JPH0431556A - 建築用造作材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は建築用造作材に関する。

〔従来の技術および問題点〕

建築用造作材として、幅木材や回り縁材などのように装
飾的性格のあるものがある。

従来、幅木材や回り縁材として、装飾用の凹凸を付けた
天然ムク材からなるもの、あるいは、安価な木材片を寄
せ集めた集成材の表面に化粧用突き板を貼着してなるも
のがある。

しかしながら、天然ムク材で出来た幅木材や回り縁材は
、高い装飾効果を発揮させられるのであるが、大変に高
価であり、実際には中々使えない。幅木材や回り縁材に
使える厚く長い天然ムク材（例えば、オーク材）自体が
極めて高価であるからである。

集成材を用いた幅木材や回り縁材は、安価ではあるが装
飾性が今ひとつである。集成材には十分な装飾性をもた
らす凹凸加工を施すことが難しいからである。

つまり、装飾性と経済性を同時に満足させることができ
なかったのである。

それに、従来の幅木材や回り縁材は、施工性もよくない
。取り付は用の釘が目立つと装飾性が損なわれるため、
取り付けが意外と厄介なのである〔発明が解決しようと
する課題〕 この発明は、上記事情に鑑み、装飾性と経済性および施
工性を同時に満足する建築用造作材を提供することを課
題とする。

〔課題を解決するための手段〕

前記課題を解決するため、この発明にががる建築用造作
材では、長尺の天然ムク材と表面に化粧用突き板が貼着
されている長尺の集成材とが長さ方向を揃えて上下に継
ぎ合わされ、前記天然ムク材における継目側前面端部に
継目に沿うような溝形成用の切り欠を設けるようにして
いる。

この発明にかかる建築用造作材としては、具体的には、
幅木材や回り縁材などが挙げられる。

集成材の表面に貼着する突き板には、例えば、天然ムク
材をスライスした天然突き板や安価な着色木材等で作っ
た積層体をスライスした人工模様付のいわゆる人工化粧
単板などが挙げられる。

〔作　　　用〕

この発明にかかる造作材では、凹凸加工の容易な天然ム
ク材部分が優れた装飾効果を受は持つ一方、安価な集成
材部分が低価格化を受は持つため、装飾性と同時に経済
性が満たされる。

天然ムク材と集成材の異種材同士が継がれているが、恰
も全体が天然ムク材からなるかのように感じられる。こ
れは、天然ムク材における継目前面端部の切り欠で出来
る溝で両相が隔てられているため、両材間の差が際立た
ず異種材を継いでいることが分かり難くなり、その結果
、全てが目立つ立派な天然ムク材だけで出来ているよう
乙こ見えるからである。もし、継目に溝がなく異種材同
士が隙間なく接していると両相の差が目立ち継いでいる
とか一目で分かり、返って全体に安っぽい感じが出て高
価な天然ムク材を使っている意味が失われてしまう。

それに、施工の際、溝の底へ釘を打ちつけるようにすれ
ば、釘が隠れて表から見えないため、施工性も満足でき
る。

溝形成には加工の容易な天然ムク材の端を切り欠けばよ
いだけであるから、溝のあることによって製造が困難に
なるということもない。

〔実　施　例〕

以下、この発明にかかる建築用造作材の実施例を図面を
参照しながら詳しく説明する。なお、この発明は、下記
の実施例に限らないことは言うまでもない。

第１図は、この発明にかかる建築用造作材の一例である
幅木材の外観をあられす、第２図は、同幅木材の断面を
あられす。

幅木材は長尺の天然ムク材ｌと長尺の集成材２とが長さ
方向を揃えて上下に継ぎ合わされている。継ぎ合わせは
、通常、接着剤による接合でなされているが、これに限
らず、隠し釘による結合など他の継ぎ合せ方法によって
もよい。

天然ムク材１は表面に装飾用の凹凸加工が施され、継目
側前面端部に継目に沿うように溝３形成用の切り欠４が
形成されている。一方、集成材２の表面には化粧用の突
き板５が貼着されている。

この突き板５で集成材２を天然ムク材１に似せるなどす
る。

第３図は、この発明にかかる建築用造作材の他の例であ
る回り縁材の断面をあられす。

回り縁材も、長尺の天然ムク材１と長尺の集成材２とが
長さ方向を揃えて上下に継ぎ合わされている。継ぎ合わ
せは、やはり、普通、接着剤による接合でなされている
が、これに限らず、隠し釘による結合など他の継ぎ合せ
方法によってもよい天然ムク材１は、表面に装飾用の凹
凸加工が施され、継目側前面端部に継目に沿うように溝
３形成用の切り欠４が形成されている。一方、集成材２
の表面には化粧用の突き板５が貼着されている。この突
き板５で集成材２を天然ムク材１に似せるなどする。

上記幅木材や回り縁材を製造する際、第４図にみるよう
に、数個分の大きさの天然ムク材１′と数個分の大きさ
の集成材２′とを接着したものを一点鎖線で示すように
１個分ずつに切断分割するようにすれば効率的である。

この発明は、上記実施例に限らない。例えば、建築用造
作材が、幅木材や回り縁材以外のものであってもよい。

Ｃ発明の効果） 以上に述べたように、この発明にががる建築用造作材は
、天然ムク材と集成材とが継ぎ合わされ、継目に沿って
溝が出来ているため、装飾性と経済性および施工性が同
時に満足できるものとなっている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明にかかる建築用造作材の一例である
幅木材の外観斜視図、第２図は、この幅木材の断面図、
第３図は、この発明にかかる建築用造作材の他の例であ
る回り縁材の断面図、第４図は、この発明の建築用造作
材の製造過程における切断工程をあられす説明図である
。 ｌ・・・長尺の天然ムク材　　２・・・長尺の集成材３
・・・溝　　４・・・切り欠　　５・・・化粧用突き板
代理人　弁理士　　松　本　武　彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　長尺の天然ムク材と表面に化粧用突き板が貼着され
   ている長尺の集成材とが長さ方向を揃えて上下に継ぎ合
   わされ、前記天然ムク材における継目側前面端部に継目
   に沿うような溝形成用の切り欠が設けられている建築用
   造作材。