JPH04297545A - 超磁歪材料の製造方法 - Google Patents

超磁歪材料の製造方法

Info

Publication number
JPH04297545A
JPH04297545A JP3062333A JP6233391A JPH04297545A JP H04297545 A JPH04297545 A JP H04297545A JP 3062333 A JP3062333 A JP 3062333A JP 6233391 A JP6233391 A JP 6233391A JP H04297545 A JPH04297545 A JP H04297545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
magnetostrictive
temperature
magnetostrictive material
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3062333A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Sakai
勲 酒井
Tomoki Funayama
知己 船山
Tadahiko Kobayashi
忠彦 小林
Masashi Sahashi
政司 佐橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3062333A priority Critical patent/JPH04297545A/ja
Priority to US07/830,569 priority patent/US5336337A/en
Priority to DE69229299T priority patent/DE69229299D1/de
Priority to EP92300980A priority patent/EP0509628B1/en
Publication of JPH04297545A publication Critical patent/JPH04297545A/ja
Priority to US08/140,308 priority patent/US5527398A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気−機械変位変換デ
バイスなどの磁歪素子に好適な超磁歪材料の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁性体に外部磁場を印加した際に、磁性
体が変形する磁歪を応用した装置としては、変位制御ア
クチュエータ、磁歪振動子、磁歪センサ、磁歪フィルタ
、超音波遅延線などが知られている。これらに用いられ
る磁歪材料としては、従来、Ni基合金、Fe−Co合
金、フェライト系材料などが用いられてきた。
【0003】ところで、近年、計測工学の進歩および精
密機械分野の発展に伴い、ミクロンオーダーの微小変位
制御に不可欠の変位駆動部の開発が必要とされている。 このような変位駆動部の一つとして、磁歪合金を用いた
磁気−機械変位変換デバイスが有力である。
【0004】しかし、上述したような従来の磁歪合金で
は、変位の絶対量が十分でなく、ミクロンオーダーの精
密変位制御駆動部材料としては、絶対駆動変位量のみな
らず、精密制御の点からも満足し得るものではなかった
【0005】一方、希土類−鉄系のラーベス型金属間化
合物で、飽和磁歪(λs)が1000×10−6を超え
る超磁歪材料が特公昭61−33892号公報などに報
告されており、上記の磁気−機械変位変換デバイスを始
めとして、磁歪を利用した各種装置に利用することが検
討されている。
【0006】しかし、これら超磁歪材料は磁歪の異方性
が大きく、より大きな磁歪値を有する結晶方位へ制御す
る必要がある。それを実現するために現在、浮遊帯域溶
解法(Floating Zone 法)(特開昭62
−109946 号公報、米国特許4609402 号
明細書)や、改良型ブリッジマン法(特開昭63−24
2442 号公報、ヨ−ロッパ公開特許282059)
を用いて作成したロッドが提供されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た製造方法により作成した超磁歪ロッドでは比較的小さ
なロッド径のものしか得られず、また、形状はロッド状
のものしか得られず形状の任意性に劣っていた。また単
結晶製造のための付帯設備を必要とし、製造コストが高
価であり、また、量産化に向かないという欠点を有して
いた。
【0008】本発明は、上述したような課題に対処する
ためになされたもので、形状の任意性に優れ、かつ低製
造コストおよび量産化に適した超磁歪材料の製造方法を
提供することを目的としている。 [発明の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、希
土類−鉄系の磁歪材料の溶湯を温度勾配をつけて加熱し
た鋳型に鋳造することを特徴とする超磁歪材料の製造方
法である。
【0010】本発明に係る希土類−鉄系の超磁歪材料は
、磁歪量の大きい希土類−鉄系ラーベス型金属間化合物
が好ましい。上記の希土類−鉄系ラーベス型金属間化合
物は、RFex (Rは少なくとも一種の希土類元素。 1.5≦X≦2.5)を満足する合金からなるものであ
り、R元素が、一種の元素である場合は、La、Ce、
Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb、Luなどを用いることができる
。また、R元素が2種以上の希土類元素の組み合わせで
ある場合には、Tb−Dy、Tb−Ho、Tb−Pr、
Sm−Yb、Tb−Dy−Ho、Tb−Dy−Pr、T
b−Pr−Hoなどの組み合わせが好ましい。
【0011】また超磁歪合金を構成する他の元素はFe
であるが、低温での使用を可能にしたり、耐蝕性を改善
したりするために、Feの一部をCoで置換することも
可能である。ただし、あまり置換量が多いと磁歪特性の
低下を招くため、CoによるFeの置換量は95%以下
が好ましい。
【0012】また、必要に応じてFeの一部を、さらに
Mnで置換しても良い。R−Fe系の超磁歪合金は、M
nを含有させると、希土類元素原子の磁気異方性が変化
し、高磁界のみならず低磁界においても優れた磁歪特性
が得られるようになる。MnによるFeの置換量の上限
は50%であり、この上限値を越えるとキュリー温度が
低下し、磁歪特性が劣化する。
【0013】この他、Feは、Co、Mnの他に、材料
の機械的強度、耐蝕性、飽和磁歪などの向上を目的とし
て、Ni、Mg、Al、Ga、Zn、V、Zr、Hf、
Ti、Nb、Cu、Ag、Sn、Mo、Cr、Ta、P
d、In、Sb、Ir、Pt、Au、Pb、W、Si、
Bなどでさらに置換してもよい。ただし、これらFeを
置換する置換元素の量は、Mnによる置換量も含めてF
eの50at%程度までが限度であり、これを超えると
磁歪量の低下などの特性劣化の要因となる。
【0014】R元素とFeとの原子比Xは、1.5≦X
≦2.5とする。1.5未満または2.5を越えると十
分な磁歪特性が得られないからである。最も好ましい範
囲は、1.7≦X≦2.2である。次に、本発明の超磁
歪材料の製造方法について説明する。
【0015】まず、所定原子比のR元素およびFe、さ
らに必要に応じて上述のCo、Mnなどを調合し、高周
波誘導溶解などにより溶解する。この溶湯を温度勾配を
つけた鋳型に鋳込み、冷却することにより、結晶方向が
揃ったインゴットを作成することが可能となる。これは
溶湯の温度が低い部分から初晶ができはじめ、温度が低
い部分から高い部分への方向に、結晶の優先成長方位が
向き、結晶方向が揃うためである。これに対し、温度勾
配をつけない鋳型を用いた鋳造では、鋳型全面から初晶
ができ初め、その初晶はランダムな方向を向きながら成
長するため、結晶方向の制御はできなかった。
【0016】また、本発明は鋳造法を用いているため、
低製造コストで、しかも量産が可能である。また、あら
かじめ、任意の形状を持った鋳型を用いることにより、
任意形状の磁歪材料を得ることができる。
【0017】本発明において用いる鋳型の一例を図1に
示す。図1に示すように鋳型1はその側面部を加熱する
加熱用ヒータ2と底部に冷却板3を備える。合金の溶湯
を鋳型に流し込む際は矢印に示すように流し込む。加熱
用ヒータ2で鋳型1の側面を加熱し、かつ冷却板3で鋳
型1の底部を冷却することにより鋳型1の上部と底部の
間に温度勾配をつけることができ、合金インゴットの底
部から上部に向かう方向に結晶方向を揃えることができ
るものである。
【0018】また、鋳型に細口の冷却端を設けることに
より、インゴットの結晶方向を揃える効果が大きくなる
。冷却端を持つ鋳型の例を図2に示す。図2aにおいて
鋳型4は底部に冷却板5を有する。冷却端6aは冷却板
5と接する細口の部分を指す。図2には示してないが、
図1の例と同様に、鋳型4には温度勾配をつけて加熱し
、超磁歪合金の溶湯を鋳型4に流し込む。初め冷却端か
らランダムな方向に、初晶ができ初めるが、結晶が成長
するにつれ、異なる方向の結晶同志が打ち消し合い、結
晶方向が一方向にのみ成長した合金を得ることができる
。図2bのように、結晶の成長方向を選択するため、あ
る程度の長さのある冷却端6bを有する鋳型4や、図c
のように、屈折した冷却端6cを有する鋳型4を用いる
事により、ランダムな結晶方向をむく結晶がお互い打ち
消し合う効果がより大きくなり、結晶方向の制御がより
効果的に行われる。また、図2dに示すように、冷却端
6dの先端に溶湯だめ7を有する構造の鋳型形状でも良
い。溶湯だめ7の底部は冷却板5に接している。溶湯だ
め7においても底部と上部で温度勾配があるため、そこ
である程度の大きさを持ちかつ結晶方向の揃った結晶を
形成し、それが冷却端6dによりさらに結晶方向が選択
され、結果として結晶方向の制御が良くなされた磁歪材
を得ることができる。
【0019】また、上記のような冷却端を有する鋳型を
用いるとき、冷却端の先端に結晶配向された超磁歪合金
を予め設置することにより、より結晶方向が揃ったイン
ゴットを得ることができる。
【0020】また、円柱状の鋳型の芯の部分に冷却板を
設置し、かつその側面の周囲を加熱することにより、円
柱の芯部分から、外側にかけて温度勾配をつけることが
できる。上記のような鋳型を用いて超磁歪材料を鋳造す
ることにより、リング状の内側から外側の方向に結晶方
向が揃った磁歪材料を得ることができる。それはラジア
ル異方性が可能な材料となる。
【0021】上記のような鋳型の材質としてはアルミナ
、BN、MgO、CaO、カーボンなどを使用すること
ができる。また、鋳型内面の凹凸は極力減少させること
が好ましい。鋳型内面の凹凸が多いと、その部分が結晶
の核発生の起点となるからである。冷却板の材質として
は銅または鉄などの熱伝導率の比較的大きい金属製を使
用することができる。必要に応じて冷却板は水冷を施し
ても良い。
【0022】また、必要に応じてBNなどの離型剤を鋳
型内面に塗布することにより、合金溶湯と鋳型との反応
を抑制し、冷却後、鋳型と磁歪材料を剥離しやすくする
ことも可能となる。
【0023】鋳型の側面部を加熱する際、側面部の温度
が全て同一である場合、温度は超磁歪材料の共晶温度以
上が好ましい。共晶温度未満では鋳型側面からの結晶成
長がおこり、結晶方向を揃いにくくなるからである。ま
た、加熱温度が高すぎると鋳型と磁歪合金との反応が起
こる。さらに好ましくは共晶温度以上融点+100℃程
度以下の範囲である。
【0024】鋳型の側面部の加熱の際、加熱用ヒータを
2つ以上に分割して制御し、鋳型の側面部でも上部と下
部で温度差を持たせて加熱しても良い。その場合、鋳型
下部を低温、鋳型上部を高温となるように温度勾配をつ
けると側面の温度を一定にして加熱した場合よりさらに
結晶方向の揃った磁歪材料が得られる。希土類−鉄系の
ラーベス型金属間化合物の場合、好ましい加熱温度は、
鋳型下部で600℃から900℃、鋳型上部で850℃
から1300℃の範囲である。各ヒータ間または、ヒー
タと鋳型間に温度勾配を制御することを目的とした、イ
ンシュレータを設置しても良い。図3に、側面の加熱用
ヒータを複数個に分割して設置した鋳型の例を示す。の
図3に示す例では鋳型8の側面を加熱する加熱用ヒータ
9を3つに分割して側面部の温度を上部と中間部と下部
の3段階の温度勾配をつけることができる。また、鋳型
8の底部には冷却板10を備えている。鋳造後は徐冷す
ることが好ましい。それにより、より結晶方向を揃える
ことも可能となる。
【0025】鋳型の加熱用ヒータを切る際、鋳型の側面
部の加熱を鋳型の上部と下部で温度差を持たせた場合は
、複数の加熱用ヒータを一度に全部切る、全体の温度を
徐々に下げていく、温度の低いほうから高い方へ順に切
って行くという三通りの方法がある。上記の3通りの方
法のどちらでも効果が得られるが、特に温度勾配を最も
良く保つことのできる、温度の低い方から高い方へ順に
切って行く方法が好ましい。超磁歪合金の溶解および鋳
造は酸化防止のためアルゴン、ヘリウムなどの不活性ガ
ス中もしくは真空中で行うことが好ましい。
【0026】なお、鋳造したインゴットを850℃以上
1200℃以下の温度範囲で、0.1乃至500時間の
熱処理を施しても良い。この熱処理により、磁気的不純
物相を消去すること、均質化すること、及び、低保磁力
化することができる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 (実施例1)まず、原子比でTb0.4 Dy0.6 
(Fe0.9 Mn0.1 )1.93となるように各
元素を配合し、アルゴン雰囲気中でアルミナるつぼを使
用して高周波誘導溶解を行い合金の溶湯を得た。つづい
て、前記の溶湯を側面を加熱された鋳型中に鋳造するこ
とにより合金インゴットを得た。本実施例で用いた鋳型
の形状を示す断面図を図1に示す。鋳型1の側面部の周
囲を加熱ヒータ2で囲み加熱し、かつ底面部を、冷却板
3で冷却することにより、鋳型1の上部と底面部で温度
勾配をつけている。 なお、鋳型1には内径40mmのアルミナ製を使用し、
加熱ヒータ2にはカーボンヒータを用い、鋳型1の側面
を950℃に加熱した。また、冷却板3には水冷銅板を
用いて結晶成長の起点とした。鋳造後は炉冷とした。
【0028】このようにして得た超磁歪インゴットを8
mmの立方体に加工し、室温下で歪みゲージを用いて鋳
型軸方向の磁歪特性を評価した。磁界は対極型磁石によ
り発生させ、2kOe磁界での磁歪(λ2kOe)を測
定したところ、800ppmの値が得られた。
【0029】(比較例1)実施例1と同様にして得られ
た合金の溶湯を、実施例1と同様の鋳型を用い、鋳型の
側面を加熱しないで、その他の条件を同一にして鋳造し
た合金について実施例1と同様に磁歪を測定したところ
、400ppmという低い値しか得られなかった。実施
例1と比較例1から、鋳型の底部と上部の間に温度勾配
をつけた鋳型に鋳造することにより磁歪特性が向上して
いることがわかる。
【0030】(実施例2−13)まず、表1に示す組成
となるように各元素を配合し、実施例1と同様な方法に
より、鋳造および磁歪測定を行った。なお、ヒータ加熱
温度および鋳造後の冷却速度と測定した磁歪値を表1に
併せて示す。
【0031】
【表1】 表1の結果から明らかなようにいずれの組成の鋳造超磁
歪合金においても磁歪特性の良好なものであった。
【0032】(実施例14)まず、原子比でTb0.3
 Dy0.65(Fe0.9 Mn0.1 )1.95
となるように各元素を配合し、アルゴン雰囲気中でアル
ミナるつぼを使用して高周波誘導溶解を行い、合金の溶
湯を得た。次に、以下に示すような鋳型を用いて、前記
溶湯を鋳造し、合金インゴットを得た。図3に本実施例
で用いた鋳型の断面図を示す。鋳型8の側面には3段階
の温度勾配を与えて加熱できるように加熱用ヒータ9が
3つに分割されて設置されている。また、底部には、冷
却板10が設置されている。なお、鋳型8には内径40
mmのアルミナ製を使用した。加熱用ヒータ9としてカ
ーボンヒータを用い、鋳型下部を800℃、鋳型中間部
を950℃、鋳型上部を1100℃の加熱を行った。鋳
造後は各々5℃/minの速度で冷却した。また、冷却
板10には水冷銅板を用いて結晶成長の起点とした。
【0033】このようにして得た超磁歪インゴットを一
辺が8mmの立方体に加工し、室温下で歪みゲージを用
いて鋳型軸方向の磁歪特性を評価した。磁界は対極型磁
石により発生させ、2kOe磁界での磁歪(λ2kOe
)を測定したところ、880ppmの値が得られた。
【0034】(比較例2)実施例14と同様にして得ら
れた合金の溶湯を、実施例14と同様の鋳型を用い、鋳
型の側面を加熱しないで、その他の条件を同一にして鋳
造し、得られた合金について実施例14と同様に磁歪を
測定したところ、420ppmという低い値しか得られ
なかった。実施例14と比較例2から、鋳型の底部およ
び上部に温度勾配をつけた鋳型に鋳造することにより磁
歪特性が向上していることがわかる。
【0035】(実施例15−26)まず、表2に示す組
成となるように各元素を配合し、実施例14と同様な方
法により、鋳造および磁歪測定を行った。なお、各ヒー
タ加熱温度と測定した磁歪値を表2に併せて示す。
【0036】
【表2】 表2の結果から明らかなように、鋳型の上部に温度勾配
をつけた際、いずれの組成の鋳造超磁歪合金においても
磁歪特性の良好なものであった。
【0037】(実施例27)まず、原子比でTb0.4
5Dy0.55(Fe0.9 Mn0.1 )1.94
となるように各元素を配合し、アルゴン雰囲気中でアル
ミナるつぼを使用して高周波誘導溶解を行った。続いて
、加熱された鋳型で鋳造することにより合金インゴット
を得た。図4に本実施例で用いた鋳型の断面図を示す。 鋳型4は、底部に細口の冷却端6と冷却端6を冷却する
ための冷却板5とを備え、側面部に加熱用ヒータ11を
備えている。なお、鋳型1は内径60mmのアルミナ製
であり、加熱用ヒータ11としてはカーボンヒータを用
い鋳型1の側面部を1000℃に加熱し、鋳造を行った
。なお、鋳造後は5℃/minの速度で冷却を施した。 また、冷却板には水冷銅板を用いて結晶成長の起点とし
た。
【0038】このようにして得た超磁歪インゴットを8
mmの立方体に加工し、室温下で歪みゲージを用いて鋳
型軸方向の磁歪特性を評価した。磁界は対極型磁石によ
り発生させ、2kOe磁界での磁歪(λ2kOe)を測
定したところ、950ppmの値が得られた。
【0039】(比較例3)実施例27と同一組成の合金
溶湯を冷却端を持たない鋳型に鋳造し、合金インゴット
を得た。図5に本実施例に用いた鋳型の断面図を示す。 鋳型12は、底部に冷却板13を有する。また、側面部
の加熱は行わなかった。その他の条件は、実施例27と
同様であった。得られた合金について実施例27と同様
に、磁歪を測定したところ、450ppmという低い値
しか得られなかった。実施例27と比較例3から、温度
勾配をつけた鋳型に鋳造することにより磁歪特性が向上
していることがわかる。
【0040】(実施例28−39)まず、表3に示す組
成となるように各元素を配合し、実施例27と同様な鋳
型形状で3分割されたカーボンヒータにより、鋳型下部
が低温、鋳型上部が高温になるように加熱した鋳型に鋳
造し、磁歪測定を行った。なお、各ヒータ加熱温度と測
定した磁歪値を表3に併せて示す。
【0041】
【表3】 表3の結果から明らかなように、冷却端を有した鋳型を
用いた際、いずれの組成の鋳造超磁歪合金においても磁
歪特性の良好なものであった。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の鋳造超磁歪
材料の製造方法は、従来の磁歪合金に比べて特殊な製造
方法を用いずに結晶方向をある程度制御し、低製造コス
トでしかも量産化可能である。また、鋳型の形状を変化
させることにより、任意の形状の実用的な超磁歪材料を
提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明に係る鋳型の一例の形状を示す断面
図。
【図2】  本発明に係る鋳型の一例の形状を示す断面
図。
【図3】  加熱用ヒータを複数個に分割して設置した
鋳型の一例の形状を示す断面図。
【図4】  実施例27で用いた鋳型の形状を示す断面
図。
【図5】  比較例3で用いた鋳型の形状を示す断面図
【符号の説明】
1…鋳型 2…加熱用ヒータ 3…冷却板 4…鋳型 5…冷却板 6…冷却端 7…溶湯だめ 8…鋳型 9…加熱用ヒータ 10…冷却板 11…加熱用ヒータ 12…鋳型 13…冷却板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  希土類−鉄系磁歪材料の溶湯を、温度
    勾配をつけて加熱した鋳型で鋳造することを特徴とする
    超磁歪材料の製造方法。
JP3062333A 1991-02-05 1991-03-27 超磁歪材料の製造方法 Pending JPH04297545A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3062333A JPH04297545A (ja) 1991-03-27 1991-03-27 超磁歪材料の製造方法
US07/830,569 US5336337A (en) 1991-02-05 1992-02-04 Magnetrostrictive materials and methods of making such materials
DE69229299T DE69229299D1 (de) 1991-02-05 1992-02-05 Magnetostriktive Legierungen und Verfahren zu deren Herstellung
EP92300980A EP0509628B1 (en) 1991-02-05 1992-02-05 Magnetostrictive alloys and method of manufacturing thereof
US08/140,308 US5527398A (en) 1991-02-05 1993-10-22 Magnetostrictive materials and methods of making such materials

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3062333A JPH04297545A (ja) 1991-03-27 1991-03-27 超磁歪材料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04297545A true JPH04297545A (ja) 1992-10-21

Family

ID=13197104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3062333A Pending JPH04297545A (ja) 1991-02-05 1991-03-27 超磁歪材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04297545A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101637509B1 (ko) * 2014-12-31 2016-07-08 한국생산기술연구원 가돌리늄을 함유한 철합금의 제조 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101637509B1 (ko) * 2014-12-31 2016-07-08 한국생산기술연구원 가돌리늄을 함유한 철합금의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4310480B2 (ja) アモルファス合金組成物
US5336337A (en) Magnetrostrictive materials and methods of making such materials
CN115386811B (zh) 一种高饱和磁感应强度韧性铁基非晶纳米晶带材
WO2009127665A1 (en) Amorphous alloy and process for producing products made thereof
JP2010182827A (ja) 高保磁力NdFeBGa磁石の製造法
KR102241959B1 (ko) Fe 기지 연자성 합금 및 그 제조 방법
US4396441A (en) Permanent magnet having ultra-high coercive force and large maximum energy product and method of producing the same
JPH04297545A (ja) 超磁歪材料の製造方法
JPS581183B2 (ja) 磁束密度が高く角形比の大きい高透磁率非晶質合金
US4362581A (en) Magnetic alloy
JPH0271506A (ja) 永久磁石粉末の製造方法
JP3720489B2 (ja) 微細結晶永久磁石用鉄基合金の製造方法
CA1157297A (en) Beryllium-containing iron-boron glassy magnetic alloys
JPS633943B2 (ja)
JP2753431B2 (ja) 焼結永久磁石
JP2818718B2 (ja) 永久磁石粉末
JPH1092619A (ja) Fe基軟磁性金属ガラス焼結体およびその製造方法
JPS58153757A (ja) ガリウム含有非晶質磁性合金
TWI307367B (en) Method for producing magnetically active shape memory metal alloy
JPH1174106A (ja) 鋳造磁石とその製造方法
JPH0483830A (ja) 永久磁石用希土類合金の磁気特性向上方法
JPS5964759A (ja) 永久磁石合金の製造方法
JPH07126775A (ja) 超磁歪合金ロッドの製造方法
JPH02101710A (ja) 永久磁石及びその製造方法
JPS6159815B2 (ja)