JPH0430487A - 半導体レーザ装置 - Google Patents
半導体レーザ装置Info
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- JPH0430487A JPH0430487A JP13569890A JP13569890A JPH0430487A JP H0430487 A JPH0430487 A JP H0430487A JP 13569890 A JP13569890 A JP 13569890A JP 13569890 A JP13569890 A JP 13569890A JP H0430487 A JPH0430487 A JP H0430487A
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Landscapes
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、光デイスク記憶装置やレーザプリンタ等の光
情報処理装置の光源に用いて好適な半導体レーザ装置に
関する。
情報処理装置の光源に用いて好適な半導体レーザ装置に
関する。
従来、半導体レーザの光出力を変えたり、変調を行うた
めに駆動電流を変化させたりすると、半導体レーザチッ
プ内部で発生する熱量が変化して発光点の温度が変化す
るため、発振波長がシフトする現象が見られた。また、
半導体レーザチップの温度が熱的に安定するまでの間、
過渡的に光出力やレーザ発振波長が変化する現象も見ら
れた。
めに駆動電流を変化させたりすると、半導体レーザチッ
プ内部で発生する熱量が変化して発光点の温度が変化す
るため、発振波長がシフトする現象が見られた。また、
半導体レーザチップの温度が熱的に安定するまでの間、
過渡的に光出力やレーザ発振波長が変化する現象も見ら
れた。
このような現象は、半導体レーザを、光記憶装置やレー
ザビームプリンタなどの光情報処理装置、高速伝送用の
光通信装置等に用いる場合は特に問題となる。例えば光
デイスクメモリでは、再生モードから記録モードに移る
場合の光出力の変化による波長シフトによりレーザビー
ムの収束点や収束スポット径が変化し、記録再生のエラ
ーを引き起こす可能性がある。また、レーザビームプリ
ンタでは、スキャン中の光出力の変動により印字濃度に
変化が生じる可能性がある。
ザビームプリンタなどの光情報処理装置、高速伝送用の
光通信装置等に用いる場合は特に問題となる。例えば光
デイスクメモリでは、再生モードから記録モードに移る
場合の光出力の変化による波長シフトによりレーザビー
ムの収束点や収束スポット径が変化し、記録再生のエラ
ーを引き起こす可能性がある。また、レーザビームプリ
ンタでは、スキャン中の光出力の変動により印字濃度に
変化が生じる可能性がある。
このような光出力や発振波長の温度依存性又は過渡的変
化を小さくするために、温度制御装置により半導体レー
ザのチップ温度を一定に保つ方法や、レーザ光出力をモ
ニターして所定の値となるようにレーザの駆動電流を制
御する方法、また、例えば米津宏雄著「光通信素子工学
」252頁に典型例が示されているように、半導体レー
ザチップ内部に波長選択構造を設けたDFB構造やDB
R構造を採用する方法が従来用いられてきた。
化を小さくするために、温度制御装置により半導体レー
ザのチップ温度を一定に保つ方法や、レーザ光出力をモ
ニターして所定の値となるようにレーザの駆動電流を制
御する方法、また、例えば米津宏雄著「光通信素子工学
」252頁に典型例が示されているように、半導体レー
ザチップ内部に波長選択構造を設けたDFB構造やDB
R構造を採用する方法が従来用いられてきた。
上述した従来の方法のうちチップ温度を一定に保つ方法
では、チップ内部の発光点の温度変化を補償することが
できなかった。また、レーザ出力をモニターして、それ
が一定になるように駆動電流を制御する方法では、一定
の光出力は得られても、波長の変動を抑制することはで
きなかった。
では、チップ内部の発光点の温度変化を補償することが
できなかった。また、レーザ出力をモニターして、それ
が一定になるように駆動電流を制御する方法では、一定
の光出力は得られても、波長の変動を抑制することはで
きなかった。
即ち、半導体レーザの駆動電流の変化による波長変化は
、レーザ発振を行うP−N接合面がチップの放熱面に対
して熱抵抗を持っているために生じる。第12図は半導
体レーザチップ内部の熱の流れを回路図に置き換えて示
したものである。同図において、チップ内部のレーザ発
光点で発生する熱は熱源52で示され、熱抵抗53を介
してチップ外へ放散する。また、チップの熱容量54に
より、接合点温度55の変化は、熱抵抗と熱容量との積
で決まる時定数を持つ。この時定数は、通常のAlGa
As半導体レーザで1ms程度である。第13図は、熱
特性を考慮した半導体レーザ特性の時間変化を示す。半
導体レーザの光出力を変えるために、P−N接合に、第
13図(a)に示すパルス状の電流を印加すると、この
部分での消費電力が増加して接合点温度55は第13図
(b)のように変化する。この接合点の温度変化によっ
て、光出力は瞬間的に高く、その後徐々に減衰する第1
3図(C)のようになり、また、レーザ発振波長は、接
合点の温度の上昇に伴って第13図(d)のように長波
長側にシフトする。この変化はチップの内部で生じるた
め、たとえチップ全体の温度を一定に保っても補償する
ことができない。
、レーザ発振を行うP−N接合面がチップの放熱面に対
して熱抵抗を持っているために生じる。第12図は半導
体レーザチップ内部の熱の流れを回路図に置き換えて示
したものである。同図において、チップ内部のレーザ発
光点で発生する熱は熱源52で示され、熱抵抗53を介
してチップ外へ放散する。また、チップの熱容量54に
より、接合点温度55の変化は、熱抵抗と熱容量との積
で決まる時定数を持つ。この時定数は、通常のAlGa
As半導体レーザで1ms程度である。第13図は、熱
特性を考慮した半導体レーザ特性の時間変化を示す。半
導体レーザの光出力を変えるために、P−N接合に、第
13図(a)に示すパルス状の電流を印加すると、この
部分での消費電力が増加して接合点温度55は第13図
(b)のように変化する。この接合点の温度変化によっ
て、光出力は瞬間的に高く、その後徐々に減衰する第1
3図(C)のようになり、また、レーザ発振波長は、接
合点の温度の上昇に伴って第13図(d)のように長波
長側にシフトする。この変化はチップの内部で生じるた
め、たとえチップ全体の温度を一定に保っても補償する
ことができない。
第14図は、ペルチェ素子のような温度制御素子72の
上に半導体レーザチップ73をマウントして温度制御を
行う場合を示す。第15図は、この場合の熱の流れを回
路に置き換えて示したものであり、温度制御素子はヒー
トポンプ60で示しである。この場合、ヒートシンクに
は熱抵抗58と熱容量59とがあるため、時定数は数秒
となり、この方法による接合点温度57の高速での温度
制御は不可能である。
上に半導体レーザチップ73をマウントして温度制御を
行う場合を示す。第15図は、この場合の熱の流れを回
路に置き換えて示したものであり、温度制御素子はヒー
トポンプ60で示しである。この場合、ヒートシンクに
は熱抵抗58と熱容量59とがあるため、時定数は数秒
となり、この方法による接合点温度57の高速での温度
制御は不可能である。
一方、DFB構造やDBR構造等の分布帰還型構造は、
製造工程が複雑であって、製造コストが高くなり、また
AlGaAs系の3元化合物では製造が困難であり、更
に、高い光出力が得にくい等の問題があった。
製造工程が複雑であって、製造コストが高くなり、また
AlGaAs系の3元化合物では製造が困難であり、更
に、高い光出力が得にくい等の問題があった。
本発明は、半導体レーザチップと半導体レーザ駆動回路
とを備えた半導体レーザ装置において、上記半導体レー
ザチップ内部のレーザ発振を行うP−N接合部に隣接し
て配置され、このP−N接合部とは独立に電流を流すこ
とが可能な発熱手段と、上記P−N接合部に流れる電流
にかかわらず常にレーザの発振波長が一定になるように
、上記発熱手段に流す電流を制御する電流制御手段とを
設けたものである。
とを備えた半導体レーザ装置において、上記半導体レー
ザチップ内部のレーザ発振を行うP−N接合部に隣接し
て配置され、このP−N接合部とは独立に電流を流すこ
とが可能な発熱手段と、上記P−N接合部に流れる電流
にかかわらず常にレーザの発振波長が一定になるように
、上記発熱手段に流す電流を制御する電流制御手段とを
設けたものである。
上記発熱手段としては、半導体レーザのP−N接合と同
一のエピタキシャル結晶成長プロセスで形成されるP−
N接合を用いることができる。
一のエピタキシャル結晶成長プロセスで形成されるP−
N接合を用いることができる。
また、発熱手段の電流制御用信号として、レーザの発振
波長に比例する信号を用いることができる。
波長に比例する信号を用いることができる。
更に、発熱手段の電流制御用信号として、半導体レーザ
のP−N接合電圧を用いることもできる。
のP−N接合電圧を用いることもできる。
第10図は、本発明の半導体レーザチップ構造における
熱の流れを回路に置き換えて示したものである。本発明
では、チップ内部のレーザ発振を行うP−N接合に隣接
して発熱手段が設けられており、上記P−N接合で発生
する熱65は、チップの熱抵抗61を通じて、チップが
固着されているヒートシンクに流れ、熱抵抗64を介し
て大気に放散される。一方、発熱手段で発生する熱66
は、チップの熱抵抗62を通じてヒートシンクに流れる
。上記P−N接合と発熱手段とはチップ内部で熱抵抗6
3を介して熱的に接続されているが、両者はチップ内部
で近接しているために、この熱抵抗63の値は熱抵抗6
1及び62に比較して非常に小さい。
熱の流れを回路に置き換えて示したものである。本発明
では、チップ内部のレーザ発振を行うP−N接合に隣接
して発熱手段が設けられており、上記P−N接合で発生
する熱65は、チップの熱抵抗61を通じて、チップが
固着されているヒートシンクに流れ、熱抵抗64を介し
て大気に放散される。一方、発熱手段で発生する熱66
は、チップの熱抵抗62を通じてヒートシンクに流れる
。上記P−N接合と発熱手段とはチップ内部で熱抵抗6
3を介して熱的に接続されているが、両者はチップ内部
で近接しているために、この熱抵抗63の値は熱抵抗6
1及び62に比較して非常に小さい。
従って、発熱手段に流す電流を制御することで、上記P
−N接合の温度変化を高速で補償することが可能である
。
−N接合の温度変化を高速で補償することが可能である
。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図(a)は本発明の一実施例による半導体レーザチ
ップの概略図であり、レーザ発振を行うP−N接合が内
部ストライブ型ダブルへテロ構造のAIC;aAs半導
体レーザである。この構造は、p−GaAs基板1上に
n−GaAs電流ブロック層2をMBEやMOCVDな
どによりエピタキシャル成長させ、電流狭窄用溝3をエ
ツチングで形成した後、その上にダブルへテロ構造を形
成するためのp−AlGaAsクラッド層4、p−Al
GaAs活性層5、n−AlGaAsクラッド層6及び
n−GaAsオーミック層7を形成したものである。こ
の構造では、電流狭窄用溝3上部の活性層5部分でレー
ザ発振が生じる。
ップの概略図であり、レーザ発振を行うP−N接合が内
部ストライブ型ダブルへテロ構造のAIC;aAs半導
体レーザである。この構造は、p−GaAs基板1上に
n−GaAs電流ブロック層2をMBEやMOCVDな
どによりエピタキシャル成長させ、電流狭窄用溝3をエ
ツチングで形成した後、その上にダブルへテロ構造を形
成するためのp−AlGaAsクラッド層4、p−Al
GaAs活性層5、n−AlGaAsクラッド層6及び
n−GaAsオーミック層7を形成したものである。こ
の構造では、電流狭窄用溝3上部の活性層5部分でレー
ザ発振が生じる。
一方、発熱手段としては、レーザ発振用のP−N接合と
同一の内部ストライブ型ダブルへテロ構造のP−N接合
を用いる。この構造は、n−GaAs電流ブロック層8
に電流狭窄用溝13を形成し、その上にダブルへテロ構
造を形成するためのp−AlGaAs層9、p−AlG
aAs層10、n−AlGaAs層11及びn−GaA
sオーミック層12を形成したものである。
同一の内部ストライブ型ダブルへテロ構造のP−N接合
を用いる。この構造は、n−GaAs電流ブロック層8
に電流狭窄用溝13を形成し、その上にダブルへテロ構
造を形成するためのp−AlGaAs層9、p−AlG
aAs層10、n−AlGaAs層11及びn−GaA
sオーミック層12を形成したものである。
各層8〜12は、レーザ発振を行うP−N接合を構成す
る層2及び4〜7と同時にエピタキシャル結晶成長で形
成され、p−C;aAs基板1に達する深さの溝14に
よって、これらから分離される。
る層2及び4〜7と同時にエピタキシャル結晶成長で形
成され、p−C;aAs基板1に達する深さの溝14に
よって、これらから分離される。
発熱手段の溝13はレーザ発振用の電流狭窄用溝3に比
べて幅を広げてあり、活性層10に流す電流密度を下げ
ることでレーザ発振を抑制している。
べて幅を広げてあり、活性層10に流す電流密度を下げ
ることでレーザ発振を抑制している。
半導体レーザチップは、ヒートシンク15にマウントさ
れる。また、溝3と溝13との間隔は100μm以下と
して、発熱手段とレーザ発振部との間の熱抵抗を低くす
るようにした。なお、16及び17は電極線である。
れる。また、溝3と溝13との間隔は100μm以下と
して、発熱手段とレーザ発振部との間の熱抵抗を低くす
るようにした。なお、16及び17は電極線である。
第1図(b)は、上記半導体レーザチップと半導体レー
ザ駆動回路とを含む半導体レーザ装置全体の構成を示す
ものである。この場合、レーザ発振用P−N接合18と
発熱用P−N接合19に加え、半導体レーザ出力モニタ
ー用に半導体レーザチップ後方端面よりのレーザ出力を
検出するフォトダイオード20をパッケージに内蔵した
ものを用いる。レーザ発振用P−N接合18には、駆動
回路21によって所定の電流が流される。この駆動回路
21は、モニター用フォトダイオード20の出力信号2
2を参照して、レーザ光出力を一定に保つ機能を有する
。また、レーザ出力光23はビームスプリンタ24によ
ってその一部を取り出し、波長に対して透過率が直線的
に変化するフィルター25を介して光検出器26に入射
させる。
ザ駆動回路とを含む半導体レーザ装置全体の構成を示す
ものである。この場合、レーザ発振用P−N接合18と
発熱用P−N接合19に加え、半導体レーザ出力モニタ
ー用に半導体レーザチップ後方端面よりのレーザ出力を
検出するフォトダイオード20をパッケージに内蔵した
ものを用いる。レーザ発振用P−N接合18には、駆動
回路21によって所定の電流が流される。この駆動回路
21は、モニター用フォトダイオード20の出力信号2
2を参照して、レーザ光出力を一定に保つ機能を有する
。また、レーザ出力光23はビームスプリンタ24によ
ってその一部を取り出し、波長に対して透過率が直線的
に変化するフィルター25を介して光検出器26に入射
させる。
一方、発熱手段19の駆動回路28は、光検出器26の
出力27とモニター用フォトダイオード20の出力信号
22とから、予め測定しであるフィルタ250波長特性
を参照してレーザ発振波長を算出し、それが一定となる
ように、発熱手段19に流す電流を制御する。
出力27とモニター用フォトダイオード20の出力信号
22とから、予め測定しであるフィルタ250波長特性
を参照してレーザ発振波長を算出し、それが一定となる
ように、発熱手段19に流す電流を制御する。
本発明の別の実施例を第2図に示す。本実施例では、第
1図に示した実施例で用いたものと同様の半導体レーザ
チップを用いる。この場合、レーザ発振用P−N接合2
9は、モニター用フォトダイオード31の出力信号を参
照して、駆動回路32により、所定の光出力が得られる
ように駆動される。発熱手段30の駆動回路35は、レ
ーザ発振用P−N接合29の接合電圧信号33とレーザ
駆動電流34とを用いてこのレーザ発振用P−N接合2
9の接合点の温度を算出し、これが一定になるように、
発熱手段30に流す電流を制御する。
1図に示した実施例で用いたものと同様の半導体レーザ
チップを用いる。この場合、レーザ発振用P−N接合2
9は、モニター用フォトダイオード31の出力信号を参
照して、駆動回路32により、所定の光出力が得られる
ように駆動される。発熱手段30の駆動回路35は、レ
ーザ発振用P−N接合29の接合電圧信号33とレーザ
駆動電流34とを用いてこのレーザ発振用P−N接合2
9の接合点の温度を算出し、これが一定になるように、
発熱手段30に流す電流を制御する。
第3図は典型的な半導体レーザの順電流−順電圧特性を
示す。同図に示すように、温度が上昇すると順電圧が高
くなる方向に特性がシフトする。
示す。同図に示すように、温度が上昇すると順電圧が高
くなる方向に特性がシフトする。
この温度依存性は、半導体【/−ザを構成する材料に依
存し、接合点の温度を反映することは周知の事実である
。従って、材料が同じであれば接合電圧と接合電流とか
ら接合点温度を算出することが可能であり、この接合点
温度が一定となるように、発熱手段に流す電流を制御す
ることで、光出力にかかわらずレーザ発振波長を一定に
保つことができる。
存し、接合点の温度を反映することは周知の事実である
。従って、材料が同じであれば接合電圧と接合電流とか
ら接合点温度を算出することが可能であり、この接合点
温度が一定となるように、発熱手段に流す電流を制御す
ることで、光出力にかかわらずレーザ発振波長を一定に
保つことができる。
本発明の更に別の実施例を第4図に示す。本実施例では
、第1図に示す実施例で用いたものと同様の半導体レー
ザチップを用いる。この場合、レーザ発振用P−N接合
67と発熱手段36とを含む半導体レーザチップ全体は
ベルチェ素子等の冷却加熱装置37にマウントされ、温
度制御装置43により温度が一定に保たれる。入力信号
38は作動回路44に入力され、レーザ駆動信号39と
符号を反転した温度制御信号40とを発生する。
、第1図に示す実施例で用いたものと同様の半導体レー
ザチップを用いる。この場合、レーザ発振用P−N接合
67と発熱手段36とを含む半導体レーザチップ全体は
ベルチェ素子等の冷却加熱装置37にマウントされ、温
度制御装置43により温度が一定に保たれる。入力信号
38は作動回路44に入力され、レーザ駆動信号39と
符号を反転した温度制御信号40とを発生する。
この場合、両信号の総和は常に一定とする。レーザ駆動
信号39はレーザ駆動回路41に入力され、レーザ発振
用P−N接合67に電流が流される。
信号39はレーザ駆動回路41に入力され、レーザ発振
用P−N接合67に電流が流される。
一方、温度制御信号40は発熱手段駆動回路42に入力
され、発熱手段36に電流が流される。本実施例では、
レーザ発振用P−N接合67と発熱手段36との消費電
力の総和をチップ内部で常に一定に保つことで、接合点
温度を一定に保っている。なお、本実施例では半導体レ
ーザチップ全体の温度を常に一定に保つような冷却加熱
装置を用いたが、過渡的な波長変化のみの減少を目的と
する場合には、このような温度制御素子を用いなくとも
よい。
され、発熱手段36に電流が流される。本実施例では、
レーザ発振用P−N接合67と発熱手段36との消費電
力の総和をチップ内部で常に一定に保つことで、接合点
温度を一定に保っている。なお、本実施例では半導体レ
ーザチップ全体の温度を常に一定に保つような冷却加熱
装置を用いたが、過渡的な波長変化のみの減少を目的と
する場合には、このような温度制御素子を用いなくとも
よい。
半導体レーザチップ構造としては、第5図〜第9図に示
すようなものを用いることもできる。第5図(a)は、
半導体レーザチップを側端面から見た構造、第5図(b
)は上面から見た構造である。また、第6図〜第9図は
、第5図(b)と同様に、半導体レーザチップを上面か
ら見た構造である。
すようなものを用いることもできる。第5図(a)は、
半導体レーザチップを側端面から見た構造、第5図(b
)は上面から見た構造である。また、第6図〜第9図は
、第5図(b)と同様に、半導体レーザチップを上面か
ら見た構造である。
これらの半導体レーザチップ構造は、第1図に示した実
施例の半導体レーザチップ構造と類似しているが、第5
図に示す例では、発熱手段の電流狭窄用溝45はレーザ
発振用の電流狭窄用溝44と全く同一形状であり、第5
図(b)の上面回で分かるように、発熱手段は、その両
端面に無反射コーティング46を施すことで、非発光P
−N接合として作用する。第6図は、発熱手段47が電
流狭窄用溝を持たないダブルへテロ接合の例である。第
7図は、発熱手段48がシングルへテロ接合の例である
。第8図は、発熱手段が抵抗体49の例である。第9図
は、2個の発熱手段50及び51をレーザ発振用P−N
接合の両側に配置することにより、レーザ発振用P−N
接合と発熱手段との間の熱抵抗を下げ、波長変動の抑制
効果を高めた例である。
施例の半導体レーザチップ構造と類似しているが、第5
図に示す例では、発熱手段の電流狭窄用溝45はレーザ
発振用の電流狭窄用溝44と全く同一形状であり、第5
図(b)の上面回で分かるように、発熱手段は、その両
端面に無反射コーティング46を施すことで、非発光P
−N接合として作用する。第6図は、発熱手段47が電
流狭窄用溝を持たないダブルへテロ接合の例である。第
7図は、発熱手段48がシングルへテロ接合の例である
。第8図は、発熱手段が抵抗体49の例である。第9図
は、2個の発熱手段50及び51をレーザ発振用P−N
接合の両側に配置することにより、レーザ発振用P−N
接合と発熱手段との間の熱抵抗を下げ、波長変動の抑制
効果を高めた例である。
第1図(a)に示す半導体レーザチップ構造と第4図に
示す駆動回路とを用いた実施例では、第10図に示す熱
抵抗61.62及び63の値は、夫々、60℃/W、3
0°C/W及び60°C/Wが得られた。第11図はそ
の結果を示す図であり、第11図(a)はレーザの駆動
電流パルス、第11図(b)は発熱手段による補償を行
わない場合の光出力、第11図(C)は発熱手段の駆動
電流、第11図(d)は発熱手段による補償を行った場
合の光出力を夫々示し、第11図(d)においては、過
渡的な変化が抑制されていることが分かる。
示す駆動回路とを用いた実施例では、第10図に示す熱
抵抗61.62及び63の値は、夫々、60℃/W、3
0°C/W及び60°C/Wが得られた。第11図はそ
の結果を示す図であり、第11図(a)はレーザの駆動
電流パルス、第11図(b)は発熱手段による補償を行
わない場合の光出力、第11図(C)は発熱手段の駆動
電流、第11図(d)は発熱手段による補償を行った場
合の光出力を夫々示し、第11図(d)においては、過
渡的な変化が抑制されていることが分かる。
また、第11図(e)は発熱手段による補償を行わない
場合の波長変動、第11図(f)は発熱手段による補償
を行った場合の波長変動である。これらの第11図(e
)及び(f)において、常温における発振波長を点線で
示す。これらの図に示すように、発熱手段による補償を
行わない場合には約3nmあった波長変化を、補償を行
うことによって0.5nm程度に小さくすることが可能
になった。
場合の波長変動、第11図(f)は発熱手段による補償
を行った場合の波長変動である。これらの第11図(e
)及び(f)において、常温における発振波長を点線で
示す。これらの図に示すように、発熱手段による補償を
行わない場合には約3nmあった波長変化を、補償を行
うことによって0.5nm程度に小さくすることが可能
になった。
本発明によれば、従来の方法では不可能であった、半導
体レーザの熱的特性によって生じるレーザ発振波長の変
化及び駆動電流の瞬間的な変化によって生じる光出力や
波長の過渡的変化の抑制を、簡単な半導体レーザチップ
構造と駆動回路とで抑制することが可能となった。
体レーザの熱的特性によって生じるレーザ発振波長の変
化及び駆動電流の瞬間的な変化によって生じる光出力や
波長の過渡的変化の抑制を、簡単な半導体レーザチップ
構造と駆動回路とで抑制することが可能となった。
本発明による半導体レーザ装置を用いることで、光情報
処理の分野においてはより高密度な記憶や高精細の記録
が可能となり、また光伝送の分野においてはより高速の
情報通信が可能となる。
処理の分野においてはより高密度な記憶や高精細の記録
が可能となり、また光伝送の分野においてはより高速の
情報通信が可能となる。
第1図(a)は本発明の一実施例による半導体レーザチ
ップの構造を示す斜視図、第1図(b)は上記実施例に
よる半導体レーザ装置の駆動回路の回路図、第2図は本
発明の他の実施例の駆動回路の回路図、第3図は典型的
なAlGaAs半導体レーザの順電流−順電圧特性の温
度依存性を示すグラフ、第4図は本発明の更に他の実施
例の駆動回路の回路図、第5図〜第9図は本発明におけ
る各種半導体レーザチップ構造の例を示す構造図、第1
0図は本発明における半導体レーザチップ内部での熱流
の回路図、第11図は本発明の実施例の効果の説明図、
第12図は従来の半導体レーザチップ内部での熱波の回
路図、第13図は従来の半導体レーザの過渡応答特性を
示す特性図、第14図は温度制御素子に搭載された半導
体レーザチップの例を示す説明図、第15図は半導体レ
ーザチップを温度制御素子に搭載した場合の熱流の回路
図である。 なお、図面に用いた符号において、 1 ・・・・・・・・・ p GaAs基板2 ・・
・・・・・・・ n−GaAs電流ブロック層3 ・・
・・・・・・・ 電流狭窄用溝4 ・・・・・・・・・
p−AlGaAsクラッド層5 ・・・・・・・・・
n−AlGaAs活性層6 ・・・・・・・・・ n
−AlGaAsクラッド層7 ・・・・・・・・・ n
−GaAsオーミック層8 ・・・・・・・・・ n−
GaAs電流ブロック層9 ・・・・・・・・・ p−
AlGaAsクラッド層10 −・・−・ p−AlG
aAs活性層11 ・・・・・・ n A I G
a A Sクラッド層12 ・・・・・・ n−GaA
sオーミック層13 ・・・・・・ 電流狭窄用溝 14 ・・・・・・ 分離用溝 エフ ・・・・・・ 18 ・・・・・・ 19.30. 21 ・・・・・・ 23 ・・・・・・ 26 ・・・・・・ 28.35、 である。 ヒートシンク 半導体レーザP−N接合 36.50.51 発熱手段 半導体レーザ駆動回路 レーザ出力光 光検出器 発熱手段駆動回路 半導体レーザP−N接合
ップの構造を示す斜視図、第1図(b)は上記実施例に
よる半導体レーザ装置の駆動回路の回路図、第2図は本
発明の他の実施例の駆動回路の回路図、第3図は典型的
なAlGaAs半導体レーザの順電流−順電圧特性の温
度依存性を示すグラフ、第4図は本発明の更に他の実施
例の駆動回路の回路図、第5図〜第9図は本発明におけ
る各種半導体レーザチップ構造の例を示す構造図、第1
0図は本発明における半導体レーザチップ内部での熱流
の回路図、第11図は本発明の実施例の効果の説明図、
第12図は従来の半導体レーザチップ内部での熱波の回
路図、第13図は従来の半導体レーザの過渡応答特性を
示す特性図、第14図は温度制御素子に搭載された半導
体レーザチップの例を示す説明図、第15図は半導体レ
ーザチップを温度制御素子に搭載した場合の熱流の回路
図である。 なお、図面に用いた符号において、 1 ・・・・・・・・・ p GaAs基板2 ・・
・・・・・・・ n−GaAs電流ブロック層3 ・・
・・・・・・・ 電流狭窄用溝4 ・・・・・・・・・
p−AlGaAsクラッド層5 ・・・・・・・・・
n−AlGaAs活性層6 ・・・・・・・・・ n
−AlGaAsクラッド層7 ・・・・・・・・・ n
−GaAsオーミック層8 ・・・・・・・・・ n−
GaAs電流ブロック層9 ・・・・・・・・・ p−
AlGaAsクラッド層10 −・・−・ p−AlG
aAs活性層11 ・・・・・・ n A I G
a A Sクラッド層12 ・・・・・・ n−GaA
sオーミック層13 ・・・・・・ 電流狭窄用溝 14 ・・・・・・ 分離用溝 エフ ・・・・・・ 18 ・・・・・・ 19.30. 21 ・・・・・・ 23 ・・・・・・ 26 ・・・・・・ 28.35、 である。 ヒートシンク 半導体レーザP−N接合 36.50.51 発熱手段 半導体レーザ駆動回路 レーザ出力光 光検出器 発熱手段駆動回路 半導体レーザP−N接合
Claims (5)
- (1)半導体レーザチップと半導体レーザ駆動回路とを
備えた半導体レーザ装置において、 上記半導体レーザチップ内部のレーザ発振を行うP−N
接合部に隣接して配置され、このP−N接合部とは独立
に電流を流すことが可能な発熱手段と、 上記P−N接合部に流れる電流にかかわらず常にレーザ
の発振波長が一定になるように、上記発熱手段に流す電
流を制御する電流制御手段とを設けたことを特徴とする
半導体レーザ装置。 - (2)上記発熱手段として、レーザ発振を行う上記P−
N接合部と同一のエピタキシャル結晶成長プロセスで形
成されるP−N接合を用いることを特徴とする請求項1
記載の半導体レーザ装置。 - (3)半導体レーザの発振波長を検出する波長検出手段
と、この波長検出手段の出力に応じて、上記発熱手段に
流す電流を制御する電流制御手段とを設けたことを特徴
とする請求項1又は2記載の半導体レーザ装置。 - (4)上記波長検出手段は、レーザ発振を行う上記P−
N接合部に印加される電圧を検出することによって発振
波長を検出することを特徴とする請求項3記載の半導体
レーザ装置。 - (5)レーザ発振を行う第1のP−N接合部と、上記第
1のP−N接合部に隣接して独立に形成され、レーザ発
振が抑制された第2のP−N接合部と、 上記第1のP−N接合部の発振波長を検出する波長検出
手段と、 上記波長検出手段の出力に応じて、上記第2のP−N接
合部に印加する電圧を制御する第2のP−N接合部駆動
手段とを備えた半導体レーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13569890A JPH0430487A (ja) | 1990-05-26 | 1990-05-26 | 半導体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13569890A JPH0430487A (ja) | 1990-05-26 | 1990-05-26 | 半導体レーザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0430487A true JPH0430487A (ja) | 1992-02-03 |
Family
ID=15157814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13569890A Pending JPH0430487A (ja) | 1990-05-26 | 1990-05-26 | 半導体レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0430487A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016533026A (ja) * | 2013-10-10 | 2016-10-20 | オートモーティブ コアリション フォー トラフィック セーフティ, インコーポレイテッド | 配列された複数の波長調整レーザを制御するためのシステムおよび方法 |
US10826270B2 (en) | 2016-01-04 | 2020-11-03 | Automotive Coalition For Traffic Safety, Inc. | Heater-on-heatspreader |
-
1990
- 1990-05-26 JP JP13569890A patent/JPH0430487A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016533026A (ja) * | 2013-10-10 | 2016-10-20 | オートモーティブ コアリション フォー トラフィック セーフティ, インコーポレイテッド | 配列された複数の波長調整レーザを制御するためのシステムおよび方法 |
US10826270B2 (en) | 2016-01-04 | 2020-11-03 | Automotive Coalition For Traffic Safety, Inc. | Heater-on-heatspreader |
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