JPH04305716A - 電気採暖具 - Google Patents
電気採暖具Info
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- JPH04305716A JPH04305716A JP7009991A JP7009991A JPH04305716A JP H04305716 A JPH04305716 A JP H04305716A JP 7009991 A JP7009991 A JP 7009991A JP 7009991 A JP7009991 A JP 7009991A JP H04305716 A JPH04305716 A JP H04305716A
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Landscapes
- Control Of Resistance Heating (AREA)
- Central Heating Systems (AREA)
- Control Of Temperature (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気採暖具に関し、更
に詳細には、人体の極く近くにヒーター線が配置される
電気カーペットなどに有利に適用できる電気採暖具に関
するものである。 〔従来の技術〕電気カーペットや電気毛布などの電気採
暖具は、例えば、特公昭61−38488号公報、実公
平1−16171号公報、及び、実公平1−16171
号公報などに開示されているように、プラスチックサー
ミスタを使用した感温層を介して発熱用抵抗線と温度検
知線とを配した発熱−温度検知線を用い、制御温度範囲
では、感温層のインピーダンスに対応した信号電流によ
って温度制御スイッチをオンオフして電気採暖具を制御
し、温度が異常に高くなると、感温層が融解して発熱用
抵抗線と温度検知線とを短絡させ、大きな電流を流して
発熱抵抗を発熱させ、温度ヒューズを溶断して電源を遮
断するようにしている。
に詳細には、人体の極く近くにヒーター線が配置される
電気カーペットなどに有利に適用できる電気採暖具に関
するものである。 〔従来の技術〕電気カーペットや電気毛布などの電気採
暖具は、例えば、特公昭61−38488号公報、実公
平1−16171号公報、及び、実公平1−16171
号公報などに開示されているように、プラスチックサー
ミスタを使用した感温層を介して発熱用抵抗線と温度検
知線とを配した発熱−温度検知線を用い、制御温度範囲
では、感温層のインピーダンスに対応した信号電流によ
って温度制御スイッチをオンオフして電気採暖具を制御
し、温度が異常に高くなると、感温層が融解して発熱用
抵抗線と温度検知線とを短絡させ、大きな電流を流して
発熱抵抗を発熱させ、温度ヒューズを溶断して電源を遮
断するようにしている。
【0002】また、実公昭58−34846号公報には
、感温層を介して電源線と温度検知線とを配した温度制
御専用の温度検知線を用い、温度制御に使用する温度検
知を、ヒーター線から切り離すことによって、感温層に
直流電圧が印加されることを防止してポリ塩化ビニルの
使用を可能にし、湿度変化に影響されない温度制御装置
を開示している。
、感温層を介して電源線と温度検知線とを配した温度制
御専用の温度検知線を用い、温度制御に使用する温度検
知を、ヒーター線から切り離すことによって、感温層に
直流電圧が印加されることを防止してポリ塩化ビニルの
使用を可能にし、湿度変化に影響されない温度制御装置
を開示している。
【0003】また、後者の前記公報には、ポリアミド樹
脂を感温層を介して、2本の発熱用抵抗線を配置したヒ
ーター線を使用し、前記2本の発熱用抵抗線との間にサ
イリスタを接続して、ヒーター線内を同じ方向に電流を
流すように接続した発熱回路を設け、ヒーター線の温度
が異常に高くなった場合にヒーター線を短絡して温度ヒ
ューズを溶断するするようにした電気採暖具が開示され
ている。開示された該ヒーター線は、いずれの部分が短
絡しても、同じ大きさの短絡電流を得ることができる。
脂を感温層を介して、2本の発熱用抵抗線を配置したヒ
ーター線を使用し、前記2本の発熱用抵抗線との間にサ
イリスタを接続して、ヒーター線内を同じ方向に電流を
流すように接続した発熱回路を設け、ヒーター線の温度
が異常に高くなった場合にヒーター線を短絡して温度ヒ
ューズを溶断するするようにした電気採暖具が開示され
ている。開示された該ヒーター線は、いずれの部分が短
絡しても、同じ大きさの短絡電流を得ることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、交流電流が
流れると交番磁界が発生することは周知である。電気毛
布などの電気採暖具は、発熱面が広く、遮蔽することが
困難であるので、映像、音声電気製品などのAV製品に
ノイズを与える危険がある。また、近時、この交番磁界
が人体に好ましくない影響を懸念する報告がなされてい
る。したがって、電気カーペットや電気毛布などの発熱
用電流から発生する磁界は強度が極く弱いものであるが
、ヒーター線を消磁型とすることは、好ましいことであ
る。
流れると交番磁界が発生することは周知である。電気毛
布などの電気採暖具は、発熱面が広く、遮蔽することが
困難であるので、映像、音声電気製品などのAV製品に
ノイズを与える危険がある。また、近時、この交番磁界
が人体に好ましくない影響を懸念する報告がなされてい
る。したがって、電気カーペットや電気毛布などの発熱
用電流から発生する磁界は強度が極く弱いものであるが
、ヒーター線を消磁型とすることは、好ましいことであ
る。
【0005】特に、電気カーペットなど、床暖房用の電
気採暖具は、電気毛布と同様に人体の近くにヒーター線
が配置され、しかも、電気毛布などと比較して、大きな
電流容量が要求され、しかも、ヒーター線の配置面積も
より大きなものとなる。したがって、前記ノイズ発生な
どに対する対策も、更に重要になる。本発明は、以上の
問題に着目して成されたものであり、電気カーペットな
ど、比較的発熱容量を大きくすることを可能にし、しか
も、ヒーター線からの交番磁界の発生を防止し、更に、
ヒーター線の過熱による事故を未然に防止できる電気採
暖具を提供することを目的としている。
気採暖具は、電気毛布と同様に人体の近くにヒーター線
が配置され、しかも、電気毛布などと比較して、大きな
電流容量が要求され、しかも、ヒーター線の配置面積も
より大きなものとなる。したがって、前記ノイズ発生な
どに対する対策も、更に重要になる。本発明は、以上の
問題に着目して成されたものであり、電気カーペットな
ど、比較的発熱容量を大きくすることを可能にし、しか
も、ヒーター線からの交番磁界の発生を防止し、更に、
ヒーター線の過熱による事故を未然に防止できる電気採
暖具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明の電気採暖具の構成は、可撓性で電気絶縁性
の芯線に発熱抵抗線を巻付け、その上に所定の温度で融
解する可撓性感温樹脂の被覆層を設け、該被覆層に過昇
温検知線を巻付け、その上に前記感温樹脂の被覆層を設
け、該被覆層に発熱抵抗線を巻付け、その上を可撓性絶
縁材で被覆し、前記2本の発熱抵抗線の一端側を互いに
接続して2本の発熱抵抗線に逆方向の電流が流れるよう
にしたヒーター線を形成し、該ヒーター線が過熱し、前
記可撓性感温樹脂が融解して発熱抵抗線と過昇温検知線
とが短絡し、該過昇温検知線に流れる電流で前記過熱を
検出するようにしたものである。
めの本発明の電気採暖具の構成は、可撓性で電気絶縁性
の芯線に発熱抵抗線を巻付け、その上に所定の温度で融
解する可撓性感温樹脂の被覆層を設け、該被覆層に過昇
温検知線を巻付け、その上に前記感温樹脂の被覆層を設
け、該被覆層に発熱抵抗線を巻付け、その上を可撓性絶
縁材で被覆し、前記2本の発熱抵抗線の一端側を互いに
接続して2本の発熱抵抗線に逆方向の電流が流れるよう
にしたヒーター線を形成し、該ヒーター線が過熱し、前
記可撓性感温樹脂が融解して発熱抵抗線と過昇温検知線
とが短絡し、該過昇温検知線に流れる電流で前記過熱を
検出するようにしたものである。
【0007】また、前記過熱を検出する緊急遮断回路は
、次のようにして形成することができる。即ち、前記ヒ
ーター線の発熱用抵抗線から成る発熱回路に並列して、
アノード側を対向させて直列に接続した第1及び第2半
波整流素子を接続し、前記アノード側と過昇温検知線と
を、遮断器駆動抵抗を介して接続して形成し、この並列
回路に、熱応動遮断器と温度スイッチとを直列に接続し
て電源回路を接続し、ヒーター線が過熱し、前記感温樹
脂が融解して発熱抵抗線と過昇温検知線とが短絡し、遮
断器駆動抵抗の発生するジュール熱で熱応動遮断器を作
動させて電源回路を遮断するようにして電気採暖具を形
成することができる。
、次のようにして形成することができる。即ち、前記ヒ
ーター線の発熱用抵抗線から成る発熱回路に並列して、
アノード側を対向させて直列に接続した第1及び第2半
波整流素子を接続し、前記アノード側と過昇温検知線と
を、遮断器駆動抵抗を介して接続して形成し、この並列
回路に、熱応動遮断器と温度スイッチとを直列に接続し
て電源回路を接続し、ヒーター線が過熱し、前記感温樹
脂が融解して発熱抵抗線と過昇温検知線とが短絡し、遮
断器駆動抵抗の発生するジュール熱で熱応動遮断器を作
動させて電源回路を遮断するようにして電気採暖具を形
成することができる。
【0008】前記緊急遮断回路に介装する遮断器駆動抵
抗は、第1及び第2半波整流素子のアノードと過昇温検
知線との間に両半波整流素子のいずれが導通しても発熱
するように介装してもよく、また、各半波整流素子ごと
に1個の遮断器駆動抵抗を直列接続してもよい。所定の
温度で融解する感温樹脂は、例えば、ポリアミド樹脂な
どの公知の樹脂を使用することができる。
抗は、第1及び第2半波整流素子のアノードと過昇温検
知線との間に両半波整流素子のいずれが導通しても発熱
するように介装してもよく、また、各半波整流素子ごと
に1個の遮断器駆動抵抗を直列接続してもよい。所定の
温度で融解する感温樹脂は、例えば、ポリアミド樹脂な
どの公知の樹脂を使用することができる。
【0009】前記熱応動遮断器として、温度ヒューズを
使用することができるが、本発明はこれに限定されない
。また、前記温度スイッチは、従来と同様に、有接点ス
イッチ、無接点スイッチのいずれも使用することができ
、発熱量を大きくするためには、交流電源に対して双方
向に電流を流せるスイッチを使用することがこのましい
。即ち、無接点スイッチとしては、例えば、トライアッ
クなどを使用することができる。該温度スイッチを制御
するための温度検知手段は、従来の電気採暖具と同様に
、温度に依存してインピーダンスが変化するプラスチッ
クサーミスタを介して2本の導線を配置した温度検知線
を、ヒーター線を配置した発熱領域にに配置し、該温度
検知線から得られる信号電流を、前記温度スイッチを駆
動する温度制御装置に出力するようにすればよい。
使用することができるが、本発明はこれに限定されない
。また、前記温度スイッチは、従来と同様に、有接点ス
イッチ、無接点スイッチのいずれも使用することができ
、発熱量を大きくするためには、交流電源に対して双方
向に電流を流せるスイッチを使用することがこのましい
。即ち、無接点スイッチとしては、例えば、トライアッ
クなどを使用することができる。該温度スイッチを制御
するための温度検知手段は、従来の電気採暖具と同様に
、温度に依存してインピーダンスが変化するプラスチッ
クサーミスタを介して2本の導線を配置した温度検知線
を、ヒーター線を配置した発熱領域にに配置し、該温度
検知線から得られる信号電流を、前記温度スイッチを駆
動する温度制御装置に出力するようにすればよい。
【0010】前記ヒーター線は、2本の発熱用抵抗線に
、全く同じ大きさで、方向が逆の電流が流れるので、発
熱回路が正常に作動する際には、過昇温検知線には、実
質的に電流が流れないようにすることができるので、消
磁性とすることができる。したがって、発熱用電流によ
り、AV機器にノイズを与える危険を防止し、また、人
体の近くに交番磁界が発生することを防止する作用を有
する。また、ヒーター線を、2本の発熱線と過昇温検知
線との3線構成とすると、双方向に発熱用電流を流して
発熱量を大きくすることと、消磁性とすることとを両立
させることを可能にする。
、全く同じ大きさで、方向が逆の電流が流れるので、発
熱回路が正常に作動する際には、過昇温検知線には、実
質的に電流が流れないようにすることができるので、消
磁性とすることができる。したがって、発熱用電流によ
り、AV機器にノイズを与える危険を防止し、また、人
体の近くに交番磁界が発生することを防止する作用を有
する。また、ヒーター線を、2本の発熱線と過昇温検知
線との3線構成とすると、双方向に発熱用電流を流して
発熱量を大きくすることと、消磁性とすることとを両立
させることを可能にする。
【0011】
【実施例】以下添付の図を対照して、実施例により本発
明の電気採暖具を具体的に説明する。実施例1の電気採
暖具、例えば電気カーペットは、図1に示すように、ヒ
ーター線1と電源回路2とから成っている。そして、ヒ
ーター線1は、図2に示すように、例えばポリエステル
などの可撓性樹脂、あるいはガラスファイバーなどの可
撓性無機材料などから成る芯4に発熱用抵抗線R1 を
捲き付け、その上に感温樹脂層S1 を被覆し、その上
に導電線から成る過昇温検知線6を巻付け、更にその上
に感温樹脂層S2 を被覆し、その上に発熱用抵抗線R
2 を巻付け、表面を、例えば軟質塩化ビニール樹脂な
どの絶縁被覆8を施したものである。したがって、発熱
用抵抗線R1,R2 には、同じ大きさで方向が反対の
電流が流れ、ヒーター線2の周囲に生じる磁界を互いに
打ち消すようにし、ヒーター線2の周囲に交番磁界を発
生させないようにすることができる。そして、前記発熱
用抵抗線R1,R2 の一端を、図1に示すように導線
10で直列接続し、他端を発熱用端子12に接続して発
熱回路を形成している。
明の電気採暖具を具体的に説明する。実施例1の電気採
暖具、例えば電気カーペットは、図1に示すように、ヒ
ーター線1と電源回路2とから成っている。そして、ヒ
ーター線1は、図2に示すように、例えばポリエステル
などの可撓性樹脂、あるいはガラスファイバーなどの可
撓性無機材料などから成る芯4に発熱用抵抗線R1 を
捲き付け、その上に感温樹脂層S1 を被覆し、その上
に導電線から成る過昇温検知線6を巻付け、更にその上
に感温樹脂層S2 を被覆し、その上に発熱用抵抗線R
2 を巻付け、表面を、例えば軟質塩化ビニール樹脂な
どの絶縁被覆8を施したものである。したがって、発熱
用抵抗線R1,R2 には、同じ大きさで方向が反対の
電流が流れ、ヒーター線2の周囲に生じる磁界を互いに
打ち消すようにし、ヒーター線2の周囲に交番磁界を発
生させないようにすることができる。そして、前記発熱
用抵抗線R1,R2 の一端を、図1に示すように導線
10で直列接続し、他端を発熱用端子12に接続して発
熱回路を形成している。
【0012】前記電源回路2は、発熱用端子12と商用
電源Eとの間に介装され、例えば、トライアックなどか
ら成る温度スイッチTs、温度ヒューズから成る熱応動
遮断器Ft、及び、電流ヒューズFcを介装し、電圧1
00Vの 商用交流電源Eを接続して形成した。なお
、温度スイッチTsを制御する温度制御装置は、ヒータ
ー線1に平行して温度検知線(図示せず)を配置し、該
温度検知線の出力する温度信号により制御信号を出力す
る、通常の制御手段を使用した。
電源Eとの間に介装され、例えば、トライアックなどか
ら成る温度スイッチTs、温度ヒューズから成る熱応動
遮断器Ft、及び、電流ヒューズFcを介装し、電圧1
00Vの 商用交流電源Eを接続して形成した。なお
、温度スイッチTsを制御する温度制御装置は、ヒータ
ー線1に平行して温度検知線(図示せず)を配置し、該
温度検知線の出力する温度信号により制御信号を出力す
る、通常の制御手段を使用した。
【0013】緊急遮断回路16は、第1ダイオードD1
及び第2ダイオードD2 を、互いにアノード側を対
向させて直列に接続して、ヒーター線1に並列的に接続
し、該第1,第2ダイオードD1,D2 のアノード側
と端子14との間に熱応動遮断器Ftである温度ヒュー
ズを溶断する遮断器駆動抵抗rを介装して形成した。な
お、ヒーター線1と電源回路2との接続は、図1に示す
ように、直接接続してもよく、また、図示しないリード
線で接続してもよい。
及び第2ダイオードD2 を、互いにアノード側を対
向させて直列に接続して、ヒーター線1に並列的に接続
し、該第1,第2ダイオードD1,D2 のアノード側
と端子14との間に熱応動遮断器Ftである温度ヒュー
ズを溶断する遮断器駆動抵抗rを介装して形成した。な
お、ヒーター線1と電源回路2との接続は、図1に示す
ように、直接接続してもよく、また、図示しないリード
線で接続してもよい。
【0014】次に、図1〜図2によって説明した実施例
1の電気暖房具の動作を説明する。温度スイッチTsが
オンすると、発熱抵抗線R1,R2 に電流Iが流れる
。この電流Iは、図2に実線及び点線で示したように、
発熱抵抗線R1 及び発熱抵抗線R2 それぞれを流れ
る電流の方向が逆になり、ヒーター線1の外部に出る磁
力線を発生することなく、発熱させることができる。こ
の消磁性は、図2は、発熱抵抗線R1,R2 が、同じ
方向に巻付けているが、互いに逆の方向に巻いても、消
磁性が得られる。また、感温樹脂層S1,S2 に、ポ
リアミド樹脂などは、温度に依存して僅かな電流を流す
が、発熱用電流に比較して極く僅かであり、AV機器な
どのノイズ発生原因になる危険はない。
1の電気暖房具の動作を説明する。温度スイッチTsが
オンすると、発熱抵抗線R1,R2 に電流Iが流れる
。この電流Iは、図2に実線及び点線で示したように、
発熱抵抗線R1 及び発熱抵抗線R2 それぞれを流れ
る電流の方向が逆になり、ヒーター線1の外部に出る磁
力線を発生することなく、発熱させることができる。こ
の消磁性は、図2は、発熱抵抗線R1,R2 が、同じ
方向に巻付けているが、互いに逆の方向に巻いても、消
磁性が得られる。また、感温樹脂層S1,S2 に、ポ
リアミド樹脂などは、温度に依存して僅かな電流を流す
が、発熱用電流に比較して極く僅かであり、AV機器な
どのノイズ発生原因になる危険はない。
【0015】次に、緊急遮断回路16の動作について説
明する。例えば温度スイッチTsが故障し、ヒーター線
1に電流が流れ続けると、ヒーター線1の温度が上昇し
、感熱樹脂素子S1 が過熱され過昇温すると、該感熱
樹脂素子S1 が融解するようになる。すると、発熱用
抵抗線R1と過昇温検知線6とが短絡し、電源電圧の位
相に応じて、第1,第2ダイオードD1,D2 のいず
れかに電流が流れ、該電流で遮断器駆動抵抗rが発熱し
、該熱で熱応動遮断器Ftが作動し、電源が遮断される
。
明する。例えば温度スイッチTsが故障し、ヒーター線
1に電流が流れ続けると、ヒーター線1の温度が上昇し
、感熱樹脂素子S1 が過熱され過昇温すると、該感熱
樹脂素子S1 が融解するようになる。すると、発熱用
抵抗線R1と過昇温検知線6とが短絡し、電源電圧の位
相に応じて、第1,第2ダイオードD1,D2 のいず
れかに電流が流れ、該電流で遮断器駆動抵抗rが発熱し
、該熱で熱応動遮断器Ftが作動し、電源が遮断される
。
【0016】この場合、発熱用抵抗線R1 と過昇温検
知線6との短絡位置によって発熱量が一定ではない。い
ま、遮断器駆動抵抗rの抵抗値をrで表し、また、発熱
抵抗線R1 及び発熱抵抗線R2 の抵抗値をRで表す
と、通常の電気カーペットなどでは、r≫Rの関係が成
り立つ。そこで、図1のa,b,cの各点が短絡した場
合のヒーター線1と緊急遮断回路16との等価回路を求
めると、それぞれ、図4A〜図4Cに示す等価回路が得
られ、短絡位置a,b,cに対応する各条件での遮断器
駆動抵抗rの消費電力(発熱量)Wa,Wb,Wc を
求めると、表1の関係が得られる。
知線6との短絡位置によって発熱量が一定ではない。い
ま、遮断器駆動抵抗rの抵抗値をrで表し、また、発熱
抵抗線R1 及び発熱抵抗線R2 の抵抗値をRで表す
と、通常の電気カーペットなどでは、r≫Rの関係が成
り立つ。そこで、図1のa,b,cの各点が短絡した場
合のヒーター線1と緊急遮断回路16との等価回路を求
めると、それぞれ、図4A〜図4Cに示す等価回路が得
られ、短絡位置a,b,cに対応する各条件での遮断器
駆動抵抗rの消費電力(発熱量)Wa,Wb,Wc を
求めると、表1の関係が得られる。
【0017】
【表1】表1を図に示すと図3が得られる。したがって
、短絡点cの位置で熱応動遮断器Ftが回路を遮断する
ように設計するばよい。以上説明したように、実施例1
の電気暖房具は、ヒーター線1が過熱状態となった際は
、緊急遮断回路16が作動して、火災などの事故を未然
に防止することができる。
、短絡点cの位置で熱応動遮断器Ftが回路を遮断する
ように設計するばよい。以上説明したように、実施例1
の電気暖房具は、ヒーター線1が過熱状態となった際は
、緊急遮断回路16が作動して、火災などの事故を未然
に防止することができる。
【0018】図5は、実施例1の変形例1を示すもので
ある。このように、遮断器駆動抵抗rを2個用い、それ
ぞれ、第1ダイオードD1 及び第2ダイオードD2
に直列接続し、且つ、遮断器駆動抵抗rを、端子14に
ではなく、端子18に接続して実施したものである。図
のヒーター線1は、極く短く記載しているが、実際は、
径(外径:3mm程度)に対して極めて長く、ヒーター
線1の配置の仕方によっては、端子14と端子18とを
極く近くに配置でき、ヒーター線1と電源回路2及び緊
急遮断回路16との接続作業性を改善することができる
。
ある。このように、遮断器駆動抵抗rを2個用い、それ
ぞれ、第1ダイオードD1 及び第2ダイオードD2
に直列接続し、且つ、遮断器駆動抵抗rを、端子14に
ではなく、端子18に接続して実施したものである。図
のヒーター線1は、極く短く記載しているが、実際は、
径(外径:3mm程度)に対して極めて長く、ヒーター
線1の配置の仕方によっては、端子14と端子18とを
極く近くに配置でき、ヒーター線1と電源回路2及び緊
急遮断回路16との接続作業性を改善することができる
。
【0019】図6は、実施例1の別の変形例である。即
ち、端子14と端子18とを電線20で短絡させたもの
であり、過昇温検知線6が断線した場合でも、発熱用抵
抗線R1 と過昇温検知線6との短絡の検出を確実に行
うことができる。
ち、端子14と端子18とを電線20で短絡させたもの
であり、過昇温検知線6が断線した場合でも、発熱用抵
抗線R1 と過昇温検知線6との短絡の検出を確実に行
うことができる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本発明の電気採暖
具は、一方の端部を互いに短絡させた2本の発熱用抵抗
線を実質的に平行に配置して、発熱用電流により外部に
磁界が生じないようにし、これに、所定の温度で融解す
る樹脂を介して過昇温検知線を配して、温度が異常に上
昇した場合に電源を遮断するようにしたので次の効果が
得られる。
具は、一方の端部を互いに短絡させた2本の発熱用抵抗
線を実質的に平行に配置して、発熱用電流により外部に
磁界が生じないようにし、これに、所定の温度で融解す
る樹脂を介して過昇温検知線を配して、温度が異常に上
昇した場合に電源を遮断するようにしたので次の効果が
得られる。
【0021】即ち、交流電源の全波に対し発熱させるこ
とができるので、半波発熱に対して発熱量を大きくする
ことができる。また、発熱面が広く、しかも,シールド
が不可能なる電気カーペットなどからの交番磁界の発生
を防止することができる。したがって、ラジオなどAV
機器のノイズ発生を防止し、採暖具に接して暖を採る人
体への影響に対する懸念をなくすことができる。
とができるので、半波発熱に対して発熱量を大きくする
ことができる。また、発熱面が広く、しかも,シールド
が不可能なる電気カーペットなどからの交番磁界の発生
を防止することができる。したがって、ラジオなどAV
機器のノイズ発生を防止し、採暖具に接して暖を採る人
体への影響に対する懸念をなくすことができる。
【図1】本発明を使用した実施例1の電気採暖具の概要
回路図である。
回路図である。
【図2】図1に使用したヒーター線を一部破断して示し
た部分斜視図である。
た部分斜視図である。
【図3】図1に示すヒーター線が過昇温した場合の熱応
動遮断器の作動特性を説明する図である。
動遮断器の作動特性を説明する図である。
【図4】A,B,Cは、それぞれ、図1に示すヒーター
線の短絡位置a,b,cに対する等価回路図である。
線の短絡位置a,b,cに対する等価回路図である。
【図5】実施例1の変形例の概要回路図である。
【図6】実施例1の別の変形例の概要回路図である。
1 ヒーター線
2 電源回路6 過昇温検知線
10 短絡線16 緊急
遮断回路 D1
第1ダイオード D2 第2ダイオード
E 交流電源Ft 熱応動遮断器
R1 発熱用抵抗線R2 発熱
用抵抗線 r
遮断器駆動抵抗 S1 感温樹脂層
S2 感温樹脂層Ts 温度スイッチ
2 電源回路6 過昇温検知線
10 短絡線16 緊急
遮断回路 D1
第1ダイオード D2 第2ダイオード
E 交流電源Ft 熱応動遮断器
R1 発熱用抵抗線R2 発熱
用抵抗線 r
遮断器駆動抵抗 S1 感温樹脂層
S2 感温樹脂層Ts 温度スイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 可撓性で電気絶縁性の芯線に発熱抵抗
線を巻付け、その上に所定の温度で融解する可撓性感温
樹脂の被覆層を設け、該被覆層に過昇温検知線を巻付け
、その上に前記感温樹脂の被覆層を設け、該被覆層に発
熱抵抗線を巻付け、その上を可撓性絶縁材で被覆し、前
記2本の発熱抵抗線の一端側を互いに接続して2本の発
熱抵抗線に逆方向の電流が流れるようにした可撓性のヒ
ーター線を形成し、該ヒーター線が過熱し、前記可撓性
感温樹脂が融解して発熱抵抗線と過昇温検知線とが短絡
し、該過昇温検知線に流れる電流で前記過熱を検出する
ようにした電気採暖具。 - 【請求項2】 前記ヒーター線の発熱用抵抗線から成
る発熱回路と、電源回路と、緊急遮断回路とから成り、
電源回路は、前記発熱回路に、熱応動遮断器と温度スイ
ッチとを直列に接続して形成し、緊急遮断回路は、アノ
ード側を対向させて直列に接続した第1及び第2半波整
流素子を、前記発熱回路に並列接続し、前記アノード側
と過昇温検知線とを、遮断器駆動抵抗を介して接続して
形成し、ヒーター線が過熱し、前記感温樹脂が融解して
発熱抵抗線と過昇温検知線とが短絡し、遮断器駆動抵抗
の発生するジュール熱で熱応動遮断器を作動させて電源
回路を遮断するようにした請求項1の電気採暖具。 - 【請求項3】 前記熱応動遮断器が温度ヒューズであ
る請求項2の電気採暖具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7009991A JP2896941B2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 電気採暖具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7009991A JP2896941B2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 電気採暖具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04305716A true JPH04305716A (ja) | 1992-10-28 |
JP2896941B2 JP2896941B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=13421750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7009991A Expired - Fee Related JP2896941B2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 電気採暖具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2896941B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008377A (ja) * | 2007-05-29 | 2009-01-15 | Eidai Co Ltd | 電気式床暖房パネルおよびそれを用いた電気式床暖房装置 |
KR100893553B1 (ko) * | 2009-02-02 | 2009-04-17 | 주식회사 보국전자 | 감온성 절연수지를 이용한 온도제어장치 |
JP2009287871A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Eidai Co Ltd | 電気式床暖房パネルとそれを用いた電気式床暖房フロア |
JP2010002141A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Eidai Co Ltd | 電気式床暖房パネルとそれを用いた電気式床暖房フロア |
-
1991
- 1991-04-02 JP JP7009991A patent/JP2896941B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008377A (ja) * | 2007-05-29 | 2009-01-15 | Eidai Co Ltd | 電気式床暖房パネルおよびそれを用いた電気式床暖房装置 |
JP2013057497A (ja) * | 2007-05-29 | 2013-03-28 | Eidai Co Ltd | 電気式床暖房パネルおよびそれを用いた電気式床暖房装置 |
JP2009287871A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Eidai Co Ltd | 電気式床暖房パネルとそれを用いた電気式床暖房フロア |
JP2010002141A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Eidai Co Ltd | 電気式床暖房パネルとそれを用いた電気式床暖房フロア |
KR100893553B1 (ko) * | 2009-02-02 | 2009-04-17 | 주식회사 보국전자 | 감온성 절연수지를 이용한 온도제어장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2896941B2 (ja) | 1999-05-31 |
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