JPH04302745A - ギヤカップ伝動装置 - Google Patents

ギヤカップ伝動装置

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JPH04302745A
JPH04302745A JP9176691A JP9176691A JPH04302745A JP H04302745 A JPH04302745 A JP H04302745A JP 9176691 A JP9176691 A JP 9176691A JP 9176691 A JP9176691 A JP 9176691A JP H04302745 A JPH04302745 A JP H04302745A
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JP
Japan
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gear
medium path
forming member
medium
differential
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Application number
JP9176691A
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English (en)
Inventor
Masakazu Hido
肥土 正和
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OGIHARA KK
Original Assignee
OGIHARA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両車輪間の差動回転速
度によりトルクを伝達するギヤカップ伝動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車両の差動機構として現在では、左右の
車輪あるいは前後の駆動車輪の回転差を機構的に吸収し
、円滑な走行ができるようにしたいわゆるディファレン
シャルギヤや、雪道などのように摩擦抵抗が小さい路面
の安定走行、あるいは砂地などからの脱出などを図るた
めに高粘度の粘性流体の剪断力を利用してトルクを伝達
する粘性継ぎ手を応用したビスカスカップリング(商品
名)、あるいは差動装置内に摩擦トルクを発生する機構
や機械的なクラッチを内蔵したリミテッドスリップディ
ファレンシャルなどが用いられている。
【0003】また発明者によって既に公開されている特
開平2−31048号公報には外周に歯車の歯を形成し
たインナギヤの歯にかみ合うアウタギヤを複数設け、こ
のアウタギヤをケ−シングに軸支したギヤカップ伝動装
置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の差動機構に
おいて、先ず、ディファレンシャルギヤは、駆動力が差
動小歯車より差動大歯車に等しく伝達されるために駆動
車輪の一方がスリップまたは空転した時に全駆動力が減
少するという欠点があり、またビスカスカップリングは
ハンプ特性を有するので、インナプレ−トとアウタプレ
−トはある差動回転速度で直結状態となる(以下ロック
状態という)。このようにロック状態になった時に動力
伝達軸には大きなねじり力が働き破断するという問題が
ある。そして上記ロック状態がなくなるまで(高粘性流
体の温度が所定温度まで下がる時間)待たなければなら
ないという運転操作上での困難さがある。次にリミテッ
ドスリップディファレンシャルは摩擦トルクを発生させ
るための機構や機械的なクラッチを内蔵するので、高価
なものとなり、かつ、差動装置が大型になるという不具
合がある。また特開平2−31048号公報に開示され
たギヤカップ伝動装置は上記リミテッドスリップディフ
ァレンシャルよりは小型化されているが、インナギヤの
外周にアウタギヤがかみ合うようになっているので、装
置全体が大きくなるという問題がある。
【0005】本発明はビスカスカップリングのようなロ
ック現象が生ぜず、かつ、公開特許に開示された装置よ
りも更に小型化したギヤカップ伝動装置を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る手段は、内周面に歯車の歯を形成した内
歯アウタギヤを設け、該内歯アウタギヤの歯に噛み合う
インナギヤを複数設け、該インナギヤを軸支し該インナ
ギヤの外周との間に微小隙間をあけて媒体路部を形成し
た媒体路形成部材を前記内歯アウタギヤの内部に嵌入し
、該媒体路形成部材の外周と前記内歯アウタギヤの歯と
の間に微小隙間をあけて媒体路を形成し、前記媒体路形
成部材の媒体路部で形成した媒体路および前記内歯アウ
タギヤと媒体路形成部材との間で形成した媒体路を密閉
するとともに前記インナギヤの軸を軸支し前記媒体路形
成部材と一体的に結合した媒体路密閉部材を設け、前記
媒体路内に差動媒体を充填したことを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】本発明はこのように構成したので、内歯アウタ
ギヤまたは媒体路形成部材の両方に差動負荷がかからな
いときには差動媒体の粘性によりインナギヤの自転が拘
束されるので、両者はインナギヤを介して直結された状
態になり、内歯アウタギヤ(または媒体路形成部材)の
回転力は媒体路形成部材(または内歯アウタギヤ)に直
接伝達されることになる。次に内歯アウタギヤまたは媒
体路形成部材のどちらかに負荷がかかって差動回転した
ときには、インナギヤの自転を伴って内歯アウタギヤと
媒体路形成部材の間にトルクが伝達されるので、内歯ア
ウタギヤと媒体路形成部材との間に差動が生じる。この
差動により差動媒体の温度が上昇し、差動媒体の圧力が
昇圧され、差動媒体路を流れる差動媒体の流速が速くな
る。この差動媒体の温度の上昇、昇圧および流速の上昇
により、インナギヤの自転が制限されつつ内歯アウタギ
ヤと媒体路形成部材との間にトルクが伝達されるように
なる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、内周面に歯が形成された内歯ア
ウタギヤ2の歯1にかみ合うように複数のインナギヤ3
が設けられている。4は媒体路形成部材であり、この媒
体路形成部材4にはインナギヤ3の外周との間に微小隙
間を設けて三ケ月形の媒体路部5が形成されており、ま
た媒体路形成部材4の外径は内歯アウタギヤ2の歯1と
の間に微小隙間6を形成する大きさになっている。媒体
路形成部材4は図2に示すように、インナギヤ3の軸7
を軸支し、中心に設けられた軸8を内歯アウタギヤ2の
中心に設けられた軸受け部9に軸支した状態で、内歯ア
ウタギヤ2内に嵌め込まれている。10は媒体路密閉部
材であり、この媒体路密閉部材10はインナギヤ3の他
方の軸11を軸支し、媒体路形成部材4に設けられた螺
子孔12(図1)にボルト13を螺合して媒体路形成部
材4に一体的に結合されている。媒体路密閉部材10の
外周にはシ−ル部材14が設けられ、媒体路密閉部材1
0の外周と内歯アウタギヤ2の内周との間を摺接可能に
してシ−ルするようにしている。
【0009】この構成により媒体路形成部材4、インナ
ギヤ3および媒体路密閉部材10は一体となって内歯ア
ウタギヤ2とは分離された状態で回転可能なようになっ
ている。内歯アウタギヤ2および媒体路密閉部材10に
はそれぞれ軸15、16が一体に設けられている。
【0010】内歯アウタギヤ2の歯1の部分およびこの
歯1と媒体路形成部材4の外周との間の隙間、およびイ
ンナギヤ3の歯の部分およびこのインナギヤ3の外周と
媒体路部5との間の隙間で形成される媒体路には差動媒
体(例えばオイル)が充填されている。
【0011】このように構成した本実施例の作用につい
て次に説明する。軸15、16のいずれにも差動負荷が
掛かっていない状態ではインナギヤ3の自転が差動媒体
の粘性による剪断力により拘束される。これにより、内
歯アウタギヤ2と媒体路形成部材4はインナギヤ3を介
して直結された状態にあり、図1に示す内歯アウタギヤ
2の矢印イ方向への回転力は媒体路形成部材4に直接に
伝達される。すなわち、軸15を入力軸とすると、入力
軸15のトルクは出力軸16に直接に取り出されること
になる。
【0012】この状態におけるトルクの釣合いは内歯ア
ウタギヤ2が矢印イ方向に回転するトルクと、インナギ
ヤ3が矢印ロ方向に自転しょうとするトルクに対して逆
方向に働くトルク(インナギヤの自転を拘束するトルク
)、差動媒体の粘性による剪断力および媒体路形成部材
4が矢印ハ方向に回転するトルクとが合計されたトルク
との間で丁度釣合いを保った状態にある。したがって、
この状態において差動媒体は媒体路内において流動しな
い。
【0013】次に例えば車両が旋回(カ−ブ)したよう
な場合には車両の内車輪と外車輪との間に差動回転が生
ずる。すなわち、この差動回転により例えば内車輪が軸
16に連結されているとした場合に、媒体路形成部材4
には車両の旋回によって生ずる内外車輪の差動分だけ負
荷トルクが発生する。
【0014】このように、媒体路形成部材4に負荷トル
クが発生した場合には内歯アウタギヤ2が矢印イ方向に
回転したときのトルク、インナギヤ3が矢印ロ方向に自
転しょうとするトルクとは逆方向に働くトルク、差動媒
体の粘性力による剪断力および媒体路形成部材4が矢印
ハ方向に回転しょうとするトルクの上記バランスが崩れ
、インナギヤ3が矢印ロ方向に自転する。このインナギ
ヤ3の自転により差動媒体は媒体路内を流動するように
なる。
【0015】したがって、このときのトルクの釣合いは
内歯アウタギヤ2が矢印イ方向に回転するトルク、イン
ナギヤ3が矢印ロ方向に自転しょうとするトルク、差動
媒体の粘性による剪断力、差動媒体の流動抵抗および媒
体路形成部材4の負荷トルクとのバランスにより、内歯
アウタギヤ2の回転はインナギヤ3の自転を伴って媒体
路形成部材4に伝達される。これにより媒体路形成部材
4はインナギヤ3の自転分だけ内歯アウタギヤ2の回転
に対して差動回転することになる。
【0016】次に車輪が脱輪あるいは砂地などに落ち込
んで脱出するような場合には軸15または16に大きな
負荷トルクが発生する。このように大きな負荷トルクが
発生したときにインナギヤ3の自転回転数は大きくなり
、これに伴い差動媒体の流速も速くなる。このように差
動媒体の流速が速くなると、これに伴い差動媒体の流動
抵抗も大きくなる。そして媒体路内の差動媒体の温度、
粘度、圧力も変化する。
【0017】したがって、このような脱出時における各
トルクのバランスは内歯アウタギヤ2の矢印イ方向への
回転によるトルク、インナギヤ3が矢印ロ方向へ自転し
ょうとするトルク、差動媒体の温度、粘度、圧力条件に
おける粘度による剪断力、差動媒体の流動抵抗および媒
体路形成部材4の負荷トルクとの間で釣り合うことにな
る。
【0018】このように、本実施例においては内歯アウ
タギヤ2の回転トルク、インナギヤが自転しょうとする
トルク、差動媒体の粘性による剪断力および流動抵抗、
媒体路形成部材4の負荷トルクの組み合わせによりトル
ク伝達が行なわれる。これにより差動回転数が大きくて
もインナギヤ3がロックされるようなことはない。
【0019】以上の説明は内歯アウタギヤ2を矢印イ方
向に回転させる場合について行なったが、内歯アウタギ
ヤ2を逆方向に回転した場合でもその作用は変わらない
。また軸15、16において、どちら側を駆動側あるい
は従動側にしてもその作用は全く同じである。
【0020】次にインナギヤ3の構造上の位置関係は互
いのインナギヤ3が媒体路形成部材4の中心に向かって
接近する方向に配置する上で制限される要素が存在しな
いので、媒体路形成部材4に媒体路5が形成される範囲
までインナギヤ3同志を接近させることが可能になる。 これにより内歯アウタギヤ2の直径が小さくなる。
【0021】以上説明した本実施例のインナギヤ3の個
数は三個であるが、これに限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、内歯
アウタギヤにかみ合う複数のインナギヤを媒体路形成部
材に軸支して、この媒体路形成部材を内歯アウタギヤ内
に嵌入し、媒体路を密閉するように媒体路形成部材に媒
体路密閉部材を一体に設け、媒体路内に差動媒体を充填
したので、内歯アウタギヤの回転トルク、インナギヤが
自転しょうとするトルク、差動媒体の粘性による剪断力
および流動抵抗、媒体路形成部材の負荷トルクの組み合
わせにより差動させることができる。これによりインナ
ギヤにはロック現象が生ぜず、動力軸に過大なトルクが
かからないようにして動力軸の破断を防止することがで
きる。また媒体路形成部材にインナギヤを軸支するよう
にしたので、複数のインナギヤの配置に制限はなく装置
全体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図(図2のB−
B線における縦断面)である。
【図2】図1のA−A線における縦断面図である。
【符合の説明】2  内歯アウタギヤ 3  インナギヤ 4  媒体路形成部材 5  媒体路部 10  媒体路密閉部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内周面に歯車の歯を形成した内歯アウ
    タギヤを設け、該内歯アウタギヤの歯に噛み合うインナ
    ギヤを複数設け、該インナギヤを軸支し該インナギヤの
    外周との間に微小隙間をあけて媒体路部を形成した媒体
    路形成部材を前記内歯アウタギヤの内部に嵌入し、該媒
    体路形成部材の外周と前記内歯アウタギヤの歯との間に
    微小隙間をあけて媒体路を形成し、前記媒体路形成部材
    の媒体路部で形成した媒体路および前記内歯アウタギヤ
    と媒体路形成部材との間で形成した媒体路を密閉すると
    ともに前記インナギヤの軸を軸支し前記媒体路形成部材
    と一体的に結合した媒体路密閉部材を設け、前記媒体路
    内に差動媒体を充填したことを特徴とするギヤカップ伝
    動装置。
JP9176691A 1991-03-29 1991-03-29 ギヤカップ伝動装置 Pending JPH04302745A (ja)

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