JPH04305463A - インクジェット記録装置および該装置を用いる電子機器 - Google Patents

インクジェット記録装置および該装置を用いる電子機器

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JPH04305463A
JPH04305463A JP9625791A JP9625791A JPH04305463A JP H04305463 A JPH04305463 A JP H04305463A JP 9625791 A JP9625791 A JP 9625791A JP 9625791 A JP9625791 A JP 9625791A JP H04305463 A JPH04305463 A JP H04305463A
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Isao Tsukada
塚田 功
Hisashi Yoshikawa
尚志 吉川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置を搭載する電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューター、ワード
プロセッサまたは計算機等を含む複合機やワークステー
ション等の電子機器の出力機器として用いられる記録装
置は、画像情報に基づいて用紙やプラスチック薄板等の
被記録材に画像を記録していくように構成されている。 前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、
ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分
けることができる。
【0003】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ノンインパクト方式であるため
騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー
画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している
。中でも、紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタ
イプの記録手段を使用するライン型の装置は、記録の一
層の高速化が可能である。
【0004】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。一方
、被記録材の材質に対する要求も様々なものがあり、近
年では、通常の被記録材である紙や樹脂薄板(OHP等
)などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパンチ
孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)など
を使用ことが要求されるようになってきた。
【0005】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
インクジェット記録装置においては、被記録材を所定の
記録位置にセットした後、被記録材に沿って移動するキ
ャリッジ上に搭載した記録手段によって画像を記録(主
走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り
(ピッチ搬送)を行ない、その後に次の行の画像を記録
(主走査)するという動作を繰り返すことにより、被記
録材全体の画像記録が行なわれる。一方、被記録材の搬
送方向の副走査のみで記録するラインタイプのインクジ
ェット記録装置においては、被記録材を所定の記録位置
にセットし、一括して1行分の記録を行なった後、所定
量の紙送り(ピッチ送り)を行ない、さらに、次の行の
記録を一括して行なうという動作を繰り返すことにより
、被記録材全体の画像記録が行なわれる。
【0006】上記のシリアルタイプおよびラインタイプ
のいずれの方式のインクジェット記録装置においても、
被記録材を給紙搬送して記録手段のインク吐出部と対向
する所定位置(頭出し位置)にセットした後、前述の記
録動作が開始される。なお、カラー記録用など、複数の
記録手段を用いるインクジェット記録装置の場合にも、
各記録手段ごとに前述と同様の記録動作が行なわれる。
【0007】そこで、従来のインクジェット記録装置を
用いる電子機器においては、記録装置内からのインク漏
れ、例えば、記録ヘッド、インクタンク、記録ヘッドと
インクタンクを連結するインク供給チューブの接続部な
どからの不意のインク漏れに対する対応策として、一般
に、ケースの記録装置近傍の位置に高分子材またはパル
プ材等から成るインク吸収部材を配設し、不意に漏れた
インクを前記インク吸収部材に吸収させることにより、
外部へのインク漏出阻止機能の一層の完全化が図られて
いる。前記インク吸収部材としては、一般には、シート
状のものを撃ち抜いて製作したものが使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、インク吸収部材を機器本体ケースに貼り付け
るためのコストが嵩み、しかも、インク吸収部材を複雑
な所望の形状にすることができないためにスペース設計
上に制約があるなどの解決すべき課題があった。本発明
はこのような課題に鑑みてなされたものであり、本発明
の目的は、余分の構成部品や加工工数を必要とせずに、
インクジェット記録装置からの不意の漏出インクを保持
することができ、しかもスペース効率の高い設計が容易
になるインクジェット記録装置を用いる電子機器を提供
することである。
【0009】
【課題解決のための手段】本発明は、記録手段からイン
クを吐出して記録を行なうインクジェット記録装置を用
いる電子機器において、ケース部材の前記記録装置近傍
の位置に、インクを保持することができる溝を一体的に
形成する構成とすることにより、上記目的を達成するも
のである。別の本発明は、上記構成に加えて、前記ケー
ス部材の前記記録装置近傍の位置に、インク吸収部材を
配設する構成とすることにより、一層効率よく上記目的
を達成するものである。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置
を用いる電子機器の一実施例の縦断面図であり、図2は
図1の電子機器の平面図である。図1および図2におい
て、1aは電子機器本体の上ケース、1bは電子機器本
体の下ケース、2はロール状の被記録材(記録紙等)、
3は前記被記録材2を回転自在に保持するための被記録
材ホルダー、4は電子機器にデータ等を入力するための
キーボード、5は電子機器内に搭載されたインクジェッ
ト記録装置、6はインクジェット記録装置5の記録手段
(記録ヘッド)である。前記インクジェット記録装置5
は、記録ヘッド6を被記録材2に沿って往復移動させる
ことで画像(印字等)を記録するシリアル型の場合を示
す。さらに、図1および図2において、7は演算回路基
板、8は演算回路基板7よりの記録制御信号を記録ヘッ
ド6に供給するためのフレキシブルケーブル、9は演算
回路基板7に接続され制御される表示装置である。
【0011】図1および図2において、ケース部材(図
示の例では下ケース1a)の内面であって前記記録装置
5の近傍の位置には、インクを保持することができる複
数条の溝10が一体的に形成されている。この溝10は
、記録ヘッド6やインクタンク、あるいはこれらを連結
するインク供給チューブの接続部等から不意に漏出する
インクを保持するためのものである。また、前記溝10
は記録ヘッド6の移動範囲の略全体に対応する範囲に形
成されている。なお、符号11は記録手段(記録ヘッド
)6のインク吐出部を示し、符号12は記録ヘッド6を
搭載しガイドレール等に沿って被記録材2の幅方向に往
復移動するキャリッジを示す。
【0012】前記記録ヘッド(記録手段)6は、インク
を吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電
気熱変換体を備えているものであり、具体的には、前記
電気熱変換体が発生する熱エネルギーによってインクに
生じる膜沸騰による気泡の生成を含むインクの状態変化
に基づいて吐出口からインクを吐出するものである。図
3は記録ヘッド6のインク吐出部11の構造を模式的に
示す部分斜視図である。図3において、前記被記録材1
と所定の隙間(例えば、約0.5〜1.5ミリ程度)を
おいて対面する吐出口面51には、所定のピッチで複数
の吐出口52が形成され、共通液室53と各吐出口52
とを連通する各液路54の壁面に沿ってインク吐出用の
エネルギーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体
など)55が配設されている。図1および図2に示すイ
ンクジェット記録装置5では、記記録ヘッド6は、前記
複数の吐出口52がキャリッジ12の主走査方向(移動
方向)と交叉する方向に並ぶような位置関係で、該キャ
リッジ12に搭載されている。こうして、画像信号また
は吐出信号に基づいて対応する電気熱変換体55を駆動
(通電)して、液路54内のインクを膜沸騰させ、その
時に発生する圧力によって吐出口52からインクを吐出
する記録手段(記録ヘッド)6が構成されている。
【0013】図4は前記インク保持用の溝10の第1実
施例の構造を示す模式的斜視図であり、図5は図4に示
す線5−5に沿った溝10の断面図である。図4および
図5において、下ケース1aの内面に複数本(図示の例
では7本)の平行なリブ13を一体的に形成することに
より、各リブ13の間に複数条の隙間(溝部)14が形
成されている。前記溝10は前記記録装置5の真下の位
置に配設されている。したがって、、図5に示すように
、記録ヘッド6のインク吐出部11などから不意な漏出
によってインク15が滴下すると、このインク15は各
リブ13の間の隙間14内に侵入し、表面張力によって
該隙間14内に保持される。
【0014】図4および図5の各リブ13の断面形状は
長方形をしており、その寸法はインクの粘度や比重等を
考慮して最適値に選定することが好ましく、インクジェ
ット記録装置5で使用される一般的なインクの場合、隙
間幅寸法Aは3ミリ以下に最適値があり、また、隙間1
4の深さ寸法Bは、スペース的な制約で決定されるが、
大きいほどインク保持量を増加させることができる。
【0015】図6は上記溝10の第2実施例の構造を示
す斜視図であり、同図において、平面配置形状を同心円
形にした複数本のリブ13の間の各隙間(溝部)14に
よって溝10が形成されている。本実施例のその他の構
成は前述の第1実施例の場合と実質上同じである。図6
の第2実施例によれば、第1実施例の場合と異なり、イ
ンク保持用の各溝部14は閉じられており、したがって
、第1実施例に比べ、各溝部14の溝方向のインク保持
力をより高めることができた。
【0016】図7は上記溝10の第3実施例の構造を示
す斜視図であり、同図において、平面配置形状を四角形
にした複数本のリブ13の間の各隙間(溝部)14によ
って溝10が形成されている。本実施例のその他の構成
は前述の第2実施例の場合と実質上同じである。図7の
第3実施例によっても、インク保持用の各溝部14は閉
じられており、したがって、前述の第2実施例の場合と
同様、各溝部14の溝方向のインク保持力をより高める
ことができる。
【0017】図8は上記溝10の第4実施例の構造を示
す斜視図である。本実施例は、複数本の平行なリブ13
の間の複数条の隙間(溝部)14によってインク保持用
の溝10が構成されている点では第1実施例の場合と同
じであるが、その特徴は、両側端部のリブを除く内部の
リブ13の所定間隔ごとの位置に、隣接する隙間(溝部
)14間を連通する連結溝16が形成されている点にあ
る。図8の第4実施例によれば、漏出インクが溝列の或
る溝部(隙間)14の領域に連続的(または集中的)に
滴下する場合でも、滴下したインクが連結溝16を伝わ
って隣の溝部へ侵入していくので、結果として、溝10
のインク保持量を増大させることができる。
【0018】図9は上記溝10の第5実施例の構造を示
す断面図である。前述の第1実施例〜第4実施例では、
四角断面のリブ13によって四角断面の溝部14を形成
したが、図9の第5実施例では、各リブ13の断面を三
角山形にすることにより、それらの間に台形断面の隙間
(溝部)14が形成されている。第1実施例〜第4実施
例のようにリブ13の断面を四角にすると、図11の参
考図に示すようにリブ13の上面にインク滴15が残留
する可能性があるが、図9の第5実施例によれば、各リ
ブ13の上端に平面部が無いので、このような残留イン
クが生じる可能性を無くすことができる。
【0019】図10は上記溝10の第6実施例の構造を
示す断面図である。本実施例は、各リブ13の断面を図
9の場合より広い幅の三角山形にすることにより、それ
らの間にV形断面の隙間(溝部)14を形成するもので
ある。この第6実施例によっても、各リブ13の上端に
平面部が無いので、前述の第5実施例の場合と同様、リ
ブ13上面にインク15が残留する可能性を無くすこと
ができる。
【0020】なお、以上の溝10の各実施例では、ケー
ス部材(下ケース1a)の内面に複数本の凸状のリブ1
3を形成することにより、それらの間にインク保持用の
溝部14を形成したが、前記溝部14は、前記リブ13
を形成することなく、ケース部材の内面に直接凹状の溝
を形成することによって設けることもでき、このような
凹溝によっても前述の各実施例の場合と同様の効果を達
成することができる。
【0021】また、以上の各実施例ではインク保持用の
溝10のみを設ける場合を説明したが、本発明は前述の
溝10とインク吸収部材を併用して実施することもでき
る。図12は、図4および図5に示した溝10とインク
吸収部材20とを併用する実施例の断面図である。図1
2において、ケース部材に設けられた前記溝10の上面
に、多孔質材またはパルプ材等から成るインク吸収性に
すぐれた材質のインク吸収部材20が接着等で接合され
ている。このインク吸収部材20は、溝10の全域に設
けてもよいが、場合によっては部分的に設けてもよい。 なお、前記インク吸収部材20の形状は自由に選定する
ことができ、図示のように板状のものを接合する他、各
溝部14に嵌合するリブ部を有するものなど、滴下する
インクを捕捉できるものであれば、種々の形状を選定す
ることができる。
【0022】以上説明した各実施例によれば、電子機器
のケース部材(下ケース1a)のインクジェット記録装
置5の近傍位置に溝10を一体的に形成したので、余分
な構成部品を必要としない低コストの構成で、インクジ
ェット記録装置から不意に漏出するインクを確実に捕捉
し保持することができ、かつ、容易にスペース効率の良
い設計を行ない得るインクジェット記録装置を搭載する
電子機器が得られた。さらに、前記溝10とともにイン
ク吸収部材20を併用することにより、一層効率の良い
インク保持手段を設けることができた。
【0023】なお、以上の実施例では、記録手段(記録
ヘッド)6をキャリッジ12に搭載し、被記録材2に沿
って主走査するシリアルタイプのインクジェット記録装
置を搭載する電子機器の場合を例に挙げて説明したが、
本発明は、被記録材の記録幅の全体または一部に対応す
るライン型の記録手段を用いるラインタイプのインクジ
ェット記録装置を搭載場合にも、同様に適用することが
でき、同様の効果を達成し得るものである。また、以上
の実施例では、1個の記録手段6で記録する場合を例示
したが、本発明は、異なる色で記録する複数の記録手段
を備えたカラー記録装置、あるいは色彩が同じで濃度が
異なる複数の記録手段を使用する階調記録用の記録装置
など、インクジェット記録装置であれば、記録手段の数
にも関係なく、同様に適用することができ、同様の作用
効果を達成し得るものである。さらに、記録手段(記録
ヘッド)としては、記録ヘッドとインクタンクを一体に
した交換可能なカートリッジタイプの記録手段、あるい
は、記録ヘッドとインクタンクを別体とし、例えば、カ
プラーおよびチューブを介して結合する構造の記録手段
など、種々の構造の記録手段を使用することができる。
【0024】なお、本発明は、電子機器に搭載する記録
装置がインクジェット記録装置であれば、例えば、ピエ
ゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段(記録ヘ
ッド)を使用するものに適用できるが、中でも、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出する方式のインクジェッ
ト記録装置において優れた効果をもたらすものである。 かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成
できるからである。
【0025】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド型
、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、
特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保
持されているシートや液路に対応して配置されている電
気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える
急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印
加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発
生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜沸騰
させて、結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(イ
ンク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0026】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0027】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば
、記録を確実に効率よく行なうことができるようになる
からである。
【0028】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても、本発明は有効に適用できる。そのよ
うな記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組み合わせ
によってその長さを満たす構成や、一体的に形成された
1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。加え
て、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体
に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着され
ることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのイ
ンクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録
ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタン
クが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用い
た場合にも本発明は有効である。
【0029】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは
別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0030】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又は
、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置
にも本発明は極めて有効である。
【0031】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式では
、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、積
極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から
液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめる
ことで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的と
して放置状態で固化するインクを用いるかして、いずれ
にしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によっ
てインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記
録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等の
ような、熱エネルギーによって初めて液化する性質のイ
ンクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0032】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0033】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、記録手段からインクを吐出して記録を行なう
インクジェット記録装置を用いる電子機器において、ケ
ース部材の前記記録装置近傍の位置に、インクを保持す
ることができる溝を一体的に形成する構成としたので、
余分の構成部品や加工工数を必要とせずに、インクジェ
ット記録装置からの不意の漏出インクを保持することが
でき、しかもスペース効率の高い設計が容易になるイン
クジェット記録装置を用いる電子機器が提供される。ま
た、別の本発明によれば、上記構成に加えて、前記ケー
ス部材の前記記録装置近傍の位置に、インク吸収部材を
配設する構成としたので、上記効果に加えて、インクの
捕捉および保持を一層効率よく行ない得るインクジェッ
ト記録装置を用いる電子機器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置を用
いる電子機器の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の電子機器の平面図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置の記録手段
のインク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である
【図4】本発明によるインクジェット記録装置を用いる
電子機器に設けられるインク保持用の溝の第1実施例を
示す部分斜視図である。
【図5】図3の溝の断面図である。
【図6】本発明によるインクジェット記録装置を用いる
電子機器に設けられるインク保持用の溝の第2実施例を
示す部分斜視図である。
【図7】上記インク保持用の溝の第3実施例を示す部分
斜視図である。
【図8】上記インク保持用の溝の第4実施例を示す部分
斜視図である。
【図9】上記インク保持用の溝の第5実施例を示す部分
断面図である。
【図10】上記インク保持用の溝の第6実施例を示す部
分断面図である。
【図11】図5のインク保持用の溝における残留インク
の状態を例示する部分断面図である。
【図12】図5のインク保持用の溝とインク吸収部材を
併用する状態を例示する断面図である。
【符号の説明】
1a    下ケース 1b    上ケース 2      被記録材 4      キーボード 5      インクジェット記録装置6      
記録手段(記録ヘッド)10    インク保持用の溝 11    インク吐出部(記録ヘッド)12    
キャリッジ 13    リブ(溝形成用) 14    隙間(溝部) 15    インク 16    連結溝 20    インク吸収部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    記録手段からインクを吐出して記
    録を行なうインクジェット記録装置を用いる電子機器に
    おいて、ケース部材の前記記録装置近傍の位置に、イン
    クを保持することができる溝を一体的に形成することを
    特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】    前記ケース部材の前記記録装置近
    傍の位置に、インク吸収部材を配設することを特徴とす
    る請求項1の電子機器。
  3. 【請求項3】    前記記録手段が、インク吐出用の
    熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えてい
    ることを特徴とする請求項1の電子機器。
  4. 【請求項4】    前記記録手段が、前記電気熱変換
    体によって印加される熱エネルギーによりインクに生じ
    る膜沸騰を利用して、吐出口よりインクを吐出させるこ
    とを特徴とする請求項3の電子機器。
JP9625791A 1991-04-02 1991-04-02 インクジェット記録装置および該装置を用いる電子機器 Expired - Fee Related JP2898118B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002103649A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置

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