JPH0431399A - SiCウイスカーの製造方法 - Google Patents

SiCウイスカーの製造方法

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JPH0431399A
JPH0431399A JP13803690A JP13803690A JPH0431399A JP H0431399 A JPH0431399 A JP H0431399A JP 13803690 A JP13803690 A JP 13803690A JP 13803690 A JP13803690 A JP 13803690A JP H0431399 A JPH0431399 A JP H0431399A
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JP
Japan
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raw material
silicon source
diameter
whiskers
catalyst
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JP13803690A
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Inventor
Toru Kida
喜田 徹
Takaomi Sugihara
孝臣 杉原
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Tokai Carbon Co Ltd
Original Assignee
Tokai Carbon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、固相原料系により直径2.0μ−を越える径
太タイプのSiCウィスカーを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
5fCO針状単結晶で構成されるウィスカーは、比強度
、比弾性率、耐熱性、化学的安定性などの面で卓越した
性能特性を有することから各種のプラスチック材、金属
材あるいはセラミックス材の複合強化材として有用され
ている。
このうち、特に破壊靭性に乏しいセラミックス材の複合
強化は、近時の重要な開発課題とされている。セラミッ
クス材の破壊靭性をウィスカーの複合化で向上させる機
構は、組織内部に分散したウィスカーがセラミックス体
に発生するクランクの成長を停止または抑制すると共に
、クランク進行方向を屈曲化させて応力集中を緩和する
機能を果たし、さらにウィスカーの引き抜き作用により
クラック先端でのエネルギーを吸収する等の現象に基づ
くものとされているが、これらセラミックス材の高靭化
にはウィスカーの性状として直径の大きな径太タイプの
ものを複合させることが効果的であることが確認されて
いる。
また、ウィスカーは微細な針状繊維形態を呈する関係で
人体の呼吸器系に吸入された場合には肺の中に残留しや
すく、呼吸器障害を起こす危険性が指摘されており、こ
の障害危険性はウィスカー直径との関連が深く、とくに
直径2μ讃未満の性状において危険性が大きいと報告さ
れている。
このようなセラミックス材の複合高靭化および人体に対
する安全性確保の必要性から、少なくとも直径2μ−を
越える径太タイプのSiCウィスカーを得るための製法
開発が強く要請されている。
SiCウィスカーの生成手段には気相原料系と固相原料
系によるものとがあるが、このうち現状で最も工業的な
量産技術とされている固相原料系による製造方法(例え
ば、特公昭60−44280号公報、特開昭61−10
2416号公報)によって径太ウィスカーが生成できれ
ば、生成ウィスカーの絡み合いを解体したり、副生粒状
物(ショット)からの分離を容易にするためにも有利と
なる。
特開平1−239100号公報には、固相原料系を用い
気相成長を介して単結晶ウィスカーを生成させる際に、
前記気相成長を気密容器内における加圧下でおこなわせ
ることにより径大のウィスカーを生成させる方法が開示
されている。しかし、この方法の実施にはガス気密性に
優れた反応加熱炉を設置しなければならず、工業的な生
産手段としては実用性に難がある。
本発明は、径太タイプのSiCウィスカーを得るため固
相原料系による反応諸条件につき多角的かつ詳細な検討
ならびに研究を重ねた結果開発に至ったもので、その目
的は、固相原料系において直径2.0μ−を越える性状
の高品位SiCウィスカーを工業的に製造するための方
法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本発明によるSiCウィス
カーの製造方法は、珪素源原料と炭材とを混合した固相
原料系を非酸化雰囲気中で反応温度域に加熱処理してS
iCウィスカーを生成させる方法において、炭材に平均
粒子径12〜30nsのカーボンブラックを用い、珪素
源原料および炭材に平均粒子径2〜50μ園の遷移金属
系触媒を珪素源原料中のSjO,に対し金属として2〜
20−t%の範囲量で添加して混合原料とし、1500
〜1800°Cの反応温度域で加熱処理することを構成
上の特徴とする。
本発明に用いられる珪素源原料は、シリカゲル、珪砂、
石英粉、無機珪酸塩、有機珪素化合物など珪素成分を含
有する物質であればよいが、中でもS i O,を主成
分とするシリカゲル、珪砂、石英粉等の使用が有効であ
る。
炭材はカーボンブラックとし、平均粒子径が12〜30
n−0粒径範囲のものを選定使用する。この粒子径領域
は比表面積が非常に大きいためSiCウィスカーの均一
な生成反応を促して径大化に寄与するが、粒子径が12
μ−未満のカーボンブラックは高価であって実用原料と
しての適格性がなく、30n−を越える粒子径になると
径大化の寄与効果が減退する。
珪素源原料に対する炭材の配合割合は60〜300−t
%の範囲に設定しすることが好ましい。炭材の混合量が
60−t%未満では原料混合時の嵩密度が上昇して十分
な結晶生成空間が形成されないために生成ウィスカーの
形状が悪くなり、300wt%を越えると炭材過剰とな
って生産効率が減退する。
触媒成分は、Fe、CoおよびNiなどの遷移金属系か
ら選択され、望ましくは微細にアトマイズ化された粉末
状態で使用に供される0本発明において重要な要件は、
遷移金属系触媒の平均粒子径を2〜50μm、より好ま
しくは5〜20μmに調整し、かつ添加量を珪素源原料
中の5iOtに対し金属として2〜20wt%、より好
ましくは5〜15wt%の範囲に設定することである。
触媒の平均粒子径が2μ−以上であれば前記の添加量が
2wt%付近から直径2μ−以上の径太SiCウィスカ
ーを生成させることができるが、平均粒子径2μ園未満
の触媒であると直径2μmを土建るSiCウィスカーを
生成させるために多量の添加量が必要となり、後工程で
分離処理を要するほどに触媒粒子が残留するうえ製造原
価を押し上げる不都合を招く。他方、50μ−を越える
触媒粒子径では原料混合段階で均一な混合組成を得るこ
とが困難となり、かつ生成する成長活性点(液滴)にブ
レークアップが生しる結果、二次的に先端に小さな液滴
を有する直径1μ−未満の細いSiCウィスカーが生成
し易ぐなる。また、触媒添加量が珪素源原料中のSin
gに対する金属量として2wt%を下廻ると直径2μ曽
以上のウィスカー生成が実質的に不可能となり、201
1 t%を越す添加量域では前記した触媒粒子の残留お
よびコストの高騰化が生じる。
上記の条件により配合された珪素源原料、炭材および遷
移金属系触媒からなる組成の原料成分は、均質な分散状
態となるまで撹拌混合し7たのち、黒鉛のような高耐熱
性材料で構成された反応容器に充填密閉し、N!ガスの
ような不活性雰囲気に保持された反応炉内で加熱処理さ
れる。加熱処理の好適な条件は、反応温度を1500〜
1800℃、反応時間を0.2〜]、Ohrに設定する
ことである1反応塩度が1500’C未満または反応時
間が0.2hr未満では生成SiCウィスカーの径大化
が円滑に進行しなくなるうえ未反応の珪素源原料が多量
に残留し、1800°Cを越える反応温度ではSiC生
成物が粒状化する。また、10hrを下廻る反応時間で
は生産効率の面から好ましくない。
反応後、反応容器中に残留する未反応の炭材成分を焼却
処理によって除去する。
このようにして得られるSiCウィスカーは、淡緑白色
を呈する5iCO針状単結晶で、その形状は直径2.0
μ−以上で長さ50μmを越える径太で良アスペクト比
を示すものである。
〔作 用〕
本発明によるSiCウィスカーの生成は、ウィスカー径
が成長先端における液滴の大きさに依存するV L S
 (Vapor−Liquid−5olid)機構を介
して進行するものと推測され、したがって成長先端の大
きさは添加する遷移金属系触媒の粉末粒子径に支配され
る要素が強くなる。遷移金属系触媒を従来技術のように
塩化物や硝酸塩など高温で気化し易い化合物形態で添加
する場合には、触媒成分は気相を経由して一旦5iOz
に固溶化し、その後5iOzが高温安定型のβ−クリス
トバライトの結晶変態する際に触媒成分の極在化が生じ
、さらに温度の上昇に伴ってSiCウィスカーの成長活
性点となる液滴に転化するものと考えられる。このため
、液滴のサイズは主に初期の触媒添加量に支配され、触
媒金属化合物の粒子径は液滴サイズに影響しない。その
うえ、発明者らの研究では触媒化合物の添加量を増大し
ても直径2μ■を越えるSiCウィスカーを生成させる
程に液滴サイズを大きくすることは困難であることが確
認されている。ところが、本発明のごとく遷移金属系触
媒を単体の粉末形状で添加する場合には、前記した化合
物形態による機構とは異なって触媒成分の気化比率が低
い(蒸気圧が低い)ため、SiOア+c−+sio+c
oの反応で発生したSiOおよび炭材のC成分が直接固
溶し、金属粉末自体がSiCウィスカーの成長活性点と
なる液滴に転化することが予測される。したがって、こ
の場合には初期に添加した金属触媒の粒子径が主に液滴
サイズを支配することになる。ただし、この際に使用す
る金属触媒の平均粒子径が2μ−未満のときや添加量が
Stowに対する金属として2wt%を下廻るようなと
きには高温で気化する金属成分の量が相対的に多くなり
、金属化合物を使用する場合と同様に触媒添加量が液滴
サイズを支配する機構に変化する。
本発明に従えば、固相原料系によるSiCウィスカーの
生成反応機構において、平均粒子径2〜50μmの遷移
金属系触媒の粉末を珪素源原料中の5iftに対し金属
として2〜20−t%の範囲量で選択使用することによ
り前記の粉末状金属触媒による正常なVLSII構を進
行させ、この作用と炭材に平均粒子径12〜30n−の
カーボンブラックを適用することによる径大化促進作用
とが相乗して直径2.0μ−を越す径大タイプの高品位
SiCウィスカーの効率的は製造が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を比較例と対比しながら説明する
実施例1〜4、比較例1 粒度200メツシユ以下の珪砂(SiO□)粉末に平均
粒子径28n−のカーボンブラック100wt%および
平均粒子径の異なるFeのアトマイズ粉を2〜30−1
%の範囲で均一に攪拌混合した。
ついで、混合原料を高純度黒鉛製の反応容器に軽く充填
し、上部に黒鉛蓋を付してN、ガス雰囲気に保持された
電気抵抗加熱炉に入れた。この状態で反応温度1650
℃1反応時間2時間の条件で加熱反応させた。
加熱反応後、反応容器から内容物を回収し、大気中で6
00°Cの温度に熱処理して残留する炭材成分を焼却除
去した。
得られた生成物につきX線回折をおこなったところ、い
ずれもβ−3iCの原子間距離2.15人、1.54人
の波長位置に明確なピークが現出し、StO□やCに相
当する回折線は確認されなかったが、図に示したように
触媒添加量と生成したSiCウィスカーの直径との関係
は触媒粒子径によって相違が認められた。すなわち、図
示のグラフは、触媒金属の平均粒子径がlμ−では触媒
添加量が12wt%以上とならないと直径2.0μ−を
越える径太SiCウィスカーを生成させることができな
いが、触媒粒子径が2μ−以上になると触媒添加量が2
−t%から2.0μ−を上潮る径太SiCウィスカーが
生成することを示している。しかし、触媒媒添加量が2
0−t%を越えると相対的に径太ウィスカーの比率が減
少し、触媒として有効機能しない珪化物粒子が多量に残
留する現象がみられた。
実施例5〜7 実施例1と同一の珪砂(Sing)粉末に平均粒子径2
5μ−のカーボンブランク100wt%および表1に示
した種類および平均粒子径の遷移金属系触媒を6wt%
を均一に攪拌混合し、混合物を実施例1と同一条件で加
熱反応させてSiCウィスカーを製造した。
得られたSiCウィスカーの性状を添加した遷移金属系
触媒と対比させて表1に示した。
表  1 (麦汁)(1)粒子径、直径、長さの単位は平均μ−(
2)Fe粉は「SυS 304 Jを使用表1の結果は
、いずれの触媒製造例からも直径2.5μ−を越える径
太タイプの高品位SiCウィスカーが得られることを示
している。
比較例2 実施例5のFe粉を触媒とした混合原料系のカーボンブ
ラックを、粒子径40μ−のものに置換して同一条件に
より加熱反応させたところ、生成SiCウィスカーの直
径は1.5μ−に減退し、径太タイプ化ができなかった
〔発明の効果〕
以上のとおり、本発明によれば珪素源原料粉末に特定粒
子径の炭材カーボンブラックと特定粒子径および特定添
加量の遷移金属系触媒粉末を混合した固相原料系を適用
することによって、常に直径2.0μ−以上で良好な形
状を備える高品質のSiCウィスカーを収率よく生産す
ることができる。
したがって、セラミックス材の複合高靭化に有効性があ
り、かつ人体に対して安全度の高いSiCウィスカーを
供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図は実施例による触媒金属の粒子径および添加量と生成
SiCウィスカー直径との関係を示したグラフである。 出願人  東海カーボン株式会社 代理人 弁理士 高 畑 正 也

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、珪素源原料と炭材とを混合した固相原料系を非酸化
    雰囲気中で反応温度域に加熱処理してSiCウィスカー
    を生成させる方法において、炭材に平均粒子径12〜3
    0nmのカーボンブラックを用い、珪素源原料および炭
    材に平均粒子径2〜50μmの遷移金属系触媒を珪素源
    原料中のSiO_2に対し金属として2〜20wt%の
    範囲量で添加して混合原料とし、1500〜1800℃
    の反応温度域で加熱処理することを特徴とするSiCウ
    ィスカーの製造方法。 2、遷移金属系触媒として、Fe、CoもしくはNiの
    アトマイズ粉を用いる請求項1記載のSiCウィスカー
    の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003010114A1 (fr) * 2001-07-25 2003-02-06 Zhongshan University Procede de preparation d'une materiau de carbure de silicium nanometrique

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03232800A (ja) * 1990-02-07 1991-10-16 Kawasaki Steel Corp 炭化珪素ウィスカーの製造方法

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