JPH04297494A - ペプチド誘導体とその用途 - Google Patents

ペプチド誘導体とその用途

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JPH04297494A
JPH04297494A JP3062147A JP6214791A JPH04297494A JP H04297494 A JPH04297494 A JP H04297494A JP 3062147 A JP3062147 A JP 3062147A JP 6214791 A JP6214791 A JP 6214791A JP H04297494 A JPH04297494 A JP H04297494A
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JP
Japan
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bzl
thr
obzl
asp
peptide derivative
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JP3062147A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Tsukada
芳久 塚田
Atsushi Ogasa
織笠 敦
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04297494A publication Critical patent/JPH04297494A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グルタミン酸−イソロ
イシン−ロイシン−アスパラギン酸−バリン−プロリン
−セリン−トレオニンのオクタペプチド単位を有する、
リポソームあるいはミセル等の分子集合体を形成するの
に最適なペプチド誘導体またはその塩、およびこれを有
効成分とする動物細胞の接着阻害剤並びに血小板凝集・
粘着抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】フィブロネクチンは細胞−細胞外基質の
接着に関与するタンパク質であり、血小板凝集やガン転
移にも関与していると考えられている。これらの相互作
用は一連の細胞表面のレセプターにより仲介され、フィ
ブロネクチンは分子量約25万の巨大分子であるにもか
かわらず、これらのレセプターがそのアルギニン−グリ
シン−アスパラギン酸(以下、Arg−Gly−Asp
 と略す) 配列を特異的に認識することが明らかにさ
れ、レセプターとの相互作用に重要なものであることが
報告されている(Nature, 309 、30(1
984)) 。以来、Arg−Gly−Asp 配列を
有するオリゴあるいはポリペプチドを用いる研究が成さ
れている例えば、Arg−Gly−Asp 配列を有す
る種々の鎖状および環状のオリゴペプチドを用いて血小
板凝集を阻害する方法(高分子学会予稿集(Polym
er Preprints, Japan) 、38、
3149(1989)、特開平2−174797号) 
、Arg−Gly−Asp 配列を有するペプチドを細
胞移動抑制剤として用いる方法( 特開平2−4716
号) 、Arg−Gly−Asp を固定化した PM
MA 膜を細胞接着膜として用いる方法(高分子学会予
稿集(Polymer Preprints, Jap
an) 、37、705(1988年))が報告されて
いる。さらに、ポリマーにArg−Gly−Asp を
必須構成単位とするペプチドを共有結合させ動物細胞培
養基体、生体複合人工臓器用基体として用いる方法(特
開平1−309682号、特開平1−305960号)
 、Arg−Gly−Asp−Ser 配列を有するポ
リペプチドを体外血液用血小板保護剤として用いる方法
が開示されている(特開昭64−6217 号) 。ま
た、Arg−Gly−Asp配列を有するオリゴペプチ
ドあるいはその繰り返し構造を有するポリペプチドを用
いて、ガン転移を抑制する方法が知られている(Int
. J. Biol. Macromol., 11 
、23、(1989)、同誌、11、226(1086
) 、Jpn. J. Cancer Res., 6
0 、722(1989))。
【0003】一方、最近フィブロネクチン分子内にはA
rg−Gly−Asp配列以外の細胞接着配列が存在す
ることも明らかにされ、そのひとつとしてIII CS
(typeIII homologyconnecti
ng segment)領域内に存在するCS1ペプチ
ド(グルタミン酸−イソロイシン−ロイシン−アスパラ
ギン酸−バリン−プロリン−セリン−トレオニン配列を
含む)が注目されている(J. Biol. Chem
., 262 、6886(1987)) 。このペプ
チドは、Arg−Gly−Asp ペプチドと同様にフ
ィブロネクチンレセプターに認識され、フィブロネクチ
ンの接着特異性に寄与していることと考えられている。 現在では、その接着活性の最小単位がグルタミン酸−イ
ソロイシン−ロイシン−アスパラギン酸−バリン−プロ
リン−セリン−トレオニン(以下、EILDVPSTと
略す)配列を有するオクタペプチドであることが明らか
にされている(J. CellBiol., 107、
2189(1988)) 。
【0004】一方、EILDVPST配列を有するオリ
ゴペプチドあるいはその繰り返し構造を有する、リポソ
ームあるいはミセル等の分子集合体を形成するのに最適
なペプチド誘導体は知られておらず、これらの化合物は
レセプターとの結合能の増強および血液中での安定化が
期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、EI
LDVPSTのオクタペプチド単位を有する、ペプチド
誘導体およびその合成法を提供することにある。本発明
の他の目的は、これを有効成分とする動物細胞の接着阻
害剤および血小板凝集・粘着抑制剤を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、下記
一般式〔I〕で規定されるペプチド誘導体であり、分子
内に存在するイオン性基は適当なイオンと塩を形成して
もよい。 一般式〔I〕 (Glu−Ile−Leu−Asp−Val−Pro−
Ser−Thr− [Gly ])n−OCH2−CH
(OR1)−CH2OR2 式中、Glu 、Ile 、Leu 、Asp 、Va
l 、Pro 、Ser 、Thr は、それぞれグル
タミン酸、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン酸、
バリン、プロリン、セリン、トレオニン残基を表す。[
Gly ]は存在するかあるいは存在しないグリシン残
基を表す。nは1から3までの整数を表し、1または2
が特に好ましい。R1 およびR2 は、水素あるいは
炭素数8〜24の直鎖または分岐のアシル基またはアル
キル基であり、置換基、不飽和基を有していてもよい。 好ましい炭素数は、12から18までである。アシル基
としては、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロ
イル基が好ましい例として示される。アルキル基として
は、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、3,
7,11,15−テトラメチルヘキサデシル基が好まし
い例として示される。R1 、R2 は同じであっても
異なっていてもよい。本発明において、アミノ酸残基は
L−、D−、ラセミ体のいずれでもよいが、L−体が好
ましい。また、分子内に存在する不斉炭素に関しては、
ラセミ体でも光学活性体のいずれでもよい。
【0007】本発明の化合物の好ましい塩の例としては
、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、マグネ
シウム塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩が挙げられ
る。以下に、本発明の好ましい化合物例を挙げるが、本
発明はこれらに限られるものではない。
【0008】
【化1】
【0009】
【化2】
【0010】本発明の化合物は、レセプターとの結合能
の増強および血液中での安定化が期待され、EILDV
PST部位がガン細胞、血小板、リンパ球等の表面に存
在するフィブロネクチンレセプターと結合できることを
利用して、ガン転移抑制、血小板凝集抑制、リンパ球活
性化の目的に使用することができる。
【0011】次に本発明の化合物の合成法について説明
する。本発明の化合物は基本的に以下の方法により合成
することができる。 ■  ジアルキル(ジアシル)グリセロールの合成■ 
 保護アミノ酸の逐次延長による保護ペプチドの合成■
  保護ペプチドとジアルキル(ジアシル)グリセロー
ルの縮合 ■  保護基の除去および精製 以下、各段階について具体的に説明する。■  ジアル
キル(ジアシル)グリセロールは、公知の方法(例えば
Biochemistry, 2 、394(1963
))により合成することができ、また市販品を購入する
こともできる。■  保護アミノ酸を逐次伸長する方法
は、既知の方法、すなわち、泉屋ら著「ペプチド合成の
基礎と実験」(丸善)やBodanszky 著“PR
INCIPLES OF PEPTIDE SYNTH
ESIS”、”THE PRACTICE OF PE
PTIDE SYNTHESIS”(Springer
 Verlag, New York)に記載されてい
る方法がいずれも有効である。縮合反応の段階では、D
CC−additive法、アジド法、混合酸無水物法
、活性エステル法のいずれを採用してもよいが、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾールとジシクロヘキシルカルボ
ジイミドを併用するDCC−additive法が最も
良好な結果を与える。■  保護ペプチドとジアルキル
(ジアシル)グリセロール誘導体の縮合は、ジアルキル
(ジアシル)グリセロール誘導体、保護ペプチド、およ
びジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤をこれら
が溶解する有機溶媒中で室温で攪拌することにより合成
できる。■  保護基を脱保護するのに用いられる条件
は、用いた保護基の種類に大きく依存する。通常使用さ
れる脱保護条件は、加水素分解、トリフルオロ酢酸、無
水フッ化水素、トリフルオロメタンスルホン酸−チオア
ニソール混合系、トリフルオロ酢酸−チオアニソール混
合系等であるが、保護基の種類によってはさらに多様な
手段が可能である。また、目的物の精製は、シリカゲル
クロマトグラフィーおよびゲルろ過法等を用いることに
より行う。
【0012】本発明の化合物を分散して製剤を製造する
には、単独の水媒体中への分散あるいは分散助剤の併用
のどちらで行ってもよい。分散助剤としては、卵黄レシ
チン、ジパルミトイルホスファチジルコリン、ジミリス
トイルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノー
ルアミン、ホスファチジン酸、ホスファチジルイノシト
ール、ホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリ
ン、カルジオリピン等に代表される天然または合成の脂
質、あるいはトリトンX−100、ポリエチレングリコ
ール、ベンジルアルコール、ゼラチンなどの分散助剤と
して認可されている医薬品添加物の中から化合物に応じ
て選択される。なお、これらの医薬品添加物に関しては
、日本薬学会1987年発行のファルマシアレビューN
o. 22「医薬品添加物」に詳細に記述されており、
これらの中から選択するのが好ましい。
【0013】本発明に係る分子集合体の製剤中の一般式
〔I〕で表される化合物の配合量は特に限定されないが
、好ましくは分散助剤1に対して0.1〜9.0(重量
比)の配合比である。また、ステロール等の添加物(例
えば、コレステロール、β−シトステロール、スチグマ
ステロール、カルベンステロールなど)を混合してもよ
い。
【0014】一般式〔I〕で表される化合物とリン脂質
を混合して分子集合体を形成させる方法としては、通常
のリポソーム形成法すなわちボルテクシング法(J. 
Mol. Biol., 13 、238(1965)
)、ソニケーション法 (Biochem., 8 、
344(1969))、プレベシクル法(Neuros
ci. Res. Prog. Bull., 9 、
273(1971))、エタノール注入法(Bioch
em. Biophys. Acta, 298、10
15(1973)) 、フレンチプレス法(FEBS.
 Lett.,99、210(1973))、コール酸
除去法(J. Biol. Chem., 246 、
5477(1971)) 、トリトンX−100バッチ
法(Eur. J. Biochem., 85、25
5(1978))、Ca2+融合法(Biochem.
 Biophys. Acta, 394 、483(
1975))、エーテル注入法(Biochem. B
iophys. Acta, 443 、629(19
76))、アニーリング法(Biochem. Bio
phys. Acta, 443、313(1976)
)、凍結融解融合法(J. Biol. Chem.,
 252 、7384(1977)) 、W/O/Wエ
マルジョン法(J. Colloid Interfa
ce Sci., 62 、149(1977))、逆
相蒸発法(Pro. Natl. Acad. Sci
. USA, 75 、4194(1978)) など
の方法が知られているが、本発明では上記のいずれの調
製法を用いてもよく、またこれらに限定されるものでは
ない。
【0015】本発明で用いられるペプチド誘導体の投与
方法は、ペプチド系医薬に一般に使用されている投与方
法、すなわち非経口投与方法、例えば静脈内投与、筋肉
内投与、皮下投与等によって投与するのが好ましい。そ
のような注射用製剤を製造する場合、本発明のペプチド
誘導体を例えば、後記実施例で示すようにPBS(Na
H2PO4 5mM, NaCl 70mM) または
生理食塩水に分散して、注射用製剤としてもよく、ある
いは0.1N程度の酢酸水等に分散した後、凍結乾燥製
剤としてもよい。この際上記の分散助剤を用いてもよい
。このような製剤には、グリシンやアルブミン等の慣用
の安定化剤を添加してもよく、血中半減期を延長させる
等の目的のためコラーゲンやリポソーム等を担体として
もよい。
【0016】さらに、本発明のペプチド誘導体は、例え
ばリポソーム中に包含したマイクロカプセル剤とすれば
、経口投与することも可能であり、座薬、舌下剤、点鼻
スプレー剤等の形態にすれば、消化管以外からの粘膜か
ら吸収させることも可能である。本発明のペプチド誘導
体は、細胞接着性タンパク質のコア配列(EILDVP
ST)を有し、該コア配列を介して細胞接着性タンパク
質と同様の機序で細胞に接着する。そのため、細胞接着
性タンパク質のアゴニストまたはアンダゴニストとして
様々の生物活性を示す。その他にも、免疫調整作用、創
傷治癒作用、毛細血管中で起る癌細胞による血小板凝集
の抑制作用、神経疾患治癒作用等の広範な生物活性が認
められる。
【0017】したがって、本発明のペプチド誘導体は、
その少なくとも1種類を、場合により慣用の担体または
医薬用製剤とともに癌転移抑制剤、創傷治癒剤、免疫抑
制剤、血小板凝集抑制剤または神経疾患治療剤として患
者に投与することが可能である。特に動物細胞接着阻害
剤または血小板凝集・粘着抑制剤としての使用が好まし
い。その投与量は、0.2μg/kg〜400mg/k
gの範囲で症状、年齢、体重等に基づいて決定される。
【0018】以下に本発明の化合物の合成例を示すが、
本発明はこれらに限定されるものではない。なお、アミ
ノ酸、各種保護基および脱保護試薬は通常用いられてい
る略号を使って表した。また、他の化合物例もここに例
示した方法で合成できる。
【0019】
【実施例】実施例1 以下に本発明の化合物1の合成例を示す。また、化合物
2〜7もここに例示した方法で合成できる。 ジアルキルグリセロールの合成 C16H33OCH2CH(OC16H33)CH2O
Hの合成文献(Synthesis, 503,(19
85))記載の方法により調製した1−ベンジルグリセ
ロール12.0gをトルエン300mlに溶かし、この
溶液に粉末水酸化カリウム16.0gと1−ブロモヘキ
サデカン82gを加え、反応混合物を8時間加熱還流し
た。反応液を室温になるまで放冷したのちヘキサン40
0mlで希釈した。水200mlで2回洗浄後無水硫酸
ナトリウムにて乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過して除
き、ろ液を減圧濃縮して無色油状物を得た。 これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液  ヘキ
サン/酢酸エチル=40:1)で精製し、1,2−ジヘ
キサデシル−3−ベンジルグリセロールを41.2g(
収率95.5%)得た。物性値は文献(Biochem
isrry, 2 、394(1963))記載のそれ
と一致した。
【0020】得られた1,2−ジヘキサデシル−3−ベ
ンジルグリセロールを酢酸エチル250mlに溶解し、
10%パラジウム−炭素1.5gを加えて、反応混合物
を水素雰囲気下8時間反応させた。不溶性物質をセライ
トろ過して除き、セライト層を酢酸エチルで洗浄した。 ろ液、洗液をあわせて減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル
から再結晶してジアルキルグリセロールC16H33O
CH2CH(OC16H33)CH2OHを無色結晶(
34.4g)として得た。物性値は文献(Bioche
misrry, 2 、394(1963))記載のそ
れと一致した。
【0021】保護ペプチドの合成 BocSer(Bzl)Thr(Bzl)OBzl(N
O2)の合成BocThr(Bzl)(国産化学(株)
から購入)(15.5g、50mmol)、ジイソプロ
ピルエチルアミン(6.46g)、p−ニトロベンジル
ブロミド(10.8g)、酢酸エチル(200ml)の
混合物を3時間加熱還流した。反応液を室温になるまで
放冷した後に、1N炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食
塩水各200mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。硫酸ナトリウムをろ過して除き、ろ液を減圧濃縮
して無色油状物BocThr(Bzl)OBzl(NO
2)を定量的に得た。これにクロロホルム(100ml
)、トリフルオロ酢酸(50ml)を加え、室温で30
分間反応させた。溶媒を減圧留去した後に酢酸エチル(
250ml)を加え、1N炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水2各200mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過して除き、ろ液を
減圧濃縮して無色油状物Thr(Bzl)OBzl(N
O2) を定量的に得た。これにBocSer(Bzl
)(国産化学(株)から購入)(14.8g、50mm
ol)、DCC(11.4g、55mmol)、HOB
t(6.9g、45mmol)、DMF(150ml)
を加え、0℃で30分間、室温で24時間反応させた。 DCUrea を除去した後に溶媒を減圧留去し、クロ
ロホルム100mlを加え、1N炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水各200mlで洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過して除き、ろ
液を減圧濃縮してシリカゲルクロマトグラフィー(溶出
液  ヘキサン/酢酸エチル  40:1)により精製
し、BocSer(Bzl)Thr(Bzl)OBzl
(NO2)を無色油状物(28.3g)として得た。 BocProSer(Bzl)Thr(Bzl)OBz
l(NO2) の合成BocSer(Bzl)Thr(
Bzl)OBzl(NO2)(28.0g、45mmo
l)、BocPro(国産化学(株)から購入)(9.
69g、45mmol)、DCC(10.3g、50m
mol)、HOBt(6.1g、40mmol)、DM
F(150ml)を加え、0℃で30分間、室温で24
時間反応させた。DCUrea を除去した後に溶媒を
減圧留去し、クロロホルム100mlを加え、1N炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水各200mlで洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 硫酸ナトリウムをろ過して除き、ろ液を減圧濃縮してシ
リカゲルクロマトグラフィー(溶出液  クロロホルム
/メタノール  99:1)により精製し、BocPr
oSer(Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO2
) を無色油状物(29.8g)として得た。 BocValProSer(Bzl)Thr(Bzl)
OBzl(NO2)の合成BocProSer(Bzl
)Thr(Bzl)OBzl(NO2)(28.8g、
40mmol)、BocVal(国産化学(株)から購
入)(8.7g、40mmol)、DCC(9.3g、
45mmol)、HOBt(5.4g、35mmol)
、DMF(150ml)を加え、BocProSer(
Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO2) の合成
と同様に行った。BocValProSer(Bzl)
Thr(Bzl)OBzl(NO2)を無色油状物(2
9.4g)として得た。 BocAsp(OBzl)ValProSer(Bzl
)Thr(Bzl)OBzl(NO2) の合成Boc
ValProSer(Bzl)Thr(Bzl)OBz
l(NO2)(28.6g、35mmol)、BocA
sp(OBzl)(国産化学(株)から購入)(11.
3g、35mmol)、DCC(8.3g、40mmo
l)、HOBt(4.6g、30mmol)、DMF(
150ml)を加え、BocProSer(Bzl)T
hr(Bzl)OBzl(NO2) の合成と同様に行
った。BocAsp(OBzl)ValProSer(
Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO2) を無色
油状物(33.7g)として得た。 BocLeuAsp(OBzl)ValProSer(
Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO2)の合成 BocAsp(OBzl)ValProSer(Bzl
)Thr(Bzl)OBzl(NO2)(32.7g、
32mmol)、BocLeu(国産化学(株)から購
入)(7.4g、32mmol)、DCC(7.2g、
35mmol)、HOBt(4.6g、30mmol)
、DMF(150ml)を加え、BocProSer(
Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO2) の合成
と同様に行った。BocLeuAsp(OBzl)Va
lProSer(Bzl)Thr(Bzl)OBzl(
NO2)を無色油状物(33.5g)として得た。 BocIleLeuAsp(OBzl)ValProS
er(Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO2) 
の合成 BocLeuAsp(OBzl)ValProSer(
Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO2)(33.
0g、29mmol)、BocIle(国産化学(株)
から購入)(6.7g、29mmol)、DCC(6.
8g、33mmol)、HOBt(3.8g、25mm
ol)、DMF(150ml)を加え、BocProS
er(Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO2) 
の合成と同様に行った。BocIleLeuAsp(O
Bzl)ValProSer(Bzl)Thr(Bzl
)OBzl(NO2) を無色油状物(34.1g)と
して得た。 BocGlu(OBzl)IleLeuAsp(OBz
l)ValProSer(Bzl)Thr(Bzl)O
Bzl(NO2)の合成 BocIleLeuAsp(OBzl)ValProS
er(Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO2)(
33.7g、27mmol)、BocGlu(OBzl
)(国産化学(株)から購入)(9.1g、27mmo
l)、DCC(6.2g、30mmol)、HOBt(
3.8g、25mmol)、DMF(150ml)を加
え、BocProSer(Bzl)Thr(Bzl)O
Bzl(NO2) の合成と同様に行った。BocGl
u(OBzl)IleLeuAsp(OBzl)Val
ProSer(Bzl)Thr(Bzl)OBzl(N
O2)を無色油状物(34.1g)として得た。 BocGlu(OBzl)IleLeuAsp(OBz
l)ValProSer(Bzl)Thr(Bzl) 
の合成 BocGlu(OBzl)IleLeuAsp(OBz
l)ValProSer(Bzl)Thr(Bzl)O
Bzl(NO2)(1.47g、1mmol)を90%
酢酸(40ml)に溶解し、亜鉛末(0.32g、5m
mol)を加え、0℃で2時間室温で1時間攪拌した。 残存する亜鉛をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、クエン酸を
加えて酸性にし酢酸エチルで抽出した。硫酸ナトリウム
で乾燥した後に、減圧濃縮してシリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出液  クロロホルム/メタノール  99
:1)により精製し、BocGlu(OBzl)Ile
LeuAsp(OBzl)ValProSer(Bzl
)Thr(Bzl) を無色油状物(0.97g)とし
て得た。
【0022】保護ペプチドとジアルキルグリセロール誘
導体の縮合 BocGlu(OBzl)IleLeuAsp(OBz
l)ValProSer(Bzl)Thr(Bzl)O
CH2CH(OC16H33)CH2(OC16H33
)の合成BocGlu(OBzl)IleLeuAsp
(OBzl)ValProSer(Bzl)Thr(B
zl)(0.93g、0.7mmol)、C16H33
OCH2CH(OC16H33)CH2OH(0.38
g、0.7mmol)、DCC(0.17g、0.8m
mol)、クロロホルム(50ml)を加え、0℃で3
0分間、室温で24時間反応させた。DCUrea を
除去した後に溶媒を減圧留去し、クロロホルム100m
lを加え、1N炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
各200mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
。硫酸ナトリウムをろ過して除き、ろ液を減圧濃縮して
シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液  クロロホル
ム/メタノール  99:1)により精製し、BocG
lu(OBzl)IleLeuAsp(OBzl)Va
lProSer(Bzl)Thr(Bzl)OCH2C
H(OC16H33)CH2(OC16H33)を白色
粉末(1.04g)として得た。
【0023】脱保護および精製 化合物(1)の合成 BocGlu(OBzl)IleLeuAsp(OBz
l)ValProSer(Bzl)Thr(Bzl)O
CH2CH(OC16H33)CH2(OC16H33
)(1.04g、0.6mmol)にクロロホルム(2
0ml)、トリフルオロ酢酸(20ml)を加え、室温
で30分間反応させた。溶媒を減圧留去した後にクロロ
ホルム(50ml)を加え、1N炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水各50mlで洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過して除き、ろ液
を減圧濃縮して白色粉末H−Glu(OBzl)Ile
LeuAsp(OBzl)ValProSer(Bzl
)Thr(Bzl)OCH2CH(OC16H33)C
H2(OC16H33) を定量的に得た。これを酢酸
(50ml)に溶解し、10%パラジウム炭素1gを加
え、室温で常圧加水素分解を24時間行った。セライト
を用いて触媒をろ別し、溶媒を減圧留去した。シリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶出液  クロロホルム・メタ
ノール・水  65:25:4)により精製し、化合物
(1)を730mg得た。
【0024】FAB−MS    1394  (M−
H)アミノ酸分析:Glu(0.95), Ile(1
.11), Leu(1.03), Asp(0.98
), Val(0.89), Pro(0.99), 
Ser(0.92), Thr(0.89)実施例2 以下に化合物(2)の合成例を示す。
【0025】実施例1記載の方法にしたがい、化合物(
2)を合成した。1−ブロモヘキサデカンを1−ブロモ
オクタデカンに変更してグリセロール誘導体を合成した
。 FAB−MS    1450  (M−H)アミノ酸
分析:Glu(1.04), Ile(1.09), 
Leu(1.09), Asp(0.91), Val
(0.97), Pro(0.90), Ser(0.
83), Thr(0.80)実施例3 以下に化合物(3)の合成例を示す。
【0026】実施例1記載の方法にしたがい、化合物(
3)を合成した。1−ブロモヘキサデカンを1−ヨード
−3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカンに変
更してグリセロール誘導体を合成した。 FAB−MS    1507  (M−H)アミノ酸
分析:Glu(0.96), Ile(1.05), 
Leu(0.97), Asp(1.00), Val
(1.13), Pro(0.91), Ser(0.
82), Thr(0.85)実施例4 以下に化合物(4)の合成例を示す。
【0027】実施例1記載の方法にしたがい、化合物(
4)を合成した。1−ブロモヘキサデカンを1−ブロモ
ドデカンに変更してグリセロール誘導体を合成した。 FAB−MS    1282  (M−H)アミノ酸
分析:Glu(1.07), Ile(1.06), 
Leu(1.08), Asp(1.03), Val
(1.09), Pro(0.94), Ser(0.
77), Thr(0.81)実施例5 以下に化合物(5)の合成例を示す。また、化合物(6
)、(7)もここに例示した方法で合成できる。
【0028】文献(Synthesis, 503(1
985)) 記載の方法により調製した1−ベンジルグ
リセロール18gを塩化メチレン100mlに溶解し、
パルミトイルクロリド55g、トリエチルアミン20.
2gを加え、室温で12時間攪拌した。これを1N炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水各100mlで数回
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウ
ムをろ過して除き、ろ液を減圧濃縮してシリカゲルクロ
マトグラフィー(溶出液  ヘキサン:酢酸エチル  
40:1)により精製した。1,2−ジパルミトイル−
3−ベンジル−グリセロールを無色結晶として60g得
た。以下、実施例1記載の方法で化合物(5)を合成し
た。
【0029】FAB−MS    1422  (M−
H)アミノ酸分析:Glu(1.10), Ile(0
.99), Leu(1.05), Asp(0.98
), Val(1.01), Pro(0.99), 
Ser(0.88), Thr(0.83)実施例6 以下に化合物(6)の合成例を示す。
【0030】実施例5記載の方法にしたがい、化合物(
6)を合成した。保護ペプチドの合成は、BocGlu
(OBzl)IleLeuAsp(OBzl)ValP
roSer(Bzl)Thr(Bzl)OBzl(NO
2)をトリフルオロ酢酸で処理してBoc 基を除去し
たGlu(OBzl)IleLeuAsp(OBzl)
ValProSer(Bzl)Thr(Bzl)OBz
l(NO2) とBocGlu(OBzl)IleLe
uAsp(OBzl)ValProSer(Bzl)T
hr(Bzl)OBzl(NO2)を亜鉛/酢酸で処理
してp−ニトロベンジル基を除去したBocGlu(O
Bzl)IleLeuAsp(OBzl)ValPro
Ser(Bzl)Thr(Bzl) をDCC−HOB
t 法によりフラグメント縮合した。
【0031】FAB−MS    2277  (M−
H)アミノ酸分析:Glu(0.99), Ile(1
.08), Leu(1.09), Asp(0.99
), Val(1.11), Pro(0.94), 
Ser(0.85), Thr(0.80)実施例7 以下に化合物(7)の合成例を示す。
【0032】実施例5記載の方法にしたがい、化合物(
7)を合成した。パルミトイルクロリドをステアロイル
クロリドに変更してグリセロール誘導体を合成した。 保護ペプチドの合成は、BocGlyOBzl(NO2
) を出発物質としてN端側へ逐次延長した。 FAB−MS    1535  (M−H)アミノ酸
分析:Gly(1.05), Glu(0.99), 
Ile(1.08), Leu(1.09), Asp
(1.02), Val(1.08), Pro(0.
92), Ser(0.88), Thr(0.79) 実施例8 以下に本発明の化合物(1)の製剤例を示す。また、化
合物(2)〜(7)もここに例示した方法で製剤化でき
る。
【0033】本発明の化合物(1)(10mg)をクロ
ロホルムに溶解し、溶媒を減圧留去して薄膜を形成させ
た。室温で1時間乾燥させた後に、PBS(10ml)
を加えてブランソン社製超音波ホモジナイザーモデル2
50型で20W、15分間分散した。分散液をミリポア
社製マイレクスGVによりろ過滅菌して注射用製剤を調
製した。この製剤は、動物細胞用の接着阻害剤および血
小板凝集・粘着抑制剤として使用可能である。 実施例9 以下に本発明の化合物(5)の製剤例を示す。また、化
合物(1)〜(4)、(6)、(7)もここに例示した
方法で製剤化できる。
【0034】本発明の化合物(5)(5mg)、ジパル
ミトイルホスファチジルコリン(5mg)をクロロホル
ムに溶解し、溶媒を減圧留去して薄膜を形成させた。室
温で1時間乾燥させた後に、生理食塩水(10ml)を
加えてブランソン社製超音波ホモジナイザーモデル25
0型で20W、15分間分散した。分散液をミリポア社
製マイレクスGVによりろ過滅菌して注射用製剤を調製
した。 この製剤は、動物細胞用の接着阻害剤および血小板凝集
・粘着抑制剤として使用可能である。 実施例10 以下に本発明の化合物(3)の製剤例を示す。また、化
合物(1)、(2)、(4)〜(7)もここに例示した
方法で製剤化できる。
【0035】本発明の化合物(3)(5mg)、卵黄レ
シチン(5mg)、コレステロール(5mg)をクロロ
ホルムに溶解し、溶媒を減圧留去して薄膜を形成させた
。室温で1時間乾燥させた後に、生理食塩水(10ml
)を加えてブランソン社製超音波ホモジナイザーモデル
250型で20W、15分間分散した。分散液をミリポ
ア社製マイレクスGVによりろ過滅菌して注射用製剤を
調製した。この製剤は、動物細胞用の接着阻害剤および
血小板凝集・粘着抑制剤として使用可能である。 実施例11 以下に本発明の化合物の試験例(細胞接着阻害活性の測
定)を示す。
【0036】本発明のペプチド誘導体は、細胞のフィブ
ロネクチンに対する接着を阻害する。その活性測定方法
は、基本的に生化学の分野で広く用いられている競争法
であり、例えば特開平1−309682号、特開平2−
174797号、Methods in Enzymo
logy 第82巻、803(1981) に開示され
ている。 1)  吸着プレートの作製 市販のヒト由来のフィブロネクチン(コスモバイオ(株
)から購入)をPBS(リン酸緩衝液)で10μg/m
lに溶解し、その溶液50μlを96wellのポリス
チレンプレートに入れ、4℃で一晩保温してコーティン
グした。次に非特異吸着を防ぐ目的で牛血清アルブミン
(BSA1%)を加え、37℃、1時間保温し、その後
洗浄操作(PBS)を行い充分に水切りして吸着プレー
トを作製した。 2)  接着阻害実験 Dulbecco’s Modified Eagle
s Medium に分散したペプチド誘導体分散液5
0μlを上記の方法で作製したプレートに入れ、そこへ
NRK49F(1×106cells/ml)懸濁液を
50μl加え、37℃で1時間保温し、細胞を接着させ
た。PBSで3回洗浄し、未接着の細胞を除去した後、
0.025%EDTAトリプシン溶液で接着した細胞を
剥離し、0.2%トリパンプルーで染色して細胞数を計
測した。結果を表1に示す。表中、EILDVPSTは
グルタミン酸−イソロイシン−ロイシン−アスパラギン
酸−バリン−プロリン−セリン−トレオニンのオクタペ
プチドを表す。
【0037】                          
   表  1  ────────────────
─────────────────        
      フィブロネクチンに対する細胞の接着率(
%)     ペプチド誘導体     0     
 0.25     0.5      1.0   
  2.0(mg/ml)    ─────────
──────────────────────── 
     EILDVPST        100 
     70       25      22 
        19         化合物1  
      100      67       3
1      22         11     
    化合物2        100      
65       26      20      
   13         化合物3       
 100      60       29    
  23         13         化
合物4        100      61   
    25      14         10
         化合物5        100 
     68       24      20 
        11         化合物6  
      100      66       2
5      16         10     
    化合物7        100      
64       24      16      
   11     ───────────────
──────────────────実施例12 以下に本発明の化合物の試験例(血小板凝集阻害活性の
測定)を示す。
【0038】本発明のペプチド誘導体のIN  VIT
RO系での血小板凝集抑制作用をヒト多血小板血漿を用
いて検定した。 実験方法 新鮮なヒト血液に1/9量の3.8%クエン酸ナトリウ
ムを加え、遠心分離(1000rpm 、10分間)を
して、上層を多血小板血漿として分取した。この血漿2
00μlにペプチド誘導体25μl(max 1.5m
g/ml)を加え、3分間37℃でインキュベートした
後、20〜50μM ADP(アデノシン2リン酸)溶
液あるいは200μl/mlのコラーゲン溶液を25μ
l加えて、凝集の程度をアグリゴメーターを用いて透過
度を測定することにより検定した。結果を表2に示す。
【0039】凝集阻害率(%)  (1−T/T0)×
100T0 :ペプチド誘導体非添加時の透過度T  
:ペプチド誘導体添加時の透過度
【0040】
【配列表】
【0041】配列番号:1 配列の長さ:8 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:N末端フラグメント 配列
【0042】配列番号:2 配列の長さ:16 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:N末端フラグメント 配列
【0043】配列番号:3 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:N末端フラグメント 配列

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式〔I〕で表されるペプチド
    誘導体またはその塩。 一般式〔I〕 (Glu−Ile−Leu−Asp−Val−Pro−
    Ser−Thr− [Gly ])n−OCH2−CH
    (OR1)−CH2OR2 式中、Glu 、Ile 、Leu 、Asp 、Va
    l 、Pro 、Ser 、Thr は、それぞれグル
    タミン酸、イソロイシン、ロイシン、アスパラギン酸、
    バリン、プロリン、セリン、トレオニン残基を表す。[
    Gly ]は存在するかあるいは存在しないグリシン残
    基を表す。nは1から3までの整数を表す。R1 およ
    びR2 は、水素あるいは炭素数8から24までの直鎖
    または分岐のアシル基またはアルキル基を表し、置換基
    、不飽和基を有していてもよい。また、分子内に存在す
    る不斉炭素に関しては、ラセミ体でも光学活性体のいず
    れでもよい。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のペプチド誘導体または
    その塩を有効成分とする動物細胞の接着阻害剤。
  3. 【請求項3】  請求項1記載のペプチド誘導体または
    その塩を有効成分とする血小板凝集・粘着抑制剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997038010A3 (en) * 1996-04-11 1998-02-05 Univ British Columbia Fusogenic liposomes
WO2003080817A1 (en) * 2002-03-25 2003-10-02 Takara Bio Inc. Process for producing cytotoxic lymphocyte
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