JPH04298427A - カード作成装置の給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はＩＤカード、光カード、
ＩＣカード、キャッシュカード、プリペイドカード等の
カードを作成するために用いるカード作成装置の給紙装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＩＤカード等を作成するため等に
用いるカード作成装置としては、例えば特開平１−２０
８１９３号公報或いは特開昭６４−４３６８号公報に記
載されているように、１個のサーマルヘッドを備え、外
部からエンコードされたカード状記録媒体の供給を受け
て、このカード状記録媒体に所要の印刷を施した後オー
バコートを施すようにしたものがある。

【０００３】このようなカード作製装置において用いら
れる給紙装置としては、例えば実開平２−２８８３８号
公報に記載されているようなものがある。図をもって示
せば図６（ａ）に示すように縦型の収納部１０１内にカ
ード状記録媒体Ｃを多数枚積層して収納し、下方から１
枚ずつ取り出すようにしたもの、同図（ｂ）に示すよう
に横型の収納部１０２内にカード状記録媒体Ｃを水平に
並べてカード状記録媒体Ｃが置かれている底辺を移動し
て１枚ずつ収納部外に送り出すようにしたものがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なカード作成装置にあっては、作成効率を上げるために
カード状記録媒体を順次確実に給紙する給紙装置を備え
る必要があるが、上述した従来の給紙装置のうち図６（
ａ）に示すものでは、下側に位置するカード状記録媒体
に重みがかかりすぎて変形を生じたり、１枚ずつ取り出
すことが困難であるし、同図（ｂ）に示すものでは、カ
ード状記録媒体の移動が必要になり、収納枚数が多くな
ると装置が大型化複雑化する。また、従来の給紙装置に
あっては、収納部からカード状記録媒体を取り出して後
工程に搬送するために複数の駆動源を用いていたり、必
要以上に給紙間隔が空いてしまったり、給紙が重なるこ
とがある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項１、２の発明では、カード状記録媒体を多数
枚収納する収納部の底辺を傾斜させて、この底辺に摩擦
抵抗の高い部材を設け或いは傾斜角を底辺の底部ほど大
きくし、底辺の底部にカード状記録媒体が１枚のみ通過
する通過孔を形成した。また、請求項３の発明では、カ
ード状記録媒体を多数枚収納するとともにカード状記録
媒体が１枚のみ通過する通過孔を設けた収納部と、この
収納部内に収納されたカード状記録媒体のうち最も端に
位置するものを通過孔から収納部外に押出す給紙爪と、
通過孔の近傍に配置され通過孔から収納部外に出てきた
カード状記録媒体を引出す複数の給紙ローラと、この給
紙ローラからカード状記録媒体を受けて後工程にカード
状記録媒体を送る搬送ベルトとを有し、これらの給紙爪
、複数の給紙ローラ及び搬送ベルトは１個の駆動源にて
駆動され、更に給紙爪によるカード状記録媒体の搬送距
離はカード状記録媒体長より短く、複数の給紙ローラ及
び搬送ベルトによる搬送距離は給紙爪が次のカード状記
録媒体の給紙動作に入る前に給紙を終了する距離以上に
した。

【０００６】

【作用】請求項１の発明では収納部に傾斜を持たせてカ
ード状記録媒体が自重で下方に移動するが、このとき収
納部の底辺に摩擦抵抗の高い部材を設けているので、低
い位置にあるカード状記録媒体にかかる重みが軽減し、
また請求項２の発明では底部に近いほど傾斜角を大きく
しているので、同様に低い位置にあるカード状記録媒体
にかかる重みが軽減して、多数枚収納することによる重
みの影響が少なくなってカード状記録媒体を１枚ずつ安
定して収納部から送り出せる。また請求項３の発明では
給紙爪と複数の給紙ローラ及び搬送ベルトを１個の駆動
源で駆動するので、構成が簡単になり、しかも給紙爪と
複数の給紙ローラ及び搬送ベルトによる搬送状態を異な
らせたので１枚ずつ確実に給紙できる。

【０００７】

【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。ここで図１は本発明を適用したカード作成装
置の概略構成図、図２は同装置の給紙ユニットの概略構
成図、図３は図２の要部拡大図、図４は収納部の他の例
の要部概略図、図５は収納部の更に他の例の要部概略図
である。

【０００８】このカード作成装置は、印刷に用いるカー
ド状記録媒体Ｃを多数枚収納して給紙する給紙ユニット
１と、カード状記録媒体Ｃの磁気ストライプＭをエンコ
ードする磁気エンコーダユニット３と、カード状記録媒
体Ｃにを手差しで給紙及び排紙する手差し給排紙ユニッ
ト４と、カード状記録媒体Ｃに印刷を施すプリントユニ
ット５と、印刷後のカード状記録媒体Ｃにオーバコート
を施すオーバコートユニット６と、印刷されオーバコー
トされたカード状記録媒体Ｃを収納するストッカ７と、
磁気エンコードユニット３或いは手差し給排紙ユニット
４から供給されたカード状記録媒体Ｃをプリントユニッ
ト５、オーバコートユニット６及びストッカ７に順次搬
送する搬送ユニット８とを備えている。

【０００９】給紙ユニット１は、カード状記録媒体Ｃを
多数枚収納するカード収納部１１と、このカード収納部
１１内に収納されたカード状記録媒体Ｃを１枚ずつ取り
出して磁気エンコーダユニット３に搬送する給紙機構部
１２とを備えている。

【００１０】カード収納部１１は図３に示すように、傾
斜させて配設した底辺となる底板１１ａと、この底板１
１ａの底部に配設した受け板１１ｂとを有し、これらの
底板１１ａと受け板１１ｂとの間にカード状記録媒体Ｃ
が１枚ずつ通過可能な通過孔である隙間Ｄを設けている
。即ち、この隙間Ｄの幅は、カード状記録媒体Ｃの厚さ
Ｌとしたとき、Ｌ≦Ｄ≦２Ｌの関係となるように設定し
ている。また、受け板１１ｂの内側面にはカード状記録
媒体Ｃの供給を容易にするためのローラ１１ｃを設けて
いる。

【００１１】給紙機構部１２は図２に示すように、カー
ド収納部１１のカード収納端のカード状記録媒体Ｃを押
し出すためにＡ−Ｂ間を移動可能とされ且つフレームと
の間にリターンスプリングを介設した給紙爪１３と、カ
ード収納部１１の出口付近に配設した給紙ローラ１４と
、給紙ローラ１４によって引き出されたカード状記録媒
体Ｃを搬送する搬送ベルト１５と、給紙機構部１２の出
口に配設した給紙ローラ１６とを備えている。

【００１２】そして、給紙爪１３、給紙ローラ１４、１
６及び搬送ベルト１５を駆動するための１個の駆動モー
タのモータ軸１７にローラ１８を固着し、このローラ１
８の回転をベルト１９を介してローラ２０に伝達し、こ
のローラ２０に給紙爪１３に係合する駆動部材２１を固
着し、またローラ１８の回転をベルト２２を介してロー
ラ２３に伝達してこのローラ２３に固着したローラ２４
を回転させ、更にこのローラ２４の回転をベルト２５を
介して中継ローラ２６に伝達し、この中継ローラ２６の
回転をベルト２７を介して給紙ローラ１４に伝達すると
ともに、この中継ローラ２６と給紙ローラ１６間に搬送
ベルト１５を張架して、搬送ベルト１５及び給紙ローラ
１６を回転するようにしている。

【００１３】この場合、給紙爪１３によるカード状記録
媒体Ｃの搬送距離がカード状記録媒体長より短く、複数
の給紙ローラ１４、１６及び搬送ベルト１５による搬送
距離は給紙爪１３が次のカード状記録媒体Ｃの給紙動作
に入る前に給紙を終了する距離以上に設定している。こ
こで給紙爪１３によるカード状記録媒体Ｃの搬送距離を
カード状記録媒体長より短くすることで、給紙爪１３が
戻る際にカード状記録媒体Ｃに引っ掛かることがなく、
また給紙ローラ１４、１６及び搬送ベルト１５による搬
送距離を給紙爪１３が次のカード状記録媒体Ｃの給紙動
作に入る前に給紙を終了する距離以上とすることでカー
ド状記録媒体Ｃ同士の重なりを防止できる。

【００１４】一方、磁気エンコードユニット３は、給紙
ユニット１から給紙されたカード状記録媒体Ｃの磁気ス
トライプＭに所定のデータを記録する記録部３１と、そ
の磁気ストライプＭに記録が確実に行われているかを確
認する再生部３２とを備え、記録が確実に行われたかを
確認した後搬送ユニット８に送り出す。また手差し給排
紙ユニット４は給排紙ローラ４１、４２を備え、カード
状記録媒体Ｃを手差しで給紙するとともに、磁気エンコ
ーダユニット３で記録が確実に行われなかったカード状
記録媒体Ｃを排紙する。

【００１５】更にプリントユニット５は、カード状記録
媒体Ｃを載置して搬送ユニット８との間で受渡しをする
ステージ５１と、送り出しローラ５２と巻取りローラ５
３との間に張架したイエロ（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シ
アン（Ｃ）の溶融性又は昇華性の各インクを所定のピッ
チで塗布した転写フィルム５４と、サーマルヘッド５５
とを備えている。オーバコートユニット６は、カード状
記録媒体Ｃを載置するステージ６１と、送り出しローラ
６２と巻取りローラ６３との間に張架した保護膜となる
熱溶融型樹脂等を含浸させたオーバコート用フィルム６
４と、サーマルヘッド６５とを備えている。搬送ユニッ
ト８は、ローラ８１、８２間に無端ベルト８３を張架し
てなる。

【００１６】次に、以上のように構成した給紙ユニット
１の作用について説明すると、駆動モータを回転駆動す
ることによって、上述したようにローラ２０が回転して
部材２１が回動することによって給紙爪１３が位置Ａ−
Ｂ間を上下に移動する。カード収納部１１のカード収納
端となる受け板１１ｂにはカード状記録媒体Ｃが自重で
押し付けられており、給紙爪１３が位置Ａから位置Ｂに
移動するとき、給紙爪１３によってカード収納端のカー
ド状記録媒体Ｃを隙間Ｄまで位置Ｂに向けて移動させる
。

【００１７】このとき、カード状記録媒体Ｃ先端は給紙
ローラ１４まで送られているから、上記したように駆動
モータの回転駆動によって回転している給紙ローラ１４
によって搬送され、搬送ベルト１５上まで送られ、更に
搬送ベルト１５から給紙ローラ１６に送られて、磁気エ
ンコーダユニット３に送り出される。これにより、１枚
のカード状記録媒体Ｃの給紙が終了し、駆動モータは停
止する。

【００１８】次に、２枚目のカード状記録媒体Ｃを給紙
するために再び駆動モータを回転させると、給紙爪１３
はローラ２０の回転によって位置Ａまで復帰移動（１枚
目の給紙終了時点で位置Ａまで復帰移動させておいても
よい。）して、カード収納部１１の２枚目のカード状記
録媒体Ｃがカード収納端に移動し、上述したと同様の動
作を繰返して、２枚目のカード状記録媒体Ｃを給紙する
。

【００１９】この場合、給紙爪１３が位置Ａ→Ｂ→Ａと
移動している間に１枚のカード状記録媒体Ｃの給紙を完
了する。給紙ローラ１４→搬送ベルト１５→給紙ローラ
１６による搬送量（搬送距離）を給紙爪１３が位置Ａ→
Ｂ→Ａと移動する量（距離）より多く設定している。例
えば、直径がローラ２０≧ローラ１８≧ローラ２３、ロ
ーラ２４≧ローラ２３となるように設定する。いずれに
しろローラ１８に対する各ローラ２０、２３、２４の比
を給紙爪１３の移動量：給紙ローラ１４以降のカード搬
送量と同等以上にすればよい。また、給紙爪１３の搬送
速度より給紙ローラ１４の搬送速度が速ければ給紙爪１
３よりカード状記録媒体Ｃが給紙ローラ１４に効果的に
送り出される。

【００２０】次に、図４に示す別実施例の収納部１１に
ついて説明すると、この収納部１１は上記実施例に加え
て、傾斜させた底辺となる底板１１ａの内面に摩擦抵抗
の高い部材、例えばコルク、布、フェルト、ゴム等の部
材２８を設けたものである。

【００２１】このようにすれば、収納部１１内に収納し
たカード状記録媒体Ｃが自重で上から下へ順次移動する
が、このとき底辺の摩擦抵抗が高いためにカード収納端
（受け板１１ｂ）のカード状記録媒体Ｃに加わる全体の
重みが軽減されるので、間隙Ｄから引出すカード状記録
媒体Ｃが収納しているカード状記録媒体Ｃ全体の重みに
よって押圧されて引き出しが困難になったり、続けて２
枚以上引き出されることを防止できる。尚、摩擦抵抗の
高い部材を設ける代りに底板１１ａ内面を凹凸面として
摩擦抵抗を高くするようにしてもよい。

【００２２】また、図５に示す更に別実施例の収納部１
１について説明すると、この収納部１１は前記実施例に
加えて、底辺となる底板１１ａの傾斜角を間隙Ｄに近く
なるほど大きくしているものである。このようにしても
カード収納端（受け板１１ｂ）のカード状記録媒体Ｃに
加わる全体の重みが軽減され、図４の実施例と同様の効
果が得られる。尚、図４及び図５の実施例を併せて、底
辺となる底板１１ａの傾斜角を間隙Ｄに近くなるほど大
きくするとともに、底板１１ａの内面の摩擦抵抗を高く
するようにすることもできる。

【００２３】

【発明の効果】以上に説明したように、請求項１、２の
発明によれば、カード状記録媒体を多数枚収納する収納
部の底辺を傾斜させて、この底辺に摩擦抵抗の高い部材
を設け或いは傾斜角を底辺の底部ほど大きくし、底辺の
底部にカード状記録媒体が１枚のみ通過する通過孔を形
成したので、通過孔に位置するカード状記録媒体にかか
る重みが軽減し、多数枚収納することによる重みの影響
が少なくなってカード状記録媒体を１枚ずつ安定して収
納部から送り出せる。また、請求項３の発明によれば、
給紙爪と複数の給紙ローラ及び搬送ベルトを１個の１個
の駆動源で駆動するので構成が簡単になり、しかも給紙
爪によるカード状記録媒体の搬送距離はカード状記録媒
体長より短く、複数の給紙ローラ及び搬送ベルトによる
搬送距離は給紙爪が次のカード状記録媒体の給紙動作に
入る前に給紙を終了する距離以上にしたので、カード状
記録媒体を１枚ずつ確実に高速で給紙できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したカード作成装置の概略構成図

【図２】同給紙ユニットの概略構成図

【図３】図２の要部拡大図

【図４】収納部の他の例の要部概略図

【図５】収納部の更に他の例の要部概略図

【図６】従来
の給紙装置の収納部の概略図

【符号の説明】

１…給紙ユニット、３…磁気エンコーダユニット、４…
手差し給排紙ユニット、５…プリントユニット、６…オ
ーバコートユニット、７…ストッカ、８…搬送ユニット
、１１…カード収納部、１１ａ…底板、１１ｂ…受け板
、１２…給紙機構部、１３…給紙爪、１４、１６…給紙
ローラ、１５…搬送ベルト、１７…駆動モータ軸、１８
、２１、２３、２４…ローラ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　カード状記録媒体に所要の印刷を施す
   カード作成装置において、前記カード状記録媒体を多数
   枚収納する収納部の底辺を傾斜させ、この収納部の底辺
   に摩擦抵抗の高い部材を設けるとともに、前記収納部の
   底辺の最も低い底部に前記カード状記録媒体が１枚のみ
   通過し得る通過孔を形成したことを特徴とするカード作
   製装置の給紙装置。
2. 【請求項２】　　前記収納部の底辺の傾斜角は通過孔に
   近い部分ほど大きくしたことを特徴とする請求項１に記
   載のカード作製装置の給紙装置。
3. 【請求項３】　　カード状記録媒体に所要の印刷を施す
   カード作成装置において、このカード作製装置はカード
   状記録媒体を多数枚収納するとともにカード状記録媒体
   が１枚のみ通過する通過孔を設けた収納部と、この収納
   部内に収納されたカード状記録媒体のうち最も端に位置
   するものを前記通過孔から収納部外に押出す給紙爪と、
   前記通過孔の近傍に配置され通過孔から収納部外に出て
   きたカード状記録媒体を引出す複数の給紙ローラと、こ
   の給紙ローラからカード状記録媒体を受けて後工程にカ
   ード状記録媒体を送る搬送ベルトとを有し、これらの給
   紙爪、複数の給紙ローラ及び搬送ベルトは１個の駆動源
   にて駆動され、更に前記給紙爪による前記カード状記録
   媒体の搬送距離はカード状記録媒体長より短く、前記複
   数の給紙ローラ及び搬送ベルトによる搬送距離は前記給
   紙爪が次のカード状記録媒体の給紙動作に入る前に給紙
   を終了する距離以上にしたことを特徴とするカード作成
   装置の給紙装置。