JPH0431680B2 - - Google Patents

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JPH0431680B2
JPH0431680B2 JP58155027A JP15502783A JPH0431680B2 JP H0431680 B2 JPH0431680 B2 JP H0431680B2 JP 58155027 A JP58155027 A JP 58155027A JP 15502783 A JP15502783 A JP 15502783A JP H0431680 B2 JPH0431680 B2 JP H0431680B2
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N33/02Food
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Pathology (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は水産業、食品産業、分析機器産業、分
析試薬産業等の分野で利用される。 従来技術 魚介類の“生き”のよさの測定に関する先駆的
研究は斉藤ら〔日本水産学会誌、24巻、749−750
(1959)〕により、また続いて内山、江平ら〔日本
水産学会誌、36巻、177−187,977−992(1970)〕
により詳細におこなわれている。 また、内山、江平らは、魚介類の鮮度簡易判定
法を発案し、特許化している〔特公昭48−30519、
昭和44年3月13日(1969)出願特許第722480号参
照〕 内山らの発明は、上記斉藤らによる、魚介類が
魚獲後死に至ると筋肉中に貯えられていたエネル
ギー貯蔵物質アデノシン3リン酸ATPは、 ATP→アデノシン2リン酸(ADP)→アデニ
ール酸(AMP)→イノシン酸(IMP)→イノシ
ン(HxR)→ヒポキサンチン(Hx)に至る一定
の分解様式に従つて分解することから、出発物質
のATP含量の多いもの程“生き”が良く、HxR
やHxの多いものほど“生き”が悪いと判断でき
るとの示唆によつたものである。なお、イカのよ
うな軟体動物では、上記分解様式中で、IMPの
代りにアデノシン(AdR)を経過する。 当時、上記したATP関連物質の定量に斉藤ら
が用いた方法はカラムクロマトグラフイーであ
り、成分の分画に2〜3日の長時間を要し、操作
も煩雑で一般的に用いることは不可能であつたこ
とから、酵素を利用して、定量時間の短縮をはか
つた点に内山らの発明の特長がみられるものであ
る。即ち、内山らは魚肉抽出液の250mμの核酸系
成分の吸光度Aを測定し、別のフラクシヨンにヌ
クレオシドホスホリラーゼ(NP)とキサンチン
オキシダーゼ(XO)の両酵素を作用させること
により、HxRおよびHx〔(1)式の分子の成分〕を
夫々尿酸に変化させ、生成した尿酸(UA)の量
をUV計を用い293mμの吸光度から求め、さら
に、こうして得た尿酸の吸光度に換算係数を乗じ
た値Bを求め(3)式により、鮮度を算出する方法で
ある。 ATP分解率(%)=B/A×100 ……(3) なお、Bを求めるための係数は魚介類によつて
異なり、HxR蓄積性の魚介類には0.938、Hx蓄
積性のものには0.815を用いるものである。 又、抽出のさいに用いる蛋白変性剤にはUV吸
収測定を妨害しない点から、取扱い注意を要する
劇薬の過塩素酸(PCA)が特に用いられている。 (3)式における(分子)Bは、(1)式の分子の成分
の濃度、又Aは(1)式の分母の成分の濃度に相当す
るものであるが、測定方法が異なつており、特に
魚種により計算法が異なるなどのため、分析操作
及び計算が煩雑であり、又吸光度Aの中には、
ATP関連物質以外の測定対象外の成分が含まれ
る可能性もあることから定量精度上の問題点のあ
る方法と考えられるものである。 発明の目的又は発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、従来法よりさらに迅速、正
確、簡易な鮮度測定法を提供することであり、特
に酵素反応時間を大巾に短縮すること、紫外分光
光度計のような高価な測定器を用いないで安価な
分析器で実施できる経済的方法を提供すること;
魚類に関係なく一定の計算式で鮮度恒数を求め得
る方法を提供すること;紫外部吸光度の測定に影
響があつても取扱いに便利な蛋白変性剤を利用可
能にして抽出液調製を簡易化すること等である。 発明の構成又は問題点を解決するための手段 本発明は魚介類の鮮度判定恒数K値の測定にお
いて、計算式K(%)=(HxR+Hx)/(ATP+
ADP+AMP+IMP+HxR+Hx)×100……(1)、
(但し式中の分子式はその物質のモル濃度をあら
わす。以下同じ。なお、イカのような軟体動物の
場合はIMPはAdRで代用される。)の分子の成分
の濃度をヌクレオシドホスホリラーゼNPとキサ
ンチンオキシダーゼXOの両酵素を被験液に作用
させて生じる溶存酸素の減少量又は過酸化水素の
生成量の電気化学的信号d1から求め;分母の成分
の濃度を粗アルカリホスフアターゼ(粗AP),
NP,XOの3酵素の作用による電気化学的信号
d2から求め、K値(%)=d1/d2×100……(2)の計
算式によりK値を簡易に測定する方法を提供す
る。 又、内山法では酵素作用により生じた尿酸を測
定するに対し、本発明では酵素反応過程の酸素吸
収量から定量するものである。 本発明は(1)式の分子の部分のHxR及びHxの測
定に酵素NP及びXOを用いる点では内山法と同
じであるが、測定に光学的方法は使用せず、電気
化学センサーを用いる点で全く相違するものであ
る。 本発明に用いるセンサーにはポーラログラフ式
あるいはガルバニ電池式酸素センサー及びポーラ
ログラフ式過酸化水素H2O2センサー等公知のも
のが用いられる。 即ち、本発明では上記(4)式に示されるように、
HxR及びHx各1分子が酸化されて尿酸(UA)
に至る過程でそれぞれ2分子のO2を吸収し、同
時にH2O2を生じることに基づいてこれらの量を
電気化学センサーでとらえることを骨子とするも
のである。センサーの出力信号は測定成分のモル
濃度の2倍に比例する電流であるため、測定成分
の標準液なしで定量することができるのみでな
く、試料液中に紫外線吸収性の物質や、色や濁り
があつても、測定に何等支障を生じない。 又、本発明に用いる装置は、小型軽量で取扱い
も容易なため、実験室以外の生産現場や野外で使
用することも可能である。 第1図は、本発明に用いる反応槽及び装置系統
図である。すなわち図中1は反応槽で、その容積
は1〜2ml程度の小さいものが酵素、試薬の節約
上有利である。2は反応槽の密栓でその中心に液
注入用の例えば直径1mm程度の細い穴3が備えら
れている。4は気密用O−リング(無くてもよ
い)、5はマグネチツクスターラーの攪拌子、6
は温度制御用ジヤケツトで外部の恒温水7を循環
させるためのものである。反応槽の形状は特に限
定はないが、反応液の混合攪拌ができて反応温度
の制御、試薬の注入に便利で、特に外界からの酸
素が反応液に溶け込まない構造であることが必須
条件である。センサー8は前記したもののうちの
任意のものが用いられる。9は増幅器である。1
0は市販の任意のmVレコーダで10mVフルスケ
ールで分単位のスピードでの記録可能なものが用
いられる。11は電算機である。 次に、前記内山法では(1)式の分母の成分の定量
を250mμのUV吸収の測定によりおこなつたのに
対し、本発明の方法では、例えば検液に仔ウシ腸
から抽出された粗アルカリホスフアターゼ(粗
AP)をこの酵素作用に適したPH約10.5で作用さ
せた後、NP及びXOを作用させると第2〜7図
のように各成分1分子当り、2分子のO2吸収と
H2O2発生をみるので、全成分をO2又はH2O2の変
換量としてとらえることができる。なおアルカリ
ホスフアターゼ(AP)には高純度のものがある
が、これらはIMPをHxRに変換するのみで、
ATP,ADP,AMP,AdRには作用しないので、
本発明には用いられない。本発明に用いられる粗
アルカリフオスフアターゼとは、仔ウシ小腸から
得られる粗酵素でアルカリフホスフアターゼ、ア
デニル酸キナーゼ、AMPデアミナーゼ及びアデ
ノシンデアミナーゼを含む抽出物が好適に用いら
れる。 第8図及び9図は本発明に用いる粗AP酵素と
他のAP酵素との反応性の相異を明確に説明する
DO減少曲線である。この実験に用いた試薬、酵
素及び緩衝液は第1〜3表に示す通りである。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 即ち、第4表−1最左行に示したようにHx,
HxR,IMPの混合標準液を調製し、これを基礎
液として、AMP,ADP,ATRを順次添加した
標準液1,2,3,4について下記の操作条件で
各AP酵素についての反応性をDOの減少曲線で
検討した。 又、精製度の異なるAP酵素については第4表
−2A〜Dに示すような標準液を用い同様に検討
した。そのDO減少曲線を第9図に示す。 反応条件 (1) 反応温度:37℃ (2) 反応槽容積:2000μ (3) 検液量第4表−1S125μ S2:50μ (AP反応、2倍希釈された液) 第4表−2 S2100μ (AP反応させた液) (4) G.B. 180μ (5) A.P. 20μ(28U) (6) NP 2μ(シグマー)(0.22u) XO 10μ(0.04u) (7) 反応手順: 別容器に検液200μ、G.B.180μ、AP20μ
(7U)を混合し、37℃で反応させる。酵素の反応
性を調べるため、反応時間を30分としたが、AP
予 備反応は数分間で充分である。 空気飽和したP.B.を充填した反応槽(第1図
1)に密栓2をする。密栓の細穴3に入つた液は
水封効果つまり外気からのO2の侵入を防ぐ役割
を果たす。この細穴より検液S125μをマイクロ
シリンジで注入した後、XO,NP混合酵素液
(XO:NP=5:1)12μを注入すると、ただ
ちにDOの減少が生起し、レコーダー上にHxR+
Hxに由来するDO減少曲線が記録される。この
減少幅d1を測定する記録紙を見てDO減少の停止
を確認したら、AP予備反応させた検液S250μ
を注入し、ATP+ADP+AMP+IMP+HxR+
Hxに由来するDO減少曲線を得、減少幅d2を測定
する。(第8図参照。なお、イカのような軟体動
物では、この式中のIMPがAdRで置換される。)
この2度目の反応においては、反応液のPHが中性
付近にコントロールされているため、検液S2に含
まれるAPの作用は阻害され、XO,NPのみが作
用するのである。 第4表−2に示すA〜Dの標準液にはHxR,
Hxが含まれないので、上記と同様にAP予備反応
に行つた検液S100μを反応槽に注入した後、
XO,NP混合酵素液12μを注入してDO減少d2
を測定する(第9図参照)。 空気飽和したP.B.を満たした反応槽に0.5Mの
Na2SO3溶液に微量の塩化コバルトを添加したも
の100μを注入し、DO飽和からDOゼロになる
減少曲線を得て、減少幅d0を求める。この長さが
37℃におけるO2飽和量0.214μmo/mlに対応す
る。 (8) 計算 d1,d2から下記(5)式により濃度を求めた結果を
前記第4表に示す。 C=d・Co2・V/do・2・Vs ……(5) 但し(5)式において、 C:定量成分の濃度(μmo/ml) d:定量成分についてのDO減少幅(cm) do:空気飽和水についてのDO減少幅(cm) Co2:空気飽和水の酸素濃度(μmo/ml)37
℃では0.214(μmo/ml) 2:酸素当量数(第2〜7図の関係より) V:反応槽の容積(μ) Vs:被検液(S1,S2)の容積(μ) 第4表から分るように、粗AP(ベーリンガー
APGradeロツト番号1272123)を用いた場合の
み成分全濃度にレスポンスした信号が得られる。
他のAP酵素液ではAMP,ADP,ATPにレスポ
ンスする信号は得られない。念のためロツトの異
なる粗AP(ロツト番号1231123)について検討し
たところ、前のものと全く同じ反応性が再現され
ており、この粗酵素剤の持つ基本的特性と判断さ
れる。 なお、精製したAP(ベーリンガーAPGrade
)の蛋白1mg当りのAP活性が2500I.U.である
のに対し、粗APのそれは前者の5.6%に当る140I.
U.に過ぎない。このことから、粗APの蛋白中に
はAP以外の酵素蛋白質等が大量に残存している
といえる。その酵素群の中にATP→ADP→
AMP→IMPのターンオーバーに関与するアデニ
ル酸キナーゼ(ミオキナーゼ)、AMPおよび
AdRデアミナーゼ等が充分量存在するため初め
て本発明の作用効果がえられるものと推定され
る。 なお、ATP,ADP,AMPに対し、ミオキナ
ーゼやアピラーゼ等の脱リン酵素とデアミナーゼ
を併用する方法によつても上記した効果を生じ得
るものであるが、本発明の方法は3酵素剤のみで
全成分を電気化学的に検知・定量できる利点を有
するものである。 さらに、DO減少曲線から分るように、本発明
の方法では、約3分程度のごく短時間で検出する
ことができるものであり、(1)式で示されるK値を
求めるだけの目的の際は、記録紙上で測定した
DO減少スパン(cm)を濃度単位に換算する必要
がないので、K値の計算も従来の光学密度による
方法に比較して簡易、迅速に行うことができる。 第5表は本法の測定値の変動係数C.V.を検討
した例である。ここで用いた検液はATP,
AMP,IMP,HxR各1mM,Hx0.5mM、全濃度
4.5mMの標準液で前記の方法に従い、S1=10μ
S2=20μとして測定したものである。第5表
より本法はK値の実用目的に十分答え得る精度を
有するものであるといえる。
【表】 なお、d0=16.81であり、濃度を求めると、
HxR+Hxが1.37μmo/ml(理論値1.50)、全濃
度4.61μmo/ml(理論値4.50)となつた。 本法では測定成分を試料から抽出する際の蛋白
変性剤として、従来用いられたPCAの外に、実
施例で示すようにTCA(トリクロル酢酸)を用い
ることができる。TCAはUV吸収性のため、従来
の光学的測定原理の方法では使用できなかつたの
であるが、PCAに比較して取扱い上の安全性が
高いこと、中和剤のKOHも少量で済むことの外
に、中和に伴う沈殿の生成がない(PCAの場合
大量の沈殿が生成するので過が必要)ため検液
の調製操作の省力化とスピードアツプを図れる利
点がある。 なお、抽出残渣の分離は遠心分離機でおこなえ
るが、粗目の紙での自然過で充分である。
又、フイルター付注射器で採液すれば過を省略
することができる。 本発明法の実施中、DOの減少曲線の再上昇
(H2O2曲線の再降下)に遭遇し、これによつて
d1,d2の測定精度が低下することがある。この原
因は使用する酵素や検体中にH2O2を分解するカ
タラーゼが存在するためであり、若干の影響は外
挿法で補正することも可能であるが、望ましくは
カタラーゼ作用を阻害することであり、その方法
としては反応液中にアジ化ナトリウムNaN3
1μmo/ml程度添加することが有効である。第
10図にその例を示す。カタラーゼによる測定妨
害がおこつたので(a)アジ化ナトリウムを添加して
再測定したところ、カタラーゼによるDO増加は
なくなつた(b)。 実施例1:イカのK値測定 試料:佐渡両津港土産物店にて急速冷凍品を購入
し、これを断熱容器に氷詰にして新幹線で東京
に持ち帰つたもの。 保存条件:冷蔵庫(4℃) 試料調製:皮をむいたイカの胴10gを細かく切つ
て10%濃度のTCA10〜15mlを加え乳鉢ですり
つぶして過し、液に10NのKOHを加えブ
ロムチモールブルーを指示薬に用いて中和し、
これを純水で25mlにメスアツプしたものを試料
として用いる。 分析操作:前述の方法に従つて測定を行つた。試
料S150μを反応槽に注入し、XO,NP混合酵
素液を注入してDO減少d1を得た後、AP予備反
応させた試料S2100μを注入してDO減少d2
得る。d1/d2×100よりK値が求められる。 結果:従来イカのK値測定はIMPの生成がなく、
AdRが生成するため、正確な測定が困難であ
つたが、本発明法によれば何の困難もなくK値
を求めることができる。またその再現性もよ
く、第6表に示すように経日的な鮮度低下をK
値の上昇(44→60%)によりとらえることがで
きた。その理由は本発明の用いる粗AP中に
AdRデアミナーゼ(ADA)が混在するものと
推定され、そのためAdRがHxRに変化するた
めと判断される。
【表】 実施例2:即殺コイのK値測定 試料:オリエンタル酵母工業(株)生物科学研究
所生物(水産専門)研究質、実験池より釣り上
げ、同研究所で即殺したもの。これを冷蔵庫保
存し、経時的に肉を切り取つて試料とした。 試料調製:PCA抽出のものとTCA抽出のものを
実施例1に準じて調製した。中和の指示薬には
メチルオレンジを用いた。 分析操作:実施例1に準じて試料S150μ、AP
処理した試料100μを注入して行つた。 結果:第11図に示したように、3尾中最も大き
いコイの即殺直後のものは、NP,XOの添加
で全くDO減少がみられず、HxR,Hx不含と
いう極めて高い鮮度(即ちK値=0)を示し
た。経時的なK値の変化が速いようにみられた
が、魚獲直後の魚体の冷却が不十分なことと、
試料採取のために冷蔵庫より出し入れしたこと
によるかと思われる。
【表】 なお上記の測定はH2O2センサーを用いても同
様に実施できるものである。 なお、特許請求の範囲に記載した(2)式における
d1(HxR+Hx)の値を求めるための酵素の用法
としては、実施例1のように、予め調製した、
XOとNPの混合酵素液を添加する方法が最も簡
便である。 しかし、第10図や、第11図に例示したよう
に、先ずXOを添加してヒポキサンチン(Hx)
に由来する信号(dHx)を求め、次にNPを添加し
て、イノシン(HxR)に由来する信号(dHxR)を
求め、その加算値から(6)式のようにしてd1を求
め、更に(7)及び(8)式を求めることもできる。 d1=dHx+dHxR ……(6) RHx(%)=dHx×100/d2 ……(7) RHxR(%)=dHxR×100/d2 ……(8) こうして得られるRHxとRHxRの大きさの傾向は
魚介類の種類により異なるものであり、RHx
RHxRの傾向にあればヒポキサンチン蓄積性の魚
種、(マグロがその代表魚と云われている)、又
RHxR>RHxの傾向にあればイノシン蓄積性の魚種
として分類されるものである。なお、実施例2の
コイは、第11図からイノシン蓄積性の魚種と判
断することができる。 以上のように、本発明によれば、K値が容易に
求められるばかりでなく、測定対象魚のATP分
解生成物の蓄積成分の比較により、魚種の要素も
配慮した一層高次元の鮮度の判断をおこなうこと
ができる。 なお、上記のようなXO,NPの逐次添加法を
用いる時の検出時間の増加は約1minに過ぎない
ので、必要に応じて容易に実施できる。 なお、d2の値を求める反応操作は、検液を2分
しd1測定用反応槽と別の反応槽で併行しておこな
うこともできる。 これに対し実施例のような反応手順を用いれ
ば、d1の測定用に添加されたNP,XOが、酵素
活性を失うことなく反応槽中に残存するため、次
の(AP予備反応をさせた)検液S2における反応
に再利用されて、NP,XOの一検体当りの使用
量を半減する経済効果を生じる。又、本発明にお
いては、第1図に示したような電気化学センサー
付反応槽を用いるため、その槽の容量を小さくし
ても測定精度に影響がない。そのため単位反応容
積当りの酵素量を多くし、比較的高い酵素濃度で
迅速な反応をおこなつても、反応容量が小さいた
め酵素の使用量は少なくできる。 発明の効果 上記説明及び実施例に明らかなように、本発明
は、従来のK値測定においては、ATP分解物の
組成分析に数時間を要し、かつ、液体クロマトグ
ラフ分析装置や紫外分光光度計等の分析装置が必
要とされたのに対し、小型で簡便で安価なDO又
はH2O2測定装置を応用して数分程度の短時間迅
速分析を可能にしたものである。又、その適用範
囲はK値0%代の高鮮度のものや軟体動物(イ
カ、タコ)等にも及ぶもので、その応用範囲は極
めて広い。 そして、測定成分をDOセンサー又はH2O2セン
サーで検出可能にするための酵素類の使用量も少
なくきわめて経済的である。 また、記録されたDOの減少値の比から直ちに
鮮度恒数K値を計算できるため手計算に便利であ
るだけでなく、電算機との連動による自動演算表
示も容易である。このような利点により本発明の
鮮度測定法は特定の設備と人員を要する実験質以
外の生産・流通の現場でも実施容易なため、鮮度
測定の普及に著しい促進効果をもたらし、食品産
業の振興、食品衛生の改善、消費者保護等の目的
を十分に達成し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法を実施するのに適した装
置の反応槽のタテ断面図および装置系統図であ
る。第2図はATPの検量線、第3図はADPの検
量線、第4図はAMPの検量線、第5図はIMPの
検量線、第6図はHxRの検量線、第7図はHxの
検量線である。第8図は、Ecoli,Bovine,
Calf、から抽出したAP酵素の酵素活性の差を示
すDO減少曲線である。第9図はCalfから抽出し
た高純度のAP酵素と粗AP酵素の酵素活性の差を
示すDO減少曲線である。第10図はカタラーゼ
で汚染された酵素によるDO減少曲線の補正を説
明する図である。第11図は即殺した直後のコイ
のDO減少曲線である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 魚介類の鮮度判定値恒数K値の測定におい
    て、計算式 K(%)=(HxR+Hx)/(ATP+ADP+AMP
    +IMP+HxR+Hx)×100 ……(1) (但し式中の分子式はその物質のモル濃度をあ
    らわす。以下同じ。イカのような軟体動物の場合
    はIMPはAdRで代用される。)の分子の成分の濃
    度をヌクレオシドホスホリラーゼNPとキサンチ
    ンオキシダーゼXOの両酵素を被験液に作用させ
    て生じる溶存酵素の減少量又は過酸化水素の生成
    量の電気化学的信号d1から求め;分母の成分の濃
    度を仔ウシ小腸から得られる粗アルカリフオスフ
    アターゼ(粗AP)であつて、アデニル酸キナー
    ゼ、AMPデアミナーゼ及びアデノシンデアミナ
    ーゼも含む抽出物、NPおよびXOの3酵素の作
    用による電気化学的信号d2から求め、K値(%)
    =d1/d2×100 ……(2) の計算式によりK値を簡易に測定する方法。 2 反応液にナトリウムアザイド(NaN3)を存
    在せしめることにより、カタラーゼ混在に由来す
    る測定誤差を防止する特許請求の範囲第1項の方
    法。
JP58155027A 1983-08-26 1983-08-26 魚介類の鮮度判定恒数k値の簡易測定法 Granted JPS6047695A (ja)

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JP58155027A JPS6047695A (ja) 1983-08-26 1983-08-26 魚介類の鮮度判定恒数k値の簡易測定法
CA000461583A CA1230807A (en) 1983-08-26 1984-08-22 Simplified method for determining the degree of freshness of fish and mollusks
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