JPH04322618A - 金属容器および調理器 - Google Patents

金属容器および調理器

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JPH04322618A
JPH04322618A JP1062691A JP1062691A JPH04322618A JP H04322618 A JPH04322618 A JP H04322618A JP 1062691 A JP1062691 A JP 1062691A JP 1062691 A JP1062691 A JP 1062691A JP H04322618 A JPH04322618 A JP H04322618A
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JP
Japan
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container
metallic container
metal
surfactant
group
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Pending
Application number
JP1062691A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidesato Kawanishi
英賢 川西
Atsushi Asaue
淳 麻植
Tsuneo Shibata
恒雄 柴田
Yusuke Mochizuki
裕介 望月
Kazufumi Ogawa
一文 小川
Sanemori Soga
眞守 曽我
Norihisa Mino
規央 美濃
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯を沸かしたり、いろ
いろな調理をするために用いられる調理用鍋としての金
属容器や、このような金属容器を使用する電気湯沸器な
どの調理器に関し、特に水垢や油汚れなどに対する防汚
化や湯沸時の靜音化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から各種調理用鍋などに用いられる
金属容器としてはアルミニウムやステンレス製容器が一
般的であり、このままガス器具や電磁調理器また電気ク
ッキングヒータなどの上に設置し使用されている。また
、一方ではこのような金属容器に発熱体を固定したり、
接触させ電気湯沸器や電気炊飯器などの調理器として使
用されている。しかし、このような金属容器や調理器で
は水垢や油汚れなどが付着したり、また調理時の水の湯
沸音が大きいなど問題があり、防汚化や靜音化に対する
対応が望まれていた。
【0003】これに対して最近では金属容器の内面にフ
ッ素樹脂塗膜を形成させ、対応している(特許公告昭5
2−14665)。しかしながら、このようなフッ素樹
脂塗膜ではちょとした傷や機械的な摩耗により塗膜の剥
離が生じたり、空焼きなどの異常使用時にフッ素樹脂の
著しい分解が生じるなどいろいろと問題があった。また
、塗装時の焼付け温度が380度と高く、コスト的にも
高いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の課
題を解決するものであり、優れた防汚性および靜音性を
有する金属容器および調理器を提供することを第1の目
的としている。また、第2の目的としては第1の目的に
より得られるものよりさらに優れた防汚性および靜音性
を有する金属容器および調理器を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は金属容器内面にフッ化炭素を有する
シラン系界面活性剤を単分子吸着膜として化学結合させ
ることによりなされるものである。また、第2の目的を
達成するために、金属容器内面にシリル基を複数個含む
物質を化学結合させ、前記物質を化学結合させた容器内
面にフッ化炭素基を有するシラン系界面活性剤を累積膜
として化学結合させることによりなされるものである。
【0006】
【作用】上述のように構成すれば、金属容器内面にフッ
化炭素基が表面上に並ぶようににシラン系界面活性剤が
分子レベルで高密度に化学結合される。このため非粘着
性が著しく高まり、防汚性に優れたものになる。また、
金属表面状態に比較して接着エネルギーが小さく、湯沸
時の泡が小さくなり、湯沸音は抑えられ靜音性に優れた
ものとなる。
【0007】このような単分子膜は金属表面でシロキサ
ン結合により化学結合しているため、従来のフッ素樹脂
を塗装した物に比べ密着性がよく、耐熱性や耐摩耗性に
優れたものになる。なお、本発明は、フッ化炭素基を有
するシラン系界面活性剤を溶かした非水系の有機溶媒に
金属容器を浸漬して、金属表面にシラン系界面活性剤を
化学吸着させ、シロキサン結合を有する単分子吸着膜を
形成させるという非常に簡便な方法で済むため安価なも
のになる。
【0008】さらに、テトラクロロシランもしくはトリ
クロロシランなどのシリル基を複数個含む物質を予め化
学結合させ、この吸着膜を介した累積膜の構成にすれば
フッ化炭素基を有するシラン系界面活性剤の吸着密度を
高めることが出来、より防汚性および靜音性に優れたも
のにすることが可能となる。また、このような処理も上
述したシラン系界面活性剤で処理をする前に予めテトラ
クロロシランやトリクロロシランを溶かした非水系の有
機溶媒に金属容器を浸漬するだけでよく簡単に行うこと
が出来る。
【0009】なお、この前処理により金属表面上の水酸
基とテトラクロロシランの4つの塩素基のうち1個とが
反応し、さらに後の水洗行程により他の3つのクロロシ
リル基が水酸基に置換されるため、金属表面上にあった
水酸基1個に対し、3個の水酸基が得られ、この後のフ
ッ化炭素基を有するシラン系界面活性剤で上述の同様の
方法により処理することによりフッ化炭素基を有するシ
ラン系界面活性剤の吸着密度を高めることが出来る。さ
らに、この処理工程は、超音波を用いたり、前記非水系
の有機溶媒に塩基性化合物を添加させることによりさら
に簡便することも可能である。一方、本発明で使用する
フッ化炭素基を有するシラン系界面活性剤としては一般
に下記化学式で表されるものであればよい。
【0010】F(CF2)m(CH2)nSiRqX3
−q(式中  m=1〜15、n=0〜15、m+n=
10〜30、q=0〜2の各整数を示し、Rはアルキル
基、Xはハロゲン原子を表す。)F(CF2)m(CH
2)nA(CH2)pSi(CH3)qX3−q(式中
  m=1〜8、n=0〜2、p=5〜25、q=0〜
2の各整数を示し、Xはハロゲン原子あるいはアルコキ
シを表し、Aは酸素原子(O−)、カルボキシ(COO
−)、あるいは、ジメチルシリレン(−Si(CH3)
2−)を表す。)たとえば、CF3(CF2)7(CH
2)mSiCl3  (m=1 or 0)CF3CH
2O(CH2)15SiCl3CF3(CH2)2Si
(CH3)2(CH2)15SiCl3F(CF2)4
(CH2)2Si(CH3)2(CH2)9SiCl3
CF3COO(CH2)15SiCl3などである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例として金属容器を調理
用鍋に応用した場合と金属容器を電気湯沸器に応用した
場合のそれぞれについて添付図面に基づいて説明する。
【0012】(実施例1)図1は調理用鍋の断面図を示
す。1はステンレス鋼(SUS304)からなる調理用
鍋である。この調理用鍋1をトリクロロエチレンで脱脂
を行った。この後非水系雰囲気中で予め調整した溶液(
フッ化炭素基を有するシラン系界面活性剤として C8
F17C2H4SiCl3を用い、これを3×10−3
〜5×10−2mol/l程度の濃度で溶かした80%
n−ヘキサデカン、12%四塩化炭素、8%クロロホル
ム溶液)に調理用鍋1を室温で2時間浸漬した。続いて
、同雰囲気中でクロロホルム溶液で30分間洗浄し、さ
らに大気中で水洗を15分間行い本発明の調理用鍋1を
完成した。
【0013】このように処理することにより金属表面上
の水酸基とクロロシラン系界面活性剤のクロロシリル基
とが反応して表面に、単分子吸着膜2が調理用鍋1と化
学結合した形で20〜30オングストロームの厚みで形
成することが出来た。このようにして得られた本発明の
調理用鍋で水を沸かしたところ従来の無処理の調理用鍋
に比較して大変靜かであり、また水垢の付着や油汚れ等
の付着はほとんど見られず優れた防汚性および靜音性を
示した。
【0014】(実施例2)図2は電気湯沸器の断面図を
示す。11は外ケースで、この外ケース11内に有底筒
状の液体容器12が収容されている。この液体容器12
は底部容器12−aと側面容器12−bよりなり、溶接
により一体化され、さらに、この底部容器12−aの底
にはマイカヒータを用いた発熱体13が溶接により一体
化されている。また、この液体容器12の内面には実施
例1で示した方法と同様にしてフッ化炭素基を有する単
分子吸着膜あるいは累積膜により処理が施されている。 14は液体容器12の開口部を覆う蓋体であり、開閉自
在に枢着され、内部に蒸気通路15を有している。16
はモータであり、このモータ16にポンプ17が連動し
、モータ16の駆動により吸込口18より、液体を吸い
込み、吐出口19より液体を吐出するようになっている
。20は可変部およびつまみ(いずれも図示せず)など
から構成されている操作部であり、液体の吐出量をコン
トロールしている。21は注出口であり、吐出口19よ
り吐出された液体は連通管22を通って注出口21より
カップなどの容器に注出される。このような基本構成の
本発明の電気湯沸器の評価をするために、所定量の水を
液体容器12にいれ、湯を沸かしこの時の湯沸時の発生
音について測定した。なお、比較のために液体容器12
の内面に表面処理を施してない従来の電気湯沸器につい
ても同様にして測定した。この結果を(表1)に示した
【0015】
【表1】
【0016】上記表から明かなように本発明の電気湯沸
器は従来の電気湯沸器と比較して湯沸時の靜音化におい
て著しい効果が得られた。また、本発明の電気湯沸器の
他の特性を見るために連続通電により、湯を沸かし、液
体容器12の内面の汚れについて従来の電気湯沸器と比
較し評価した。この結果を(表2)に示した。
【0017】
【表2】
【0018】なお、(表2)において○印は汚れがほと
んど発生してない状態を、×印は汚れが著しく発生して
いる状態をそれぞれ示す。上記表から明らかなように従
来の電気湯沸器は1000時間後には汚れが著しく発生
したが、本発明の電気湯沸器は2000時間経過しても
汚れはほとんど発生しなかった。
【0019】以上の結果から明らかなように本発明の電
気湯沸器は靜音化および汚れ防止においても著しい効果
が得られた。また、本発明の効果として上記実施例にお
いて特に言及しなかったが従来の電気湯沸器においてよ
く見られる貰い錆の防止、抑制においても効果が期待で
きる。さらに、液体容器12の内面に本発明の処理を施
すと共に水位線を表示するガラス管内面に同様に処理を
施し、より防汚性を高めることも可能である。
【0020】以上2つの実施例で示したようにフッ化炭
素基を有するシラン系界面活性剤を金属表面に処理する
ことにより優れた防汚性および靜音性を有する金属容器
またこれを用いた調理器を得ることが出来る。また、特
に実施例において示さなかったがフッ化炭素基を有する
シラン系界面活性剤としては、他に作用の項で示した一
般式で表されるものであればよい。さらに、予めトリク
ロロエチレンで脱脂を行った後金属容器をテトラクロロ
シラン 3×10−3〜5×10−2mol/l程度の
濃度で溶かした80%n−ヘキサデカン、12%四塩化
炭素、8%クロロホルム溶液で前処理(非水系雰囲気中
にて室温で2時間浸漬した後、クロロホルムで30分間
洗浄し、さらに水洗を15分間行う)することによりフ
ッ化炭素基を有するシラン系界面活性剤の吸着密度を高
め特性を高めてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の金属容器および調理器によれば容器内面にフッ化炭
素基を有するシラン系界面活性剤を単分子吸着膜として
化学結合させることにより、また容器内面にシリル基を
複数個含む物質を化学結合させ前記物質を化学結合させ
た容器内面にフッ化炭素基を有するシラン系界面活性剤
を累積膜として化学結合させることにより、従来のもの
と比べ密着性に優れるとともに防汚性および靜音性に優
れた金属容器および調理器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】aは実施例1における調理用鍋の断面図。bは
要部拡大断面図。
【図2】実施例2における電気湯沸器の断面図を示す。
【符号の説明】
1  調理用鍋 2  単分子吸着膜 12  液体容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器内面にフッ化炭素基を有するシラン系
    界面活性剤を単分子吸着膜として化学結合させた金属容
    器。
  2. 【請求項2】容器内面にシリル基を複数個含む物質を化
    学結合させ、前記物質を化学結合させた容器内面にフッ
    化炭素基を有するシラン系界面活性剤を累積膜として化
    学結合させた金属容器。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の金属容器を
    用いた調理器。
JP1062691A 1991-01-31 1991-01-31 金属容器および調理器 Pending JPH04322618A (ja)

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