JPH04302612A - 二重矢板式締切り工法及び中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置 - Google Patents
二重矢板式締切り工法及び中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置Info
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- JPH04302612A JPH04302612A JP8943191A JP8943191A JPH04302612A JP H04302612 A JPH04302612 A JP H04302612A JP 8943191 A JP8943191 A JP 8943191A JP 8943191 A JP8943191 A JP 8943191A JP H04302612 A JPH04302612 A JP H04302612A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、海、河川中に各種の構
造物を築造する際に適用され、その構造物の基礎周辺を
周囲水域から隔離するために施工される二重矢板式締切
り工法及び中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置
に関するものである。
造物を築造する際に適用され、その構造物の基礎周辺を
周囲水域から隔離するために施工される二重矢板式締切
り工法及び中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上記の二重矢板式締切り工法は、一般に
深い水中に大規模な二重締切り堤体を構築する際に採用
される。例えば、図５に示すように海底、河川床に鋼矢
板を間隔を置き２連に打設して矢板列１，２に建て込み
、矢板列１，２の上部間をタイロツド３で連結し、矢板
列間に土砂を充填して中詰土砂Ｓ層を形成する工程によ
り二重締切り堤体に構築され、さらに、矢板列２内側の
水位を徐々に低下させるにつれ段階的に切梁、腹起しが
設置される。
深い水中に大規模な二重締切り堤体を構築する際に採用
される。例えば、図５に示すように海底、河川床に鋼矢
板を間隔を置き２連に打設して矢板列１，２に建て込み
、矢板列１，２の上部間をタイロツド３で連結し、矢板
列間に土砂を充填して中詰土砂Ｓ層を形成する工程によ
り二重締切り堤体に構築され、さらに、矢板列２内側の
水位を徐々に低下させるにつれ段階的に切梁、腹起しが
設置される。
【０００３】上記二重締切り堤体は、図６に示すように
中詰土砂Ｓの土圧と残留水圧Ｐｓｗ 、地盤の土圧（受
働土圧）Ｐｅ、水圧Ｐｗ、さらにタイロツド３の張力Ｔ
等の荷重が加わり、矢板列１，２及び中詰土砂Ｓは一体
となつて外力に抗する一種の複合構造体となる。この堤
体の安定性は中詰土砂Ｓの剪断強度に大きく左右される
ので、その中詰土砂には大きな剪断強度が期待できる粒
度配合の良好な砂、砂利が適用される。従って、浚渫土
、掘削土等の粘性土が混入された場合、その中詰土砂の
内部摩擦角が極端に低下して剪断強度が大幅に減少し、
中詰土砂の自重による圧縮変形、偏荷重による剪断変形
が容易となる。即ち水圧の変動、堤体内側の水抜きや掘
削等による外圧変動等により容易に変形されて、前記堤
体は容易に破壊される不安定なものとなる。前記堤体に
は、必要に応じて随時にさらに鋼矢板を打設したり、矢
板列の下部に置砂を配置したり、あるいは切梁により補
強するなどの安定策が施されている。
中詰土砂Ｓの土圧と残留水圧Ｐｓｗ 、地盤の土圧（受
働土圧）Ｐｅ、水圧Ｐｗ、さらにタイロツド３の張力Ｔ
等の荷重が加わり、矢板列１，２及び中詰土砂Ｓは一体
となつて外力に抗する一種の複合構造体となる。この堤
体の安定性は中詰土砂Ｓの剪断強度に大きく左右される
ので、その中詰土砂には大きな剪断強度が期待できる粒
度配合の良好な砂、砂利が適用される。従って、浚渫土
、掘削土等の粘性土が混入された場合、その中詰土砂の
内部摩擦角が極端に低下して剪断強度が大幅に減少し、
中詰土砂の自重による圧縮変形、偏荷重による剪断変形
が容易となる。即ち水圧の変動、堤体内側の水抜きや掘
削等による外圧変動等により容易に変形されて、前記堤
体は容易に破壊される不安定なものとなる。前記堤体に
は、必要に応じて随時にさらに鋼矢板を打設したり、矢
板列の下部に置砂を配置したり、あるいは切梁により補
強するなどの安定策が施されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記二重矢板式
締切り工法は、前記のようにその二重締切り堤体の安定
のため、中詰土砂として大きな剪断強度が期待できる粒
度配合の良好な砂、砂利が必要となるが、この堤体が仮
設構造物である点を考慮すると、浚渫土、掘削土等の現
地調達可能な土砂を中詰土砂として使用し、経済的に有
利な施工を行なうことが望まれている。しかし、これは
堤体の安定性に問題が生じる。本発明は、前記のような
課題に対処するために開発されたものであつて、その目
的とする処は、中詰土砂内に複数個組に連結されたプレ
ートアンカーを配置することにより、中詰土砂の圧縮変
形及び剪断変形を効果的に抑制してその剪断強度を増加
し、二重締切り堤体の安定性、施工信頼性を向上し、大
幅な施工コストの節減を可能にした二重矢板式締切り工
法及び中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置を提
供するにある。
締切り工法は、前記のようにその二重締切り堤体の安定
のため、中詰土砂として大きな剪断強度が期待できる粒
度配合の良好な砂、砂利が必要となるが、この堤体が仮
設構造物である点を考慮すると、浚渫土、掘削土等の現
地調達可能な土砂を中詰土砂として使用し、経済的に有
利な施工を行なうことが望まれている。しかし、これは
堤体の安定性に問題が生じる。本発明は、前記のような
課題に対処するために開発されたものであつて、その目
的とする処は、中詰土砂内に複数個組に連結されたプレ
ートアンカーを配置することにより、中詰土砂の圧縮変
形及び剪断変形を効果的に抑制してその剪断強度を増加
し、二重締切り堤体の安定性、施工信頼性を向上し、大
幅な施工コストの節減を可能にした二重矢板式締切り工
法及び中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置を提
供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、矢板を平行２
連に打設して二重の矢板列に建て込み、両矢板列の上部
間をタイロツドで連結して、両矢板列間に中詰土砂を充
填するとともに、中詰土砂内に複数個組に連結されたプ
レートアンカーを前後、左右及び上下に間隔を置き中詰
土砂の変形方向に対向させて配置し、中詰土砂の自重に
よる圧縮変形と偏荷重による剪断変形を抑制する変形抑
止用プレートアンカー装置として組み込むことにより、
中詰土砂の圧縮変形及び剪断変形を効果的に抑制してそ
の剪断強度を効果的に増加し、二重締切り堤体の安定性
、施工信頼性を向上している。また、上記中詰土砂の変
形抑止用プレートアンカー装置において、前記プレート
アンカーは中詰土砂の圧縮及び剪断の変形方向に対向し
て配置される複数枚の変形抑止プレートを具備し、前記
プレートアンカーは少なくとも条材で相互間隔を置き複
数個組に連結し、前記プレートアンカーに撤去用条材を
連結したことにより、中詰土砂内への配設を容易とし、
配置信頼性、前記変形抑止性能を高め、また、撤去回収
を容易にしている。
連に打設して二重の矢板列に建て込み、両矢板列の上部
間をタイロツドで連結して、両矢板列間に中詰土砂を充
填するとともに、中詰土砂内に複数個組に連結されたプ
レートアンカーを前後、左右及び上下に間隔を置き中詰
土砂の変形方向に対向させて配置し、中詰土砂の自重に
よる圧縮変形と偏荷重による剪断変形を抑制する変形抑
止用プレートアンカー装置として組み込むことにより、
中詰土砂の圧縮変形及び剪断変形を効果的に抑制してそ
の剪断強度を効果的に増加し、二重締切り堤体の安定性
、施工信頼性を向上している。また、上記中詰土砂の変
形抑止用プレートアンカー装置において、前記プレート
アンカーは中詰土砂の圧縮及び剪断の変形方向に対向し
て配置される複数枚の変形抑止プレートを具備し、前記
プレートアンカーは少なくとも条材で相互間隔を置き複
数個組に連結し、前記プレートアンカーに撤去用条材を
連結したことにより、中詰土砂内への配設を容易とし、
配置信頼性、前記変形抑止性能を高め、また、撤去回収
を容易にしている。
【０００６】
【作用】矢板を平行２連に打設して二重の矢板列に建て
込み、両矢板列の上部間をタイロツドで連結して、両矢
板列間に中詰土砂を充填するとともに、中詰土砂内に複
数個組に連結されたプレートアンカーを前後、左右及び
上下に間隔を置き中詰土砂の変形方向に対向させて配置
し、中詰土砂の自重による圧縮変形と偏荷重による剪断
変形を抑制する変形抑止用プレートアンカー装置として
組み込まれた二重締切り堤体が構築され、各プレートア
ンカーにより中詰土砂の自重による圧縮変形と偏荷重に
よる剪断変形が効果的に抑制されてその剪断強度が大幅
に増加され、二重締切り堤体の安定度が格段に向上され
る。
込み、両矢板列の上部間をタイロツドで連結して、両矢
板列間に中詰土砂を充填するとともに、中詰土砂内に複
数個組に連結されたプレートアンカーを前後、左右及び
上下に間隔を置き中詰土砂の変形方向に対向させて配置
し、中詰土砂の自重による圧縮変形と偏荷重による剪断
変形を抑制する変形抑止用プレートアンカー装置として
組み込まれた二重締切り堤体が構築され、各プレートア
ンカーにより中詰土砂の自重による圧縮変形と偏荷重に
よる剪断変形が効果的に抑制されてその剪断強度が大幅
に増加され、二重締切り堤体の安定度が格段に向上され
る。
【０００７】また、上記中詰土砂の変形抑止用プレート
アンカー装置において、前記プレートアンカーは中詰土
砂の圧縮及び剪断の変形方向に対向して配置される複数
枚の変形抑止プレートを具備して、前記変形を効果的に
抑制し、前記プレートアンカーは少なくとも条材で相互
間隔を置き複数個組に連結されて、中詰土砂内に容易に
精度良く配設されその変形方向への対向性が高められて
配置信頼性、変形抑止性能がさらに高められ、さらに、
前記プレートアンカーに撤去用条材を連結して、該アン
カー装置が容易に撤去回収される。
アンカー装置において、前記プレートアンカーは中詰土
砂の圧縮及び剪断の変形方向に対向して配置される複数
枚の変形抑止プレートを具備して、前記変形を効果的に
抑制し、前記プレートアンカーは少なくとも条材で相互
間隔を置き複数個組に連結されて、中詰土砂内に容易に
精度良く配設されその変形方向への対向性が高められて
配置信頼性、変形抑止性能がさらに高められ、さらに、
前記プレートアンカーに撤去用条材を連結して、該アン
カー装置が容易に撤去回収される。
【０００８】
【実施例】図１に本発明の二重矢板式締切り工法の一実
施例、図２に本工法に適用される中詰土砂の変形抑止用
プレートアンカー装置の機能、図３に変形抑止用プレー
トアンカー装置の各実施例、図４に変形抑止用プレート
アンカー装置の他の実施例を示し、図中１，２は海底、
河川床等に矢板（鋼矢板）を平行２連に打設して建て込
まれた矢板列、３は矢板列１，２の上部間を連結した鋼
棒、ワイヤロープ等からなるタイロツド、５は図示垂直
方向の変形抑止プレート５ａと図示水平方向の変形抑止
プレート５ｂを有するプレートアンカー、６は複数個の
プレートアンカー５を中詰土砂Ｓの変形方向（中詰土砂
層の幅方向、図２参照）に対向させて間隔を置き複数個
組に連結した鋼棒、ワイヤロープ等からなる条材、７は
プレートアンカー５を中詰土砂Ｓ層の長さ方向に間隔を
置き連結した同様な条材、８はプレートアンカー５に連
結されたワイヤロープ等からなる撤去用条材、１０は中
詰土砂Ｓの変形抑止用プレートアンカー装置である。
施例、図２に本工法に適用される中詰土砂の変形抑止用
プレートアンカー装置の機能、図３に変形抑止用プレー
トアンカー装置の各実施例、図４に変形抑止用プレート
アンカー装置の他の実施例を示し、図中１，２は海底、
河川床等に矢板（鋼矢板）を平行２連に打設して建て込
まれた矢板列、３は矢板列１，２の上部間を連結した鋼
棒、ワイヤロープ等からなるタイロツド、５は図示垂直
方向の変形抑止プレート５ａと図示水平方向の変形抑止
プレート５ｂを有するプレートアンカー、６は複数個の
プレートアンカー５を中詰土砂Ｓの変形方向（中詰土砂
層の幅方向、図２参照）に対向させて間隔を置き複数個
組に連結した鋼棒、ワイヤロープ等からなる条材、７は
プレートアンカー５を中詰土砂Ｓ層の長さ方向に間隔を
置き連結した同様な条材、８はプレートアンカー５に連
結されたワイヤロープ等からなる撤去用条材、１０は中
詰土砂Ｓの変形抑止用プレートアンカー装置である。
【０００９】図１のように海底あるいは河川床に矢板（
鋼矢板）を導枠（図示省略）に沿わせて精度良く平行２
連に屏風打ちし水密性に優れた二重の矢板列１，２に建
て込み、矢板列１，２の上部間をタイロツド３で連結し
て、矢板列１，２間に中詰土砂Ｓを充填するとともに、
中詰土砂Ｓ内に複数個組に連結されたプレートアンカー
５を前後、左右及び上下に間隔を置き配置し、中詰土砂
Ｓの自重による圧縮変形と偏荷重による剪断変形を抑制
する変形抑止用プレートアンカー装置１０を組み込む二
重矢板式締切り工法になつている。
鋼矢板）を導枠（図示省略）に沿わせて精度良く平行２
連に屏風打ちし水密性に優れた二重の矢板列１，２に建
て込み、矢板列１，２の上部間をタイロツド３で連結し
て、矢板列１，２間に中詰土砂Ｓを充填するとともに、
中詰土砂Ｓ内に複数個組に連結されたプレートアンカー
５を前後、左右及び上下に間隔を置き配置し、中詰土砂
Ｓの自重による圧縮変形と偏荷重による剪断変形を抑制
する変形抑止用プレートアンカー装置１０を組み込む二
重矢板式締切り工法になつている。
【００１０】矢板列１，２の建込は、海底、河床等の障
害物、軟弱土等を除去して行われ、鋼矢板を堅牢な導枠
（ガイド）に沿わせ、好ましくは屏風打ちして精度よく
建て込み施工され、地盤の状態や締切り内部の水替え、
掘削等に対応させて所望の根入れ長さに打設される。ま
た、矢板列１，２間に充填される中詰土砂Ｓには、大き
な剪断強度が期待される粒度配合の良好な砂、砂利が好
適であるが、本発明ではその剪断強度が大幅に高められ
るため、必要に応じて浚渫土や掘削土等が使用が可能と
なり、中詰土砂Ｓの充填及びその変形抑止用プレートア
ンカー装置１０の組込は、図１（Ａ）に示すように矢板
列１，２間の底部に所定量の中詰土砂Ｓを充填してそれ
を敷き馴らし、図１（Ｂ）に示すように変形抑止用プレ
ートアンカー装置１０を吊持して充填されている土砂上
に設置し、さらに、図１（Ｃ）に示すように中詰土砂Ｓ
の充填、敷き馴らし及び変形抑止用プレートアンカー装
置１０の設置を繰り返し、図１（Ｄ）に示すように中詰
土砂Ｓ層内に多数のプレートアンカー５が前後、左右及
び上下に間隔を置き、中詰土砂Ｓの圧縮変形及び剪断変
形方向に対向して配置される。
害物、軟弱土等を除去して行われ、鋼矢板を堅牢な導枠
（ガイド）に沿わせ、好ましくは屏風打ちして精度よく
建て込み施工され、地盤の状態や締切り内部の水替え、
掘削等に対応させて所望の根入れ長さに打設される。ま
た、矢板列１，２間に充填される中詰土砂Ｓには、大き
な剪断強度が期待される粒度配合の良好な砂、砂利が好
適であるが、本発明ではその剪断強度が大幅に高められ
るため、必要に応じて浚渫土や掘削土等が使用が可能と
なり、中詰土砂Ｓの充填及びその変形抑止用プレートア
ンカー装置１０の組込は、図１（Ａ）に示すように矢板
列１，２間の底部に所定量の中詰土砂Ｓを充填してそれ
を敷き馴らし、図１（Ｂ）に示すように変形抑止用プレ
ートアンカー装置１０を吊持して充填されている土砂上
に設置し、さらに、図１（Ｃ）に示すように中詰土砂Ｓ
の充填、敷き馴らし及び変形抑止用プレートアンカー装
置１０の設置を繰り返し、図１（Ｄ）に示すように中詰
土砂Ｓ層内に多数のプレートアンカー５が前後、左右及
び上下に間隔を置き、中詰土砂Ｓの圧縮変形及び剪断変
形方向に対向して配置される。
【００１１】前記変形抑止用プレートアンカー装置１０
について詳述すると、各プレートアンカー５は、図３，
４に示すような十字形状、Ｌ形状あるいはｈ形状等の断
面形状に形成され、中詰土砂Ｓの圧縮変形及び剪断変形
の方向への対向性を有する変形抑止プレート５ａ，５ｂ
（図示垂直方向と水平方向）を具備し、複数個のプレー
トアンカー５を条材６で中詰土砂Ｓ層の幅方向間隔を置
き前記変形方向に対向させて複数個組に連結し、条材７
で中詰土砂Ｓ層の長さ方向に間隔を置き連結し、撤去用
条材８を連結し、また、中詰土砂Ｓ内に充填されるプレ
ートアンカー５の形状、連結の個数、配置等は、図１に
示すように中詰土砂Ｓ層の形状、規模等に対応させて適
宜に選択して設定される。
について詳述すると、各プレートアンカー５は、図３，
４に示すような十字形状、Ｌ形状あるいはｈ形状等の断
面形状に形成され、中詰土砂Ｓの圧縮変形及び剪断変形
の方向への対向性を有する変形抑止プレート５ａ，５ｂ
（図示垂直方向と水平方向）を具備し、複数個のプレー
トアンカー５を条材６で中詰土砂Ｓ層の幅方向間隔を置
き前記変形方向に対向させて複数個組に連結し、条材７
で中詰土砂Ｓ層の長さ方向に間隔を置き連結し、撤去用
条材８を連結し、また、中詰土砂Ｓ内に充填されるプレ
ートアンカー５の形状、連結の個数、配置等は、図１に
示すように中詰土砂Ｓ層の形状、規模等に対応させて適
宜に選択して設定される。
【００１２】本発明の上記変形抑止用プレートアンカー
装置１０は、中詰土砂Ｓの自重による圧縮変形と偏荷重
による剪断変形を抑止して剪断強度を高めるために配置
され、図２（Ａ）に示すように中詰土砂Ｓの自重は土圧
となつて水平方向に働き変形がおこるが、その土圧Ｐａ
あるいは変形によりプレートアンカー５が左右の矢示水
平方向に移動しようとするのに対し、相互に連結した条
材６に張力Ｔが働き前記移動が拘束されて、中詰土砂Ｓ
の圧縮変形が効果的に抑止される。また、例えば図６の
ような水圧Ｐｗ等による偏荷重により同図に示す点線の
ような剪断変形がおこると、図２（Ｂ）に示すように各
プレートアンカー５周辺の点線で囲まれた土に図示のよ
うな剪断力が働き剪断変形の原因になるが、この剪断力
Ｓ１ あるいは変形に対して、各プレートアンカー５の
側面に前記変形に抵抗する図示のような反力Ｒが前記変
形を抑制する方向に働き、各プレートアンカー５と条材
６の連結位置と剪断力Ｓ１ による変形回転方向が逆向
きになり、条材６に張力Ｔが働き前記変形が効果的に抑
止されて、中詰土砂Ｓの剪断強度が著しく増大される。
装置１０は、中詰土砂Ｓの自重による圧縮変形と偏荷重
による剪断変形を抑止して剪断強度を高めるために配置
され、図２（Ａ）に示すように中詰土砂Ｓの自重は土圧
となつて水平方向に働き変形がおこるが、その土圧Ｐａ
あるいは変形によりプレートアンカー５が左右の矢示水
平方向に移動しようとするのに対し、相互に連結した条
材６に張力Ｔが働き前記移動が拘束されて、中詰土砂Ｓ
の圧縮変形が効果的に抑止される。また、例えば図６の
ような水圧Ｐｗ等による偏荷重により同図に示す点線の
ような剪断変形がおこると、図２（Ｂ）に示すように各
プレートアンカー５周辺の点線で囲まれた土に図示のよ
うな剪断力が働き剪断変形の原因になるが、この剪断力
Ｓ１ あるいは変形に対して、各プレートアンカー５の
側面に前記変形に抵抗する図示のような反力Ｒが前記変
形を抑制する方向に働き、各プレートアンカー５と条材
６の連結位置と剪断力Ｓ１ による変形回転方向が逆向
きになり、条材６に張力Ｔが働き前記変形が効果的に抑
止されて、中詰土砂Ｓの剪断強度が著しく増大される。
【００１３】前記二重締切り堤体の内部で行われる水中
工事が終了すると、その内部に水張りされて中詰土砂Ｓ
が取り出され、それに伴い各プレートアンカー５も順次
に取り出されて撤収、回収される。撤去用条材８、条材
６、７により撤収が容易、迅速に遂行される。さらに、
タイロツド３、各矢板も撤収される。
工事が終了すると、その内部に水張りされて中詰土砂Ｓ
が取り出され、それに伴い各プレートアンカー５も順次
に取り出されて撤収、回収される。撤去用条材８、条材
６、７により撤収が容易、迅速に遂行される。さらに、
タイロツド３、各矢板も撤収される。
【００１４】本発明では、上記のように中詰土砂Ｓの剪
断強度が格段に増加されるため、大きな剪断強度が期待
される粒度配合の良好な砂、砂利に限らず、浚渫土や掘
削土等を多く使用しても、所要の剪断強度が確保されて
優れた安定性を有し施工が容易、迅速に遂行されて大幅
なコスト節減が可能となる。
断強度が格段に増加されるため、大きな剪断強度が期待
される粒度配合の良好な砂、砂利に限らず、浚渫土や掘
削土等を多く使用しても、所要の剪断強度が確保されて
優れた安定性を有し施工が容易、迅速に遂行されて大幅
なコスト節減が可能となる。
【００１５】
【発明の効果】本発明は、前述のような構成からなり、
矢板を平行２列に打設して二重の矢板列に建て込み、両
矢板列の上部間をタイロツドで連結して、両矢板列間に
中詰土砂を充填するとともに、中詰土砂内に複数個組に
連結されたプレートアンカーを前後、左右及び上下に間
隔を置き中詰土砂の変形方向に対向させて配置し、中詰
土砂の自重による圧縮変形と偏荷重による剪断変形を抑
制する変形抑止用プレートアンカー装置として組み込み
二重締切り堤体に構築され、各プレートアンカーにより
中詰土砂の圧縮変形及び剪断変形が効果的に抑制されて
その剪断強度が大幅に増加され、二重締切り堤体の安定
性、施工信頼性に著しく向上されるとともに、大幅に施
工コストが節減されるなどの効果を有している。
矢板を平行２列に打設して二重の矢板列に建て込み、両
矢板列の上部間をタイロツドで連結して、両矢板列間に
中詰土砂を充填するとともに、中詰土砂内に複数個組に
連結されたプレートアンカーを前後、左右及び上下に間
隔を置き中詰土砂の変形方向に対向させて配置し、中詰
土砂の自重による圧縮変形と偏荷重による剪断変形を抑
制する変形抑止用プレートアンカー装置として組み込み
二重締切り堤体に構築され、各プレートアンカーにより
中詰土砂の圧縮変形及び剪断変形が効果的に抑制されて
その剪断強度が大幅に増加され、二重締切り堤体の安定
性、施工信頼性に著しく向上されるとともに、大幅に施
工コストが節減されるなどの効果を有している。
【００１６】また、中詰土砂の変形抑止用プレートアン
カー装置において、前記プレートアンカーは中詰土砂の
圧縮及び剪断の変形方向に対向して配置される複数枚の
変形抑止プレートを具備し、前記変形が効果的に抑制さ
れ、前記プレートアンカーは少なくとも条材で相互間隔
を置き複数個組に連結されて、中詰土砂内に容易に精度
良く配設されその変形方向への対向性が高められて配置
信頼性、変形抑止性能がさらに高められ、さらに、前記
プレートアンカーに撤去用条材を連結して、該プレート
アンカー装置が容易に撤去回収されるなど、前記作用効
果、施工信頼性がさらに向上され、優れた施工性を有す
る。
カー装置において、前記プレートアンカーは中詰土砂の
圧縮及び剪断の変形方向に対向して配置される複数枚の
変形抑止プレートを具備し、前記変形が効果的に抑制さ
れ、前記プレートアンカーは少なくとも条材で相互間隔
を置き複数個組に連結されて、中詰土砂内に容易に精度
良く配設されその変形方向への対向性が高められて配置
信頼性、変形抑止性能がさらに高められ、さらに、前記
プレートアンカーに撤去用条材を連結して、該プレート
アンカー装置が容易に撤去回収されるなど、前記作用効
果、施工信頼性がさらに向上され、優れた施工性を有す
る。
【図１】本発明の二重矢板式締切り工法の一実施例を示
す各工程（Ａ）〜（Ｄ）図
す各工程（Ａ）〜（Ｄ）図
【図２】中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置の
圧縮変形抑止機能（Ａ）と剪断変形抑止機能（Ｂ）を示
す各拡大断面図
圧縮変形抑止機能（Ａ）と剪断変形抑止機能（Ｂ）を示
す各拡大断面図
【図３】同変形抑止用プレートアンカー装置の各実施例
（Ａ）〜（Ｃ）を示す各斜視図
（Ａ）〜（Ｃ）を示す各斜視図
【図４】同変形抑止用プレートアンカー装置の他の実施
例を示す斜視図
例を示す斜視図
【図５】二重締切り堤体の従来例を示す斜視図
【図６】
二重締切り堤体の荷重状態を示す断面図である。
二重締切り堤体の荷重状態を示す断面図である。
１，２ 矢板列
３ タイロツド
５ プレートアンカー
５ａ，ｂ 変形抑止プレート
６，７ 条材
８ 撤去用条材
Claims (4)
- 【請求項１】 矢板を平行２連に打設して二重の矢板
列に建て込み、両矢板列の上部間をタイロツドで連結し
て、両矢板列間に中詰土砂を充填するとともに、前記中
詰土砂内に複数個組に連結されたプレートアンカーを前
後、左右及び上下に間隔を置き中詰土砂の変形方向に対
向させて配置し、前記中詰土砂の自重による圧縮変形と
偏荷重による剪断変形を抑制する変形抑止用プレートア
ンカー装置として組み込むことを特徴とする二重矢板式
締切り工法。 - 【請求項２】 請求項１記載の二重矢板式締切り工法
に適用される中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装
置において、前記プレートアンカーは中詰土砂の圧縮及
び剪断の変形方向に対向して配置される複数枚の変形抑
止プレートを具備したことを特徴とする中詰土砂の変形
抑止用プレートアンカー装置。 - 【請求項３】 請求項２記載の中詰土砂の変形抑止用
プレートアンカー装置において、前記プレートアンカー
は少なくとも条材で相互間隔を置き複数個組に連結した
ことを特徴とする中詰土砂の変形抑止用アンカー装置。 - 【請求項４】 請求項２又は請求項３記載の中詰土砂
の変形抑止用プレートアンカー装置において、前記プレ
ートアンカーに撤去用条材を連結したことを特徴とする
中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8943191A JPH04302612A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 二重矢板式締切り工法及び中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8943191A JPH04302612A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 二重矢板式締切り工法及び中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04302612A true JPH04302612A (ja) | 1992-10-26 |
Family
ID=13970477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8943191A Pending JPH04302612A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 二重矢板式締切り工法及び中詰土砂の変形抑止用プレートアンカー装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04302612A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07102545A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-18 | Tsunetaro Iwabuchi | 砂防ダムの構造 |
| JP2004244983A (ja) * | 2003-02-17 | 2004-09-02 | Nippon Steel Corp | 中詰材を有する壁体構造物 |
| CN109518705A (zh) * | 2018-11-21 | 2019-03-26 | 广东省水利水电第三工程局有限公司 | 一种钢板桩及膜袋砂组合围堰施工方法 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP8943191A patent/JPH04302612A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07102545A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-18 | Tsunetaro Iwabuchi | 砂防ダムの構造 |
| JP2004244983A (ja) * | 2003-02-17 | 2004-09-02 | Nippon Steel Corp | 中詰材を有する壁体構造物 |
| CN109518705A (zh) * | 2018-11-21 | 2019-03-26 | 广东省水利水电第三工程局有限公司 | 一种钢板桩及膜袋砂组合围堰施工方法 |
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