JPH04303003A - 不整地走行重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

不整地走行重荷重用空気入りタイヤ

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JPH04303003A
JPH04303003A JP3089138A JP8913891A JPH04303003A JP H04303003 A JPH04303003 A JP H04303003A JP 3089138 A JP3089138 A JP 3089138A JP 8913891 A JP8913891 A JP 8913891A JP H04303003 A JPH04303003 A JP H04303003A
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JP
Japan
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layer
belt
tire
cord
protective layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP3089138A
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English (en)
Inventor
聡 ▲吉▼崎
Satoshi Yoshizaki
Minoru Nakano
実 中野
Yoichi Nakamura
陽一 中村
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】自走建設機械など、荒れた地表上
で過酷な稼動が課せられる不整地走行重荷重車両に装着
される空気入りタイヤでは、粗くて鋭い地表上の突起や
尖鋭な岩石類の粉砕エッジ上に踏み込んでトレッド部に
カット (裂断) を受けやすく、このようなカットが
トレッド補強用のベルトの一部に及んだときスチールコ
ードの周りに侵入した水分によって発錆しトレッドとベ
ルトとが剥離・離脱(Tread LeavingBr
eaker(or Belt):TLB)することがあ
る。
【0002】この発明は、トレッド部のカットに対する
抵抗性 (耐カット性) を高めるとともに、たとえベ
ルトに至るような深いカットを受けたとしても、トレッ
ドとベルトが剥離・離脱するようなTLB 損傷を起こ
すことがないよう、これに対する抵抗(耐カットセパレ
ーション性) をも高めることによって、かかる不整地
走行重荷重車両用空気入りラジアルタイヤの信頼性をよ
り一層高めようとするものである。
【0003】
【従来の技術】建設車両用空気入りラジアルタイヤの耐
カット性の改善に関しては、たとえば3×7構造のS−
S撚りになる破断伸びの著しく大きい、高伸張性スチー
ルコードいわゆるハイエロンゲーション撚りコードより
なる層を、トレッド補強用ベルトの最外層に配置し、こ
れによって、地表上に散在する突起や岩石塊上にトレッ
ドが乗り上げたときにこれを包み込むような接地挙動(
しばしばエンベロップ(Envelop) 性と呼ばれ
る) を導き、その際の衝撃を緩和し、カット傷の発生
を防止することは既知であり、この配置はまた、ベルト
の主幹層端部の保護にも有用であって、その領域におけ
るベルト端のセパレーションの防止にも役立つ。
【0004】ところで、上記のようなハイエロンゲーシ
ョン撚りコードの層を備えたタイヤにおいては、エンベ
ロップ性の限界を超えるような衝撃が、局部的にせよ生
じて微小ながらもカット傷が入ると地表上から水分が侵
入してハイエロンゲーションコード内を伝わり、発錆に
至るうれいがあり、これによってコードとゴムの接着力
が低下し、カットセパレーションすなわち上述のTLB
 に発展する危険がある。
【0005】かかるカットセパレーションの対策として
は、特開昭60−116504 号公報にて「封鎖形浸
透形態コード」として述べられているように、コードに
沿って水分が伝わるうれいをなくしたスチールコードの
層をベルトの最外層に用いることが試みられた。しかし
ながら、この場合カットセパレーションを軽減すること
はできても、スチールコードの伸びがハイエロンゲーシ
ョンコードに比してはるかに少ないためエンベロップ性
が劣化し、却ってカット傷による損傷深さが増して耐カ
ット性を悪化させる不利があった。また、この公報に開
示されたベルトの最外層は、トレッド幅に比較し狭く(
62 %) 設定されていて、ベルトの主幹層の両端は
何ら保護されていないばかりか、たとえベルト主幹層端
部を充分に覆ったとしても伸びが少ないため、ベルト端
におけるセパレーションも発生し易く、使用条件の如何
で実用性がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、ベ
ルトによる適切なトレッド補強の下に、そのエンベロッ
プ性を適切に確保しつつ、不可避なカット傷の下での耐
カットセパレーション性を同時に改善し、しかも耐ベル
ト端セパレーション性の改善をも図ることができるよう
にベルト構造の改良を施した不整地走行重荷重車両用空
気入りタイヤを提案するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、一対のビー
ドコアの間にトロイド状なして跨がる、ラジアル配列の
ゴム被覆スチールコード層よりなるカーカスと、このカ
ーカスのクラウン部を取り囲んで、ゴム被覆スチールコ
ード層を3層以上積層したトレッド補強用のベルトとを
備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、上記ベルトは
、2本のフィラメントを撚り合わせたストランドをさら
に4本撚り合わせた撚り構造をもつスチールコードを用
いた少なくとも1層の保護層と、この保護層のタイヤ径
方向の内側にてベルトにおける大部分の強度と張力を負
担する少なくとも2層のスチールコードを用いた主幹層
を有し、上記保護層は、主幹層のうちの最大幅を占める
スチールコードの層の110 〜140 %の幅をもち
その層におけるコードとタイヤの赤道に対する傾斜配列
の向きが同配列で、かつ100 %伸張における弾性モ
ジュラスが30 kgf/cm2以上、50 kgf/
cm2未満のゴム被覆を有する、ことを特徴する不整地
走行重荷重用空気入りタイヤである。
【0008】さて、図1にこの発明に従う不整地走行重
荷重車両用空気入りラジアルタイヤの要部を左半分につ
き断面にて示し、図における番号1はタイヤのボディ、
2はタイヤのトレッド、3はタイヤのビード部であり、
このビード部3にはビード部補強層3aが備えられてい
る。4はビード部3の内部に埋設されるビードコア、5
は一対のビードコア4 (右側は図示省略) 間にトロ
イド状をなして跨がるラジアル配列のゴム被覆スチール
コード層よりなる、ボディ1の補強用のカーカス、6は
カーカス5のクラウン部を取り囲んでゴム被覆スチール
コード層を3層積層した場合を例として示したトレッド
2の補強用ベルトであり、このベルト6は、2本のフィ
ラメントを撚り合わせたストランドをさらに4本撚り合
わせた撚り構造をもつスチールコードを用いた少なくと
も1層の保護層6aと、保護層6aのタイヤ径方向の内
側にてベルト6における大部分の強度と張力を負担する
少なくとも2層のスチールコードを用いた主幹層6bか
らなり、ここに、上記保護層6aは、主幹層6bのうち
の最大幅 (弦寸法) Wを占めるスチールコードの層
の110 〜140 %の幅 (弦寸法) HWで、そ
の層におけるコードとタイヤの赤道に対する傾斜配列の
向きが同配列になり、かつ100 %伸張における弾性
モジュラス (以下単にモジュラスと記す) が30 
kgf/cm2以上、50 kgf/cm2未満のゴム
被覆を有し、上記主幹層6bは、モジュラスが50〜7
0 kgf/cm2程度になるゴム被覆を有する。また
7はビード3に適合するリムである。
【0009】
【作用】図2に示すような、2本のフィラメントfを撚
り合わせたストランドsをさらに4本撚り合わせた撚り
構造になるゴム被覆スチールコード層は、タイヤの加硫
中におけるコード被覆ゴムのコード相互間への浸透が充
分であるため(図5〜図10参照) 、この層を保護層
6aとして配置することによって、トレッド2にカット
傷を受けてベルト6にまで進展するようなことがあって
も、このカット傷を通して地表上の水分がコードを伝わ
って侵入することによる発錆はなく、したがってTLB
 損傷は効果的に回避される。
【0010】保護層6aを構成するフィラメントfは、
直径0.3 〜0.5mm 程度のものを2本用い、撚
りピッチ2〜5mm程度で撚り合わせてストランドとし
、これをさらに4本用い、撚りピッチ5〜8mm程度と
してS−Sに撚り合わせてコードとし、コード単体での
破断伸びを6〜8%としたものが有利に適合する。ここ
に、上記フィラメントf、ストランドSおよびコードの
状態における寸法を上記の条件とする理由は、まず、フ
ィラメントfの直径が0.3 mm未満では、この種の
タイヤにおいては強力が不足し、一方0.5 mmを超
えると疲労特性が劣り、繰返し大きな圧縮歪みを受ける
ような場合にフィラメントfが破断し易くなるからであ
る。また、ストランドSおよびコードの状態における撚
りピッチをそれぞれ2mm、5mm以上としたのは、撚
りピッチがそれ未満では密に撚り合わせられるためフィ
ラメントf中へのゴムの浸透が不十分となるからであり
、一方ストランドSの撚りピッチが5mmを超えた場合
、コード状態において撚りピッチが8mmを超えた場合
には、何れの場合も伸びが不足し耐カット性の改善を図
るのが難しくなるだけでなく主幹層6bの端部における
保護機能が不十分となるからである。
【0011】保護層6aの幅HWについては、主幹層6
bにおけるコード層のうちの最大幅Wの110 〜14
0 %とするが、その理由は、保護層6aの幅HWが主
幹層6bの最大幅Wの110 %未満では、主幹層6b
の端部における保護が不十分となるばかりでなく、ステ
ップ量 (HW−W) /2が不十分で、却って端部の
セパレーションを招き易くなり、一方それが140 %
を超えた場合には、保護層6a自体の端部におけるせん
断歪みが増大しその部分でのセパレーションが懸念され
るからである。この発明においては、保護層6aに上記
の条件を満足するような幅を与えておくことによって、
主幹層6bの端縁付近における歪みを軽減して充分な耐
ベルト端セパレーション性を確保する。この発明におい
ては、保護層6aを複数積層配置することもできるが、
この場合には、主幹層6bに最も近接したものを上記の
条件に適合させることが肝要である。なお、トレッドの
幅 (弦寸法) TWとの関係に関しては、主幹層6b
のベルト剛性の確保及び保護層6a自体の耐セパレーシ
ョン性を確保するため、0.75TW≦HW≦1.0 
TWとするのがよい。
【0012】上記のコードを被覆するゴムのモジュラス
は、30 kgf/cm2以上、50 kgf/cm2
未満とするが、このような条件を満足することよって、
図3に示すような従来のハイエロンゲーションコード(
 撚り構造:3×7×0.23mm、コード単体での破
断伸び:6.0 〜8.0 %、) を有する層と同程
度以上の破断伸びを維持して、トレッド2が荒れ地おけ
る突起などに乗り上げた際にこれを包み込む充分なベル
ト6の屈撓性、いわゆるエンベロップ性を確保する。こ
の発明に従う保護層6aに用いたスチールコードと従来
のハイエロンゲーションスチールコードとの引張荷重に
対する伸びを比較した例につきそれぞれ図4に示す。な
お、同図中におけるゴム付コードとは、タイヤ加硫時と
ほぼ同一の条件にてコードの周囲にゴムを被覆し、加圧
、加熱処理を施したもの (4×2×0.38mmのゴ
ム付きコードにおける被覆ゴムのモジュラス:34 k
gf/cm2、3×7×0.23mmのゴム付きコード
における被覆ゴムのモジュラス:58 kgf/cm2
 )であり、コード単体とは、上記の処理前におけるコ
ードそのものである。
【0013】主幹層6bの端縁付近における歪みの緩和
作用を果たす保護層6aのコード配列については、主幹
層6bのうちの最大幅を占める層のコードとタイヤの赤
道に対する傾斜配列の向きを同配列とすることが肝要で
ある。というのは、これが異なっているとそれらの端縁
付近にてせん断歪みが過大となり、主幹層6bのうち最
大幅を有する層の縁端における耐セパレーション性を却
って悪化させることになるからである。
【0014】主幹層6bは、タイヤのトレッド補強とし
て、スチールコードが赤道に対して交差する少なくとも
2層からなるものとしたが、必要に応じてその積層枚数
を増やすことができるのはいうまでもなく、このうちの
最大幅Wの層ついては、トレッド2のタイヤの径に沿う
向きの成長を効果的に抑制するためと、耐摩耗性を確保
しつつ最大幅の層端部における耐セパレーション性を確
保するためにトレッド幅TWとの関係に関し、0.65
TW≦W≦0.90TWとするのがよい。
【0015】ベルト6の保護層6aおよび主幹層6bに
配置されるコードの角度については、タイヤの赤道に対
して10〜30°の範囲内とするのが望ましい。図5〜
図10にこの発明に従うラジアルタイヤの保護層6aに
おけるコード相互間のゴムgの侵入状況を、また図11
に従来のハイエロンゲーションコードを備えた層におけ
るコード相互間のゴムgの侵入状況をそれぞれコード断
面にて示す。
【0016】
【実施例】実施例−1 a)カーカス諸元 (スチールコード)撚り構造: (
7×7) ×0.21mm+1×0.15mm (1プ
ライラジアル) 、破断強度:400 kg/本、破断
伸び:3%、打ち込み (クラウン中央) :6.2 
/50  mm、b)主幹ベルト層 (スチールコード
、カーカス側からタイヤ径方向の外側に向けて順次第1
〜第3)撚り構造: (1×3+9+15) ×0.2
3mm+1×0.15mm、破断強度:280 kg/
本、 破断伸び:3.2 %、打ち込み:25.8/50mm
、ベルト幅および角度 第1ベルト:幅250 mm、角度 (タイヤの赤道に
対するスチールコードの傾斜配列角度) :+11°(
 +:右上がり(R)) 第2ベルト:幅:315 mm、角度:−13°( −
:左上がり(L)) 第3ベルト:幅:280 mm、角度:+18°、被覆
ゴムの100 %伸張におけるモジュラス:58kgf
/cm2( 第1〜第3) c)保護ベルト層 (スチールコード)撚り構造:4×
2×0.38mm、撚りピッチ:ストランド3mm、コ
ード6mm、破断強度:150 kg/本、破断伸び:
6.8 %、ベルト幅および角度:幅360 mm、角
度:−13°、被覆ゴムの100 %伸張におけるモジ
ュラス:34kgf/cm2 、の構成になる、サイズ
 ORR18.00R25でタイヤのトレッド幅TWが
420 mmになるスチールラジアルタイヤ(図12参
照) を作成して、カットセパレーション耐久性、ベル
ト端セパレーション耐久性およびカット耐久性について
従来タイヤ (最外層に主幹ベルト層と同一のゴムを被
覆した3×7×0.23mm、破断強度180 /本、
破断伸び7.5 %のハイエロンゲーションコードを備
え、他の構成はすべて同じ) とともに比較試験を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0017】なお、表1中のカットセパレーション耐久
性は、トレッドの表面からベルトのうちの保護層を分断
するようなカット傷を入れ、この傷口から保護層に達す
る適量の水を注入した上で、直径5mのドラム試験機に
かけ、タイヤ内圧7kgf/cm2 、荷重9250 
(100 %) kgの条件で8km/hの速度にて走
行させる間に、カットセパレーションが生じるまでの時
間について、従来タイヤの成績を100 とする指数表
示にて比較し、ベルト端セパレーション耐久性は、内圧
7kgf/cm2 、速度16km/hとしステップロ
ード方式、すなわち当初80%ロードにてならし走行さ
せたのち、100 %ロードにして3日間走行させ、次
いで3日間走行する毎に10%ずつ荷重を増していき故
障するまでの合計走行時間を従来タイヤを100 とす
る指数表示にて比較 (何れも大きい値ほど良好) し
、また、カット耐久性については、刃先狭角60°で尖
鋭に研き出した鋼製楔形カッタを、7kgf/cm2 
の内圧にインフレートしたタイヤのトレッドに、その赤
道に対して0°の向きで周上4か所に押し当て、刃先が
トレッドを貫通するときの刃先の押し込み荷重の大きさ
について、従来タイヤにおける値を100 とする指数
 (大きいほど良好) で性能の良否を比較した。
【0018】
【表1】
【0019】表1より明らかな如く、この発明に従うタ
イヤは何れの試験においても好成績であることが確かめ
られた。
【0020】実施例−2 a)カーカス諸元( スチールコード)撚り構造:[1
 ×(3+9 +15) +6×(3+9 +15) 
]×0.175 +1 ×0.175(1プライラジア
ル) 、破断強度:1130kg/本、破断伸び:3.
1%、打ち込み( クラウン中央) :6.2 /50
mm、 b)主幹ベルト層 (スチールコード)(カーカス側か
らタイヤ径方向の外側に向けて第1〜第4ベルト) 撚り構造:7×7×0.25+1×0.15mm、破断
強度:555kg/本、破断伸び:3.4 %、打ち込
み:18.0/50mm、ベルト幅および角度 第1ベルト:幅500 mm、角度+11°、第2ベル
ト:幅620mm、角度−13° 第3ベルト:幅520 mm、角度+11°、第4ベル
ト:幅420mm、角度−13° 被覆ゴムの100 %伸張におけるモジュラス:62k
gf/cm2( 第1〜第4ベルト) c)保護ベルト層 (スチールコード:第4ベルト側か
らタイヤ径方向の外側に向けて第5、第6ベルトとする
)撚り構造:4×2×0.38mm、撚りピッチ(直径
) :ストランド3.0 mm、コード6.0 mm、
破断強度:150 kg/本、破断伸び:6.8 %、
被覆ゴムの100 %伸張におけるモジュラス:40k
gf/cm2  ベルト幅および角度、第5ベルト:幅730 mm、角
度−18°、第6ベルト:幅600 mm、角度+13
°の構成になる、サイズORR36.00R51 でト
レッド幅TWが800 mmになるスチールラジアルタ
イヤ( 図13参照) を作成して、実施例1と同様の
要領にて、カットセパレーション耐久性、ベルト端セパ
レーション耐久性およびカット耐久性について従来タイ
ヤ(最外層に主幹ベルト層と同一のゴムを被覆した3×
7×0.23mm、破断強度180 /本のハイエロン
ゲーションコードの層を備え、他の構成はすべて同様の
もの) ととに比較調査した。その結果を表2に示す。
【0021】なお、試験条件は、カットセパレーション
耐久性については、トレッドの表面からベルトのうちの
保護層を分断するようなカット傷を入れ、この傷口から
保護層に達する適量の水を注入した上で、直径5mのド
ラム試験機にかけ、タイヤ内圧7kgf/cm2 、荷
重46250(100 %)kg の条件で8km/h
の速度にて走行させる間に、カットセパレーションが生
じるまでの時間について、従来タイヤの成績を100 
とする指数表示にて比較し、ベルト端セパレーション耐
久性については、速度を8km/hとする他はすべて実
施例1と同様としたステップロード方式を採用すること
により、また、カット耐久性については、刃先狭角60
°で尖鋭に研き出した鋼製楔形カッタを、7kgf/c
m2 の内圧にインフレートしたタイヤのトレッドに、
その赤道に対して0°の向きで周上4か所に押し当て、
刃先がトレッドを貫通するときの刃先の押し込み荷重の
大きさについて、従来タイヤにおける値を100とする
指数 (何れも大きいほど良好) で性能の良否を比較
した。
【0022】
【表2】
【0023】この発明に従う空気入りラジアルタイヤで
は従来タイヤの如き単にハイエロンゲーションコードの
層を備えたものよりもタイヤの性能を格段に改善できる
ことが確かめられた。
【0024】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、不整地走
行重荷重車両用空気入りラジアルタイヤが、荒れた地表
上に散在する尖鋭な突起物に乗り上げた場合においても
、これを包み込むような充分なトレッドの変形 (エッ
ベロップ性) を確保できるので、カットによる損傷が
極めて少ない。またこの発明においてはタイヤのトレッ
ドにカットを受けてそれがベルトに及ぶようなことがあ
ってもそこからの水分の侵入による発錆を防止できるの
で、TLB 損傷が発生するうれいは非常に少なく、し
かもベルト端における歪みの緩和作用によって耐ベルト
端セパレーション性にも優れるので、この種のタイヤの
耐久性とその信頼性を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に従う空気入りラジアルタイヤ
の構成説明図である。
【図2】図2は保護層におけるコードの撚り構造を示し
た図である。
【図3】図3は従来のハイエロンゲーションコードの撚
り構造を示した図である。
【図4】図4はコード単体およびゴム付きコードにおけ
る引張荷重と伸びの関係を示したグラフである。
【図5】図5はコード相互間におけるゴムの侵入状況を
示した図である。
【図6】図6はコード相互間におけるゴムの侵入状況を
示した図である。
【図7】図7はコード相互間におけるゴムの侵入状況を
示した図である。
【図8】図8はコード相互間におけるゴムの侵入状況を
示した図である。
【図9】図9はコード相互間におけるゴムの侵入状況を
示した図である。
【図10】図10はコード相互間におけるゴムの侵入状
況を示した図である。
【図11】図11は従来のコード相互間におけるゴムの
侵入状況を示した図である。
【図12】図12はこの発明に従うラジアルタイヤの他
の例を示した図である。
【図13】図13はこの発明に従うラジアルタイヤの他
の例を示した図である。
【符号の説明】
1  ボディ 2  トレッド 3  ビード部 4  ビードコア 5  カーカス 6  ベルト 6a  保護層 6b  主幹層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一対のビードコアの間にトロイド状な
    して跨がる、ラジアル配列のゴム被覆スチールコード層
    よりなる1プライのカーカスと、このカーカスのクラウ
    ン部を取り囲んで、ゴム被覆スチールコード層を3層以
    上積層したトレッド補強用のベルトとを備えた空気入り
    ラジアルタイヤにおいて、上記ベルトは、2本のフィラ
    メントを撚り合わせたストランドをさらに4本撚り合わ
    せた撚り構造をもつスチールコードを用いた少なくとも
    1層の保護層と、この保護層のタイヤ径方向の内側にて
    ベルトにおける大部分の強度と張力を負担する少なくと
    も2層のスチールコードを用いた主幹層を有し、上記保
    護層は、主幹層のうちの最大幅を占めるスチールコード
    の層の110 〜140 %の幅をもちその層における
    コードとタイヤの赤道に対する傾斜配列の向きが同配列
    で、かつ100 %伸張における弾性モジュラスが30
     kgf/cm2以上、50 kgf/cm2未満のゴ
    ム被覆を有する、ことを特徴する不整地走行重荷重用空
    気入りタイヤ。
JP3089138A 1991-03-29 1991-03-29 不整地走行重荷重用空気入りタイヤ Pending JPH04303003A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006502316A (ja) * 2002-10-11 2006-01-19 ソシエテ ドゥ テクノロジー ミシュラン 重車両用タイヤの補強に用いるケーブル
JP2015054626A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 横浜ゴム株式会社 建設車両用空気入りラジアルタイヤ

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JP2006502316A (ja) * 2002-10-11 2006-01-19 ソシエテ ドゥ テクノロジー ミシュラン 重車両用タイヤの補強に用いるケーブル
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