JPH04311726A - シリコーン系エラストマー基材の調製方法及びその使用 - Google Patents

シリコーン系エラストマー基材の調製方法及びその使用

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JPH04311726A
JPH04311726A JP1162092A JP1162092A JPH04311726A JP H04311726 A JPH04311726 A JP H04311726A JP 1162092 A JP1162092 A JP 1162092A JP 1162092 A JP1162092 A JP 1162092A JP H04311726 A JPH04311726 A JP H04311726A
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JP
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catalyst
mixture
sealant
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JP1162092A
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John Joseph Kennan
ジョセフ ケナン ジョン
John Carlton Saam
ジョン カールトン サム
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Dow Corning Corp
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Publication date
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/06Preparatory processes
    • C08G77/08Preparatory processes characterised by the catalysts used
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08G77/04Polysiloxanes
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/04Ingredients treated with organic substances
    • C08K9/06Ingredients treated with organic substances with silicon-containing compounds

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シーラントの製造に有
用なシリコーン系エラストマー基材の調製方法に関する
。該方法では、処理したシリカを低分子量のシラノール
末端ブロック化ポリジオルガノシロキサンに分散させて
、次いで前記ポリジオルガノシロキサンを、重合の際に
水蒸気圧を制御することによって所望の分子量に重合す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリジ
オルガノシロキサンは種々の方法で架橋して弱いエラス
トマーを与えることができる。該エラストマーは、架橋
する前に補強剤を添加することによって強化することが
できる。もっとも普通の補強剤は微粉シリカ、例えば5
0m2 /gより大きな表面積を有するヒュームドシリ
カである。シリコーン系エラストマー基材は通常、所望
の分子量を有するシリコーン系ポリマーにヒュームドシ
リカを混入することによって調製される。シーラント用
の基材には、25℃で0.5〜30Pa・s の粘度に
対応する10000〜50000またはそれ以上の分子
量を有するポリマーが使用される。コンシステンシーの
高いシリコーンゴムには、100万以上の分子量を有す
るガム粘度を示すポリマーが使用される。微粉ヒューム
ドシリカを該ポリマーに機械的に混入するには、シリカ
を高粘度流体と力強く混合しなければならないので比較
的多量のエネルギーが必要である。シリカがポリマーと
混ざり始めるとすぐに、シリカ表面とポリマーとの間の
相互作用により該混合物はより粘性を増す。該混合物を
かなりの時間(数時間〜数日)熟成する場合、該相互作
用が「クレープ化」として知られている過程において粘
度をさらに増大させる。一度び基材がクレープ化すると
、それを二本ロール機などで強くせん断し、ポリマー−
充填剤結合を破壊して、該混合物を押出または金型成形
用の作業可能な粘度へと戻さなければならない。このこ
とは、往々にしてうまくいかないことがある。本発明の
方法は、これらの欠点から解放されている。
【0003】
【課題を解決するための手段、作用、及び効果】シリコ
ーン系シーラントに使用するのに適したシリカ強化エラ
ストマー系ポリジオルガノシロキサン基材の調製方法を
発見した。処理シリカと重合性のヒドロキシル末端ブロ
ック化ポリジオルガノシロキサンオリゴマーとの混合物
は、その混合物粘度が低いために容易に調製される。該
オリゴマーに該処理シリカを均質に分散させた後、該オ
リゴマーを重合させる。生じるヒドロキシル末端ブロッ
ク化ポリジオルガノシロキサンの分子量は、該重合段階
の際に混合物上の水蒸気分圧を制御することによって調
節される。
【0004】本発明は、(A)25℃で0.005〜1
Pa・s の粘度を示す重合性のヒドロキシル末端ブロ
ック化ポリジオルガノシロキサン(該オルガノ基は炭素
原子1〜6個を含む一価のハロゲン化または非ハロゲン
化炭化水素基である)100重量部と、50m2 /g
より大きな表面積を有する処理されたヒュームドシリカ
1〜100重量部とを混合する工程;次いで(B)分子
量を調節するために0〜500mmHgの制御された水
蒸気分圧を有する不活性ガス流雰囲気をもつ0〜200
℃の温度に加熱したミキサー内で、スルホン酸及び第四
アンモニウムカルボキシレートより成る群から選択され
た触媒量の触媒を加えることによって、前記混合物を所
望の分子量が得られるまで重合する工程;続いて(C)
前記酸を中和するかまたは前記第四アンモニウムカルボ
キシレートを分解することによって前記触媒を停止させ
、そして室温に冷却して、調節された分子量を有するヒ
ドロキシル末端ブロック化ポリジオルガノシロキサンを
含有するシリコーン系エラストマー基材を得る工程、か
ら本質的に成るシリコーン系エラストマー基材の調製方
法に関する。
【0005】本発明の方法に使用するポリジオルガノシ
ロキサンは、25℃で0.005〜1Pa・s の粘度
を示す低粘度オリゴマーである。この低粘度のため、多
量のエネルギーを使用することなくシリカを該流体に分
散させることが可能となる。ポリジオルガノシロキサン
の有機基は、1〜6個の炭素原子を有する一価のハロゲ
ン化または非ハロゲン化炭化水素基である。このような
基には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ヘキシル基、ビニル基、フェニル基、シアノ基、及び3
,3,3−トリフルオロプロピル基が含まれる。好まし
い基はメチル基であり、これはその入手し易さ及び低価
格故である。対応するオクタオルガノテトラシクロシロ
キサンの重合によるこれらのポリジオルガノシロキサン
の調製方法はよく知られている。
【0006】ヒュームドシリカをポリジオルガノシロキ
サン中に分散させることは、ポリジオルガノシロキサン
が低粘度である場合でさえも容易な仕事ではない。一度
シリカを分散させると、混合物の粘度がポリマー−充填
剤相互作用によって持続的に増大する。ポリマー−充填
剤混合物を一つの貯蔵タンクまたは装置から別のところ
にポンプ移送することが望まれるプロセスにおいては、
この持続的な増粘が大きな問題となる。現在のプロセス
では、表面処理したヒュームドシリカを使用することに
よって該増粘を防止している。表面処理は、シリカ表面
がポリマーのヒドロキシル基と反応するのを防止するシ
リコーン流体を用いて行われている。シリコーンで処理
した表面を有するヒュームドシリカはキャボット(Ca
bot)社のような企業より市販されている。ヒューム
ドシリカの処理については、米国特許第4,724,1
67号明細書(1988年2月9日発行)、米国特許第
4,950,502号明細書(1990年8月21日発
行)、及び米国特許出願第07/401,607号明細
書(1989年8月30日出願)にも教示されている。 該ヒュームドシリカの表面積は通常、少なくとも50m
2/g、好ましくは100〜400m2 /gであるべ
きである。
【0007】本発明の方法の第一段階は、ヒドロキシル
末端ブロック化ポリジオルガノシロキサンと処理シリカ
とを混合する段階である。ヒドロキシル末端ブロックポ
リジオルガノシロキサンとヒュームドシリカとを一緒に
混合する場合には、該ポリシロキサン中に該シリカを適
当に分散させるために高せん断力ミキサーを用いること
が必要である。本発明の処理シリカを使用すると、ポリ
シロキサン中に該処理シリカを適当に分散させるための
高せん断力は必要ではなく、ドラムローラーまたは簡単
な混合ブレードのような低せん断力混合で十分に該処理
シリカをポリシロキサン中に均質に分散せしめる。該ヒ
ュームドシリカは処理されているので、ポリシロキサン
との相互作用はまったくなく、そしてその混合物は混合
が最初に完了したときに得られた粘度を保つ。シーラン
トにおける補強剤としての使用について、シリカ使用量
は通常、ポリジオルガノシロキサン100重量部につき
処理シリカ1〜20重量部の範囲である。該混合物を高
粘度基材の製造に用いる場合には、ヒュームドシリカの
使用量は100重量部程度であることができ、そして好
ましい使用量範囲はポリジオルガノシロキサン100重
量部につき30〜50重量部である。
【0008】本発明の第二段階は、処理ヒュームドシリ
カとヒドロキシル末端ブロック化ポリジオルガノシロキ
サンとの混合物を重合する段階から成る。該重合反応は
、スルホン酸及び第四アンモニウムカルボキシレートよ
り成る群から選択された触媒で触媒される。該スルホン
酸は、化学式XSO3 Hで示され、そして前記化学式
中のXは、ヒドロキシル基、アルキル基、アリール基、
アルコキシ基、ハロアルキル基、アルカリール(alk
aryl)基より成る群から選択されたものである。X
がハロアルキルの場合、フッ素が好ましい。アルキル基
は18個以下の炭素原子を含み、アリール基はフェニル
基及びトリル基を含む。アルコキシ基は18個以下の炭
素原子を含み、アルカリール基はモノアルキルまたはジ
アルキルで置換されたベンゼンスルホン酸を含む。好ま
しいスルホン酸は、化学式R2 C6 H4 SO3 
H(式中、R2 は少なくとも6個の炭素原子を含む一
価の炭化水素基である)で示されるモノアルキル基置換
ベンゼンスルホン酸である。好ましい脂肪族基置換ベン
ゼンスルホン酸はドデシルベンゼンスルホン酸である。 好ましいスルホン酸使用量は、ポリジオルガノシロキサ
ン100重量部につき0.05〜1.0重量部である。
【0009】処理ヒュームドシリカとヒドロキシル末端
ブロック化ポリジオルガノシロキサンとの混合物はまた
、第四アンモニウムカルボキシレートとカルボン酸との
触媒混合物を使用することによって重合することもでき
る。該第四アンモニウムカルボキシレートは、以下の化
学式、
【0010】
【化1】
【0011】(式中、各R3 は、アラルキル基及び1
〜20個の炭素原子を含む一価の脂肪族基より成る群か
ら選択され、各R4 は、5個以下の炭素原子を含む一
価の脂肪族炭化水素基、フェニル基、及びベンジル基よ
り成る群から選択され、そして少なくとも一個のR3 
は4個以上の炭素原子を含む)で示されるものである。 該カルボン酸は、化学式R4 COOH(式中、R4 
は先に定義したものと同じである)で示されるものであ
る。第四アンモニウムカルボキシレートの例として、テ
トラ−n−ブチルアンモニウムアセテート、ラウリルト
リメチルアンモニウムアセテート、ジラウリルジメチル
アンモニウムアセテート、及びラウリルトリメチルアン
モニウムホルメートが挙げられる。該第四アンモニウム
カルボキシレートは、好ましくは対応するカルボン酸と
一緒に使用される。重合速度は存在する該カルボキシレ
ートの量に依存し、その好ましい量は、ポリジオルガノ
シロキサン100重量部につき0.05〜5重量部であ
る。該触媒を用いる重合は80℃〜130℃の温度で行
われ、そして該第四アンモニウムカルボキシレートがア
セテートである場合には90℃〜110℃が好ましい温
度である。 カルボン酸の量は、それが重合反応の際に存在している
限り重要ではないが、ポリジオルガノシロキサン100
重量部につき0.5〜10重量部の量が好ましい。
【0012】重合反応は、制御された温度に加熱でき、
混合されている材料の上部に実在空間を有し、そして混
合されている材料上部の空間内に制御された雰囲気を維
持するために封止可能である、そのような混合容器内で
行われる。この方法には、材料をミキサー壁で下方へ押
しやり且つ中心で上方に返して表面積対体積比の大きい
良好な混合を与える、一対の円錐−螺旋ブレードを有す
る円錐形ミキサーがよく機能することがわかった。該ミ
キサーは、その上部に入口及び出口を有しており、それ
によって制御された雰囲気が維持されうる。混合工程の
際、制御された水蒸気分圧を有する不活性ガス流を、重
合している材料上の空間を通過させる。これを達成する
一つの方法は、所望の水分圧を該ガス流に与えるような
温度に維持した水トラップ中に、該ガス流(好ましくは
窒素ガス)を通過させることである。重合する材料上の
空間内の水分圧を制御して維持することによって、重合
する材料の分子量を調節することができる。該ガス流の
水分圧が増加すると、ヒドロキシル末端ブロック化ポリ
ジオルガノシロキサンの分子量が低減する。例えば、平
衡状態において、355mmHgの水蒸気分圧は約80
000の平均分子量を生ぜしめ、155mmHgの分圧
は約130000の平均分子量、そして55mmHgの
分圧は約200000の平均分子量を与える。該分圧は
、該水トラップをそれぞれ80℃、60℃、及び40℃
の温度に加熱することによって得られる。湿分硬化性シ
リコーン系シーラントにおける使用については、水蒸気
分圧が100〜400mmHgである場合に所望の分子
量範囲が得られるので、好ましい基材が得られる。
【0013】該ミキサーは、その内部で水が凝縮するの
を防止するために、水蒸気分圧を達成するのに使用され
る温度よりも若干高い温度に加熱することが好ましい。
【0014】処理した充填剤とヒドロキシル末端ブロッ
ク化ポリジオルガノシロキサンとの混合物を重合するた
めには、充填剤及びポリマーの混合物をミキサー内に入
れ、触媒を加え、そしてその混合物を所望の水蒸気分圧
下で混合して所望の分子量を得る。該手順の利点は、平
衡状態が得られるまで混合を継続することである。所望
の分子量を正確に且つ一貫して得ることができる。重合
反応が単なる触媒の添加及び所望の程度への重合によっ
てなされる場合には、重合工程中に触媒を停止させる、
すなわち適当な時間に該工程を中断することが必要とな
る。これは、とりわけ所望の生成物が低分子量材料であ
る場合には、予期可能で且つ制御可能な方法で行うのは
非常に困難である。重合工程が平衡状態にない場合には
、分子量は時間とともに変化し、そして所望の分子量に
おいて該工程を停止させることは困難である。
【0015】該重合工程が平衡状態に到達して所望の分
子量を与えた後、該触媒を停止させる。選択した触媒が
スルホン酸である場合には、ルイス塩基を用いる中和に
よって停止させる。好ましい塩基には、アンモニア、濃
水酸化アンモニウム、ジエチルアミンのようなアミン、
(酸化カルシウム及び酸化マグネシウムのような)塩基
性金属酸化物、ヘキサメチルジシラザンのようなシラザ
ン、並びに(カリウム第三ブトキシド及びマグネシウム
イソプロポキシドのような)アルコキシド、が含まれる
。ジエチルアミン及び酸化マグネシウムが好ましい。 選択した触媒が第四アンモニウムカルボキシレートであ
る場合には、該混合物を十分に加熱して縮合重合反応を
停止させることによって、触媒を停止できる。この加熱
段階を行い、カルボン酸を除去し、触媒を分解し、そし
て該触媒の分解副生物を除去する。該触媒がアセテート
である場合には、150〜200℃の加熱温度が好まし
い。
【0016】触媒を停止させた後には、混合物は、所望
の分子量を有するヒドロキシル末端ブロック化ポリジオ
ルガノシロキサン中に分散した処理ヒュームドシリカか
ら成る。この混合物は、大気湿分によって活性化する架
橋系を加えることによる、湿分硬化性シリコーン系シー
ラントへのさらなる処理にとって理想的である。
【0017】シリコーン系シーラント用の周知のいずれ
の湿分活性化硬化系でも本方法において使用することが
できる。典型的なシーラントは、スズ触媒含有アセトキ
シ官能性シラン、スズ触媒含有オキシム官能性シラン、
またはチタン触媒含有アルコキシ官能性シランを添加す
ることによって製造される。例えばアセトキシ官能性シ
リコーン系シーラントを製造するには、シリコーン系エ
ラストマー基材100部と、メチルトリアセトキシシラ
ン及びエチルトリアセトキシシランの等量混合物5部と
、ジブチルスズジラウレート0.025部とを湿分不在
下で混合する。混合後、該混合物を遠心分離して閉じ込
められた空気及び揮発性物質をすべて除去し、次いで貯
蔵用の防湿容器に入れる。貯蔵容器から取り出してしか
るべき場所に置くと、該シーラントは大気中の湿分と反
応して硬化する。
【0018】最終製品のシーラントの製造において、該
シーラントのコンシステンシーが、用いた方法によって
変化しうることもまた発見された。ASTM  D22
02試験法で測定されたシーラントのコンシステンシー
は、試験結果によって「スランプ」または「非スランプ
」として表示される。該試験において0.2インチ未満
の流動性を示す材料は非スランプである。非スランプの
湿分硬化性シリコーン系シーラントの製造方法は、シリ
コーン系エラストマー基材100重量部と、大気湿分に
より活性化する架橋系とをまず混合し、次いでせん断し
ながら、50m2 /gより大きな表面積を有する未処
理ヒュームドシリカ0.1〜10重量部、好ましくは2
〜3重量部を混合する工程から本質的に成る。該未処理
ヒュームドシリカを架橋剤の先に添加するように添加順
序を変更すると、所望の非スランプ性シーラントではな
くスランプ性シーラントが生じる。所望の非スランプコ
ンシステンシーは、疑似塑性としても記述されうる。未
処理ヒュームドシリカを基材に添加し、次いでトリメト
キシシラン及びスズ触媒の混合物を添加した比較用配合
物を調製した場合、先に添加されたシリカを有するシー
ラントは、標準のASTM  D  2202ジグで測
定すると、硬化前に非せん断下で4.5インチを上回る
距離を流動した。架橋剤及び触媒をまず加え、次いで未
処理ヒュームドシリカを加えた場合には、硬化前の流動
は0.12インチであった。架橋剤及び触媒を加え、次
いで処理ヒュームドシリカを加えて調製した比較用配合
物の場合には、該流動は4.5インチを上回るものであ
った。適当な程度の疑似塑性挙動を生ぜしめる他の試薬
もまた使用可能である。
【0019】本発明の方法は、補強剤としてヒュームド
シリカを全体に分散して有するヒドロキシル末端ブロッ
ク化ポリジオルガノシロキサンを含有するシリコーン系
エラストマー基材の調製を可能にする。該基材は、適当
な架橋系を添加することによって湿分硬化性シリコーン
系シーラントに転換されて、製品の所望の特性に依存し
て、所望の疑似塑性度を示すか、あるいはせん断のほと
んどない状態で流動するかどちらかの湿分硬化性エラス
トマー系シーラントを与えることができる。該方法は、
シリカをポリマー中に分散させるために多量のエネルギ
ーを使用することのない製造を可能にする。該ポリマー
は、コンシステンシーを有する所望の平均分子量で製造
することができる。
【0020】
【実施例】以下の例は、例示のみを目的とするものであ
って、添付の特許請求の範囲に適切に記載された本発明
を限定するものとして理解されるべきものではない。
【0021】例1 平均重合度約35を有するシラノール末端ブロック化ポ
リジメチルシロキサン100重量部と、表面積約100
m2 /gを有し且つ表面にシリコーン流体を有する処
理ヒュームドシリカ7重量部とから混合物を調製した。 該ポリジメチルシロキサン及び該シリカをガラスジャー
内で一緒に一晩混合し、次いで、反応混合物を反応容器
壁に沿って容器底部に押しやり且つ中心部を通して上方
へ戻す二つの円錐−螺旋形ブレードを有するジャケット
付円錐体を具備した封止可能なミキサー中に該混合物を
装填した。該容器は、制御された雰囲気または減圧状態
、並びに温度制御体を提供する。該ミキサーを85℃に
加熱し、そして水蒸気圧355mmHgを有する窒素ガ
ス流を重合混合物上を通過させた。水蒸気圧は、窒素ガ
スを80℃の水中を通過させることによって355mm
Hgに調節した。ポリジメチルシロキサン100部につ
き0.07〜0.10部のドデシルベンゼンスルホン酸
を添加することによって重合を開始させた。混合物の粘
度が平衡状態に達した後、2〜3倍過剰のジエチルアミ
ンを添加することによって混合物を中和し、そして反応
混合物を室温に冷却してシーラント基材を得た。該ポリ
マーを分析したところ、約131000の平均分子量で
あることがわかった。
【0022】該シーラント基材100部をセムコ(Se
mco)管に入れ、5分間遠心分離して閉じ込められて
いる空気をすべて除去し、次いで約255m2 /gの
表面積を有する未処理ヒュームドシリカ3部を加えてセ
ムコミキサー中で混合することによって、シーラントA
(表1)を配合した。続いて該混合物を、メチルトリア
セトキシシラン50重量%とエチルトリアセトキシシラ
ン50重量%との混合物5部を注入して混合し、次いで
ジブチルスズジアセテート0.025部を注入すること
によって触媒した。次いで該混合物を貯蔵のために脱気
した。
【0023】該基材に架橋剤をまず加え、次いで未処理
ヒュームドシリカを加えたこと以外、同じ量の原料を用
いる上述の手順に従ってシーラントB(表1)を配合し
た。
【0024】該シーラントは、圧力90psi におい
て直径1/8インチのダイを通して押出されたシーラン
ト量を秤量して押出速度を測定することによって評価し
た。 スキンオーバー時間(SOT)及び不粘着時間(TFT
)について測定した。スキンオーバー時間は、材料表面
に軽く触れたきれいな指先に付着しなくなるまで材料が
硬化するのに要する時間として定義される。硬化条件は
温度23℃、相対湿度50%とした。不粘着時間は、材
料が硬化して不粘着表面膜を形成するのに要する時間(
分)として定義される。試料をきれいな平滑面上に広げ
て、計時を開始する。定期的に、きれいなポリエチレン
フィルムストリップを新しい面上に載せて、その上に2
8.35グラム(1オンス)の重りを載せる。4秒後、
重りを取り除き、該ストリップをゆっくりと引き取る。 試料から該ストリップがきれいに取り去られた時間を不
粘着時間として記録する。管から押出された後のシーラ
ントのコンシステンシーは、ASTM  D  220
2に従う流動性試験によって測定した。結果を表1に示
す。
【0025】
【表1】
【0026】比較例1 約250m2 /gの表面積を有するヒュームドシリカ
10重量部と、低分子量のシラノール末端ブロック化ポ
リジメチルシロキサン100重量部とを混合することに
よって予備混合物を調製した。次いで、該予備混合物1
111グラムを開放形ミキサーに入れ、該ポリジメチル
シロキサン100部につき0.068部のドデシルベン
ゼンスルホン酸を加え、そして該混合物を150分間攪
はんしたところ、該混合物は所望の粘度を示すようであ
った。重合反応は、ポリジメチルシロキサン100部に
つき0.035部のジエチルアミンを添加することによ
って停止させた。該混合物を評価したところ、生成した
ポリマーは約97700の分子量を有することがわかっ
た。
【0027】次いで、上述の混合物と、該混合物100
部につき例1のアルコキシ混合物5部及びジブチルスズ
ジアセテート0.025部とを例1と同じように混合し
て、硬化性シリコーン系シーラントを得た。
【0028】該シーラントを例1にあるように評価した
ところ、押出速度53g/min 及びスランプ1.7
インチを示した。硬化したシーラントの引張強度は34
7psi 、そしてその破断点伸び率は374%であっ
た。該シーラントの押出速度は低すぎて産業用として許
容できるものではなかった。この低速度は該ポリマーの
分子量が高すぎるためであった。
【0029】比較例2 例1に記載したように充填剤とポリジメチルシロキサン
との混合物を調製し、そして該混合物397gをベーカ
ー・パーキンス型ドウミキサーに入れ、該混合物各10
0gにつき0.055部のドデシルベンゼンスルホン酸
を加え、そして該ミキサーを密閉して25mmHgの減
圧において混合物を攪はんした。定期的に該混合物を開
放して混合物の様子を調べ、重合を停止させる時間を決
定した。95分後、混合物100部につき0.035部
のジエチルアミンを添加して、反応を停止させた。得ら
れたシーラント基材は、約44200の分子量を有する
ポリマーを含有していることがわかった。
【0030】比較例1に記載したように、該シーラント
基材を、架橋剤及び触媒と混合した。得られたシーラン
トは、210g/min の押出速度及び4.5インチ
を上回る流動性を示すことがわかった。硬化したシーラ
ントの引張強度は281psi 、そしてその破断点伸
び率は264%であった。該シーラントは、高流動性の
ため、垂直面またはオーバーヘッド面への適用が必要と
されるいずれの用途にも役に立たない。
【0031】例2 0.5〜10重量部の酢酸と一緒に触媒として0.05
〜5部の第四アンモニウムアセテートを90〜110℃
で使用する以外、例1の方法を繰り返したところ、類似
の基材が調製された。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (A)25℃で0.005〜1Pa・
    s の粘度を示す重合性のヒドロキシル末端ブロック化
    ポリジオルガノシロキサン(該オルガノ基は炭素原子1
    〜6個を含む一価のハロゲン化または非ハロゲン化炭化
    水素基である)100重量部と、50m2 /gより大
    きな表面積を有する処理されたヒュームドシリカ1〜1
    00重量部とを混合する工程;次いで(B)分子量を調
    節するために0〜500mmHgの制御された水蒸気分
    圧を有する不活性ガス流雰囲気をもつ0〜200℃の温
    度に加熱したミキサー内で、スルホン酸及び第四アンモ
    ニウムカルボキシレートより成る群から選択された触媒
    量の触媒を加えることによって、前記混合物中の前記ポ
    リジオルガノシロキサンを所望の分子量が得られるまで
    重合する工程;続いて(C)前記酸を中和するかまたは
    前記第四アンモニウムカルボキシレートを分解すること
    によって前記触媒を停止させ、そして室温に冷却して、
    調節された分子量を有するヒドロキシル末端ブロック化
    ポリジオルガノシロキサンを含有するシリコーン系エラ
    ストマー基材を得る工程から本質的に成るシリコーン系
    エラストマー基材の調製方法。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のシーラント基材と、大
    気湿分によって活性化する架橋系とを混合する工程を含
    んで成る湿分硬化性シリコーン系シーラントの製造方法
    における、請求項1記載のシーラント基材の使用。
  3. 【請求項3】  請求項1記載のシーラント基材100
    重量部と、大気湿分によって活性化する架橋系とをまず
    混合し、次いで50m2 /gより大きな表面積を有す
    る未処理のヒュームドシリカ0.1〜10重量部をせん
    断しながら混合する工程を含んで成る、疑似塑性(非ス
    ランプ)型湿分硬化性シリコーン系シーラントの製造方
    法における、請求項1記載のシーラント基材の使用。
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