JPH04301474A - 熱転写プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，サ−マルプリンタ，特
に印字ヘッドとプラテンとの圧接部の機構に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】プラテン着脱方式のプリンタでは，印字
圧接部の着脱機構として従来，イ）ソレノイドを使用す
るもの，ロ）モータとリンク機構を使用するもの，ハ）
モータと着脱双方向有効の偏芯カム，ア−ムのユニット
機構を用いるもの等があり，いずれもサ−マルヘッド側
に加圧ばねを設けて，ヘッドをプラテンに圧接すること
により，ニップ圧を付与しており，この方式では，例え
ばつぎのような種々の問題があった。

【０００３】ａ）プラテンの着脱並びに紙厚，紙種を変
更した場合のニップ圧力調節等により，印字圧接部の条
件が変動するため，特に転写リボン・ディスペンサ−を
用いた場合は，圧接部からリボン・ディスペンサ−まで
の，用紙とリボンのパス変動が大きいため，リボンの剥
離位置が不安定となり，良い印字品質を安定して得るた
めの障害となる。

【０００４】ｂ）サ−マルヘッド交換時には，ヘッドに
かかっているばね圧のために，作業性が良くない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は，印字圧接部
の条件の変動，特に用紙とリボンのパス変動を解消し，
良好な印字品質を安定に得ることができる熱転写プリン
タを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は，印字の際印字
シ−トと印字用リボンを介してサ−マルヘッドとプラテ
ンを圧接する方式の熱転写プリンタにおいて，ヘッドを
固定式にすると共に，ヘッドの後段にリボン・ディスペ
ンサ−をヘッドと固定の位置関係に設け，かつプラテン
を弾性的にヘッドに押圧する手段と，該押圧力の負荷・
解除の切り替えを行う手段を共にプラテン側に設けたこ
とにより，所期の目的を達成した。

【０００７】本発明はまた，弾性押圧手段と切り替え手
段が，偏芯カムによる駆動手段とばねによる弾性手段に
より構成され，またプラテン軸をヘッド方向に弾性的に
押圧する手段と，この押圧の負荷・解除の切り替えを行
うカム手段とを同一の管内に収容され，またカム機構が
プラテン着脱の脱方向のみ非弾性的に直接作用するよう
構成されている。

【０００８】

【作用】本発明では，プラテン着脱時，ニップ圧調節時
にもヘッドが移動しないので，印字圧接部の条件，特に
ヘッド，ディスペンサ−，インクリボンの相互関係の条
件が一定に保たれ，従ってこの条件の変動による印字の
位置ずれ等が発生しないので，印字の品質の安定性を向
上することができる。またヘッド部にばねが付随してい
ないので，ヘッド交換も迅速，容易に行うことができる
。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の１実施例の熱転写サ−マルプ
リンタの要部構成図であり，偏芯カム，ア−ムと加圧ば
ねを一体型とした例を示し，図１（ａ）は側面図，図１
（ｂ）は正面図である。図１において，（１）は例えば
熱転写型のサ−マルヘッド，（２）はヘッド（１）を取
りつけるためのヘッドカバ−であり，ヘッド（１）は脱
着交換可能であるが，プリンタ使用中は固定となるよう
に構成されている。

【００１０】（３）はヘッドのリボン出口側において，
ヘッドカバ−（２）の外側に取りつけられたリボンディ
スペンサ−であり，ヘッド（１）の印字面に対向する方
向に位置調節可能であり，またヘッドとほぼ連続した面
を形成し，かつ印字面に対する両者の相対位置関係が一
定に保たれるように構成されている。 （４）はインクリボン，（５）は用紙などの記録用シ−
トである。（６）は印字の際ヘッドをインクリボンを介
して記録用シ−トに押圧するためのプラテンであり，（
７）はプラテン（６）の中心軸である。

【００１１】（Ｓ）はプラテン着脱機構であり，プラテ
ン中心軸（７）が，摺動メタルブロック（８）に保持さ
れている。メタルブロック（８）は一端（８ａ）が，プ
リンタ装置の固定部，例えばメカフレ−ム（９）に設け
た切欠部（Ｃ）に摺動保持され，これをガイドとして，
ヘッド方向に前後（図では上下）に摺動し得るように構
成されている。

【００１２】（１０）はプラテンの着脱の駆動力を伝達
する，例えば角柱形の偏芯ア−ムであり，中心軸がプラ
テン軸（７）と垂直でありかつヘッド（１）と一致する
ように配置される。（ア−ムの向きは，プラテン軸（７
）と後述のカム軸（１７）によりほぼ決まるが，カムの
回転により若干変動する。）偏芯ア−ム（１０）には，
例えば角柱状の空間（１１）が内部に形成され，この空
間は図１（ａ）では左右の壁面に挟まれた解放空間を形
成している。

【００１３】空間（１１）内には，プラテン軸（７）及
びプラテン軸（７）を保持するメタルブロック（８）の
他端（８ｂ）が上下に摺動可能に収容されている。空間
（１１）の下部には，下部摺動ブロック（１３），下部
固定ブロック（１４）が圧縮ばね（１２）を介して連結
され，ブロツク（１４）はア−ム空間に固定され．ブロ
ツク（１３）はア−ム内壁を摺動可能であり，ネジ（１
５）により（１３）と（１４）の間隔を調節し，ばね（
１２）の圧縮力を調整できるように構成されている。

【００１４】従ってプラテン（６）等の重量はメタルブ
ロック（８）を介して圧縮ばね（１２）により支承され
ている。（１６）は，装置固定部に保持された回転軸（
１７）を中心として回動可能な偏芯カムであり，ア−ム
（１０）の下部に設けたカム回転用空間（図示せず）内
に納められ，プラテン圧接，離脱のスィッチ操作（又は
このための制御信号）により，伝導機構（１８）を介し
て，駆動モ−タ（１９）によりカムの上端位置又は下端
位置にア−ムを上下駆動できるように構成されている。 なおプラテン（６）の他端にも図１（ａ）と対象的に上
記（Ｓ）と同様の機構（Ｓａ）（図示せず）が設けられ
，双方の偏芯カムがモ−タ（１９）により共通に同期駆
動されるように構成されている。

【００１５】プラテンをヘッド側に圧接する際には，カ
ムの上端位置近くでは，ア−ム（１０）が押上げられ，
ばね（１２）により重量を支承されているプラテン（６
）が上昇してその上端がヘッド（１）に接触する。 カム（１６），ア−ム（１０）がさらに上昇すると，ば
ね（１２）が下方に圧縮され，これによるばね圧がプラ
テンをヘッド方向に押圧する。これにより，プラテンは
用紙，印字リボンを介して適度の圧力でプラテンの軸芯
とプラテン・ヘッドの圧接点を結ぶ方向に，ヘッドに圧
接され，ヘッド（１）・プラテン（６）間に印字に必要
な押圧力（ニップ圧）が負荷され，印字中この状態が保
たれる。

【００１６】図１（ａ），（ｂ）はこの状態を示し，ア
−ム（１０）の上端の内壁（１０ａ）とこれに対応する
メタルブロツク（８）の上面（８ａ）との間に，ばね（
１２）に圧縮による若干の隙間（ｇ）が生じている。 なお上述のようにニッブ圧は，例えばネジ（１５）を調
節して最大ばね長を変えることにより調整できる。プラ
テンをヘッドから離脱する際には，カムが下端まで下が
ると，ア−ム（１０）が下がり面（１１ａ）が面（８ａ
）に接触してメタルブロック（８）を下方に押し，ばね
（１２）と関係なく直接，プラテン（６）が十分押し下
げられ，ヘッドから引き離される。即ちプラテンの離脱
は，弾性力を介在せず偏芯カムの駆動力により所定距離
プラテンを下方に移動させることにより，行われる。 これによりインクリボンのしわを解放たり，また非印字
時にリボンと用紙をそれぞれ個別に自在に移送できるた
めのクリアランスを，ヘッドとプラテン間に確実に生じ
させることができる。

【００１７】以上の構成においては，装置構成のユニッ
ト化とコンパクト化のため，プラテン駆動用ア−ム（１
０）を筒状とし，プラテン加圧用ばね（１２），偏芯カ
ム（１６）をア−ム（１０）内に組み込む構成としたが
，必ずしも此れに限られるものでは無く，基本的にはば
ね，偏芯カム等をア−ムと別個に独立に設けるようにし
てもよい。

【００１８】以上概略説明したように，本発明の構成に
おいては，プラテンとヘッドの圧接はプラテン側の加圧
ばねによる構造とし，サ−マルヘッドは印字の際のプラ
テン脱着に関係無く，即ち装置の保守・交換，用紙，リ
ボンの入れ替え時以外は固定であり，これにより以下の
ような効果を得ることができる。

【００１９】

【発明の効果】１）プラテンの着脱動作に関係なく，ヘ
ッドとディスペンサ−と，インクリボンの相互位置関係
が一定に保たれるので，従来のようにヘッドがプラテン
着脱時にディスペンサ−に対して相対位置が変動するこ
とがなく，印字品質を安定に保つことができる。

【００２０】２）ヘッド・プラテン圧接用のばねが，ヘ
ッド側でなくプラテン側に設けられているので，ヘッド
交換の際ばねにより作業性が低下することなく，着脱・
交換等を容易にかつ迅速に行うことができる。 ３）モ−タにより駆動されるプラテン着脱用偏芯カムと
弾性圧接用ばねをア−ムに内蔵して一体に組み込む構成
により，プラテン着脱のための構成をコンパクトに形成
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の熱転写プリンタの要部構成図で
ある。

【符号の説明】

１　　　　サ−マルヘッド ２　　　　ヘッド部カバ− ３　　　　リボンディスペンサ− ４　　　　インクリボン ５　　　　用紙 ６　　　　プラテン ７　　　　プラテン軸 ８　　　　メタルブロック ９　　　　メカフレ−ム １０　　　　偏芯ア−ム １１　　　　ア−ム内空間 １２　　　　圧縮ばね １３　　　　下部摺動ブロック １４　　　　下部固定ブロック １５　　　　ねじ １６　　　　偏芯カム １７　　　　カム軸 １８　　　　伝動機構 １９　　　　駆動モ−タ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】印字の際印字用ヘッドに印字リボン，印字
   用シ−トを押圧するためのプラテンを備えた装置におい
   て，ヘッドを固定式にするとともに，ヘッドの後段にリ
   ボン・ディスペンサ−をヘッドと固定の位置関係に設け
   ，かつプラテンを弾性的にヘッド方向に押圧する弾性押
   圧手段と，該押圧力の負荷・解除の切替えを行う切り替
   え手段をプラテン側に設けたことを特徴とする熱転写プ
   リンタ。
2. 【請求項２】弾性押圧手段と切替え手段が，ばねと偏芯
   カム機構によりそれぞれ構成されていることを特徴とす
   る請求項１記載の熱転写プリンタ。
3. 【請求項３】弾性押圧手段と，切替え手段とが一体化さ
   れていることを特徴とする請求項１または２記載の熱転
   写プリンタ。
4. 【請求項４】切り替え手段がプラテン着脱の脱方向には
   プラテンに直接非弾性的に作用し，着方向はプラテンに
   弾性的に作用するように構成されていることを特徴とす
   る，請求項１または２記載のサ−マルプリンタ。