JPH04292830A - 電子管用ヒータおよび傍熱型陰極構体 - Google Patents

電子管用ヒータおよび傍熱型陰極構体

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Publication number
JPH04292830A
JPH04292830A JP3055397A JP5539791A JPH04292830A JP H04292830 A JPH04292830 A JP H04292830A JP 3055397 A JP3055397 A JP 3055397A JP 5539791 A JP5539791 A JP 5539791A JP H04292830 A JPH04292830 A JP H04292830A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
heater
electron tube
tube heater
secondary coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP3055397A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Matsumoto
松本 貞雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH04292830A publication Critical patent/JPH04292830A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は傍熱型陰極構体に係り,
特に傍熱型陰極構体に用いる電子管用ヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン用受像管,撮像管,オシロ
スコープ用観測管などに用いる傍熱型陰極構体としては
,従来から用いられている酸化物陰極構体のほかに含浸
形陰極構体の実用化がすすめられている。以下に,従来
の含浸形陰極構体について説明する。
【0003】まず,電子管用ヒータの製造方法を示す。 一般にタングステンまたはレニウムータングステン線か
らなる1次コイルをダブルヘリカル状の2次コイルに形
成し,その表面に絶縁被覆材としてアルミナ粒子を電気
泳動法,吹き付け法などで積層し,アルミナ層を形成す
る。さらにその最外表面にはアルミナ粒子とタングステ
ン微粉末とを混合したコート材を被覆し,ダーク層を形
成する。
【0004】こうして製造された電子管用ヒータはカソ
ードスリーブに内包される。一方,このカソードスリー
ブ端部には多孔質金属内部に電子放射物質を含浸させた
カソード基体が固定されており,このカソード基体を上
記の電子管用ヒータによって加熱することで電子を放射
する。電子を放出させるために必要とする温度は,酸化
物陰極に比べ200℃程度高くなる。このため,含浸形
陰極構体を構成する部品の耐熱性など,様々な技術的課
題が生じる。
【0005】特に,電子管用ヒータは1000℃〜13
00℃の範囲において使用されるため,長時間の連続使
用によって電子管用ヒータに熱変形が生じたり,アルミ
ナ被覆層のクラックが発生し,電子管用ヒータの特性や
耐久性に悪影響が生じるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため,カソードに
熱を効率良く伝えることで,電子管用ヒータにかかる負
担を軽減しようとする種々の提案がなされている。その
一例として,電子管用ヒータの2次コイル表面に,アル
ミナとタングステンの混合材をコーティングすることに
よってダーク層を形成し,電子管用ヒータからの熱輻射
を高効率化するという提案がなされている。
【0007】以下に従来の電子管用ヒータの製造方法を
説明する。一般にタングステンまたはレニウム−タング
ステン線からなる1次コイルをダブルヘリカル状の2次
コイルに形成し,その表面に絶縁被覆材としてアルミナ
粒子を電気泳動法,吹付け法などで形成する。さらにそ
の最外表面にはアルミナ粒子とタングステン微粉末とを
混合したコート材を被覆し,ダーク層を形成する。
【0008】ところが上記のようにして形成された従来
の電子管用ヒータは,2次コイル部分の温度分布が不均
一となる。この電子管用ヒータの温度分布を図2の曲線
Bに示す。図2から分かるように,2次コイル中心部か
ら上端部にかけての温度分布曲線は大きな傾きをもつ。 この原因は,2次コイルの中心部ではその近傍からの相
互輻射により受ける熱量が,2次コイル上端部付近に比
べて大きくなるためと考えられる。
【0009】このように電子管用ヒータの温度分布が大
きな傾斜を持つと,その部分で絶縁被覆層のクラックが
発生しやすくなり,また,熱変形も大きくなる。このた
めヒータ芯線の断線が生じるおそれがある。特に動作温
度の高い含浸形陰極構体に用いる電子管用ヒータにおい
ては,温度分布はより大きな傾斜を持つため,この問題
はより顕著となる。
【0010】本発明は上記の技術的背景を考慮し,電子
管用ヒータの温度分布を均一にすることにより電子管用
ヒータの耐熱特性を向上させ,高効率でかつ安定な特性
の傍熱型陰極構体を提供することを目的とする。 [発明の構成]
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために,1次コイルをヘリカル状に形成しアルミ
ナ層を被覆した2次コイルを有する電子管用ヒータにお
いて,2次コイル最先端部から長さ比で40〜50%の
範囲を除く部分にダーク層を被覆した電子管用ヒータを
用いた傍熱型陰極構体を特徴とするものである。なお,
本発明における長さ比とは,電子管用ヒータの2次コイ
ルの長軸方向に沿った全体の長さに対する任意の領域の
長さの割合である。
【0012】
【作用】本発明の電子管用ヒータでは,絶縁被覆層とダ
ーク層とを最適な割合で2次コイル表面に形成するため
,2次コイルの温度分布が均一な電子管用ヒータを得る
ことができる。このことから電子管用ヒータの耐熱特性
を向上させることができ,またこの電子管用ヒータを用
いて,高効率でかつ特性の良好な傍熱型陰極構体を得る
ことができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
【0014】本発明では絶縁被覆層に用いるアルミナ膜
と,ダーク層との輻射率の差に着目し,これらの層を電
子管用ヒータ表面に最適な割合で形成することにより,
電子管用ヒータの2次コイル温度の均一化を達成した。 図1は本実施例の電子管用ヒータを示す平面図である。
【0015】例えばレニウム−タングステン線からなる
1次コイル1をヘリカル状に加工して2次コイル2及び
ヒータ脚部3を形成する。次に,例えば吹付け法を用い
て,有機溶剤にアルミナ粒子を懸濁した懸濁液を所定の
厚さに形成し,絶縁被覆層4を形成する。この絶縁被覆
層4上には,さらにアルミナ粒子とタングステン微粉末
を混合した懸濁液を例えば吹付け法を用いてコーティン
グする。その際,例えばマスクを用いることにより,2
次コイルの最後端部から長さ比で55%までの範囲に混
濁液をコーティングし,水素雰囲気中で焼結する。こう
して2次コイルの最先端から長さ比で45%の範囲には
絶縁被覆層4が形成され,これに連続してダーク層5が
形成される。以上の工程から本実施例の電子管用ヒータ
6が得られる。
【0016】図2は,電子管用ヒータの温度分布を示す
特性図である。上記のように製造された電子管用ヒータ
を動作させたときの温度分布を線Aで示す。この特性図
の縦軸は電子管用ヒータの長軸方向に沿った位置座標,
横軸は温度分布を示す。従来の電子管用ヒータの温度分
布を示す線Bと比較すると,従来の電子管用ヒータでは
その上端部と中心部との温度差が約80℃あるのに対し
,本発明の電子管用ヒータではその上端部と中心部との
温度差が約20℃となり,温度分布が均一になったこと
が分かる。
【0017】図3は本実施例の含浸形陰極構体を示す。 電子放射物質を含有したカソード基体7を,Taなどか
らなるカソードスリーブ8の一端面に溶接する。このカ
ソードスリーブ8には上記の電子管用ヒータ6が内包さ
れている。さらに例えばTaやNbなどからなる3本の
ストラップ9のそれぞれの一端をこのカソードスリーブ
8側面に溶接し,別の一端を支持筒10の端部に溶接す
ることによりカソードスリーブ8を支持筒10内部に固
定する。こうして本発明の含浸形陰極構体が製造される
【0018】本実施例の傍熱型陰極構体を,長時間連続
動作させることで電子管用ヒータの耐久性のテストを実
施した。5000時間の連続使用後に電子管用ヒータの
変形およびアルミナ被覆層のクラックさらにはヒータ芯
線の断線の有無を調べたが,これらの欠陥の発生は認め
られなかった。従って傍熱型陰極構体の熱効率を向上さ
せ,かつ電子管用ヒータの耐熱特性を向上させることが
できる。
【0019】なお本実施例ではダーク層を,2次コイル
の最先端から長さ比で45%までの範囲を除く部分に形
成することにより効果が得られたが,40〜50%の範
囲を除く部分に形成することで同様の効果が得られた。
【0020】また本実施例においては,上記の方法で電
子管用ヒータを製造したが,例えばダーク層を全体に形
成した後,2次コイルの先端部から長さ比で40〜50
%の範囲に絶縁被覆層を形成する方法であってもかまわ
ない。
【0021】
【発明の効果】本発明の電子管用ヒータでは,温度分布
を均一にできるため,耐熱性を向上させることができる
。また,この電子管用ヒータを用いて熱効率を向上させ
,かつ特性の良好な傍熱型陰極構体を得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の傍熱型陰極構体の電子管用ヒータを示
す平面図である。
【図2】本発明の電子管用ヒータおよび従来の電子管用
ヒータの温度分布を示す特性図である。
【図3】本発明の傍熱型陰極構体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…1次コイル 2…2次コイル 3…ヒータ脚部 4…絶縁被覆層 5…ダーク層 6…電子管用ヒータ 7…カソード基体 8…カソードスリーブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  1次コイルをヘリカル状に形成し,ア
    ルミナ被覆層を形成した2次コイルを有する電子管用ヒ
    ータにおいて,前記2次コイル最先端部から長さ比で4
    0〜50%の範囲を除く部分にダーク層を被覆したこと
    を特徴とする電子管用ヒータ。
  2. 【請求項2】  2次コイル上にダーク層を形成し,こ
    のダーク層上に前記2次コイル最先端部から長さ比で4
    0〜50%の範囲にアルミナ被覆層を形成したことを特
    徴とする電子管用ヒータ。
  3. 【請求項3】  電子管用ヒータを内包したカソードス
    リーブと,このカソードスリーブの一端に固定されたカ
    ソード基体とを具備する傍熱型陰極構体において,前記
    電子管用ヒータに請求項1または請求項2記載の電子管
    用ヒータを用いたことを特徴とする傍熱型陰極構体。
JP3055397A 1991-03-20 1991-03-20 電子管用ヒータおよび傍熱型陰極構体 Pending JPH04292830A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100298385B1 (ko) * 1997-01-30 2001-08-07 구자홍 음극선관용 히터의 구조
US6492768B1 (en) 1998-06-05 2002-12-10 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode
US6614147B2 (en) 2000-01-11 2003-09-02 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode structure

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100298385B1 (ko) * 1997-01-30 2001-08-07 구자홍 음극선관용 히터의 구조
US6492768B1 (en) 1998-06-05 2002-12-10 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode
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