JPH04313861A - 多値記録装置及び多値再生装置 - Google Patents

多値記録装置及び多値再生装置

Info

Publication number
JPH04313861A
JPH04313861A JP3080122A JP8012291A JPH04313861A JP H04313861 A JPH04313861 A JP H04313861A JP 3080122 A JP3080122 A JP 3080122A JP 8012291 A JP8012291 A JP 8012291A JP H04313861 A JPH04313861 A JP H04313861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
chirp wave
multidimensional
recording
chirp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3080122A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Imaide
愼一 今出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP3080122A priority Critical patent/JPH04313861A/ja
Publication of JPH04313861A publication Critical patent/JPH04313861A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体等にデ―
タを記録する際に、記録デ―タを多値化することにより
高密度記録を実現する多値記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にディジタルデ―タを磁気記録体等
に記録する場合に、NRZ変調等の2値基底変調方式等
が採用されている。この2値基底変調方式を用いて高密
度記録を行なう手法として、記録帯域の拡張、狭トラッ
ク化、テ―プとヘッド間の相対速度の高速化、記録信号
の多チャンネル化等が知られている。
【0003】また通信分野においては、伝送帯域と伝送
電力を有効利用するために多値変調が広く採用されてい
る。この多値変調されたデータを磁気記録させることに
よって、高密度記録を実現する手法も考えられている。
【0004】この多値変調の一例として、例えば、直交
振幅変調(QAM)を磁気記録に応用している例(テレ
ビジョン学会技術報告ITEJ  Technical
  Report Vol.13,No.50 ,pp
. 1−6,VIR’89−24(Nov.1989)
「ディジタルVTRにおける多値記録の検討」)がある
【0005】この方式は、互いに直交する搬送波を記録
変調時に、2系統に分けられた多値ベ―スバンド信号で
それぞれ振幅変調を行い、その出力を電気的に加算して
記録信号とするものである。
【0006】そして復調時には、直交位相関係にある復
調搬送波を用いて、それぞれ同期検波を行ない、元の2
系統のベ―スバンド信号を復調する。
【0007】従って、多値ベ―スバンドがN値を採る場
合に、2値基底変調で2値記録可能な記録面にN2 個
の信号点を持つことができるため、1ビットであれば、
 log2 N2 個のビット記録ができる。例えば、
多値ベ―スバンドが4値を採るとすれば、4(同相信号
)×4(直交信号)=16(信号点)=24  であり、4ビットの情報量を持ち、2値基底変調の場合
に対して記録密度は4倍になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した2値基底変調
及び、多値変調ディジタル記録を採用した時に、記録デ
―タを、いかに正しく復元できるか、つまりデ―タ再生
時の検出誤りが実用上支障のないレベルにできるかが重
要な問題となる。検出誤りの原因として、(1)記録媒
体の欠陥 (2)再生メカニズムの変動や乱れ (3)再生信号のレベル変動 (4)ジッタ (5)雑音 (6)符号間干渉 等が挙げられるが、多値変調に対して、特に大きな問題
となるのは、記録再生系に於けるSN比の値である。
【0009】この多値変調は、多値信号を多段階に設定
された振幅又は位相に対応付けられ記録する方式のため
、記録信号を再生し、検出・判定する際にも多値判定と
なり、SN比は2値判定時より多値レベル判定時の方が
、多値数が多くなけばなるほど悪くなり誤り率が大きく
なるのは当然である。
【0010】換言すれば、検出誤りを実用上支障ないレ
ベルに保ちつつ、多値記録によって高密度記録を達成す
るには、必要SN比は大きくなる。この検出誤りは、記
録再生系に於ける(5)の雑音が信号レベルに加わり、
異なる多値レベルに応じたそれぞれの判定領域の存在確
率が小さくなることによって引き起こされる。(3)の
レベル変動や(4)のジッタなども、見かけ上は一種の
雑音として捕えることができる。
【0011】前述したように多値QAM変調に於いても
同様な問題点があり、とりわけ磁気記録に於ける記録再
生系で取り得るSN比は、有限であるため、多値数を増
やすことが困難となり、大幅な高密度化を図ろうとして
も自ずと限界がある。
【0012】逆に、有限SN比である系に、誤り率を劣
化させずに多値記録を実現するために、デ―タ誤り訂正
のための冗長成分を付加し、強力に訂正をかけたり、最
尤度復号法により系のSN比に対する誤り率への依存度
を低減する工夫も考えられている。
【0013】しかし、冗長成分の付加は、本来の高密度
記録を図る手法でなく、最尤度復号は、補助的手法とし
ての使われ方であって、本来の高密度記録を図る手法で
なく、系のSN比と誤り率に対する根本的解決ではない
【0014】従って、本発明は、磁気記録再生系の有限
なSN比で規制される誤り率を効果的に低減し、高密度
記録及び再生を実現する多値記録装置及び多値再生装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、入力したディジタルデ―タ列を所定ビット
に区分し、区分されたデ―タ列を、前記所定ビットのビ
ット数により数の定まる多値信号点を多次元信号空間に
配置し、前記所定ビットに対応する多値信号点の前記多
次元信号空間を構成する複数の直交軸の座標値を出力す
る変換手段と、前記変換手段により出力された出力値を
、直線的に周波数変調がかけられると共に略同一持続時
間、略同一帯域幅を有し、且つ帯域が独立した複数個の
チャ―プ波信号が結合されて成る多次元チャ―プ波信号
に対応づけ、前記変換手段により出力された出力値が得
られる毎に前記多次元チャ―プ波信号の個々の振幅を選
択的に制御して独立チャ―プ波信号として制御し、発生
する独立チャ―プ波信号発生手段と、前記独立チャ―プ
波信号発生手段から発生された独立チャ―プ波信号を合
成して出力する信号合成手段と、前記信号合成手段から
の合成波信号を記録媒体に記録する記録手段とで構成さ
れる多値記録装置が提供できる。
【0016】また、多値信号点に対応付けて記録された
、直線的に周波数変調のかけられた略同一持続時間、略
同一帯域幅を有し、且つ帯域が独立した数個のチャ―プ
波信号を結合して成る多次元チャ―プ波信号の合成信号
を記録媒体から再生する再生手段と、前記再生手段によ
り再生された合成波信号を、前記多次元チャ―プ波信号
を構成して表せる多値信号点に対応する複数の全多次元
チャ―プ波信号に対し、同時に各々相互相関演算する相
関手段と、前記相関手段により得られた波形信号を適切
な時刻で標本化し、標本化した値に前記相関手段に於て
相関演算を施した多時限チャ―プ波信号の2乗積算した
値を個々に加算する加算手段と、前記加算手段により出
力される出力値を比較判定することにより再生された信
号点と記録時に設定された前記多値信号点との信号点間
距離を最小にする多値信号点を判定する判定手段と、前
記判定手段により判定された多値信号点をディジタルデ
―タ列に変換して出力する変換手段とで構成される多値
再生装置が提供できる。
【0017】
【作用】以上のような構成の多値記録再生装置により、
多値記録における多値レベルを多次元空間を構成する多
次元チャ―プ波という時間分散した波形信号に対応させ
て記録させることによって、単なる1次元上に信号点配
置された多値記録と比較して設定する信号点空間が拡張
される。よって、信号点間隔距離が大きくなり、規定さ
れたSN比に対しては、誤り率が低減され高密度記録さ
れる。
【0018】また、多次元チャ―プ波により構成される
多次空間を2つもち、それぞれを互いに直交する多次元
チャ―プ波に対応させて、記録することが可能なので、
個々の多次元信号空間で表わされる信号点を使えば、さ
らに別の2次元空間が構成される。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】図1は、本発明の多値記録再生装置を用い
て構成した磁気記録装置のブロック図である。まず記録
されるべき2値基底のディジタルデ―タ列の主デ―タ列
が、ディジタル・基底信号成分変換部1に入力される。 このディジタル・基底信号成分変換部1は、入力された
主デ―タ列をN次元信号空間におけるM個の信号点に割
り当て、各座標軸の値、即ち前記N次元信号空間を構成
するN個の互いに直交関係にある基底信号の成分値を、
多値レベルに対応した符号として出力する。
【0021】ここで、前記M個の信号点に割り当てる場
合は、L(= log2 M)ビットずつ、入力主デ―
タ列を区切り、Lビットで表現できるM個の符号を信号
点と1対1に対応するよう割り振るのである。例えば、
L=3ビットを選択すると、信号点はM=23 =8個
が与えられ、これらをN=3の3次元信号空間に割り当
てると、図2(a)に示すような信号点配置の例が考え
られる。
【0022】まず互いに直交関係にある基底信号φ1 
,φ2 ,φ3 で構成される3.元信号空間に8個の
信号点S1 〜S8 が設定されている。信号点S1 
〜S8 は位置ベクトルS1 〜S8 で表示すると、
      ベクトルSi =(x1 φ1 ,x2 
φ2 ,x3 φ3 )      …(1)    
        ここで、x1 ,x2 ,x3 :成
分値,i=1,2,…,8  のように表わせ、x1 
,x2 ,x3 =±1の値をとるものとすると、信号
点それぞれを表わす、基底信号の成分値x1 ,x2 
,x3 の組み合わせは、8個であり、これら8個で個
々の信号点の空間上の位置を示すことができる。
【0023】前記ディジタル・基底信号成分変換部1は
、このように主デ―タ列を3ビットずつ区切り、基底信
号成分(x1 ,x2 ,x3 )を出力する。また、
本実施例では、前記信号点空間を2種類に独立させて設
定することができる。
【0024】図1に示した前記ディジタル・基底信号成
分変換部1の出力I及びQは、それぞれの空間における
信号点に対応した基底信号成分である。このとき、2種
類の独立N次元空間に設定された2M個の信号点で表わ
される主デ―タ列は、2Lビットである。前記ディジタ
ル・基底信号成分変換部1における変換周期Tは、主デ
―タ列を通常に磁気記録媒体及び、記録再生系で記録で
きる最短記録波長λの1/2に相当する時間である。 尚、前記ディジタル・基底信号成分変換部1からは、周
期Tのクロック信号2が変換周期Tと同期して出力され
る。
【0025】そして前記ディジタル・基底信号成分変換
部1から出力されるクロック信号2は、多次元チャ―プ
波発生切換部3に入力され、後段の1〜Nの多次元チャ
―プ波発生部4に対し、順次、多次元チャ―プ波の発生
タイミングを与える発生制御信号が供給される。それと
同時に、後段の1〜N基底信号成分列発生部5にも、順
次基底信号を発生するタイミングを与える発生制御信号
が供給される。
【0026】これら発生制御信号は、クロック周期T毎
に1〜Nを循回するように、1〜Nの多次元チャ―プ波
発生部4並びに基底信号成分列発生部5から、それぞれ
出力される信号の発生タイミングを与える。1〜Nの多
次元チャ―プ波発生部4は、個々に同帯域、同持続時間
を有するが、互いに直交関係にある2つの多次元チャ―
プ波信号が発生できる一対のチャ―プ波発生部から成る
。これら2つのチャ―プ波発生部の一方を、“I”、他
方を“Q”とすると、前記多次元チャ―プ波発生部4は
、“1−I,Q、2−I,Q,…、N−I,Q”から構
成される。
【0027】そして1〜NのIから発生されるチャ―プ
波は、全て同波形信号であり、また1〜NのQから発生
されるチャ―プ波は、全て同波形信号である。従って、
発生するチャ―プ波信号は、2種類のI及びQである。 ここで、多次元チャ―プ波発生部4で発生される多次元
チャ―プ波について説明する。多次元チャ―プ波とは、
通常定義されるチャ―プ波、即ち、時間軸に対し、ある
有限帯域を直線的にFM変調した波形信号を複数個連続
して結合させた波形信号である。また、それら複数のチ
ャ―プ波の個々の波形信号は、どれも互いに帯域を共有
することはないが、時間軸上での周波数推移は連続して
いるものとする。
【0028】そして図3は、前記多次元チャ―プ波の3
次元チャ―プ波について説明するための一例である。こ
の図で示されるチャ―プ波は、等しい持続時間tdを有
する3つのチャ―プ波φ1 ,φ2 ,φ3 をこの順
序で結合し、持続時間3tdを有する結合チャ―プ波と
なっている。このようなチャ―プ波φ1 ,φ2 ,φ
3 の帯域幅は、どれも△ωであるが、占有帯域は、φ
1 が−3/2  △ω〜−△ω/2、φ2 が−△ω
/2〜△ω/2、φ3 が△ω/2〜3/2  △ωと
なっている。
【0029】従って、φ1 ,φ2 ,φ3 は、周波
数面上での帯域が重なる部分はなく、互いに共有するこ
とはない。ただφ1 ,φ2 ,φ3 、それぞれは完
全に独立したチャ―プ波を形成しており、時間に対する
位相の変化の仕方は、どれも2次曲線状になることが、
この結合チャ―プ波の特徴である。これらの波形信号φ
1 ,φ2 ,φ3 は、時間軸上で見ても直交関係に
あり、周波数面上においても、それら帯域を共有するこ
とがないので、互いに直交関係にあり、前記多次元信号
空間を構成できる。 この場合φ1 ,φ2 ,φ3 が構成する信号空間は
、3次元となる。
【0030】尚、前記持続時間3tdをもつ、結合チャ
―プ波である多次元チャ―プ波信号の帯域幅は、3△ω
となり、最高周波数は、3/2△ωとなるが、この最高
周波数は、記録再生系の周波数特性上、減衰等を考慮し
て実用上支障のない値が決定される。
【0031】前記多次元チャ―プ波発生部4で発生する
多次元チャ―プ波信号は、多次元チャ―プ波発生切換部
3から、ひとたび発生制御信号により発生命令が与えら
れると、持続時間3tdの間、その信号を出力すること
になる。
【0032】従って、1つの多次元チャ―プ波発生部か
ら多次元チャ―プ波を発生開始すると、同発生部からは
少なくとも持続時間3tdの間は、多次元チャ―プ波を
発生することが不能となる。1〜Nの多次元チャ―プ波
発生部4からは、この順序でクロック周期T毎に出力さ
れるので、多次元チャ―プ波発生部はN=3td/T個
必要になる。
【0033】前述したディジタル・基底信号成分変換部
1から出力される2種類の基底信号成分I(x1 ,x
2 ,x3 )及びQ=(y1 ,y2 ,y3 )は
、基底信号成分列発生部5−I及び5−Qにそれぞれ入
力され、一旦デ―タ蓄積された上で、発生開始のタイミ
ングを、対応する多次元チャ―プ波発生開始と同期した
上で、多次元チャ―プ波を構成する3つのチャ―プ波、
即ち基底信号φ1 ,φ2 ,φ3 の持続時間tdを
周期として出力される。
【0034】1〜Nの基底信号成分列発生部5−I及び
5−Qから出力される基底信号列は、図1に示されるよ
うに、対応する1〜Nの多次元チャ―プ波発生部4のI
及びQから出力される多次元チャ―プ波信号と、それぞ
れ1〜Nの乗算器6のI及びQにより乗算して出力され
る。
【0035】1〜Nの乗算器6−I,Qから出力される
信号のようすを図2(b)に示す。この場合、φ1 ,
φ2 ,φ3 及びこれら基底信号と直交関係にあるも
う一方の基底信号ξ1 ,ξ2 ,ξ3 の持続時間t
dは、ディジタル・基底信号成分変換部1から発せられ
るクロック周期Tの1/2に設定されている。これは後
で述べるが、原理上波形干渉を起こさないためである。
【0036】1〜Nの乗算器6−I,Qから出力された
信号は、IとQがそれぞれ加算器7によって加算され、
加算された信号は合成演算器8により、合成され合成信
号となる。合成信号は、記録アンプ9を通り、磁気記録
系10により磁気記録媒体(磁気テ―プ・磁気ディスク
等)11に記録蓄積される。
【0037】前記磁気記録媒体11に蓄積された信号、
即ち合成信号は再び磁気記録系10により再生され、再
生アンプ12を介してI及びQの相関部13に同時に入
力される。各相関部13は、入力された合成液を遅延し
た遅延信号と、前記多次元チャ―プ波発生部4のI及び
Qにより発生する多次元チャ―プ波を基底信号成分列発
生部5−I及び、5−Qで発せられる基底信号列と乗算
器6−I及び6−Qで乗算して出力される信号の相互相
関演算を行なう。
【0038】この実施例においては、先に示したように
ディジタル・基底信号成分変換1で、8点の信号点に主
デ―タ列の3ビットデ―タを割り当てた。これが2種類
用意されるので、乗算器6から出力される信号ij (
t) 及びqj (t) (j=1,2,…,8)は、
図4に示す計16個のパタ―ンである。ただし、信号点
空間I及び信号点空間Qの信号点に対応する信号を、そ
れぞれij (t) 及びqj (t) と表わす。
【0039】次に相関部13において行なわれる処理の
原理的説明を図5を使って行なう。再生アンプ12を介
して出力される合成波をf(t) とすると、f(t)
 は、図4に示される如く、成分列x1 ,x2 ,x
3 がつくる8つのパタ―ンのいずれかが基底信号φ1
 ,φ2 ,φ3 の係数としてかかった信号が、周期
Tずつずれて重畳されたものである。また同様に、成分
列y1 ,y2,y3 がつくる8つのパタ―ンのいず
れかが基底信号ξ1 ,ξ2 ,ξ3 の係数としてか
かった信号も、周期Tずつずれて重畳されている。先述
のように、φ1 ,φ2 ,φ3 またはξ1 ,ξ2
 ,ξ3 は互いに直交関係にあるため互いの内積が零
であることを考慮すれば、(2)式として、             φi (nT)*φj (n
T)=0(i≠j)  若しくは、φi (nT)*φ
j (nT)=1(i=j)            
ξi (nT)*ξj (nT)=1(i=j)   
       …(2)  及び、    ξi (n
T)*ξj (nT)=0(i≠j)  ここで、*…
相関演算を示す。n=0,1,2,…,i,j=1,2
,3,…,8としても、一般性を失なわない。
【0040】 さらに、        φi (nT)*ξi (n
T)=0                …(3)で
ある。
【0041】従って、合成波f(t) とi1 (t)
 〜i8 (t) を同時に相関演算すると、f(t)
に含まれる任意のφ1 ,φ2 ,φ3 とi1 (t
) 〜i8 (t) のφ1 ,φ2 ,φ3 とは、
時間Tの間だけ、相関値をもち、その次の時間Tの値は
、前記f(t) の任意のφ1 ,φ2 ,φ3 の次
にくるφ1 ,φ2 ,φ3 との相関値をもつことに
なる。つまり、f(t) に含まれるφ1 ,φ2 ,
φ3 とi1 (t) 〜i8 (t) のφ1 ,φ
2,φ3 とは、時間T毎に相関値をもつことになり、
それを適切なタイミングでT間隔毎にリサンプリングし
た値は、f(t) に含まれるφ1 ,φ2 ,φ3 
とi1 (t) 〜i8 (t) のφ1 ,φ2 ,
φ3 との内積値になる。
【0042】即ち、f(t) に含まれるφ1 ,φ2
 ,φ3 は、係数x1 ,x2 ,x3 が、その基
底信号φ1 ,φ2 ,φ3 の成分値としてかかって
いるので、結局相関演算を施こし、T毎にリサンプリン
グした値は、f(t) に含まれるφ1 ,φ2 ,φ
3 の係数をx1 ′,x2 ′,x3 ′とすると、       Ci (nT)=x1 ′・x1 +x2
 ′・x2 +x3 ′・x3   …(4)ここで、
x1 ′,x2 ′,x3 ′及びx1,x2 ,x3
 は図4に示した、いずれかのパタ―ンをとる。
【0043】qi (t) の相関も同様で     
 Cq (nT)=y1 ′・y1 +y2 ′・y2
 +y3 ′・y3   …(5)y1 ′,y2 ′
,y3 ′及びy1 ,y2 ,y3 は図4に示した
、いずれかのパタ―ンをとる。
【0044】前述したように、基底信号成分I=(x1
 ,x2 ,x3 )及び、Q=(y1 ,y2 ,y
3 )は、各信号点空間上の信号点の位置ベクトルSI
i(i=1,2,〜,8)及びベクトルSQj(j=1
,2,〜,8)の成分を与える。
【0045】前記ディジタル・基底信号成分変換1にお
いて、設定された信号点ベクトルSIiとベクトルSQ
jに対して、再生された信号点の位置ベクトルをベクト
ルSIi′(x1 ′,x2 ′,x3 ′)及びベク
トルSQj′(y1 ′,y2 ′,y3 ′)とすれ
ば、設定された信号点と再生された信号点の信号点間距
離を最小にするものが、確率的に最も高い信頼度で、記
録された信号点を表わすとして判断できる。つまり、再
生されたある信号空間上のベクトルSIi′及びベクト
ルSQj′に対し、  dIk2 =|ベクトルSIi
′−ベクトルSIk|2     (k:1,2,…,
8)  又は、   dQk2 =|ベクトルSQj′−ベクトルSQk
|2     (k:1,2,…,8)       
                         
                         
 …(6)を求め、kに対し、dIk2 又はdQk2
 が最も小さくなるものを、記録信号点として判定すれ
ばよい。また、  dIk2 =|ベクトルSIi′|
2 +|ベクトルSIk|2 −2ベクトルSIi′・
ベクトルSIk   又は、   dQk2 =|ベクトルSQj′|2 +|ベクト
ルSQk|2 −2ベクトルSQj′・ベクトルSQk
                         
                       …(
7)である。k=1,2,…,8に対し、同時にdIk
2 又はdQk2 を比較するとき、|ベクトルSIi
′|2 及び|ベクトルSQj′|2 は、共通して比
較される項だから、比較から除いても構わない。
【0046】従って、dIk2 又はdQk2 は、 
 dIk2 =|ベクトルSIk|2 −2ベクトルS
Ii′・ベクトルSIk  dQk2 =|ベクトルS
Qj|2 −2ベクトルSQj′・ベクトルSQk  
…(8)をk=1,2,…,8に対し、同時比較し、最
小のものを判定すれはよいことになる。ここで、ベクト
ルSIi′・ベクトルSIk及び、ベクトルSQj′・
ベクトルSQkは、前記Ci (nT)及びCq (n
T)に他ならず、dIk2 又はdQk2 は、       dIk2 =|ベクトルSIk|2 −2
Ci (nT)      dQk2 =|ベクトルS
Qk|2 −2Cq (nT)           
 …(9)と書き直せる。又、|ベクトルSIk|2 
及び|ベクトルSQk|2 は、既知であり本実施例の
場合、    Ek =|ベクトルSIk|2 =|ベ
クトルSQk|2 =12 +12 +12 =3  
                         
                         
          …(10)であることは明確であ
る。
【0047】従って、図1に示す相関部13及び、相関
部13からの出力信号をT間隔でリサンプリングする標
本化部14は、式(9)におけるCi (nT)及びC
q (nT)を求め、その標本化信号に対し、加算器1
5にて|ベクトルSIk|2 又は|ベクトルSQk|
2 を加算演算することにより、その出力信号は、dI
k2 又はdQk2 を与える。
【0048】それら出力信号をdIk2 は、比較判定
部16−Iにて、dQk2 は比較判定部16−Qにて
、k=1,2,〜,8について同時に比較判定し、それ
ぞれ最小値を与えるベクトルSIk及びベクトルSQk
を出力する。
【0049】比較判定部16にて、判定された信号点は
、信号点・ディジタル変換部17に入力され、対応する
2値基底ディジタルデ―タに変換され、記録した主デ―
タ列が復元される。
【0050】このように、本発明の多値記録再生装置で
は、磁気記録面上に於いて、多値デ―タを2値基底ディ
ジタルデ―タと等しい物理的密度で記録できるため、デ
―タそのものの高密度記録ができる。高密度化に際して
、本発明では、多次元信号空間を形成できる多次元チャ
―プ波を用いるため、単に振幅レベルを分割して多値化
する多値記録装置、即ち次元的言い方をすれば、1次元
信号空間に信号点を配置する方法に比べ信号点距離を、
より大きく離すことができ、結果信号点識別に於ける誤
り率を低減できる。従って、誤り率の低減は、見かけ上
伝送路のSN比を向上させ、多値記録における高密度化
を可能にする。
【0051】高密度化手法として、狭トラック化や線記
録密度を向上させるには、記録再生するための構成要素
(メカニカルな構成要素や記録媒体)の改善が必要にな
るが、本発明では記録変調、そのもので高密度化が達成
できるので、前述したような改善は不要となる。
【0052】また、前述したような改善がなされれば、
さらなる高密度化が本発明によって実現できる。
【0053】本発明では、直交する多次元チャ―プ波に
より直交振幅変調が行なわれているため、通常直交振幅
変調法に於いて、復調時に必要な搬送波の位相同期信号
が不要となり、デ―タ以外の不要な信号を記録する記録
面積をとる必要はない。
【0054】さらに、多値化デ―タをチャ―プ波という
時間分散した波形信号に対応させており、記録媒体の欠
陥等による局部的デ―タ誤りを引き起こす要因に対して
は、検出誤りの影響を受け難くすることができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、磁
気記録再生系の有限なSN比で規制される誤り率を効果
的に低減する多値記録装置並びに再生装置を提供するこ
とにより、高密度記録及び1又は再生を実現する多値記
録再生装置提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の多値記録装置並びに
再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2(a)は、3次元信号空間における信号点
配置の一例を示した図、同図(b)は多次元チャ―プ波
を重畳した記録信号を説明するための図である。
【図3】図3は、3次元チャ―プ波信号を説明するため
の図である。
【図4】図4は、3次元信号空間の信号点を表わすチャ
―プ波のパタ―ンを示す図である。
【図5】図5は、再生信号から、信号点を検出し判定す
る原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1…ディジタル・基底信号成分変換部、2…変換クロッ
ク周期、3…多次元チャ―プ波発生切換部、4…多次元
チャ―プ波発生部、5…基底信号成分列発生部、6…乗
算器、7…加算器、8…合成演算器、10…磁気記録系
、11…磁気記録媒体、13…相関部、14…標本化部
、16…比較判定部、17…信号点・ディジタル変換部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  入力したディジタルデ―タ列を所定ビ
    ットに区分し、区分されたデ―タ列を、前記所定ビット
    のビット数により数の定まる多値信号点を多次元信号空
    間に配置し、前記所定ビットに対応する多値信号点の前
    記多次元信号空間を構成する複数の直交軸の座標値を出
    力する変換手段と、前記変換手段により出力された出力
    値を、直線的に周波数変調がかけられると共に略同一持
    続時間、略同一帯域幅を有し、且つ帯域が独立した複数
    個のチャ―プ波信号が結合されて成る多次元チャ―プ波
    信号に対応づけ、前記変換手段により出力された出力値
    が得られる毎に前記多次元チャ―プ波信号の個々の振幅
    を選択的に制御して独立チャ―プ波信号として制御し、
    発生する独立チャ―プ波信号発生手段と、前記独立チャ
    ―プ波信号発生手段から発生された独立チャ―プ波信号
    を合成して出力する信号合成手段と、前記信号合成手段
    からの合成波信号を記録媒体に記録する記録手段とを具
    備することを特徴とする多値記録装置。
  2. 【請求項2】  入力したディジタルデ―タ列を所定ビ
    ットに区分し、区分されたデ―タ列を、前記所定ビット
    のビット数により定まる数の多値信号点を多次元信号空
    間に配置し、前記所定ビットに対応する多値信号点の前
    記多次元信号空間を構成する複数の直交軸の座標値を出
    力して変換する変換手段と、前記変換手段により出力さ
    れた出力値を直線的に周波数変調のかけられると共に略
    同一持続時間、略同一帯域幅を有し、且つ帯域が独立し
    た複数個のチャ―プ波信号が結合されて成る多次元チャ
    ―プ波信号及び前記チャ―プ波信号に直交するもう一方
    の多次元チャ―プ波信号に対応づけ、前記変換手段によ
    り出力された出力値が得られる毎に選択的に前記2種類
    の多次元チャ―プ波信号の個々の振幅を選択的に制御し
    て独立チャ―プ波信号として制御し、発生する独立チャ
    ―プ波信号発生手段と、前記独立チャ―プ波信号発生手
    段から発生された独立チャ―プ波信号を合成して出力す
    る信号合成手段と、前記信号合成手段からの合成波信号
    を記録媒体に記録する記録手段とを具備することを特徴
    とする多値記録装置。
  3. 【請求項3】  多値信号点に対応付けて記録された、
    直線的に周波数変調のかけられた略同一持続時間、略同
    一帯域幅を有し、且つ帯域が独立した数個のチャ―プ波
    信号を結合して成る多次元チャ―プ波信号の合成信号を
    記録媒体から再生する再生手段と、前記再生手段により
    再生された合成波信号を、前記多次元チャ―プ波信号を
    構成して表せる多値信号点に対応する複数の全多次元チ
    ャ―プ波信号に対し、同時に各々相互相関演算する相関
    手段と、前記相関手段により得られた波形信号を適切な
    時刻で標本化し、標本化した値に前記相関手段に於て相
    関演算を施した多時限チャ―プ波信号の2乗積算した値
    を個々に加算する加算手段と、前記加算手段により出力
    される出力値を比較判定することにより再生された信号
    点と記録時に設定された前記多値信号点との信号点間距
    離を最小にする多値信号点を判定する判定手段と、前記
    判定手段により判定された多値信号点をディジタルデ―
    タ列に変換して出力する変換手段とを具備することを特
    徴とする多値再生装置。
JP3080122A 1991-04-12 1991-04-12 多値記録装置及び多値再生装置 Withdrawn JPH04313861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3080122A JPH04313861A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 多値記録装置及び多値再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3080122A JPH04313861A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 多値記録装置及び多値再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04313861A true JPH04313861A (ja) 1992-11-05

Family

ID=13709406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3080122A Withdrawn JPH04313861A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 多値記録装置及び多値再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04313861A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009165080A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Oki Semiconductor Co Ltd デジタル変調装置及び方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009165080A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Oki Semiconductor Co Ltd デジタル変調装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3130345B2 (ja) 記録担体上にデジタル情報信号を記録する装置及び方法
JP3638616B2 (ja) 記録担体上にデジタル情報信号を記録するための装置
JP2996612B2 (ja) ディジタル信号記録装置
JPH0296982A (ja) Mスクランブル回路
JPH06325493A (ja) ディジタル信号処理装置
US5432651A (en) Data conversion device and recording/reproduction apparatus
US5255128A (en) Apparatus for detecting digital data
JP2576532B2 (ja) ディジタル信号記録再生装置
JPH04313861A (ja) 多値記録装置及び多値再生装置
US4420776A (en) PSK Modulation in AC bias data recording
US5602547A (en) Data conversion apparatus and encoding apparatus
US5859600A (en) Apparatus for modulating digital data and adding control data
JPH0568066A (ja) 多値記録再生装置
JPH08227559A (ja) ディジタル信号変調装置
JP2783177B2 (ja) 光ディスク装置
JPH05110445A (ja) 多値記録再生装置
US5898531A (en) Signal processing apparatus for digitally modulating input data
JPH04313863A (ja) クロック信号再生装置
JP2648334B2 (ja) 磁気記録方式
JP2637644B2 (ja) 情報変換方法及びパイロット信号生成方法及び回転磁気ヘッド装置
JP3610089B2 (ja) ディジタル変調回路及びディジタル記録装置
JP2512069B2 (ja) ディジタル磁気記録再生装置
JPH0319171A (ja) ディジタル信号磁気記録再生装置
JPH06236536A (ja) 情報変換装置及び記録再生装置
JPH04155660A (ja) 多値記録再生方式

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980711