JPH04295377A - ゴルフ用テイ - Google Patents

ゴルフ用テイ

Info

Publication number
JPH04295377A
JPH04295377A JP3060481A JP6048191A JPH04295377A JP H04295377 A JPH04295377 A JP H04295377A JP 3060481 A JP3060481 A JP 3060481A JP 6048191 A JP6048191 A JP 6048191A JP H04295377 A JPH04295377 A JP H04295377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinyl alcohol
golf tee
plasticizer
golf
tee
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3060481A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhito Kurachi
倉地 和仁
Koji Osumi
大隅 孝治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP3060481A priority Critical patent/JPH04295377A/ja
Publication of JPH04295377A publication Critical patent/JPH04295377A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ用ティに関し、
特に、速やかな崩壊性と確実な生分解性を有し、しかも
安価なゴルフ用ティに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のゴルフブームによってゴルフ人口
が急増し、それに伴いゴルフ場に廃棄されたティによる
トラブルが発生している。例えば、放置されたゴルフ用
ティで負傷する、あるいは整備中芝刈り器にからまり機
械を破損させる等の被害の他、美観の問題もある。この
ようなトラブルを避けるためには、放置されているゴル
フ用ティを一々回収しなければならず、ゴルフ場の管理
上大きな問題となっている。
【0003】これらのトラブルのほとんどはポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のプラスチック製のティが原因で
ある。プラスチック製ティの特徴は、その優れた強度お
よび耐久性にある。そして、その製造の簡便さから大量
に生産され、現在ゴルフ用ティの主流となっている。し
かし、その強度および耐久性の良さが逆に、ゴルフ場に
放置されても分解せず、上記トラブルの原因となってい
くる。
【0004】最近、これらの問題に対して天然の分解性
素材を使用して解決を図るという提案がなされている。 即ち、天然の有機物や無機物を水溶性の接着剤と混練し
、成形、乾燥させたものであり、例えば特開平2−14
0180号公報には、カオリン、酸性白土、珪藻土、粘
土等の天然の無機材料と、澱粉、穀物粉(ハトムギ、ト
ウモロコシ、麦等)、種子皮部(ヌカ、ふすま、豆腐カ
ス等)、木粉等の天然の有機物を、ゼラチン、カゼイン
塩、CMC、メチルセルロース、酢酸ビニルエマルジョ
ン等の水溶性ないしは親水性の接着剤と混合したものを
、ティ金型にて圧縮成型し、脱型した後、乾燥させてゴ
ルフ用ティを製造することが記載されている。
【0005】このような従来技術の特徴は、親水性(水
溶性)の接着剤で固めてあるため、仮にゴルフ場に放置
されることがあっても、雨や散水によって容易にその形
態が崩れ、しかも無機物については土に、有機物につい
ては微生物分解を受けて芝生等の肥料になるという点で
ある。しかしながら、原料の面から考えると、天然の有
機物を使用するためには、これらを微粉状にしなければ
ならない。穀物類の微粉化はそれ自体が困難であるだけ
でなく、急激に微粉化を行うと発熱して有機物の資質を
損なうばかりか、場合によっては発火するという問題点
がある。従って微粉化の速度を上げることができず、大
量生産には向かない。また、廃棄されるべき天然有機物
を使用しても、一般には使用されないものを使う故に汎
用品の工場設備が使用できず、逆にかなりのコスト高と
なることが予想される。
【0006】さらに、ティの製造にあたっても、プラス
チックのように射出成型によって一段で製造されるので
はなく、圧縮成型後の乾燥という工程が付加されるため
、非常に生産性が悪く、得られたティがコスト高なもの
となるという欠点がある。
【0007】また、最近では生分解性のプラスチックを
素材としてゴルフ用ティを製造しようとする提案も出て
きている。例えば、微生物が産生するポリ(3−ヒドロ
キシブチレート)(以下、PHBと称する)やPHB/
ポリ(3−ヒドロキシバリレート)共重合体(以下、P
HB/PHV共重合体と称する)、あるいは化学合成で
得られるポリカプロラクトン(以下、PCLと称する)
等を使用するものである。これらの素材の特徴は、微生
物で完全に分解されること、および熱可塑性を有するた
め射出成型によって一段でティの製造ができることにあ
る。
【0008】しかしながら、微生物によって産生される
PHBやPHB/PHV共重合体については、微生物に
よる産生速度が非常に遅いため、高価な素材であり、安
価に大量生産することが求められるゴルフ用ティの素材
としては適していない。また、PCLについてはゴルフ
用ティの素材として価格的には受け入れられる範囲にあ
るものの、融点が約60℃と非常に低いため、軟化点が
低く強度に問題があり、素材として使用するにはかなり
の工夫が必要である。
【0009】さらに、これらの生分解性プラスチックを
ゴルフ用ティの素材として用いる際の最も大きな欠点は
、分解あるいは崩壊速度が非常に遅いということである
。というのは、微生物による分解は表面から進行してい
くので、物質の表面積がその分解性に大きく影響を与え
る。薄いフィルムの場合、上記の素材は比較的速く分解
が進み崩壊するが、表面積の小さい成型体の場合、表面
しか分解しないためなかなか形が崩れない。しかるに、
実際のゴルフ場において必要なのは、ゴルフ用ティが放
置された場合にまず形が崩れることであり、分解はそれ
ほど速く進行しなくてもよい。PHB、PHB/PHV
共重合体、PCL等の素材ではこの点が解決できない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、生分解
性および崩壊性を満たす天然素材を用いたティでは、製
造段階でのコストが嵩み安価なものが得られない。また
、これまでに提案された生分解性のプラスチックでは従
来の成型設備が使用できる利点はあるが、崩壊性が悪い
等の欠点がある。ゴルフ用ティとしては安価であること
が要求され、さらに、速やかな崩壊性、確実な生分解性
、ゴルフ用ティとしての強度を備えていることが必要と
される。本発明の目的は、これらの点をすべて満たす、
即ち■安価であり、■速やかに崩壊し、■確実に生分解
し、■ゴルフ用ティとしての強度を有するゴルフ用ティ
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のゴ
ルフ用ティに必要とされる性質を満たす素材としてポリ
ビニルアルコールに着眼した。ポリビニルアルコールは
比較的安価であり、しかも水溶性の樹脂であるので、ゴ
ルフ場に放置されても雨や散水により容易にその形状が
崩壊する。また、生分解性が確認されている数少ない樹
脂の1つであり形状が崩壊した後の生分解性は保証され
ている。さらに、乾燥状態では、引張り強さ、圧縮強さ
、耐衝撃性および耐摩耗性に優れた樹脂であり、ゴルフ
用ティとして使用時に要求される性質も備えている。
【0012】しかしながら、ポリビニルアルコールは融
点が210〜220℃と高く、またこの温度付近におい
て徐々に分解するという性質を持つため、このままでは
射出成型用材料として使用できないか、あるいは成型で
きたとしても非常に剛性が高く脆いためゴルフ用ティと
して使用することができないという問題があった。
【0013】この点に関し、本発明者らは鋭意検討の結
果、ポリビニルアルコールに可塑剤を添加して可塑性を
与えることにより射出成型材料としての使用が可能であ
り、この射出成型材料を用いてゴルフ用ティを安価に製
造できること、そして成型して得られたゴルフ用ティは
、所望の機械的性質を有し、使用後は速やかな崩壊性お
よび確実な生分解性により、ゴルフ場に放置されても無
害であることを見出し、本発明を完成した。
【0014】ここに、本発明の要旨は、ポリビニルアル
コールと該ポリビニルアルコールに対して重量比で1〜
100%の水溶性可塑剤とからなる混合物を成形して得
られたゴルフ用ティ、にある。以下に本発明を詳細に説
明する。使用するポリビニルアルコールは、ティの崩壊
性の点からは、重合度の低いものの方が水溶性が高く好
ましい。特に、重合度1500以下のものが好ましい。 また、ケン化度については80%程度より大きいものが
、水溶性が高いため望ましく、完全にケン化されたもの
であればより好ましいが、アセチル基が残留していても
さしつかえない。
【0015】可塑剤としては水溶性の可塑剤を使用する
。この可塑剤は、微生物によって容易に分解し、その分
解物が環境に何ら影響を与えないものが望ましい。この
ような性質を有するポリビニルアルコール用可塑剤とし
ては、グリセリン、エチレングリコール等の高沸点のア
ルコール類が最適である。可塑剤の添加量は、ポリビニ
ルアルコールに対して1〜100重量%であり、3.0
〜20重量%の範囲が好ましい。1重量%以下ではポリ
ビニルアルコールの剛性が強く出て、成型体が脆くなり
、100重量%以上では軟化点が低下しすぎて成型体が
ゴムのようになり強度が不足するためである。
【0016】本発明のゴルフ用ティの製造は、上述のよ
うなポリビニルアルコールと水溶性可塑剤に、必要に応
じ水等の添加剤を加え、これらを混練して得られた混合
物を成型することにより行うことができる。この混合物
は熱可塑性であるため、従来の熱可塑性樹脂用成形方法
が使用できる。本発明のゴルフ用ティの成型方法として
は射出成型が適しており、従来の射出成型方法によれば
よい。例えば、通常の射出成型機を使用して、160〜
220℃、500〜2000kgf/cm2 の射出成
形条件で成型することができる。
【0017】本発明のゴルフ用ティの製造において、射
出成型方法を採用すると次のような利点がある。即ち、
射出成型時に樹脂に熱履歴と圧縮応力がかかり、樹脂の
一部が結晶化して、成型体表面に非常に弱い耐水性が発
現する。本来、ポリビニルアルコールは水溶性の樹脂で
あるため水と接すると直ちに溶解してしまうものである
が、このような成型体表面の弱い耐水性により、少量の
水がかかった程度ではその形態を崩壊させないという性
質が付与される。これは小雨程度の天候でも本発明ティ
を使用できることを意味し、より有用である。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、こ
れにより本発明が限定されることはない。
【0019】
【実施例1】ポリビニルアルコール(重合度500、ケ
ン化度88%)に対して5重量%または15重量%の割
合でグリセリンを添加し、150 ℃で混練し、そのま
まティ金型に射出成型してゴルフ用ティを製造した(射
出成形条件170℃、1000kgf/cm2 )。得
られたティは引張強度 4.2〜3.5kgf/mm2
であり、従来のポリエチレン製ティと同等であった。ま
た、得られたティを水中に入れたところ、約1時間でそ
の形態が崩れはじめ、24時間後には完全に溶解した。
【0020】素材として用いたポリビニルアルコールお
よびグリセリンは生分解性を有するため、このゴルフ用
ティは溶解後、自然環境において生分解し、環境に負荷
を与えない。なお、比較のためグリセリンの割合を 0
.5重量%または120重量%として、上記と同様の操
作によりゴルフ用ティの製造を試みた。グリセリンが0
.5 重量%では成型不可能であり、120重量%では
得られた成型体の引張強度が0.8 kgf/mm2 
と、不十分であった。
【0021】
【発明の効果】本発明のゴルフ用ティは、素材として用
いるポリビニルアルコールおよびその可塑剤が比較的安
価であり、しかもその製法として従来技術である射出成
型法が適用できるため、コストを低く抑えることができ
経済性の面で優れている。さらに、従来のポリエチレン
等からなる製品と同等の強度を有することに加え、使用
後は容易に雨水等でその形態が崩壊し、次いで微生物に
より分解する。従って、使用の際に破損して放置された
り、あるいは使用後に放置されても、速やかに崩壊して
、ティによる負傷や芝刈り器の破損を防止する。また、
崩壊後、素材は微生物による分解を受け、土壌に還元さ
れるため、環境への負荷を与えないという利点がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポリビニルアルコールと該ポリビニル
    アルコールに対して重量比で1〜100%の水溶性可塑
    剤とからなる混合物を成形して得られたゴルフ用ティ。
JP3060481A 1991-03-25 1991-03-25 ゴルフ用テイ Withdrawn JPH04295377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3060481A JPH04295377A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 ゴルフ用テイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3060481A JPH04295377A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 ゴルフ用テイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04295377A true JPH04295377A (ja) 1992-10-20

Family

ID=13143515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3060481A Withdrawn JPH04295377A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 ゴルフ用テイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04295377A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998005707A1 (en) * 1996-08-05 1998-02-12 Polyval Plc Foamable polyvinyl alcohol composition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998005707A1 (en) * 1996-08-05 1998-02-12 Polyval Plc Foamable polyvinyl alcohol composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101366695B1 (ko) 멀칭필름용 조성물 및 다기능 생분해성 멀칭필름
US8569402B2 (en) Mouldable biodegradable polymer
CN109575536B (zh) 改性聚乙醇酸生物降解地膜及其制备方法
KR20140106882A (ko) 생분해성 수지 조성물 및 이를 이용한 생분해성 멀칭 필름
EP0606923A2 (en) Melt processable biodegradable compositions and articles made therefrom
CN103289134A (zh) 可完全生物降解的多功能地膜及其制备方法
JP2024526985A (ja) 生分解性樹脂組成物、並びにそれぞれ生分解性樹脂組成物を使用した生分解性フィルム及び生分解性マルチングフィルム
KR20070010837A (ko) 생분해성 수지 조성물
CN107118398A (zh) 可降解的无毒环保玩具材料及其制备方法
CN109306162A (zh) 一种可降解多功能农用地膜
CN109181012A (zh) 植物淀粉完全生物降解材料
CN110016161A (zh) 一种用于购物袋、地膜及大棚膜的全降解材料及制备方法
CN105949737A (zh) 一种可降解地膜及其制备方法
CN103733925B (zh) 一种两侧可控全生物降解高效回收地膜
JP4472100B2 (ja) ポリビニルアルコール系樹脂組成物
JPH04295377A (ja) ゴルフ用テイ
KR102599541B1 (ko) 작물재배후 토양조건에서 생분해성이 향상된 멀칭필름용 조성물, 이의 제조방법 및 이로부터 제조한 멀칭필름
CN107955350B (zh) 一种全生物降解耐药地膜组合物及其制备方法
JPH09294482A (ja) 生分解性育苗用ポット
KR100698936B1 (ko) 생분해성 수지 조성물
CN103724901A (zh) 一种全降解生物地膜的制备方法
CN107903598B (zh) 耐药全生物降解地膜组合物及其制备方法
CN113754995A (zh) 一种高阻隔性全生物降解地膜及其制备方法
KR20120022121A (ko) 식생매트용 생분해성 고정핀 및 그의 성형제조방법
JP3415060B2 (ja) 生分解性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514