JPH04296395A

JPH04296395A - 水溶性加工油剤

Info

Publication number: JPH04296395A
Application number: JP6292991A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Nakagawa; 博視中川; Hisakazu Kawahara; 久和川原; Takashi Yoneshima; 米島　隆
Original assignee: Neos Co Ltd
Current assignee: Neos Co Ltd
Priority date: 1991-03-27
Filing date: 1991-03-27
Publication date: 1992-10-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は水溶性加工油剤に関する
。

【０００２】

【従来の技術】従来から、金属の切削研削加工、焼入れ
、塑性加工等に使用される水溶性加工油剤には、潤滑性
のほかに、防錆性や抗菌性が要求されているが、これら
の特性を兼有する有効成分は知られていない。このため
、従来の水溶性加工油剤においては、（ｉ）使用装置の
塗料剥離等をもたらす有機溶剤や界面活性剤を可溶化の
ために必要とする潤滑剤（例えば、高級脂肪酸、鉱油、
油脂類、合成潤滑油等）、（ｉｉ）防錆剤（例えば、ｐ
−ｔ−ブチル安息香酸塩、セバシン酸塩、亜硝酸塩、ホ
ウ酸塩等）および（ｉｉｉ）皮膚障害等をもたらす防腐
剤（例えば、トリアジン系防腐剤、フェノール系防腐剤
等）を併用しなければならないという問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた潤滑
性、防錆性および抗菌性を兼有する非毒性の水溶性加工
油剤を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式（Ｉ）：Ｒ−Ｏ−Ａ−ＣＯＯＭ　　　　　　（Ｉ）［式中、Ｒは
炭素原子数１〜２２の炭化水素基を示し、Ａは炭素原子
数６〜１８の炭化水素基または−Ｘ−ＣＯＯ−Ｙ−（式
中、ＸおよびＹは各々独立に芳香族環または脂肪族環を
示す）で表わされる基を示し、Ｍはアルカリ金属原子、
ＮＨ４−またはアミン残基を示す］で表わされるカルボ
ン酸誘導体を含有する水溶性加工油剤に関する。

【０００５】上記一般式（Ｉ）において、Ｒは炭素原子
数１〜２２、好ましくは１〜１８の炭化水素基を示す。このような炭化水素基としては、飽和または不飽和の側
鎖を有していてもよい炭素原子数１〜１８のアルキル基
、フェニル基、および炭素原子数１〜１２のアルキル基
を有するフェニル基等が例示される。

【０００６】一般式（Ｉ）において、Ａは炭素原子数６
〜１８、好ましくは６〜１２の炭化水素基または−Ｘ−
ＣＯＯ−Ｙ−（式中、ＸおよびＹは各々独立に芳香族環
または脂肪族環を示す）で表わされる基を示す。炭化水
素としては飽和または不飽和の側鎖または置換基を有し
ていてもよいアルケニル基、アラルキル基、脂環式基、
芳香族基等が例示される。アルケニル基としては特に側
鎖を有さないものが好ましい。このような基Ａとしては
炭素原子数６〜１２のアルキレン基の他に次式（１）〜
（７）で表わされるものが例示される：

【化１】

【化２】

【化３】

【化４】

【化５】

【化６】

【化７】

【０００７】また、一般式（Ｉ）において、Ｍはアルカ
リ金属原子、例えばナトリウム原子およびカリウム原子
等、アンモニウム基ＮＨ４−またはアミン残基、例えば
、エチルアミン残基、プロピルアミン残基、モノエタノ
ールアミン残基、ジエタノールアミン残基およびトリエ
タノールアミン残基、ジシクロヘキシルアミン残基、エ
チレンジアミン残基、ジエチレントリアミン残基等を示
す。

【０００８】本発明による水溶性加工油剤は、上記の一
般式（Ｉ）で表わされるカルボン酸塩誘導体を水に配合
することによって調製される。配合量は特に限定的では
ないが、通常は５〜８０重量％、好ましくは１０〜５０
重量％である。

【０００９】本発明の水溶性加工油剤は、所望により極
圧添加剤（例えば、塩素化パラフィン、硫化油、リン酸
エステル等）等の常套の添加剤を適宜配合してもよい。

【００１０】本発明の水溶性加工油剤は、水に希釈して
使用されるが、希釈倍率は、被加工物の材質等に応じて
、適宜選定すればよい。

【００１１】

【作用】本発明の上記一般式（Ｉ）で示されるカルボン
酸塩誘導体が優れた潤滑性、防錆性および抗菌性を合わ
せもつ理由は明確ではないが、優れた分子配向性を示す
これらの液晶性化合物が被加工物表面に分子配向性を持
って吸着してこれらの諸特性を発揮すると考えられる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。

【００１３】実施例１〜１０および比較例１〜５表１に
示した化合物の０．５重量％水溶液を試料液とした。こ
の試料液を用いて防錆力、表面張力、摩擦係数、耐圧度
、および防腐性を測定した。表２に防錆力、表面張力、
摩擦係数、耐圧度の結果を、表３に耐抗菌性の結果を示
す。

【００１４】（試験方法）（１）　　防錆性試験（イ）
　　鋳物切粉法　−　鋳物のドライカッテング切粉を試
料液に浸漬後、試験液を切ってからシャーレに移し、７
２時間後の発錆状態を観察した。発錆の状態を以下の基
準によって評価した。発錆階級５　：　発錆無し４　：　１０％以下の発錆３　：　１０〜５０％の発錆２　：　５０％以上の発錆１　：　１００％発錆（ロ）　　冷間圧延板法　−　研磨した冷間圧延鋼板を
試料液に浸漬後、引き上げ風乾させ室内に７２時間放置
後、鋼板の発錆状態を（イ）と同じ評価法に従って評価
した。

【００１５】（２）　　表面張力　−　デュヌイ式表面
張力計を用い２５℃にて測定した。（３）　　摩擦係数　−　曽田式ＩＩ型振り子油性試験
機を用い２５℃にて測定した。（４）　　耐圧度　　　−　曽田式四球型潤滑油試験機
を用いて、回転数２００ｒ．ｐ．ｍで逐次荷重法によっ
て測定した。（５）　　抗菌性　−　試料液１００ｍｌを蓋付き瓶に
とり、さらに鋳物切粉５ｇと腐敗した加工油剤（ｐＨ６
．１、菌名：Ｐｓｅｕｄｏｍｏｎａｓ　ｓｐ．、Ｅｓｃ
ｈｅｒｉｃｈｉａ　ｃｏｌｉ、Ｋｌｅｂｓｉｅｌｌａ　
ｐｎｅｕｍｏｎｉａｅ、Ｐａｒａｃｏｌａｂａｃｔｒｕ
ｍ　ｓｐ．、Ｐｒｏｔｅｕｓ　ｖｕｌｇａｒｉｓ、Ｓａ
ｌｍｏｎｅｌｌａｔｙｐｈｏｓａ、Ｓｔａｐｈｙｌｏｃ
ｏｃｃｕｓ　ａｕｒｅｕｓ等、生菌数１０６個／ｍｌ以
上）の１ｇを添加し、３０℃の恒温槽内に放置し、経時
的にｐＨと生菌数を測定した。また、７日、１４日、２１日目には、各々１ｇの腐敗液
を追加した。

【００１６】

【表１】

【００１７】

【表２】

【００１８】

【表３】

【００１９】

【発明の効果】本発明の水溶性加工油剤の有効成分であ
る前記カルボン酸塩誘導体は耐アルカル性の非毒性化合
物であって、優れた潤滑性、防錆性および抗菌性を兼有
するので、該加工油剤には潤滑剤、防錆剤および防腐剤
および可溶化剤等の配合は不要であり、また該加工油剤
の使用によって作業衛生上の問題がもたらされることは
ない。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　一般式（Ｉ）：Ｒ−Ｏ−Ａ−ＣＯＯＭ　　　　　　（Ｉ）［式中、Ｒは
炭素原子数１〜２２の炭化水素基を示し、Ａは炭素原子
数６〜１８の炭化水素基または−Ｘ−ＣＯＯ−Ｙ−（式
中、ＸおよびＹは各々独立に芳香族環または脂肪族環を
示す）で表わされる基を示し、Ｍはアルカリ金属原子、
ＮＨ４−またはアミン残基を示す］で表わされるカルボ
ン酸誘導体を含有する水溶性加工油剤。