JPH0431165A - 鉄道車両用座席の衝撃緩和機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高速の鉄道車両等で、緊急ブレーキを作動させ
た非常停止時における座席への衝撃加速度を低減させる
座席の衝撃緩和機構に関する。

〔従来の技術〕

高速の鉄道車両において、非常停止時、緊急ブレーキ等
による制動機構で進行方向の車体に作用する衝撃加速度
等を低減させる衝撃緩和機構や減衰方法は公知である。

特に、車内に配置された座席等を含む車体全体を車軸の
支持ばね機構、空気はね機構等からなる台車構造で前後
方向及び左右方向に支持するのは公知である。

鉄道ビクトリア１９８９ＮＱ５０６−Ｉ　　Ｐ２８〜３
２「快適な鉄道車両」　； 振り子式電車の車体傾斜制御２機論５３巻第４９６号Ｃ
；　（昭６２−１２） 転換シートの自動転向装置；実開昭５７−２４１６６号
〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術は車体と台車間で、空気ばね機構等により
急激に作用した衝撃加速度が弾性振動を低減させる様に
しているが、非常停止時での前後方向の衝撃加速度を低
減させることへの考慮がされておらず、高速走行させた
時、車内に着席してい４乗客に不快感を与える問題があ
った。

本発明の目的は高速鉄道車両等が５００ｋｍの高速走行
した際に非常停止動作する時に発生する乗客への走行方
向の衝撃加速度を低減させ、不快感を生じさせないこと
にある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は車内の床面と座席との間に一定の加減速度量
上の衝撃加速度が作用した時、作動する減衰機構を設け
ることにより達成される。

〔作用〕

減衰機構は車体の床面と座席との間に設けられ、非常停
止等の緊急ブレーキを駆動させることにより、一定の加
減速度量上の急激に衝撃加速度が発生した時に作動して
、座席に加わる衝撃加速度を低減することで着席した乗
客への不快感を与えない様にしている。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第５図に示す。

第１図ないし第３図において、高速鉄道車両の車体１は
有軌道２（浮上軌道２ａ、推進軌道２ｂ）上を超電導コ
イル台車３ａ、３ｂから発生する磁気力により、非接触
状態で前後方向に高速走行し、車内の床面７上に座席１
０を介して乗せた乗客４を安全、かつ、快適に目的地ま
で移動させている。

この時、乗客４は床面７上の座席シート１１間に設けた
左右の衝撃緩和材８と前後の衝撃緩和材９によるクツシ
ョン作用で車体１から生じる前後方向、及び、左右方向
の大きな弾性振動等を感じさせられない。座席１０は通
路をはさんで左右方向に二つ設けられ、床面７上に分割
された座席シート１１上に二組ずつ設置されている。分
割された座席シート１１は二組の座席１０毎に衝撃緩和
材８．９で囲まれている。

第４図において、乗客４は座席シート１１上の座席１０
に位置している。座席１０は座席シート１１と接続され
た脚部１２と、その脚部１２の上にある座ぶとん１３と
、その左右にある肘かけ１６と、乗客４が背もたれする
背ずり１４と枕１５等から構成されている。

このような構成で、車体１が高速走行している時、非常
停止等のブレーキ作動を行なった場合第５図に示すよう
に、車速の時間変化、すなわち。

大きな車体加速度αが前後方向に発生し、床面７を通し
て、座席１０にも伝播するが、左右の衝撃緩和材８及び
前後の衝撃緩和材９により低減されて、乗客４に伝わる
。図中（ロ）が従来の座席加速度βを示し、（イ）が本
発明の座席加速度βを示す。この様に、座席１０に作用
する座席加速度βは本発明の場合の方が小さい。

以上、述べた一実施例では緊急ブレーキ等の非常停止動
作により、走行方向の車体加速度が大きく作用しても、
座席上での座席加速度は大幅１こ低減されるので、乗客
に不快感を生じさない効果がある。

第６図は他の実施例を示し、床面７と座席１０との間に
衝撃緩和機構２０を設け、案内ローラ２３で上下支持し
て、床面７上に設けられた加速度計２７の出力信号によ
り大きな車体加速度を低減する様に構成している。

衝撃緩和機構２０は座席１０側にロッド２２と、床面７
側にシリンダ２１を接続した構成で、加速度計２７から
の出力信号３０と座ぶとん１３の下に設置された変位セ
ンサ２９からの出力信号３１を入力し、コントローラ２
６により車体加速度αを低減する制御信号２８を出力し
た後、制御弁２５を駆動し、シリンダ２１の両側への圧
油を油圧配管２４内に移動することにより減衰作用をも
だせるようにしている。特に、変位センサ２９の出力信
号３１が有であるならば、すなわち、座席１０上に乗客
４が座った場合に、衝撃緩和機構２０は作動し、車体加
速度αを低減する様になっている。本実施例では座席に
座っている乗客に対してのみ衝撃緩和作用をきめ細かく
行なうことができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、高速鉄道車両が高速走行した際に非常
停止動作する時に発生する乗客への衝撃加速度を低減さ
せることができ、乗客に不快感を与えることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の床上座席の平面図、第２図
は本発明の一実施例の車体の断面図、第３図は高速鉄道
車両の側面図、第４図は座席の斜視図、第５図は高速鉄
道車両の車速特性図、第６図は他の一実施例の説明図で
ある。 １・・・車体、２・・・有軌道、４・・・乗客、７・・
・床面、８・・・左右の衝撃緩和材、９・・・前後の衝
撃緩和材、１０・・・座席、 １・・・座席シート、 ２０・・・衝撃緩和 第 １刀 ｔＺ口 隼 図 第 の の ｔｏ−−−一に席 ／　／−−−一麿Ｊ１シートネ↑ ｔＺ−−−−フし−。 ／３−−−一磨、Ｓ＼ヒに

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数の座席を車体の床面上に配置し、進行方向に対
   して作用する鉄道車両用座席の衝撃緩和機構において、 前記床面と前記座席との間に、一定の加減速度量上の衝
   撃加速度が発生した場合に作動する減衰機構を設けたこ
   とを特徴とする鉄道車両用座席の衝撃緩和機構。 ２、請求項１において、通常の加減速度量上の衝撃加速
   度が発生した場合、前記鉄道車両の緊急ブレーキを作用
   させる信号が出力され、前記減衰機構へ入力される鉄道
   車両用座席の衝撃緩和機構。 ３、請求項１において、前記減衰機構は一つの連続した
   床面上に座席を設置し、前記座席の下部に複数に分割し
   たブロック領域材と、前記ブロック領域材との間に減衰
   材を設けた鉄道車両用座席の衝撃緩和機構。 ４、請求項１において、前記減衰機構は座席の下部に設
   けられた衝撃加速度センサと、前記衝撃加速度センサの
   出力値が一定以上になると出力信号を出すコントローラ
   と、前記出力信号により作動する電磁弁と、前記電磁弁
   により前記減衰機構を作用させるシリンダ機構とから成
   る鉄道車両用座席の衝撃緩和機構。