器では、雑音の低減を図るために、検出素子、
コールドシールド及びコールドフィルタを冷却する必要
があった。このため冷媒に対する熱負荷が大きくなるの
で、冷媒を作る冷却装置が大型化したり、検出素子、コ
ールドシールド及びコールドフィルタを所定の温度まで
冷却する時間が長くなるという課題があった。とくに赤
外線誘導ミサイルに用いられる赤外線検出器では、数秒
で所定の温度まで冷却する必要があり、そのため冷却に
要する時間が長いことは致命的であった。
【0004】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、フィルタを冷却すること無く検出
素子が受光する不要赤外線を低減し、冷却器に対する熱
負荷を大幅に減少して所定の温度まで冷却するに要する
時間を大幅に短縮できる赤外線検出器を得ることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る赤外線検
出器は、デュワ内に設けられ被測定赤外線を検出する検
出素子と、上記被測定赤外線の波長域を選択的に透過さ
せるフィルタと、常温のデュワ内部周囲から放射され上
記検出素子に入射する不要赤外線を遮蔽するコールドシ
ールドと、この検出素子とコールドシールドを冷却する
冷却手段と、デュワ内部周囲から放射され上記フィルタ
により反射した不要赤外線の検出素子への入射を防止す
る反射鏡を備えたものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された赤外線検出器では、フ
ィルタが所要波長域以外の不要赤外線が検出素子に入射
するのを防止し、検出素子の雑音を低減するとともに、
フィルタの反射によって検出素子に入射する不要赤外線
がコールドシールド、反射鏡、検出素子、検出素子取り
付け基板から放射される微小な量の赤外線だけであり、
他の部分からの不要赤外線は検出素子に入射しないので
、フィルタをコールドフィルタとしてコールドシールド
内に取り付ける必要がなくなり冷却手段の熱負荷が低減
される。
【0007】
【実施例】実施例1. 図1はこの発明の一実施例を示す断面図であって、図1
において図11と同一符号は同一または相当部分を示し
、10はコールドシールド4の近傍に設置された楕円反
射鏡、11は楕円の短軸、13a,13bは楕円の焦点
、14はデュワ窓2の内面に構成されたフィルタ、17
は楕円の長軸である。楕円反射鏡10は、コールドシー
ルド4に接触しない程度に近接して設置している。これ
は楕円反射鏡10が、冷媒容器6の熱負荷とならないた
めである。楕円反射鏡10の鏡面は反射率の高い光学材
料、例えばアルミニウム、金、銀等から成る。楕円反射
鏡10の鏡面は13a,13bを焦点とする楕円を、そ
の短軸11の回りに回転させた時に得られる回転楕円面
の形状に形成されている。本実施例では楕円反射鏡10
の形状は以下に述べる条件を満たしている。図2におい
て検出素子3の寸法の半値をrd、楕円の短軸11から
楕円の焦点13bまでの距離をrs、コールドシールド
4の開口半径をrc、楕円の短軸11からコールドシー
ルド4の壁面までの距離をro、楕円反射鏡10の長径
の半値をrm、検出素子3の点Pからコールドシールド
4の開口端を図2に示す状態で見たときコールドシール
ド4の外部における楕円の長軸17との交点と短軸11
との距離をr、検出素子3からコールドシールド4の開
口面の距離をhc、検出素子3とフィルタ14間の距離
をhf、検出素子3と楕円の長軸17との距離をhsと
する。不要赤外線が検出素子3に入射しないということ
は、言い換えれば検出素子3が不要赤外線を発生するデ
ュワ1の外筒内面等を見ないということである。検出素
子3の端の点Pからコールドシールド4の開口を通しフ
ィルタ14の反射によってみることのできる範囲は、フ
ィルタ14による検出素子3の鏡像15の点P´からフ
ィルタ14によるコールドシールド4の鏡像16の開口
を通して見ることのできる範囲と一致する。したがって
検出素子3が不要赤外線を発生するデュワ1の外筒内面
等を見ないためには、次の式(1)、(2a)、(2b
)の条件を満足する必要がある。
【0008】     rm≧r                 
                   (1)   
 hs≦hc                   
               (2a)    rs
≦ro                      
            (2b)
【0009】ここで
式(1)とrとコールドシールド4の寸法には以下の関
係がある。
【0010】 hc:(2hf−hs)=(rd+rc):r  (3
)よって式(1)、(3)より rm≧(2hf−hs)(rd+rc)/hc  (4
【0011】である長径の半値を持つ楕円反射鏡10
であれば、点Pからコールドシールド4の開口を通して
見ることのできる範囲は、楕円反射鏡10、コールドシ
ールド4、検出素子3自身及び検出素子の取り付け基板
12に限られる。楕円反射鏡10以外は従来例で既に述
べたように冷媒により冷却された部分であり、ここから
放射される不要赤外線は無視できるほど小さい。さらに
式(2a)、(2b)に示すように、楕円の焦点13a
,13bが、コールドシールド4、コールドシールド4
の開口面および検出素子の取り付け基板12で囲まれる
範囲内に存在すれば、楕円反射鏡10の反射により検出
素子3が見ることのできる部分はコールドシールド4の
みとなる。コールドシールド4から放射される不要赤外
線9は無視できるほど小さいため、不要赤外線を放射す
る可能性があるのは楕円反射鏡10のみである。一般に
物質からの赤外線放射率は以下の関係により示される。
【0012】 ε=1−γ−τ                  
            (5)
【0013】ここでε
は物質の赤外線放射率、γは同反射率、τは同透過率で
ある。一般的に鏡の場合反射率γはほぼ1、透過率τは
ほぼ無視できることから放射率はほぼ0、つまり赤外線
の放射はほぼ無視できるといえる。よって上記の二条件
を満たす形状の楕円反射鏡10を持つ赤外線検出器では
、検出素子3がフィルタ14の反射によって見ることが
できる部分からの不要赤外線の放射は極僅かであり、実
用的には無視できる程度であることがわかる。
【0014】実施例2. 図3は本発明の他の一実施例を示す断面図であって、本
実施例では錐面を持つ反射鏡として円錐鏡を用いたもの
である。図3において図11と同一符号は同一または相
当部分を示し、18はコールドシールド4に近接して設
置された円錐鏡、19は円錐の軸、14はフィルタであ
る。円錐鏡18の鏡面は反射率の高い光学材料、例えば
アルミニウム、金、銀等から成る。円錐鏡18の鏡面の
形状は回転軸が円錐の軸19である円錐である。円錐の
軸19は検出素子3の中心を通り、検出素子3に垂直に
交わっている。本実施例では円錐鏡18が最もコールド
シールド4に接近する部分の位置を、フィルタ14から
最も離れたコールドシールド4の終端部である構造にし
ている。またデュワ窓2の内面にフィルタ14が蒸着さ
れており、コールドフィルタ5は用いていない。続いて
検出素子3に入射する不要赤外線について説明する。図
4は検出素子3、コールドシールド4、円錐鏡18およ
び、フィルタ14と円錐鏡18の反射による鏡像の位置
関係を示したものである。図4において15はフィルタ
14の反射による検出素子3の鏡像、16はフィルタ1
4の反射によるコールドシールド4の鏡像、20は円錐
鏡18の反射による検出素子3の鏡像15の鏡像、21
は円錐鏡18の反射によるコールドシールド4の鏡像1
6の鏡像である。また検出素子3の端の点を点P、コー
ルドシールド4の開口部と点Pとの距離が最大となる点
を点Q、コールドシールド4上でフィルタ14に近く、
点Pからの距離が最大である点を点Sとする。不要赤外
線が検出素子3に入射しないということは、言い換えれ
ば検出素子3が不要赤外線を発生するデュワ1の外筒内
面等を見ないことである。検出素子3がコールドシール
ド4の開口を通しフィルタ14の反射によって見込む範
囲は、フィルタ14による検出素子3の鏡像15からコ
ールドシールド4の鏡像16の開口を通して見込む範囲
と一致する。本実施例では検出素子3がフィルタ14の
反射で見込む範囲に検出素子3、取り付け基板12、コ
ールドシールド4、円錐鏡18が存在する。ここで円錐
鏡18の反射によって検出素子3が見込む範囲を考える
。前述のフィルタ14による反射により検出素子3が見
込む範囲を求めた方法と同様、円錐鏡18の反射により
検出素子3が見込む範囲はフィルタ14と円錐鏡18の
反射による検出素子3の鏡像20がコールドシールド4
の鏡像21の開口部を通して見込む範囲に一致する。 ただし検出素子3が見込む円錐鏡18の部分は図4の範
囲aであり、この範囲aについてのみ上記の鏡像を用い
た考え方が適用できる。ここで範囲aは点Pから点Q方
向を見た場合にフィルタ14の反射で見る円錐鏡18上
の位置と、点Pからフィルタ14の反射によって点S方
向を見た場合の円錐鏡18上の位置までの間をさしてい
る。本実施例では以後に示す例に従い、円錐鏡18の反
射によって検出素子3の見込む範囲が、コールドシール
ド4の側面のみであるように円錐鏡18の形状を決定し
ている。円錐鏡18から検出素子3に入射する不要赤外
線は円錐鏡18自体からの放射分と円錐鏡18の反射に
より検出素子3が見込むコールドシールド4の側面から
の放射分である。コールドシールド4の側面は冷媒によ
り冷却された部分であり、ここから放射される不要赤外
線は無視できるほど小さい。また、円錐鏡18自体から
の放射分も上記実施例1で述べたようにほぼ無視できる
程度である。以上のことから、本実施例で述べた赤外線
検出器では、検出素子3がフィルタ14、円錐鏡18の
反射によって見る部分からの不要赤外線の放射はいずれ
も無視できる程度であることがわかる。続いて円錐鏡1
8の形状寸法について示す。図5において点P、点Q、
点Sは図4と同一の点であり、点Pの鏡像を点P´、点
Qの鏡像を点Q´、点P´と点Q´を通る直線が円錐鏡
18と交わる点を点R、検出素子3の中心からその端ま
での値をrd、コールドシールド4の開口寸法の半値を
rc、検出素子3の中心からコールドシールド4の壁面
までの距離をro、点Rと円錐の軸19との距離をr、
円錐鏡18の最大外径をrm、検出素子3からコールド
シールド4の開口面までの距離をhc、検出素子3とフ
ィルタ14までの距離をhf、点Pと点Qを通る直線と
取り付け基板12を含む平面とのなす角をθ1、円錐鏡
18の鏡面と取り付け基板12を含む平面とのなす角を
θ2、点Rからフィルタ14とコールドシールド4との
間隙を見込む角をαとする。検出素子3が不要赤外線を
発生するデュワ1の外筒内面を見ないためには、次の式
(6)、(7)、(8)の条件を満足すればよい。
【0015】     rm≧r                 
                         
          (6)    tan−1(hf
/(hf/tanθ1−(rd+ro)))     
                         
  ≧θ2≧π/2−θ1+α/2    (7)  
  hm=rm×tanθ2            
                         
 (8)
【0016】式(6)はフィルタ14の反射に
より検出素子3が見込む範囲のうち、検出素子3、取り
付け基板12、コールドシールド4以外の範囲を円錐鏡
18が覆う条件である。式(7)は後述の式の説明にも
示すように、フィルタ14と円錐鏡18の反射により検
出素子3が見込む範囲がコールドシールド4の側面のみ
であるための条件である。式(8)は円錐鏡18の形状
を円錐の高さおよび底面の半径で表すとした場合の円錐
鏡18の底面の半径rmおよび高さhmの関係を示して
いる。ここで式(7)で示されるθ2の取り得る範囲に
ついて説明する。まずθ2の取り得る最小角度について
述べる。 θ2が最小値を取り得るのは点Pから点Qを見たときに
フィルタ14と円錐鏡18の反射により点Sを見るよう
な円錐鏡18の形状にした場合である。図6において点
Rを通る円錐鏡18の垂線を直線l、点Rを通りフィル
タ14と平行な直線を直線m、点Rと点P´を通る直線
を直線nとする。点P、P´、Q、R、Sは図4と同一
の点である。またフィルタ14上で検出素子3から直線
n以遠の位置に点A、フィルタ14と直線1の交点に点
T、直線nとフィルタ14の交点に点U、円錐鏡18上
でコールドシールド4から点R以遠の位置に点V、直線
m上でコールドシールド4から点R以遠の位置に点W、
直線l上でコールドシールド4から点R以遠の位置に点
X、直線n上でコールドシールド4から点R以遠の位置
に点Yを置く。なおここではフィルタ14は検出素子の
取り付け基板12と平行に取り付けられている場合につ
いて説明する。取り付け基板12、フィルタ14、直線
mはそれぞれ平行であり、フィルタ14による反射では
入射角と出射角が等しいことから以下の関係が得られる
【0017】     θ1=∠PUT=∠AUR=∠WRY    
                      (9)
    θ2=∠VRW              
                         
       (10)
【0018】円錐鏡18と直線
1は垂直に交わっているので
【0019】     ∠VRX=π/2             
                         
      (11)
【0020】また円錐鏡18での
反射では入射角と反射角が等しくこれを合計したものが
αなので
【0021】     ∠TRU=∠XRY=α/2        
                         
 (12)よって式(9)式(10)式(11)式(1
2)より    θ1+θ2=∠WRY+∠VRW  
            =∠VRX+∠XRY   
           =π/2+α/2      
                         
   (13)
【0022】よって式(13)からθ2
は下記の式の条件を満たす必要がある。
【0023】     θ2≧π/2−θ1+α/2        
                         
 (14)
【0024】次に図7を用いθ2が取り得る
最大角度について考える。θ2が最大値を取り得るのは
、円錐鏡18が検出素子3の視野を遮る寸前までθ2が
大きくなった時である。このときのθ1、θ2は下記の
式で表現できる。
【0025】     (rm−ro)×tanθ2=hf    (
rm+rd)×tanθ1=hf  θ2=tan−1
(hf/(hf/tanθ1−(rd+ro)))  
(15)
【0026】θ2は式(15)の値より小さい
値をとる必要があるので下記の式(16)を得る。
【0027】   θ2≦tan−1(hf/(hf/tanθ1−(
rd+ro)))  (16)
【0028】よって式(
14)と式(16)より式(7)が得られる。以上から
上記の式(6)、式(7)、式(8)で規定される形状
の円錐鏡18を持つ赤外線検出器では、検出素子3がフ
ィルタ14の反射によって見る部分からの不要赤外線の
放射は、いずれも無視できる程度となる。
【0029】実施例3. 実施例2では単一の円錐鏡18を用いているが、本実施
例では異なる寸法の複数の円錐鏡を組み合わせた鏡を用
いるものである。図8は本実施例を示す断面図であり、
22は二つ円錐鏡を組み合わせた鏡である。本実施例に
おいても、各々の円錐鏡の設計を各々の円錐鏡の反射に
より検出素子20の見込む範囲が、コールドシールド4
の側面のみであるように各々の形状を設計することで、
実施例2と同様の効果が期待できる。
【0030】実施例4. 実施例2では円錐鏡18を用いているが、本実施例では
角錐を用いるものである。本実施例においても、各々の
角錐鏡の設計を各々の角錐鏡の反射により検出素子3の
見込む範囲が、コールドシールド4の側面のみであるよ
うに各々の形状を設計することで、実施例2と同様の効
果が期待できる。
【0031】なお、実施例2では円錐の軸19が検出素
子3の中心を通るものとして説明したが、円錐の軸19
は検出素子3付近で検出素子3の中心を通らないもので
あっても、実施例2と同様の効果が期待できる。
【0032】実施例5. 図9は本発明の他の一実施例を示す断面図であって、図
9において図11と同一符号は同一または相当部分を示
し、23はコールドシールド4の近傍に設置された楕円
反射鏡、11は楕円の短軸、13a、13bは楕円の焦
点、14はデュワ窓2の内面に構成されたフィルタ、1
5はフィルタ14の反射による検出素子3の鏡像、16
はフィルタ14の反射によるコールドシールド4の鏡像
、24はフィルタ14の反射による取り付け基板12の
鏡像である。楕円反射鏡23の鏡面は反射率の高い光学
材料、例えばアルミニウム、金、銀等から成り、形状は
13a,13bを焦点とする楕円を、その短軸11の回
りに回転させた時に得られる回転楕円面の形状に形成さ
れている。実施例1における楕円反射鏡10の楕円の焦
点は、コールドシールド4、コールドシールドの開口面
及び検出素子を取り付ける基板で囲まれる範囲に存在し
ていたが、本発明の楕円の焦点13a,13bはコール
ドシールド4の鏡像16の内部で、かつ検出素子3の鏡
像15がコールドシールド4の鏡像16の開口を通して
見込む範囲の外部に存在している。続いて検出素子3に
入射する不要赤外線について述べる。不要赤外線が検出
素子3に入射しないということは、言い換えれば検出素
子3が不要赤外線を発生するデュワ1の外筒内面等を見
ないということである。検出素子3がコールドシールド
4の開口を通しフィルタ14の反射によって見込む範囲
は、フィルタ14による検出素子3の鏡像15からフィ
ルタ14によるコールドシールド4の鏡像16の開口を
通して見込む範囲と一致する。本実施例では検出素子3
がフィルタ14の反射で見込む範囲に検出素子3、取り
付け基板12、コールドシールド4、楕円反射鏡23が
存在する。ここで楕円反射鏡23の反射によって検出器
3が見込む範囲を考える。一般に楕円反射鏡の2焦点を
結ぶ線分を通過する光線は、楕円反射鏡で反射して再び
上記線分を通過することが知られている。また上記線分
を通過せず楕円反射鏡に入射した光線の反射光は、上記
線分を通過することがない。本実施例では検出素子3の
鏡像15が見込む範囲が楕円の焦点13a、13bを結
ぶ線分の中であるため、楕円反射鏡23の反射で見込む
範囲は楕円の焦点13a、13bを結ぶ線分の中である
。よって検出素子3の見込む部分は検出素子3、取り付
け基板12、コールドシールド4、楕円反射鏡23とな
る。検出素子3の見込む範囲に存在するもののうち楕円
反射鏡23以外は、従来例で既に述べたように冷媒によ
り冷却された部分であり、これらのものから放射される
不要赤外線は各々無視できるほど小さい。また楕円反射
鏡23から検出素子3に入射する不要赤外線は、楕円反
射鏡23自体からの放射分と楕円反射鏡23の反射によ
り検出素子3が見込む検出素子3、取り付け基板12と
コールドシールド4からの放射分である。検出素子3、
取り付け基板12とコールドシールド4は冷媒により冷
却された部分であり、ここから放射される不要赤外線は
無視できるほど小さい。また、常温の楕円反射鏡23自
体からの放射分も上記実施例1に示すようにほぼ無視で
きる程度であるといえる。以上のことから本実施例で述
べた赤外線検出器では、検出素子3がフィルタ14の反
射によって見る部分からの不要赤外線の放射は、いずれ
も無視できる程度であることがわかる。続いて楕円反射
鏡23の形状寸法について述べる。図10において図9
と同一符号は同一または相当部分を示し、17は楕円の
長軸である。検出素子3の寸法の半値をrd、楕円の短
軸11から楕円の焦点13のうち一方の点までの距離を
rs、コールドシールド4の開口半径をrc、楕円の短
軸11からコールドシールド4の壁面までの距離をro
、楕円反射鏡23の最大外径の半値をrm、検出素子3
の端の点を点P、フィルタ14の反射による点Pの鏡像
を点P´、コールドシールド4の鏡像16の開口部で点
P´との距離が最大になる点を点Q、点P´と点Qを含
む直線と楕円反射鏡23との交点を点R、点Rと楕円の
短軸11との距離をr、検出素子3からコールドシール
ド4の開口面までの距離をhc、検出素子3からフィル
タ14までの距離をhf、検出素子3と楕円の長軸17
との距離をhsとする。検出素子3が不要赤外線を発生
するデュワ1の外筒内面等を見ないためには、次の式(
17)、(18a)、(18b)の条件を満足する必要
がある。
【0033】     rm≧r                 
                         
          (17)    2hf−hc≦
hs≦2hf                   
             (18a)    (rc
−rd)(2hf−hs)/hs+rd≦rs≦ro 
   (18b)
【0034】式(17)はフィルタ1
4の反射により検出素子3が見込む範囲のうち、検出素
子3、取り付け基板12、コールドシールド4以外の範
囲を楕円反射鏡23が覆う条件である。式(18a)、
(18b)は楕円の焦点13a、13bが存在すべき範
囲を示すものであり、この範囲がフィルタ14の反射に
よるコールドシールド4の鏡像16、コールドシールド
4の鏡像16の開口面、上記検出素子の取り付け基板の
鏡像24に囲まれる範囲の内部で、かつ検出素子3の鏡
像15が、コールドシールド4の鏡像16の開口を通し
て見込む範囲の外部であることを示している。この式(
18a),(18b)の条件を満たせば、検出素子3の
鏡像15が見込む範囲は、楕円の焦点13a,13bを
結ぶ線分の中に存在するため、上記不要赤外線について
の説明中にもあるように、フィルタ14の反射と楕円反
射鏡23の反射により検出素子3が見込む範囲は、楕円
の焦点13a,13bを結ぶ線分の中、つまり検出素子
3、取り付け基板12、コールドシールド4となる。上
記の式(17)式(18a)、(18b)の条件を満た
す形状の楕円反射鏡23を持つ赤外線検出器では、検出
素子3がフィルタ14の反射によって見込む範囲からの
不要赤外線の放射がすべて無視できる程度であることが
わかる。
【0035】実施例6. 実施例1〜5ではフィルタ14はデュワ窓2の内面に蒸
着されているが、本実施例ではフィルタ14をデュワ窓
2の外面に構成する、またはデュワ窓2とは別の位置に
所要波長域において吸収の小さい基板上に構成する。本
実施例においても、鏡の形状が上記実施例に示される条
件を満たせば、同様の効果が期待できる。
【0036】上記のように構成された赤外線検出器にお
いては、コールドフィルタ5を省略したことにより不要
赤外線が増加することなく、またデュワ窓2及びフィル
タ14を通過して検出素子3に入射する赤外線のうち、
フィルタ14では所要波長域外の不要赤外線が遮断され
るので、雑音の増加が抑制されるとともにコールドフィ
ルタ5を省略したことによる冷却器の熱負荷の低減がで
きる。
【0037】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、雑音低減を行うコールドフィルタを省略し
てもこれと同等の雑音低減を行うことができるため冷却
器の熱負荷を低減し、冷却に要する時間を大幅に短縮で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1における楕円反射鏡の形状寸
法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例2を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例2における検出素子、コールド
シールド、円錐鏡およびフィルタと、円錐鏡の反射によ
る検出素子、コールドシールドの鏡像の位置関係を示す
図である。
【図5】本発明の実施例2における円錐鏡の形状寸法を
示す図である。
【図6】本発明の実施例2における円錐鏡が取りうる最
小傾斜角を説明する図である。
【図7】本発明の実施例2における円錐鏡が取りうる最
大傾斜角を説明する図である。
【図8】本発明の実施例3を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例5を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例5における楕円反射鏡の形状
寸法を示す断面図である。
【図11】従来の赤外線検出器を示す断面図である。
【符号の説明】
1  デュワ 3  検出素子 4  コールドシールド 6  冷媒容器 7  被測定赤外線 8、9  不要赤外線 10  楕円反射鏡 14  フィルタ 18  円錐鏡 22  2つの円錐鏡を組み合わせた鏡23  楕円反
射鏡

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被測定赤外線を検出する赤外線検出素
    子を内部に設置する密閉状の容器、上記被測定赤外線の
    波長域を選択して透過させるフィルタ、上記密閉状の容
    器の内部周囲から放射される不要赤外線の上記赤外線検
    出素子への入射を遮蔽するコールドシールド、上記赤外
    線検出素子と上記コールドシールドを冷却する冷却手段
    、上記密閉状の容器の内部周囲から放射され上記フィル
    タにより反射した不要赤外線の上記赤外線素子への入射
    を防止する反射鏡を備えたことを特徴とする赤外線検出
    器。
JP3092048A 1991-04-23 1991-04-23 赤外線検出器 Pending JPH04323525A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2816038A1 (fr) 2000-10-31 2002-05-03 Cit Alcatel Refroidisseur passif a double cone a base elliptique
JP2012077198A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Okitsumo Kk 塗料組成物とそれを用いた塗装物と、塗膜の形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2816038A1 (fr) 2000-10-31 2002-05-03 Cit Alcatel Refroidisseur passif a double cone a base elliptique
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