JPH04292644A - 多孔質高分子成形品及びその製造法 - Google Patents

多孔質高分子成形品及びその製造法

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JPH04292644A
JPH04292644A JP3081718A JP8171891A JPH04292644A JP H04292644 A JPH04292644 A JP H04292644A JP 3081718 A JP3081718 A JP 3081718A JP 8171891 A JP8171891 A JP 8171891A JP H04292644 A JPH04292644 A JP H04292644A
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JP
Japan
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solvent
solution
polymer
molded product
porous polymer
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Pending
Application number
JP3081718A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Ouchi
実 大内
Katsuhiro Yamamoto
克弘 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透湿性が良好で柔軟な
多孔質高分子よりなる成形品、特に薄膜成形品よりなる
手袋、指サックなどの成形品およびその製造法に関する
【0002】
【従来の技術】従来、手術用手袋等の薄膜成形品の製造
法は、生ゴム、ポリウレタン等の溶解液を金型に塗布し
、そのまま乾燥または加硫乾燥することにより製造され
ている。従って、透湿性がなく、長時間使用の場合、発
汗により内面がぬれ、不快感を与えたり、滑るなどのト
ラブルの原因となっている。そのため最近では四フッ化
エチレン多孔質フィルムを用いた製品が現れているが、
これらは一体成形が不可能なためヒートシールや縫い合
わせ等の手作業によって作成されるため、作業性が悪く
高価でかつフィット性もあまり良くないなどの欠点を有
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大量の溶剤
処理を必要とせず、且つ経済的な多孔質高分子よりなる
成形品の製造法を提供することを課題とする。また、本
発明は透湿性が良好で柔軟な多孔質高分子よりなる成形
品を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究の結果、高分子素材の溶解液を
成形型によって薄膜状とし、当該溶解液用の溶剤と相溶
性を有し、且つ高分子素材を溶解しない凝固溶剤と、当
該凝固溶剤の微粒子状態において、接触させることによ
って透湿性であり、フィット性がよい手袋、指サックな
どの成形品を経済的に製造できることを見出した。
【0005】本発明は上記知見に基づいて完成されたも
のであり、その要旨は次の通りである。 1.高分子素材の溶解液を成形型によって薄膜状とし、
当該溶解液用の溶剤と相溶性を有し、且つ高分子素材を
溶解しない凝固溶剤と、当該凝固溶剤の微粒子状態にお
いて、接触させることを特徴とする多孔質高分子よりな
る成形品の製造法。
【0006】2.微孔の平均孔径0.5〜20μm、空
孔率20〜70%、透湿度500〜5000g/m 2
 ・24hrs 、破断強度0.5kg/cm 幅以上
である多孔質高分子よりなる成形品。
【0007】本発明においては、高分子素材を単一また
は混合の溶解用溶剤に溶解して高分子素材の溶解液を調
製する。その溶解濃度は目的とする多孔質成形品の孔径
及び厚さ、さらには加工のしやすさのための溶液粘度に
より適宜選択されるが、一般的には5〜50%、好まし
くは10〜20%のものが用いられる。
【0008】高分子素材としては、例えばポリウレタン
、エチレン酢酸ビニル共重合体、EVOH(ポリエチレ
ン水酸化ビニル)、ポリアクリレート、ポリスチレン、
ナイロン、SIS(スチレンイソプレン共重合体)、テ
トロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアセタール、ポリ酢酸ビニルなどの各種熱可塑
性樹脂、SBR(スチレンブタジエンゴム)、NBR(
ニトリルゴム)、ポリブタジエンなどの合成ゴムなどの
高分子化合物が有利に使用されるが、特にポリウレタン
が好適である。
【0009】それらの溶剤としては凝固溶剤と相溶して
高分子物質が不溶性となる溶媒が好ましく、例えばジメ
チルホルムアミド、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの炭化水素などが使用されるが、特にジメチルホルム
アミドが好適である。これらの溶剤は1種または混合溶
剤としてもよい。
【0010】次に、この高分子溶解液を薄膜状に成形す
る。成形方法としては、目的とする成形品の金型を作成
し、これに高分子溶液を被覆することによって行われる
。例えば金型を高分子溶液に浸漬するか、金型にこの溶
液を塗布または散布してもよい。このときあらかじめ芯
材を金型にセットして行ってもよい。かくして得られる
薄膜状の成形体は一般に厚さ50〜1000μm、好ま
しくは200〜500μmであり、成形体中には溶剤を
50〜95%(重量)、好ましくは80〜90%(重量
)含有する。
【0011】かくして得られた成形品を、微粒子状態に
ある凝固溶剤と接触させる。当該接触は、通常成形品を
凝固槽を通過させることによって行われる。ここで凝固
溶剤の微粒子は成形品に接触、吸収され、成形品内の溶
剤中に拡散溶解する。溶解していた高分子素材は不溶解
性溶剤の混入により凝固をはじめ、表面から内部にむか
って凝固が進行して行く。一方、高分子素材の凝固によ
り行き場を失った凝固溶剤を含む溶解溶剤は凝固してい
く高分子素材の隙間にたまり、その分子間凝集力により
球状になろうとする。この現象が表面層からはじまり、
次第に内部に進行することにより、球状の溶剤層が凝固
していく高分子素材内に次々に発生する。そして球状の
溶剤層はその膨張圧が溶剤層の表面張力を越えた時点で
、その一部分からはじけシート内部側の隣接する球状の
溶剤層と互いに連結する。このように球状の溶剤層が連
結して凝固溶剤接触側から反対側まで到達して凝固が完
了し、均一に微細孔を形成するものである。この現象に
より、凝固した高分子成形品には無数の球状の微細孔が
連結して均一状態で形成されることになる。
【0012】このような凝固溶剤としては、例えば水、
メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリ
コール、プロピレングリコールなどの極性の高い溶媒が
前記高分子素材溶液用の溶剤との関係から適宜選択され
る。
【0013】凝固溶剤は適宜の微粒子発生装置により凝
固槽内に微粒子状態で噴霧される。このような微粒子と
は蒸気状態または噴霧化されたもので、その粒径が0.
5mm以下、好ましくは0.1mm以下、更に好ましく
は0.01mm以下のものが適当である。凝固槽内での
微粒子との接触時間及び温度条件は凝固溶剤の種類及び
処理温度によって適宜選ばれるが、一般には接触時間は
、通常1〜10分、好ましくは5〜6分、処理温度は、
通常5〜80℃、好ましくは20〜40℃である。凝固
溶剤の使用量は、通常使用高分子溶解液量に対し20〜
500%、好ましくは100%以下である。
【0014】このようにして得られた成形品を常法によ
り乾燥、例えば加熱乾燥した後、金型から取り外すこと
により目的とする本発明の高分子多孔質よりなる成形品
が得られる。当該成形品の厚みは、通常50〜1000
μm、好ましくは200〜500μmである。
【0015】なお、本発明においては、特に高分子素材
がポリウレタンでその溶解用溶剤がジメチルホルムアミ
ドであり、凝固溶剤が水であることが好ましい。
【0016】かくして得られる本発明の高分子多孔質よ
りなる成形品は内部に球形の微細孔を均質に分布形成し
た構造を有し、その物性値は微孔の孔径分布1〜15μ
m、平均孔径0.5〜18μm、好ましくは、1〜3μ
m、空孔率20〜70%、好ましくは40〜60%、透
湿度500〜5000g/m 2 ・24hrs 、好
ましくは1000〜3000g/m 2 ・24hrs
 、破断強度1.2〜2.8kg/cm 幅、好ましく
は1.5kg/cm 幅以上である。
【0017】本発明の成形品としては薄膜手袋、指サッ
ク、医療用被覆カバーなどが例示される。
【0018】
【実施例】以下、実施例および実験例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるも
のではない。
【0019】実施例1 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製ポリ
ウレタンジメチルフォルムアミド溶液;商品名ニッポラ
ン5111:固形分量30%)200mlにジメチルフ
ォルムアミド100mlを加え20%溶液を作成する。 この溶液にアルミ製手袋型を浸漬、引き上げたのち、水
蒸気槽に入れた。蒸気槽内は蒸気発生装置により湿度8
0%以上、温度50℃に保たれる。12分凝固を行った
のち取り出し、乾燥槽に入れ、20分間60℃で予備乾
燥し、さらに100℃60分乾燥することより、多孔質
ウレタン手袋を得た。(厚さ240μm)
【0020】
上記によって得られたウレタン手袋は、水をいれても全
くもれることがなく、微孔の孔径分布3〜7μm、平均
孔径6μm、空孔率43%の膜状であり、透湿度は23
00g/m 2 ・24hrs であった。
【0021】比較例1 実施例に示したポリウレタン溶解液を、同様に金型浸漬
し、そのまま100℃60分乾燥してウレタン手袋を得
た。このものの透湿度を測定したところ620g/m 
2 ・24hrs であった。
【0022】比較例2 同様にしてゴムラテックスを用いて作成した手袋の透湿
度は、80g/m 2 ・24hrs であった。
【0023】実施例2 エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル濃度28%)
樹脂100gをトルエンに溶解し、固形分量20%とな
るよう調製した。この溶液に指型金型を浸漬、ただちに
エチルアルコール蒸気を充満した凝固槽に入れ、凝固を
行った。蒸気槽内で15分(35℃)凝固ののち、約1
5分の乾燥により、多孔質エチレン酢酸ビニル共重合体
の指サックを得た。この多孔質成形品の孔径分布は0.
5〜3μm、平均孔径1.2μm、空孔率は47%であ
り、透湿度は1400g/m 2 ・24hrs であ
った。
【0024】
【発明の効果】本発明により型を用いた一体成形法によ
って、高い透湿度を有する医療用・調理用等に用いられ
る長時間使用可能な薄膜手袋、指サック、医療用被覆カ
バーなどの製造が可能となり、また、従来あまり多孔質
素材としては用いられなかった各種高分子素材が、溶剤
可溶であれば本手法により多孔質化が可能となり、目的
に応じた素材選択が可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  高分子素材の溶解液を成形型によって
    薄膜状とし、当該溶解液用の溶剤と相溶性を有し、且つ
    高分子素材を溶解しない凝固溶剤と、当該凝固溶剤の微
    粒子状態において、接触させることを特徴とする多孔質
    高分子よりなる成形品の製造法。
  2. 【請求項2】  微孔の平均孔径0.5〜20μm、空
    孔率20〜70%、透湿度500〜5000g/m 2
     ・24hrs 、破断強度0.5kg/cm 幅以上
    である多孔質高分子よりなる成形品。
  3. 【請求項3】  成形品が手袋、指サックである請求項
    1または2記載の成形品。
JP3081718A 1991-03-20 1991-03-20 多孔質高分子成形品及びその製造法 Pending JPH04292644A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003530236A (ja) * 2000-02-08 2003-10-14 アンセル・ヘルスケア・プロダクツ・インコーポレーテッド 可撓性ポリマー材料の手袋および他の物品の製造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003530236A (ja) * 2000-02-08 2003-10-14 アンセル・ヘルスケア・プロダクツ・インコーポレーテッド 可撓性ポリマー材料の手袋および他の物品の製造

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