JPH04305457A - 洗浄剤の供給装置及び該装置を利用した洗浄装置 - Google Patents

洗浄剤の供給装置及び該装置を利用した洗浄装置

Info

Publication number
JPH04305457A
JPH04305457A JP40658690A JP40658690A JPH04305457A JP H04305457 A JPH04305457 A JP H04305457A JP 40658690 A JP40658690 A JP 40658690A JP 40658690 A JP40658690 A JP 40658690A JP H04305457 A JPH04305457 A JP H04305457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
cleaning
roller
cleaning agent
cleaning roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP40658690A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Takeuchi
竹内 秀朗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Comtec Co Ltd
Original Assignee
Comtec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Comtec Co Ltd filed Critical Comtec Co Ltd
Priority to JP40658690A priority Critical patent/JPH04305457A/ja
Publication of JPH04305457A publication Critical patent/JPH04305457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機のブランケット
胴等のシリンダを洗浄するためのシリンダ洗浄剤を供給
するための供給装置および該供給装置を利用したシリン
ダの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機のブランケット胴の表
面には、印刷に伴って紙粉、インキ滓等が付着して堆積
し、これが正常な印刷を阻害する。このため、例えば、
枚葉印刷機の場合であるならば、数千枚から一万枚印刷
した後、そのような紙粉等を除去する洗浄作業を行う必
要がある。また、ブランケット胴に限らず、圧胴にも印
刷用紙の両端部、天地部の近傍に同様な汚れを生ずる場
合があり、そのような汚れも仕事の切り替え時等に除去
する必要がある。
【0003】従来、そのようなシリンダ表面の汚れの除
去には洗浄装置が用いられている。洗浄装置としては、
溶剤や水を調合して作った洗浄剤を滴下させながら回転
するブラシをシリンダ表面に押し付ける方式、連続状の
不織布に洗浄剤を染み込ませ、これをシリンダ表面に押
し付けつつ順次巻き取ることにより汚れを落とすような
方式等がある。
【0004】また、前記洗浄剤をシリンダ表面に供給す
るには、石油系溶剤と水とを夫々別個のタンク中に溜め
ておき、これをポンプで送りつつスプレーノズルの直前
で混合して噴射したり、或いは2液の時間をずらし噴射
したりしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の洗浄
剤の供給装置は、上述のごとく洗浄剤の貯留タンク、ポ
ンプ、配管等を要し、装置が大掛かりとなるという問題
を有する。このため従来は小型印刷機に取り付けること
が困難であった。また、大型印刷機にあっても、設置ス
ペースを多く取るという問題があった。
【0006】また、従来のシリンダ洗浄装置は、ブラシ
を回転させたり不織布を供給したりするためのモータや
、動力伝達機構を必要とし、装置が大型化し、高価とな
り、小型印刷機には不向きである。大型印刷機において
も占有スペース増大、価格アップを招き好ましくない。 本発明は、上記問題点を解決することのできる手段を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
、本第1の発明は、シリンダ洗浄剤が噴射ガスと共に充
填されたスプレイ容器と、印刷機の洗浄されるべきシリ
ンダの表面に対し接触又は離反可能に設置された洗浄剤
の塗布ローラと、前記容器のノズル孔から噴出する前記
洗浄剤を前記塗布ローラに導く洗浄剤供給管とを備えた
洗浄剤の供給装置の構成を採用し、本第2の発明は、本
第1の発明の洗浄液の供給装置に加え、前記印刷機の洗
浄されるべきシリンダの表面に対し接触又は離反可能に
設置された洗浄ローラと、前記洗浄ローラの前記シリン
ダとの連れ回りを阻止すると共に前記洗浄ローラを間欠
的に回動させる刻み送り機構とを備えた印刷機のシリン
ダの洗浄装置の構成を採用し、本第3の発明は、前記刻
み送り機構が、前記洗浄ローラの支軸の端に固着された
爪車と、前記爪車と係合して前記洗浄ローラの前記シリ
ンダとの連れ回りを阻止する爪とを有し、前記洗浄ロー
ラのシリンダ表面に対する接触・離反の際に前記爪車が
前記爪に対し相対移動して1歯ずつ間欠送りされるよう
構成された印刷機のシリンダの洗浄装置の構成を採用し
ている。
【0008】
【作用】本第1の発明において、洗浄剤供給装置は、ス
プレイ容器、塗布ローラ及び洗浄剤供給管を具備するの
みであるから、全体として小型となる。また、洗浄剤は
、スプレイ容器のノズル孔から供給管を通って塗布ロー
ラに至り、該塗布ローラを介してシリンダ表面に付着す
る。
【0009】本第2の発明において、本第1の発明のス
プレイ容器、塗布ローラ及び洗浄剤供給管に加え、洗浄
ローラ及び刻み送り機構を有するのみであるから、従来
の洗浄装置に比し、全体として小型となる。当該装置に
よるシリンダの洗浄に際しては、まずスプレイ容器から
洗浄剤を噴出させる。洗浄剤は供給管を通って塗布ロー
ラに至る。洗浄剤の噴出と同時に、塗布ローラをシリン
ダ表面に当てる。洗浄剤は塗布ローラからシリンダ表面
に転移し、シリンダ表面に均一な塗布層を形成する。洗
浄剤の噴射は、その適度な量が塗布ローラに向かって供
給された後直ちに停止させる。洗浄剤がシリンダ表面に
均一に付着すると、塗布ローラをシリンダ表面から引き
離し、洗浄ローラを当てる。洗浄ローラは刻み送り機構
によりその回転を止められているので、走行するシリン
ダ表面からインキ、紙粉等の堆積物を擦り取る。その際
、堆積物は洗浄剤により膨潤し、或いは洗浄剤中に溶け
出し、洗浄ローラに廃液と共に担持される。次に、刻み
送り機構により洗浄ローラを所定量回動させ、新しい洗
浄ローラ表面をシリンダ表面に当てると、この部分がシ
リンダ表面の仕上げを行う。
【0010】本第3の発明において、洗浄ローラをシリ
ンダ表面に対して接触・離反させるとその一往復動ごと
に爪車が爪と噛み合って1歯ずつ間欠的に回転する。洗
浄ローラはこれに伴って回動し、その新しい表面がシリ
ンダに対向する。このように、洗浄ローラの移動を利用
して洗浄ローラを間欠回動させることができるので、洗
浄ローラを間欠回動させるための駆動部を省略すること
ができる。
【0011】
【実施例】本発明に係るシリンダの洗浄装置の実施例に
ついて図1ないし図5に基づき説明する。図1及び図2
において、符号1はオフセット印刷機のブランケット胴
を示す。該ブランケット胴1の近傍にはシリンダ洗浄装
置の全体を支持する梁状の基台2が設けられ、その両端
が印刷機の左右のフレーム3,4にボルト等で固定され
ている。
【0012】この基台2の左端にはスプレイ容器5が取
り付けられている。スプレイ容器5にはシリンダ洗浄剤
が噴射ガスと共に充填されている。洗浄剤は、石油系溶
剤、水及び添加物を調合することによって作られ、容器
内部圧力が2〜3気圧(ゲージ)を保つように噴射ガス
と共に充填されている。洗浄剤の溶剤と水との配合割合
は、印刷用紙の紙質に応じて変えるのが望ましく、例え
ば上質・中質紙の場合は紙粉が多く発生するので水の割
合を多くし、アート紙やコート紙の場合は水の割合を少
なくする。このように配合割合を変えた洗浄剤のスプレ
イ容器5を事前に複数種類用意しておけば、紙質等に応
じてスプレイ容器を適宜差し替えるのみで洗浄剤を直ち
に交換することができる。
【0013】噴射ガスとしては、液化石油ガス、炭酸ガ
ス等のガスを用いることができる。スプレイ容器5は、
ノズル頭6を下方向に押さえることによりその噴射ノズ
ル(図示せず)から洗浄剤を容器5外に噴出させること
ができる構造のもので、いわゆる使い捨て式のものであ
る。この容器5の構造は公知であるから、その詳細な説
明は省略する。
【0014】前記ノズル頭6には、その押え方向に直角
に突出する突起7が設けられている。また、基台2には
、スプレイ容器5を縦に差し込むための穴8が穿設され
、該スプレイ容器5の底と側面とを支えるための支持部
材9が固着されている。該支持部材9には、ソレノイド
10の本体が固定され、その可動部の先端には前記ノズ
ル頭6の突起7と係合する押圧片11が固着されている
【0015】これにより、ソレノイド10が作動してノ
ズル頭6を所定時間押えるとその時間に応じた流量の洗
浄剤がノズル孔から噴出することとなる。なお、スプレ
イ容器5は、印刷機のフレーム3の外側に置くこともで
きる。前記基台2上には摺動板12が重畳され、その両
端は基台2上に固着されたガイド部13によりブランケ
ット胴1の軸と直角な方向に前後動可能に案内規制され
ている。また、摺動板12の左右両側の近傍には摺動板
12を動作させるためのソレノイド14が夫々設けられ
ている。ソレノイド14の本体は基台2上に固定され、
可動部が摺動板12に連結されている。摺動板12の両
側には、相対向する起立壁15,16が固着され、両起
立壁15,16間に洗浄ローラ17が掛け渡されている
【0016】これにより、ソレノイド14が作動してそ
の可動部が突出すると、洗浄ローラ17は摺動板12の
ガイド部13に沿った移動によりブランケット胴1の表
面に対し接触し、逆に可動部が引っ込むと、洗浄ローラ
17はブランケット胴1の表面から離反することとなる
。前記洗浄ローラ17は、図4のように、左側の起立壁
15に対しテーパコーン18を介して支持される。テー
パコーン18の軸は洗浄ローラ17の支軸となる。テー
パコーン18はスラストベアリング19を介してネジ棒
20に接続され、ネジ棒20は起立壁15の雌ネジ中に
ねじ込まれている。また、起立壁15から左側に突出す
るネジ棒20の自由端にはローレット切りされたつまみ
21が固着され、起立壁15とつまみ21との間にはネ
ジ棒20の回転を固定するためのローレット切りされた
固定ネジ22が設けられている。
【0017】また、洗浄ローラ17は、右側の起立壁1
6に対し回転のみ自由とされる軸の内端に固着されたテ
ーパコーン23に支持されている。このように、洗浄ロ
ーラ17はテーパコーン18,23により支持されてい
ることから、摺動板12に対する着脱が可能となる。す
なわち、固定ネジ22を緩めてつまみ21を回動させ、
テーパコーン18を洗浄ローラ17の左端内周に対し接
触させたり分離させたりすればよい。
【0018】テーパコーン23の軸は洗浄ローラ17の
支軸となり、この軸の外端には洗浄ローラ17を間欠送
りするための刻み送り機構24が設けられている。刻み
送り機構24は、図3に示されるように、前記テーパコ
ーン23の軸の右端に固着された爪車25と、前記爪車
25の各歯と係合する前記基台2上に枢着された爪27
とを有している。前記爪27はスプリング39により常
時爪車25の方に付勢されている。また、爪車25と爪
27の向きは、前記ブランケット胴1の表面に前記洗浄
ローラ17が接触した時に発生する摩擦力に抗してその
洗浄ローラ17の回転を阻止するように設定されている
。爪車25の歯数は洗浄ローラ17の径の大きさにより
変えられるが、例えばビジネスフォームの印刷用であれ
ば洗浄ローラ17は40〜50mmφであり、従って歯
数は20枚程度である。
【0019】また、洗浄ローラ17はソレノイド14の
作動によってブランケット胴1の表面に対し接触したり
離反する。すなわち、洗浄ローラ17がブランケット胴
1から離れる際に爪車25は回動することなく爪27を
乗り越える。爪27はスプリング39に抗して上下方向
に1往復回動し、爪車25の隣の歯と噛み合う。洗浄ロ
ーラ17が再びブランケット胴1の方に移動する際には
、爪車25は爪27と噛み合って1歯分だけ一方向に送
られる。従って、洗浄ローラ17も同様に一方向に送ら
れる。このように、洗浄ローラ17はブランケット胴1
の表面に対し接触・離反運動する都度、その新しい表面
がブランケット胴1の表面に対向することとなる。
【0020】なお、刻み送り機構24は、図6に示され
るような構造とすることもできる。この機構24は、テ
ーパコーン23の軸の右端に固着された爪車25と、同
じ軸に枢着された回動腕26と、前記爪車25の各歯と
係合する前記回動腕26の端に枢着された爪27と、前
記回動腕26を往復角運動させるソレノイド28とを有
している。前記爪27は図示しないスプリングにより常
時爪車25の方に付勢され、前記ソレノイド28の本体
は右側起立壁16に対し縦向きに連結固定されている。 この場合は、ソレノイド28を往復動させることにより
、洗浄ローラ17を一方向に間欠送りすることができる
【0021】前記洗浄ローラ17は、前記洗浄剤の付着
したブランケット胴1を擦りつつ洗浄するもので、その
全体を使い終わると廃棄できるよう低廉な使い捨て構造
となっている。この洗浄ローラ17は、図5のように、
中心に強度のある中空管29を有し、その回りに内から
外に向って弾性体層30、不織布層31、ネット層32
が順次積層されている。
【0022】ネット層32は、ブランケット胴1の表面
に付着した紙粉・インキ滓を掻き落とす役目をし、望ま
しくは塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエステル
等で作られた20〜60メッシュ(ピッチ1.27〜0
.42mm)、繊維太さ0.15〜0.3mmφ程度の
網目状シートが使用される。不織布層31は、ブランケ
ット胴1の表面から除去した紙粉・インキ滓等の溶け込
んだ廃液を保持する役目を担うもので、望ましくはレー
ヨン系、ポリエステル・ポリエチレンの複合繊維系等か
らなる50〜200g/m2 のシートが用いられる。 弾性体層30は、洗浄ローラ17をブランケット胴1の
表面に押し付けた際に適度な圧力が生じるようにするた
めのもので、その材料としては耐溶剤性のあるニトリル
・ブタジエンゴム等の発泡体、発泡ポリエチレン等が望
ましく、厚さは2〜3mm、ショアー硬度は20〜30
度であるのが望ましい。中空管29は、洗浄ローラ17
に強度を与えるためのもので、厚さ3mm程度の紙製の
管、或いは厚さ1〜2mm程度の合成樹脂製の管で出来
ている。
【0023】なお、前記弾性体層30、不織布層31、
ネット層32の3層は、それら3層の機能を全て有する
発泡ポリエチレンシートで代替することにより単一の層
で構成することもできる。前記起立壁15,16の上部
には夫々アーム33,34が枢着され、両アーム33,
34間には塗布ローラ35が水平に枢支されている。ま
たアーム33,34の近傍にはソレノイド36が設けら
れ、その本体が起立壁15,16に枢支され、可動部の
先端がアーム33,34に枢着されている。
【0024】このため、ソレノイド36が作動してその
可動部が突出すると、塗布ローラ35がブランケット胴
1の表面に接して連れ回りし、逆に前記可動部が引っ込
むと、塗布ローラ35がブランケット胴1の表面から離
れる。前記スプレイ容器5のノズル孔にはそこから噴出
する洗浄剤を前記塗布ローラ35の表面へと導く洗浄剤
供給管37の一端が分離可能に接続されている。洗浄剤
供給管37は、スプレイ容器5が基台2側に固定される
ことから、その始端側は伸縮可能なコイル部37aとな
っており、それ以外の部分は塗布ローラ35の表面の上
側に沿うように起立壁15,16間に掛け渡された直線
部37bとなっている。この直線部37bには塗布ロー
ラ35の表面に対向する多数の小孔38が等ピッチで穿
設されている。小孔38の径は例えば0.25〜0.5
mmであり、ピッチは例えば8〜12mmである。
【0025】これにより、前記スプレイ容器用ソレノイ
ド10の作動によりノズル孔から洗浄剤が噴出すると、
この洗浄剤は供給管37中に充満し、小孔38から塗布
ローラ35の表面に向って噴出し、塗布ローラ35の全
長に亘り付着する。塗布ローラ35は、図示しないが、
軸の回りにウレタンフォーム層を巻回した構造である。 或いは、軸の回りに発泡ポリエチレンの層を形成し、更
にその表面に不織布を巻き付けるようにしてもよい。前
記供給管37の小孔38から出た洗浄剤はこの塗布ロー
ラ35の多孔質層の中に染み込むことにより担持される
。後述のように、洗浄剤は塗布ローラ35に対して均一
に供給するためその転動中に供給され、またブランケッ
ト胴1の表面に沿って転動する際に多孔質層による適度
な背圧を受けながらそこから染み出て該ブランケット胴
1の表面に均一な層となって付着する。
【0026】なお、前記供給管37の直線部分37bは
、供給停止後にも小孔38から滴下する場合のある洗浄
剤がブランケット胴1の表面に付着することがないよう
、望ましくは塗布ローラ35の上側であってブランケッ
ト胴1からやや離れた箇所に設置される。このような洗
浄剤の滴下を防止するため、供給管37の直線部分37
bを塗布ローラ35の表面に常時接触させておくように
してもよい。
【0027】前記洗浄ローラ17により洗浄されたブラ
ンケット胴1の表面を乾燥させるべく、図2のように前
記摺動板12の起立壁15,16間には風又は温風をブ
ランケット胴1の表面に吹き付けるための導風管40が
水平に掛け渡されている。導風管40には、ブランケッ
ト胴1の表面に向かって開口する小穴が一定ピッチで穿
設されている。導風管40に風を送るためのブロア、配
管等は公知のものであり、そのの説明は省略する。
【0028】次に、ブランケット胴の洗浄時における上
記洗浄装置の一連の動作について説明する。まず、ソレ
ノイド16の作動によりスプレイ容器5から洗浄剤が噴
出する。この洗浄剤は供給管37中を通って小孔38か
ら塗布ローラ35の表面に向って噴出し、その多孔質層
に担持される。また、洗浄剤の噴出と略同時に他のソレ
ノイド36の作動によってアーム33,34が回動し、
塗布ローラ35が低速で回転中のブランケット胴1の表
面に接触する。塗布ローラ35は、ブランケット胴1に
連れ回りし、その表面に洗浄剤の供給を受けつつブラン
ケット胴1の表面に該洗浄剤を均一厚さで塗布する。こ
の洗浄剤はブランケット胴1の表面に堆積したインキ滓
等の層中に染み込み、剥がれ易くする。スプレイ容器5
のからの洗浄剤の噴射は、適当時間経過後にソレノイド
10が逆動作することにより、停止する。
【0029】ブランケット胴1が6〜8回転すると、前
記2個のソレノイド36の逆動作により、塗布ローラ3
5がブランケット胴1の表面から離れる。これにより洗
浄液のブランケット胴1表面への供給が停止する。次に
、他のソレノイド14の作動により摺動板12がブラン
ケット胴側に移動し、洗浄ローラ17をブランケット胴
1の表面に押し付ける。そのような洗浄ローラ17の移
動の際、刻み送り機構24の爪27が爪車25の歯に押
され、洗浄ローラ17は爪車25の1歯分だけ間欠送り
される。従って、洗浄ローラの新しい表面がブランケッ
ト胴1に接触する。洗浄ローラ17は、爪車25の歯が
爪27と係合していることから、ブランケット胴1との
連れ回りを阻止され、ブランケット胴1の表面を擦る。 このような洗浄は、ブランケット胴1が4〜5回転する
間なされ、ブランケット胴1の表面からは紙粉、インキ
滓等の堆積物が洗浄剤の廃液と共に除去される。
【0030】この後、ソレノイド14の作動により洗浄
ローラ17がブランケット胴1の表面から一旦引き離さ
れ、再びブランケット胴1の表面に押し付けられる。そ
して、その往復動の際に洗浄ローラ17は1ピッチ分だ
け回動するので、洗浄ローラ17の汚れていない新鮮な
部分がブランケット胴1の表面に接し、ブランケット胴
1の表面の仕上げをする。また、これに前後して導風管
40の小穴から風がブランケット胴1の表面に向かって
噴出し、該表面を乾燥させる。
【0031】乾燥が終了すると、ソレノイド14の逆動
作によって、洗浄ローラ17がブランケット胴1の表面
から離れる。なお、スプレイ容器5の中身が無くなると
、該容器5を供給管37から外して廃棄し、新しいスプ
レイ容器5を装填することによって、新たに洗浄剤を供
給することができる。
【0032】また、洗浄ローラ17をその全周に亘って
使い切ると、左側のテーパコーン18を洗浄ローラ17
から引き離してこの洗浄ローラ17を除去し、新たな洗
浄ローラ17を取り付けることによって再び洗浄を行う
ことができる。上記実施例において、洗浄の対象はブラ
ンケット胴1の他、圧胴であってもよい。
【0033】また、駆動部として、ソレノイドを用いた
が、それらの全て又は一部をエアシリンダ装置としても
よい。
【0034】
【発明の効果】本第1の発明及び第2の発明は、以上の
ように構成されているので、従来の洗浄剤の貯留用タン
ク、配管、モータ等を省き、装置を全体として小型化・
簡素化することができる。従って、大型の印刷機に限ら
ず、小型の印刷機にも使用することができる。
【0035】また、スプレイ容器は使い捨てとすること
もできるから、洗浄剤の保守等も容易となる。本第2の
発明によれば、印刷機のシリンダに対する洗浄剤の供給
から拭き取りまでの全工程をオペレータの手を煩わすこ
となく自動的に行うことができる。本第3の発明によれ
ば、洗浄ローラの移動を利用して洗浄ローラを間欠回動
させることができるので、洗浄ローラを間欠回動させる
ための駆動部を省略することができる。従って、洗浄装
置全体の構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダ洗浄装置の一実施例の正
面図である。
【図2】図1中II−II線断面図である。
【図3】刻み送り機構を示す右側面図である。
【図4】洗浄ローラの右部分を支持する機構を示す部分
正面図である。
【図5】洗浄ローラの垂直断面図である。
【図6】刻み送り機構の他の実施例を示す右側面図であ
る。
【符号の説明】
1  ブランケット胴 2  基台 3  印刷機のフレーム 4  印刷機のフレーム 5  スプレイ容器 6  ノズル頭 10  ソレノイド 12  摺動板 14  ソレノイド 15  起立壁 16  起立壁 17  洗浄ローラ 18  テーパコーン 23  テーパコーン 24  刻み送り機構 28  ソレノイド 33  アーム 34  アーム 35  塗布ローラ 36  ソレノイド 37  洗浄剤供給管 38  小孔 40  導風管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  シリンダ洗浄剤が噴射ガスと共に充填
    されたスプレイ容器と、印刷機の洗浄されるべきシリン
    ダの表面に対し接触又は離反可能に設置された洗浄剤の
    塗布ローラと、前記容器のノズル孔から噴出する前記洗
    浄剤を前記塗布ローラに導く洗浄剤供給管とを備えたこ
    とを特徴とする洗浄剤の供給装置。
  2. 【請求項2】  請求項1の洗浄液の供給装置と、前記
    印刷機の洗浄されるべきシリンダの表面に対し接触又は
    離反可能に設置された洗浄ローラと、前記洗浄ローラの
    前記シリンダとの連れ回りを阻止すると共に前記洗浄ロ
    ーラを間欠的に回動させる刻み送り機構とを備えたこと
    を特徴とする印刷機のシリンダの洗浄装置。
  3. 【請求項3】  前記刻み送り機構は、前記洗浄ローラ
    の支軸の端に固着された爪車と、前記爪車と係合して前
    記洗浄ローラの前記シリンダとの連れ回りを阻止する爪
    とを有し、前記洗浄ローラのシリンダ表面に対する接触
    ・離反の際に前記爪車が前記爪に対し相対移動して1歯
    ずつ間欠送りされるよう構成されたことを特徴とする請
    求項2の印刷機のシリンダの洗浄装置。
JP40658690A 1990-12-26 1990-12-26 洗浄剤の供給装置及び該装置を利用した洗浄装置 Pending JPH04305457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40658690A JPH04305457A (ja) 1990-12-26 1990-12-26 洗浄剤の供給装置及び該装置を利用した洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40658690A JPH04305457A (ja) 1990-12-26 1990-12-26 洗浄剤の供給装置及び該装置を利用した洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04305457A true JPH04305457A (ja) 1992-10-28

Family

ID=18516211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40658690A Pending JPH04305457A (ja) 1990-12-26 1990-12-26 洗浄剤の供給装置及び該装置を利用した洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04305457A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018221156A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 株式会社Screenホールディングス クリーニング装置、クリーニング方法、印刷装置および印刷方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS548808U (ja) * 1977-06-21 1979-01-20
JPS55159869A (en) * 1979-05-31 1980-12-12 Tanigawa Yuka Kogyo Kk Aerosol type bath boiler cleaner
JPS5637069A (en) * 1980-08-02 1981-04-10 Samiyueru Korugeeto Robaato Ra Distributing body for distributor
JPS63296945A (ja) * 1987-03-28 1988-12-05 ハイデルベルガー ドルックマシーネン アクチエンゲゼルシャフト オフセット印刷機のゴム胴外套面用洗浄装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS548808U (ja) * 1977-06-21 1979-01-20
JPS55159869A (en) * 1979-05-31 1980-12-12 Tanigawa Yuka Kogyo Kk Aerosol type bath boiler cleaner
JPS5637069A (en) * 1980-08-02 1981-04-10 Samiyueru Korugeeto Robaato Ra Distributing body for distributor
JPS63296945A (ja) * 1987-03-28 1988-12-05 ハイデルベルガー ドルックマシーネン アクチエンゲゼルシャフト オフセット印刷機のゴム胴外套面用洗浄装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018221156A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 株式会社Screenホールディングス クリーニング装置、クリーニング方法、印刷装置および印刷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4135448A (en) Mechanism for cleaning a cylinder of an offset lithographic printing press
US4015307A (en) Apparatus for cleaning rotating cylindrical surfaces
JP4205971B2 (ja) 枚葉オフセット両面印刷機における圧胴ジャケット洗浄装置
JP2003531754A (ja) 印刷機のブランケットシリンダおよびインキローラを自動的にクリーニングする方法および装置
US6035483A (en) Cleaning system and process for making and using same employing a highly viscous solvent
US6401618B1 (en) Printing machine having reciprocating carriage carrying both cleaning and ink delivery devices
JPH04305457A (ja) 洗浄剤の供給装置及び該装置を利用した洗浄装置
JP2007301809A (ja) 印刷機用ブランケット洗浄布の巻取り再生装置
JPS63188050A (ja) 印刷機ゴム胴の紙粉除去装置
JP2572211Y2 (ja) 印刷機の印刷胴・ローラ洗浄装置
JPH04173191A (ja) シリンダ洗浄剤の供給方法
JPH03290247A (ja) ブランケツト胴等の回転体の洗浄装置
JPH0428767Y2 (ja)
JPS62256657A (ja) 輪転印刷機のガイドロ−ラ洗浄方法
JP2001162774A (ja) 印刷機の自動洗浄方法と該方法に用いる自動洗浄装置
JP2004255790A (ja) 水着けローラの洗浄装置
JPH0444905B2 (ja)
JPH07125188A (ja) インキローラの洗浄装置
JPH0664878U (ja) 印刷機の洗浄ワイピング装置
JP2003165197A (ja) 印刷塗布機の液状インキ飛散防止装置
JP2000108318A (ja) 印刷シリンダ洗浄方法および装置
JPH1081003A (ja) 印刷機のワーク保持板のクリーニング方法及びその装置
JPS6337944A (ja) 印刷機の胴の洗浄装置
JPH0564884A (ja) 印刷機の版胴洗浄装置
JPS6250146A (ja) 印刷胴洗浄装置