JPH04302413A - 荷電ビーム描画装置 - Google Patents

荷電ビーム描画装置

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JPH04302413A
JPH04302413A JP9166991A JP9166991A JPH04302413A JP H04302413 A JPH04302413 A JP H04302413A JP 9166991 A JP9166991 A JP 9166991A JP 9166991 A JP9166991 A JP 9166991A JP H04302413 A JPH04302413 A JP H04302413A
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JP
Japan
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rectangular
aperture mask
pattern
shaping aperture
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP9166991A
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English (en)
Inventor
Osamu Ikenaga
修 池永
Toshiyuki Umagoe
俊幸 馬越
Kiyomi Koyama
清美 小山
Hiroto Yasuse
博人 安瀬
Eiji Nishimura
英二 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI等の半導体集積
回路のパターンをマスクやウェーハ等の試料に高速・高
精度に描画する荷電ビーム描画装置に係わり、特にメモ
リデバイスに代表される繰り返しパターンに合致した形
状のビームを発生して超高速に描画する荷電ビーム描画
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIのパターンは益々微細かつ
複雑になっており、このようなパターンを形成する装置
として電子ビーム描画装置が用いられている。この装置
を用いて所望のLSIパターンを描画する場合、CAD
を始めとするLSIパターンの設計パターンデータ作成
ツールを用いて作成される設計パターンデータを、その
ままの形式で描画装置の描画パターンデータとして供給
することはできない。
【0003】即ち、設計パターンデータで定義されてい
るデータ体系は、一般的に非常に自由度の高いデータ体
系として作成されているため、電子ビーム描画装置に受
容可能なデータ体系とするためには、以下に示すような
条件を満足させなければならない。 (1) 電子ビーム描画装置で受容可能な基本図形群(
台形や矩形など)のみで構成される図形体系で定義され
ること。 (2) 多重露光となってパターンの形成精度を低下さ
せてしまう図形相互の重なりのないデータ体系で定義さ
れること。 (3) 電子ビーム描画装置の描画方式に沿って所定の
単位描画領域毎に領域分割されたデータ体系で定義され
ること。
【0004】従って、上記設計パターンデータを例えば
輪郭化処理といった手法を用いて多重露光領域の除去を
行い、その後ビームの偏向領域により決定する単位描画
領域(フレーム領域,サブフィールド領域)毎の矩形・
台形及び三角形などの基本図形群に図形分割することに
より、電子ビーム描画装置に受容可能な図形データ体系
とする。そして、このような図形体系のデータを基に所
望とするLSIチップに係わる描画パターンデータを生
成し、該描画パターンデータを磁気ディスクに代表され
る記憶媒体に記憶させて描画に供している。
【0005】そして、描画処理工程では上記描画パター
ンデータを1回のテーブル連続移動により描画し得る単
位領域毎である描画ストライプ領域毎(フレーム領域を
所定の規則により集めた領域)に読み出し、一時的にパ
ターンメモリ部に蓄積する。このデータを解読して、ビ
ーム成形手段により形成可能な描画単位図形(2つのア
パーチャの電子光学的重なりにより発生可能な図形)の
集まりで所望パターンを構成すべく図形分割を行う。そ
の結果得られた図形データを基にして、ビーム位置及び
ビーム形状を制御すると共に、試料を載置したテーブル
をX方向若しくはY方向に連続的に移動して、描画スト
ライプ領域内に所望のパターンを描画する。
【0006】次いで、上記テーブルを連続移動方向と直
交する方向に描画ストライプ領域の幅だけステップ移動
し、上記処理を繰り返すことにより所望領域全体の描画
処理が行われる。
【0007】なお、主偏向手段により副偏向位置を制御
しながら且つ副偏向手段により副偏向領域内に所望パタ
ーンを描画する2段偏向方式では、単位描画領域(サブ
フィールド)の集合体でフレーム領域を構成し、このフ
レーム領域の集合体で描画ストライプ領域を構成してお
り、描画ストライプ領域の幅は上記主偏向手段と副偏向
手段のビーム偏向幅により規定されている。
【0008】上述のごとく描画処理に供される描画パタ
ーンデータを生成するに際しては、LSIパターンの微
細化及び高集積化への対応策として、メモリセルのよう
な繰り返し構造を有するパターン領域については、繰り
返しの種となる基本図形パターン群とその繰り返し情報
で描画パターンデータを構成することにより、描画パタ
ーンデータの圧縮を図っていた。その理由は、パターン
密度の微細化及び集積度の伸長が激しいメモリデバイス
のデータ変換処理にあっては、上記繰り返し構造を利用
したデータ圧縮を行わないと計算機資源を著しく圧迫す
ることと、データ変換処理時間が長期化し実用的でなく
なるといった観点から、最早データ変換不能な状況とな
ってしまうからである。
【0009】ところで、上述のような処理工程において
発生する描画単位図形の形状は2つのアパーチャの重な
りによって決まるが、露光時間の短縮を目的として矩形
ビームのみから矩形と直角二等辺三角形を発生可能なビ
ーム成形用アパーチャマスクが提案されている。さらに
、上記基本形状のビーム発生に加えて、メモリデバイス
に代表される繰り返しパターンを発生可能なビーム発生
機構を具備して露光時間の高速化が可能な荷電ビーム描
画装置(以下、キャラクタプロジェクション方式と呼ぶ
)が提案されている。
【0010】しかしながら、この種の荷電ビーム描画装
置にあっては次のような問題点があった。上記描画試料
を載置したテーブルをX方向若しくはY方向に連続移動
しながらビーム形状及びビーム位置を制御して描画処理
する描画方法においては、上記描画ストライプ領域内の
パターンの疎密に応じてテーブル移動速度を加減速制御
して描画するのが描画速度を向上する上で望ましいが、
描画パターンの精度及びテーブル制御の観点から移動速
度を加減速するのは極めて難しい。このため、描画スト
ライプ領域内のパターン密度が密な領域から決定するテ
ーブル移動速度によりテーブルを定速移動しながら描画
処理している。
【0011】このような状況にあっては、上記キャラク
タプロジェクション方式のようにメモリセル部の描画単
位図形数は大幅に低減されるが、メモリセル部以外のパ
ターン領域では描画単位図形数が基本的に低減しない。 従って、メモリセル部とメモリセル部以外が共存する描
画ストライプ領域の描画処理においては、メモリセル部
以外のパターン密度がメモリセル部の密度より高くなり
、メモリセル部の描画単位図形数の大幅な低減にも拘ら
ず、描画速度は向上しないという問題を抱えていた。
【0012】そして、このような問題点はLSIの生産
性を低下させると共に、LSIデバイスの生産コストを
高くする要因となり、結果として今後LSIの急速な進
歩でパターンの微細化・高集積化が進む中で、LSIパ
ターンに対する信頼性及び装置の稼働率を高める上で大
きな問題となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、近年描画
スループットの向上を目的として提案されているキャラ
クタプロジェクション方式の荷電ビーム描画装置におい
ては、現在ウェーハへのパターン形成装置として主流と
なっている光縮小転写装置の処理時間に匹敵する描画速
度及び稼働率を実現する上で、メモリセル部の描画単位
図形の低域に匹敵する描画速度の高速化を達成する必要
がある。しかし、テーブル連続移動方式の荷電ビーム描
画装置においては、メモリセル部以外の描画単位図形数
からテーブル移動速度が決定されてしまい、メモリセル
部の描画単位図形数の低域に匹敵する描画速度の向上が
期待できなかった。
【0014】また、キャラクタプロジェクション方式に
限らず、矩形と直角三角形のビームのみを用いた荷電ビ
ーム描画装置においても、描画単位図形数の低減に限度
があり、これが描画スループットの向上を妨げる要因と
なっていた。
【0015】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、テーブル移動速度を決
定するメモリセル部以外の描画単位図形数を低域するこ
とができ、LSIチップの描画速度を高速化して、装置
の信頼性及び描画スループットの向上を図り得る荷電ビ
ーム描画装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、描画単
位図形数を低域して描画速度の高速化を図るために、矩
形と直角二等辺三角形以外に、台形(斜線が45度の図
形に限定)からなる描画単位図形を発生可能なビーム成
形用アパーチャマスクを実現することにある。
【0017】即ち本発明は、少くとも2つのビーム通過
孔の組合わせにより複数種類のビーム形状を発生して、
所望パターンを描画処理する荷電ビーム描画装置におい
て、矩形状のビーム通過孔を有する第1のビーム成形用
アパーチャマスクと、矩形状の第1のビーム通過孔と8
つの辺からなりそれぞれの内角が135度の第2のビー
ム通過孔を有する第2のビーム成形用アパーチャマスク
とを設け、第1のビーム成形用アパーチャマスクを通過
した矩形状のビームを第2のビーム成形用アパーチャマ
スクに投影し、矩形ビーム,直角二等辺三角形ビーム及
び斜線部の角度が45度の台形ビームを選択的に発生す
るようにしたものである。
【0018】また本発明は、メモリデバイスに代表され
る繰返しパターンの基本図形群(繰返しの種パターン)
を発生可能なキャラクタプロジェクション方式の荷電ビ
ーム描画装置において、矩形状のビーム通過孔を有する
第1のビーム成形用アパーチャマスクと、矩形状の第1
のビーム通過孔,8つの辺からなりそれぞれの内角が1
35度の第2のビーム通過孔,及びメモリデバイスに代
表される繰返しパターンを転写する繰返しパターン部の
形状と同一形状の第3のビーム通過孔を有する第2のビ
ーム成形用アパーチャマスクとを設け、第1のビーム成
形用アパーチャマスクを通過した矩形状のビームを第2
のビーム成形用アパーチャマスクに投影し、矩形ビーム
,直角二等辺三角形,台形ビーム及び繰返しパターン形
状のビームを選択的に発生するようにしたものである。
【0019】
【作用】本発明によれば、第1のビーム成形用アパーチ
ャマスクのビーム通過孔と第2のビーム成形用アパーチ
ャマスクの第1のビーム通過孔との光学的重なりにより
矩形ビームを形成することができ、第1のアパーチャマ
スクのビーム通過孔と第2のアパーチャマスクの第2の
ビーム通過孔との光学的重なりにより直角二等辺三角形
及び台形ビームを形成することができる。さらに、第1
のアパーチャマスクのビーム通過孔と第2のアパーチャ
マスクの第3のビーム通過孔との光学的重なりによって
、メモリデバイスに代表される繰返しパターンに相当す
るビームを形成することができる。従って、描画単位図
形数の低減をはかることが可能となる。
【0020】特に、メモリデバイスに代表される繰返し
パターンの単位基本図形群をビーム成形用アパーチャマ
スクの投影ビーム像により露光可能なキャラクタプロジ
ェクション方式の荷電ビーム描画装置においては、メモ
リセル部及びメモリセル部以外での描画単位図形数を大
幅に低減することにより、描画ストライプ領域を描画処
理する際のテーブル移動速度を高速化することができ、
その結果として装置の信頼性及び描画スループットの向
上を実現することが可能となる。
【0021】そして、このような描画単位図形の発生機
構は、今後パターンの微細化及び高集積化が進む状況下
にあって、荷電ビーム描画装置の飛躍的な描画スループ
ット向上が叫ばれる中でより有効な効果を発揮すると期
待される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施例に係わる電
子ビーム描画装置を示す概略構成図である。図中10は
試料室であり、この試料室10内にはガラスマスクや半
導体ウェーハ等の試料11を載置したテーブル12が収
容されている。テーブル12は、テーブル駆動回路13
によりX方向(紙面左右方向)及びY方向(紙面表裏方
向)に駆動される。そして、テーブル12の移動位置は
レーザ測長計などを用いた位置回路14により測定され
るものとなっている。
【0024】試料室10の上方には、電子ビーム光学系
20が配置されている。この電子ビーム光学系20は、
電子銃21,各種レンズ22〜26,ブランキング用偏
向器31,ビーム寸法可変用偏向器32,ビーム走査用
の主偏向器33,ビーム走査用の副偏向器34及びビー
ム成形アパーチャマスク35,36などから構成されて
いる。
【0025】そして、主偏向器33により単位描画領域
(サブフィールド)に位置決めし、副偏向器34により
サブフィールド内での図形描画位置の位置決めを行うと
共に、ビーム寸法可変用偏向器32及び成形アパーチャ
35,36によりビーム形状を制御する。さらに、テー
ブルを一方向に連続移動しながら、LSIチップパター
ン領域を1回のテーブル連続移動により描画可能な範囲
内で集めた描画ストライプ領域を描画処理する。
【0026】つまり、LSIチップパターン領域をビー
ムの偏向幅に応じて短冊状に分割したフレーム領域を集
めた描画ストライプ領域を描画処理し、次いでテーブル
12を連続移動方向に直交する方向にステップ移動し、
上記処理を繰り返して該描画ストライプ領域を順次描画
するものとなっている。
【0027】一方、制御計算機40には磁気ディスク(
記憶媒体)41が接続されており、このディスク41に
LSIチップの描画パターンデータが格納されている。 磁気ディスク41から読出されたLSIチップの描画パ
ターンデータは、前記描画ストライプ領域毎にパターン
メモリ(データバッファ部)42に一時的に格納される
。パターンメモリ42に格納された描画ストライプ毎の
描画パターンデータ、つまり描画位置及び基本図形デー
タ等で構成される描画ストライプ情報は、データ解読部
であるパターンデータデコーダ43及び描画データデコ
ーダ44により解読され、ブランキング回路45,ビー
ム成形器ドライバ46,主偏向器ドライバ47及び副偏
向器ドライバ48に送られる。
【0028】即ち、パターンデータデコーダ43では上
記描画ストライプ領域毎の描画パターンデータを入力し
描画ストライプデータとして定義されているパターンの
繰り返し情報を基に圧縮された描画図形データを展開す
る。これと共に、該描画ストライプ領域の描画処理にお
いて描画すべき領域についてサブフィールド毎に判断及
び解読しながら、前記描画パターンデータに定義された
描画図形データをアパーチャマスク35,36の組合わ
せにより形成可能な描画単位図形に分割する。そして、
このデータに基づいてビーム制御データょ作成し、ブラ
ンキング回路45に送って所望のパターンを描画処理す
るものとなっている。
【0029】次に、上記装置を用いた描画処理工程につ
いて説明する。図2は描画しようとするLSIパターン
の一部を示すパターン例である。このパターンは、メモ
リセル部のような膨大な繰り返しを有するパターン部5
1と、該メモリセル部を取り囲んでいる比較的繰り返し
の少ないパターン部52、及び全く繰り返し構造を有し
ていないパターン部53から構成されている。
【0030】このようなLSIパターンを描画処理する
際に使用する第1のビーム成形用アパーチャマスク35
には、図3(a)に示すように、矩形状のビーム通過孔
(アパーチャ)35aが形成されている。第2のビーム
成形用アパーチャマスク36は、図3(b)に示すよう
に例えば36a〜36iのように区画化され、その中の
1区画には、図4(a)に示すような矩形状のビーム通
過孔61、同図(b)に示すような正八角形のビーム通
過孔62がそれぞれ設けられている。
【0031】そして、第1のビーム成形用アパーチャマ
スク35から投影された矩形ビームとの組み合わせによ
り、図5(a)に示すように種々の大きさの矩形ビーム
、同図(b)に示すような直角二等辺三角形ビーム、さ
らに同図(c)に示すような種々の台形ビームを発生可
能となっている。
【0032】また、第2のビーム成形用アパーチャマス
ク36の他の区画には、メモリデバイスに代表される繰
返しパターンの種パターンの形状に応じたビーム通過孔
が形成されている。図4(c)はその一例を表わすビー
ム通過孔63の形状を示している。
【0033】LSIパターンを描画単位図形に分割して
描画処理する場合、描画ストライプデータに定義されて
いる繰返しパターン部の中で、第2のビーム成形用アパ
ーチャマスク36にパターンが形成されて一括露光可能
なパターンに対しては、描画データ中に特定のタグ情報
が付与されている。このタグ情報を基に第1のビーム成
形用アパーチャマスク35の投影ビーム像を、第2のビ
ーム成形用アパーチャマスク36に形成される所定の1
区画にアライメント投影することにより、繰り返しパタ
ーンを露光する。
【0034】一方、上記第2のビーム成形用アパーチャ
マスク36に形成されたビーム通過孔の一括転写で露光
不可能なパターン(メモリセル部などの繰返しパターン
部以外)については、図6(a)(b)に示すように、
矩形ビームと直角二等辺三角形ビーム及び台形ビームの
みから構成される描画単位図形群に図形分割する。そし
て、ビーム成形器ドライバ46を制御して描画試料上に
所望パターンを描画する。
【0035】かくして本実施例によれば、第2のビーム
成形用アパーチャマスク36に図4に示すようなビーム
通過孔を形成しているので、第1のビーム成形用アパー
チャマスク35のビーム通過孔と第2のビーム成形用ア
パーチャマスク36の各ビーム通過孔との光学的重なり
により、矩形,直角二等辺三角形は勿論のこと、台形の
ビームを形成することができる。さらに、これに加えて
メモリデバイスに代表される繰り返しパターンに相当す
るビームを形成することもできる。
【0036】従って、キャラクタプロジェクション方式
で描画する描画単位図形数を、パターンの繰返し領域及
び非繰返し領域の双方について低減することができ、そ
の結果として描画スループットの向上を図ることが可能
となる。そして、今後パターンの微細化及び高集積化が
進む状況下にあって、電子ビーム描画装置の飛躍的なス
ループット向上が叫ばれる中、電子ビーム描画装置の稼
働率を高めると共にLSIの生産性を高める上でより有
効な効果を発揮すると期待される。
【0037】次に、本発明の第2の実施例を説明する。 この実施例は、45度以外の斜線を含むパターンを描画
する際に有効な方法である。描画装置としては、第1の
実施例と同様のものを用いる。
【0038】まず、LSIの設計パターンデータを電子
ビーム描画装置で許容し得るデータに変換するため、ホ
スト計算機で図形の輪郭処理を施し、ビームの多重露光
領域の除去を行う。続いて、図7に示すようなサブフィ
ールド領域70への分割を行い、さらにサブフィールド
領域70に包含される多角形をY軸(紙面上下方向)に
平行な直線で分割し、矩形及び台形で構成される基本図
形71,72,73,74,75,76に分割する。
【0039】上述の工程で得た基本図形を元に、セルデ
ータを構築する。即ち、上記基本図形を図形形状を示す
図形の種類,ビーム照射量,ビームの照射位置を示す図
形位置及び図形サイズで構成される描画図形情報の集ま
りとして、サブフィールド領域に係わる描画パターンデ
ータを表すセルデータを構築する。そして、上記描画図
形情報の集合体としてフレーム情報を生成し、さらにフ
レーム情報の集合体としてLSIのチップデータを構築
し、このチップデータを前記制御計算機40を介して磁
気ディスク41へ供給して描画処理が行われる。
【0040】この描画処理では、前記フレーム領域毎の
フレーム情報を前記パターンメモリ42に一時的に格納
しパターンデータデコーダ43で前記基本図形を解読し
て、ビーム成形手段である2個のビーム形成用アパーチ
ャマスク35,36で形成可能な描画単位図形群に図形
分割する。この際、前記描画図形情報の中の図形の種類
に斜線を含まない矩形を示す指標が付与された図形72
及び75については、第5図(a)に示す如く矩形のビ
ーム通過孔の組み合わせで形成可能な矩形の描画単位図
形の集合体として図形分割して描画に供する。
【0041】一方、斜線を含む図形の中で斜矩形を示す
指標が付与された図形71については、図8(a)に示
すように図形分割し広い意味での台形77及び78とす
る。そして、台形を示す指標が付与された図形73,7
4及び76と共に、図形頂点を通るX軸(紙面左右方向
)に平行な直線で矩形と直角三角形に分割し、図8(b
)に示すような図形体系とする。この図形群の中で矩形
形状である73b,74a及び76bについては、先と
同様にして矩形の描画単位図形への分割を行う。
【0042】直角三角形の図形群のうち、直角を挟むX
辺とY辺の長さが等しい図形、即ち直角二等辺三角形7
7a,77b,78a及び78bについては、図5(b
)に示すような斜線部がそれぞれ異なる傾斜方向を有す
る4種類の直角二等辺三角形に図形分解して描画に供す
る。
【0043】そして、これらの描画単位図形75、76
a〜76dのみでは描画不能な直角を挟むX方向に平行
な辺とY方向に平行な辺の長さが異なる直角三角形73
a,73c、74a及び76aを前記描画単位図形で近
似して描画する場合、図9(a)(b)に示すように、
直角を挟む二辺のうち、大なる辺に平行となり、その間
隔(分割幅)が斜線部分のX軸に対する角度に依存した
ような直線群で図形分割を行い、細長の台形79a〜7
9fからuる図形群とする。ここで、斜線部分のX軸に
対する角度α、分割幅Wの関係は下式で与えられる。
【0044】         F(α):0°+90°×N<α<4
5°+90°×N  W=Wmax     :α=4
5°+90°×N        G(α):45°+
90°×N<α<90°×(N+1)但し、N=0、1
、2、3 ここで、F(α)はこの区間での単調増加関数であり、
G(α)は単調減少関数である。また、Wmax は描
画単位図形の最大幅である。これらの関数の様子を、図
9(c)に示す。
【0045】さらに、図9(d)に示すように、これら
の台形79a〜79fを矩形と直角三角形に分割し、直
角三角形の部分については、図5(b)に示す4種類の
方向を有する三角形ビームと方向の一致したビームを選
択的に抽出した近似を行い、図10に示すような描画単
位図形群の集まりとして表現する。そして、この描画単
位図形を基に、ビーム寸法可変成形偏向器をビーム成形
器ドライバで制御して描画処理することにより、高精度
なパターンの形成が可能となり、描画時間の短縮化がは
かれる。
【0046】かくして本実施例によれば、2個のビーム
成形用アパーチャ35,36の重ね合わせで形成するこ
とができない45°の整数倍以外の任意の角を有する直
角三角形を含む図形を描画する場合、描画単位図形の増
大を招くことなしに形成すべき描画パターンの精度及び
スループットの大幅な向上が可能となった。
【0047】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。例えば、前記描画パターンデータを
格納する手段としては磁気ディスクに限るものではなく
、磁気テープや半導体メモリなど、他の記憶媒体を用い
ることができる。また、電子ビーム描画装置の構成は第
1図に何等限定されるものではなく、仕様に応じて適宜
変更可能である。
【0048】また、実施例では電子ビームを例にとり説
明したが、電子ビームに限定されることなく、イオンビ
ームやレーザービームを含む荷電ビームに対し適用可能
である。さらに、記憶媒体に格納される描画パターンデ
ータの図形体系は、矩形や台形などの基本図形でなく描
画単位図形や多角形図形でもよく、このような図形体系
のデータについても適用可能である。その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、メ
モリデバイスに代表される繰返しパターンの単位基本図
形群を、ビーム成形用アパーチャマスクの投影ビーム像
により露光可能なキャラクタプロジェクション方式の荷
電ビーム描画装置において、メモリセル部及びメモリセ
ル部以外での描画単位図形数を大幅に低減することによ
り、描画ストライプ領域を描画処理する際のテーブル移
動速度を高速化することができ、その結果として描画ス
ループットの向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる電子ビーム描画
装置を示す概略構成図、
【図2】描画パターンの一例を示す模式図、
【図3】第
1のビーム成形用アパーチャマスクのアパーチャ形状を
示す模式図、
【図4】第2のビーム成形用アパーチャマスクのアパー
チャ形状を示す模式図、
【図5】2つのアパーチャの重なりによるビーム形状を
示す模式図、
【図6】繰り返しパターン以外の描画単位図形を示す模
式図、
【図7】分割された基本図形を示す模式図、
【図8】図
形の分割工程を説明するための模式図、
【図9】図形の
分割工程を説明するための模式図、
【図10】最終的な
描画単位図形を示す模式図、
【符号の説明】
10…試料室、 11…試料、 12…テーブル、 13…テーブル駆動回路、 14…位置回路、 20…電子光学系、 21…電子銃、 22〜26…レンズ、 31〜34…偏向器、 35,36…ビーム成形用アパーチャマスク、40…制
御計算機、 41…磁気ディスク(記憶媒体)、 42…パターンメモリ、 43…パターンデータデコーダ、 44…描画データデコーダ、 45…ブランキング回路、 46…ビーム成形器ドライバ、 47…主偏向器ドライバ、 48…副偏向器ドライバ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少くとも2枚のビーム成形用アパーチ
    ャマスクの組合わせにより、矩形状のビームを含む複数
    種類のビーム形状を発生して、所望パターンを描画処理
    する荷電ビーム描画装置において、矩形状のビーム通過
    孔を有する第1のビーム成形用アパーチャマスクと、矩
    形状の第1のビーム通過孔と少くとも8つの辺からなり
    それぞれの辺の交差する角度が45度である第2のビー
    ム通過孔を有する第2のビーム成形用アパーチャマスク
    とを具備してなり、第1のビーム成形用アパーチャマス
    クを通過した矩形状のビームを第2のビーム成形用アパ
    ーチャマスクに投影し、矩形ビーム,直角二等辺三角形
    ビーム及び斜線部の角度が45度の台形ビームを選択的
    に発生することを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  2. 【請求項2】  少くとも2つのビーム通過孔の組合わ
    せにより複数種類のビーム形状を発生して、所望パター
    ンを描画処理する荷電ビーム描画装置において、矩形状
    のビーム通過孔を有する第1のビーム成形用アパーチャ
    マスクと、矩形状の第1のビーム通過孔と8つの辺から
    なり8つの内角が共に135度の第2のビーム通過孔を
    有する第2のビーム成形用アパーチャマスクとを具備し
    てなり、第1のビーム成形用アパーチャマスクを通過し
    た矩形状のビームを第2のビーム成形用アパーチャマス
    クに投影し、矩形ビーム,直角二等辺三角形ビーム及び
    斜線部の角度が45度の台形ビームを選択的に発生する
    ことを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  3. 【請求項3】  第2のビーム成形用アパーチャマスク
    は、第1のビーム通過孔及び第2のビーム通過孔に加え
    て、メモリデバイスに代表される繰返しパターンを転写
    する繰返しパターン部の形状と同一形状の第3のビーム
    通過孔を有しており、前記矩形ビーム,直角二等辺三角
    形,台形ビーム,又は繰返しパターン形状のビームを選
    択的に発生することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の荷電ビーム描画装置。
JP9166991A 1991-03-29 1991-03-29 荷電ビーム描画装置 Pending JPH04302413A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8502429B2 (en) 2009-11-19 2013-08-06 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Hydrodynamic bearing assembly and motor having the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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