JPH04294354A - 感光性水性樹脂組成物 - Google Patents

感光性水性樹脂組成物

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JPH04294354A
JPH04294354A JP3083319A JP8331991A JPH04294354A JP H04294354 A JPH04294354 A JP H04294354A JP 3083319 A JP3083319 A JP 3083319A JP 8331991 A JP8331991 A JP 8331991A JP H04294354 A JPH04294354 A JP H04294354A
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JP
Japan
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formula
resin composition
reaction product
aqueous resin
photosensitive
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JP3083319A
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Inventor
Makoto Yanagawa
誠 柳川
Hiroshi Yamamoto
宏 山本
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Tamura Kaken Corp
Original Assignee
Tamura Kaken Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性水性樹脂組成物に
関し、更に詳しくは紫外線露光及び希アルカリ水溶液に
よる現像で画像形成可能な紫外線硬化性、はんだ耐熱性
にすぐれたプリント配線板製造等に使用される保護膜形
成用の水性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品をコンパクトに組み込むために
プリント配線板を使用することが一般的によく行われて
いる。このプリント配線板は、積層板に張り合わせた銅
箔を回路配線に従ってエッチングしたもので、電子部品
が所定の場所に配置されてはんだ付けが行われる。ソル
ダーレジストは、このようなプリント配線板に電子部品
をはんだ付けする前工程で使用されるもので、回路導体
のはんだ付けする部分を除いた全面に皮膜形成されるも
のである。このような皮膜は、はんだ付けの際にはんだ
が不必要な部分に付着するのを防止する絶縁膜として機
能するとともに、回路導体が空気に直接曝されて酸化や
湿度により腐食されるのを防止する保護膜としても機能
するものである。
【0003】従来このようなソルダーレジストは基板上
にスクリーン印刷し、紫外線又は熱により硬化させるこ
とで形成されてきた。プリント基板は高密化実現のため
微細化(ファイン化)、多層化の一途をたどっており、
目ざましいテンポで高度化されると共に電子部品の実装
方式も表面実装技術(SMT)へと一段と推移してきた
。ソルダーレジストもファイン化SMTに伴い高解像性
、高精度、高信頼性の要求が高まり、民生用基板、産業
用基板を問わずスクリーン印刷法から位置精度、導体エ
ッジ部の被覆性に優れる液状フォトレジスト法が提案さ
れている。例えば特開昭50−144431号、特開昭
51−40451号公報にはエポキシアクリレート、増
感剤、エポキシ化合物、エポキシ硬化剤などからなるソ
ルダーレジスト組成物が開示されている。これらのソル
ダーレジストは未露光部分を有機溶剤を用いて除去し現
像していた。しかしこの有機溶剤による未露光部分の除
去(現像)は、有機溶剤を多量に使用するため環境汚染
や火災等の危険性もあり問題がある。特に環境汚染の問
題は人体に与える影響が最近大きくクローズアップされ
その対策に苦慮しているのが現実である。
【0004】この問題を解決するため希アルカリ水溶液
で現像可能なアルカリ現像型フォトソルダーレジストが
提案されている。アルカリ現像可能な紫外線硬化材料と
して特開昭56−40329号、特開昭57−4578
5号公報にエポキシ樹脂に不飽和モノカルボン酸を反応
させ、さらに多塩基酸無水物を付加させた反応生成物を
ベースポリマーとする材料が開示されている。又特開昭
61−243869号公報にはノボラック型エポキシ樹
脂を使用した耐熱性、耐薬品性が良好な希アルカリ水溶
液で現像可能な液状ソルダーレジスト組成物が開示され
ている。しかしながら、これらのものは一液での安定性
が悪いため、二液型であり、混合後の保管が困難である
。又ベースポリマーに共重合体を使用したものでは、特
開昭63−11930号、特開昭63−205649号
公報にスチレンと無水マレイン酸の共重合のハーフエス
テル化合物を用いた組成物が開示されている。しかし、
いずれも組成物中にエポキシ樹脂を含有することから組
成物の安定性に問題がある。又特開昭62−28590
3号、特開昭63−72710号、特開昭63−976
01号公報には変性無水マレイン酸共重合体を用いた組
成物が開示されているが、このベースポリマーはイミド
環を含有しているので溶媒への溶解性、ベースポリマー
自体の安定性が悪くなる等の欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは先に上述
の従来技術の欠陥のない感光性樹脂組成物として、アク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステルとアクリル酸
又はメタクリル酸の共重合体のカルボキシル基の一部に
末端にエポキシ基を有するアクリル酸エステル又はメタ
クリル酸エステルを付加させた反応生成物、希釈剤及び
光重合開始剤を含有した希アルカリ水溶液で現像可能な
安定性、光硬化性、耐熱性、可撓性及び電気特性に優れ
た一液型液状フォトレジスとして有用な感光性樹脂組成
物を発明し、特願平1−311710号として出願した
。この感光性樹脂組成物は上述のように優れた特性を有
するものであるが、この組成物をプリント配線板等に使
用する場合、有機溶媒が必要となるため毒性、環境汚染
などの点で問題がある。
【0006】本発明はこの問題点のないしかも上記感光
性樹脂組成物の特性を失うことのない感光性水性樹脂組
成物を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するため鋭意研究の結果、アクリル酸エステル及
び/又はメタクリル酸エステルとアクリル酸及び/又は
メタクリル酸の共重合体のカルボキシル基の一部に末端
にエポキシ基を有するアクリル酸エステル又はメタクリ
ル酸エステルを付加させた反応生成物をアミン類で中和
させることにより解決することができた。
【0008】本発明は一般式〔化1〕で表わされる化合
物の1種又は2種以上と一般式〔化2〕で表わされる化
合物の1種又は2種との共重合体のカルボキシル基の一
部に一般式〔化3〕で表わされる化合物を付加させた反
応生成物をアミン類で中和し、水分散化した水性樹脂分
散液に、光重合開始剤、反応性希釈剤を含有せしめたこ
とを特徴とする感光性水性樹脂組成物である。
【化1】 (式中R1は水素原子又はメチル基、R2は脂肪族炭化
水素基を示す。)
【化2】 (式中R1は前記と同一意義を有す。)
【化3】 (式中R1は前記と同一意義を有し、R3は脂肪族炭化
水素基又は芳香族炭化水素基を示す。)
【0009】本発明の〔化1〕で表わされるアクリル酸
エステル、メタクリル酸エステルはアクリル酸、メタク
リル酸の脂肪族炭化水素のエステルで、この脂肪族炭化
水素は炭素数1〜6個を有する脂肪族炭化水素が好適で
ある。〔化2〕で表わされる化合物はアクリル酸、メタ
クリル酸である。本発明の〔化1〕と〔化2〕の化合物
の共重合体は、両者を常法の重合法例えばラジカル重合
法等によって得られる。この場合〔化1〕と〔化2〕と
のモル比は30:70〜70:30が好適である。この
〔化1〕と〔化2〕との比において、〔化2〕が〔化1
〕70に対し30(モル比)より少ないと、次の〔化3
〕の付加量が少なく紫外線硬化性が悪く、〔化2〕が〔
化1〕30に対し70(モル比)より多いと硬化塗膜の
耐湿性が悪くなる傾向がある。従って、前記の範囲が好
適である。
【0010】以上のようにして得られた〔化1〕と〔化
2〕の共重合体に、〔化3〕を付加して反応生成物が得
られる。本発明の反応生成物を得る場合は、前記一般式
〔化1〕及び〔化2〕のモノマー量に対し10〜40モ
ル%の〔化3〕の化合物を付加すると紫外線硬化性が共
重合体に付与される。前述のように、この付加による〔
化3〕の共重合体への付加によりその付加量が少ないと
紫外線硬化性が悪く硬化皮膜の物性が悪化する。又付加
量が多すぎると樹脂の保存安定性が悪くなる。上記の範
囲が好適である。以上のようにして得られた本発明の反
応生成物は、重量平均分子量20,000〜70,00
0、軟化点が35〜90℃、酸価が50〜150の範囲
内の物質が本発明に使用する反応生成物として好適であ
る。なお、重量平均分子量が低すぎると耐熱性が悪くな
り、高すぎると希釈剤への溶解性、作業性が悪くなるお
それがある。又、軟化点が低すぎると本発明の組成物を
塗布し乾燥した後にタックがあるため、露光の際アート
ワークフィルムに組成物が付着したり、硬化皮膜表面に
光沢ムラが生ずるおそれがあり、高すぎると紫外線硬化
性が悪くなる傾向が生ずる。更に、酸価が低いと希アル
カリ水溶液による本皮膜の除去性が悪くなり、高いと硬
化皮膜の電気特性、加湿特性が悪くなる傾向がある。
【0011】上記のようにして得られた反応生成物を、
次いでアミン類で中和することによって、この反応生成
物が水に分散された水性樹脂組成物とすることができる
。使用できるアミン類としては第1級、第2級並びに第
3級のアミン類である。そして、第3級アミンが樹脂の
安定性及び光硬化性等の点から好適である。その第3級
アミンの例としてはトリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、N−メチルジエタノールアミン
、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチ
ルエタノールアミン等が挙げられ、また水溶化可能な反
応性希釈剤としてジメチルアミノエチルアクリレート、
ジメチルアミノメタアクリレート、ジエチルアミノエチ
ルアクリレート、ジエチルアミノメタアクリレート等が
挙げられる。
【0012】以上のようにして得られた反応生成物の水
分散性樹脂組成物に加えられる光重合開始剤は一般に使
用される光重合開始剤が使用される。例えば、4−(2
−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2
−プロピル)ケトン、p−フェニルベンゾフェノン、ベ
ンジルジメチルケタール、2,4−ジメチルチオキサン
トン、2−イソプロピルチオキサントン、ベンゾインエ
チルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベン
ゾインイソブチルエーテル、4,4′−ジエチルアミノ
ベンゾフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエ
ステル等が挙げられる、これらを単独又は組み合わせて
用いることができる、特に4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン
、(メルクジャパン社製)が好適である。その添加量は
反応生成物と反応性希釈剤の合計量(100重量部)に
対し、1〜10重量部が好ましい。
【0013】本発明に用いる反応性希釈剤は〔化1〕と
〔化2〕の共重合体の光硬化を更に十分にして、耐水性
、耐熱性、耐アルカリ性を有する塗膜を得るために使用
するもので、二重結合を少くとも2個以上有する化合物
であって、例えば1,4−ブタンジオールジ(メタ)ア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールアジペートジ(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)
アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニル
ジ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールAジ
(メタ)アクリレート、EO変性燐酸ジ(メタ)アクリ
レート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレー
ト、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ジペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジ
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、PO変性
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ト
リス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピ
オン酸変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペ
ンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサン(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の反
応性希釈剤が挙げられる。上記2官能、3官能、4官能
、5官能、6官能等の多官能反応性希釈剤は単品あるい
は混合系のいずれにおいても使用可能である。この反応
性希釈剤は水溶性、水不溶性の何れでもよいが、水溶性
の方が水分散性樹脂との相溶性が良く、部分的な反応も
なく均一に反応が進み十分な光硬化塗膜が得られ易く、
感度も上がり電気特性も良好となる。なお、この反応性
希釈剤の添加量は、反応生成物に対して、2.0〜40
%(重量)が使用好適であり、少ないと感光性に効果が
なく、多いとタックの生成が激しく、アートワークフィ
ルムの基板への付着がある。
【0014】以上述べた通り、本発明の感光性水性樹脂
組成物は反応生成物(共重合体の付加物)、反応性希釈
剤、光重合開始剤からなるものであるが、必要に応じて
種々の添加剤、例えばシリカ、アルミナ、タルク、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム等の無機顔料、フタロシアニ
ン系、アゾ系等の有機顔料、消泡剤、レベリング剤等の
塗料用添加剤、尿素誘導体、イミダゾール誘導体等の硬
化促進剤等を含有させることができる。なお、硬化皮膜
の耐熱性向上の目的でエポキシ樹脂、フェノール樹脂等
の熱硬化性化合物を併用してもよい。
【0015】次に、本発明を更に具体的に説明するため
に実施例を挙げると共に、本発明が優れていることを示
す効果を本発明の要件を欠いた感光性樹脂組成物との対
比において示す。なお、実施例中の「部」及び「%」は
「重量部」及び「重量%」である。
【0016】
【実施例】製造例(水性樹脂分散液の製造)イ)  メ
チルメタクリレート(MMA)、エチルメタクリレート
(EMA)、メタクリル酸(MAA)をモル比で1:1
:2とし、溶媒にエチルセロソルブ40%、触媒にアゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)を用いて60℃、
窒素ガス雰囲気下で溶液重合を行った。その後グリシジ
ルメタクリレート(GMA)を20モル%付加させ、次
いで水で分散させた後にカルボン酸1モルに対して1モ
ルのトリエチルアミンで水溶化させ、平均分子量35,
000、軟化点75℃、酸価130の水性樹脂分散液を
得た。 ロ)  上記イ)の製造と同様に行い、GMAを30モ
ル%使用した。 ハ)  上記イ)の製造と同様に行い、GMAを7モル
%使用した。 これらの生成物の重量平均分子量、軟化点及び酸価は下
記の〔表1〕の通りである。
【表1】
【0017】実施例1 製造例イ)で得られた水性樹脂分散液100部に、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ
−2−プロピル)ケトン8.0部、フタロシアニングリ
ーン0.5部、ポリエチレングリコールジアクリレート
(新中村化学工業社製:A−200)10部、タルク8
.0部、を3本ロールで混合分散させて、水性感光性組
成物を得た。 硬化塗膜の形成 実施例1で得られた水性感光性組成物の溶液を、予め面
処理済パターン形成した銅張積層板にスクリーン印刷に
より40〜50μm厚に塗布した。その後80℃の熱風
循環式乾燥機で30分間乾燥させ、これに所望のパター
ンのアートワークフィルムを密着させ、その上から露光
量1000mJの紫外線を照射させた後、0.3%炭酸
ナトリウム水溶液で60秒間現像し、次いで150℃の
熱風循環式の乾燥機で30分間ポストキュアーを行い、
水性ソルダーマスクを得た。この水性ソルダーマスクは
、電気特性が良好で、又ロジン系フラックスA−226
(タムラ化研社製)を用いて、260℃のはんだ槽に1
0秒間浸漬を3サイクルくり返した後も塗膜に何の変化
もみとめられなかった。
【0018】実施例2 製造例イ)で得られた水性樹脂分散液100部に4−(
2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−
2−プロピル)ケトン8.0部、フタロシアニングリー
ン0.5部、ポリエチレングリコールジアクリレート8
.0部、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル
)イソシアヌレート8.0部、タルク8.0部を3本ロ
ールで混合分散させた後、実施例1と同様にして得られ
た硬化塗膜は、はんだ耐熱性が良好で実施例1の塗膜性
能と同等以上の性能が得られた。
【0019】実施例3 製造例イ)で得られた水性樹脂分散液100部に4−2
(ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2
−プロピル)ケトン8.0部、フタロシアニングリーン
0.5部、水不溶性希釈剤ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート8.0部、タルク8.0部を3本ロール
で混合分散させた後、実施例1と同様にして得られた硬
化塗膜は、実施例1に比べ、はんだ耐熱性、電気特性が
多少劣った他は実施例1とほぼ同等の特性が得られた。
【0020】実施例4 製造例ロ)で得られた水性樹脂分散液100部に、4−
2(ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−
2−プロピル)ケトン8.0部、フタロシアニングリー
ン0.5部、ポリエチレングリコールジアクリレート8
.0部、タルク8.0部を3本ロールで混合分散させた
後、実施例1と同様にして得られた硬化塗膜は、実施例
1に比べ、タックが若干あった他は、実施例1とほぼ同
等の特性が得られた。
【0021】実施例5 製造例ハ)で得られた水性樹脂分散液100部に、4−
2(ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−
2−プロピル)ケトン8.0部、フタロシアニングリー
ン0.5部、ポリエチレングリコールジアクリレート8
.0部、タルク8.0部を3本ロールで混合分散させた
後、実施例1と同様にして得られた硬化塗膜は、実施例
1に比べ、はんだ耐熱性が多少劣る他は、実施例1とほ
ぼ同等の特性が得られた。
【0022】比較例1 イ)で得られた水性樹脂分散液100部に、4−(2−
ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−
プロピル)ケトン8.0部、フタロシアニングリーン0
.5部、タルク8.0部を3本ロールで混合分散させた
後、実施例1と同様にして露光現像したが塗膜に剥離が
見られソルダーマスクとしての機能は得られなかった。
【0023】以上の実施例1〜5の本発明の感光性水性
樹脂組成物と比較例1のものとのタック、現像性、はん
だ耐熱性、電気特性、感度を試験した。各性能の試験方
法及び評価判定結果〔表2〕は下記の通りである。 1)  現像性試験 アートワークフィルムを通し365nmの波長の紫外線
の照射光量をオーク製作所製の積算光量計を用い100
0mJ/cm2照射したものをテストピースとし、0.
3%炭酸ナトリウムの現像液で0.7Kg/cm2のス
プレー圧で60秒間現像を行った後の未露光部の除去さ
れた状態を目視にて判定した。 ◎:完全に現像ができたもの。 ○:表面薄く現像されない部分があるもの。 △:全体的に現像残りや部分的に塗膜に割れ、あるいは
膨潤が見られるもの。 ×:ほとんど現像されないかあるいは塗膜全体に割れ、
膨潤が見られるもの。 2)  タック 実施例あるいは比較例で得られた水性感光性組成物を予
め面処理済の銅張積層板にスクリーン印刷により40〜
50μm厚に塗布した。その後80℃の熱風循環式乾燥
機で30分間乾燥させた後、指触にて塗膜のタックを評
価した。 ◎:全くタックのないもの。 ○:指紋はつかないがほんの僅かタックのあるもの。 △:指紋がつく程度のタックがあるもの。 ×:指が基板につき、顕著にタックのあるもの。 3)  はんだ耐熱性 現像試験と同じテストピースを、JIS. C−648
1の試験方法に従って、260℃のはんだ槽に10秒浸
漬後セロハンテープによるピーリング試験を1サイクル
とした計1〜3サイクルを行った後の塗膜状態を評価し
た。 ◎:3サイクル後も塗膜に変化がないもの。 ○:3サイクル後にほんの僅か変化しているもの。 △:2サイクル後に変化しているもの。 ×:1サイクル後に変化しているもの。 4)  電気特性(絶縁抵抗および変色)塗膜にIPC
−SM−840A  B−25テストクーポンのくし型
電極を置き60℃、90%RHの恒温恒湿槽中でD.C
50Vを印加し、100hr後の絶縁抵抗及び変色を調
べた。 ◎:全く変色していない。 ○:うすく変色している。 △:変色している。 ×:黒く焦げついている。 5)  感度 コダックのステップタブレットを通し365nmの波長
の紫外線の照射光量をオーク製作所製の積算光量計を用
い1000mJ/cm2照射したものをテストピースと
し、0.3%炭酸ナトリウムの現像液で0.7Kg/c
m2のスプレー圧で60秒間現像を行った後の露光部分
の除去されない部分を数字にて表わした。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明の感光性水性樹脂組成物は、耐熱
性、耐薬品性、密着性に優れており、ソルダーレジスト
として使用できるばかりでなく、塗料、感光性接着剤、
プラスチックレリーフ材料、印刷板用材料等の巾広い用
途に使用できる極めて有用な組成物である。更に水性化
が容易であり、有機溶媒を用いずに使用できるため環境
汚染等の有機溶媒使用による欠点を除くことができる利
点を有する工業上有用な発明である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式〔化1〕で表わされる化合物の
    1種又は2種以上と一般式〔化2〕で表わされる化合物
    の1種又は2種との共重合体のカルボキシル基の一部に
    一般式〔化3〕で表わされる化合物を付加させた反応生
    成物をアミン類で中和し、水分散化した水性樹脂分散液
    に、光重合開始剤、反応性希釈剤を含有せしめたことを
    特徴とする感光性水性樹脂組成物。 【化1】 (式中R1は水素原子又はメチル基、R2は脂肪族炭化
    水素基を示す。) 【化2】 (式中R1は前記と同一意義を有す。)【化3】 (式中R1は前記と同一意義を有し、R3は脂肪族炭化
    水素基又は芳香族炭化水素基を示す。)
  2. 【請求項2】  反応生成物の平均分子量が20,00
    0〜70,000である請求項1記載の感光性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】  反応生成物の軟化点が35〜90℃で
    ある請求項1記載の感光性水性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】  反応生成物の酸価が50〜150であ
    る請求項1記載の感光性水性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】  共重合体の〔化1〕と〔化2〕のモル
    比が30:70〜70:30である請求項1記載の感光
    性水性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】  共重合体が2以上の〔化1〕を含む請
    求項1記載の感光性水性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】  〔化3〕の付加モル数が〔化1〕及び
    〔化2〕のモノマー量に対し10〜40モル%である請
    求項1記載の感光性水性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】  反応性希釈剤が二重結合を少くとも2
    個以上有する化合物である請求項1記載の感光性水性樹
    脂組成物。
  9. 【請求項9】  希釈剤を反応生成物に対して2.0〜
    40(重量)%含有し、光重合開始剤を反応生成物と希
    釈剤の100重量部に対し、1〜10重量部含有する請
    求項1記載の感光性水性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】  アミン類が第3級アミンである請求
    項1記載の感光性水性樹脂組成物。
JP3083319A 1991-03-22 1991-03-22 感光性水性樹脂組成物 Withdrawn JPH04294354A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11174464A (ja) * 1997-12-12 1999-07-02 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂スペーサー形成用感光性フィルム
JP2006307021A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Dainippon Ink & Chem Inc レジストインキ用樹脂組成物

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JP2006307021A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Dainippon Ink & Chem Inc レジストインキ用樹脂組成物

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