JPH04294740A - パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パレット本体に、該パ
レット本体上に載置される荷物を締付ける帯体を設ける
とともに、その帯体の引出し長さ及びその帯体の巻取り
収納を簡易とすることにより、荷物の大きさにかかわら
ず荷物の固定を容易になしうるパレットに関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】荷物を
パレットに載せて運搬又は保管する場合に荷物の荷崩れ
或いはずれ落ちを防ぐため荷物とパレットとを紐体を用
いて共締めすることが多々ある。又パレット上に載置さ
れる荷物はその容積、形状が特定されず、従って締付け
用の紐体の長さを規制することが出来ず、紐体は再使用
されることなく捨てられることが多い。さらにこのよう
な締付けに際しては、紐体はパレットの下側の狭い空間
を通さねばならず作業が煩さとなり、又作業能率に劣る
。

【０００３】前記問題点の一端を解決すべく図６に示す
如くパレット本体ａの一方の端縁ｂに一端が固着される
帯体ｃを荷物ｗの上を通して帯体ｃの先端部を他方の端
縁ｄに取付く金具に係止させ荷物ｗを固定する方法も提
案されている。しかし、このものでは、帯体ｃの長さは
パレットに積載される最も大きい荷物ｗに合わせて設定
されているため、図６に一点鎖線で示す如く、小さい荷
物ｗを締付けた場合には帯体ｃの先端部ｅが垂れ下がる
ため、運搬、保管の作業に支障を来し、危険性も伴う。

【０００４】なお前記一方の端縁ｂに帯体ｃを収納でき
かつ帯体ｃを任意の長さに引出しうる収納具を設けるこ
とも考えられるが、この構造では帯体の引出し長さの調
節をパレット本体の一方の端縁で行うこととなり、この
ような作業を一人の作業者で行うのは容易ではない。

【０００５】本発明はパレットの一側縁に、帯体を引出
し可能に巻取りかつ引出された帯体を係脱しうる帯体収
納金具と帯体の先端近傍に設けた掛金具を掛止する鉤金
具とを取付けることを取付けることを基本として、パレ
ット本体上の荷物を、その大きさにかかわらず容易にか
つ見映えよく固定でき作業能率を向上し、しかも帯体の
不使用時にはパレット本体内に収納でき、パレットの格
納が容易となるパレットの提供を目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、平板下面に該
平板の一側縁から他側縁にのびる空所を形成する隔て板
を下設したパレット本体の前記一側縁に、長尺の帯体を
引出し可能に巻回する巻取り具と、前記帯体が前記巻取
り具に巻取られる向きに該巻取り具を付勢するバネ手段
と、引出された前記帯体を引出し可能に係止しかつ係止
を解除しうる係脱具とからなる帯体収納金具、および引
出された帯体の先端近傍の掛金具を掛止する釣金具を取
付けるとともに、他側縁に、前記帯体収納金具から引出
されかつ前記空所を通る帯体を案内する案内金具を固定
する一方、前記掛金具は、前記案内金具から平板に載置
される荷物上面を通りしかも掛金具により前記釣金具に
掛止された前記帯体を緊締しうる緊締手段を具えてなる
パレットである。

【０００７】

【作用】帯体収納金具は帯体を巻回する巻取り具と帯体
が巻取り具に巻取られる向きに巻取り具を付勢するバネ
手段とを具えている。これにより長尺の帯体はバネ手段
により巻回されて収容される一方、バネ手段の付勢力に
抗して引出すことが出来る。さらに帯体収納金具には、
帯体を引出し可能に係止できかつ係止を解除しうる係脱
具を具えているため、係止の解除により帯体を定められ
た長さに引出すとともに係止することによって帯体をそ
の引出された長さで保持させることが出来る。

【０００８】帯体の先端近傍に設けた掛金具を掛止する
ための鉤金具を前記帯体収納金具と同じく一側縁側に設
けており、しかも他側縁にパレット本体の平板下面の空
所を通りのびる帯体を案内しかつ帯状プライの先端を荷
物上面を通り鉤金具に向かって導く案内金具を固定して
いる。これにより引出された帯体は一側縁と他側縁との
間を平板の下方の空所及び平板上方の荷物上面をへて周
回させることが出来る。しかも帯体収納金具と鉤金具と
がともにパレット本体の同じ側の側縁である一側縁に取
付けられているため、帯体の引出し及び係止作業と掛金
具の鉤金具への掛合作業が同時に作業でき、従って一人
の作業者によってしかも容易になしうる。

【０００９】又掛金具は緊締手段を具えているため作業
者は移動することなく前記一側縁側で帯体を緊締するこ
とが出来る。さらに帯体収納金具からの帯体の引出しは
必要長さ分を容易に引出しうるため遊びの帯体が僅少と
なり、見映えを向上し、かつ荷物の搬送、保管時におけ
る作業の安全性を高めうる。

【００１０】このように本願発明は、前記した構成が有
機的にかつ一体化することにより、パレット本体上の荷
物を大きさにかかわらず作業性良くかつ見映えよく固定
でき、しかも帯体の不使用時には収納できるためパレッ
トの格納が容易となる。

【００１１】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図１〜図３においてパレット１は、パレット本体２
の平板３の一側縁Ａに、帯体収納金具４と、鉤金具５と
を設けており、又該平板３の他側縁Ｂには案内金具６が
設けられる。

【００１２】パレット本体２は矩形をなす平板３と、該
平板３の四隅及び中間位置に複数個の隔て板７…を下設
しており、該平板３の下面かつ隔て板７、７の間に空所
Ｃが形設される。

【００１３】帯体収納金具４は、平板３上の荷物Ｗを該
平体３に係止するための帯体９を収納しており、図３に
示す如く帯体９を引出し可能に巻回する巻取り具１０と
、該帯体９が前記巻取り具１０に巻取られる向きに該巻
取り具を付勢するバネ手段１１と、引出された帯体９を
係止できかつ係止を解除しうる係脱具１２とからなる。 なお本実施例では巻取り具１０、バネ手段１１及び係脱
具１２は、基箱２１に取付けられ、基箱２１には、帯体
９を引出す引出し口２２が設けられる。

【００１４】帯体９は例えば高い引張り強さを有する繊
維を織成することにより形成される長尺体であり、基端
は巻取り具１０に固定されるとともに、先端には前記鉤
金具５に掛止しうる掛金具１３が取付けられる。

【００１５】巻取り具１０は基体２１に固着する支軸２
３に遊嵌されたドラム体であり、そのドラム２４の外面
には前記帯体９が巻付けられる。なおドラム２４の両側
には２枚側板２５、２６が設けられる。

【００１６】バネ手段１１は前記支軸２３に一端をかつ
巻取り具１０の一方の側板２５に他端をそれぞれ係止し
た渦巻きバネによって形成され、帯体９をその巻取られ
る向きに付勢する。従って帯体９は常時において、バネ
手段１１の付勢力により巻取り具１０内に収納されてい
る。

【００１７】係脱具１２は、巻取り具１０の前記一方の
側板２５の周面に該周面に向かって開口する複数の溝に
よって形成される係止部２９と、基箱２１に枢支される
ピン３０からのびかつ前記係止部２９に掛合する突部３
１を有するレバー３２を具える作動部３３とからなる掛
合手段３４を具える。又掛合手段３４は、前記レバー３
２と基箱２１との間で突部３１を係止部２９に向かって
押圧し、その押圧により突部３１と係止部２９とを掛合
させ、前記バネ手段１１の付勢力により帯体９が巻戻さ
れ、又さらに引出されるのを阻止する。従って係脱具１
２の係合手段３４によって帯体９を巻取り不能に係止す
ることが出来る。

【００１８】又前記ピン３０は、一端が基箱２１の外に
突出するとともに、その突出部には、前記レバー３２を
回動させうるレバー体からなる操作ハンドル３５が設け
られる。操作ハンドル３５を操作することにより、係止
部２９と突部３１との掛合を解除することが出来る。従
って帯体９は操作ハンドル３５の操作によって係止を解
除でき、該帯体７を巻取り具１０に収納することが出来
る。

【００１９】案内金具６は、パレット本体２の他側縁１
３に固着される一対のブラケット３７、３７の間に回転
可能にピン支される案内ローラ３９を具え、帯体収納金
具４から引出されパレット本体２の空所Ｃを通る帯体９
を案内ローラ３９のガイドによりパレット本体２の上方
に向きを変えることが出来る。

【００２０】なお本実施例では、案内ローラ３９の外側
に帯体９の厚さに略等しい間隙を隔てて配される抜け止
めローラ４０が並設され、帯体９先端に取付く掛金具１
３の空所Ｃへ入り込むのを阻止している。

【００２１】鉤金具５は一側縁Ａに固定される基片４２
に下向きの鉤片４３を具えてなり、本実施例では基片４
２は帯体収納金具４と共付けにより一側縁Ａに取付けら
れる。

【００２２】掛金具１３は、図４に示す如く帯体９先端
部を固定位置可変に締結する緊締手段１４と該掛金具１
３を鉤金具５に係止する係止部４４とからなる。

【００２３】緊締手段１４は、掛金具本体４５と該掛金
具本体４５に回動可能に枢支され、掛金具本体４５との
間の間隙を通る帯体９を、傾倒することにより楔止でき
かつ起立させることにより楔止めを解除しうる緊締片４
６とを具える。又前記係止部４４は、本例では掛金具本
体４５に設ける矩形孔によって形成され該係止部４４を
鉤金具５の前記鉤片４３に嵌め合わせることにより掛金
具１３を鉤金具５に掛止することが出来る。

【００２４】然して帯体収納金具４の操作ハンドル３５
を操作し、突部３１と係止部２９との係合を解除するこ
とにより、帯体９はバネ手段１１に抗して引出すことが
出来る。引出されかつ空所Ｃを通る帯体９は案内金具６
によりその先端が平板３に載置される荷物Ｗの上面を通
り帯体９の前記先端部に取付く掛金具１３を鉤金具５に
掛止させるとともに操作ハンドル３５を操作し係脱具１
２を係合状態に保持する。この状態においては、帯体９
は引出し不能に係止される。

【００２５】然る後緊締手段１４を解放し、帯体９の先
端を引張ることにより帯体９は弛みが生じることなく平
板３上に荷物Ｗを固定できる。さらに緊締手段１４の緊
締片４６を傾倒させ帯体９と掛金具１３とを固定し、帯
体９を緊締する。

【００２６】又緊締を解除するには、操作ハンドル３５
を操作し係脱具１２の係止を解除することにより、帯体
９の引出しが可能となり、その引出しにより帯体９が弛
むため、掛金具１３と鉤金具５との掛止が容易に解除で
き、しかも帯体９は前記バネ手段１１により帯体収納金
具４内に巻込まれる。なお本実施例のように案内金具６
に前記構成の抜け止めローラ４０を設けることにより、
帯体９は、その先端に設けた掛金具１３が案内金具６の
通過を阻止し、帯体９の先端が空所Ｃに没入するのを防
止でき、次の緊締作業を容易にする。

【００２７】図６は本発明の他の実施例を示す。本例で
は、パレット本体２は隔て板７を一側端Ａから他側端Ｂ
に向かって連続させて形成するとともに、隔て板７の下
面に平板３と略同じ大きさの底板５１を設けている。又
帯体収納金具４は鉤金具５の近傍にかつ鉤金具５とは独
立して前記底板５１に取付けられる。なお本例では帯体
収納金具４は帯体９を縦向きに引出すため、空所Ｃにお
いて帯体９は約９０°捩られることとなる。このように
帯体収納金具４はパレット本体２の一端縁Ａの適宜位置
において取付けることが出来る。

【００２８】

【発明の効果】叙上の如く本発明のパレットは、パレッ
ト本体の一側縁に前記構成の巻取り具とバネ手段と係脱
具とを具える帯体収納金具及び帯体先端近傍の掛金具を
係止する鉤金具を、又他側縁に帯体収納金具から引出さ
れる帯体を案内する案内金具をそれぞれ設け、しかも掛
金具に帯体を緊締する緊締手段を具えているため、帯体
の係合作業及び緊締作業が一側縁側のみで実施でき緊締
作業が単数人によりかつ容易に帯体の締付けが出来使い
勝手を向上しうるとともに、締付けの見映えも高めるこ
とが出来る。さらに帯体はその締付け長さに応じて引出
すことが出来るため、従って帯体を繰返し使用すること
が可能となり、資源の節減を図りうる。さらにパレット
の不使用時には帯体を平板下方の空所に格納できパレッ
トの保管も容易となるなど多くの効果を奏しうる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す斜視図である。

【図２】その要部を拡大して示す斜視図である。

【図３】帯体収納金具を例示する断面図である。

【図４】掛金具と鉤金具とを分離した状態で示す斜視図
である。

【図５】他の実施例を示す斜視図である。

【図６】従来技術を示す断面図である。

【符号の説明】

２　　パレット本体 ３　　平板 ４　　帯体収納金具 ５　　鉤金具 ６　　案内金具 ７　　隔て板 ９　　帯体 １０　　巻取り具 １１　　バネ手段 １２　　係脱具 １３　　掛金具 １４　　緊締手段 Ａ　　一側縁 Ｂ　　他側縁 Ｃ　　空所 Ｗ　　荷物

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】平板下面に該平板の一側縁から他側縁にの
   びる空所を形成する隔て板を下設したパレット本体の前
   記一側縁に、長尺の帯体を引出し可能に巻回する巻取り
   具と、前記帯体が前記巻取り具に巻取られる向きに該巻
   取り具を付勢するバネ手段と、引出された前記帯体を引
   出し可能に係止しかつ係止を解除しうる係脱具とからな
   る帯体収納金具、および引出された帯体の先端近傍の掛
   金具を掛止する釣金具を取付けるとともに、他側縁に、
   前記帯体収納金具から引出されかつ前記空所を通る帯体
   を案内する案内金具を固定する一方、前記掛金具は、前
   記案内金具から平板に載置される荷物上面を通りしかも
   掛金具により前記釣金具に掛止された前記帯体を緊締し
   うる緊締手段を具えてなるパレット。