JPH04312503A - ジアルキルアミノメチル基を有するポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体系抗菌・抗かび剤 - Google Patents

ジアルキルアミノメチル基を有するポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体系抗菌・抗かび剤

Info

Publication number
JPH04312503A
JPH04312503A JP10378291A JP10378291A JPH04312503A JP H04312503 A JPH04312503 A JP H04312503A JP 10378291 A JP10378291 A JP 10378291A JP 10378291 A JP10378291 A JP 10378291A JP H04312503 A JPH04312503 A JP H04312503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxystyrene
poly
group
antibacterial
nitrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10378291A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Uchibori
内堀 毅
Kazuo Kawada
河田 和雄
Hiroshi Fujiwara
寛 藤原
Teruyoshi Matsugami
松上 照喜
Osamu Matsumoto
理 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruzen Petrochemical Co Ltd filed Critical Maruzen Petrochemical Co Ltd
Priority to JP10378291A priority Critical patent/JPH04312503A/ja
Publication of JPH04312503A publication Critical patent/JPH04312503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カチオン性ポリ−p−
ヒドロキシスチレン誘導体を有効成分とする抗菌・抗か
び剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、ポリ−p−
ヒドロキシスチレンを基本ポリマーとし、それにアルキ
ル基の炭素数が6〜8であるジアルキルアミノメチル基
を導入したポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体、ある
いは該ジアルキルアミノメチル基を一定の4級化剤を用
いて第4級アンモニウム塩としたポリ−p−ヒドロキシ
スチレン誘導体、あるいは上記のような含窒素置換基と
ハロゲンとを導入したポリ−p−ヒドロキシスチレン誘
導体を有効成分とする抗菌・抗かび剤に関する。
【0002】細菌やかびがもたらす被害として、人間、
動物、植物等の病気や食物の腐敗は古くから詳しく知ら
れているが、現在では産業の高度化に伴いその被害は金
属、プラスチック、塗料、繊維、接着剤、電気・電子材
料、包装材料、水性潤滑油、木材加工品、化粧品等々広
範囲の分野に及び、その被害対策の重要性が高まってき
ている。本発明は、上記各種分野に幅広く適用できる高
分子系の抗菌・抗かび剤を提供するものである。
【0003】
【従来の技術】細菌やかびの発育を阻止または抑制する
抗菌・抗かび剤は、広い意味での殺菌剤の一分野である
。古くは、殺菌剤として、フェニル酢酸水銀などの有機
水銀化合物、トリブチル酢酸スズなどの有機スズ化合物
、ペンタクロルフェノールなどの有機塩素化合物等が多
用されたが、毒性の点から大きな社会問題となり、現在
では使用が禁止されている。これに代わり、硫黄や窒素
を含有する多種類の殺菌剤が開発されてきたが、これら
も、ほとんどが低分子化合物であって散逸して二次公害
を引き起こす危険があったり、毒性や抗菌性能等の点で
もまだ十分満足できないという問題がある。これらの問
題点を改良するものとして、最近、薬剤を高分子化する
試みがなされており、高分子の殺菌剤として例えばビニ
ルベンジルアンモニウム塩系、ビニルピリジニウム塩系
、ビグアニジン系等のカチオン性ポリマーがよく知られ
いる。これらの中で、ビグアニジン系のポリヘキサメチ
レンビグアニド塩酸塩(商品名:Proxel  IB
)は商品化されている数少ない例の一つである。文献(
例えば、川端、「高分子加工」37、574(1988
))によると、第4級アンモニウム塩とビグアニジン誘
導体は、上記のように高分子化することによって、殺菌
力が強められ、グラム陽性菌には優れた殺菌効果を示す
ものの、グラム陰性菌やかびに対しては、その分子量の
大小に関係なく、殺菌効果が著しく低いことが報告され
ている。
【0004】また、高分子の殺菌剤として、特開昭56
−120601号公報には、ポリ−p−ヒドロキシスチ
レン、その核にハロゲンまたはスルホン酸基を導入した
もの、そのフェノール性水酸基を塩としたもの、および
そのフェノール性水酸基をエーテル結合またはエステル
結合としたものが提案されているほか、「防菌防黴」8
、(9)、1(1980)には、ジメチルアミノメチル
基が核に導入されたポリ−p−ヒドロキシスチレンおよ
びそのジメチルアミノメチル基を臭化メチルで第4級ア
ンモニウム塩としたものの抗菌・抗かび特性が報告され
ている。上記特開昭56−120601号公報に示され
ているポリ−p−ヒドロキシスチレンおよびその誘導体
は、グラム陰性菌やかびに対しては相応の抗菌・抗かび
特性を示すが、グラム陽性菌に対しては抗菌活性を示さ
ない。また、上記文献「防菌防黴」に示されているジメ
チルアミノメチル基を有するポリ−p−ヒドロキシスチ
レンおよびその第4級アンモニウム塩は、ある程度の抗
かび活性を示すが、抗菌活性は非常に低い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の抗菌・抗かび剤の問題点を解決し、幅広い抗菌スペク
トルをもち、かつ不揮発性で持続性のある高分子系の抗
菌・抗かび剤を提供することにある。本発明の他の目的
は、環境汚染や生態流通系に異常を来すことなく、人体
に無害な抗菌・抗かび剤を提供することにある。本発明
のさらに他の目的は、熱、光等に対して安定で、長期間
変質することがなく、プラスチック、塗料、接着剤等の
各種適用対象材料に対する相溶性や分散性が良好である
ほか、適用対象材料の種類によってはそのマトリックス
ポリマーに対する反応性(架橋性)や触媒作用等の機能
をも発揮するいわゆる多機能性の抗菌・抗かび剤を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究した結果、ポリ−p−ヒドロ
キシスチレンを基本ポリマーとし、それにアルキル基の
炭素数が6〜8であるジアルキルアミノメチル基を導入
したポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体、あるいは該
ジアルキルアミノメチル基を一定の4級化剤を用いて第
4級アンモニウム塩としたポリ−p−ヒドロキシスチレ
ン誘導体、あるいは上記のような含窒素置換基とハロゲ
ンとを導入したポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体が
、幅広い抗菌スペクトルを有して優れた抗菌・抗かび活
性を示し、人体等に無害であって、当該ポリ−p−ヒド
ロキシスチレン誘導体を有効成分として用いれば上記諸
目的を達成できることを見出して本発明を完成した。 従来知られているジメチルアミノメチル基を導入したポ
リ−p−ヒドロキシスチレン誘導体あるいはその第4級
アンモニウム塩の抗菌・抗かび活性が非常に低いのに対
して、アルキル基の炭素数が6〜8であるジアルキルア
ミノメチル基を導入したポリ−p−ヒドロキシスチレン
誘導体あるいはその第4級アンモニウム塩が優れた抗菌
・抗かび活性を示すということは、興味深いことである
【0007】したがって、本発明の要旨は、一般式(I
【化4】 [式中、X1は臭素、塩素、および沃素から選ばれたハ
ロゲン原子である。Yは−CH2N(CnH2n+1)
2および
【化5】 (ただし、nは6〜8の整数であり、Rは炭素数1〜4
のアルキル基、ベンジル基およびp−クロルベンジル基
から選ばれた基であり、X2は臭素、塩素、沃素および
硫酸メチル基から選ばれたものであり、ただしX2が硫
酸メチル基のときRはメチル基である。)から選ばれた
含窒素置換基である。pは0または1の整数であり、q
は1または2の整数であって、qが1であるときpは0
または1であり、qが2のときpは0である。]で表わ
される構成単位を必須の構成単位とし、該必須の構成単
位以外の構成単位を含む場合は残余の構成単位が一般式
(II)
【化6】 [式中、X1は上記と同じであり、p´は0、1または
2の整数である。]で表わされる構成単位で主として構
成され、上記一般式(II)で表わされる構成単位を含
む場合は上記一般式(I)および一般式(II)で表わ
される各構成単位がランダムに結合され、重合度が5〜
1000であって、かつハロゲン(X1)のヒドロキシ
スチレン単位一つ当たりの導入個数が全ヒドロキシスチ
レン単位に対する平均値で0〜1.9個の範囲にあり、
含窒素置換基(Y)のヒドロキシスチレン単位一つ当た
りの導入個数が全ヒドロキシスチレン単位に対する平均
値で0.1〜2個の範囲にあり、該ハロゲンの平均導入
個数と該含窒素置換基の平均導入個数の合計が2個以下
である、含窒素置換基を有し、かつハロゲンの導入され
たまたは導入されていないポリ−p−ヒドロキシスチレ
ン誘導体を有効成分とする抗菌・抗かび剤に存する。
【0008】本発明の抗菌・抗かび剤で有効成分とする
ポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体においては、その
重合度は、5〜1000が適当であり、好ましくは10
〜500である。臭素、塩素、および沃素から選ばれた
ハロゲン(X1)が導入されているか否かは任意であっ
て、該ハロゲン(X1)のヒドロキシスチレン単位一つ
当たりの導入個数は、全ヒドロキシスチレン単位に対す
る平均値で0〜1.9個の範囲、好ましくは0〜1.5
個の範囲である。上記したアルキル基の炭素数が6〜8
であるジアルキルアミノメチル基およびその一定の第4
級アンモニウム塩から選ばれた含窒素置換基(Y)のヒ
ドロキシスチレン単位一つ当たりの導入個数は、全ヒド
ロキシスチレン単位に対する平均値で0.1〜2個の範
囲、好ましくは0.5〜1.5個の範囲である。ヒドロ
キシスチレン単位一つ当たりの含窒素置換基の平均導入
個数が0.1個以下では初期の抗菌・抗かび活性が期待
できない。ヒドロキシスチレン単位一つ当たりに導入し
得るハロゲン(X1)および/または含窒素置換基(Y
)の最大導入個数は、通常2個までである。言うまでも
ないが、例えば重合度5のポリ−p−ヒドロキシスチレ
ン誘導体においては、上記のとおり一般式(I)で表わ
される構成単位を必須の構成単位とするのであるから、
ヒドロキシスチレン単位一つ当たりの含窒素置換基の平
均導入個数は少なくとも0.2個となる。また、ジアル
キルアミノメチル基を第4級アンモニウム塩とするため
の4級化剤としては、炭素数1〜4のアルキルハライド
、ベンジルハライドおよびp−クロルベンジルハライド
から選ばれたアラルキルハライド、あるいはジメチル硫
酸が用いられる。上記アルキルハライドあるいはアラル
キルハライドのハロゲンは、塩素、臭素あるいは沃素で
ある。また、これらの4級化剤は一種を単独使用するほ
か、複数種を併用することも可能である。ジアルキルア
ミノメチル基を第4級アンモニウム塩とする度合は任意
であるが、通常ジアルキルアミノメチル基とその第4級
アンモニウム塩とが混在した状態で用いられる。
【0009】本発明に係わるポリ−p−ヒドロシキスチ
レン誘導体は、含窒素置換基(Y)のみが導入された誘
導体である場合、例えばヒドロキシスチレン単位一つ当
たりの含窒素置換基の平均導入個数が約0.5〜1.5
個の誘導体にあっては通常、下記の一般式(a)で表わ
される構成単位が0〜50モル%、一般式(b)で表わ
される構成単位が50〜90モル%および一般式(c)
で表わされる構成単位が0〜50モル%で主として構成
される(式中、Yは上記と同じである)。
【0010】
【化7】
【化8】
【化9】
【0011】また、含窒素置換基(Y)とハロゲン(X
1)とが導入された誘導体である場合、例えばヒドロキ
シスチレン単位一つ当たりの含窒素置換基の平均導入個
数とハロゲンの平均導入個数の合計が約1個以上の誘導
体にあっては通常、下記の一般式(a)で表わされる構
成単位が5〜20モル%、一般式(b)で表わされる構
成単位が10〜50モル%、一般式(c)で表わされる
構成単位が0〜50モル%、一般式(d)で表わされる
構成単位が10〜40モル%、一般式(e)で表わされ
る構成単位が0〜20モル%および一般式(f)で表わ
される構成単位が10〜80モル%で主として構成され
る(式中、X1およびYは上記と同じである。)。
【0012】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【0013】本発明に係わるポリ−p−ヒドロキシスチ
レン誘導体は、通常、次のようにして製造される。
【0014】まず、基本ポリマーとして用いるポリ−p
−ヒドロキシスチレンは、例えば特開昭48−2218
7号、同51−109097号、同52−23193号
、同52−31235号、同53−13694号、同5
3−52594号の各公報に示されている方法で調製す
ることができる。すなわち、p−ヒドロキシスチレンを
カチオン、ラジカルあるいは熱重合させることによって
調製され、重合条件を適宜選択することによって所望の
重合度のポリマーを得ることができる。また、p−メト
キシスチレンあるいはp−アシルオキシスチレン、例え
ばp−アセトキシスチレンをラジカル重合させた後、酸
またはアルカリで加水分解することによっても調製する
ことができる。基本ポリマーとして用いるポリ−p−ヒ
ドロキシスチレンの重合度は、5〜1000、好ましく
は10〜500とすべきである。
【0015】また、含窒素置換基とハロゲンとが導入さ
れた誘導体の製造に当たっては、一般的には、基本ポリ
マーのポリ−p−ヒドロキシスチレンを予めハロゲン化
する。このハロゲン化は、例えば特公昭52−3368
0号公報に示されているような方法、すなわちポリ−p
−ヒドロキシスチレンを、メタノールやハロゲン化炭化
水素等の溶媒中で、一般的なハロゲン化剤である臭素、
塩素、沃素等、あるいはN−ブロムコハク酸イミド、ク
ロラミンT等と反応させる方法で行うことができる。こ
のハロゲン化の反応条件を適宜選択することによって所
望のハロゲン化の度合の核ハロゲン化物を得ることがで
きるが、本発明に係わる誘導体を製造するためには、目
的の核ハロゲン化物のハロゲン化の度合を、ヒドロキシ
スチレン単位一つ当たりのハロゲンの平均導入個数が1
.9個以下であるようにすべきである。
【0016】上記基本ポリマーのポリ−p−ヒドロキシ
スチレンあるいはその核ハロゲン化物に含窒素置換基、
すなわちジアルキルアミノメチル基あるいはその第4級
アンモニウム塩が導入された本発明に係わるポリ−p−
ヒドロキシスチレン誘導体は、例えば特開昭49−10
992号公報に示されているような方法で製造すること
ができる。すなわち、ポリ−p−ヒドロキシスチレンあ
るいはその核ハロゲン化物と、アルキル基の炭素数が6
〜8であるジアルキルアミンとホルムアルデヒドとの所
定量を、エタノール、ジオキサン等の溶媒に溶解させ、
70〜120℃で所定時間反応させるいわゆるマンニッ
ヒ反応によって、ジアルキルアミノメチル基の導入され
たポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体が得られる。こ
の誘導体の製造に当たって、上記ホルムアルデヒドとし
ては、ホルマリン、パラホルムアルデヒド等も用いるこ
とができる。また、反応系に供するジアルキルアミンと
ホルムアルデヒドとの割合は、一般に、ジアルキルアミ
ン1モルに対してホルムアルデヒド0.5〜1.5モル
、好ましくは0.8〜1.2モルが適当である。また、
反応系に供するジアルキルアミンの量は、目的とする誘
導体の所望の含窒素置換基の導入率に応じて適宜選択さ
れる。この含窒素置換基の導入のための反応は一般にほ
ぼ化学量論的に進行する。また、目的とする誘導体にジ
アルキルアミノメチル基の第4級アンモニウム塩の導入
が望まれる場合は、一般に、上記のようにして得られた
ジアルキルアミノメチル基の導入されたポリ−p−ヒド
ロキシスチレン誘導体を、クロロホルム、ジメチルホル
ムアミド等の溶媒中で、4級化剤、すなわちメチル、エ
チル、プロピル、ブチル等の各アルキルの塩化物、臭化
物あるいは沃化物等のアルキルハライドあるいは塩化ベ
ンジルやp−クロル塩化ベンジル等のアラルキルハライ
ド、あるいはジメチル硫酸と40〜60℃で所定時間反
応させ、ジアルキルアミノメチル基を4級化することに
よって、該第4級アンモニウム塩の導入されたポリ−p
−ヒドロキシスチレン誘導体を得ることができる。この
ジアルキルアミノメチル基の4級化に当たって、4級化
の度合は必要に応じて任意に選択することができ、上記
4級化剤の使用量は所望の4級化の度合に応じて適宜選
択すれば良い。
【0017】また、含窒素置換基とハロゲンとが導入さ
れた本発明に係わる誘導体は、必要に応じて次のように
して得ることもできる。すなわち、かかる誘導体は、上
記のようにポリ−p−ヒドロキシスチレンをハロゲン化
した後にマンニッヒ反応によってジアルキルアミノメチ
ル基を導入して製造するのが一般的であるが、このハロ
ゲン化反応とマンニッヒ反応の順序を逆にして、マンニ
ッヒ反応によってジアルキルアミノメチル基を導入した
後にハロゲン化を行って製造することもできる。
【0018】また、本発明に係わるポリ−p−ヒドロキ
シスチレン誘導体の製造に当たり、基本ポリマーとして
用いられたポリ−p−ヒドロキシスチレンは、上記した
ようなハロゲン化反応、マンニッヒ反応、あるいは導入
されたジアルキルアミノメチル基の4級化反応に際し、
重合度等基本的構造は実質的に変化しない。
【0019】上記のようにして得られる本発明に係わる
ポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体は、熱、光等に対
して安定であり、長期間保存しても変質しない。また、
このポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体を抗菌・抗か
び剤の有効成分として使用するに当たっては、種々の形
態で用い得て、例えばこのポリ−p−ヒドロキシスチレ
ン誘導体をそのまま、あるいは但体に分散して、あるい
は溶媒に溶解して適用対象材料に添加することができる
。その添加方法も、必要に応じて種々の方法を採用し得
て、例えば単なる混合、塗布、吹き付け、練込み、浸漬
(含浸)等の方法を採用することができる。また、適用
対象材料としては、種々の材料を適用対象とし得て、例
えば木材、パルプ、竹、プラスチックなどの高分子物質
、水溶性の金属加工油や作動油などの潤滑油、塗料、接
着剤、ニカワ、澱粉、糊剤、皮革、食品、医薬品、化粧
品等が挙げられる。
【0020】本ポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体は
、高分子物質であるので、昇華性や揮散性がないだけで
なく、適用材料の表面にしみ出すブルーミングやブリー
ド現象もなく、したがって抗菌・抗かび効果の持続性が
あり、また適用材料の物性や外観に悪影響を与えること
がない。また、本ポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体
を、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウ
レタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等に配合する場合
、これらのポリマーに対して本ポリ−p−ヒドロキシス
チレン誘導体は相溶性あるいは分散性が良好であるので
、キャスティングや練込みによって相分離のない均質な
配合物が得られる。また、本ポリ−p−ヒドロキシスチ
レン誘導体は、抗菌・抗かび性以外の機能として、ポリ
ウレタンやエポキシ樹脂に対する硬化触媒あるいは硬化
剤としての機能も有する。この機能は、本ポリ−p−ヒ
ドロキシスチレン誘導体の有するフェノール性水酸基と
含窒素置換基の共同作用によるものであり、本ポリ−p
−ヒドロキシスチレン誘導体の大きな特徴の一つである
といえる。その他、塗料等コーティング剤に本ポリ−p
−ヒドロキシスチレン誘導体を配合する場合、その有す
るフェノール性水酸基により、基盤に対する密着性が向
上する現象も認められる。
【0021】また、本ポリ−p−ヒドロキシスチレン誘
導体は、無害ないし非常に低毒性のものである。すなわ
ち、本ポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体の基本ポリ
マーであるポリ−p−ヒドロキシスチレンは、マウスに
対する経口単独投与(1000mg/kg)、経口連続
投与(500mg/kg×7回)および皮下投与(10
g/kg)で症状に著変なく、内蔵諸器官に異常が認め
られない。 また、この基本ポリマーをハロゲン化した核ハロゲン化
物の内、例えば核臭素化物も、経口連続投与(500m
g/kg×15回)で症状に著変なく、内蔵諸器官に異
常が認められない。このように無害ないし非常に低毒性
のポリマーを原料として、マンニッヒ反応と必要に応じ
てそれに続く4級化反応とによって誘導される本ポリ−
p−ヒドロキシスチレン誘導体もまた無害ないし非常に
低毒性であり、LD50>5000(mg/kg)とい
う値を示すのである。
【0022】以上のような諸特性からして、本ポリ−p
−ヒドロキシスチレン誘導体は、永く保存を要する物品
、食品用などの包装材、壁紙、塗料、合成皮革、衣料や
瀘布などの繊維製品等に用いる抗菌・抗かび剤の有効成
分として特に適している。
【0023】
【実施例】以下に、本発明で抗菌・抗かび剤の有効成分
とするポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体の合成例お
よび該ポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体の抗菌・抗
かび性試験の実施例を示す。
【0024】合成例1 内容量200mlの三つ口フラスコに攪拌機、温度計、
還流冷却管を備えた反応装置に、ポリ−p−ヒドロキシ
スチレン(丸善石油化学(株)製:マルカリンカーM、
重量平均分子量1900、数平均分子量1300、平均
重合度10.8)6.0g、ジ−n−ヘキシルアミン1
4.0g、パラホルムアルデヒド3.0gおよびジオキ
サン50mlを加え、攪拌下でポリ−p−ヒドロキシス
チレンを溶解させてから徐々に加熱し、75℃で6時間
反応させた。反応物を冷却後、大量の水/メタノール(
1/1)混合溶液中に投入し、沈澱したポリマーをロ過
、洗浄後、真空乾燥(60℃で24時間)し、半固体状
のジ−n−ヘキシルアミノメチルポリ−p−ヒドロキシ
スチレン18.1gが得られた。このポリマーの13C
−NMRスペクトルを測定し、解析した結果、ジ−n−
ヘキシルアミノメチル基のヒドロキシスチレン単位一つ
当たりの平均導入個数は1.07個であった。
【0025】次いで、上記で得られたポリマー3.0g
をクロロホルム16mlに溶解させてから、容量50m
lの耐圧ガラス製反応管にとり、メチルブロミド2.0
gを加えてから、45℃で5時間反応させた。反応物を
冷却後、大量のヘキサン中に投入し、沈澱したポリマー
をロ過、洗浄後、真空乾燥(60℃で24時間)し、ジ
−n−ヘキシルアミノメチルポリ−p−ヒドロキシスチ
レンの第4級アンモニウム塩3.5gが得られた。この
ポリマーの13C−NMRスペクトルを測定し、解析し
た結果、第4級アンモニウム基のヒドロキシスチレン単
位一つ当たりの平均導入個数は0.80個であった。す
なわち、このポリマーは、ジ−n−ヘキシルアミノメチ
ル基の平均導入個数が0.27個、第4級アンモニウム
基の平均導入個数が0.80個であった。
【0026】合成例2 合成例1で用いたと同様のポリ−p−ヒドロキシスチレ
ン6.0g、ジ−n−オクチルアミン16.0g、パラ
ホルムアルデヒド3.0gおよびジオキサン50mlを
用い、合成例1と同様の方法で反応を行い、粘稠な液状
ポリマー19.5gが得られた。このポリマーの13C
−NMRスペクトルを測定し、解析した結果、このポリ
マーのジ−n−オクチルアミノメチル基のヒドロキシス
チレン単位一つ当たりの平均導入個数は0.96個であ
った。さらに、このポリマー3.0gを用い、合成例1
と同様にして、メチルブロミドで第4級化反応を行い、
ジ−n−オクチルアミノメチルポリ−p−ヒドロキシス
チレンの第4級アンモニウム塩3.5gが得られた。こ
のポリマーの13C−NMRスペクトルを測定し、解析
した結果、第4級アンモニウム基のヒドロキシスチレン
単位一つ当たりの平均導入個数は0.50個であった。 すなわち、このポリマーは、ジ−n−オクチルアミノメ
チル基の平均導入個数が0.46個、第4級アンモニウ
ム基の平均導入個数が0.50個であった。
【0027】合成例3 合成例1と同様の反応装置に、臭素化−ポリ−p−ヒド
ロキシスチレン(丸善石油化学(株)製:マルカリンカ
ーMB、重量平均分子量6100、数平均分子量320
0、平均重合度17.4、臭素の平均導入個数0.80
個)9.2g、ジ−n−ヘキシルアミン14.0g、パ
ラホルムアルデヒド3.0gおよびジオキサン60ml
を加え、75℃で8時間反応を行い、合成例1と同様の
方法で処理して、ジ−n−ヘキシルアミノメチル基のヒ
ドロキシスチレン単位一つ当たりの平均導入個数が0.
76個で、臭素のヒドロキシスチレン単位一つ当たりの
平均導入個数が0.72個である粉末状ポリマー13.
5gが得られた。このポリマー3.0gを用い、合成例
1と同様にして、メチルブロミドで4級化反応を行い、
第4級アンモニウム基のヒドロキシスチレン単位一つ当
たりの平均導入個数が0.61個(ジ−n−ヘキシルア
ミノメチル基の平均導入個数0.15個、臭素の平均導
入個数0.72個)であるポリマー3.4gが得られた
【0028】合成例4 合成例1と同様の反応装置に、合成例3で用いたと同様
の臭素化−ポリ−p−ヒドロキシスチレン9.0g、ジ
−n−オクチルアミン18.0g、パラホルムアルデヒ
ド2.3gおよびジオキサン60mlを加え、75℃で
8時間反応を行い、合成例1と同様の方法で処理して、
ジ−n−オクチルアミノメチル基および臭素のヒドロキ
シスチレン単位一つ当たりの平均導入個数が共に0.7
4個である粉末状ポリマー16.0gが得られた。さら
に、このポリマー3.0gを用い、合成例1と同様にし
て、メチルブロミドで4級化反応を行い、第4級アンモ
ニウム基のヒドロキシスチレン単位一つ当たりの平均導
入個数が0.64個(ジ−n−オクチルアミノメチル基
の平均導入個数0.10個、臭素の平均導入個数0.7
4個)であるポリマー3.4gが得られた。
【0029】合成例5 合成例1と同様の反応装置に、沃素化−ポリ−p−ヒド
ロキシスチレン(重量平均分子量5700、数平均分子
量3600、平均重合度14.6、沃素の平均導入個数
1.67個)4.0g、ジ−n−オクチルアミン3.0
g、パラホルムアルデヒド0.4gおよびジメチルホル
ムアミド40mlを加え、75℃で3時間反応を行い、
合成例1と同様の方法で処理して、ジ−n−オクチルア
ミノメチル基のヒドロキシスチレン単位一つ当たりの平
均導入個数が0.75個で、沃素のヒドロキシスチレン
単位一つ当たりの平均導入個数が1.02個である粉末
状ポリマー5.0gが得られた。
【0030】合成例6 合成例3で調製した臭素化−ポリ−p−ヒドロキシスチ
レンのジ−n−ヘキシルアミノメチル化物3.0gをク
ロロホルム/エタノールの混合溶液(1/1容量比)2
0mlに溶解させてから、ジメチル硫酸2.0gを加え
て40℃で6時間反応させた。反応物を合成例1と同様
に後処理して、第4級アンモニウム基のヒドロキシスチ
レン単位一つ当たりの平均導入個数が0.61個(ジ−
n−ヘキシルアミノメチル基の平均導入個数0.15個
、臭素の平均導入個数0.72個)であるポリマー3.
5gが得られた。
【0031】実施例1〜5および比較例1〜2上記合成
例1、2、4および6で得られた各ポリ−p−ヒドロキ
シスチレン誘導体を用いて抗菌・抗かび性試験を行った
。ただし、合成例2の誘導体については、メチルブロミ
ドによる4級化前の誘導体と4級化後の誘導体の2種類
を用いた。用いた誘導体5種の置換基の種類と平均導入
個数を表1にまとめて示す。また、比較のため、臭素化
ポリ−p−ヒドロキシスチレンおよびジメチルアミノメ
チル化ポリ−p−ヒドロキシスチレンも抗菌・抗かび性
試験に供した。この臭素化ポリ−p−ヒドロキシスチレ
ン(以下「MB」と略称)は、重量平均分子量が620
0、数平均分子量が3200、平均重合度が17.4で
、ヒドロキシスチレン単位一つ当たりの臭素の平均導入
個数が1.8個のものであり、ジメチルアミノメチル化
ポリ−p−ヒドロキシスチレン(以下「MA」と略称)
は、重量平均分子量が7200、数平均分子量が360
0、平均重合度が30.0で、ヒドロキシスチレン単位
一つ当たりのジメチルアミノメチル基の平均導入個数が
1.5個のものである。
【0032】また、抗菌・抗かび性試験には、次の12
種の菌を用いた。すなわち、グラム陽性菌としてスタフ
ィロコッカス  オーレウス(staphylococ
cus  aureus)、バチルス  スブチルス(
Bacillus  subtilis)、ミクロコッ
カス  ルテウス(Micrococcus  lut
eus)の3種、グラム陰性菌としてエッシェリヒアコ
リ(Escherichia  coli)、サルモネ
ラ  チフィ(Salumonella  typhi
)、シュードモナスアエルギノサ(Pseudomon
as  aeruginosa)の3種、酵母、かびを
含む真菌類としてカンジダ  アルビカンス(Cand
ida  albicans)、サッカロミセス  セ
レビシェ(Saccharomycescerevis
iae)、トリコフィートン  インタージギターレ(
Trichophyton  interdigita
le)、ミクロスポルムジプセウム(Microspo
rium  gypseum)、ペニシリウム  クリ
ソゲナム(Penicillium  chrysog
enum)、アスペルギルス  ニガー(Asperg
illus  niger)の6種を用いた。
【0033】上記12種の供試菌のうち、細菌類につい
ては普通寒天培地(栄研社製、肉エキス0.05g、ペ
プトン0.1g、塩化ナトリウム0.05g、寒天0.
15g、水10ml、pH7.0)、真菌類については
Sabouraud培地(ブドウ糖0.3g、ペプトン
0.1g、寒天0.15g、水10ml、pH6.8)
を試験用培地として用いた。該試験用培地に、上記合成
例1、2、4および6で得られた5種(表1にまとめて
示す)のポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体(実施例
1〜5)ならびに上記比較のためのMB(比較例1)お
よびMA(比較例2)のエタノール溶液をそれぞれ注入
して、これらの各ポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体
を所定濃度含有する試験用培地を調製した。
【0034】表1中、平均導入個数とは、ヒドロキシス
チレン単位一つ当たりの平均導入個数であり、Yaは含
窒素置換基Yの内の4級化されてないものを意味し、Y
bは含窒素置換基Yの内の4級化されたものを意味する
。また、RおよびX2は一般式(I)における第4級ア
ンモニウム塩に付された記号である。
【0035】
【表1】
【0036】この調製した試験用培地に各供試菌をそれ
ぞれ植え、細菌類は37℃で48hr、真菌類は25℃
で5日間培養し、発育の有無を観察して最小発育阻止濃
度(MIC)を求めた。その結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、幅広い抗菌スペクトル
をもっていて優れた抗菌・抗かび活性を有し、人体、動
物等に対しては無害ないしは非常に低毒性である高分子
系の抗菌・抗かび剤が提供される。また、本発明に係わ
る抗菌・抗かび剤は、熱、光等に対して安定であり、抗
菌・抗かび効果の持続性があり、例えばプラスチック、
塗料、接着剤等の各種適用対象材料との相溶性あるいは
分散性が良好であって、これらの各種適用対象材料と均
質な配合物を形成し、かつ適用対象材料の種類によって
は、抗菌・抗かび効果のほか、触媒作用や反応性(架橋
性)をも示す多機能性のものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I) 【化1】 [式中、X1は臭素、塩素、および沃素から選ばれたハ
    ロゲン原子である。Yは−CH2N(CnH2n+1)
    2および 【化2】 (ただし、nは6〜8の整数であり、Rは炭素数1〜4
    のアルキル基、ベンジル基およびp−クロルベンジル基
    から選ばれた基であり、X2は臭素、塩素、沃素および
    硫酸メチル基から選ばれたものであり、ただしX2が硫
    酸メチル基のときRはメチル基である。)から選ばれた
    含窒素置換基である。pは0または1の整数であり、q
    は1または2の整数であって、qが1であるときpは0
    または1であり、qが2のときpは0である。]で表わ
    される構成単位を必須の構成単位とし、該必須の構成単
    位以外の構成単位を含む場合は残余の構成単位が一般式
    (II) 【化3】 [式中、X1は上記と同じであり、p´は0、1または
    2の整数である。]で表わされる構成単位で主として構
    成され、上記一般式(II)で表わされる構成単位を含
    む場合は上記一般式(I)および一般式(II)で表わ
    される各構成単位がランダムに結合され、重合度が5〜
    1000であって、かつハロゲン(X1)のヒドロキシ
    スチレン単位一つ当たりの導入個数が全ヒドロキシスチ
    レン単位に対する平均値で0〜1.9個の範囲にあり、
    含窒素置換基(Y)のヒドロキシスチレン単位一つ当た
    りの導入個数が全ヒドロキシスチレン単位に対する平均
    値で0.1〜2個の範囲にあり、該ハロゲンの平均導入
    個数と該含窒素置換基の平均導入個数の合計が2個以下
    である、含窒素置換基を有し、かつハロゲンの導入され
    たまたは導入されてないポリ−p−ヒドロキシスチレン
    誘導体を有効成分とする抗菌・抗かび剤。
JP10378291A 1991-04-09 1991-04-09 ジアルキルアミノメチル基を有するポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体系抗菌・抗かび剤 Pending JPH04312503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10378291A JPH04312503A (ja) 1991-04-09 1991-04-09 ジアルキルアミノメチル基を有するポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体系抗菌・抗かび剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10378291A JPH04312503A (ja) 1991-04-09 1991-04-09 ジアルキルアミノメチル基を有するポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体系抗菌・抗かび剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04312503A true JPH04312503A (ja) 1992-11-04

Family

ID=14362987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10378291A Pending JPH04312503A (ja) 1991-04-09 1991-04-09 ジアルキルアミノメチル基を有するポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体系抗菌・抗かび剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04312503A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5547660A (en) * 1992-11-24 1996-08-20 Advanced Genetic Technologies Corporation Nail lacquer composition containing poly-hydroxystyrene

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5547660A (en) * 1992-11-24 1996-08-20 Advanced Genetic Technologies Corporation Nail lacquer composition containing poly-hydroxystyrene

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9992996B2 (en) Bioactive aniline copolymers
DE19729025B4 (de) Polyalkylenguanidinsalze oder Polyalkylenbiguanidinsalze mit verzweigter Silankomponente, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung sowie diese enthaltende Zusammensetzungen
US4826924A (en) Antibacterial polymer
US11773220B2 (en) Antibacterial polymer and preparation method thereof
CN115175968B (zh) 抗菌聚合物组合物
JPH0229644B2 (ja) Bokabi*satsukinzai
EP0676437B1 (en) Use of polycationic polymer as bactericidal/algicidal agent
KR102400671B1 (ko) 불소계 공중합체에 양이온성 단량체가 그라프트 중합된 고분자 화합물을 포함하는 항균성 고분자 조성물
JP2847164B2 (ja) 繊維体用抗菌剤
JPH04264003A (ja) 含窒素置換基を有するポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体系抗菌・抗かび剤
WO2011131773A1 (en) Novel antimicrobial composition, use and preparation thereof
US3235556A (en) Alkyl isoquinolinium salts of aromatic carboxylic acids
JPH04312503A (ja) ジアルキルアミノメチル基を有するポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体系抗菌・抗かび剤
US4331480A (en) Biocides for protection of polymeric materials
JPH04321610A (ja) 含窒素置換基とハロゲンを有するポリ−p−ヒドロキシスチレン誘導体系抗菌・抗かび剤
US20180146665A1 (en) Clickable antimicrobial molecules and polymers
US3987007A (en) Antimicrobial resin compositions containing ortho-benzyl-para-chlorophenol
US5254540A (en) Saccharide copolymers having antibacterial activity
CN109293807A (zh) 一种长效抗菌防霉聚乙烯醇及其制备方法与应用
Ranucci et al. New quaternary ammonium polymers as antimicrobial agents. Part II. Alkylation products of linear aliphatic poly (aminodisulphides)
US3361795A (en) Microbiologically active quaternary ammonium compounds
JP3179192B2 (ja) 殺菌剤
AT510488A1 (de) Antimikrobielles mittel für polymere
JP2005232135A (ja) 抗菌力増強剤
JP3178557B2 (ja) 単独重合体及びその製造方法