JPH04320A - 降伏点伸びを有し、かつ降伏比の低い鋼管の製造方法 - Google Patents

降伏点伸びを有し、かつ降伏比の低い鋼管の製造方法

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JPH04320A
JPH04320A JP23662190A JP23662190A JPH04320A JP H04320 A JPH04320 A JP H04320A JP 23662190 A JP23662190 A JP 23662190A JP 23662190 A JP23662190 A JP 23662190A JP H04320 A JPH04320 A JP H04320A
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JP
Japan
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yield ratio
strain
steel tube
cooling
yield
Prior art date
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Pending
Application number
JP23662190A
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English (en)
Inventor
Kouji Yamamoto
康士 山本
Kazumasa Yamazaki
一正 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、降伏比の低い鋼管の製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 近年鉄鋼材料を扱う各分野にわたって、競争力向上のた
めの使用特性の向上、製造コストの低減など各種の要求
が高まっている。
このうち建築分野では、構造物の安全性向上のため、特
に耐震性向上のために降伏比の低下が望まれている。こ
れまでは主に厚板分野でこの要求が強かったが、最近で
は鋼管分野でこの要求がたかまっている。低降伏比を有
する厚鋼板の製造方法に関しては、種々の方法が検討さ
れているが、残念ながら鋼管の分野では、少なくとも建
築用として検討された例はほとんどないのが現状である
。例えば電縫鋼管は、ホットコイルを成形して製造する
が、成形の際の加工硬化により降伏比が上昇するため、
降伏比の低い鋼管の製造には、不利な製造方法とされて
いる。例えば、低降伏比油井用電縫鋼管の製造方法とし
て、特開昭57−16118号があるが、この方法では
低降伏比化のためにC量をかなり添加(C量: 0.2
8〜0.48!6) シているために、溶接性の観点か
らCeq上限の規定される建築構造用には適用できない
。また同様に、低降伏比高張力電縫鋼管の製造方法とし
て、特開昭57−16119号があるが、これはホット
コイルの段階で極低YR鋼を製造し、電縫鋼管を製造す
る際の加工硬化を押えるために、歪量をかなり制限して
いるが、実操業ではかなり困難を伴う。
(発明が解決しようとする課題) 建築用低降伏比鋼管として、引張り強さ40キロ以上で
降伏比75%以下という要求があるが、現状の製造方法
では製造が不可能である。
つまり、ホットコイルを丸く成形しただけで製造する非
調質型、いわゆるアズロール型では、その成形時の加工
硬化のために、また調質型いわゆるQT型では、その組
織が焼戻しマルテンサイトとなるため、降伏比75%以
下は達成されていない。
また、耐震構造用として必要な鋼材の材質特性として最
近、降伏比だけでなく応力−歪曲線の形状が注目されだ
した。つまり、鋼材が充分な塑性伸び能力を持つために
は、341図、第2図で示したA、の増加が必要である
と言われ始めている。そのためには、YRの低下はもち
ろんであるが、さらに降伏点伸びの増大によって達成で
きる。第1図、第2図を比較すると明かなように、耐震
構造用としては第2図のような鋼材が適しているといえ
る。つまり耐震構造用としては、降伏伸びを有し、かつ
降伏比の低い鋼管が必要である。
(課題を解決するための手段) そこで本発明者らは、降伏比を低下させるために、多数
の実験と詳細な検討を加えた結果、降伏比を低下させる
ためには、鋼のミクロ組織をフェライトと第2相の炭化
物の2相組織にする必要性を確認した。さらに、降伏比
を下げるためは、降伏点を下げ、引張り強さを高めるこ
とが重要であることも確認した。
さらに降伏点伸びを有するためには、A1〜AC3間の
2相域で歪(加工処理)を付与し、フェライト中に生成
した転位を固溶炭素、固溶窒素でただちに固着し、その
後の急冷でフェライトと第2相の炭化物の2相組織とし
て、これにより降伏点伸びと低降伏比の両方を有する鋼
管の得られることを確認した。
本発明は、このような知見に基き、降伏点伸びを有し、
かつ低降伏比を有する鋼管の製造を可能にしたもので、
その要旨とするところは、低炭素#AwI管を、A c
s−200℃以上に加熱し、A cs−200℃以上で
歪付与を開始し、A cs−200〜Ac5−20℃で
歪付与を終了し、歪付与後直ちに、または歪付与後空冷
した後、A cs−250〜A cs −70℃の温度
範囲から、15t/sec以上の速度で冷却することを
特徴とする、降伏点伸びを有し、かつ降伏比の低い鋼管
の製造方法である。
用) 本発明においては、加熱温度をAct〜AC3変態点間
の高めにし、その後加工や急冷することによって、バイ
ブ成形の加工硬化の影響を除去しつつ、温間加工で新た
に歪を付与し、その時に発生した転位を直ちに固着し、
その後急冷することによって2相鋼化を達成することに
成功している。
次に本発明の鋼管成形・加熱・温間加工・冷却の条件に
ついて述べる。
まず、鋼管の製造については、特に規定はなくどのよう
なものでも許容される。つまり、シームレス鋼管、UO
鋼管、スパイラル鋼管、電縫鋼管、鍛接鋼管等どのよう
なパイプ製造方法でも可である。これは、その後の熱処
理での加熱温度を加工歪が除去される温度に規定するた
めである。
次に成形後加熱温度をA C,−200℃以上にしたの
は、この温度範囲に加熱することによって、冷却後の2
相鋼化を達成しつつ鋼管製造の(作 成形歪の除去を同時に狙ったためである。
その温度範囲で加工(歪付与)するのは、2相域で歪を
付与し、フェライト中に適量の転位を導入し、固溶炭素
、固溶窒素で直ちに固着し、その後の急冷によって生成
する2相鋼に降伏点伸びを持たせるためである。歪量と
しては、0.1%以上あれば適量の転位を導入できると
考えられるが、逆に歪量が多すぎると降伏伸びはあるも
のの降伏比が上昇しすぎるため、歪量は50%以下が望
ましい。歪付与の方向としては、長手方向、周方向、肉
厚方向およびその組み合わせ等、どの方向でも可である
。つまり、単独の方向または複数の方向の加算が0.1
%を越えるような歪であればよい。また歪の種類として
は、引張り歪、圧縮歪とも可である。
この温度範囲での加工は通常温間サイジングであるが、
その他引き抜き等の方法も加えて、0.1%以上の歪を
付与できれば、その方法は特に問わない。
歪付与の終了温度をA cs−200〜A cs−20
℃にしたのは、冷却後の2相鋼化を狙ったためであり、
さらにフェライト中の加工歪量の適正比を狙ったためで
ある。すなわち、A(1直上で歪付与後冷却 ェライト加工歪が多すぎるためにフェライトの強度が高
く、結果的に低降伏比を達成することができない。AC
I〜AC3の中間よりも高温、っまりA cs−200
℃より高温から冷却することによって、この2相鋼化と
歪通量化を両立できるため、この温度を下限とした。温
間加工での温度を高くしていくと、降伏比最下限を通過
して今度は逆に降伏比が増加していく。これはフェライ
トの面積率が減少してゆくためで、AC3に近づくと降
伏比が急激に増加する。これはフェライトの面積率がゼ
ロに近づくためである。このことから、加工温度の上限
として、AC3−20℃を設定した。Acs  200
〜Ac3 20℃で歪付与後の冷却は、再加熱時にオー
ステナイト化してCの濃化した部分を焼入組織とするこ
とで充分硬化させ、引張り強さを高め低降伏比を得るた
めである。冷却が不十分だと、焼入組織が充分に硬化せ
ず、結果として低降伏比が得られないため、冷却速度を
15℃/sec以上に規定した。通常は水冷であるが、
冷却速度15℃/secが確保できれば、その方法は問
わない。
ところで、歪付与後冷却までの間に(例えば設備制約上
)空冷処理を入れざるを得ない場合がある。その場合、
あまり空冷し過ぎると導入された転位が消滅してしまい
、2相域で歪を付与した意味がなくなる。従って空冷処
理を入れる場合は、A cs−200〜A cs −2
0℃で歪付与を完了し、空冷後A as−250〜Ac
5−70℃から急冷することとした。
本発明は低炭素鋼に適用して好結果を得ることができる
。好ましい成分組成としては、C: 0.03〜0.3
0% Si : 0.02〜0.50% Mn : 0.20〜2.00% ^交: 0.001〜0.100% N : 0.0005〜0.0100 を基本成分とする低炭素鋼、または前記基本成分の他に
強度鋼の要求特性によって、 Cu : 2.0%以下 Ni : 9.5%以下 Cr : 5.5%以下 Mo:2.0%以下 Nb : 0.15%以下 V : 0,3%以下 Ti : 0.15%以下 B : 0.(1003〜0.0030%Ca : 0
.0080%以下 の1種または2種以上添加してもよい。
Cuは強度上昇、耐食性向上に有用で添加されるが、2
.0%を越えて添加しても強度の上昇代がほとんどなく
なるので、含有量の上限は2.0%とする。
Niは低温靭性の改善に有用で添加されるが、高価な元
素であるため含有量は9.5%を上限とする。
Crは強度上昇や耐食性向上に有用で添加されるが、多
くなると低温靭性、溶接性を阻害するため含有量は5.
5%を上限とする。
MOは強度上昇に有用であるが、多くなると溶接性を阻
害するため含有量は2.0%を上限とする。
Nbはオーステナイト粒の細粒化や強度上昇に有用で添
加されるが、多くなると溶接性を阻害するので含有量の
上限は0.15%とする。
■は析出強化に有用であるが、多くなると溶接性を阻害
するため、含有量は0.3%を上限とする。
Tiはオーステナイト粒の細粒化に有用で添加されるが
、多くなると溶接性を阻害するため、含有量は0.15
%を上限とする。
Bは微量の添加によって、鋼の焼入性を著しく高める効
果を有する8この効果を有効に得るためには、少なくと
も0.0003%を添加することが必要である。しかし
過多に添加するとB化合物を生成して、靭性を劣化させ
るので、上限は0.0030%とする。
Caは硫化物系介在物の形態制御に有用で添加されるが
、多くなると鋼中介在物を形成し鋼の性質を悪化させる
ため、含有量はo、ooao%を上限とする。
(実 施 例) 第1表に供試材の化学成分を示し、第2表に鋼管のサイ
ズ、熱処理条件と、得られた鋼管の機械的性質を示す。
第2表で示した鋼管No、 AI、Bl、CI、Di、
El、FIGl、Hl、11.Jl、Kl、Ll、Ml
、N1.01.Pi、Ql、R1,Sl、Tl。
Ul、Vlはそれぞれ本発明実施鋼であり、本発明の狙
いとする低降伏比(降伏比70%以下)を達成している
これに対し、A2は加熱温度が高すぎるため降伏比が高
くなっている。A3は加熱温度が低すぎるため降伏比が
高くなっている。A4は加熱後の冷却速度が不足のため
降伏比が高くなっている。A5は歪量が不足のため、降
伏点伸が出ていない。A6は歪量が多すぎるため、降伏
比が高くなっている。C2は冷却速度が不足のため降伏
比が高くなっている。D2は加熱温度が低すぎるため降
伏比が高くなっている。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り、本発明は40kgf/mm2
以上の高強度を有する低降伏比鋼管を、安価に製造可能
としたもので、産業上その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は低YRであるが降伏点伸びがないためにACの
面積の小さい場合のSSカーブの例を示す図、第2図は
低YRでかつ降伏点伸びを有するためにACの面積の大
きくなった場合のSSカーブの例を示す図である。 他4名 ストレン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低炭素鋼鋼管を、A_c_3−200℃以上に加熱
    し、A_c_3−200℃以上で歪付与を開始し、A_
    c_3−200〜A_c_3−20℃で歪付与を終了し
    た後、直ちに15℃/sec以上の速度で冷却すること
    を特徴とする、降伏点伸びを有し、かつ降伏比の低い鋼
    管の製造方法。 2 低炭素鋼鋼管を、A_c_3−200℃以上に加熱
    し、A_c_3−200℃以上で歪付与を開始し、A_
    c_3−200〜A_c_3−20℃で歪付与を終了し
    、その後空冷を行い、引き続きA_c_3−250〜A
    _c_3−70℃の温度範囲から15℃/sec以上の
    速度で冷却することを特徴とする、降伏点伸びを有し、
    かつ降伏比の低い鋼管の製造方法。
JP23662190A 1989-09-21 1990-09-06 降伏点伸びを有し、かつ降伏比の低い鋼管の製造方法 Pending JPH04320A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-245601 1989-09-21
JP24560189 1989-09-21

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JPH04320A true JPH04320A (ja) 1992-01-06

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