JPH04312544A - ジフェニルエーテルの製造法 - Google Patents

ジフェニルエーテルの製造法

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JPH04312544A
JPH04312544A JP4004309A JP430992A JPH04312544A JP H04312544 A JPH04312544 A JP H04312544A JP 4004309 A JP4004309 A JP 4004309A JP 430992 A JP430992 A JP 430992A JP H04312544 A JPH04312544 A JP H04312544A
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JP
Japan
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diphenyl ether
catalyst
ether according
producing diphenyl
acid
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Application number
JP4004309A
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English (en)
Inventor
Robert A Buchanan
ロバート エイ ブキャナン
Jeffrey S Stults
ジェフリー エス スタルツ
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Occidental Chemical Corp
Original Assignee
Occidental Chemical Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/49Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton
    • C07C255/54Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton containing cyano groups and etherified hydroxy groups bound to the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/30Preparation of carboxylic acid nitriles by reactions not involving the formation of cyano groups

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、芳香族ニトロ化合物か
らニトロ基置換ジフェニルエーテルを製造する方法に関
するものである。 【従来の技術】ニトロ基置換ジフェニルエーテルは、ア
ミノ基置換基ジフェニルエーテルの合成に用いる中間体
として有用であり、このアミノ基置換基ジフェニルエー
テルは、ポリマー、染料及び可塑剤等の各種市販製品を
合成する中間体として有用なものである。例えば、これ
らは容易に還元されて、ポリイミド樹脂の製造に有用な
ジアミン類を生成する。R.L.Markezich 
及び O.S. Zamek の論文(J. Org.
 Chem. vol. 42, 3431, (19
77)) は、DMF 、ジメチルスルホキシド又はN
−メチルピロリドンなどを溶媒とし、フッ化カリウム、
亜硝酸カリウム又は亜硝酸ナトリウムを含む4−ニトロ
 −N−メチルフタルイミドの溶液を、142 〜19
0 ℃に加熱することにより、4,4’− オキソビス
 (N−メチルフタルイミド) が収率78%に達する
ほど生成することを開示する。さらに著者らは、フッ化
カリウム及び亜硝酸カリウムのいずれもが、4−ニトロ
無水フタル酸から対応するジフェニルエーテルを製造す
る場合に、有効でないと記載している(J. Org.
 Chem. Vol. 42, 3435, (19
77)) 。 【0002】ドイツ特許第 2,037,781号 (
ダーウェント受入れ番号72−10017t/07) 
は、極性有機溶媒中で亜硝酸ナトリウムとともに 10
0〜220 ℃で反応させた場合、パラ−ニトロベンゾ
ニトリルが4,4’− オキソビス (ベンゾニトリル
) を生成することを開示する。日本国特許第80−2
4125号 (ケミカルアブストラクト93:1678
85zに要約されている。) は、1,4−ジニトロベ
ンゼンを、極性有機溶媒中でアルカリ金属塩又はアルカ
リ金属水酸化物とともに処理することにより、4,4’
− ジニトロジフェニルエーテルが生成することを開示
する。1−シアノ −4−ニトロベンゼンで同様の反応
を行っても4,4’− ジシアノジフェニルエーテルが
生成する。日本国特許第78−90230号 (ケミカ
ルアブストラクト90:22570w に要約されてい
る。) は、パラ置換ニトロベンゼンを、相間移動触媒
の存在下でアルカリ金属亜硝酸塩又はアルカリ土類金属
亜硝酸塩ととも反応させ、パラ置換ジフェニルエーテル
を生成することを開示する。ここに記載されているパラ
置換基はニトロ基及びシアン基である。さらに、同様の
反応が1,2−ジニトロ −4−メチルベンゼンについ
て報告されている。この場合、置換されるニトロ基はメ
チル置換基に対しパラのものであって、メタのニトロ基
ではなく、したがって、この生成物は、2,2’−ジニ
トロ −4,4’− ジメチルジフェニルエーテルであ
る。 【0003】米国特許第 4,558,164号は、極
性有機溶媒中で、触媒として安息香酸又は酢酸のような
カルボン酸の塩及び試薬として炭酸カリウム又は炭酸ナ
トリウムを使用して、オルト又はパラ−ニトロクロロベ
ンゼン、あるいはオルト又はパラ−ニトロフルオロベン
ゼンを対称性ジニトロフェニルエーテルに変える方法を
開示する。 この反応において、出発物質の2分子のハロゲン原子が
酸素と置換し、ジフェニルエーテルを生成する。このニ
トロ基は縮合していない。米国特許第 4,933,4
69号は、ニトロフタルイミド化合物を、アルカリ金属
のカルボキシレート及び相間移動触媒の存在下、非極性
有機溶媒中で加熱することにより、オキソビスフタルイ
ミドを製造する方法を開示する。このアルカリ金属のカ
ルボキシレートは、ニトロフタルイミド (10〜50
0 モル%) 1モルあたり約0.1 〜約5モルの範
囲となるようにし、相間移動触媒は、2.5 〜30モ
ル%の範囲内で使用することができる。記載されている
相間移動触媒はジオルガノアミノピリジニウム塩である
。本願と同時に継続中の米国特許出願第 594,47
9号は、3,5−ジニトロベンゾトリフルオリドを、水
及びフッ化カリウム又はフッ化セシウム約2当量 (生
成物の重さを基準として) の存在下、有機溶媒中で反
応させることにより、1,1’− オキソビス (3−
トリフルオロメチル −5−ニトロベンゼン) が生成
することを開示する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、芳香族ニト
ロ化合物からニトロ基置換ジフェニルエーテルを製造す
る方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】本発明は、安息香酸、置
換安息香酸、脂肪族カルボン酸、並びに安息香酸及び脂
肪族カルボン酸のアルカリ金属塩を、無機塩基の存在下
で、触媒として作用させ、芳香族ニトロ化合物を縮合さ
せて、対称性芳香族エーテルを生成させるものである。 【0005】驚くべきことに、安息香酸、置換安息香酸
、C2〜C14の脂肪族カルボン酸、及びここに列挙し
た酸のアルカリ金属塩を、無機塩基の存在下で、触媒と
して作用させると、下記の式で表される芳香族ニトロ化
合物が縮合し、 【化7】 下記の式で表される対称性芳香族エーテルを生成するこ
とが見出された: 【化8】 【0006】X又はYあるいは双方とも電子求引基であ
り、ニトロ基に対しオルト、メタ又はパラに配向するこ
とができる。X及びYは相互独立に選んでよく、同じも
のである必要はない。電子求引基に関し唯一要求される
ことは、反応条件において副反応を受けないということ
である。X及びY置換基として適当な基は次のとおりで
ある: CN, COOH, COOR, CHO, 
COR, NO2, NR3+ , CF3 等である
。Xがニトロ基のような著しく強い電子求引基である場
合、Yは水素にしてよい。X及びYの双方ともCOOH
基である場合は、これらの基は他方に対しオルトであり
、無水物の形態で存在する。したがって、ニトロ無水フ
タル酸を縮合してオキシジ無水フタル酸を生成すること
ができる。カルボキシレートの触媒的置換を受けるニト
ロ芳香族化合物には次のものがある: 1,4−ジニト
ロベンゼン、1,3−ジニトロベンゼン、3,5−ジニ
トロベンゾトリフルオリド、N−メチル −4−ニトロ
フタルイミド、4−ニトロベンゾニトリル(4NBN)
、4−ニトロベンゾトリフルオリド及び4−ニトロ無水
フタル酸である。 【0007】置換基は、ニトロ基の置換を立体的に阻害
するほど大きくてはならず、かつ反応条件下でカルボキ
シレートと反応してはならない。ハロゲンは一般に適当
な置換基ではない。その理由はハロゲンが、置換を起こ
すことができる拮抗的部位を与えてしまうからである。 安息香酸又は置換安息香酸触媒は、5モル%未満から約
 0.1モル%の濃度で有効である。3,5−ジニトロ
ベンゾトリフルオリドのような幾つかの化合物は、触媒
が無くとも縮合する。しかし、この場合でも、触媒があ
ると反応速度は少なくとも2倍になり、かつそれにより
、さらに経済的に実施することが可能になる。多くの場
合、4−ニトロ無水フタル酸の縮合のような、縮合反応
は触媒なしでは難しい。無機塩基は、アルカリ金属の重
炭酸塩、炭酸塩及び水酸化物から選ぶことができる。一
般に、炭酸塩が好ましい塩基であり、かつ好ましい炭酸
塩は炭酸カリウムである。 【0008】本発明の縮合は、極性非プロトン性溶媒又
は非極性溶媒中において行うことができる。この縮合を
行うのが、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、N−
メチルピロリジノン、テトラメチル尿素、ヘキサメチル
ホスホルアミドのような極性非プロトン性溶媒中であれ
ば、可溶化剤又は相間移動剤は必要とされない。この縮
合を行うのが、例えば、1,2,4−トリクロロベンゼ
ン又は1,2−ジクロロベンゼンのような非極性溶媒中
であれば、クラウンエーテル、アンモニウム塩、ポリエ
チレングリコールエーテル及びホスホニウム塩のような
相間移動剤が必要となるであろう。本発明の反応は、ニ
トロ化合物の構造に応じて、80〜220 ℃の温度範
囲で行うことができる。一般に、この反応は、電子求引
基が、除去されるニトロ基に対しオルト又はパラである
化合物の方が、電子求引基が、除去されるニトロ基に対
しメタである化合物よりも低い温度で行うことができる
。したがって、溶媒としてジメチルスルホキシドを使用
し、1,4−ジニトロベンゼンからエーテルを生成する
反応は約90℃で行うことができるが、一方、1,3−
ジニトロベンゼンの同じ反応では、約160 ℃の温度
が必要となる。 【0009】基質分子(substrate mole
cule)の電子求引基がニトロ基である場合、二次的
な縮合が可能である。 この縮合はエーテルの生成後に起こり、かつ他のエーテ
ルの架橋による、残っているニトロ基の1個の置換を含
むものである。例えば、3,5−ジニトロベンゾトリフ
ルオリドを、触媒としてパラ−メトキシ安息香酸、塩基
として炭酸カリウムを加えてジメチルアセトアミド中で
縮合させた場合、2種の生成物を生成する。第1は、2
量体のエーテル, 1,1’− オキソビス (3−ト
リフルオロメチル −5−ニトロベンゼン)(II) 
及び第2は更に縮合した生成物、1,3−ジ (オキソ
 −3−トリフルオロメチル −5−ニトロフェニル)
  −5−トリフルオロメチルベンゼン(III) で
ある。 【化9】 【0010】化合物 IIIは広範囲の各種方法で容易
に還元することができる。この還元方法には、例えば、
活性炭触媒上でパラジウムの存在下に行うギ酸還元、活
性炭触媒上でパラジウムの存在下に水素で行う還元、鉄
及び塩酸で行う方法及び他の当業者に周知な方法がある
。生成する1,3−ジ (オキソ −3−トリフルオロ
メチル −5−アミノフェニル)  −5−トリフルオ
ロメチルベンゼンは、ポリイミドポリマーの生産に有用
である。これらのポリイミドは、望ましい電気的特性を
有し、それによりワイヤー及び他の目的物の絶縁、並び
に回路板の被覆などに利用すると有用である。このポリ
マーの生成は2工程の方法で行う。第1工程は二無水物
をビスエーテルジアミンと反応させ、一般に溶液に残る
ポリアミド酸を生成する。 次にこのポリアミド酸溶液を、加熱を含んでもよい硬化
工程で処理する。加熱を使用すると、溶媒は蒸発し、か
つこのポリアミド酸は水を遊離し最終的なポリイミドを
生成する。また、化学的方法により硬化を行うこともで
きる。ビスエーテルジアミンからポリイミドを製造する
のに適した二無水物には次のものがある: ビスフェノ
ールS二無水物、ビスフェノールA二無水物、チオジ無
水フタル酸、4,4’−オキシジ無水フタル酸、対称性
ビフェニル二無水物、非対称性ビフェニル二無水物、ピ
ロメリック酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物、レソルシノール二無水物、ヒドロキノン二
無水物である。形成されるポリイミドは、次の繰り返し
構造を有する: 【0011】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【0012】本発明の方法により製造されたエーテルは
、当業者に周知の方法で容易に分離できる。例えば、水
又は非極性有機溶媒のような、このエーテルがほとんど
溶けない溶媒を、反応混合物に加えることである。これ
によりこのエーテルは沈澱する。一方、この溶媒は部分
的に蒸発することがあるが、さらに溶媒を混合し、エー
テルを沈澱させる。本発明は、このエーテルを分離する
方法に属していないが、当業者にとって自明な分離及び
精製法を、本発明の方法とともに使用することができ、
このことは本発明の範囲、すなわち広がりから離れるも
のではない。 【0013】 【実施例】〔実施例1〕3,5−ジニトロベンゾトリフ
ルオリド(1.0g)(I)、炭酸カリウム(0.32
 g)及びパラ−メトキシ安息香酸2%を、ジメチルア
セトアミン(1.0ml) 中で、19時間加熱した。 この反応の間に試料を3回取り出した。2種の生成物が
生成されていた:1,1’− オキソビス (3−トリ
フルオロメチル −5−ニトロベンゼン)(II) 及
び1,3−ジ(オキソ −3−トリフルオロメチル −
5−ニトロフェニル)  −5−トリフルオロメチルベ
ンゼン(III) である。生成された化合物の割合 
(%) を、下記の表1に示した。この実施例は比較例
1と比べることができる。 【表1】                          
         表    1          
                      反応時
間   I       II       III 
      パラ−メトキシ      1時間   
92.7 %    7.8 %    −安息香酸2
%        2時間   83.5 %   1
6.5 %    −               
     19時間    5.8 %   80.8
 %    6.4 %   【0014】〔実施例2
〕4−ニトロベンゾニトリル(4−NBN, 0.52
 g, 3.54 mmol)、炭酸カリウム(0.2
8 g,1.1当量) 及び3−ニトロ安息香酸(0.
0105 g,0.02 当量) を、N−メチルピロ
リジノン(2.0ml) 中で、窒素雰囲気下において
150 ℃で加熱した。4時間経過後、4,4’− ジ
シアノジフェニルエーテルの収率は、36.9%であっ
た。比較例1は、3−ニトロ安息香酸触媒を使用せずに
、同様の実験を行った結果を示している。 【表2】                         表
    2              3−ニトロ安
息香酸触媒を用いた反応: (GC 領域%)  反応
時間    4−NBN(%)    エーテル (%
)      4−HBN(%)          
1時間     89.9         10.1
             0.0    2時間  
   77.6         19.2     
        3.2    4時間     57
.7         36.9          
   5.4    21時間      0.0  
       85.5            14
.5            4−NBN = 4−ニ
トロベンゾニトリルエーテル = 4,4’−ジシアノ
ジフェニルエーテル4−HBN = 4−ヒドロキシベ
ンゾニトリル【0015】〔実施例3〕1,4−ジニト
ロベンゼン(3.52 g, 20.5 mmol) 
及び炭酸カリウム(1.38 g, 10 mmol)
 を、ジメチルスルホキシド (8 ml)中で、約1
00 ℃で、5.8 時間加熱した。この反応物を冷却
し、水に注ぎ込んだ(20 ml) 。反応容器をさら
に10mlの水ですすぎ、このすすぎ液を加えた。この
合わせた水性懸濁液を一晩、置いた。固形物を集め、水
で洗浄し、乾燥すると、4,4’− ジニトロジフェニ
ルエーテル (純度63%) が2.35 g得られた
。 〔実施例4〕1,4−ジニトロベンゼン(3.52 g
, 20.5mmol) 、炭酸カリウム(1.38 
g, 10 mmol) 及び3−ニトロ安息香酸ナト
リウムヘミハイドレート(32 mg, 0.16 m
mol)を、ジメチルスルホキシド(8.0 ml)中
で、約100 ℃で、5.8 時間加熱した。この反応
物を冷却し、水に注ぎ込んだ(20 ml) 。反応容
器をさらに10mlの水ですすぎ、このすすぎ液を加え
た。この合わせた水性懸濁液を一晩、置いた。固形物を
集め、水で洗浄し、乾燥すると、4,4’− ジニトロ
ジフェニルエーテル (純度92%) が2.51g得
られた。 【0016】〔実施例5〕1,4−ジニトロベンゼン(
3.52 g, 20.5 mmol) 、炭酸カリウ
ム(1.38 g, 10 mmol) 及び4−クロ
ロ安息香酸(30 mg, 0.19 mmol)を、
ジメチルスルホキシド (8 ml)中で、約100 
℃で、5.8 時間加熱した。この反応物を冷却し、水
に注ぎ込んだ(20 ml) 。反応容器をさらに10
 ml の水ですすぎ、このすすぎ液を加えた。この合
わせた水性懸濁液を一晩、置いた。固形物を集め、水で
洗浄し、乾燥すると、4,4’− ジニトロジフェニル
エーテル (純度80%) が2.51 g得られた。 〔実施例6〕1,3−ジニトロベンゼン(1,3−DN
B, 2.5g, 15 mmol) 、炭酸カリウム
(1.03 g, 7.5 mmol)及びN−メチル
−2− ピロリジノン(10 ml) を、150 ℃
で、1.25時間加熱した。この温度を1時間で160
 ℃に上げ、次いで、170 ℃に上げて、そのまま3
.75時間維持した。この反応温度を180 ℃に上げ
、次いで、そのまま1時間維持した。 この反応をGCでモニターし、その結果を下記の表3に
示した。 【表3】 1,3−DNB = 1,3−ジニトロベンゼンDNE
 = 3,3’− ジニトロジフェニルエーテル【00
17】〔実施例7〕1,3−ジニトロベンゼン(2.5
 g, 15 mmol)、炭酸カリウム(1.03 
g, 7.5 mmol)及び4−クロロ安息香酸(7
8 mg, 0.5 mmol) 及びN−メチル−2
− ピロリジノン(10 ml)を、150 ℃で、1
.25時間加熱した。 この温度を1時間で160 ℃に上げ、次いで、170
 ℃に上げて、そのまま3.75時間維持した。この反
応温度を180 ℃に上げ、そのまま1時間維持した。 この反応をGCでモニターし、その結果を下記の表4に
示した。 【表4】 【0018】〔実施例8〕1,3−ジニトロベンゼン(
2.5 g, 15 mmol)、炭酸カリウム(1.
03 g, 7.5 mmol)、3−ニトロ安息香酸
ナトリウムヘミハイドレート(100 mg, 0.5
 mmol)及びN−メチル−2− ピロリジノン(1
0 ml) を、150 ℃で、1.25時間加熱した
。この温度を1時間で160 ℃に上げ、次いで、17
0 ℃に上げて、そのまま3.75時間維持した。この
反応温度を180 ℃に上げ、そのまま1時間維持した
。この反応をGCでモニターし、その結果を下記の表5
に示した。 【表5】 【0019】〔実施例9〕4−ニトロ無水フタル酸(2
0.2 g,含有量不明の3−ニトロ無水フタル酸を含
む、Kodak 社から入手した4−ニトロフタル酸か
ら製造した。) を、1,2,4−トリクロロベンゼン
中で225 ℃ (浴温度) に加熱した。4−クロロ
安息香酸(0.06 g)及び臭化テトラフェニルホス
ホニウム(0.38 g)を加え、次いで乾燥炭酸カリ
ウム(7.5 g)を加えた。225 ℃で1時間加熱
した後、オイル浴の温度を250 ℃に上げ、さらに1
.3 時間加熱した後、さらに4−クロロ安息香酸(0
.045 g) を加えた。この反応をGCでモニター
し、次の結果を得た。 【表6】                          
     表    6    反応時間    溶媒
  PAN+4−CBA  4−NO2PAN  3,
4’−ODPA  4,4’−ODPA   転換率 
   1.7 時間   69.3    1.7  
      18.2      0.2      
  0.3        2.7 %   2.8 
時間   67.4    1.6        2
3.1      1.48       1.20 
      6.5 %   3.7 時間   77
.9    1.8        18.0    
  1.82       1.88      17
.1 %   5.7 時間   71.6    1
.9        13.8      2.34 
      5.42      36.0 %   
PAN = 無水フタル酸 4−CBA = 4−クロロ安息香酸 4−NO2PAN =ニトロ無水フタル酸ODPA =
オキソジ無水フタル酸 【0020】〔比較例1〕3,5−ジニトロベンゾトリ
フルオリド(1.0 g)(I)及び炭酸カリウム(0
.32 g)を、ジメチルアセトアミン(1.0ml)
 中で、19時間加熱した。この反応の間に試料を3回
取り出した。2種の生成物が生成されていた: 1,1
’− オキソビス (3−トリフルオロメチル −5−
ニトロベンゼン)(II) 及び1,3−ジ (オキソ
 −3−トリフルオロメチル −5−ニトロフェニル)
−5−トリフルオロメチルベンゼン(III)である。 生成された化合物の割合 (%) を、下記の表に示し
た。この比較例は実施例1と比べることができる。 【表7】                          
       表    7            
                         
    I       II       III 
        触媒なし      1時間   9
5.3 %    4.7 %    −      
          2時間   92.8 %   
 7.1 %    −              
  19時間   51.1 %   40.5 % 
   3.7 %     【0021】〔比較例2〕
4−ニトロベンゾニトリル(0.52 g, 3.54
 mmol) 及び炭酸カリウム(0.28 g, 1
.1当量) を、N−メチルピロリジノン(2.0ml
) 中で、窒素雰囲気下において150 ℃で加熱した
。4時間経過後、この触媒を省略した場合の4,4’−
 ジシアノジフェニルエーテルの収率は、24.9%で
あった。実施例2は、触媒として3−ニトロ安息香酸を
加え、同様の実験を行った結果を示している。 【表8】

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ジフェニルエーテルの製造法であって
    、下記式の化合物を: 【化1】 (式中、X及びYは、H,  CN, COOH, C
    OOR, CHO, COR, NO2, NR3 +
    及びCF3 からなる群より選ぶことができる (但し
    、X及びYの双方が同時に Hでないことを条件とする
    。))、溶媒中で、アルカリ金属の炭酸塩、重炭酸塩及
    び水酸化物からなる群より選ばれる無機塩基が存在し、
    かつ安息香酸、置換安息香酸、C2〜C14の脂肪族カ
    ルボン酸及びこれらの酸のアルカリ金属塩からなる群よ
    り選ばれる触媒が存在する条件下で、加熱することを含
    む前記製造法。
  2. 【請求項2】  Xが COOH である場合、Yが 
    COOH であり、かつX及びYが他方に対しお互いに
    オルトの位置にあり、かつ無水物の形態で存在すること
    を条件に、X及びYが H, CN, NO2, CF
    3及びCOOHからなる群より選ばれる、請求項1記載
    の製造法。
  3. 【請求項3】  無機塩基が炭酸ナトリウムである請求
    項2記載のジフェニルエーテルの製造法。
  4. 【請求項4】  無機塩基が水酸化ナトリウムである請
    求項2記載のジフェニルエーテルの製造法。
  5. 【請求項5】  無機塩基が炭酸カリウムである請求項
    2記載のジフェニルエーテルの製造法。
  6. 【請求項6】  無機塩基が水酸化カリウムである請求
    項2記載のジフェニルエーテルの製造法。
  7. 【請求項7】  溶媒が極性非プロトン性溶媒である請
    求項2記載のジフェニルエーテルの製造法。
  8. 【請求項8】  触媒が安息香酸及び置換安息香酸から
    なる群より選ばれる請求項7記載のジフェニルエーテル
    の製造法。
  9. 【請求項9】  触媒が安息香酸である請求項8記載の
    ジフェニルエーテルの製造法。
  10. 【請求項10】  触媒が3−クロロ安息香酸である請
    求項8記載のジフェニルエーテルの製造法。
  11. 【請求項11】  触媒が4−クロロ安息香酸である請
    求項8記載のジフェニルエーテルの製造法。
  12. 【請求項12】  触媒が3−メチル安息香酸である請
    求項8記載のジフェニルエーテルの製造法。
  13. 【請求項13】  触媒が4−メチル安息香酸である請
    求項8記載のジフェニルエーテルの製造法。
  14. 【請求項14】  触媒が3−メトキシ安息香酸である
    請求項8記載のジフェニルエーテルの製造法。
  15. 【請求項15】  触媒が4−メトキシ安息香酸である
    請求項8記載のジフェニルエーテルの製造法。
  16. 【請求項16】  触媒が3−ニトロ安息香酸である請
    求項8記載のジフェニルエーテルの製造法。
  17. 【請求項17】  触媒が4−ニトロ安息香酸である請
    求項8記載のジフェニルエーテルの製造法。
  18. 【請求項18】  触媒がC2〜C14の脂肪族カルボ
    ン酸からなる群より選ばれる請求項7記載のジフェニル
    エーテルの製造法。
  19. 【請求項19】  触媒が安息香酸、置換安息香酸及び
    C2〜C14の脂肪族カルボン酸のアルカリ金属塩から
    なる群より選ばれる請求項2記載のジフェニルエーテル
    の製造法。
  20. 【請求項20】  非極性溶媒中において、相間移動触
    媒の存在下で行われる請求項1記載のジフェニルエーテ
    ルの製造法。
  21. 【請求項21】  触媒が安息香酸及び置換安息香酸の
    アルカリ金属塩からなる群より選ばれる請求項20記載
    のジフェニルエーテルの製造法。
  22. 【請求項22】  触媒が安息香酸のアルカリ金属塩で
    ある請求項21記載のジフェニルエーテルの製造法。
  23. 【請求項23】  触媒が3−クロロ安息香酸のアルカ
    リ金属塩である請求項21記載のジフェニルエーテルの
    製造法。
  24. 【請求項24】  触媒が4−クロロ安息香酸のアルカ
    リ金属塩である請求項21記載のジフェニルエーテルの
    製造法。
  25. 【請求項25】  触媒が3−メチル安息香酸のアルカ
    リ金属塩である請求項21記載のジフェニルエーテルの
    製造法。
  26. 【請求項26】  触媒が4−メチル安息香酸のアルカ
    リ金属塩である請求項21記載のジフェニルエーテルの
    製造法。
  27. 【請求項27】  触媒が3−メトキシ安息香酸のアル
    カリ金属塩である請求項21記載のジフェニルエーテル
    の製造法。
  28. 【請求項28】  触媒が4−メトキシ安息香酸のアル
    カリ金属塩である請求項21記載のジフェニルエーテル
    の製造法。
  29. 【請求項29】  触媒が3−ニトロ安息香酸のアルカ
    リ金属塩である請求項21記載のジフェニルエーテルの
    製造法。
  30. 【請求項30】  触媒が4−ニトロ安息香酸のアルカ
    リ金属塩である請求項21記載のジフェニルエーテルの
    製造法。
  31. 【請求項31】  触媒がC2〜C14の脂肪族カルボ
    ン酸からなる群より選ばれる請求項21記載のジフェニ
    ルエーテルの製造法。
  32. 【請求項32】  触媒が安息香酸、置換安息香酸及び
    C2〜C14の脂肪族カルボン酸のアルカリ金属塩から
    なる群より選ばれる請求項20記載のジフェニルエーテ
    ルの製造法。
  33. 【請求項33】  1,3−ジ (オキソ −3−トリ
    フルオロメチル −5−ニトロフェニル)−5−トリフ
    ルオロメチルベンゼン。
  34. 【請求項34】  1,3−ジ (オキソ −3−トリ
    フルオロメチル −5−アミノフェニル)−5−トリフ
    ルオロメチルベンゼン。
  35. 【請求項35】  下記の繰り返し構造を有するポリイ
    ミド: 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】
JP4004309A 1991-01-14 1992-01-14 ジフェニルエーテルの製造法 Pending JPH04312544A (ja)

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