JPH04297405A - 固形組成物 - Google Patents

固形組成物

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JPH04297405A
JPH04297405A JP8784991A JP8784991A JPH04297405A JP H04297405 A JPH04297405 A JP H04297405A JP 8784991 A JP8784991 A JP 8784991A JP 8784991 A JP8784991 A JP 8784991A JP H04297405 A JPH04297405 A JP H04297405A
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JP
Japan
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water
oil
solid
surfactant
acid
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Withdrawn
Application number
JP8784991A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kaneki
宏之 鹿子木
Shinichiro Funatsu
船津 信一郎
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固型組成物に係わり、詳
しくは水溶解性、使用感に優れ、保湿効果が高くかつ熱
劣化生成物を含まない固型組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から使用時に溶解して用いるタイプ
の固型化粧料としては、美白効果または皮膚賦活効果を
生ずるような薬剤を配合し、スプレードライ法または単
なる粉砕混合法で粉末化し、それを更に常法により顆粒
化したものが一般によく知られている。
【0003】ところが、この方法で製造された固型化粧
料にはまだ多くの問題が残されていた。例えば、スプレ
ードライ法により製造された固型化粧料には、スプレー
ドライ時の加熱により、薬剤及び基剤の熱劣化を生じる
という問題があった。また、粉末の混和性、充填性を改
良するために賦形剤、流動化剤を添加すると水溶解性が
低下した。
【0004】更に、保湿効果を増したり化粧料としての
使用感を改良するために、すなわちコクやなじみを良く
するために水溶性高分子を配合することが考えられるが
、この場合水溶解時にいわゆるままこが発生しやすく、
均一に再溶解しにくい等の問題点があった。また、従来
の油性物質を含む固型化粧料は溶解時に濁りが生じ、透
明になるものはなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点
を解決すべくなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、水溶性に優れ、コクのある使用感で肌に馴染みが
よく、保湿効果が高くかつ熱劣化生成物を含まない固型
組成物であって、しかも油性物質を含みながら溶解時に
は透明となる固型組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の要旨は、
両親媒性物質、界面活性剤、油性成分及び水を含む透明
組成物(A)と常温で固体の水溶性物質(B)とを少な
くとも含有する水溶液を凍結乾燥させて得られたことを
特徴とする固形組成物に存在する。
【0007】第2の要旨は、第1の要旨において、前記
透明組成物が「強力せん断力処理」されたものであるこ
とを特徴とする固型組成物に存在する。
【0008】第3の要旨は、第1または第2の要旨にお
いて前記透明組成物が油性成分1重量部に対し10重量
部以下の界面活性剤を含むことを特徴とする固型組成物
に存在する。
【0009】第4の要旨は、第1乃至3のいずれかの要
旨において、前記透明組成物が両親媒性物質1重量部に
対し0.001〜100重量部の範囲の界面活性剤を含
むこと特徴とする固型組成物に存在する。
【0010】
【作用】以下に本発明の構成について詳述する。
【0011】本発明において両親媒性物質とは疎水性基
と親水性基を同一分子中に有する物質であり、例えば、
レシチン、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド等
の第4級アンモニウム塩型の合成脂質、第4級アンモニ
ウム塩と高級アルコールとの混合物があげられる。この
中で、レシチンとは大豆レシチン、卵黄レシチン等の天
然リン脂質に水素添加を行ったものなど、任意のリン脂
質を利用することができる。天然のリン脂質はすべて不
飽和脂肪酸を含むため、上記不飽和脂肪酸を水素で飽和
した水素添加リン脂質を使用するのが効果的である。合
成リン脂質も高価ではあるが使用可能である。
【0012】リン脂質の代表例としては、例えば、レシ
チン、ホスフアチジルエタノール、ホスファチジン酸、
ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、
ホスファジルコリン、ホスファチジルグリセロール、ス
フインゴミエリン、カルジオリピン等をあげることがで
きる。更にこれらに常法に従い水素添加したものがあげ
られる。特に、大豆レシチン、コーンレシチン、綿実油
レシチン、ナタネレシチン等を水素添加した水素添加天
然レシチンが好適に使用される。
【0013】本発明における界面活性剤は、非イオン性
界面活性剤、イオン性界面活性剤(カチオン、アニオン
、両性)のいずれでもよいが、安全性の観点から通常化
粧料に用いられる非イオン性活性剤が望ましい。更に詳
しくは、例えば、蔗糖脂肪酸エステル、マルチトール脂
肪酸エステル等の糖あるいは糖アルコール脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィ
トステロールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノ
ールエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンミツロウ
誘導体、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミド等があげられる。
【0014】本発明において、系中に配合する油性成分
は液体油脂、固型油脂、エステル、高級脂肪酸、高級ア
ルコール、ビタミン類、ステロール類、天然及び合成の
香料または水に難溶性の物質等のいずれでもよい。
【0015】液体油脂としては、例えば、アボガド油、
ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロ
コシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴ
マ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、月見草油、エノ
油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、
シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリ
セリン、トリオクタン酸グリセリンあるいはトリイソパ
ルミチン酸グリセリン等があげられる。
【0016】固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤ
シ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化
牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化
油、牛脚油、モクロウあるいは硬化ヒマシ油等があげら
れる。
【0017】ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カン
デリラロウ、綿ロウ、カルナバロウ、ベイベリーロウ、
イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリ
ン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サト
ウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸
ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリ
ン、セラミックロウ、POEラノリンアルコールエーテ
ル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂
肪酸ポリエチレングリコールあるいはPOE水素添加ラ
ノリンアルコールエーテル等があげられる。
【0018】炭化水素としては、例えば、流動パラフィ
ン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィ
ン、セレシン、スクワラン、ワセリンあるいはマイクロ
クリスタリンワックス等があげられる。
【0019】エステルとしては、例えば、ミリスチン酸
イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチ
ル、ミリスチル酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソ
プロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、
ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチル
オクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチ
ル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステ
アリン酸イソセチル、12ーヒドロキシステアリル酸コ
ルステリル、ジー2ーエチルヘキシル酸エチレングリコ
ール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイ
ソステアリン酸Nーアルキルグリコール、ジカプリン酸
ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、
ジー2ーヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリー2ー
エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソス
テアリン酸トリメチロールプロパン、テトラー2ーエチ
ルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリー2ーエチ
ルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメ
チロールプロパン、セチルー2ーエチルヘキサノエート
、2ーエチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸
グリセリン、トリー2ーヘプチルウンデカン酸グリセラ
イド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイ
ル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、
パルミチン酸ー2ーヘプチルウンデシル、アジピン酸ジ
イソブチル、NーラウロイルーLーグルタミン酸ー2ー
オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジー2ーヘプチ
ルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジー2ー
エチルヘキシル、ミリスチン酸ー2ーヘキシルデシル、
パルミチン酸ー2ーヘキシルデシル、アジピン酸ー2ー
ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸
ー2ーエチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸
アミルあるいはクエン酸トリエチル等があげられる。
【0020】高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸(ベヘ
ニル酸)、オレイン酸、12ーヒドロキシルステアリン
酸、ウンデシレン酸、トール酸、ラノリン脂肪酸、イソ
ステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸あるいはエイ
コサペンタエン酸等があげられる。
【0021】高級アルコールとしては、ラウリンアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアル
コール、セトステアリルアルコール、モノステアリルグ
リセレンエーテル(バチルアルコール)、2ーデシルテ
トラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール
、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステ
アリルアルコール、オクチルドデカノール等があげられ
る。
【0022】ビタミンとしては、ビタミンA及びその誘
導体、ビタミンD及びその誘導体、ビタミンE及びその
誘導体あるいはビタミンK及びその誘導体等のビタミン
類があげられる。
【0023】ステロール類としては、コレステロール、
シトステロール、スチグマステロール、カンペステロー
ル、コレステロールエステル、コレステロールサルフェ
ート、エルゴステロール等があげられる。
【0024】以上のうち融点が常温以下を液状油分、融
点が常温以上を固型、半固型油分と区別される。
【0025】また、水に難溶性物質としては、ユビキノ
ン、ビタミンP等のビタミン類、塩酸クロルヘキシジン
、トリクロロカルバニリド、トリクロサン等の殺菌剤、
酢酸デキサメタゾン等の薬剤、パラアミノ安息香酸(以
下PABAと略す)、N,N−ジメチルPABAオクチ
ルエステル等の紫外線吸収剤、パラベン等の防腐剤等が
あげられる。
【0026】本発明における両親媒性物質、界面活性剤
及び油性成分の配合量は、両親媒性物質1重量部に対し
て界面活性剤0.001〜100重量部が望ましい。ま
た、油性成分1重量部に対し、両親媒性物質と界面活性
剤との合計量は50重量部以下が望ましく、更に好まし
くは20重量部以下が望ましい。界面活性剤10重量部
以下特に1重量部以下でも透明性の高い組成物が得られ
ることが特徴である。本発明の透明組成物は、以下の必
須成分を有する混合分散液をホモミキサー等通常化粧品
の製造に使用されるような乳化機で処理することにより
得られる。また、本願発明の透明組成物はホモミキサー
よりも強力なせん断力をかけられる乳化機、例えば、マ
ントウゴウリン、フレンチプレス、コロイドミルマイク
ロフルイダイザー、超音波乳化機等で強力せん断力処理
することにより、その透明性、安全性、安定性が更に増
す。
【0027】本発明において「強力せん断力処理」とは
、通常化粧品などの製造に用いられるミキサー(ホモミ
キサー、ディスパーミキサー、プロペラかくはん機等)
よりも強力なシェアーをかけられる乳化機で処理するこ
とを言い、マントウゴウリン、フレンチプレス、マイク
ロフルイダイザー等の高圧ホモジナイザーで500ps
i以上、更に好ましくは2000psi,コロイドミル
で1000rpm、更に好ましくは5000rpm以上
または超音波乳化機等で処理することをいう。
【0028】本発明に用いられる常温で固体の水溶性物
質は、融点が40℃以上のポリエーテル、単糖類、オリ
ゴ糖類及び多価アルコールの中から選ばれる少なくとも
1種と場合により水溶性ポリマーを配合したものである
。好ましいポリエーテルとしては例えば、PEG−20
000,PEG−9000,PEG−6000,PEG
−4000等のポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコールーポリプロピレ
ングリコールのブロック共重合体またはこれらの誘導体
があげられ、好ましい単糖類としては、例えばD−キシ
ロース、D−リボース、D−フルクトース、D−アラビ
ノース、D−グルコース、D−ガラクトース、D−マン
ノース、ヘプツロース、2ーデオキシーD−リボース、
6ーデオキシーL−マンノース、(L−ラムノース)、
D−グルコサミン(2ーアミノー2ーデオキシーD−グ
ルコース)、D−ガラクトサミン(2ーアミノー2ーデ
オキシーD−ガラクトース)、シアル酸(ノイラミン酸
)、アミノウロン酸、D−グルクロン酸等があげられ、
好ましいオリゴ糖としては、例えば蔗糖、ラクトース、
マルチトール、ソルビトール、α、αートレハロース、
ラフィノース糖があげられ、好ましい多価アルコールと
しては、例えば、D−マンニットがあげられる。
【0029】これらの水溶性物質は、すべて融点が40
℃のものが好適に用いられ、その配合量は、本発明の全
水溶性物質中の10〜99重量%であることが好ましく
、また配合量を少なくすると増粘剤としての前記水溶性
高分子の配合量が相対的に多くなるので、べたつきまた
はぬめりの原因となることを考慮すると、その配合量は
70〜99重量%であることが更に好ましい。
【0030】本発明において増粘剤または保湿剤として
用いられる水溶性高分子は、植物系天然高分子、微生物
系天然高分子、動物由来の高分子、デンプン系高分子、
セルロース系高分子、アルギン酸系高分子、ポリビニー
ル系高分子、アクリル系高分子、ポリエチレンイミン類
、ムコ多糖類及び無機粘土鉱物類の中から選ばれる少な
くとも1種を配合したものである。
【0031】本発明に用いられる好ましい植物系天然高
分子としては、例えば、アラビアガム、トラガカントガ
ム、ガラクタン、グアガム、カラギーナン、ペクチン、
クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソ
ウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイシ
ョ、コムギ)、グリチルリチン酸塩等があげられ、好ま
しい微生物系天然高分子としては、例えば、キサンタン
ガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等が
あげられ、好ましい動物由来の高分子としては、例えば
コラーゲンまたはその誘導体、カゼイン、アルブミン、
ゼラチン等があげられ、好ましいデンプン系高分子とし
ては、例えばカルボキシメチルデンプン、メチルヒドロ
キシプロピルデンプン等があげられ、好ましいセルロー
ス系高分子としては、例えばメチルセルロース、エチル
セルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム
、ヒドロキシプロピルセルロース、ナトリウムカルボキ
シメチルセルロース(CMC)等があげられ、好ましい
アルギン酸系高分子としては、例えば、アルギン酸ナト
リウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等が
あげられ、好ましいポリビニール系高分子としては、例
えば、ポリビニールアルコール、ポリビニールメチルエ
ーテル、ポリビニールピロリドン、カルボキシビニール
ポリマー(カーボポール)等があげられ、好ましいアク
リル酸系高分子としては、例えば、ポリアクリル酸ナト
リウムがあげられ、好ましいムコ多糖類としては、例え
ばヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイ
チン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、デルマタン
硫酸、デルマタン硫酸ナトリウム、ヘパラン硫酸、ヘパ
ラン硫酸ナトリウム等があげられ、好ましい無機粘土鉱
物類としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸アルミニ
ウムマグネシウム(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ
酸、サポナイト等があげられる。
【0032】上記水溶性高分子の配合量は、本発明の全
水溶性物質中1〜90重量%であることが好ましく、配
合量が多すぎるとべたつきまたはぬめりの原因となり、
また水への溶解速度も遅くなるので上記水溶性高分子の
配合量は1〜30重量%であることが特に好ましい。
【0033】本発明においては、必要に応じて、例えば
、保湿剤、界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、
アミノ酸、金属イオン封鎖剤、ビタミン剤、植物抽出物
、動物抽出物、色素、紫外線吸収剤等で常温で固体のも
のを本発明の効果を妨げない範囲内で適宜配合してもよ
い。これらは化粧料として、有用なものであり、しかも
凍結乾燥後常温では固体である。
【0034】本発明の固型組成物は、透明組成物と水溶
性物質を好ましい量で配合し、ガラスまたは樹脂等の容
器に所定量充填し、−40℃以下に冷却して凍結し、次
いで0.5torr以下で減圧昇華させて乾燥させるこ
とにより得られる。
【0035】本発明の固型組成物は、化粧品即ち、美白
パウダー、美容保湿パウダー、ニキビ予防剤、皮膚老化
予防剤、日焼け予防サンスクリーン、日焼け用サンタン
、育毛剤、及びフケ・カユミ防止剤等に好ましく配合さ
れる他、医薬品、食品等、、その特性が要求されるあら
ゆる分野で利用可能である。例えば、医薬品においては
、本発明の固形組成物は、例えば、水中に長期間保存す
ると劣化しやすい薬剤を粉末化することにより安定化で
きる;水に再分散したとき透明系、即ち微粒子分散系で
あるため、静注時に細網内皮系などに補足されることな
く長期間血中に存在できる;油性物質を多量に配合でき
る;界面活性剤による溶血能を著しく低下できるため安
全性が高い等、医薬品としてきわめて優れた長所を有し
ており、それ故、外用、服用、注射用医薬品に好適に適
用される。
【0036】常温で固体の水溶性物質から成る固形組成
物をレシチンのごとき安定性の高い両親媒性物質の会合
体分散液から形成される透明組成物と共に水に溶解させ
た後凍結乾燥させることにより、使用時に水に再溶解さ
せた時, 透明な液が得られる。
【0037】なお、本発明のいう透明とは、700nm
の波長での蒸留水の分光透過率を100%とした時、分
光透過率80%以上の液体をいう。
【0038】
【実施例】次に本発明の一層の理解のために、実施例を
あげて詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に限定
されるものではないことはいうまでもない。
【0039】(実施例1〜4)強力せん断処理して形成
した透明組成物と水溶性物質から成る以下の組成の水溶
液を作製し、凍結乾燥により粉末化した後再度水に分散
溶解させた。
【0040】実施例1   水添卵黄レシチン               
               1.8(%)  PO
E(60)硬化ヒマシ油              
      0.2  スクワラン         
                         
  0.2  VEアセテート           
                     0.05
  アスコルビン酸                
                0.03  コンド
ロイチン硫酸ナトリウム              
    0.01  PEG20000       
                       5.
0  ソルビトール                
                  5.0  イオ
ン交換水                     
           87.71
【0041】実施例
2   水添大豆レシチン               
                 0.3(%)  
POE(30)コレスタノールエーテル       
     0.3  流動パラフィンE       
                         
0.04  VAパルミテート           
                     0.03
  マルチトール                 
                   3.0  P
EG11000                  
              5.0  蔗糖    
                         
               1.0  ヒアルロン
酸                        
            0.05  イオン交換水 
                         
        90.28
【0042】実施例3   ジパルミトイルホスファチジルコリン      
        0.5(%)  POE(14)2−
オクチルドデシルエーテル      1.5  酢酸
デキサメタゾン                  
            0.025  イソオクタン
酸セチル                     
       0.1  キサンタンガム      
                         
   0.05  PEG6000         
                         
2.0  イオン交換水              
                    95.82
【0043】実施例4   ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド  
    0.5(%)  POE(20)ソルビタンモ
ノオレイン酸エステル  0.5  セトステアリルア
ルコール                     
   0.5  3、4、4ートリクロロカルバニリド
              0.01  イソオクタ
ン酸セチル                    
        0.2  PEG20000    
                         
   3.0  イオン交換水           
                       95
.29
【0044】比較例1   水添大豆レシチン               
          0.6(%)  POE(30)
コレスタノールエーテル       −  流動パラ
フィンE                     
    0.04  VEアセテート        
                   0.02  
PEG11000                 
        5.0  ヒアルロン酸      
                       0.
05  イオン交換水               
            94.29
【0045】比較
例2   水添大豆レシチン               
            −  (%)  POE(3
0)コレスタノールエーテル     0.6  流動
パラフィンE                   
      0.04  VEアセテート      
                     0.02
  PEG11000               
          5.0  ヒアルロン酸    
                         
0.05  イオン交換水             
              94.29上記組成物に
ついて、凍結乾燥前の原液と再溶解後の水溶液の700
nmにおける分光透過率の測定した。結果を表1に示し
た。
【0046】表に示すように、実施例はいずれも、再溶
解後の水溶液においても高い透過率を示し、良好な結果
を示した。
【0047】尚、実施例1では、A/B= 9.0を例
示したが、他の試験により好ましい範囲は4以上である
ことが確認されている。
【0048】実施例2では、A/B=10.1を例示し
たが、他の試験により好ましい範囲は4.5以上である
ことが確認されている。
【0049】実施例3では、A/B=47.8を例示し
たが、他の試験により好ましい範囲は24以上であるこ
とが確認されている。
【0050】また、実施例4では、A/B=32.3を
例示したが、他の試験により好ましい範囲は15以上で
あることが確認されている。
【0051】
【表1】
【0052】(実施例5)透明組成物成分を強力せん断
処理した後、水溶性物質と混合し、下記組成の水溶液を
作製した。これを凍結乾燥により粉末化した後、再度水
に溶解させた。図1に、両親媒物質と界面活性剤の配合
比を変えたときの原液及び再溶解液の700nmでの分
光透過率を示す。図から明らかなように、レシチン、界
面活性剤の配合比が請求項4の範囲にある配合比のもの
は再溶解後も高い透明度を示した。
【0053】水添卵黄レシチン           
            0〜2(%) POE(30)コレスタノールエーテル   0〜21
2−ヒドロキシステアリン酸コレステリル   0.1
PEG22000                 
      5.0イオン交換水          
                 残余
【0054】
【発明の効果】本発明により、熱または、水に対し不安
定な薬剤等を長期間安定に保持することができ、水溶解
性に優れ、コクのある使用感で肌になじみがよく、保湿
効果が高く、かつ熱劣化物質を含まず、更に油性物質を
含みながら溶解時に透明に成る固型化組成物を提供する
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】両親媒性物質と界面活性剤の配合比を変えたと
きの原液及び再溶解液の分光透過率(700nm)を示
すグラフ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  両親媒性物質、界面活性剤、油性成分
    及び水を含む透明組成物(A)と常温で固体の水溶性物
    質(B)とを少なくとも含有する水溶液を凍結乾燥させ
    て得られたことを特徴とする固形組成物。
  2. 【請求項2】  前記透明組成物は「強力せん断力処理
    」されたものであることを特徴とする請求項1記載の固
    型組成物。
  3. 【請求項3】  前記透明組成物が油性成分1重量部に
    対し10重量部以下の界面活性剤を含むことを特徴とす
    る請求項1または2記載の固型組成物。
  4. 【請求項4】  前記透明組成物が両親媒性物質1重量
    部に対し0.001〜100重量部の範囲の界面活性剤
    を含むこと特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記
    載の固型組成物。
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