JPH04300106A - 硬質相密着性のすぐれた超高圧焼結材料製切削工具 - Google Patents
硬質相密着性のすぐれた超高圧焼結材料製切削工具Info
- Publication number
- JPH04300106A JPH04300106A JP8973691A JP8973691A JPH04300106A JP H04300106 A JPH04300106 A JP H04300106A JP 8973691 A JP8973691 A JP 8973691A JP 8973691 A JP8973691 A JP 8973691A JP H04300106 A JPH04300106 A JP H04300106A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hard phase
- ultra
- high pressure
- cutting tool
- diamond
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 title claims abstract description 37
- 239000000463 material Substances 0.000 title claims abstract description 21
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 claims abstract description 34
- 239000010432 diamond Substances 0.000 claims abstract description 34
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims abstract description 12
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims abstract description 4
- 229910052582 BN Inorganic materials 0.000 claims description 2
- PZNSFCLAULLKQX-UHFFFAOYSA-N Boron nitride Chemical compound N#B PZNSFCLAULLKQX-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 239000012071 phase Substances 0.000 description 35
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 29
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 12
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 10
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 8
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 4
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 4
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N iron Substances [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000001308 synthesis method Methods 0.000 description 3
- 239000012808 vapor phase Substances 0.000 description 3
- CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N Acetone Chemical compound CC(C)=O CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 229910021364 Al-Si alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001060 Gray iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000013329 compounding Methods 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000003801 milling Methods 0.000 description 1
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、連続切削は勿論のこ
と、特に複合材料の断続切削に用いた場合にも、硬質相
のＣｏを主体とする結合相に対する密着性にすぐれ、し
たがって硬質相の剥離による摩耗がきわめて小さく、長
期に亘ってすぐれた切削性能を発揮する超高圧焼結材料
製切削工具に関するものである。
と、特に複合材料の断続切削に用いた場合にも、硬質相
のＣｏを主体とする結合相に対する密着性にすぐれ、し
たがって硬質相の剥離による摩耗がきわめて小さく、長
期に亘ってすぐれた切削性能を発揮する超高圧焼結材料
製切削工具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば特公昭４３−３０４０９号
公報および特公昭５９−１１５５１号公報に記載される
ように、容量％で（以下、％は容量％を示す）、主体が
Ｃｏからなり、さらに必要に応じてＮｉ，Ｆｅ，Ｔｉ，
Ａｌなどを含有してなる結合相および不可避不純物：５
〜５０％、立方晶窒化ほう素（以下、ｃ−ＢＮで示す）
硬質相：１０〜６０％、ダイヤモンド硬質相：１０〜６
０％、の組成を有する超高圧焼結材料で構成された切削
工具が提案され、かつこの超高圧焼結材料製切削工具を
各種高硬度合金鋼や鋳鉄などの連続切削に用いる試みも
なされている。
公報および特公昭５９−１１５５１号公報に記載される
ように、容量％で（以下、％は容量％を示す）、主体が
Ｃｏからなり、さらに必要に応じてＮｉ，Ｆｅ，Ｔｉ，
Ａｌなどを含有してなる結合相および不可避不純物：５
〜５０％、立方晶窒化ほう素（以下、ｃ−ＢＮで示す）
硬質相：１０〜６０％、ダイヤモンド硬質相：１０〜６
０％、の組成を有する超高圧焼結材料で構成された切削
工具が提案され、かつこの超高圧焼結材料製切削工具を
各種高硬度合金鋼や鋳鉄などの連続切削に用いる試みも
なされている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年、切削加工
が多様化し、例えば自動車エンジンの軽量化を目的とし
て、複数本の鋳鉄製ライナーをＡｌ−Ｓｉ合金で鋳込ん
だエンジンブロックが開発されるに及んで、これの製造
には複合材料の断続切削が不可欠となるが、これに上記
の従来超高圧焼結材料製切削工具を用いた場合、硬質相
の上記Ｃｏ系結合相に対する密着性が十分でないために
、硬質相が剥離し易く、この結果摩耗進行が速くなり、
比較的短時間で使用寿命に至るのが現状である。
が多様化し、例えば自動車エンジンの軽量化を目的とし
て、複数本の鋳鉄製ライナーをＡｌ−Ｓｉ合金で鋳込ん
だエンジンブロックが開発されるに及んで、これの製造
には複合材料の断続切削が不可欠となるが、これに上記
の従来超高圧焼結材料製切削工具を用いた場合、硬質相
の上記Ｃｏ系結合相に対する密着性が十分でないために
、硬質相が剥離し易く、この結果摩耗進行が速くなり、
比較的短時間で使用寿命に至るのが現状である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、各種複合材料の断続切削に用い
た場合にもすぐれた耐摩耗性を発揮する超高圧焼結材料
製切削工具を開発すべく研究を行なった結果、超高圧焼
結材料製切削工具の製造に際して、一方の硬質相を構成
するｃ−ＢＮ粉末の表面に通常の気相合成法により人工
ダイヤモンド層を形成して、見掛け上のダイヤモンド粉
末とした状態で超高圧焼結を行なうと、実質的にダイヤ
モンドとＣｏ系結合相形成成分との焼結となることから
、きわめて良好にして安定した焼結性が確保でき、この
結果ダイヤモンド硬質相は勿論のこと、ｃ−ＢＮ硬質相
も人工ダイヤモンド層を介してＣｏ系結合相に対して強
固に密着するようになることから、これを連続切削は勿
論のこと、特に各種複合材料の断続切削に用いてもすぐ
れた耐摩耗性を示し、一段と長い使用寿命を示すように
なるという研究結果を得たのである。
上述のような観点から、各種複合材料の断続切削に用い
た場合にもすぐれた耐摩耗性を発揮する超高圧焼結材料
製切削工具を開発すべく研究を行なった結果、超高圧焼
結材料製切削工具の製造に際して、一方の硬質相を構成
するｃ−ＢＮ粉末の表面に通常の気相合成法により人工
ダイヤモンド層を形成して、見掛け上のダイヤモンド粉
末とした状態で超高圧焼結を行なうと、実質的にダイヤ
モンドとＣｏ系結合相形成成分との焼結となることから
、きわめて良好にして安定した焼結性が確保でき、この
結果ダイヤモンド硬質相は勿論のこと、ｃ−ＢＮ硬質相
も人工ダイヤモンド層を介してＣｏ系結合相に対して強
固に密着するようになることから、これを連続切削は勿
論のこと、特に各種複合材料の断続切削に用いてもすぐ
れた耐摩耗性を示し、一段と長い使用寿命を示すように
なるという研究結果を得たのである。
【０００５】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、主体がＣｏからなる結合相およ
び不可避不純物：５〜５０％、平均層厚：０．０５〜５
μｍの人工ダイヤモンド層で被覆されたｃ−ＢＮ硬質相
：１０〜６０％、ダイヤモンド硬質相：１０〜６０％、
の組成を有する超高圧焼結材料で構成してなる切削工具
に特徴を有するものである。
なされたものであって、主体がＣｏからなる結合相およ
び不可避不純物：５〜５０％、平均層厚：０．０５〜５
μｍの人工ダイヤモンド層で被覆されたｃ−ＢＮ硬質相
：１０〜６０％、ダイヤモンド硬質相：１０〜６０％、
の組成を有する超高圧焼結材料で構成してなる切削工具
に特徴を有するものである。
【０００６】つぎに、この発明の切削工具を構成する超
高圧焼結材料の組成を上記の通りに限定した理由を説明
する。
高圧焼結材料の組成を上記の通りに限定した理由を説明
する。
【０００７】（ａ）Ｃｏ系結合相
その含有割合が５％未満では、所望の靭性を確保するこ
とができず、一方その含有割合が５０％を越えると耐摩
耗性が低下するようになることから、その含有割合を５
〜５０％と定めた。
とができず、一方その含有割合が５０％を越えると耐摩
耗性が低下するようになることから、その含有割合を５
〜５０％と定めた。
【０００８】（ｂ）人工ダイヤモンド層の平均層厚その
平均層厚が０．０５μｍ未満では、被覆が不十分で人工
ダイヤモンドのもつ特性を十分に発揮することができず
、この結果共存するダイヤモンド粉末との間に焼結性の
不一致が生じるようになって強固な密着性を確保するこ
とができず、一方５μｍを越えた平均層厚は、原料粉末
であるｃ−ＢＮ粉末表面に、その分だけ厚く被覆しなけ
ればならず、コスト高の原因となることから、経済性を
考慮して、その平均層厚を０．０５〜５μｍと定めた。
平均層厚が０．０５μｍ未満では、被覆が不十分で人工
ダイヤモンドのもつ特性を十分に発揮することができず
、この結果共存するダイヤモンド粉末との間に焼結性の
不一致が生じるようになって強固な密着性を確保するこ
とができず、一方５μｍを越えた平均層厚は、原料粉末
であるｃ−ＢＮ粉末表面に、その分だけ厚く被覆しなけ
ればならず、コスト高の原因となることから、経済性を
考慮して、その平均層厚を０．０５〜５μｍと定めた。
【０００９】（ｃ）人工ダイヤモンド被覆されたｃ−Ｂ
Ｎ硬質相 ｃ−ＢＮ硬質相の割合が、人工ダイヤモンド層を含めた
割合で１０％未満では、これによってもたらされる高温
安定性、特に高温硬さに所望の向上効果が得られず、一
方同じくその割合が６０％を越えると、相対的にダイヤ
モンド硬質相やＣｏ系結合相の割合が少なくなりすぎて
、所望の高硬度および靭性を確保することができなくな
ることから、その割合を１０〜６０％と定めた。
Ｎ硬質相 ｃ−ＢＮ硬質相の割合が、人工ダイヤモンド層を含めた
割合で１０％未満では、これによってもたらされる高温
安定性、特に高温硬さに所望の向上効果が得られず、一
方同じくその割合が６０％を越えると、相対的にダイヤ
モンド硬質相やＣｏ系結合相の割合が少なくなりすぎて
、所望の高硬度および靭性を確保することができなくな
ることから、その割合を１０〜６０％と定めた。
【００１０】（ｄ）ダイヤモンド硬質相その割合が１０
％未満では、所望の高硬度を確保することができず、一
方その割合が６０％を越えると、相対的にＣｏ系結合相
や人工ダイヤモンド被覆ｃ−ＢＮ硬質相の割合が少なく
なって靭性や高温硬さが低下するようになることから、
その割合を１０〜６０％と定めた。
％未満では、所望の高硬度を確保することができず、一
方その割合が６０％を越えると、相対的にＣｏ系結合相
や人工ダイヤモンド被覆ｃ−ＢＮ硬質相の割合が少なく
なって靭性や高温硬さが低下するようになることから、
その割合を１０〜６０％と定めた。
【００１１】また、この発明の超高圧焼結材料製切削工
具は、まず、原料粉末である、望ましくは０．１〜５０
μｍの平均粒径を有するｃ−ＢＮ粉末の表面に、例えば
特開昭５８−９１１００号公報に記載される熱電子放射
法、特開昭５８−１１０４９４号公報に記載されるマイ
クロ波法、さらに特開昭５８−１３５１１７号公報に記
載される高周波プラズマ法などの通常の気相合成法を用
いて、人工ダイヤモンドを、０．０５〜５μｍの平均層
厚で被覆し、この人工ダイヤモンド被覆層形成のｃ−Ｂ
Ｎ粉末に、所定割合のダイヤモンド粉末、Ｃｏ粉末、さ
らに必要に応じてＮｉ粉末、Ｆｅ粉末、Ｔｉ粉末、Ａｌ
粉末などを配合し、以下いずれも通常の条件で、混合し
、所定形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を、圧
力：５ＧＰａ 以上、温度：１３００℃以上の条件で超
高圧焼結することにより製造される。
具は、まず、原料粉末である、望ましくは０．１〜５０
μｍの平均粒径を有するｃ−ＢＮ粉末の表面に、例えば
特開昭５８−９１１００号公報に記載される熱電子放射
法、特開昭５８−１１０４９４号公報に記載されるマイ
クロ波法、さらに特開昭５８−１３５１１７号公報に記
載される高周波プラズマ法などの通常の気相合成法を用
いて、人工ダイヤモンドを、０．０５〜５μｍの平均層
厚で被覆し、この人工ダイヤモンド被覆層形成のｃ−Ｂ
Ｎ粉末に、所定割合のダイヤモンド粉末、Ｃｏ粉末、さ
らに必要に応じてＮｉ粉末、Ｆｅ粉末、Ｔｉ粉末、Ａｌ
粉末などを配合し、以下いずれも通常の条件で、混合し
、所定形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を、圧
力：５ＧＰａ 以上、温度：１３００℃以上の条件で超
高圧焼結することにより製造される。
【００１２】
【実施例】つぎに、この発明の超高圧焼結材料製切削工
具を実施例により具体的に説明する。
具を実施例により具体的に説明する。
【００１３】硬質相形成成分として表１に示される各種
の平均粒径をもったｃ−ＢＮ粉末を用意し、これらのｃ
−ＢＮ粉末の表面に、気相合成法の１種である通常の熱
電子放射法にて同じく表１に示される平均層厚の人工ダ
イヤモンド被覆層を形成し、ついでこれらの人工ダイヤ
モンド被覆ｃ−ＢＮ粉末に、同じく硬質相形成成分とし
て表１に示される平均粒径のダイヤモンド粉末と、結合
相形成成分として１〜３μｍの範囲内の所定の平均粒径
を有するＣｏ粉末、Ｎｉ粉末、Ｆｅ粉末、Ｔｉ粉末、お
よびＡｌ粉末を同じく表１に示される割合に配合し、溶
媒としてアセトンを用いて湿式混合し、乾燥した後、２
ｔｏｎ／ｃｍ２の圧力でプレス成形して圧粉体とし、
この圧粉体を、ＷＣ−１０重量％の組成並びに直径：１
０ｍｍ×厚さ：２ｍｍの寸法をもった圧粉体支持チップ
上に積置して、超高圧焼結装置に装入し、圧力：６ＧＰ
ａ 、温度：１４００℃の条件で超高圧焼結して、実質
的に配合組成と同一の成分組成をもった直径：１０ｍｍ
×厚さ：１ｍｍの寸法をもった焼結体（前記支持チップ
の厚さは１．５ｍｍ）とし、この焼結体を四等分し、こ
れをＷＣ基超硬合金（組成：ＷＣ−６重量％Ｃｏ）の基
体にろう付けして研摩することによりＳＰＧＮ４３２の
形状をもった本発明超高圧焼結材料製切削工具（以下、
本発明切削工具という）１〜５をそれぞれ製造した。
の平均粒径をもったｃ−ＢＮ粉末を用意し、これらのｃ
−ＢＮ粉末の表面に、気相合成法の１種である通常の熱
電子放射法にて同じく表１に示される平均層厚の人工ダ
イヤモンド被覆層を形成し、ついでこれらの人工ダイヤ
モンド被覆ｃ−ＢＮ粉末に、同じく硬質相形成成分とし
て表１に示される平均粒径のダイヤモンド粉末と、結合
相形成成分として１〜３μｍの範囲内の所定の平均粒径
を有するＣｏ粉末、Ｎｉ粉末、Ｆｅ粉末、Ｔｉ粉末、お
よびＡｌ粉末を同じく表１に示される割合に配合し、溶
媒としてアセトンを用いて湿式混合し、乾燥した後、２
ｔｏｎ／ｃｍ２の圧力でプレス成形して圧粉体とし、
この圧粉体を、ＷＣ−１０重量％の組成並びに直径：１
０ｍｍ×厚さ：２ｍｍの寸法をもった圧粉体支持チップ
上に積置して、超高圧焼結装置に装入し、圧力：６ＧＰ
ａ 、温度：１４００℃の条件で超高圧焼結して、実質
的に配合組成と同一の成分組成をもった直径：１０ｍｍ
×厚さ：１ｍｍの寸法をもった焼結体（前記支持チップ
の厚さは１．５ｍｍ）とし、この焼結体を四等分し、こ
れをＷＣ基超硬合金（組成：ＷＣ−６重量％Ｃｏ）の基
体にろう付けして研摩することによりＳＰＧＮ４３２の
形状をもった本発明超高圧焼結材料製切削工具（以下、
本発明切削工具という）１〜５をそれぞれ製造した。
【００１４】また、比較の目的で、ｃ−ＢＮ粉末表面へ
の人工ダイヤモンド被覆層の形成を行なわず、これに代
って上記の人工ダイヤモンド被覆ｃ−ＢＮ粉末の粒径と
同じ粒径のｃ−ＢＮ粉末を用いる以外は同一の条件で、
表１に示される配合組成と実質的に同じ組成をもった従
来超高圧焼結材料製切削工具（以下、従来切削工具とい
う）１〜５をそれぞれ製造した。
の人工ダイヤモンド被覆層の形成を行なわず、これに代
って上記の人工ダイヤモンド被覆ｃ−ＢＮ粉末の粒径と
同じ粒径のｃ−ＢＮ粉末を用いる以外は同一の条件で、
表１に示される配合組成と実質的に同じ組成をもった従
来超高圧焼結材料製切削工具（以下、従来切削工具とい
う）１〜５をそれぞれ製造した。
【００１５】ついで、この結果得られた各種の切削工具
について、被削材：直径６５ｍｍ×厚さ４ｍｍ×高さ１
３０ｍｍの寸法をもったねずみ鋳鉄製ライナーを４本鋳
包んで並列配置とした、幅１４０ｍｍ×長さ３７５ｍｍ
×高さ１３０ｍｍの寸法、並びにＡｌ−８重量％Ｓｉの
組成をもった複合材料ブロック材、 切削速度：４５０ｍ／ｍｉｎ 、 送り：０．２ｍｍ／ｒｅｖ．、 切込み：０．２ｍｍ、 切削時間：複合材料ブロック材の長さ方向上面（ライナ
ー露出面）を１００パス、 の条件で複合材料の湿式断続切削（単刃フライス切削）
試験を行ない、切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。この測
定結果も表１に示した。
について、被削材：直径６５ｍｍ×厚さ４ｍｍ×高さ１
３０ｍｍの寸法をもったねずみ鋳鉄製ライナーを４本鋳
包んで並列配置とした、幅１４０ｍｍ×長さ３７５ｍｍ
×高さ１３０ｍｍの寸法、並びにＡｌ−８重量％Ｓｉの
組成をもった複合材料ブロック材、 切削速度：４５０ｍ／ｍｉｎ 、 送り：０．２ｍｍ／ｒｅｖ．、 切込み：０．２ｍｍ、 切削時間：複合材料ブロック材の長さ方向上面（ライナ
ー露出面）を１００パス、 の条件で複合材料の湿式断続切削（単刃フライス切削）
試験を行ない、切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。この測
定結果も表１に示した。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【発明の効果】表１に示される結果から、本発明切削工
具１〜５は、いずれもこれを構成する超高圧焼結材料に
おけるｃ−ＢＮ硬質相の密着性が人工ダイヤモンド被覆
層の存在によって共存するダイヤモンド硬質相に対する
ものと同じくすぐれたものになっているので、人工ダイ
ヤモンド被覆層が存在しない従来切削工具１〜５に比し
て一段とすぐれた耐摩耗性を示すことが明らかである。
具１〜５は、いずれもこれを構成する超高圧焼結材料に
おけるｃ−ＢＮ硬質相の密着性が人工ダイヤモンド被覆
層の存在によって共存するダイヤモンド硬質相に対する
ものと同じくすぐれたものになっているので、人工ダイ
ヤモンド被覆層が存在しない従来切削工具１〜５に比し
て一段とすぐれた耐摩耗性を示すことが明らかである。
【００１８】上述のように、この発明の超高圧焼結材料
製切削工具は、これを構成する超高圧焼結材料における
人工ダイヤモンド被覆層の存在によって、ｃ−ＢＮ硬質
相が共存するダイヤモンド硬質相と同等の焼結性を示す
ので、これら硬質相とＣｏ系結合相の密着性は均等にし
て、強固なものとなることから、連続切削は勿論のこと
、これより一段と苛酷な条件での切削となる複合材料の
断続切削においても硬質相の剥離が著しく抑制され、こ
の結果長期に亘ってすぐれた耐摩耗性を示すようになる
など工業上有用な特性をもつのである。
製切削工具は、これを構成する超高圧焼結材料における
人工ダイヤモンド被覆層の存在によって、ｃ−ＢＮ硬質
相が共存するダイヤモンド硬質相と同等の焼結性を示す
ので、これら硬質相とＣｏ系結合相の密着性は均等にし
て、強固なものとなることから、連続切削は勿論のこと
、これより一段と苛酷な条件での切削となる複合材料の
断続切削においても硬質相の剥離が著しく抑制され、こ
の結果長期に亘ってすぐれた耐摩耗性を示すようになる
など工業上有用な特性をもつのである。
Claims (1)
- 【請求項１】 容量％で、主体がＣｏからなる結合相
および不可避不純物：５〜５０％、平均層厚：０．０５
〜５μｍの人工ダイヤモンド層で被覆された立方晶窒化
ほう素硬質相：１０〜６０％、ダイヤモンド硬質相：１
０〜６０％、の組成を有する超高圧焼結材料で構成した
ことを特徴とする硬質相密着性のすぐれた超高圧焼結材
料製切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8973691A JPH04300106A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 硬質相密着性のすぐれた超高圧焼結材料製切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8973691A JPH04300106A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 硬質相密着性のすぐれた超高圧焼結材料製切削工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04300106A true JPH04300106A (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=13979053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8973691A Pending JPH04300106A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 硬質相密着性のすぐれた超高圧焼結材料製切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04300106A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018074275A1 (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 住友電気工業株式会社 | 複合焼結体 |
| WO2018088174A1 (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | 住友電気工業株式会社 | 複合焼結体 |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP8973691A patent/JPH04300106A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018074275A1 (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 住友電気工業株式会社 | 複合焼結体 |
| WO2018088174A1 (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | 住友電気工業株式会社 | 複合焼結体 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR20120104311A (ko) | 입방정 질화붕소 소결체 공구 | |
| JPH10182234A (ja) | 立方晶窒化硼素基焼結材及びその製造方法 | |
| JP2007039752A (ja) | 高硬度皮膜形成用硬質合金上に硬質皮膜を形成した工具あるいは金型材料及びその製造方法 | |
| JPS6112847A (ja) | 微細な炭化タングステン粒子を含有する超硬合金 | |
| JP2007084382A (ja) | 立方晶窒化硼素焼結体および被覆立方晶窒化硼素焼結体、並びにそれらからなる焼入鋼用切削工具 | |
| JPS60162782A (ja) | 被覆硬質合金工具 | |
| JP2000044348A (ja) | 鋳鉄切削加工用高硬度焼結体 | |
| KR20060105012A (ko) | 입방정계 질화붕소 소결체 및 이의 제조방법 | |
| US6562746B2 (en) | Cubic boron nitride-based sintered material and manufacture thereof | |
| JP3132843B2 (ja) | 高靭性高圧相窒化硼素焼結体 | |
| JPH0724606A (ja) | 耐欠損性のすぐれた表面複合立方晶窒化ほう素基超高圧焼結材料製切削工具 | |
| JPH04300106A (ja) | 硬質相密着性のすぐれた超高圧焼結材料製切削工具 | |
| JP2004223666A (ja) | 荒加工用切削工具 | |
| JPH04300105A (ja) | 硬質相密着性のすぐれた超高圧焼結材料製切削工具 | |
| JPS644989B2 (ja) | ||
| JPH01122971A (ja) | 立方晶窒化ホウ素基焼結体 | |
| JPH04294905A (ja) | 硬質相密着性のすぐれた立方晶窒化ほう素系超高圧焼結材料製切削工具 | |
| JPH04322903A (ja) | 硬質相密着性のすぐれた超高圧焼結材料製切削工具 | |
| JP2796011B2 (ja) | ウイスカー強化超硬合金 | |
| JP2815686B2 (ja) | 耐チッピング性にすぐれた複合焼結切削工具材およびその製造法 | |
| JP3289286B2 (ja) | 耐摩耗性のすぐれたダイヤモンド基焼結材料の製造法 | |
| JP2003081677A (ja) | 分散強化ｃｂｎ基焼結体およびその製造方法 | |
| JPH04294904A (ja) | 硬質相密着性のすぐれたダイヤモンド系超高圧焼結材料製切削工具 | |
| JPH02200744A (ja) | 空孔欠陥寸法の小さい切削工具用炭化タングステン基超硬合金の製造法 | |
| JPH08253837A (ja) | 耐欠損性に優れたｃＢＮ基超高圧焼結体 |