JP2020165475A - ダイナミックダンパの製造方法 - Google Patents

ダイナミックダンパの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020165475A
JP2020165475A JP2019065855A JP2019065855A JP2020165475A JP 2020165475 A JP2020165475 A JP 2020165475A JP 2019065855 A JP2019065855 A JP 2019065855A JP 2019065855 A JP2019065855 A JP 2019065855A JP 2020165475 A JP2020165475 A JP 2020165475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque transmission
transmission surface
torque
mass body
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019065855A
Other languages
English (en)
Inventor
晃義 大槻
Akiyoshi Otsuki
晃義 大槻
悠一郎 平井
Yuichiro Hirai
悠一郎 平井
昌昭 山口
Masaaki Yamaguchi
昌昭 山口
田中 克典
Katsunori Tanaka
克典 田中
雅弘 大越
Masahiro Okoshi
雅弘 大越
昌宏 畑
Masahiro Hata
昌宏 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Aisin AW Industries Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Aisin AW Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Aisin AW Industries Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2019065855A priority Critical patent/JP2020165475A/ja
Publication of JP2020165475A publication Critical patent/JP2020165475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】ダイナミックダンパの振動減衰性能をより向上させる。【解決手段】本開示のダイナミックダンパの製造方法は、回転要素にトルクが伝達されていないときに、一対の弾性体の一方が、質量体の第5トルク伝達面と回転要素の第2トルク伝達面との間または回転要素の第1トルク伝達面と質量体の第6トルク伝達面との間で予め圧縮されると共に、一対の弾性体の他方が、回転要素の第3トルク伝達面と質量体の第8トルク伝達面との間または質量体の第7トルク伝達面と回転要素の第4トルク伝達面との間で予め圧縮され、かつ回転要素と質量体との相対ねじれ角の増加に応じて一対の弾性体の何れか一方が一旦圧縮されなくなって自然長に戻ってから再度圧縮されるように、回転要素に第1、第2、第3および第4トルク伝達面を形成すると共に質量体に第5、第6、第7および第8トルク伝達面を形成する。【選択図】図3

Description

本開示は、質量体と、当該質量体と駆動装置からの動力により回転する回転要素との間に配置される弾性体とを含むダイナミックダンパの製造方法に関する。
従来、発進装置のタービンランナやタービンハブと共に質量体を構成する連結部材と、当該連結部材と発進装置のダンパ装置に含まれる回転要素(中間要素)との間に配置される複数のスプリングとを含み、ダンパ装置の共振周波数(固有振動数)付近での振動を減衰するダイナミックダンパが知られている(例えば、特許文献1参照)。このダイナミックダンパの連結部材は、タービンランナに固定される環状の固定部と、当該固定部から延出された複数のスプリング当接部とを含む。複数のスプリング当接部は、2個(一対)ずつ互いに近接するようにダンパ装置の軸心に関して対称に形成される。互いに対をなす2個のスプリング当接部は、スプリングの自然長に応じた間隔をおいて対向し、両者の間には、スプリングが1個ずつ配置される。また、各スプリングの両端部は、ダンパ装置の取付状態において、上記回転要素(中間要素)に形成されたスプリング当接部に当接する。
国際公開第2015/046076号
上記従来のダイナミックダンパでは、回転要素にトルクが伝達されていないときに、構成部材の寸法のばらつき等に起因して、スプリングとスプリング当接部との間にガタが生じたり、一対のスプリング当接部間でスプリングが圧縮(予圧)されたりすることがある。そして、このようなスプリングのガタつきや予圧を生じた場合、ダイナミックダンパの実際(見た目)の剛性が変化することで、当該ダイナミックダンパの共振周波数が狙いの値からずれてしまい、本来の振動減衰性能が得られなくなるおそれがある。すなわち、スプリングとスプリング当接部との間にガタが生じている場合、回転要素に伝達されるトルク(変動トルク)がガタを詰めるのに用いられることでダイナミックダンパが実質的に低剛性化される。また、スプリングが予圧されている場合、回転要素に伝達されるトルク(変動トルク)が予圧されたスプリングからの力を打ち消すのに用いられることでダイナミックダンパが実質的に高剛性化される。従って、上記従来のダイナミックダンパでは、実際の剛性のばらつきが大きくなり、振動減衰性能の更なる向上を図る上で、なお改善の余地が残されている。
そこで、本開示は、ダイナミックダンパの振動減衰性能をより向上させることを主目的とする。
本開示のダイナミックダンパの製造方法は、駆動装置からのトルクにより回転する回転要素と、質量体との間で互いに並列に作用する一対の弾性体を複数組含み、前記回転要素が、前記一対の弾性体の一方の一端との間でトルクを授受する第1トルク伝達面、前記一対の弾性体の前記一方の他端との間でトルクを授受する第2トルク伝達面、前記一対の弾性体の他方の一端との間でトルクを授受する第3トルク伝達面、および前記一対の弾性体の前記他方の他端との間でトルクを授受する第4トルク伝達面を含み、前記質量体が、前記一対の弾性体の前記一方の前記一端との間でトルクを授受する第5トルク伝達面、前記一対の弾性体の前記一方の前記他端との間でトルクを授受する第6トルク伝達面、前記一対の弾性体の前記他方の前記一端との間でトルクを授受する第7トルク伝達面、および前記一対の弾性体の前記他方の前記他端との間でトルクを授受する第8トルク伝達面を含むダイナミックダンパの製造方法であって、前記回転要素にトルクが伝達されていないときに、前記一対の弾性体の前記一方が、前記質量体の前記第5トルク伝達面と前記回転要素の前記第2トルク伝達面との間または前記回転要素の前記第1トルク伝達面と前記質量体の前記第6トルク伝達面との間で予め圧縮されると共に、前記一対の弾性体の前記他方が、前記回転要素の前記第3トルク伝達面と前記質量体の前記第8トルク伝達面との間または前記質量体の前記第7トルク伝達面と前記回転要素の前記第4トルク伝達面との間で予め圧縮され、かつ前記回転要素と前記質量体との相対ねじれ角の増加に応じて前記一対の弾性体の前記質量体の回転方向に応じた何れか一方が一旦圧縮されなくなって自然長に戻ってから再度圧縮されるように、前記回転要素に前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面を形成すると共に前記質量体に前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面を形成するものである。
かかる方法により製造されるダイナミックダンパでは、回転要素にトルクが伝達されていないときに、互いに並列に作用する一対の弾性体が回転要素と質量体との間で予め圧縮されている。これにより、回転要素にトルクが伝達されていないときに、各弾性体と対応するトルク伝達面との間のガタを無くすと共に、圧縮された一対の弾性体の一方からの力と圧縮された一対の弾性体の他方からの力とを相殺することができる。従って、回転要素と質量体との相対移動が開始されるときのダイナミックダンパの剛性を一対の弾性体の剛性の和で表すことが可能となる。また、回転要素に伝達されたトルク(変動トルク)に応じて質量体が揺動する際に、当該質量体が一側または他側に回転することで回転要素と質量体との相対ねじれ角が増加していくと、一対の弾性体の質量体の回転方向に応じた何れか一方は、徐々に伸長していき、一旦圧縮されなくなって自然長に戻ってから再度圧縮されることになる。これにより、一対の弾性体の何れか一方が一旦圧縮されなくなって自然長に戻ってから再度圧縮されるまでに遅れを生じることもある。この場合、一時的に一対の弾性体の他方のみが回転要素と質量体との間でトルク(変動トルク)を伝達することから、ダイナミックダンパの実際(見た目)の剛性が低剛性側に若干ズレることになる。その一方で、回転要素と質量体との相対ねじれ角の増加に応じて伸長した一対の弾性体の何れか一方が、完全に圧縮されなくなる前すなわち自然長に戻る前に再度圧縮されることはない。従って、圧縮されたままの弾性体からの力を回転要素に伝達されるトルク(変動トルク)により打ち消す必要がなくなり、ダイナミックダンパの実際(見た目)の剛性が高剛性側にズレてしまうのを抑制することができる。この結果、ダイナミックダンパの実際の剛性のばらつきを小さくして当該ダイナミックダンパの共振周波数が狙いの値からずれてしまうのを抑制することが可能となるので、ダイナミックダンパの振動減衰性能をより向上させることができる。
本開示の製造方法により製造されるダイナミックダンパを含む発進装置を示す概略構成図である。 本開示の製造方法により製造されるダイナミックダンパを示す概略構成図である。 本開示の製造方法により製造されるダイナミックダンパを示す要部拡大図である。 (a),(b),(c),(d),(e)および(f)は、本開示の製造方法により製造されるダイナミックダンパの動作を説明するための模式図である。 本開示の製造方法により製造されるダイナミックダンパにおける回転要素と質量体との相対ねじれ角と、当該回転要素に伝達される変動トルクとの関係を示す図表である。 (a),(b),(c)および(d)は、本開示の製造方法により製造されるダイナミックダンパの動作を説明するための模式図である。 (a),(b),(c)および(d)は、比較例のダイナミックダンパの動作を説明するための模式図である。 比較例のダイナミックダンパにおける回転要素と質量体との相対ねじれ角と、当該回転要素に伝達される変動トルクとの関係を示す図表である。 本開示の他の製造方法により製造されるダイナミックダンパを示す要部拡大図である。 本開示の製造方法により製造されるダイナミックダンパを含む他の発進装置を示す概略構成図である。 本開示の製造方法により製造されるダイナミックダンパを含む更に他の発進装置を示す概略構成図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の製造方法により製造されるダイナミックダンパ20を含む発進装置1を示す概略構成図である。同図に示す発進装置1は、例えば駆動装置としてのエンジン(内燃機関)EGを備えた車両に搭載されて当該エンジンEGからの動力を車両の図示しないドライブシャフトに伝達するためのものである。発進装置1は、ダイナミックダンパ20に加えて、エンジンEGのクランクシャフトに連結される入力部材としてのフロントカバー3や、フロントカバー3に固定されて当該フロントカバー3と一体に回転するポンプインペラ(入力側流体伝動要素)4、ポンプインペラ4と同軸に回転可能なタービンランナ(出力側流体伝動要素)5、自動変速機(AT)、無段変速機(CVT)、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)、ハイブリッドトランスミッションあるいは減速機等である変速機(動力伝達装置)TMの入力軸ISに固定される出力部材としてのダンパハブ7、ロックアップクラッチ(発進クラッチ)8、ダンパ装置10等を含む。
なお、以下の説明において、「軸方向」は、特に明記するものを除いて、発進装置1やダンパ装置10(ダイナミックダンパ20)の中心軸(軸心)の延在方向を示す。また、「径方向」は、特に明記するものを除いて、発進装置1やダンパ装置10、当該ダンパ装置10等の回転要素の径方向、すなわち発進装置1やダンパ装置10の中心軸から当該中心軸と直交する方向(半径方向)に延びる直線の延在方向を示す。更に、「周方向」は、特に明記するものを除いて、発進装置1やダンパ装置10、当該ダンパ装置10等の回転要素の周方向、すなわち当該回転要素の回転方向に沿った方向を示す。
ポンプインペラ4は、フロントカバー3に密に固定される図示しないポンプシェルと、ポンプシェルの内面に配設された複数のポンプブレード(図示省略)とを含む。タービンランナ5は、何れも図示しないタービンシェルと、タービンシェルの内面に配設された複数のタービンブレードとを含む。本実施形態において、タービンランナ5のタービンシェルの内周部は、複数のリベットを介してダンパハブ7に固定される。ポンプインペラ4とタービンランナ5とは、互いに対向し合い、両者の間には、タービンランナ5からポンプインペラ4への作動油(作動流体)の流れを整流するステータ6が同軸に配置される。ステータ6は、複数のステータブレードを含み、ステータ6の回転方向は、ワンウェイクラッチ60により一方向のみに設定される。これらのポンプインペラ4、タービンランナ5およびステータ6は、作動油を循環させるトーラス(環状流路)を形成し、トルク増幅機能をもったトルクコンバータ(流体伝動装置)として機能する。ただし、発進装置1において、ステータ6やワンウェイクラッチ60を省略し、ポンプインペラ4およびタービンランナ5を流体継手として機能させてもよい。
ロックアップクラッチ8は、ダンパ装置10を介してフロントカバー3とダンパハブ7すなわち変速機TMの入力軸ISとを連結するロックアップを実行すると共に当該ロックアップを解除する油圧式多板クラッチである。ロックアップクラッチ8は、何れも図示しないロックアップピストンや、クラッチドラム、クラッチハブ、クラッチドラムにスプライン嵌合される複数の第1摩擦係合プレート(摩擦板)、クラッチハブにスプライン嵌合される複数の第2摩擦係合プレート(セパレータプレート)等を含む。ただし、ロックアップクラッチ8は、油圧式単板クラッチであってもよい。
ダンパ装置10は、図1に示すように、回転要素として、ドライブ部材(入力要素)11、第1中間部材(中間要素)12、第2中間部材(中間要素)15およびドリブン部材(出力要素)16を含む。また、ダンパ装置10は、トルク伝達要素(トルク伝達弾性体)として、ダンパ装置10の外周に近接して配置される複数(本実施形態では、例えば3個)の外側スプリング(第1弾性体)SP1と、外側スプリングSP1よりも内側に配置されるそれぞれ複数かつ同数(本実施形態では、例えば3個ずつ)の第1内側スプリング(第2弾性体)SP21および第2内側スプリング(第3弾性体)SP22とを含む。
本実施形態では、外側スプリングSP1として、荷重が加えられてないときに円弧状に延びる軸心を有するように巻かれた金属材からなるアークコイルスプリングが採用される。また、第1および第2内側スプリングSP21,SP22としては、荷重が加えられてないときに真っ直ぐに延びる軸心を有するように螺旋状に巻かれた金属材からなるストレートコイルスプリングが採用される。更に、本実施形態において、第1および第2内側スプリングSP21,SP22として、同一の諸元(剛性すなわちバネ定数等)を有するものが採用される。ただし、第1および第2内側スプリングSP21,SP22の諸元は、互いに異なっていてもよい。また、第1および第2内側スプリングSP21,SP22として、いわゆる親子バネが採用されてもよい。
ドライブ部材11は、ロックアップクラッチ8の図示しないクラッチドラムと、当該クラッチドラムに連結される環状のドライブプレート(図示省略)とを含む。ドライブ部材11、すなわちクラッチドラムおよびドライブプレートは、外側スプリングSP1の端部に当接する複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング当接部をそれぞれ含み、複数の外側スプリングSP1をダンパ装置10の外周に沿って周方向に間隔をおいて(等間隔に)並ぶように支持する。また、ドライブ部材11の各当接部は、ダンパ装置10の取付状態において、互いに隣り合う外側スプリングSP1の間で両者の端部に当接する。
第1中間部材12は、タービンランナ5側に配置される環状の第1プレート部材13(図2参照)と、ダンパハブ7により回転自在に支持されてフロントカバー3側に配置されると共に複数のリベットを介して第1プレート部材13に連結(固定)される図示しない環状の第2プレート部材とを含む。第1中間部材12、すなわち第1プレート部材13および第2プレート部材は、周方向に間隔をおいて(等間隔に)並ぶ複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング収容窓と、互いに隣り合うスプリング収容窓の間に形成された複数(本実施形態では、例えば3個)の内側スプリング当接部とをそれぞれ含む。
第1プレート部材13および第2プレート部材の各スプリング収容窓には、第1および第2内側スプリングSP21,SP22が1個ずつ配置され、第1中間部材12の各内側スプリング当接部は、互いに異なるスプリング収容窓内に配置された第1および第2内側スプリングSP21,SP22の間で両者の端部に当接する。また、第1中間部材12の第2プレート部材は、スプリング収容窓や内側スプリング当接部よりも径方向外側に形成された複数(本実施形態では、例えば6個)の外側スプリング当接部を含む。第1中間部材12の複数の外側スプリング当接部は、2個ずつ対をなすように形成されており、互いに対をなす2個の外側スプリング当接部は、ダンパ装置10の取付状態において、対応する外側スプリングSP1の両端部に当接する。
第2中間部材15は、第1中間部材12の第1プレート部材13と第2プレート部材との間に配置されてドリブン部材16を包囲する環状のプレート部材である。第2中間部材15は、その内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に間隔をおいて(等間隔に)並ぶ複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング当接部を含む。第2中間部材15の各スプリング当接部は、互いに対をなす第1および第2内側スプリングSP21,SP22の間で両者の端部に当接する。
ドリブン部材16は第1中間部材12の第1プレート部材13と第2プレート部材との間に配置されると共に複数のリベットを介してダンパハブ7に固定される環状のプレート部材である。ドリブン部材16は、それぞれダンパ装置10(ドリブン部材16)の径方向における外側に突出するように周方向に間隔をおいて(等間隔に)形成された複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング当接部を含む。ダンパ装置10の取付状態において、ドリブン部材16の各スプリング当接部は、対をなさない第1および第2内側スプリングSP21,SP22の間で両者の端部に当接する。
この結果、ドリブン部材16は、複数の外側スプリングSP1、第1中間部材12、複数の第1内側スプリングSP21、第2中間部材15、および複数の第2内側スプリングSP22を介してドライブ部材11に連結される。また、互いに対をなす第1および第2内側スプリングSP21,SP22は、第1中間部材12とドリブン部材16との間で、第2中間部材15のスプリング当接部を介して直列に連結される。これにより、ダンパ装置10の径方向における外側スプリングSP1の内側に配置されて、第1中間部材12とドリブン部材16との間でトルクを伝達する弾性体の剛性、すなわち第1および第2内側スプリングSP21,SP22の合成ばね定数をより小さくすることができる。なお、外側スプリングSP1、第1および第2内側スプリングSP21,SP22の端部には、図示しないスプリングシートが装着されてもよい。
更に、ダンパ装置10は、図1に示すように、ドライブ部材11とドリブン部材16との相対回転を規制する回転規制ストッパとして、ドライブ部材11と第1中間部材12との相対回転を規制する第1ストッパ17と、第1中間部材12と第2中間部材15との相対回転を規制する第2ストッパ18と、第2中間部材15とドリブン部材16との相対回転を規制する第3ストッパ19とを含む。本実施形態において、第1から第3ストッパ17−19は、第1ストッパ17がドライブ部材11と第1中間部材12との相対回転を規制する前に、第2および第3ストッパ18,19が第1および第2中間部材12,15の相対回転と第2中間部材15およびドリブン部材16の相対回転とを同時に規制するように構成される。ただし第2および第3ストッパ18,19は、第1および第2中間部材12,15の相対回転と第2中間部材15およびドリブン部材16の相対回転とを異なるタイミングで規制するように構成されてもよい。
ダイナミックダンパ20は、環状の質量体21と、当該質量体21とダンパ装置10の回転要素である第1中間部材12との間に配置される複数(本実施形態では、例えば6個)の吸振スプリング(吸振弾性体)SPdとを含む。ここで、「ダイナミックダンパ」は、振動体の共振周波数に一致する周波数(エンジン回転数)で当該振動体に逆位相の振動を付加して振動を減衰する機構であり、振動体(本実施形態では、第1中間部材12)に対してトルク(平均トルク)の伝達経路に含まれないようにスプリング(弾性体)と質量体とを連結することにより構成される。すなわち、吸振スプリングSPdの剛性と質量体21の重さを調整することで、ダイナミックダンパ20により所望の周波数の振動を減衰することが可能となる。また、本実施形態では、吸振スプリングSPdとして、同一諸元のストレートコイルスプリングが採用される。
かかるダイナミックダンパ20の連結対象である第1中間部材12の第1プレート部材13は、外周側の半部がタービンランナ5に近接するように軸方向にオフセットされており、当該外周側の半部と内周側の半部との間には、質量体21の一部を回転自在に支持(調心)する短尺の筒状部が形成されている。また、第1プレート部材13は、図2および図3に示すように、それぞれ外周から径方向内側に窪むように形成された複数(本実施形態では、例えば3個)の凹部13aおよび複数(本実施形態では、例えば3個)の凹部13bを含む。複数の凹部13aは、第1プレート部材13の外周部に周方向に間隔をおいて(等間隔に)形成され、複数の凹部13bは、それぞれ対応する凹部13aに近接するように第1プレート部材13の外周部に周方向に間隔をおいて(等間隔に)形成される。すなわち、第1プレート部材13の外周部には、互いに隣り合う凹部13aおよび13bの組が周方向に間隔をおいて複数(本実施形態では、例えば3組)配設され、対をなす(隣り合う)凹部13aおよび13bの間には、凸部13cが形成される。
そして、第1プレート部材13の外周部には、凹部13a,13bおよび凸部13cにより、それぞれ複数(本実施形態では、3個ずつ)の第1トルク伝達面131、第2トルク伝達面132、第3トルク伝達面133および第4トルク伝達面134が画成される。各第1トルク伝達面131は、対応する凸部13cから周方向における一側(図2および図3における反時計方向側)に離間した位置で第1プレート部材13の径方向に延在し、対応する吸振スプリングSPdの端部との間でトルクを授受する。各第2トルク伝達面132は、凸部13cの凹部13a側の側面により画成されて第1プレート部材13の径方向に延在し、対応する吸振スプリングSPdの端部との間でトルクを授受する。各第3トルク伝達面133は、凸部13cの凹部13b側の側面により画成されて第1プレート部材13の径方向に延在し、対応する吸振スプリングSPdの端部との間でトルクを授受する。各第4トルク伝達面134は、対応する凸部13cから周方向における他側(図2および図3における時計方向側)に離間した位置で第1プレート部材13の径方向に延在し、対応する吸振スプリングSPdの端部との間でトルクを授受する。
また、ダイナミックダンパ20の質量体21は、図2および図3に示すように、それぞれ内周から径方向外側に窪むように形成された複数(本実施形態では、例えば3個)の凹部21dおよび複数(本実施形態では、例えば3個)の凹部21eを含む。複数の凹部21dは、質量体21の内周部に周方向に間隔をおいて(等間隔に)形成され、複数の凹部21eは、それぞれ対応する凹部21dに近接するように質量体21の内周部に周方向に間隔をおいて(等間隔に)形成される。すなわち、質量体21の内周部には、互いに隣り合う凹部21dおよび21eの組が周方向に間隔をおいて複数(本実施形態では、例えば3組)配設され、対をなす(隣り合う)凹部21dおよび21eの間には、第1プレート部材13の凸部13cよりも細幅の凸部21fが形成される。
更に、質量体21の内周部には、凹部21d,21eおよび凸部21fにより、それぞれ複数(本実施形態では、3個ずつ)の第5トルク伝達面211、第6トルク伝達面212、第7トルク伝達面213および第8トルク伝達面214が画成される。各第5トルク伝達面211は、対応する凸部21fから周方向における一側(図2および図3における反時計方向側)に離間した位置で質量体21の径方向に延在し、対応する吸振スプリングSPdの端部との間でトルクを授受する。各第6トルク伝達面212は、凸部21fの凹部21d側の側面により画成されて質量体21の径方向に延在し、対応する吸振スプリングSPdの端部との間でトルクを授受する。各第7トルク伝達面213は、凸部21fの凹部21e側の側面により画成されて質量体21の径方向に延在し、対応する吸振スプリングSPdの端部との間でトルクを授受する。各第8トルク伝達面214は、対応する凸部21fから周方向における他側(図2および図3における時計方向側)に離間した位置で質量体21の径方向に延在し、対応する吸振スプリングSPdの端部との間でトルクを授受する。本実施形態では、上述のように質量体21の凸部21fが第1プレート部材13の凸部13cよりも細幅に形成される。従って、質量体21の第5トルク伝達面211と第8トルク伝達面214との周方向における間隔は、第1プレート部材13の第1トルク伝達面131と第4トルク伝達面134との周方向における間隔よりも狭くなる。
図2に示すように、質量体21は、第1中間部材12の第1プレート部材13の上記筒状部により支持されて当該第1プレート部材13を包囲する。また、各吸振スプリングSPdは、両端部の中心が図3に示す円周C上に位置するように、質量体21の第5トルク伝達面211と、それに対向する第1プレート部材13の第2トルク伝達面132との間、または第1プレート部材13の第3トルク伝達面133と、それに対向する質量体21の第8トルク伝達面214との間に配置される。円周Cは、第1プレート部材13および質量体21の回転中心を中心とする第1プレート部材13の外周と質量体21の内周との中央を通る円周である。
このように、各吸振スプリングSPdは、取付状態において、対応する第5トルク伝達面211および第2トルク伝達面132、または対応する第3トルク伝達面133および第8トルク伝達面214により保持される。これにより、質量体21および吸振スプリングSPd、すなわちダイナミックダンパ20が、ダンパ装置10の第1中間部材12に連結される。更に、第1プレート部材13の凸部13cおよび質量体21の凸部21fの両側に配置された2つの吸振スプリングSPdは対をなし、第1プレート部材13と質量体21との間で並列に作用する。すなわち、ダイナミックダンパ20は、エンジンEGからの動力(トルク)により回転する回転要素としての第1中間部材12(第1プレート部材13)と、質量体21との間で互いに並列に作用する一対の吸振スプリングSPdを複数組(本実施形態では、例えば3組)含む。なお、各吸振スプリングSPdの端部には、図示しないスプリングシートが装着されてもよい。
また、本実施形態において、ダイナミックダンパ20の質量体21および複数の吸振スプリングSPdは、タービンランナ5の外周部とダンパ装置10の外側スプリングSP1との軸方向における間に位置するように、フロントカバー3とポンプインペラ4のポンプシェルとにより画成される流体室9(図1参照)の外周側領域に配置される。この結果、デッドスペースとなりがちなタービンランナ5の外周部近傍の領域をダイナミックダンパ20すなわち質量体21および吸振スプリングSPdの配置スペースとして有効に利用し、装置全体のスペース効率を向上させることが可能となる。更に、質量体21を流体室9の外周側領域に配置することで、当該質量体21の慣性モーメント(イナーシャ)をより増加させてダイナミックダンパ20の減衰性能をより向上させることができる。また、ダイナミックダンパ20には、第1中間部材12と質量体21との相対回転を規制する第4ストッパ22が設けられている。本実施形態において、第4ストッパ22は、吸振スプリングSPdの何れかが完全に収縮する前に第1中間部材12と質量体21との相対回転を規制するように構成される。
ここで、図3に示すように、第1プレート部材13の第1トルク伝達面131と第2トルク伝達面132との間隔の基準値を“a”とすると共に、基準値aに対する公差を“±Δa”とする。第1トルク伝達面131と第2トルク伝達面132との間隔は、各吸振スプリングSPdの両端部の中心を通る円周Cと第1トルク伝達面131を含む平面との交点と、円周Cと第2トルク伝達面132を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さ(交点同士の直線距離)である。また、第1プレート部材13の第3トルク伝達面133と第4トルク伝達面134との間隔の基準値を“b”とすると共に、基準値bに対する公差を“±Δb”とする。第3トルク伝達面133と第4トルク伝達面134との間隔は、円周Cと第3トルク伝達面133を含む平面との交点と、円周Cと第4トルク伝達面134を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さ(交点同士の直線距離)である。更に、第1プレート部材13の第2トルク伝達面132と第3トルク伝達面133との間隔の基準値を“c”とすると共に、基準値cに対する公差を“±Δc”とする。第2トルク伝達面132と第3トルク伝達面133との間隔は、円周Cと第2トルク伝達面132を含む平面との交点と、円周Cと第3トルク伝達面133を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さ(交点同士の直線距離)である。
また、質量体21の第5トルク伝達面211と第6トルク伝達面212との間隔の基準値を“d”とすると共に、基準値dに対する公差を“±Δd”とする。第5トルク伝達面211と第6トルク伝達面212との間隔は、円周Cと第5トルク伝達面211を含む平面との交点と、円周Cと第6トルク伝達面212を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さ(交点同士の直線距離)である。更に、質量体21の第7トルク伝達面213と第8トルク伝達面214との間隔の基準値を“e”とすると共に、基準値eに対する公差を“±Δe”とする。第7トルク伝達面213と第8トルク伝達面214との間隔は、円周Cと第7トルク伝達面213を含む平面との交点と、円周Cと第8トルク伝達面214を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さ(交点同士の直線距離)である。また、質量体21の第6トルク伝達面212と第7トルク伝達面213との間隔の基準値を“f”とすると共に、基準値fに対する公差を“±Δf”とする。第6トルク伝達面212と第7トルク伝達面213との間隔は、円周Cと第6トルク伝達面212を含む平面との交点と、円周Cと第7トルク伝達面213を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さ(交点同士の直線距離)である。
更に、第1中間部材12にトルクが伝達されていないときの質量体21の第5トルク伝達面211と第1プレート部材13の第2トルク伝達面132との間隔を“g”とする。第5トルク伝達面211と第2トルク伝達面132との間隔は、円周Cと第5トルク伝達面211を含む平面との交点と、円周Cと第2トルク伝達面132を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さ(交点同士の直線距離)である。また、第1中間部材12にトルクが伝達されていないときの第1プレート部材13の第3トルク伝達面133と質量体21の第8トルク伝達面214との間隔を“h”とする。第3トルク伝達面133と第8トルク伝達面214との間隔は、円周Cと第3トルク伝達面133を含む平面との交点と、円周Cと第8トルク伝達面214を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さ(交点同士の直線距離)である。更に、吸振スプリングSPdの自然長の基準値を“L”とすると共に、基準値Lに対する公差を±ΔLとする。
本実施形態において、第1プレート部材13の第1トルク伝達面131と第2トルク伝達面132との間隔の基準値a、第1プレート部材13の第3トルク伝達面133と第4トルク伝達面134との間隔の基準値b、質量体21の第5トルク伝達面211と第6トルク伝達面212との間隔の基準値d、および質量体21の第7トルク伝達面213と第8トルク伝達面214との間隔の基準値eは、a=b=d=eを満たす。そして、第1プレート部材13の第1、第2、第3および第4トルク伝達面131,132,133,134、並びに質量体21の第5、第6、第7および第8トルク伝達面211,212,213,214は、上記各間隔の交差を考慮した最小値であるa−Δa,b−Δb,d−Δdおよびe−ΔeのすべてがL+ΔL以上になり、f+Δfがc−Δc未満になり、かつgおよびhがL−ΔL未満になるように、第1プレート部材13または質量体21に形成される。
これにより、ダイナミックダンパ20は、第1プレート部材13の第1トルク伝達面131と第2トルク伝達面132との間隔、第3トルク伝達面133と第4トルク伝達面134との間隔、質量体21の第5トルク伝達面211と第6トルク伝達面212との間隔、および第7トルク伝達面213と第8トルク伝達面214との間隔が吸振スプリングSPdの自然長以上になり、かつ第1プレート部材13の第2トルク伝達面132と第3トルク伝達面133との間隔(凸部13cの幅)が、質量体21の第6トルク伝達面212と第7トルク伝達面213との間隔(凸部21fの幅)よりも長くなるように製造されることになる。
また、図3に示すように、第1プレート部材13の凸部13cの中心と、質量体21の凸部21fの中心が同一半径上に位置するときに、質量体21の第5トルク伝達面211と第1プレート部材13の第2トルク伝達面132との間隔(g)と、第1プレート部材13の第3トルク伝達面133と質量体21の第8トルク伝達面214との間隔(h)とは、何れも吸振スプリングSPdの自然長よりも短くなる。従って、各吸振スプリングSPdは、取付状態において、質量体21の第5トルク伝達面211と第1プレート部材13の第2トルク伝達面132との間、または、第1プレート部材13の第3トルク伝達面133と質量体21の第8トルク伝達面214との間に予め圧縮された状態で配置されることになる。
続いて、上述のように構成される発進装置1の動作について説明する。
発進装置1のロックアップクラッチ8によりロックアップが解除されているときには、図1からわかるように、エンジンEGからフロントカバー3に伝達されたトルク(動力)が、ポンプインペラ4、タービンランナ5、ダンパハブ7という経路を介して変速機TMの入力軸ISへと伝達される。これに対して、発進装置1のロックアップクラッチ8によりロックアップが実行されると、エンジンEGからのトルクが、フロントカバー3、ロックアップクラッチ8、ドライブ部材11、外側スプリングSP1、第1中間部材12、第1内側スプリングSP21、第2中間部材15、第2内側スプリングSP22、ドリブン部材16、ダンパハブ7という経路を介して変速機TMの入力軸ISへと伝達される。この際、フロントカバー3に入力されるトルクの変動(変動トルク)は、主に直列に作用するダンパ装置10の外側スプリングSP1と、第1および第2内側スプリングSP21,SP22とにより減衰(吸収)される。従って、発進装置1では、ロックアップクラッチ8によりロックアップが実行されているときに、フロントカバー3に入力されるトルクの変動をダンパ装置10により良好に減衰(吸収)することが可能となる。
また、ロックアップの実行時にエンジンEGからのトルクが第1中間部材12に伝達されると、当該第1中間部材12に伝達された変動トルクに応じて質量体21が第1中間部材12に対して揺動し、揺動する質量体21から第1プレート部材13に逆位相の振動を付加して第1中間部材12の振動を減衰することができる。これにより、発進装置1では、ダイナミックダンパ20によっても、エンジンEGからの振動を減衰(吸収)すること、より詳しくは、振動のピークを2つに分けつつ全体の振動レベルを低下させることが可能となる。
更に、ダイナミックダンパ20では、第1中間部材12にトルクが伝達されていないときに、図4(a)に示すように、一対の吸振スプリングSPdの一方が質量体21の第5トルク伝達面211と第1プレート部材13の第2トルク伝達面132との間で予め圧縮されると共に、一対の吸振スプリングSPdの他方が第1プレート部材13の第3トルク伝達面133と質量体21の第8トルク伝達面214との間で予め圧縮される。これにより、第1中間部材12にトルクが伝達されていないときに、各吸振スプリングSPdと対応するトルク伝達面211,132,133,214との間のガタを無くすと共に、図5からわかるように、圧縮された一対の吸振スプリングSPdの一方からの力と圧縮された一対の吸振スプリングSPdの他方からの力とを相殺することができる(図中一点鎖線および二点鎖線参照)。従って、図5において実線で示すように、第1中間部材12と質量体21との相対移動が開始されるとき、すなわち第1中間部材12(第1プレート部材13)と質量体21との相対ねじれ角θが増加し始めるときのダイナミックダンパ20の剛性(等価剛性)を一対の吸振スプリングSPdのばね定数の和で表すことが可能となる。
また、第1中間部材12に伝達された変動トルクに応じて質量体21が揺動する際に、当該質量体21が一側(例えば図4における右側)または他側(例えば図4における左側)に回転することで第1中間部材12と質量体21との相対ねじれ角θが増加していくと、一対の吸振スプリングSPdの質量体21の回転方向(移動方向)に応じた一方が更に圧縮されて収縮するのに対して、他方が徐々に伸長していく。すなわち、図4の例では、図4(b)における左側の吸振スプリングSPdが質量体21の第5トルク伝達面211と第1プレート部材13の第2トルク伝達面132との間で圧縮されて収縮していくのに対して、図4(b)における右側の吸振スプリングSPdは、第1プレート部材13の第3トルク伝達面133と質量体21の第8トルク伝達面214とが互いに離間するのに伴って伸張していく。
本実施形態において、ダイナミックダンパ20は、上述のように、第1プレート部材13の第1トルク伝達面131と第2トルク伝達面132との間隔、第3トルク伝達面133と第4トルク伝達面134との間隔、質量体21の第5トルク伝達面211と第6トルク伝達面212との間隔、および第7トルク伝達面213と第8トルク伝達面214との間隔が吸振スプリングSPdの自然長以上になるように製造されている。これにより、図4(c)および(d)に示すように、図中右側の吸振スプリングSPdは、相対ねじれ角θの増加に応じて第1プレート部材13の第3トルク伝達面133または質量体21の第8トルク伝達面214と接触しなくなり(図5におけるθ=θ1)、第1プレート部材13および質量体21による当該吸振スプリングSPdの圧縮が一旦解除されることで、自然長に戻って第3トルク伝達面133と第8トルク伝達面214との間でトルクを伝達しなくなる(図5における二点鎖線参照)。
そして、相対ねじれ角θが更に増加すると、図4中右側の吸振スプリングSPdは、図4(e)に示すように、質量体21の第7トルク伝達面213および第1プレート部材13の第4トルク伝達面134に接触する(図5におけるθ=θ1)。これにより、図4中右側の吸振スプリングSPdは、図4(f)に示すように、相対ねじれ角θの増加に応じて質量体21の第7トルク伝達面213と第1プレート部材13の第4トルク伝達面134との間で圧縮され、当該第7トルク伝達面213と第4トルク伝達面134との間でトルクを伝達するようになる。
このように、ダイナミックダンパ20では、第1中間部材12と質量体21との相対ねじれ角θの増加に応じて、第1中間部材12および質量体21による一対の吸振スプリングSPdの何れか一方の圧縮を一旦解除し、圧縮が解除されて自然長に戻った当該一対の吸振スプリングSPdの何れか一方を第1中間部材12および質量体21により再度圧縮していくことが可能となる。また、第1プレート部材13の第1トルク伝達面131と第2トルク伝達面132との間隔、第3トルク伝達面133と第4トルク伝達面134との間隔、質量体21の第5トルク伝達面211と第6トルク伝達面212との間隔、および第7トルク伝達面213と第8トルク伝達面214との間隔が吸振スプリングSPdの自然長に一致する場合には(理想状態では)、図6(a),(b),(c)および(d)に示すように、相対ねじれ角θの増加に応じて、第1中間部材12および質量体21による一対の吸振スプリングSPdの何れか一方の圧縮の解除(自然長への復帰)と同時に当該一対の吸振スプリングSPdの何れか一方を第1中間部材12および質量体21により再度圧縮していくことが可能となる。
これにより、ダイナミックダンパ20では、一対の吸振スプリングSPdの何れか一方が一旦圧縮されなくなって自然長に戻ってから再度圧縮されるまでに遅れ(図5におけるθ=θ1−θ2の範囲)を生じることもあり、その場合、一時的に一対の吸振スプリングSPdの他方のみが第1中間部材12と質量体21との間でトルク(変動トルク)を伝達することから、ダイナミックダンパ20の実際(見た目)の剛性(図5における破線参照)が理想状態(図5における点線参照)よりも低剛性側に若干ズレることになる。その一方で、ダイナミックダンパ20では、第1中間部材12と質量体21との相対ねじれ角θの増加に応じて伸長した一対の吸振スプリングSPdの何れか一方が、図7(a),(b),(c)および(d)に示すように完全に圧縮されなくなる前に再度圧縮されることはなく、圧縮されたままの吸振スプリングSPdからの力を第1中間部材12に伝達されるトルク(変動トルク)により打ち消す必要がなくなる。これにより、ダイナミックダンパ20では、図8に示すように、実際(見た目)の剛性が理想状態(図中点線参照)よりも高剛性側(図中実線および破線参照)にズレてしまうのを抑制することができる。この結果、ダイナミックダンパ20の実際の剛性のばらつきを小さくして当該ダイナミックダンパ20の共振周波数が狙いの値からずれてしまうのを抑制することが可能となり、ダイナミックダンパ20の振動減衰性能をより向上させることができる。
図9は、本開示の他の製造方法により製造されるダイナミックダンパ20Bを示す要部拡大図である。なお、ダイナミックダンパ20Bの構成要素のうち、上述のダイナミックダンパ20と同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図9に示すダイナミックダンパ20Bの質量体21Bには、対をなす(隣り合う)凹部21dおよび21eの間に位置するように、第1中間部材12Bの第1プレート部材13Bの凸部13cよりも太幅の凸部21fが形成される。従って、質量体21Bの第5トルク伝達面211と第8トルク伝達面214との周方向における間隔は、第1プレート部材13Bの第1トルク伝達面131と第4トルク伝達面134との周方向における間隔よりも広くなる。また、ダイナミックダンパ20Bにおいても、第1プレート部材13Bの第1トルク伝達面131と第2トルク伝達面132との間隔の基準値a、第1プレート部材13Bの第3トルク伝達面133と第4トルク伝達面134との間隔の基準値b、質量体21Bの第5トルク伝達面211と第6トルク伝達面212との間隔の基準値d、および質量体21Bの第7トルク伝達面213と第8トルク伝達面214との間隔の基準値eは、a=b=d=eを満たす。
そして、第1プレート部材13Bの第1、第2、第3および第4トルク伝達面131,132,133,134、並びに質量体21Bの第5、第6、第7および第8トルク伝達面211,212,213,214は、各間隔の交差を考慮した最小値であるa−Δa,b−Δb,d−Δdおよびe−ΔeのすべてがL+ΔL以上になり、c+Δcがf−Δf未満になり、かつ図9に示す“i”および“j”がL−ΔL未満になるように、第1プレート部材13Bまたは質量体21Bに形成される。ただし、“i”は、第1中間部材12Bにトルクが伝達されていないときの第1プレート部材13Bの第1トルク伝達面131と質量体21Bの第6トルク伝達面212との間隔であり、“j”は、第1中間部材12Bにトルクが伝達されていないときの質量体21Bの第7トルク伝達面213と第1プレート部材13Bの第4トルク伝達面134との間隔である。
これにより、ダイナミックダンパ20Bは、第1プレート部材13Bの第1トルク伝達面131と第2トルク伝達面132との間隔、第3トルク伝達面133と第4トルク伝達面134との間隔、質量体21Bの第5トルク伝達面211と第6トルク伝達面212との間隔、および第7トルク伝達面213と第8トルク伝達面214との間隔が吸振スプリングSPdの自然長以上になり、かつ第1プレート部材13Bの第2トルク伝達面132と第3トルク伝達面133との間隔(凸部13cの幅)が、質量体21Bの第6トルク伝達面212と第7トルク伝達面213との間隔(凸部21fの幅)よりも短くなるように製造されることになる。
また、図9に示すように、第1プレート部材13の凸部13cの中心と、質量体21の凸部21fの中心が同一半径上に位置するときに、第1プレート部材13Bの第1トルク伝達面131と質量体21Bの第6トルク伝達面212との間隔と、質量体21Bの第7トルク伝達面213と第1プレート部材13Bの第4トルク伝達面134との間隔は、吸振スプリングSPdの自然長よりも短くなる。従って、各吸振スプリングSPdは、取付状態において、第1プレート部材13Bの第1トルク伝達面131と質量体21Bの第6トルク伝達面212との間、または、質量体21Bの第7トルク伝達面213と第1プレート部材13Bの第4トルク伝達面134との間に予め圧縮された状態で配置されることになる。
かかるダイナミックダンパ20では、第1中間部材12Bにトルクが伝達されていないときに、一対の吸振スプリングSPdの一方が、第1プレート部材13Bの第1トルク伝達面131と質量体21Bの第6トルク伝達面212との間で予め圧縮されると共に、一対の吸振スプリングSPdの他方が質量体21Bの第7トルク伝達面213と第1プレート部材13Bの第4トルク伝達面134との間で予め圧縮される。そして、第1中間部材12Bと質量体21Bとの相対ねじれ角θが増加していくと、一対の吸振スプリングSPdの何れか一方は、徐々に伸長して第1プレート部材13Bの第1トルク伝達面131および質量体21Bの第6トルク伝達面212との間、あるいは質量体21Bの第7トルク伝達面213および第1プレート部材13Bの第4トルク伝達面134との間でトルクを伝達しなくなり、質量体21Bの第5トルク伝達面211および第1プレート部材13Bの第2トルク伝達面132との間、あるいは第1プレート部材13Bの第3トルク伝達面133および質量体21Bの第8トルク伝達面214との間でトルクを伝達するようになる。これにより、第1中間部材12Bと質量体21Bとの相対ねじれ角θの増加に応じて、第1中間部材12Bおよび質量体21Bによる一対の吸振スプリングSPdの何れか一方の圧縮を一旦解除し、圧縮の解除(自然長への復帰)と同時または圧縮の解除後に当該一対の吸振スプリングSPdの何れか一方を第1中間部材12Bおよび質量体21Bにより再度圧縮していくことが可能となる。
なお、ダイナミックダンパ20,20Bの質量体21,21Bは、タービンランナ5を含んでもよい。また、ダイナミックダンパ20,20Bが連結される回転要素は、ダンパ装置10の第1中間部材12には限られず、ドライブ部材11、第2中間部材15あるいはドリブン部材16であってもよい。更に、ダイナミックダンパ20,20Bは、図10に示す発進装置1Cに適用されてもよい。発進装置1Cのダンパ装置10Cは、回転要素として、ドライブ部材(入力要素)11Cと、中間部材(中間要素)12Cと、ドリブン部材(出力要素)16Cとを含み、トルク伝達要素として、ドライブ部材11Cと中間部材12Cとの間に配置されて両者の間でトルク(回転トルク)を伝達する複数の第1スプリング(第1弾性体)SP10と、中間部材12Cとドリブン部材16Cとの間に配置されて両者の間でトルク(回転トルク)を伝達する複数の第2スプリング(第2弾性体)SP20とを含むものである。かかる発進装置1Cにおいて、ダイナミックダンパ20,20Bは、図示するようにダンパ装置10Cの中間部材12Cに連結されてもよく、図中二点鎖線で示すように、ドライブ部材11Cあるいはドリブン部材16Cに連結されてもよい。
また、ダイナミックダンパ20,20Bは、図10に示す発進装置1Dに適用されてもよい。発進装置1Dのダンパ装置10Dは、回転要素としてドライブ部材(入力要素)11Dおよびドリブン部材(出力要素)16Dを含むと共に、トルク伝達要素としてドライブ部材11Dとドリブン部材16Dとの間に配置される複数のスプリングSPを含むものである。かかる発進装置1Dにおいて、ダイナミックダンパ20,20Bは、図示するようにダンパ装置10Dのドリブン部材16Dに連結されてもよく、図中二点鎖線で示すように、ドライブ部材11Dに連結されてもよい。更に、発進装置1に含まれるダンパ装置は、例えば径方向に離間して配置される複数のスプリング(弾性体)が並列に作用するように構成された並列式ダンパ装置であってもよい。また、上述の発進装置1は、いわゆる湿式の発進装置として構成されるが、ダイナミックダンパ20,20Bを含む発進装置は、ポンプインペラ、タービンランナ、ステータ等を含む流体伝動装置が省略された、いわゆる乾式の発進装置であってもよい。
以上説明したように、本開示のダイナミックダンパの製造方法は、駆動装置(EG)からのトルクにより回転する回転要素(12,12B,13,13B)と、質量体(21,21B)との間で互いに並列に作用する一対の弾性体(SPd,SPd)を複数組含み、前記回転要素(12,12B,13,13B)が、前記一対の弾性体(SPd,SPd)の一方の一端との間でトルクを授受する第1トルク伝達面(131)、前記一対の弾性体(SPd,SPd)の前記一方の他端との間でトルクを授受する第2トルク伝達面(132)、前記一対の弾性体(SPd,SPd)の他方の一端との間でトルクを授受する第3トルク伝達面(133)、および前記一対の弾性体(SPd,SPd)の前記他方の他端との間でトルクを授受する第4トルク伝達面(134)を含み、前記質量体(21,21B)が、前記一対の弾性体(SPd,SPd)の前記一方の前記一端との間でトルクを授受する第5トルク伝達面(211)、前記一対の弾性体(SPd,SPd)の前記一方の前記他端との間でトルクを授受する第6トルク伝達面(212)、前記一対の弾性体(SPd,SPd)の前記他方の前記一端との間でトルクを授受する第7トルク伝達面(213)、および前記一対の弾性体(SPd,SPd)の前記他方の前記他端との間でトルクを授受する第8トルク伝達面(214)を含むダイナミックダンパ(20,20B)の製造方法であって、前記回転要素(12,12B,13,13B)にトルクが伝達されていないときに、前記一対の弾性体(SPd,SPd)の前記一方が、前記質量体(21,21B)の前記第5トルク伝達面(211)と前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第2トルク伝達面(132)との間または前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第1トルク伝達面(131)と前記質量体(21,21B)の前記第6トルク伝達面(212)との間で予め圧縮されると共に、前記一対の弾性体(SPd,SPd)の前記他方が、前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第3トルク伝達面(133)と前記質量体(21,21B)の前記第8トルク伝達面(214)との間または前記質量体(21,21B)の前記第7トルク伝達面(213)と前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第4トルク伝達面(134)との間で予め圧縮され、かつ前記回転要素(12,12B,13,13B)と前記質量体(21,21B)との相対ねじれ角(θ)の増加に応じて前記一対の弾性体(SPd,SPd)の前記質量体(21,21B)の回転方向に応じた何れか一方が一旦圧縮されなくなって自然長に戻ってから再度圧縮されるように、前記回転要素(12,12B,13,13B)に前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面(131,132,133,134)を形成すると共に前記質量体(21,21B)に前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面(211,212,213,214)を形成するものである。
かかる方法により製造されるダイナミックダンパでは、回転要素にトルクが伝達されていないときに、互いに並列に作用する一対の弾性体が回転要素と質量体との間で予め圧縮されている。これにより、回転要素にトルクが伝達されていないときに、各弾性体と対応するトルク伝達面との間のガタを無くすと共に、圧縮された一対の弾性体の一方からの力と圧縮された一対の弾性体の他方からの力とを相殺することができる。従って、回転要素と質量体との相対移動が開始されるときのダイナミックダンパの剛性を一対の弾性体の剛性の和で表すことが可能となる。また、回転要素に伝達されたトルク(変動トルク)に応じて質量体が揺動する際に、当該質量体が一側または他側に回転することで回転要素と質量体との相対ねじれ角が増加していくと、一対の弾性体の質量体の回転方向に応じた何れか一方は、徐々に伸長していき、一旦圧縮されなくなって自然長に戻ってから再度圧縮されることになる。これにより、一対の弾性体の何れか一方が一旦圧縮されなくなって自然長に戻ってから再度圧縮されるまでに遅れを生じることもある。この場合、一時的に一対の弾性体の他方のみが回転要素と質量体との間でトルク(変動トルク)を伝達することから、ダイナミックダンパの実際(見た目)の剛性が低剛性側に若干ズレることになる。その一方で、回転要素と質量体との相対ねじれ角の増加に応じて伸長した一対の弾性体の何れか一方が、完全に圧縮されなくなる前すなわち自然長に戻る前に再度圧縮されることはない。従って、圧縮されたままの弾性体からの力を回転要素に伝達されるトルク(変動トルク)により打ち消す必要がなくなり、ダイナミックダンパの実際(見た目)の剛性が高剛性側にズレてしまうのを抑制することができる。この結果、ダイナミックダンパの実際の剛性のばらつきを小さくして当該ダイナミックダンパの共振周波数が狙いの値からずれてしまうのを抑制することが可能となるので、ダイナミックダンパの振動減衰性能をより向上させることができる。
また、前記方法は、前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第1トルク伝達面(131)と前記第2トルク伝達面(132)との間隔、前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第3トルク伝達面(133)と前記第4トルク伝達面(134)との間隔、前記質量体(21,21B)の前記第5トルク伝達面(211)と前記第6トルク伝達面(212)との間隔、および前記質量体(21,21B)の前記第7トルク伝達面(213)と前記第8トルク伝達面(214)との間隔が前記弾性体(SPd)の自然長以上になり、かつ前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第2トルク伝達面(132)と前記第3トルク伝達面(133)との間隔と、前記質量体(21,21B)の前記第6トルク伝達面(212)と前記第7トルク伝達面(213)との間隔とが異なる長さになるように、前記回転要素(12,12B,13,13B)に前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面(131,132,133,134)を形成すると共に前記質量体(21,21B)に前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面(211,212,213,214)を形成するものであってもよい。
更に、前記回転要素(12,13)の前記第1トルク伝達面(131)と前記第2トルク伝達面(132)との間隔の基準値を“a”とすると共に、前記基準値aに対する公差を“±Δa”とし、前記回転要素(12,13)の前記第3トルク伝達面(133)と前記第4トルク伝達面(134)との間隔の基準値を“b”とすると共に、前記基準値bに対する公差を“±Δb”とし、前記回転要素(12,13)の前記第2トルク伝達面(132)と前記第3トルク伝達面(133)との間隔の基準値を“c”とすると共に、前記基準値cに対する公差を“±Δc”とし、前記質量体(21)の前記第5トルク伝達面(211)と前記第6トルク伝達面(212)との間隔の基準値を“d”とすると共に、前記基準値dに対する公差を“±Δd”とし、前記質量体(21)の前記第7トルク伝達面(213)と前記第8トルク伝達面(214)との間隔の基準値を“e”とすると共に、前記基準値eに対する公差を“±Δe”とし、前記質量体(21)の前記第6トルク伝達面(212)と前記第7トルク伝達面(213)との間隔の基準値を“f”とすると共に、前記基準値fに対する公差を“±Δf”とし、前記回転要素(12,13)にトルクが伝達されていないときの前記質量体(21)の前記第5トルク伝達面(211)と前記回転要素(12,13)の前記第2トルク伝達面(132)との間隔を“g”とし、前記回転要素(12,13)にトルクが伝達されていないときの前記回転要素(12,13)の前記第3トルク伝達面(133)と前記質量体(21)の前記第8トルク伝達面(214)との間隔を“h”とし、前記弾性体(SPd)の自然長の基準値を“L”とすると共に、前記基準値Lに対する公差を±ΔLとしたときに、a−Δa,b−Δb,d−Δdおよびe−ΔeのすべてがL+ΔL以上になり、f+Δfがc−Δc未満になり、かつgおよびhがL−ΔL未満になるように、前記回転要素(12,13)に前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面(131,132,133,134)を形成すると共に前記質量体(21)に前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面(211,212,213,214)を形成してもよい。
かかる方法により製造されたダイナミックダンパでは、回転要素にトルクが伝達されていないときに、一対の弾性体の一方が、質量体の第5トルク伝達面と回転要素の第2トルク伝達面との間で予め圧縮されると共に、一対の弾性体の他方が回転要素の第3トルク伝達面と質量体の第8トルク伝達面との間で予め圧縮される。そして、回転要素と質量体との相対ねじれ角が増加していくと、一対の弾性体の何れか一方は、徐々に伸長して回転要素の第3トルク伝達面および質量体の第8トルク伝達面との間、あるいは質量体の第5トルク伝達面および回転要素の第2トルク伝達面との間でトルクを伝達しなくなり、質量体の第7トルク伝達面および回転要素の第4トルク伝達面との間、あるいは回転要素の第1トルク伝達面および質量体の第6トルク伝達面との間でトルクを伝達するようになる。これにより、回転要素と質量体との相対ねじれ角の増加に応じて、回転要素および質量体による一対の弾性体の何れか一方の圧縮を一旦解除し、圧縮の解除(自然長への復帰)と同時または圧縮の解除後に当該一対の弾性体の何れか一方を回転要素および質量体により再度圧縮していくことが可能となる。
また、前記回転要素(12B,13B)の前記第1トルク伝達面(131)と前記第2トルク伝達面(132)との間隔の基準値を“a”とすると共に、前記基準値aに対する公差を“±Δa”とし、前記回転要素(12B,13B)の前記第3トルク伝達面(133)と前記第4トルク伝達面(134)との間隔の基準値を“b”とすると共に、前記基準値bに対する公差を“±Δb”とし、前記回転要素(12B,13B)の前記第2トルク伝達面(132)と前記第3トルク伝達面(133)との間隔の基準値を“c”とすると共に、前記基準値cに対する公差を“±Δc”とし、前記質量体(21B)の前記第5トルク伝達面(211)と前記第6トルク伝達面(212)との間隔の基準値を“d”とすると共に、前記基準値dに対する公差を“±Δd”とし、前記質量体(21B)の前記第7トルク伝達面(213)と前記第8トルク伝達面(214)との間隔の基準値を“e”とすると共に、前記基準値eに対する公差を“±Δe”とし、前記質量体(21B)の前記第6トルク伝達面(212)と前記第7トルク伝達面(213)との間隔の基準値を“f”とすると共に、前記基準値に対する公差を“±Δf”とし、前記回転要素(12B,13B)にトルクが伝達されていないときの前記回転要素(12B,13B)の前記第1トルク伝達面(131)と前記質量体(21B)の前記第6トルク伝達面(212)との間隔を“i”とし、前記回転要素(12B,13B)にトルクが伝達されていないときの前記質量体(21B)の前記第7トルク伝達面(213)と前記回転要素(12B,13B)の前記第4トルク伝達面(134)との間隔を“j”とし、前記弾性体(SPd)の自然長の基準値を“L”とすると共に、前記基準値Lに対する公差を±ΔLとしたときに、a−Δa,b−Δb,d−Δdおよびe−ΔeのすべてがL+ΔL以上になり、c+Δcがf−Δf未満になり、かつiおよびjがL−ΔL未満になるように、前記回転要素(12B,13B)に前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面(131,132,133,134)を形成すると共に前記質量体(21B)に前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面(211,212,213,214)を形成してもよい。
かかる方法により製造されたダイナミックダンパでは、回転要素にトルクが伝達されていないときに、一対の弾性体の一方が、回転要素の第1トルク伝達面と質量体の第6トルク伝達面との間で予め圧縮されると共に、一対の弾性体の他方が質量体の第7トルク伝達面と回転要素の第4トルク伝達面との間で予め圧縮される。そして、回転要素と質量体との相対ねじれ角が増加していくと、一対の弾性体の何れか一方は、徐々に伸長して回転要素の第1トルク伝達面および質量体の第6トルク伝達面との間、あるいは質量体の第7トルク伝達面および回転要素の第4トルク伝達面との間でトルクを伝達しなくなり、質量体の第5トルク伝達面および回転要素の第2トルク伝達面との間、あるいは回転要素の第3トルク伝達面および質量体の第8トルク伝達面との間でトルクを伝達するようになる。これにより、回転要素と質量体との相対ねじれ角の増加に応じて、回転要素および質量体による一対の弾性体の何れか一方の圧縮を一旦解除し、圧縮の解除(自然長への復帰)と同時または圧縮の解除後に当該一対の弾性体の何れか一方を回転要素および質量体により再度圧縮していくことが可能となる。
更に、前記弾性体(SPd)は、コイルスプリングであってもよく、前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第1トルク伝達面(131)と前記第2トルク伝達面(132)との間隔、前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第3トルク伝達面(133)と前記第4トルク伝達面(134)との間隔、前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第2トルク伝達面(132)と前記第3トルク伝達面(133)との間隔、前記質量体(21,21B)の前記第5トルク伝達面(211)と前記第6トルク伝達面(212)との間隔、前記質量体(21,21B)の前記第7トルク伝達面(213)と前記第8トルク伝達面(214)との間隔、前記質量体(21,21B)の前記第6トルク伝達面(212)と前記第7トルク伝達面(213)との間隔、前記回転要素(12,12B,13,13B)にトルクが伝達されていないときの前記質量体(21)の前記第5トルク伝達面(211)と前記回転要素(12,13)の前記第2トルク伝達面(132)との間隔または前記回転要素(12B,13B)の前記第1トルク伝達面131と前記質量体(21B)の前記第6トルク伝達面(212)との間隔、および前記回転要素(12,12B,13,13B)にトルクが伝達されていないときの前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第3トルク伝達面(133)と前記質量体(21,21B)の前記第8トルク伝達面(214)との間隔または前記質量体(21B)の前記第7トルク伝達面(213)と前記回転要素(12B,13B)の前記第4トルク伝達面(134)との間隔は、前記回転要素(12,12B,13,13B)および前記質量体(21,21B)の回転中心を中心とすると共に前記弾性体(SPd)の両端部の中心を通る円周(C)と、前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面(131,132,133,134)並びに前記質量体(21,21B)の前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面(211,212,213,214)のうちの互いに対応する2つの一方を含む平面との交点と、前記円周(C)と、前記回転要素(12,12B,13,13B)の前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面(131,132,133,134)並びに前記質量体(21,21B)の前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面(211,212,213,214)のうちの前記互いに対応する2つの他方を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さであってもよい。
更に、前記一対の弾性体(SPd,SPd)は、同一諸元のストレートコイルスプリングであってもよく、a=b=d=eであってもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、ダイナミックダンパの製造産業において利用可能である。
1,1C,1D 発進装置、3 フロントカバー、4 ポンプインペラ、5 タービンランナ、6 ステータ、60 ワンウェイクラッチ、7 ダンパハブ、8 ロックアップクラッチ、9 流体室、10,10C,10D ダンパ装置、11,11C,11D ドライブ部材、12,12B 第1中間部材、12C 中間部材、13,13B 第1プレート部材、13a,13b,21d,21e 凹部、13c,21f 凸部、15 第2中間部材、16,16C,16D ドリブン部材、17 第1ストッパ、18 第2ストッパ、19 第3ストッパ、20,20B ダイナミックダンパ、21,21B 質量体、22 第4ストッパ、131 第1トルク伝達面、132 第2トルク伝達面、133 第3トルク伝達面、134 第4トルク伝達面、211 第5トルク伝達面、212 第6トルク伝達面、213 第7トルク伝達面、214 第8トルク伝達面、C 円周、EG エンジン、IS 入力軸、SP スプリング、SP1 外側スプリング、SP10 第1スプリング、SP20 第2スプリング、SP21 第1内側スプリング、SP22 第2内側スプリング、TM 変速機。

Claims (6)

  1. 駆動装置からのトルクにより回転する回転要素と、質量体との間で互いに並列に作用する一対の弾性体を複数組含み、前記回転要素が、前記一対の弾性体の一方の一端との間でトルクを授受する第1トルク伝達面、前記一対の弾性体の前記一方の他端との間でトルクを授受する第2トルク伝達面、前記一対の弾性体の他方の一端との間でトルクを授受する第3トルク伝達面、および前記一対の弾性体の前記他方の他端との間でトルクを授受する第4トルク伝達面を含み、前記質量体が、前記一対の弾性体の前記一方の前記一端との間でトルクを授受する第5トルク伝達面、前記一対の弾性体の前記一方の前記他端との間でトルクを授受する第6トルク伝達面、前記一対の弾性体の前記他方の前記一端との間でトルクを授受する第7トルク伝達面、および前記一対の弾性体の前記他方の前記他端との間でトルクを授受する第8トルク伝達面を含むダイナミックダンパの製造方法であって、
    前記回転要素にトルクが伝達されていないときに、前記一対の弾性体の前記一方が、前記質量体の前記第5トルク伝達面と前記回転要素の前記第2トルク伝達面との間または前記回転要素の前記第1トルク伝達面と前記質量体の前記第6トルク伝達面との間で予め圧縮されると共に、前記一対の弾性体の前記他方が、前記回転要素の前記第3トルク伝達面と前記質量体の前記第8トルク伝達面との間または前記質量体の前記第7トルク伝達面と前記回転要素の前記第4トルク伝達面との間で予め圧縮され、かつ前記回転要素と前記質量体との相対ねじれ角の増加に応じて前記一対の弾性体の前記質量体の回転方向に応じた何れか一方が一旦圧縮されなくなって自然長に戻ってから再度圧縮されるように、前記回転要素に前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面を形成すると共に前記質量体に前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面を形成するダイナミックダンパの製造方法。
  2. 請求項1に記載のダイナミックダンパの製造方法において、
    前記回転要素の前記第1トルク伝達面と前記第2トルク伝達面との間隔、前記回転要素の前記第3トルク伝達面と前記第4トルク伝達面との間隔、前記質量体の前記第5トルク伝達面と前記第6トルク伝達面との間隔、および前記質量体の前記第7トルク伝達面と前記第8トルク伝達面との間隔が前記弾性体の自然長以上になり、かつ前記回転要素の前記第2トルク伝達面と前記第3トルク伝達面との間隔と、前記質量体の前記第6トルク伝達面と前記第7トルク伝達面との間隔とが異なる長さになるように、前記回転要素に前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面を形成すると共に前記質量体に前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面を形成するダイナミックダンパの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のダイナミックダンパの製造方法において、
    前記回転要素の前記第1トルク伝達面と前記第2トルク伝達面との間隔の基準値を“a”とすると共に、前記基準値aに対する公差を“±Δa”とし、
    前記回転要素の前記第3トルク伝達面と前記第4トルク伝達面との間隔の基準値を“b”とすると共に、前記基準値bに対する公差を“±Δb”とし、
    前記回転要素の前記第2トルク伝達面と前記第3トルク伝達面との間隔の基準値を“c”とすると共に、前記基準値cに対する公差を“±Δc”とし、
    前記質量体の前記第5トルク伝達面と前記第6トルク伝達面との間隔の基準値を“d”とすると共に、前記基準値dに対する公差を“±Δd”とし、
    前記質量体の前記第7トルク伝達面と前記第8トルク伝達面との間隔の基準値を“e”とすると共に、前記基準値eに対する公差を“±Δe”とし、
    前記質量体の前記第6トルク伝達面と前記第7トルク伝達面との間隔の基準値を“f”とすると共に、前記基準値fに対する公差を“±Δf”とし、
    前記回転要素にトルクが伝達されていないときの前記質量体の前記第5トルク伝達面と前記回転要素の前記第2トルク伝達面との間隔を“g”とし、
    前記回転要素にトルクが伝達されていないときの前記回転要素の前記第3トルク伝達面と前記質量体の前記第8トルク伝達面との間隔を“h”とし、
    前記弾性体の自然長の基準値を“L”とすると共に、前記基準値Lに対する公差を±ΔLとしたときに、
    a−Δa,b−Δb,d−Δdおよびe−ΔeのすべてがL+ΔL以上になり、f+Δfがc−Δc未満になり、かつgおよびhがL−ΔL未満になるように、前記回転要素に前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面を形成すると共に前記質量体に前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面を形成するダイナミックダンパの製造方法。
  4. 請求項1または2に記載のダイナミックダンパの製造方法において、
    前記回転要素の前記第1トルク伝達面と前記第2トルク伝達面との間隔の基準値を“a”とすると共に、前記基準値aに対する公差を“±Δa”とし、
    前記回転要素の前記第3トルク伝達面と前記第4トルク伝達面との間隔の基準値を“b”とすると共に、前記基準値bに対する公差を“±Δb”とし、
    前記回転要素の前記第2トルク伝達面と前記第3トルク伝達面との間隔の基準値を“c”とすると共に、前記基準値cに対する公差を“±Δc”とし、
    前記質量体の前記第5トルク伝達面と前記第6トルク伝達面との間隔の基準値を“d”とすると共に、前記基準値dに対する公差を“±Δd”とし、
    前記質量体の前記第7トルク伝達面と前記第8トルク伝達面との間隔の基準値を“e”とすると共に、前記基準値eに対する公差を“±Δe”とし、
    前記質量体の前記第6トルク伝達面と前記第7トルク伝達面との間隔の基準値を“f”とすると共に、前記基準値に対する公差を“±Δf”とし、
    前記回転要素にトルクが伝達されていないときの前記回転要素の前記第1トルク伝達面と前記質量体の前記第6トルク伝達面との間隔を“i”とし、
    前記回転要素にトルクが伝達されていないときの前記質量体の前記第7トルク伝達面と前記回転要素の前記第4トルク伝達面との間隔を“j”とし、
    前記弾性体の自然長の基準値を“L”とすると共に、前記基準値Lに対する公差を±ΔLとしたときに、
    a−Δa,b−Δb,d−Δdおよびe−ΔeのすべてがL+ΔL以上になり、c+Δcがf−Δf未満になり、かつiおよびjがL−ΔL未満になるように、前記回転要素に前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面を形成すると共に前記質量体に前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面を形成するダイナミックダンパの製造方法。
  5. 請求項3または4に記載のダイナミックダンパの製造方法において、
    前記弾性体は、コイルスプリングであり、
    前記回転要素の前記第1トルク伝達面と前記第2トルク伝達面との間隔、前記回転要素の前記第3トルク伝達面と前記第4トルク伝達面との間隔、前記回転要素の前記第2トルク伝達面と前記第3トルク伝達面との間隔、前記質量体の前記第5トルク伝達面と前記第6トルク伝達面との間隔、前記質量体の前記第7トルク伝達面と前記第8トルク伝達面との間隔、前記質量体の前記第6トルク伝達面と前記第7トルク伝達面との間隔、前記回転要素にトルクが伝達されていないときの前記質量体の前記第5トルク伝達面と前記回転要素の前記第2トルク伝達面との間隔または前記回転要素の前記第1トルク伝達面と前記質量体の前記第6トルク伝達面との間隔、および前記回転要素にトルクが伝達されていないときの前記回転要素の前記第3トルク伝達面と前記質量体の前記第8トルク伝達面との間隔または前記質量体の前記第7トルク伝達面と前記回転要素の前記第4トルク伝達面との間隔は、前記回転要素および前記質量体の回転中心を中心とすると共に前記弾性体の両端部の中心を通る円周と、前記回転要素の前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面、並びに前記質量体の前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面のうちの互いに対応する2つの一方を含む平面との交点と、前記円周と、前記回転要素の前記第1、第2、第3および第4トルク伝達面、並びに前記質量体の前記第5、第6、第7および第8トルク伝達面のうちの前記互いに対応する2つの他方を含む平面との交点とを結ぶ線分の長さであるダイナミックダンパの製造方法。
  6. 請求項5に記載のダイナミックダンパの製造方法において、
    前記一対の弾性体は、同一諸元のストレートコイルスプリングであり、a=b=d=eであるダイナミックダンパの製造方法。
JP2019065855A 2019-03-29 2019-03-29 ダイナミックダンパの製造方法 Pending JP2020165475A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019065855A JP2020165475A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 ダイナミックダンパの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019065855A JP2020165475A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 ダイナミックダンパの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020165475A true JP2020165475A (ja) 2020-10-08

Family

ID=72717352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019065855A Pending JP2020165475A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 ダイナミックダンパの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020165475A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7461827B2 (ja) 2020-08-07 2024-04-04 株式会社エクセディ ダンパ装置
JP7477396B2 (ja) 2020-08-07 2024-05-01 株式会社エクセディ ダンパ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7461827B2 (ja) 2020-08-07 2024-04-04 株式会社エクセディ ダンパ装置
JP7477396B2 (ja) 2020-08-07 2024-05-01 株式会社エクセディ ダンパ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6609029B2 (ja) ダンパ装置
JP6489228B2 (ja) 振動減衰装置
JP6781791B2 (ja) ダンパ装置
JP6150009B2 (ja) 遠心振子式吸振装置およびその設計方法
JP6479182B2 (ja) ダンパ装置
KR101925736B1 (ko) 댐퍼 장치
JP6505003B2 (ja) 振動減衰装置
WO2015166828A1 (ja) ダンパ装置
JP6609028B2 (ja) ダンパ装置
WO2018047637A1 (ja) ダンパ装置
WO2015129532A1 (ja) ダンパ装置および発進装置
WO2019035407A1 (ja) 振動減衰装置
WO2016208764A1 (ja) ダンパ装置
JP2020165475A (ja) ダイナミックダンパの製造方法
WO2018199323A1 (ja) 振動減衰装置
WO2016021669A1 (ja) ダンパ装置
JP6409874B2 (ja) 発進装置
WO2017014184A1 (ja) 振動減衰装置
JP6536740B2 (ja) 振動減衰装置
WO2021193116A1 (ja) ダンパ装置および発進装置
US20180320755A1 (en) Damper device
KR101079940B1 (ko) 진동 감쇠를 위한 삼중 질량 플라이휠
WO2019066030A1 (ja) ダンパ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210423