JPH04311677A - 故障診断装置 - Google Patents

故障診断装置

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Publication number
JPH04311677A
JPH04311677A JP3078823A JP7882391A JPH04311677A JP H04311677 A JPH04311677 A JP H04311677A JP 3078823 A JP3078823 A JP 3078823A JP 7882391 A JP7882391 A JP 7882391A JP H04311677 A JPH04311677 A JP H04311677A
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JP
Japan
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signal
solenoid
generating means
voltage
signal generating
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Application number
JP3078823A
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English (en)
Inventor
Kuratsugu Katou
加藤 蔵次
Takeshi Imai
猛 今井
Ryuji Ikeda
龍司 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Denso Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04311677A publication Critical patent/JPH04311677A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通電によって作動さ
れるソレノイドを備えた機器、例えばエンジンの燃料噴
射用インジェクタにおけるソレノイドの故障を診断する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両エンジンにおいては、最近のコンピ
ュータ技術の進歩に伴い、種々の制御を電子制御化する
傾向にある。
【0003】例えば、アイドル回転数の制御については
、スロットル弁をバイパスしてバイパス通路を設け、該
バイパス通路にソレノイド弁を介設し、マイクロコンピ
ュータ等の制御ユニットから駆動トランジスタにデュー
ティ信号を入力してソレノイドに通電し、アイドル時に
おける吸入空気量を調整してエンジン回転数を目標回転
数に制御することが行われている(例えば、特開平1−
249942号公報参照)。
【0004】また、燃料供給量の制御については、従来
の気化器に代えてインジェクタを採用し、制御ユニット
からのデューティ信号に応じてインジェクタのソレノイ
ドに通電し、ソレノイドのON・OFFによって燃料噴
射量を制御することが行われている。
【0005】ところで、上述のような電子制御装置では
、制御ユニットとソレノイドとを信号線等によって接続
して回路を構成するのが一般的であるが、この場合、信
号線の短絡や断線、駆動トランジスタ等の構成部品の故
障があると、エンジンが適正に制御されない、例えばイ
ンジェクタの異常動作によってエミッションが悪化する
ことがあることから、信頼性を確保する上でソレノイド
の異常動作等を監視するのが好ましい。
【0006】従来、この種の故障診断装置には、例えば
特開平1−249941号公報に示されるように、ソレ
ノイドへの通電によってアイドル回転数を制御するよう
にした制御装置において、駆動トランジスタのON時に
おけるトランジスタ出力側電圧をモニタして故障を診断
するようにしたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来公
報記載の故障診断装置では、これを各気筒毎にインジェ
クタを有する電子燃料噴射制御装置におけるソレノイド
の故障診断に適用した場合、正確な故障判定が行えなく
なるおそれがある。即ち、例えば高負荷時には燃料噴射
量を増量すべく、ソレノイドへの通電時間が長くなって
各インジェクタ間で噴射期間がラップし、又エンジンの
高回転時にも各インジェクタ間で噴射期間がラップする
現象が発生し、かかる噴射期間のラップ状態においては
エンジン全体として見た場合に少なくともいずれか一の
ソレノイドが常時駆動されている状態となり、1つのイ
ンジェクタが故障したとしてもそれが隠れてしまい有効
に検知できないという問題が生じる。
【0008】この発明は、かかる問題点に鑑み、ソレノ
イドで作動する各種機器やアクチュエータの故障、特に
各気筒毎にインジェクタを有する電子燃料噴射制御装置
におけるソレノイドの故障を正確に診断できるようにし
た故障診断装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明に係る故障
診断装置は、ソレノイドへの通電に応答して実際の通電
時間よりも短期の信号を発生する信号発生手段を設け、
この信号発生手段によって発生される信号に基いて、故
障判定を行うようにしたことを要旨とする。
【0010】ここで本発明はエンジンの燃料噴射用イン
ジェクタにおけるソレノイドの故障診断に適用するとそ
の効果が大きいが、勿論、他の装置、例えばエンジンの
アイドル回転数制御用のソレノイド弁等、要するにソレ
ノイドを作動源とする各種機器やアクチュエータの故障
診断にも適用できる。また、実際のソレノイド通電時間
よりも短い期間に信号を発生する方法としては、例えば
ソレノイドの逆起電力により瞬間的に発生するフライバ
ック電圧を検出して信号を発生するようにしてもよく、
又エッジ回路を用いて電圧変化を検出して信号を発生す
るようにしてもよく、さらにソレノイドの通電電流の大
きさを検出して信号を発生するようにしてもよい。
【0011】即ち、フライバック電圧の検出を利用する
場合、ソレノイドへの通電電圧が噴射時の電圧に対して
反対方向に所定値以上の偏差を示したときに信号発生手
段から信号を発生させ、信号発生手段からの信号が所定
状態で発生していない際に判定手段でソレノイドの故障
と判定することができる。
【0012】また、エッジ回路による電圧変化の検出を
利用する場合、ソレノイドへの通電電圧が噴射時の通電
電圧の方向へ変化したことを検知した際に信号発生手段
から信号を発生させ、ソレノイドの故障と判定すること
ができる。
【0013】さらに、通電電流の大きさの検出を利用す
る場合、ソレノイドへの通電電流が所定値以上の状態が
検知された際に信号発生手段から信号を発生させればよ
い。また、故障の判定に際しては、信号発生手段からの
信号と、噴射要求信号との対応関係により故障判定を行
うのが好ましい。
【0014】
【作用・効果】本発明においては、ソレノイドへの通電
に応答して実際の通電時間よりも短い期間に信号発生手
段から信号を発生させて故障判定を行うようにしたこと
から、複数のソレノイドの動作期間がラップする場合に
も信号発生手段によって発生される信号はラップせず、
したがって、各ソレノイドの動作状況が個別に検知され
、故障が正確に判定される。請求項2の発明は、各気筒
毎にインジェクタを備えたエンジンの電子熱料制御系に
適用され、各ソレノイドの動作後に瞬間的に発生される
フライバック電圧を用いて信号を発生するようにして、
特別な信号発生手段を用いることなしに、各ソレノイド
の作動・不作動を確実に検出することができる。
【0015】また、請求項3の発明は、ソレノイドの通
電電圧の立上りをエッジ回路等により検出して、信号を
発生させることができ、この場合にも特別な信号発生手
段を用いることなしに必要な短期の信号を得ることがで
き、各ソレノイドの作動・不作動を確実に検出すること
ができる。請求項4の発明にあっては、ソレノイドへの
通電電流の大きさを実際に検出し、予め設定した閾値を
越えたときに信号を発生する。したがって、複数のソレ
ノイドの作動がラップしたとしても、閾値を越えるタイ
ミングは個々のソレノイドで異なるので、各ソレノイド
の作動・不作動を確実に検出することができ、かかる判
定は適当な比較回路等を用いて簡単に行える。さらに、
請求項5の発明にあっては、信号発生手段によって発生
される信号と、ソレノイドの作動を要求する作動要求信
号とを併用することにより、個々の作動要求信号に対し
ソレノイドが実際に作動したか否かを検出することがで
き、検出精度をより一層向上することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。図1ないし図4は本発明の一実施例に
よる故障診断装置を示し、これはエンジンの燃料噴射量
制御装置に適用した例である。図1において、エンジン
1には第1〜第6の6つの気筒2が設けられ、又エンジ
ン1の吸気通路3には上流端にエアクリーナ4が、その
下流側に吸入空気量を検出するエアフローセンサ5が、
さらにその下流側にアクセルペダル(図示せず)の踏込
みに応じて開閉されるスロットル弁6が各々配設され、
上記吸気通路3のスロットル弁6の下流側は6つに分岐
されて各分岐吸気通路3aが対応する気筒2に接続され
、又上記スロットル弁6にはスロットル開度を検出する
スロットルセンサ7が設けられている。また、上記各気
筒2には排気通路8が各々接続され、該排気通路8の下
流側は1つに合流され、その下流側には排気ガス浄化装
置9が設けられている。さらに、上記分岐吸気通路3a
には各々ソレノイド駆動のインジェクタ10が、又各気
筒2には点火プラグ11が各々取付けられている。
【0017】また、図中、12はエンジン回転数を検出
する回転数センサ、13はクランクアングルを検出する
クランクアングルセンサ、14はインジェクタ10を駆
動するとともに、インジェクタ10のソレノイドへの通
電によってソレノイドが作動されたときに短期の判定信
号を発生する駆動回路、15は制御ユニットで、該制御
ユニット15は機能的にはエンジン制御手段15aと故
障判別手段15bとからなり、上記エンジン制御手段1
5aは吸入空気量、回転数及びスロットル弁開度等のエ
ンジンの運転状態に応じて燃料噴射量を演算し、該噴射
量に対応するデューティ信号を駆動回路14に出力して
インジェクタ10を制御する一方、クランク角度に応じ
て点火プラグ11を点火するようになっている。他方、
故障判断手段15bは駆動回路14の判定信号を受けて
該信号が所定状態で発生していない際にはインジェクタ
10の故障と判定し、警告ランプ16を点灯させるよう
になっている。以上のようにして上記駆動回路14がソ
レノイドへの通電に応答して実際の通電時間よりも短い
期間に信号を発生する信号発生手段、制御ユニット15
が故障判定を行う判定手段を構成している。
【0018】ここで駆動回路14の構成を図2について
詳細に説明すると、10aは各気筒2に対応して設けら
れ、一側が電源に接続されたインジェクタ10のソレノ
イド(但し、図中には第1気筒2のソレノイドのみが図
示されている)、17はソレノイド10aの他側にコレ
クタが接続され、エミッタが接地され、ベースに制御ユ
ニット15の制御信号線が接続された駆動トランジスタ
(但し、図中には第1及び作動順序で次気筒2の駆動ト
ランジスタのみが図示されている)、18は第1〜第6
気筒2の各駆動トランジスタ17のコレクタと各ソレノ
イド10a他側との接続点の電圧が共通の接続線19に
よって反転入力端子に入力されるようになっており、具
体的には各ソレノイド10aへの通電終了時逆起電力に
よって瞬間的に発生するフライバック電圧と予め、非反
転入力端子に設定した基準電圧とを比較して判定信号を
発生する比較回路、20は逆流防止用ダイオードである
【0019】次に図3及び図4を用いて作用効果につい
て説明する。ここで図3の(a)〜(d)は第1、作動
順序で次気筒2のソレノイド10aの通電電圧、比較回
路18の入力電圧及び判定信号のタイミングチャートを
、図4は制御ユニット15の故障診断処理のフローチャ
ートを各々示す。
【0020】エンジン1の作動時においては、吸入空気
量、スロットル弁開度、エンジン回転数及びクランク角
度が各々センサ5、7、12、13で検出され、該セン
サ5、7、12、13の信号は制御ユニット15に入力
されており、制御ユニット15では吸入空気量、回転数
及びスロットル弁開度等のエンジンの運転状態に応じて
燃料噴射量が演算され、該噴射量に対応する噴射要求信
号であるデューティ信号が作成されて駆動回路14に入
力される。この駆動回路14においては、駆動トランジ
スタ17がデューティ信号のデューティ比に対応してO
Nとなってコレクタが接地され、ソレノイド10aが通
電されてインジェクタ10が駆動され、対応する各気筒
2には運転状態に応じた量の燃料が噴射される。また、
制御ユニット15ではクランクアングルに応じて点火信
号が発生され、点火プラグ11が所定のタイミングで点
火される。
【0021】その際、駆動回路14において、駆動トラ
ンジスタ17のベースにデューティ信号が印加されると
、そのコレクタとソレノイド10aとの接続点にはデュ
ーティ信号に対応する電圧が現れるが、通電終了時にソ
レノイド10aの逆起電力によって瞬間的にフライバッ
ク電圧(図3の(a)及び(b)参照)が発生し、該フ
ライバック電圧がとられて比較回路18の反転入力端子
に印加され、そこで基準電圧Voと比較され(図3の(
c)参照)、フライバック電圧が基準電圧Vo以上のと
きに比較回路18の出力が立ち上がり、こうしてソレノ
イド10aへの通電に応答して実際の通電時間よりも短
い期間に判定信号が発生され(図3の(d)参照)、制
御ユニット15では上記判定信号に基づいて故障診断の
処理がなされる。
【0022】この故障診断処理においては、まず噴射開
始信号(噴射要求信号であるデューティ信号)があった
か否かが判定され(ステップS1)、噴射開始信号があ
ると判定信号があるか否かが判定され(ステップS2)
、判定信号があったときにはその気筒2のインジェクタ
10は正常に燃料噴射し、異常は発生していないので、
そのまま処理を終了する。
【0023】他方、判定信号がないときにはインジェク
タ10に異常が発生していることが考えられるので、ま
ず作動順序で次の気筒2の噴射開始信号が入力されるま
で待機し(ステップS3)、次の噴射開始信号が入力さ
れると、作動順序で1つ前の気筒2のインジェクタ10
のフェイルカウンタに1を加算した後(ステップS4)
、各気筒2のフェイルカウンタに5以上のカウント値の
ものがあるか否かを判定し(ステップS5)、カウント
値が5に満たない場合には上述のステップS2〜ステッ
プS5の処理を繰り返す。
【0024】フェイルカウントにカウント値が5以上の
ものがあると、インジェクタ10に異常が発生している
ので、警告ランプ16を点灯させた後(ステップS6)
、異常のある気筒2の故障フラグを立てて故障したイン
ジェクタ10を特定し(ステップS7)、このような処
理を第1〜第6の全ての気筒2について作動順に診断処
理してゆく。なお、カウント値が5に満たない場合に、
警告ランプ16を点灯しないのは、実際の車両において
はインジェクタ10に異常が発生していない場合にも燃
料が噴射されないことがあり、かかる場合に故障と判定
して警告ランプ16を点灯させるようにすると、エンジ
ン1の作動中に常に警告ランプ16が点灯することにな
るからである。
【0025】以上のような本実施例の故障診断装置では
、ソレノイド10aの逆起電力によって瞬間的に発生す
るフライバック電圧を検出し、それと基準電圧とを比較
して判定信号を発生し、それに基づいて故障を診断する
ようにしたので、インジェクタ10の噴射期間がラップ
する高負荷時や高回転時において各インジェクタ10の
動作状況を個別に検出でき、故障の診断を正確に行うこ
とができる。
【0026】また、上記第1の実施例ではインジェクタ
10の故障した気筒2を特定するようにしているが、エ
ンジン作動の1サイクル、即ち第1〜第6気筒2におい
て噴射が所定回数(6回)ないときにインジェクタ10
全体として故障と診断するようにしてもよい。
【0027】即ち、故障診断処理において、図5のフロ
ーに示すように、クランクアングル360°毎に発生さ
れるクランクアングル信号が入力されたか否かを判定し
(ステップS11)、クランクアングル信号が入力され
ると、第1カウンタに1を加算した後(ステップS12
)、判定信号があったか否かを判定し(ステップS13
)、判定信号があった場合には第2カウンタに1を加算
し(ステップS14)、判定信号がない場合には直接ス
テップS14に移って処理を実行し、第1カウンタのカ
ウント値が2か否か、即ちエンジン動作の1サイクルで
あるクランクアングル720°になったか否かを判定す
る(ステップS15)。
【0028】第1カウンタのカウント値が2になってい
ない場合にはステップS11に戻って上述の処理(ステ
ップS11〜S15)を行い、カウント値が2になった
場合には第1〜第6の全ての気筒2について燃料噴射が
行われたので、第2カウンタのカウント値が6以上か否
か、即ち全ての気筒2においてインジェクタ10が正常
に動作したか否かを判定し(ステップS16)、カウン
ト値が6以上の場合には全てのインジェクタ10が正常
に動作したので、第1、第2カウンタをリセットしてス
テップS11に戻る(ステップS19)。
【0029】他方、第2カウンタのカウント値が6に満
たない場合にはいずれかのインジェクタ10に故障が発
生しているので、フェイルカウンタに1を加算した後(
ステップS17)、フェイルカウンタのカウント値が5
以上になったか否かを判定し(ステップS18)、カウ
ント値が5に満たない場合にはステップS19で第1、
第2カウンタをリセットし、カウント値が5以上になる
と警告ランプ16を点灯させてステップS11に戻る(
ステップS20)。
【0030】また、図6及び図7は本発明の第3の実施
例を示す。本実施例はソレノイド10aの逆起電力によ
って瞬間的に発生するフライバック電圧を検出し、それ
と基準電圧とを比較して判定信号を発生する点で第1実
施例と共通するが、第1〜第6の各気筒2におけるフラ
イバック電圧を基準電圧と比較し、その比較出力の論理
和ORをとって判定信号を発生する点で異なる。即ち、
駆動回路14の構成を説明すると、22は第1〜第6気
筒2の各駆動トランジスタ17のコレクタとソレノイド
10a他側との接続点の電圧、即ちソレノイド10aの
逆起電力によって瞬間的に発生するフライバック電圧と
基準電圧とを比較する比較回路(但し、図中には第1、
第2気筒2の比較回路のみが図示されている)、23は
比較回路22の出力の論理和をとって判定信号を制御ユ
ニット15に入力するOR回路である。
【0031】次に図7を用いて判定信号の発生動作につ
いて説明する。ここで図7の(a)〜(c)は第1、作
動順序次気筒2の比較回路20のソレノド10a通電電
圧入力及び判定信号のタイミングチャートを示す。制御
ユニット15から駆動トランジスタ17のベースにデュ
ーティ信号が印加され、そのコレクタとソレノイド10
aとの接続点にソレノイド10aの逆起電力によって瞬
間的にフライバック電圧(図7の(a)及び(b)参照
)が発生すると、該フライバック電圧は各々対応する比
較回路22の入力端に印加され、そこで基準電圧Voと
比較され(図7の(a)及び(b)参照)、フライバッ
ク電圧が基準電圧Vo以上のときに比較回路22の出力
が立ち上がり、即ちインジェクタ10の噴射期間よりも
短い期間に信号が発生され、各気筒2の比較信号はOR
回路23で論理和がとられ、OR回路23の出力には各
気筒2の判定信号が発生される(図7の(c)参照)。 なお、故障診断の処理については図4及び図5のいずれ
の方式を用いてもよい。
【0032】また、図8及び図9は本発明の第4の実施
例を示す。本実施例では、駆動回路14でソレノイド1
0aへの通電電圧が噴射時の通電電圧の方向へ変化した
ことを検知して判定信号を発生するようにしている。即
ち、駆動回路14の構成を説明すると、24は第1〜第
6気筒2の各駆動トランジスタ17のコレクタとソレノ
イド10a他側との接続点の電圧変化、具体的には立下
りを検出するエッジ回路(但し、図中には第1、作動順
序で次気筒2の比較回路のみが図示されている)、25
はエッジ回路24の出力の論理和をとって出力判定信号
を制御ユニット15に入力するOR回路である。
【0033】次に第1気筒2及び作動順序で次気筒2の
ソレノイド10aの通電電圧及び判定信号のタイミング
チャートを示す図9の(a)〜(c)を用いて判定信号
の発生動作について説明する。駆動トランジスタ17の
ベースにデューティ信号が印加され、そのコレクタとソ
レノイド10aとの接続点にはデューティ信号に対応す
る電圧(図9の(a)及び(b)参照)が発生し、該電
圧は各々対応するエッジ回路22の入力端に印加され、
そこで電圧変化、即ち信号の立ち下がりが検出され、エ
ッジ回路24からはインジェクタ10の噴射期間よりも
短い期間の信号が出力され、各エッジ回路24の出力は
OR回路25で論理和がとられ、OR回路25の出力に
は各気筒2の判定信号が発生される(図9の(c)参照
)。この場合の故障診断の処理は図4及び図5のいずれ
の方式を用いてもよい。
【0034】以上のような本実施例の故障診断装置では
、ソレノイド10aの通電電圧の電圧変化時をエッジ回
路24で検出し、インジェクタ10の噴射期間よりも短
い期間の判定信号を発生させるようにしたので、インジ
ェクタ10の噴射期間がラップする高負荷時や高回転時
において各インジェクタ10の動作状況を個別に検出で
き、故障の診断を正確に行うことができる。
【0035】また、図10及び図11は本発明の第5の
実施例を示す。本実施例ではソレノイド10aへの通電
電流が所定値以上の状態を検知して判定信号を発生する
ようにしている。即ち、駆動回路14の構成を説明する
と、27は駆動トランジスタ17のエミッタとアース間
に接続され、電流を電圧として取出す抵抗、28は第1
〜第6気筒2の各駆動トランジスタ17のエミッタと抵
抗27との接続点の電圧値と基準値とを比較する比較回
路(但し、図中には第1気筒2及び作動順序で次気筒2
の比較回路のみが図示されている)、29は比較回路2
8の出力の論理和をとって判定信号を制御ユニット15
に入力するOR回路である。
【0036】次に図11を用いて判定信号の発生動作に
ついて説明する。ここで図11の(a)〜(e)は第1
気筒2のソレノイド10aに対する印加電圧、第1気筒
2のソレノイド10aの通電電流に対する電圧、作動順
序次気筒2のソレノイド10aに対する印加電圧、該気
筒2のソレノイド10aの通電電流に対する電圧及び判
定信号のタイミングチャートを示す。駆動トランジスタ
17のベースにデューティ信号が印加されると、ソレノ
イド10aにはデューティ信号に対応する電圧が発生す
るが(図11の(a)及び(c)参照)、ソレノイド1
0aへの通電電流はソレノイド10aの逆起電力によっ
てなだらかに増加し、これに対応する電圧が立上がる(
図11の(b)及び(d)参照)。この電圧は各々比較
回路28に入力されて基準値Voと比較され、基準値V
o以上になると比較回路28の出力が立ち上がり、こう
してインジェクタ10の噴射期間よりも短い期間に信号
が発生され、各気筒2の比較信号はOR回路29で論理
和がとられ、OR回路29の出力には各気筒2の判定信
号が発生される(図11(e)参照)。
【0037】以上のような本実施例の故障診断装置では
、ソレノイド10aへの通電電流が逆起電力によってな
だらかに立ち上がることを利用し、インジェクタ10の
噴射期間よりも短い期間の判定信号を発生させるように
したので、インジェクタ10の噴射期間がラップする高
負荷時や高回転時において各インジェクタ10の動作状
況を個別に検出でき、故障の診断を正確に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の一実施例による故障診断装置を備
えたエンジンを示す概略構成図である。
【図2】  上記故障診断装置を示す回路構成図である
【図3】  上記故障診断装置における第1気筒及び次
気筒のソレノイド電圧、比較入力及び判定信号のタイミ
ングチャートを示す図である。
【図4】  上記故障診断装置における故障診断処理の
フローチャートを示す図である。
【図5】  上記故障診断装置における他の故障診断処
理のフローチャートを示す図である。
【図6】  本発明の第3の実施例の故障診断装置を示
す回路構成図である。
【図7】  上記故障診断装置における第1気筒及び次
気筒のソレノイド電圧、及び判定信号のタイミングチャ
ートを示す図である。
【図8】  本発明の第4の実施例の故障診断装置を示
す回路構成図である。
【図9】  上記故障診断装置における第1気筒及び次
気筒のソレノイド電圧、及び判定信号のタイミングチャ
ートを示す図である。
【図10】  本発明の第5の実施例の故障診断装置の
回路構成図である。
【図11】  上記故障診断装置における第1気筒のソ
レノイド電圧、そのソレノイド通電電流、次気筒のソレ
ノイド電圧、そのソレノイド通電電流及判定信号のタイ
ミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
10…インジェクタ 10a…ソレノイド 17…駆動トランジスタ 18,22,28…比較回路 23,25,29…OR回路 24…エッジ回路 14…駆動回路(信号発生手段) 15…制御ユニット(判定手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  通電によって作動され、所定の動作を
    行うソレノイドを備えた機器やアクチュエータのための
    故障診断装置であって、ソレノイドへの通電に応答して
    実際の通電時間よりも短期の信号を発生する信号発生手
    段を設け、該信号発生手段によって発生される信号に基
    いて故障判定を行うようにしたことを特徴とする故障診
    断装置。
  2. 【請求項2】  信号発生手段がソレノイドに通電され
    ることにより燃料の噴射を行うインジェクタを複数備え
    たエンジンにおいて、各ソレノイドへの通電電圧が燃料
    噴射時の電圧に対して反対方向に所定値以上の偏差を示
    したときに信号を発生する信号発生手段であり、信号発
    生手段からの信号が所定状態で発生していない際にはイ
    ンジェクタの故障と判定する判定手段を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の故障診断装置。
  3. 【請求項3】  信号発生手段がソレノイドに通電され
    ることにより燃料の噴射を行うインジェクタを複数備え
    たエンジンにおいて、各ソレノイドへの通電電圧が燃料
    噴射時の通電電圧の方向へ変化したことを検知した際に
    信号を発生する信号発生手段であることを特徴とする請
    求項1記載の故障診断装置。
  4. 【請求項4】  信号発生手段がソレノイドへの通電電
    流が所定値以上の状態が検知された際に信号を発生する
    信号発生手段であることを特徴とする請求項1記載の故
    障診断装置。
  5. 【請求項5】  信号発生手段からの信号と、ソレノイ
    ドの作動を要求する作動要求信号との対応関係により故
    障判定を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載の故障診断装置。
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