JPH04293048A - マイクロカプセル塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フィルム等の支持体に
マイクロカプセルを塗布するマイクロカプセル塗布装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、染料前駆体と光硬化性物質等を封
入したマイクロカプセルが塗布された感光シートを、露
光手段を用いて画像情報に基づいて露光し、マイクロカ
プセルを画像情報に基づいて硬化させ、その後前記マイ
クロカプセルに封入された染料前駆体と反応し変色する
顕色剤が塗布された普通紙等の支持体と密着させた状態
で圧力現像し、硬化しなかったマイクロカプセルを圧壊
ローラにて破壊し、マイクロカプセルより流出する染料
前駆体と顕色剤とを反応させて画像を形成する装置が実
用化されている。

【０００３】このような画像形成装置に使用されている
感光シートは、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミ
ド等のフィルム上に、ポリビニルアルコール、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリエチレン等のバインダーを用い
てマイクロカプセルを塗設したものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置においては、初めからマイクロカプセルが
塗設された感光シートを用いており、前記感光シートは
使い捨てであり、しかも感光シートに使用されているポ
リエチレンテレフタレートやポリイミドは高価なので、
不経済であった。そのためマイクロカプセル塗布装置が
望まれているが、光が当るとマイクロカプセルが硬化し
てしまう為、実願平２−２６０５号、特願平２−８５１
６８号の願書に添付した明細書及びその図面等において
記載されている顕色剤塗布装置をそのままマイクロカプ
セル塗布装置に応用することはできず、ハンドリング等
が困難であった。

【０００５】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、フィルム等の支持体にマイクロ
カプセルを塗布する、マイクロカプセル塗布装置を提供
することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のマイクロカプセル塗布装置は、マイクロカプ
セルに光が照射しないように光遮蔽手段を設けてある。

【０００７】

【作用】上記の構成を有する本発明のマイクロカプセル
塗布装置においては、光が入り込まないので、マイクロ
カプセルが硬化することなしに支持体に塗布させること
が可能となる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【０００９】マイクロカプセル塗布装置１は、染料前駆
体物質及び光硬化性物質等が封入され、光に反応して機
械的強度が変化するマイクロカプセル３を、フィルム等
の支持体２に塗布させる装置である。また、前記マイク
ロカプセル塗布装置１は、マイクロカプセル３を画像情
報に応じて露光し、普通紙等の表面に顕色剤を塗布させ
て作成した画像形成媒体とを密着させて、しかる後に前
記マイクロカプセル３の機械的強度の低いマイクロカプ
セル３を圧力現像によって破壊し、この破壊によって流
出した染料前駆体物質と顕色剤とを反応させて、前記普
通紙等に画像を形成する画像形成装置に設けられる。

【００１０】図１に、本発明の一実施例であるマイクロ
カプセル塗布装置１を示す。前記マイクロカプセル塗布
装置１の左側にフィルム２の搬送ユニット１０が、また
、右側にはマイクロカプセル３の供給ユニット１３が設
けられている。搬送ユニット１０と供給ユニット１３は
所定間隔ｄを配して対向している。マイクロカプセル塗
布装置１の外壁は、光が透過しない材料から構成された
ケーシング３０で覆われており、マイクロカプセル塗布
装置１の内部はケーシング３０によって光から遮蔽され
ている。

【００１１】さらに、ケーシング３０の図中左側には、
フィルム２を挿入するための下段側の挿入口１２と、フ
ィルム２にマイクロカプセル３を塗布した後のフィルム
（マイクロカプセルシート）２を取り出すための上段側
の取り出し口１１とが開設されている。以下、マイクロ
カプセル３を塗布した後のフィルム２をカプセルシート
と言うことにする。この時、挿入口１２及び取り出し口
１１は、マイクロカプセル塗布装置１内部に光が入り込
まないように極力小さくすることが望ましい。さらに好
ましくは、挿入口１２及び取り出し口１１にシャッター
や弁等を設けることである。

【００１２】前記搬送ユニット１０は、電極ローラ６と
、小径の一対のガイドローラ７と、前記電極ローラ６及
びガイドローラ７に掛け渡された無端の搬送ベルト８と
によって構成されている。また、前記電極ローラ６には
高圧電源Ｅが接続されている。前記挿入口１２から挿入
されたフィルム２は、搬送ベルト８に吸着保持されて搬
送され、マイクロカプセル３が塗布された後に取り出し
口１１から排出されるようになっている。

【００１３】前記供給ユニット１３は、マイクロカプセ
ル３を貯蔵しているホッパー４と、接地された担持ロー
ラ５と、担持ローラ５にマイクロカプセル３を担持させ
るために補助的に設けられた供給ローラ９と、前記担持
ローラ５にマイクロカプセル３を一定の厚さで担持させ
るための層規整ブレード１４とから構成されている。

【００１４】次に、本装置の動作について説明する。

【００１５】図１において、図示しない支持体供給装置
により挿入口１２からマイクロカプセル塗布装置１内へ
フィルム２が挿入されると、図示していないモーター等
の駆動手段により、ガイドローラ７あるいは電極ローラ
６が回転する。それに伴って搬送ベルト８が駆動し、フ
ィルム２は前記搬送ベルト８に吸着保持されて供給ユニ
ット１３の対向する位置、すなわち塗布領域１５まで搬
送される。

【００１６】一方図１において、担持ローラ５及び供給
ローラ９は反時計方向に回転する。するとホッパー４内
に貯蔵されているマイクロカプセル３は供給ローラ９の
回転に伴って担持ローラ５に向けて搬送される。この時
、供給ローラ９には、層規整ブレード１４が図１に示す
ように僅かな間隙を有して配置されているので、マイク
ロカプセル３は層規整ブレード１４によって、一定量に
規整されて担持ローラ５へ担持されることとなる。この
時マイクロカプセル３は、供給ローラ９、担持ローラ５
、及び層規整ブレード１４あるいはマイクロカプセル３
同士と接触及び摩擦することにより帯電する。なおこの
時、マイクロカプセル３は、その表面に、コロイダルシ
リカ等の帯電しやすい材料の超微粉末を付着させたり、
あるいは、マイクロカプセルの殻を帯電しやすい材料で
形成するなどして帯電しやすい構成となっているのが望
ましい。このようにして、マイクロカプセル３は供給ロ
ーラ９を介して担持ローラ５に帯電して担持され、転写
領域１５に向けて搬送される。

【００１７】電極ローラ６には高圧電源Ｅによって所定
の高電圧が印加されているので、アースされている担持
ローラ５と電極ローラ６との間、つまり転写領域１５を
含むその周辺には電界が形成されている。担持ローラ５
に担持され、転写領域１５まで搬送されてきたマイクロ
カプセル３は、転写領域１５に存在する電界に従って電
極ローラ６の方向へ静電引力により引き付けられる。そ
の結果、搬送ベルト８に吸着保持されたフィルム２にマ
イクロカプセル３が塗布される。

【００１８】このようにしてマイクロカプセル３がフィ
ルム２に塗布され、カプセルシートは、搬送ベルト８の
移動に伴い取り出し口１１からマイクロカプセル塗布装
置１の外部に排出される。なお、上記マイクロカプセル
塗布過程においては、ケーシング３０によ光が入り込ま
ないので、マイクロカプセル３は硬化することなしにフ
ィルム２に塗布される。取り出し口１１からマイクロカ
プセル塗布装置１の外部に排出されたカプセルシートに
ついても、光が当たることなしに次の工程に移ることが
望ましい。例えば、後述するが、前記マイクロカプセル
塗布装置１を有する画像形成装置においては、マイクロ
カプセル３が塗布されてから現像されるまでは、露光過
程を除く全工程において光が当たらないようにすること
が望ましい。

【００１９】次に、前記マイクロカプセル塗布装置１を
有する画像形成装置の一実施例について説明する。

【００２０】図２に示すように画像形成装置４０は、大
きく分けて４つのユニットから構成されている。つまり
前記画像形成装置４０には、フィルム２にマイクロカプ
セル３を塗布するマイクロカプセル塗布装置１と、原稿
４５を通して前記カプセルシート４４を露光する露光装
置４１と、あらかじめ普通紙等の支持体の上に顕色剤が
塗布された顕色紙２０と前記露光後のカプセルシート４
４とを圧着させることにより発色させ顕色紙２０にカラ
ー画像を形成させる圧力現像装置４７と、顕色紙２０に
形成された画像に良好な発色を与え、且つ画像表面に光
沢をもたせるための熱定着装置４９とが設けられている
。露光装置４１は、画像形成装置４０の最も上方に位置
し、マイクロカプセル塗布装置１は図２おいて右側、ま
た熱定着装置４９は左側に位置している。圧力現像装置
４７は、画像形成装置４０の略中央部に設けられており
、マイクロカプセル塗布装置１の取り出し口１１から前
記圧力現像装置４７を含むその周辺は、前記マイクロカ
プセル塗布装置１のケーシング３０と同様に光遮蔽材料
から構成されたケーシング６０で覆われている。

【００２１】前記露光装置４１は、ハロゲンランプ５０
を有し、前記ハロゲンランプ５０の下方には原稿台５２
が設けられている。原稿４５は前記原稿台５２上に載置
され、マイクロカプセル塗布装置１によってマイクロカ
プセル３が塗布されたカプセルシート４４を、原稿４５
を通して露光する。前記原稿台５２の左右にはガイドロ
ーラ５３が設けられていて、露光されたカプセルシート
４４は、ガイドローラ５３、圧力現像装置４７を経て、
フィルム２が貯蔵されているフィルムカセット３７の下
方に開設された挿入口３８から、前記フィルムカセット
３７内に送り込まれるように構成されている。

【００２２】前記圧力現像装置４７は、ローラ間に約１
ｔの圧力が加えられている１組の加圧ローラ５５により
構成され、さらに顕色紙カセット３１から送りローラ３
２によって取り出された顕色紙２０とカプセルシート４
４とが、ガイドローラ５３、５４によって密着した状態
で加圧ローラ５５に送り込まれ、顕色紙２０に画像が形
成される。前記圧力現像装置４７を通過したカプセルシ
ート４４および画像が形成された顕色紙２０は、圧力現
像装置４７の下方に設けられたガイドローラ５６で分離
され、カプセルシート４４はフィルムカセット３７に、
また画像が形成された顕色紙２０は熱定着装置４９へと
搬送される。

【００２３】前記熱定着装置４９は、約１４０℃に保持
できる熱源５１が設けられ、画像が形成された顕色紙２
０に熱を加えることにより、画像の定着作用が行なわれ
る。

【００２４】次に、本装置の動作について説明する。

【００２５】図示していない画像形成装置４０のスター
トボタンを押すことにより、フィルム２が、送りローラ
３５によりフィルムカセット３７からマイクロカプセル
塗布装置１に挿入される。ここで上記したようにフィル
ム２にマイクロカプセル３が塗布され、カプセルシート
４４が形成される。取り出し口１１より取り出されたカ
プセルシート４４は、露光装置４１まで搬送される。カ
プセルシート４４が、露光装置４１の真下に来ると、ハ
ロゲンランプ５０が点灯し、原稿台５２に載置されてい
る原稿４５を通して画像をカプセルシート４４に露光す
る。この様にして、露光されたカプセルシート４４は、
ガイドローラ５３を経て圧力現像装置４７へと送られる
。

【００２６】一方、顕色紙２０も送りローラ３２により
顕色紙カセット３１から取り出され、圧力現像装置４７
へ搬送されるので、ガイドローラ５３、５４にて顕色紙
２０とカプセルシート４４とは重ね合わされた状態で圧
力現像装置４７に送り込まれる。その後、加圧ローラ５
５にて圧力現像され、マイクロカプセル４に内包されて
いる染料前駆体物質と顕色剤とが反応し、カラー画像が
前記顕色紙２０に形成される。前記圧力現像装置４７に
よってカラー画像が形成された後の顕色紙２０は、熱定
着装置４９によって画像の定着作用が行なわれ、ガイド
ローラ５７を通過して外部に排出される。使用済みのカ
プセルシート４４は、フィルムカセット３７に送り込ま
れるが、この使用済みのカプセルシート４４から露光に
より硬化したマイクロカプセル及び染料前駆体が流出し
たマイクロカプセルを取り除くことにより、支持体とし
てのフィルム２は何度でも使用可能である。

【００２７】上記画像形成過程において、カプセルシー
ト４４の搬送経路で取り出し口１１から圧力現像装置４
７の出口までは、ケーシング６０で覆われているので、
露光以外の外部からの光によってマイクロカプセルが硬
化することは無い。

【００２８】尚、以上の本発明は上述した各実施例にと
らわれることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変更は
可能である。

【００２９】例えば、マイクロカプセル塗布装置におい
ては、フィルム２を支持体としてマイクロカプセルを塗
布したが、支持体をエンドレスベルト状にしてもよい。

【００３０】また、画像形成装置においては、あらかじ
め顕色剤が塗布してある顕色紙を用いたが、画像形成装
置内に顕色剤塗布装置を設ければ、利用者が自由に選ん
だ普通紙等に画像を形成することができる。この時、顕
色剤またはマイクロカプセルを選択的に塗布してもよい
。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のマイクロカプセル塗布装置においては、光が入り
込まないので、マイクロカプセルが硬化することなしに
支持体に塗布させることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるマイクロカプセル塗布
装置の概略断面図である。

【図２】マイクロカプセル塗布装置を用いた画像形成装
置の概略断面図である。

【符号の説明】

１　　マイクロカプセル塗布装置 ２　　フィルム ３　　マイクロカプセル ３０　　ケーシング ２０　　顕色紙 ４０　　画像形成装置 ４４　　カプセルシート ４１　　露光装置 ４７　　圧力現像装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　少なくとも光硬化性物質と染料前駆体
   等を内包したマイクロカプセルを担持する担持手段と、
   マイクロカプセルが塗布される支持体の搬送手段とを有
   するマイクロカプセル塗布装置において、前記マイクロ
   カプセルに光が照射しないように光遮蔽手段を有するこ
   とを特徴とするマイクロカプセル塗布装置。