JPH04309028A - マルチキャリア変調器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の目的］

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は複数のキャリアを使用し
た複数のチャネルを用いて送受信を行なうマルチキャリ
ア変調器に係わり、特に１つのリファレンスクロック周
波数によって各チャネルの周波数信号を変調するマルチ
キャリア変調器に関する。

【０００３】［発明の概要］本発明は各チャネルの信号
を送信するとき、各チャネルの信号をデジタル処理によ
り複素座標に変換し、これによって得られた実数部と虚
数部とを個々に加算し、この加算動作によって得られた
複素座標データを極座標データに変換して送信波形を作
成することにより、特性を向上させるとともに、設備の
小型化、低コスト化を達成する。

【０００４】

【従来の技術】複数のキャリアを使用した複数のチャネ
ルを用いて送受信を行なうマルチキャリア変調器は各チ
ャネルの被変調波を各入力信号によって変調した後、フ
ィルタコンバイナ等で合成して送信信号を生成し、これ
を送受信アンテナに給電して通信相手側に送信している
。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のマルチキャリア変調器においては、各チャネル
毎にローカル周波数信号を発生するために多数のローカ
ル発振回路を必要とし、これによって設備が大規模にな
り、また全てのチャネルで満足する広帯域な特性を必要
とするため、回路設計が難しいという問題があった。

【０００６】また、制作、調整に多大な時間を必要とし
、さらに特性補正用のイコライザ等を設けなければなら
ないという問題があった。

【０００７】本発明は上記の事情に鑑み、１つのローカ
ル発振回路によって各チャネルの変調を行なうことがで
きるとともに、各チャネル毎の出力を合成する合成器を
不要にすることができ、これによって設備の小型化や低
コスト化を達成することができ、また合成時の合成誤差
を小さくすることができるマルチキャリア変調器を提供
することを目的としている。

【０００８】［発明の構成］

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明によるマルチキャリア変調器は、入力された
各チャネルの信号を個々に極座標−複素座標変換する極
座標複素座標変換部と、この極座標複素座標変換部によ
って得られた各チャネルの複素座標データを実数部、虚
数部毎に加算する加算部と、この加算部によって得られ
た複素座標データを複素座標−極座標変換して出力信号
を生成する波形発生部とを備えたことを特徴としている
。

【００１０】

【作用】上記の構成において、各チャネルの信号が入力
されたとき、極座標複素座標変換部によって前記各チャ
ネルの信号が個々に極座標−複素座標変換された後、加
算部によって前記極座標複素座標で得られた各チャネル
の複素座標データが実数部、虚数部毎に加算され、波形
発生部によって前記加算部で得られた加算複素座標デー
タが複素座標−極座標変換されて出力信号が生成される
。

【００１１】

【実施例】図１は、ＦＭ変調用に構成した本発明による
マルチキャリア変調器の一実施例を示すブロック図であ
る。

【００１２】この図に示すマルチキャリア変調器は複数
の座標変換部１と、加算部２と、波形発生部３とを備え
ており、各チャネル単位で供給されるキャリア振幅デー
タｋｉ　（ｉ　＝１、…、ｎ）と、変調信号データｄｉ
　とに基づいて各チャネルの信号を座標変換して複素座
標データＸｉ　、Ｙｉを生成した後、これらを加算し、
この加算動作によって得られた複素座標データＸ、Ｙに
基づいた波形の出力信号Ｖｏ　を生成しこれを出力する
。

【００１３】各座標変換部１は各々ＰＣＭ変調方式の変
調信号データｄｉ　が入力されたとき、これをＰＣＭ−
φ変換するＰＣＭ−φ変換回路４と、このＰＣＭ−φ変
換回路４から位相データφｉ　が出力されるとともに、
キャリア振幅データＫｉ　が入力されたとき、これら位
相データφｉ　、キャリア振幅データＫｉ　によって示
される極座標形式の被変調波を極座標−複素座標変換す
る極座標複素座標変換回路５とを備えており、対応する
チャネルのキャリア振幅データＫｉ　と、変調信号デー
タｄｉ　とが入力されたとき、変調信号データｄｉ　を
ＰＣＭ−φ変換して次式に示す位相データφｉを求める
。

【００１４】 φｉ　＝２πｆｉ　・ｔ＋δｉ　　　　　　　　　　　
　　　　…（１）但し、ｆｉ　：チャネルｉの送信周波
数δｉ　：チャネルｉの変調成分 次いで、各座標変換部１はこの位相データφｉ　と前記
キャリア振幅データＫｉとによって次式に示す極座標形
式の被変調波ｖｉ　を求める。

【００１５】 ｖｉ　＝ｋｉ　・ｅｘｐ（ｊφｉ　）　　　　　　　　
　　　　　　　…（２）この後、各座標変換部１は被変
調波ｖｉ　を極座標−複素座標変換して次式に示す複素
座標データＸｉ　、Ｙｉ　を求め、これを前記加算部２
に供給する。

【００１６】 ｘｉ　＝ｋｉ　・ｃｏｓφｉ　　　　　　　　　　　　
　　　　　…（３）ｙｉ　＝ｋｉ　・ｓｉｎφｉ　　　
　　　　　　　　　　　　　　…（４）加算部２は前記
各座標変換部１から出力される複素座標データＸｉ　、
Ｙｉ　の実数部Ｘｉ　を加算する加算器６と、前記座標
変換部から出力される複素座標データＸｉ　、Ｙｉ　の
虚数部Ｙｉ　を加算する加算器７とを備えており、前記
各座標変換部１から出力される複素座標データＸｉ　、
Ｙｉ　を次式に示す如く個々に加算して複素座標データ
Ｘ、Ｙを求め、これを波形発生部３に供給する。

【００１７】

【数１】

【００１８】波形発生部３は前記加算部２から出力され
る複素座標データＸ、Ｙを複素座標−極座標変換する複
素座標極座標変換回路８と、この複素座標極座標変換回
路８から出力される角度データθをｓｉｎデータに変換
するｓｉｎ変換回路９と、前記複素座標極座標変換回路
８から出力される振幅データＫに基づいて前記ｓｉｎ変
換回路９から出力されるｓｉｎデータを減衰させる減衰
回路１０とを備えており、前記加算部２から複素座標デ
ータＸ、Ｙが出力されたとき、この複素座標データＸ、
Ｙを複素座標−極座標変換して次式に示す角度データθ
と、振幅データｂＫとを求める。

【００１９】 Ｋ＝　　（Ｘ２　＋Ｙ２　）１／２　　　　　　　　　
　　…（７）θ＝ｔａｎ−１（Ｙ／Ｘ）　　　　　　　
　　　　　　　…（８）この後、波形発生部３はこれら
角度データθおよび振幅データＫに基づいて次式に示す
出力信号Ｖｏ　を求め、これを出力する。

【００２０】 Ｖｏ　＝Ｋ・ｓｉｎθ　　　　　　　　　　　　　　　
　　　…（９）このようにこの実施例においては、各チ
ャネル単位で供給されるキャリア振幅データｋｉ　と、
変調信号データｄｉ　とに基づいて各チャネルの信号を
座標変換して複素座標データＸｉ　、Ｙｉ　を生成した
後、これらを実数部、虚数部毎に加算し、この加算動作
によって得られた複素座標データＸ、Ｙを極座標データ
に変換した後、この極座標データに基づいた波形の出力
信号Ｖｏ　を生成してこれを出力するようにしたので、
１つのローカル発振回路によって各チャネルの変調を行
なうことができるとともに、各チャネル毎の出力を合成
する合成器を不要にすることができ、これによって設備
の小型化や低コスト化を達成することができ、また合成
時の合成誤差を小さくすることができる。

【００２１】また、この実施例においては、数値データ
上で各チャネルの信号を合成するので、ビット数のみで
合成の特性を決めることができ、これよってビット数を
増加させるだけで極めて高性能な合成を行なうことがで
きる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、１
つのローカル発振回路によって各チャネルの変調を行な
うことができるとともに、各チャネル毎の出力を合成す
る合成器を不要にすることができ、これによって設備の
小型化や低コスト化を達成することができ、また合成時
の合成誤差を小さくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるマルチキャリア変調器の一実施例
を示すブロック図である。

【符号の説明】

１　　極座標複素座標変換部（座標変換部）２　　加算
部 ３　　波形発生部 ４　　ＰＣＭ−φ変換回路 ５　　極座標複素座標変換回路 ６　　複素座標極座標変換回路 ９　　ｓｉｎ回路 １０　　減衰回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　入力された各チャネルの信号を個々に
   極座標−複素座標変換する極座標複素座標変換部と、こ
   の極座標複素座標変換部によって得られた各チャネルの
   複素座標データを実数部、虚数部毎に加算する加算部と
   、この加算部によって得られた複素座標データを複素座
   標−極座標変換して出力信号を生成する波形発生部と、
   を備えたことを特徴とするマルチキャリア変調器。