JPH075076B2 - 鉄道車両 - Google Patents
鉄道車両Info
- Publication number
- JPH075076B2 JPH075076B2 JP62181031A JP18103187A JPH075076B2 JP H075076 B2 JPH075076 B2 JP H075076B2 JP 62181031 A JP62181031 A JP 62181031A JP 18103187 A JP18103187 A JP 18103187A JP H075076 B2 JPH075076 B2 JP H075076B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bogie
- vehicle body
- vehicle
- snake
- sliding plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鉄道車両に係り、特に、高速走行安全性を向上
した高速鉄道車両に関するものである。
した高速鉄道車両に関するものである。
近年、軽量化と乗心地向上のために、ボルスタ(枕梁)
をなくし、高速走行時の不安定な蛇行動を防止するため
に台車の車体に対するヨーイング角変位を制御するいわ
ゆる油圧シリンダー(一般にヨーダンパともいう)を設
けた台車が多く採用されるようになった。なお、この種
の装置として関連するものには例えば特開昭56−124554
号,特開昭60−166558号等が挙げられる。
をなくし、高速走行時の不安定な蛇行動を防止するため
に台車の車体に対するヨーイング角変位を制御するいわ
ゆる油圧シリンダー(一般にヨーダンパともいう)を設
けた台車が多く採用されるようになった。なお、この種
の装置として関連するものには例えば特開昭56−124554
号,特開昭60−166558号等が挙げられる。
上記従来技術は、車両速度が200Km/hを越える高速度走
行中に油圧シリンダが故障し、所要のヨーイング抑制作
用を失うという点について配慮がされておらず、不安定
な蛇行動が発生するという問題があった。
行中に油圧シリンダが故障し、所要のヨーイング抑制作
用を失うという点について配慮がされておらず、不安定
な蛇行動が発生するという問題があった。
本発明の目的は、このような場合に速やかに、不安定な
蛇行動の発生を検出し、油圧シリンダに代る蛇行動防止
装置(台車ヨーイング抑制装置)を動作させて、蛇行動
を減衰させ、高速域での走行安全性を確保する鉄道車両
を提供することにある。
蛇行動の発生を検出し、油圧シリンダに代る蛇行動防止
装置(台車ヨーイング抑制装置)を動作させて、蛇行動
を減衰させ、高速域での走行安全性を確保する鉄道車両
を提供することにある。
上記の目的は、一対の台車と、該各台車上に直接設置さ
れる空気ばねと、前記各空気ばね上に直接設置され前記
各台車上に弾性支持される車体と、前記台車および車体
に連結され該台車の垂直軸廻りの動揺を減衰するヨーダ
ンパとからなる鉄道車両において、 前記台車および車体の少なくとも一方の水平方向の振動
を検出する車両運動検出手段を備えており、前記車両運
動検出手段によって検出された検出結果を制御入力とし
振動の振幅および周波数を設定値と比較判定して台車蛇
行判定を行なう車両運動判断手段を備えており、台車回
転中心から離して設置され摺動面を台車回転中心に向け
て直交配置した摺動板と、該摺動板を挟持可能に配置さ
れた流体作動機構と、該流体作動機構を弾性支持する弾
性体と、からなり、前記車両運動判断手段によって制御
される蛇行動防止手段を備えており、前記蛇行動防止手
段の摺動板を前記台車および車体の一方に、前記蛇行動
防止手段の弾性体を前記台車および車体の他方に連結す
ることにより、達成される。
れる空気ばねと、前記各空気ばね上に直接設置され前記
各台車上に弾性支持される車体と、前記台車および車体
に連結され該台車の垂直軸廻りの動揺を減衰するヨーダ
ンパとからなる鉄道車両において、 前記台車および車体の少なくとも一方の水平方向の振動
を検出する車両運動検出手段を備えており、前記車両運
動検出手段によって検出された検出結果を制御入力とし
振動の振幅および周波数を設定値と比較判定して台車蛇
行判定を行なう車両運動判断手段を備えており、台車回
転中心から離して設置され摺動面を台車回転中心に向け
て直交配置した摺動板と、該摺動板を挟持可能に配置さ
れた流体作動機構と、該流体作動機構を弾性支持する弾
性体と、からなり、前記車両運動判断手段によって制御
される蛇行動防止手段を備えており、前記蛇行動防止手
段の摺動板を前記台車および車体の一方に、前記蛇行動
防止手段の弾性体を前記台車および車体の他方に連結す
ることにより、達成される。
車両運動検出手段は、台車および車体の少なくとも一方
の水平方向の振動を検出する。車両運動判断手段は、車
両運動検出手段によって検出された検出結果を制御入力
とし振動の振幅および周波数を設定値と比較判定して台
車蛇行判定を行なう。蛇行動防止手段は、車両運動判断
手段によって制御され、台車回転中心から離して設置さ
れ摺動面を台車回転中心に向けて直交配置した摺動板
と、該摺動板を挟持可能に配置された流体作動機構と、
該流体作動機構を弾性支持する弾性体と、からなり、蛇
行動防止手段の摺動板を前記台車および車体の一方に、
前記蛇行動防止手段の弾性体を前記台車および車体の他
方に連結する。これにより、車体と台車の相対動きを拘
束するように動作し、蛇行動を防止できるので、高速域
まで走行可能となる。
の水平方向の振動を検出する。車両運動判断手段は、車
両運動検出手段によって検出された検出結果を制御入力
とし振動の振幅および周波数を設定値と比較判定して台
車蛇行判定を行なう。蛇行動防止手段は、車両運動判断
手段によって制御され、台車回転中心から離して設置さ
れ摺動面を台車回転中心に向けて直交配置した摺動板
と、該摺動板を挟持可能に配置された流体作動機構と、
該流体作動機構を弾性支持する弾性体と、からなり、蛇
行動防止手段の摺動板を前記台車および車体の一方に、
前記蛇行動防止手段の弾性体を前記台車および車体の他
方に連結する。これにより、車体と台車の相対動きを拘
束するように動作し、蛇行動を防止できるので、高速域
まで走行可能となる。
以下、本発明の一実施例を第1図〜第5図により説明す
る。図において、1は車体、2は台車、3はレールであ
る、車体1、台車2間の2次ばねとして空気ばね4が設
けられており、車体1は上記空気ばね4により直接台車
2に支持されたいわゆるボルスタレス方式の台車であ
る。このようなボルスタレス台車は、ボルスタ付台車が
持っているボルスタアンカと側受部の摩擦よりなる台車
ヨーイング抑制装置がないので、それに代わるものとし
て油圧シリンダ5a,5bを、車体1と台車枠6との間に設
ける。一般に、110Km/h以上の車両においては、油圧シ
リンダ5a,5bがないと不安定な蛇行動が発生する恐れが
あり、通常設置されている。この油圧シリンダ5a,5bの
取付部には、適当な剛性を有するゴムブシュ9を取付け
る。油圧シリンダ5a,5bとしては、速度に比例した抵抗
力を発生するものと、抵抗力がある値に達すると抵抗力
が飽和し、それ以下の抵抗力では相対変位しないように
したものの2種類がある。これらの油圧シリンダ5a,5b
は、いくつかの弁,シールをもち、かつ、摺動構造を有
するものであり、構造的にある程度の故障が存在すると
考える必要がある。もし、油圧シリンダ5a,5bが故障す
ると抵抗力がほぼ零になると考えられ、高速走行中に油
圧シリンダ5a,5bが故障すると不安定な蛇行動が発生
し、高速走行できないばかりでなく、脱線の危険性もあ
る。本発明は、蛇行動が発生した場合にすばやく蛇行動
を減衰させるものであり、車体1・台車2間に設けられ
ている油圧シリンダ5a,5bの振動を車両運動検出装置7
(例えば、振動計)により検出し、検出結果を制御入力
とし車両運動判断装置8は振動の振幅および周波数を設
定値と比較判定することにより不安定な蛇行動が発生し
ているかどうか判断する。
る。図において、1は車体、2は台車、3はレールであ
る、車体1、台車2間の2次ばねとして空気ばね4が設
けられており、車体1は上記空気ばね4により直接台車
2に支持されたいわゆるボルスタレス方式の台車であ
る。このようなボルスタレス台車は、ボルスタ付台車が
持っているボルスタアンカと側受部の摩擦よりなる台車
ヨーイング抑制装置がないので、それに代わるものとし
て油圧シリンダ5a,5bを、車体1と台車枠6との間に設
ける。一般に、110Km/h以上の車両においては、油圧シ
リンダ5a,5bがないと不安定な蛇行動が発生する恐れが
あり、通常設置されている。この油圧シリンダ5a,5bの
取付部には、適当な剛性を有するゴムブシュ9を取付け
る。油圧シリンダ5a,5bとしては、速度に比例した抵抗
力を発生するものと、抵抗力がある値に達すると抵抗力
が飽和し、それ以下の抵抗力では相対変位しないように
したものの2種類がある。これらの油圧シリンダ5a,5b
は、いくつかの弁,シールをもち、かつ、摺動構造を有
するものであり、構造的にある程度の故障が存在すると
考える必要がある。もし、油圧シリンダ5a,5bが故障す
ると抵抗力がほぼ零になると考えられ、高速走行中に油
圧シリンダ5a,5bが故障すると不安定な蛇行動が発生
し、高速走行できないばかりでなく、脱線の危険性もあ
る。本発明は、蛇行動が発生した場合にすばやく蛇行動
を減衰させるものであり、車体1・台車2間に設けられ
ている油圧シリンダ5a,5bの振動を車両運動検出装置7
(例えば、振動計)により検出し、検出結果を制御入力
とし車両運動判断装置8は振動の振幅および周波数を設
定値と比較判定することにより不安定な蛇行動が発生し
ているかどうか判断する。
第5図は、蛇行動が発生した場合の台車両側に設けられ
ている油圧シリンダ5a,5bの出力波形を示したものであ
り、第5図aは片側のシリンダ5aが不良となった場合の
現象を示している。この場合の車両運動を判断する車両
運動判断装置8は、次のような演算を行って異常と判断
する。即ち、油圧シリンダ5a,5bの出力信号それぞれAa,
Abとし、 α=Aa+Ab β=Aa−Ab なる二つの演算値α,βを算出する。演算値αは二つの
油圧シリンダ5a,5bが正常なる場合には、Aa≒Abとなる
ので、αはほぼ2Aaとなり、β≒0となるよう油圧シリ
ンダ5a,5bは作られている。ところが、蛇行動は、油圧
シリンダ5a,5bの少なくともいずれかが不良となった場
合に生じ、一つの油圧シリンダ5aが不良となった場合に
は、α,βはそれぞれ、α≒+Ab,β≒−Abとなる。二
つの油圧シリンダ5a,5bは不良となった場合にはα=β
≒0となる。そこで、二つの演算値α,βの絶対値|α
|,|β|にある制限値を設けておき、次のような式を同
時に足したとき、異常(蛇行動)と判定することができ
る。
ている油圧シリンダ5a,5bの出力波形を示したものであ
り、第5図aは片側のシリンダ5aが不良となった場合の
現象を示している。この場合の車両運動を判断する車両
運動判断装置8は、次のような演算を行って異常と判断
する。即ち、油圧シリンダ5a,5bの出力信号それぞれAa,
Abとし、 α=Aa+Ab β=Aa−Ab なる二つの演算値α,βを算出する。演算値αは二つの
油圧シリンダ5a,5bが正常なる場合には、Aa≒Abとなる
ので、αはほぼ2Aaとなり、β≒0となるよう油圧シリ
ンダ5a,5bは作られている。ところが、蛇行動は、油圧
シリンダ5a,5bの少なくともいずれかが不良となった場
合に生じ、一つの油圧シリンダ5aが不良となった場合に
は、α,βはそれぞれ、α≒+Ab,β≒−Abとなる。二
つの油圧シリンダ5a,5bは不良となった場合にはα=β
≒0となる。そこで、二つの演算値α,βの絶対値|α
|,|β|にある制限値を設けておき、次のような式を同
時に足したとき、異常(蛇行動)と判定することができ
る。
|α|≧|α0| |β|≦|β0| 一方、第1図の10は元空気だめであり、この元空気だめ
10は、配管11により、電磁弁12に導かれ、さらに該電磁
弁12からは台車枠6の一端に設けたシリンダ14へ配管15
が結ばれてエネルギの供給を行う作動装置を構成してい
る。前記シリンダ14の一実施例を第3図に示すが、該シ
リンダ14は、外筒16,摺動体17,ピストン18,移動体19で
構成され、外筒16の端とピストン18の端には、ゴムブシ
ュ9a,9bが設けられて、該ゴムブシュ9a,9bはそれぞれ車
体1、台車2に取付けられている。
10は、配管11により、電磁弁12に導かれ、さらに該電磁
弁12からは台車枠6の一端に設けたシリンダ14へ配管15
が結ばれてエネルギの供給を行う作動装置を構成してい
る。前記シリンダ14の一実施例を第3図に示すが、該シ
リンダ14は、外筒16,摺動体17,ピストン18,移動体19で
構成され、外筒16の端とピストン18の端には、ゴムブシ
ュ9a,9bが設けられて、該ゴムブシュ9a,9bはそれぞれ車
体1、台車2に取付けられている。
このような構成において、車両運動判断装置8が不安定
な蛇行動が発生していると判断すると、電磁弁12が動作
し、元空気だめ10の空気が配管15を介してシリンダ14に
流れて、移動体19が動き、摺動体17が膨張し、外筒16に
押し当てられ、シリンダ14に設けられているゴムブシュ
9a,9bがばね抵抗力として作用する。すなわち、摺動体1
7と外筒16との間の摩擦力と、台車と車体とのヨーイン
グ方向にゴムブシュ9a,9bによるばね力とが直列的につ
ながった蛇行動防止装置が形成され、蛇行動を安定させ
る。蛇行動を抑制するには、ゴムブジュ9a,9bのヨーイ
ング方向のばね定数は1台車当り1000Kgf/mm〜2000Kgf/
mmにすることが望ましく、本実施例ではシリンダ14の両
端にゴムブシュ9を設けたが、ゴムブシュ9の緒元を調
整して一端のみとしてもよい。
な蛇行動が発生していると判断すると、電磁弁12が動作
し、元空気だめ10の空気が配管15を介してシリンダ14に
流れて、移動体19が動き、摺動体17が膨張し、外筒16に
押し当てられ、シリンダ14に設けられているゴムブシュ
9a,9bがばね抵抗力として作用する。すなわち、摺動体1
7と外筒16との間の摩擦力と、台車と車体とのヨーイン
グ方向にゴムブシュ9a,9bによるばね力とが直列的につ
ながった蛇行動防止装置が形成され、蛇行動を安定させ
る。蛇行動を抑制するには、ゴムブジュ9a,9bのヨーイ
ング方向のばね定数は1台車当り1000Kgf/mm〜2000Kgf/
mmにすることが望ましく、本実施例ではシリンダ14の両
端にゴムブシュ9を設けたが、ゴムブシュ9の緒元を調
整して一端のみとしてもよい。
第4図は、シリンダ14の他の実施例であり、外筒16,摺
動体17,ピストン18,ばね20,移動体19で構成されてお
り、電磁弁12から配管15を介して送られた空気を外筒16
と移動体19で構成される空間部(部屋)に入れて、摺動
体17を移動体19との間で摩擦力を発生させるものであ
る。
動体17,ピストン18,ばね20,移動体19で構成されてお
り、電磁弁12から配管15を介して送られた空気を外筒16
と移動体19で構成される空間部(部屋)に入れて、摺動
体17を移動体19との間で摩擦力を発生させるものであ
る。
更に、図示はしていないが、この他のシリンダ14の実施
例としては、油圧シリンダ5a,5bとほぼ同様な構造で、O
N,OFF制御により油圧を変化させて、シリンダ力を発揮
させる方法も有効である。
例としては、油圧シリンダ5a,5bとほぼ同様な構造で、O
N,OFF制御により油圧を変化させて、シリンダ力を発揮
させる方法も有効である。
第6図は、本発明の他の実施例であり、車体若しくは台
車の振動を車両運動検出装置7aにより検出し、車両運動
判断装置8により、蛇行動が発生しているかどうか判断
する。蛇行動が発生した場合の車体の振動波形は、第5
図bに示すものと類似な波形が測定され、その波形の振
幅Abがある設定レベル値を超えたとき異常(蛇行動)と
判断され、あるサンプリング周期T内のその異常と判断
される回数をカウントして、設定カウント数をオーバー
したとき異常(蛇行動)と判定することができる。元空
気だめ10は、配管11により電磁弁12に導かれ、さらに電
磁弁12からは、台車枠6の一端に設けた摺動板13をはさ
むように設けたシリンダ14へ配管が結ばれている。該シ
リンダ14の一実施例を第7図に示すが、該シリンダ14
は、ピストン21,戻しばね22,ダイヤフラム23,シューヘ
ッド24で構成されこれらの部品がハウジング26に組込ま
れている。該ハウジング26の両端にはゴムブロック25が
設けられており、該ゴムブロック25は車体1に固定され
ている。
車の振動を車両運動検出装置7aにより検出し、車両運動
判断装置8により、蛇行動が発生しているかどうか判断
する。蛇行動が発生した場合の車体の振動波形は、第5
図bに示すものと類似な波形が測定され、その波形の振
幅Abがある設定レベル値を超えたとき異常(蛇行動)と
判断され、あるサンプリング周期T内のその異常と判断
される回数をカウントして、設定カウント数をオーバー
したとき異常(蛇行動)と判定することができる。元空
気だめ10は、配管11により電磁弁12に導かれ、さらに電
磁弁12からは、台車枠6の一端に設けた摺動板13をはさ
むように設けたシリンダ14へ配管が結ばれている。該シ
リンダ14の一実施例を第7図に示すが、該シリンダ14
は、ピストン21,戻しばね22,ダイヤフラム23,シューヘ
ッド24で構成されこれらの部品がハウジング26に組込ま
れている。該ハウジング26の両端にはゴムブロック25が
設けられており、該ゴムブロック25は車体1に固定され
ている。
このような構成において、車両運動判断装置8から不安
定な蛇行動が発生していると判断されると、電磁弁12が
動作し、元空気だめ10の空気がシリンダ14へ流れて、摺
動板13へシューヘッド24を押しつけ、摺動板13とシュー
ヘッド24間の摩擦力とハウジング26の両端に設けたゴム
ブロック25のばね力が抵抗力として作用し、台車と車体
とのヨーイング方向に、摩擦力とばね力が直列につなが
った蛇行動防止装置が形成される。また、ゴムブロック
25の特性としては、台車枠6と車体1の上下方向の動き
を拘束しないように上下方向のばね定数をできる限り小
さくすることが乗心地上から好ましく、本実施例では積
層のゴムブロック25を用いた。
定な蛇行動が発生していると判断されると、電磁弁12が
動作し、元空気だめ10の空気がシリンダ14へ流れて、摺
動板13へシューヘッド24を押しつけ、摺動板13とシュー
ヘッド24間の摩擦力とハウジング26の両端に設けたゴム
ブロック25のばね力が抵抗力として作用し、台車と車体
とのヨーイング方向に、摩擦力とばね力が直列につなが
った蛇行動防止装置が形成される。また、ゴムブロック
25の特性としては、台車枠6と車体1の上下方向の動き
を拘束しないように上下方向のばね定数をできる限り小
さくすることが乗心地上から好ましく、本実施例では積
層のゴムブロック25を用いた。
本実施例では、摺動板13は台車側2へ、ゴムブロック25
は車体1側へ設けたが、摺動板13を車体1側へ、ゴムブ
ロック25を台車2側へ設けてもよい。
は車体1側へ設けたが、摺動板13を車体1側へ、ゴムブ
ロック25を台車2側へ設けてもよい。
本発明では、エネルギとして空気圧を利用したことで説
明したが、油圧を用いてもよい。
明したが、油圧を用いてもよい。
本実施例によれば、油圧シリンダが故障した場合、別に
設けた蛇行動防止装置をすばやく作動するので、高速域
での走行安全性を充分確保することができる。また、油
圧シリンダのトラブルによるダイヤの乱れもなくなる等
の効果がある。
設けた蛇行動防止装置をすばやく作動するので、高速域
での走行安全性を充分確保することができる。また、油
圧シリンダのトラブルによるダイヤの乱れもなくなる等
の効果がある。
本発明によれば、ボルスタレス台車方式を用いた車両に
おいて、油圧シリンダが故障したときに、すばやく別の
蛇行動防止装置が構成され、蛇行動を抑制できるので、
高速安全性が向上するという効果がある。
おいて、油圧シリンダが故障したときに、すばやく別の
蛇行動防止装置が構成され、蛇行動を抑制できるので、
高速安全性が向上するという効果がある。
第1図は本発明の一実施例を示す車両の側面図、第2図
は第1図の平面図、第3図,第4図はそれぞれ蛇行動防
止装置の実施例を示す断面図、第5図は車両運動の検出
波形図、第6図は本発明の他の実施例を示す車両の側面
図、第7図は蛇行動防止装置の他の実施例を示す断面図
である。1 ……車体、2……台車、3……レール、5……油圧シ
リンダ、6……台車枠、7……車両運動検出装置、8…
…車両運動判断装置、9……ゴムブシュ、10……元空気
だめ、12……電磁弁、13……摺動板、14……シリンダ、
25……ゴムブロック
は第1図の平面図、第3図,第4図はそれぞれ蛇行動防
止装置の実施例を示す断面図、第5図は車両運動の検出
波形図、第6図は本発明の他の実施例を示す車両の側面
図、第7図は蛇行動防止装置の他の実施例を示す断面図
である。1 ……車体、2……台車、3……レール、5……油圧シ
リンダ、6……台車枠、7……車両運動検出装置、8…
…車両運動判断装置、9……ゴムブシュ、10……元空気
だめ、12……電磁弁、13……摺動板、14……シリンダ、
25……ゴムブロック
Claims (1)
- 【請求項1】一対の台車と、該各台車上に直接設置され
る空気ばねと、前記各空気ばね上に直接設置され前記各
台車上に弾性支持される車体と、前記台車および車体に
連結され該台車の垂直軸廻りの動揺を減衰するヨーダン
パとからなる鉄道車両において、 前記台車および車体の少なくとも一方の水平方向の振動
を検出する車両運動検出手段を備えており、前記車両運
動検出手段によって検出された検出結果を制御入力とし
振動の振幅および周波数を設定値と比較判定して台車蛇
行判定を行なう車両運動判断手段を備えており、台車回
転中心から離して設置され摺動面を台車回転中心に向け
て直交配置した摺動板と、該摺動板を挟持可能に配置さ
れた流体作動機構と、該流体作動機構を弾性支持する弾
性体と、からなり、前記車両運動判断手段によって制御
される蛇行動防止手段を備えており、前記蛇行動防止手
段の摺動板を前記台車および車体の一方に、前記蛇行動
防止手段の弾性体を前記台車および車体の他方に連結し
たことを特徴とする鉄道車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62181031A JPH075076B2 (ja) | 1987-07-22 | 1987-07-22 | 鉄道車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62181031A JPH075076B2 (ja) | 1987-07-22 | 1987-07-22 | 鉄道車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6428065A JPS6428065A (en) | 1989-01-30 |
JPH075076B2 true JPH075076B2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=16093559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62181031A Expired - Lifetime JPH075076B2 (ja) | 1987-07-22 | 1987-07-22 | 鉄道車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075076B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2791088B2 (ja) * | 1989-03-17 | 1998-08-27 | 株式会社日立製作所 | 車体間角運動抑制装置 |
JP2988220B2 (ja) * | 1993-09-17 | 1999-12-13 | 住友金属工業株式会社 | 鉄道車両台車の蛇行動制御方法 |
FR2748439B1 (fr) * | 1996-05-07 | 1998-06-12 | Gec Alsthom Transport Sa | Bogie moteur |
EP1086584B1 (en) * | 1999-04-06 | 2010-09-15 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Apparatus for processing signals |
ATE478115T1 (de) | 2003-05-22 | 2010-09-15 | Unitika Ltd | Wässrige polyolefinharzdispersion, herstellungsverfahren dafür und diese enthaltendes wasserbasis-beschichtungsmaterial |
JP7369353B2 (ja) * | 2020-03-19 | 2023-10-26 | 株式会社島津製作所 | 異常診断システムおよび異常診断方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2614166C3 (de) * | 1976-04-02 | 1980-01-24 | Messerschmitt-Boelkow-Blohm Gmbh, 8000 Muenchen | Radsatz für Schienenfahrzeuge |
IT1159021B (it) * | 1983-06-01 | 1987-02-25 | Fiat Ferroviaria Savigliano | Sospensione trasversale a caratteristica variabile per veicoli ferroviari |
JPS60116556A (ja) * | 1983-11-30 | 1985-06-24 | 財団法人鉄道総合技術研究所 | 鉄道車両用台車の回転制御装置 |
-
1987
- 1987-07-22 JP JP62181031A patent/JPH075076B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6428065A (en) | 1989-01-30 |
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