JPH04321844A - ２質量体式フライホイール - Google Patents

２質量体式フライホイール

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JPH04321844A
JPH04321844A JP3163981A JP16398191A JPH04321844A JP H04321844 A JPH04321844 A JP H04321844A JP 3163981 A JP3163981 A JP 3163981A JP 16398191 A JP16398191 A JP 16398191A JP H04321844 A JPH04321844 A JP H04321844A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項１の前文に述べ
たように、自動車の内燃機関と歯車ソーチの間に取付け
るための二重マス（二質量）フライホイール（はずみ車
）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の二重マスフライホイールは、非
公開特許　ＤＥ−ＯＳ３９　３０　７１５．８　により
知られている。これは第１と第２の回転マス（回転質量
；重量部）の間に配置され、すべり摩擦継手と直列に接
続された弾性継手を含んでいる。この場合、摩擦継手の
摩擦部分は遠心力の作用を受け、これによって一定の回
転数以下では回転モーメントを限定することができる。 このため、共振範囲でのピーク回転モーメントはなくな
る。
【０００３】既知の二重マスフライホイールの欠点は、
一方の回転マスからもう一方回転マスへの回転モーメン
トを移行するためのばねが、放射方向にかなり内側にあ
り、また等価半径（有効半径）が小さいために、それに
応じて寸法を大きくしなければならず、このため軸方向
にかなりの空間を必要とすることである。しかし、設計
上は軸方向にはあまり空間がない。
【０００４】ＤＥ−ＯＳ　３８　１５　５０５　は二重
マスフライホイールについて述べているが、この場合に
は上記のばねは外周部分に配置され、従って寸法は小さ
くすることができる。しかし、この場合、ばねは外周を
越えて伸びる。このため２個の側面板の接続のための空
間、または二重マスフライホイールの強度と有効寿命に
とって有利な回転モーメントを限定する装置のための空
間がない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、一方
で外周の大部分が押し方向および引張り方向に作用する
ばねのために用いることができ、もう一方で押しおよび
引張りのねじり角を大きく低下させることなしにこの周
囲部分を遮断するような、請求項１の前文に述べたよう
な二重マスフライホイールを提供することにある。とく
に製造費用をできるだけ低くし、二重マスフライホイー
ルの構造をできるだけ単純にすべきである。最後に二重
マスフライホイールの全構造空間をできるだけ小さくす
べきである。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び作用】この課題は、請
求項１の特徴によって解決される。本発明の中心構想は
、中間ディスクを１個の内部ディスクと、２個の外部デ
ィスクに分割することにある。内部ディスクは一般にＵ
型に伸びた第２マスの歯車側の脚部に回転しないように
接続されている。しかし回転可能な接続、たとえばばね
による接続でもよい。２個の外側ディスクは、第１およ
び第２回転マスのねじり方向（引張りおよび押し方向）
に合わせて配置されている。
【０００７】この装置はたとえば次のように作動する。
【０００８】引張り作動では、内部ディスクは第１外部
ディスクといっしょに回転マスを形成する側面板に対し
てねじれを起こす。また第２外部ディスクといっしょに
ねじれを起こす。同様に、押し作動では内部ディスクと
、第２外部ディスクは、第１外部ディスクならびに側面
板に対してねじれを起こす。
【０００９】各ディスクは、いっしょに一つの機械的止
め装置となるよう形成されている。また二重マスフライ
ホイールが排除室を備えているときはこれを密閉するも
のとする。
【００１０】
【実施例】本発明を図面を用いて詳しく説明する。ここ
では個々について次のように示す。
【００１１】図２から図４までは、エンジン側から見た
（図では左から見た）図１の二重マスフライホイールの
平面図であり、第１回転マスのエンジン側の側面板は取
り除いてある。この場合、図２から図４までは異なった
ねじり状態を表わしており、図２に「ニュートラル」の
状態、つまりねじりのない状態を示し、図３と図４は、
一方の方向および別の方向での最大ねじり状態を表わし
ている。
【００１２】図５は、図１の外側部分で見た二重マスフ
ライホイールの円筒形断面図である。
【００１３】図１で最もよくわかるように、二重マスフ
ライホイールには図示されていないエンジンに取付けら
れた第１回転マス１があり、この回転マス１はその縦方
向断面で見て、放射方向に内側に開いたＵの形をしてい
る。Ｕの両側の脚の部分が２個の側面板２と３を形成し
ている。
【００１４】二重マスフライホイールには、第２回転マ
ス４がある。これは歯車装置に連結されている。これも
またＵ形をしているが、外周に対して反対側に開いてい
る。この第２回転マス４の一方の脚部５は２個の側面板
２と３の間に形成された内部空間６内へ伸びている。
【００１５】２個の回転マス１と４は、互いに対して一
定限度でねじれを起こすことができる。この目的のため
に、ばね７が中間に挿入されているが、これは単に略図
で示してある。このばねは回転モーメントを第１回転マ
ス１から第２回転マス４へ、中間ディスク５を通じて伝
える。
【００１６】このほかに２個の回転マス１と４の間に緩
衝装置が接続されている。この例ではこれは体積の変化
する排除室であり、これについてはあとで詳しく述べる
。
【００１７】本発明によれば、中間ディスク５は、３個
の互いに同心状の小ディスクにより構成されている。こ
れらは１個の内部ディスク　１０　と２個の外部ディス
ク　１１　と１２　である。これらのディスクの形は、
図２から図４で見ることができる。図から明らかなよう
に、各ディスク　１０、１１、１２　はそれぞれカムを
備えている。つまり内部ディスク　１０　には放射方向
に外側に向いたカム　２０　があり、このカムは現在の
例では、内部ディスク　１０　に直接形成されている。 ２個の外部ディスクにもそれぞれカムがあり、これらは
内側と外側に向けて突出している。この場合、第１外部
ディスク　１１　は放射方向に内側のカム　２１ａ　を
、また放射方向に外側のカム　２１ｂ　を備えている。 第２外部ディスク　１２　も、放射方向に内側のカム　
２２ａ　と、放射方向に外側のカム　２２ｂ　を備えて
いる。
【００１８】図２から図４までで明らかなように、カム
には支え面（座面）があって、これは現在の例では放射
方向に伸びている。２つの支え面は互いに共同作業する
。つまり、内部ディスク　１０　のカム　２０　の支え
面は、２個の外部ディスク　１１　と　１２のカム　２
１ａ　と　２２ａ　の支え面といっしょに働く。
【００１９】すでに述べた排除室　３０　は、内部ディ
スク　１０　の外面の一部によって区切られ、さらに第
１外部ディスク１１の内面、ならびにカム　２１ａ　と
　２２ａ　の支え面または前面によって区切られている
。
【００２０】ばね　４０　が最も外側に取付けられてい
る。 このばねはきわめて高い効率で作動する。従ってあまり
空間を必要としないよう弱く作られている。このほか、
ねじり角はできるだけ大きくする。現在の例では、ばね
４０は２個の外部ディスク１１と１２のカム　２１ｂ　
と　２２ｂ　の前面上に支えられている。
【００２１】力の流れは次のように形成される。すなわ
ち、まず図示されていないエンジン（図１では二重マス
フライホイールの左側にある）からの力は第１回転マス
１へと伝えられる。この第１回転マス１の２個の側面板
２と３によって回転モーメントは特別伝動部５０を通じ
てさらに先へ、つまり互いに隣接し、伝動部５０をその
間に取り囲んでいるカム２１ｂと２２ｂへと伝えられる
（図５）。 伝動部５０は軸方向に作用するばね５１を備え、これが
摩擦部５２を通じて２個の側面板２および３を押し、１
回の回転すべりを起こす。
【００２２】図１から明らかなように、中間ディスクお
よび個々の各ディスクの機能部分は、軸方向に直列に前
後方向に配列されている。つまり軸方向にずれはない。 この場合、側面板は中間ディスクの個々の成分を軸方向
に誘導する。図１からさらに明らかなように外部ディス
ク　１２　は放射方向で外部ディスク　１１　の各構成
部分の間にある。つまりカム　２１ａ　と　２１ｂ　の
間にある。外部ディスク１１はこれらの２つのカムの間
に連結部１１′を備えており、これは軸方向で２つのカ
ムの間にある。この連結部はカムからの回転モーメント
を受け、これをさらに伝えるという機能を果たしている
。つまり、周囲方向に、また放射方向内側から放射方向
外側へと伝える。その軸方向の伸び、つまりその厚さは
、機能の遂行に必要な限り小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】　　二重マスフライホイールの断面図
【図２】
　　ねじりのない状態を示した２重マスフライホイール
の平面図
【図３】　　一方の方向での最大ねじり状態を示した２
重マスフライホイールの平面図
【図４】　　図３と別の方向での最大ねじり状態を示し
た２重マスフライホイールの平面図
【図５】　　二重マスフライホイールの円筒形断面図
【符号の説明】
１　　第１回転マス、 ２、３　　側面板、 ４　　第２回転マス、 ５　　中間ディスク、 ６　　内部空間、 ７　　バネ １０　　内部ディスク、 １１、１２　　外部ディスク。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】（ａ）　エンジンのクランク軸に接続され
    た第１のマス（重量部）が、縦方向断面で見て、放射方
    向内側に開いたＵ形に作られ、その両脚部にそれぞれ１
    個の側面板が形成され、（ｂ）　歯車装置に接続された
    第２のマスが、縦方向断面で見て外周に向かってＵ形に
    作られ、その一方の脚が２個の側面板の間に中間ディス
    クとして伸び、（ｃ）　この２つのマスが、弾性部分の
    中間接続によって互いに対して一定限度でねじりを起こ
    すことができ、弾性部分は少なくとも間接に、一方で第
    １マスを、もう一方で中間ディスクを支え、（ｄ）　２
    つのマスの間に、弾性部分に平行に、緩衝装置が接続さ
    れているような、特徴を備えた、内燃機関を歯車装置の
    間に取付けるための二重マスフライホイールにおいて、
    （ｅ）　中間ディスクが３個の互いに同心状のディスク
    つまり１個の外部ディスクと２個の内部ディスクによっ
    て構成され、（ｆ）　３個の各ディスクには支え面を有
    するカムがあり、内部ディスクのカムが２個の外部ディ
    スクのカムといっしょに働き、（ｇ）　弾性部分が外部
    ディスクのうちの１つの両端上に支えられていることを
    特徴とする、二重マスフライホイール。
  2. 【請求項２】　　緩衝装置が容積を変化できる排除室を
    備え、個々の排除室が内部ディスクの外面の一部によっ
    て区切られ、さらに２個の外部ディスクのうちの一方の
    内面の一部により、またこの２個のディスクに接続され
    たカムの前面によって区切られていることを特徴とする
    、請求項１記載の二重マスフライホイール。
  3. 【請求項３】　　内部ディスクが第２回転マスに接続さ
    れ、ねじり方向に応じて２個の外部ディスクが、第１な
    いし第２回転マスに、またその逆に接続されていること
    を特徴とする。請求項１または２記載の二重マスフライ
    ホイール。
  4. 【請求項４】　　２個の外部ディスクが外側に向いたカ
    ムを備え、弾性部分が外部ディスクのカム上で一端が、
    別の外部ディスクのカム上で他端が支えられていること
    を特徴とする、請求項１から３までのいずれかに記載の
    二重マスフライホイール。
  5. 【請求項５】　　回転モーメントを伝えるために第１回
    転マスと中間ディスクの間に伝動部が接続され、伝動部
    は一方で第１回転マスの２個の側面板の間に、もう一方
    で２個の外部ディスクの互いに隣接する２個のカムの間
    に接続され、つまり、ばねと反対側のカムの前面に接続
    されていることを特徴とする、請求項１から４までのい
    ずれかに記載の回転マスフライホイール。
  6. 【請求項６】　　伝動部が第１回転マスの２個の側面板
    の間にばねによって引張られ、周囲方向にすべることが
    できることを特徴とする、請求項５記載の回転マスフラ
    イホイール。
JP3163981A 1990-06-08 1991-06-07 ２質量体式フライホイール Expired - Lifetime JP2698237B2 (ja)

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