JPH04292574A - 2サイクルエンジンの燃料噴射装置 - Google Patents
2サイクルエンジンの燃料噴射装置Info
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- JPH04292574A JPH04292574A JP8055291A JP8055291A JPH04292574A JP H04292574 A JPH04292574 A JP H04292574A JP 8055291 A JP8055291 A JP 8055291A JP 8055291 A JP8055291 A JP 8055291A JP H04292574 A JPH04292574 A JP H04292574A
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2サイクルエンジンの
燃料噴射装置に関する。
燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関とくに2サイクル内燃機
関( エンジン)の燃料噴射装置には、大別して、筒内
に直接燃料又は燃料と空気の混合気を噴射する形式と、
筒手前の吸気管内、掃気通路内に燃料を噴射する形式の
2つの形式がある。
関( エンジン)の燃料噴射装置には、大別して、筒内
に直接燃料又は燃料と空気の混合気を噴射する形式と、
筒手前の吸気管内、掃気通路内に燃料を噴射する形式の
2つの形式がある。
【0003】前者のうち、燃料のみを噴射する場合の例
としてディーゼル機関があるが、燃料を高圧に保つ必要
があり、またガソリンを噴射する場合はポンプ等の潤滑
の問題から難点がある。また、特開昭62−25392
0号に記載のように、燃料噴射ノズルをシリンダ側壁に
取り付けて圧縮工程中に燃料を噴射するものもあるが、
燃料の霧化が充分でないという問題がある。また、これ
らの場合、燃焼初期の高い圧力に噴射ノズル先端がさら
されるので、逆流防止弁をノズルに取り付ける必要があ
る。
としてディーゼル機関があるが、燃料を高圧に保つ必要
があり、またガソリンを噴射する場合はポンプ等の潤滑
の問題から難点がある。また、特開昭62−25392
0号に記載のように、燃料噴射ノズルをシリンダ側壁に
取り付けて圧縮工程中に燃料を噴射するものもあるが、
燃料の霧化が充分でないという問題がある。また、これ
らの場合、燃焼初期の高い圧力に噴射ノズル先端がさら
されるので、逆流防止弁をノズルに取り付ける必要があ
る。
【0004】また前者において燃料と空気との混合気を
噴射する場合、一旦燃料を高圧空気室に噴射し、その後
燃料と高圧空気の混合気を燃料室内に噴射する構成をと
るのが通常である。従って、高圧空気室に燃料を噴射す
る際に燃料圧を空気室圧よりも高く保つ必要があるが、
ここで燃料圧を高めることは燃料配管などからの燃料漏
れの問題が生じる。また、前述と同様に、空気室圧は燃
料の圧力より小さい為に逆流防止の弁を必要とする。さ
らに、燃料のみでなく空気も噴射するため噴射用インジ
ェクタが複雑となる。さらにまた、空気室圧と燃料圧と
の差圧調節の為、燃料用レギュレータとは別に空気室圧
用レギュレータが必要となる。加えて、燃料及び空気の
両方の噴射を制御しなければならないので、制御用プロ
グラムが複雑になるという問題もある。
噴射する場合、一旦燃料を高圧空気室に噴射し、その後
燃料と高圧空気の混合気を燃料室内に噴射する構成をと
るのが通常である。従って、高圧空気室に燃料を噴射す
る際に燃料圧を空気室圧よりも高く保つ必要があるが、
ここで燃料圧を高めることは燃料配管などからの燃料漏
れの問題が生じる。また、前述と同様に、空気室圧は燃
料の圧力より小さい為に逆流防止の弁を必要とする。さ
らに、燃料のみでなく空気も噴射するため噴射用インジ
ェクタが複雑となる。さらにまた、空気室圧と燃料圧と
の差圧調節の為、燃料用レギュレータとは別に空気室圧
用レギュレータが必要となる。加えて、燃料及び空気の
両方の噴射を制御しなければならないので、制御用プロ
グラムが複雑になるという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、燃料噴射形式
のうち後者である吸気管内、掃気通路内に燃料を噴射す
ることが考えられ、その一例として特開昭62−876
34号に記載のものがある。このものは掃気通路に燃料
を噴射するものであるが、依然として燃料の霧化が充分
に達成できないという問題がある。
のうち後者である吸気管内、掃気通路内に燃料を噴射す
ることが考えられ、その一例として特開昭62−876
34号に記載のものがある。このものは掃気通路に燃料
を噴射するものであるが、依然として燃料の霧化が充分
に達成できないという問題がある。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みなされたもので、その目的とするところは、燃料圧
を高くしたり逆流防止弁を噴射ノズルに設ける必要をな
くして構造の簡素化を図り、かつ燃料の霧化を向上させ
て燃焼が最も安定するようにした2サイクルエンジンの
燃料噴射装置を提供するにある。
鑑みなされたもので、その目的とするところは、燃料圧
を高くしたり逆流防止弁を噴射ノズルに設ける必要をな
くして構造の簡素化を図り、かつ燃料の霧化を向上させ
て燃焼が最も安定するようにした2サイクルエンジンの
燃料噴射装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、シリンダ側壁に掃気口、排気口を
備え、かつシリンダ側壁に小孔を形成し、小孔を新気供
給路を介して圧力供給源に連通させ、新気供給路に燃料
噴射ノズルを臨ませた2サイクルエンジンの燃料噴射装
置において、小孔と燃料噴射ノズルとの間にチャンバを
配設したものである。
的を達成するために、シリンダ側壁に掃気口、排気口を
備え、かつシリンダ側壁に小孔を形成し、小孔を新気供
給路を介して圧力供給源に連通させ、新気供給路に燃料
噴射ノズルを臨ませた2サイクルエンジンの燃料噴射装
置において、小孔と燃料噴射ノズルとの間にチャンバを
配設したものである。
【0008】また、本発明は、上記において、前記チャ
ンバ内の圧力を検出する検出手段と、該検出手段からの
検出信号に基づき燃料噴射ノズルの噴射開始時期を制御
する制御器と、を備えたものである。
ンバ内の圧力を検出する検出手段と、該検出手段からの
検出信号に基づき燃料噴射ノズルの噴射開始時期を制御
する制御器と、を備えたものである。
【0009】さらに、本発明は、上記において、燃料噴
射ノズルの噴射方向下流位置に高熱部を配置したりもし
くは多孔フィルタを配置したものである。
射ノズルの噴射方向下流位置に高熱部を配置したりもし
くは多孔フィルタを配置したものである。
【0010】
【作用】この構成によれば、燃料が新気供給路を通る新
気により微細化され、新気の流れによりシリンダ内に燃
料が供給される時、小孔上流に設けられたチャンバによ
り、新気と燃料のミキシングが促進され、小孔からの噴
霧において、充分な霧化が期待できる。
気により微細化され、新気の流れによりシリンダ内に燃
料が供給される時、小孔上流に設けられたチャンバによ
り、新気と燃料のミキシングが促進され、小孔からの噴
霧において、充分な霧化が期待できる。
【0011】また、前記チャンバ内の圧力推移を検出し
、それを基に燃料噴射ノズルの噴射開始時期を制御可能
とすることで小孔の開閉に燃料噴射を合わせ、燃料の吹
き抜けを抑えることが可能となる。
、それを基に燃料噴射ノズルの噴射開始時期を制御可能
とすることで小孔の開閉に燃料噴射を合わせ、燃料の吹
き抜けを抑えることが可能となる。
【0012】さらに、燃料噴射ノズルの噴射方向下流位
置に高熱部を配設したり、もしくは多孔フィルタを設け
た場合、新気が上前設置場所を通過の際、燃料の霧化が
より一層促進される。
置に高熱部を配設したり、もしくは多孔フィルタを設け
た場合、新気が上前設置場所を通過の際、燃料の霧化が
より一層促進される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
説明する。
【0014】図1に示す本発明の第1実施例において、
符号10はクランク軸であり、このクランク軸10はシ
リンダボディ12により形成されたクランク室14内に
配置されている。シリンダボディ12及びこのシリンダ
ボディの内周面に配置されるシリンダスリーブ16によ
りシリンダボア18が形成され、このシリンダボア18
内周を摺動するピストン20がコンロッド22を介して
前記クランク軸10に連結されている。ピストンの頂部
及びシリンダヘッド24により燃焼室26が画成され、
この燃焼室26に点火プラグ28が臨むように配置され
ている。
符号10はクランク軸であり、このクランク軸10はシ
リンダボディ12により形成されたクランク室14内に
配置されている。シリンダボディ12及びこのシリンダ
ボディの内周面に配置されるシリンダスリーブ16によ
りシリンダボア18が形成され、このシリンダボア18
内周を摺動するピストン20がコンロッド22を介して
前記クランク軸10に連結されている。ピストンの頂部
及びシリンダヘッド24により燃焼室26が画成され、
この燃焼室26に点火プラグ28が臨むように配置され
ている。
【0015】新気の圧力供給源として掃気ポンプ32が
設けられ、この掃気ポンプ32は前記クランク軸10の
動力でベルト30などを介して機械的に駆動される。こ
の掃気ポンプ32はルーツポンプ式のブロアであり、2
つの互いに接するロータ34が回転駆動されることによ
り、スロットルバルブ36を介して導入された空気が吐
出側の吸気通路38に圧送される。
設けられ、この掃気ポンプ32は前記クランク軸10の
動力でベルト30などを介して機械的に駆動される。こ
の掃気ポンプ32はルーツポンプ式のブロアであり、2
つの互いに接するロータ34が回転駆動されることによ
り、スロットルバルブ36を介して導入された空気が吐
出側の吸気通路38に圧送される。
【0016】吸気通路38の上流端はシリンダボディ1
2の側壁に連結され、ここで掃気通路42に連通する。 掃気通路42は、シリンダボディ12内において、シリ
ンダボディ18の周囲を周回するループ状に延在する。 この実施例では、2つの略対向する掃気口44( 第1
図では一方のみ示す) と、両掃気口44の間であって
前記吸気通路38連結端と反対側の位置に第3掃気口4
6が設けられ、各掃気口44、46はそれぞれ掃気通路
42に対し、該掃気通路42からシリンダヘッド24方
向へ立上る立上り通路48を介して連通している。従っ
て、新気は、各掃気口からシリンダヘッド方向に方向付
けられると共にシリンダボアの中央に向かう指向性を有
する。なお、符号50はシリンダ軸を境として第3掃気
口46と対向する位置に配置された排気口である。フラ
ンク室14には、通常の4サイクルエンジンと同様、潤
滑油を収容し、コンロッド22の大小端軸受、ピストン
スカート部の潤滑を可能としている。
2の側壁に連結され、ここで掃気通路42に連通する。 掃気通路42は、シリンダボディ12内において、シリ
ンダボディ18の周囲を周回するループ状に延在する。 この実施例では、2つの略対向する掃気口44( 第1
図では一方のみ示す) と、両掃気口44の間であって
前記吸気通路38連結端と反対側の位置に第3掃気口4
6が設けられ、各掃気口44、46はそれぞれ掃気通路
42に対し、該掃気通路42からシリンダヘッド24方
向へ立上る立上り通路48を介して連通している。従っ
て、新気は、各掃気口からシリンダヘッド方向に方向付
けられると共にシリンダボアの中央に向かう指向性を有
する。なお、符号50はシリンダ軸を境として第3掃気
口46と対向する位置に配置された排気口である。フラ
ンク室14には、通常の4サイクルエンジンと同様、潤
滑油を収容し、コンロッド22の大小端軸受、ピストン
スカート部の潤滑を可能としている。
【0017】前記吸気通路38は途中分岐し、クランク
軸の回転により駆動されるコンプレッサ39を備えた新
気供給路40に連通され、このコンプレッサ39からの
圧縮空気の吐出側の新気供給路40は逆止弁60を介し
て主チャンバ58に連通される。また、図示していない
が、コンプレッサ39を介さずに新気を主チャンバ58
に供給する仕様も考えられ、この場合、前記吸気通路3
8から主チャンバ58に新気供給路を介して連通させる
。主チャンバ58の略上流には逆止弁60が設けられる
ことは本実施例と同様である。主チャンバ58は絞り5
7を介してサブチャンバ54に連通し、このサブチャン
バ54内にインジェクタ56の噴射ノズルが臨むように
配置される。このサブチャンバ54は少なくとも後述す
る小孔52の通路断面積よりも大きい通路断面積を有す
る。インジェクタ56には、燃料タンク62からの燃料
がポンプ63、フィルタ64、デリバリーパイプ65を
介して送られ、余剰の燃料はデリバリーパイプ65から
レギュレータ66を介して燃料タンク62に戻される。 なお、符号68は吸気通路38の途中に設けられたレゾ
ネータである。
軸の回転により駆動されるコンプレッサ39を備えた新
気供給路40に連通され、このコンプレッサ39からの
圧縮空気の吐出側の新気供給路40は逆止弁60を介し
て主チャンバ58に連通される。また、図示していない
が、コンプレッサ39を介さずに新気を主チャンバ58
に供給する仕様も考えられ、この場合、前記吸気通路3
8から主チャンバ58に新気供給路を介して連通させる
。主チャンバ58の略上流には逆止弁60が設けられる
ことは本実施例と同様である。主チャンバ58は絞り5
7を介してサブチャンバ54に連通し、このサブチャン
バ54内にインジェクタ56の噴射ノズルが臨むように
配置される。このサブチャンバ54は少なくとも後述す
る小孔52の通路断面積よりも大きい通路断面積を有す
る。インジェクタ56には、燃料タンク62からの燃料
がポンプ63、フィルタ64、デリバリーパイプ65を
介して送られ、余剰の燃料はデリバリーパイプ65から
レギュレータ66を介して燃料タンク62に戻される。 なお、符号68は吸気通路38の途中に設けられたレゾ
ネータである。
【0018】前記主チャンバ58、サブチャンバ54は
シリンダボディ12の第3掃気口46近傍に形成され、
サブチャンバ54は、シリンダスリーブ16に形成され
るとともにシリンダヘッド方向に指向された小孔52を
介してシリンダボア18内に連通している。また、小孔
52は単数であっても複数であっても良い。
シリンダボディ12の第3掃気口46近傍に形成され、
サブチャンバ54は、シリンダスリーブ16に形成され
るとともにシリンダヘッド方向に指向された小孔52を
介してシリンダボア18内に連通している。また、小孔
52は単数であっても複数であっても良い。
【0019】次に上記実施例の作用を説明する。クラン
ク軸14の回転により、新気が吸気通路38から掃気通
路42と共に新気供給路40に供給され、新気供給路4
0に供給された新気は、コンプレッサ39により昇圧さ
れ、逆止弁60を通過した後チャンバ58に蓄えられる
。小孔52の開閉はピストン20の往復動により行われ
るが、掃排気工程にてピストン20が小孔52を通過す
ると同時に該小孔52は開放され、これと略同時に排気
口50が開となって燃焼ガスが排出されるとともに、チ
ャンバ58内の空気がシリンダボア18内に送り込まれ
る。この時は空気のみが噴射される。ピストン20がさ
らに下降すると、掃気口46からも空気がシリンダボア
18内に送り込まれる。次に圧縮工程においてピストン
20が上昇して小孔52を閉じるまでの間に、インジェ
クタ56から所定の噴射開始時間で所定の燃料流量がサ
ブチャンバ54に噴射される。この噴射された燃料は、
サブチャンバ54を流れる空気流と共に該空気と混合し
て小孔52から燃焼室26に向けて噴射される。
ク軸14の回転により、新気が吸気通路38から掃気通
路42と共に新気供給路40に供給され、新気供給路4
0に供給された新気は、コンプレッサ39により昇圧さ
れ、逆止弁60を通過した後チャンバ58に蓄えられる
。小孔52の開閉はピストン20の往復動により行われ
るが、掃排気工程にてピストン20が小孔52を通過す
ると同時に該小孔52は開放され、これと略同時に排気
口50が開となって燃焼ガスが排出されるとともに、チ
ャンバ58内の空気がシリンダボア18内に送り込まれ
る。この時は空気のみが噴射される。ピストン20がさ
らに下降すると、掃気口46からも空気がシリンダボア
18内に送り込まれる。次に圧縮工程においてピストン
20が上昇して小孔52を閉じるまでの間に、インジェ
クタ56から所定の噴射開始時間で所定の燃料流量がサ
ブチャンバ54に噴射される。この噴射された燃料は、
サブチャンバ54を流れる空気流と共に該空気と混合し
て小孔52から燃焼室26に向けて噴射される。
【0020】この実施例によれば、小孔52のピストン
による開閉タイミング、内径、個数を燃焼流量や霧化状
況に応じて適切に決定することにより、特に2サイクル
エンジンにおいて燃料の吹き抜け量の低減が可能となり
、燃費が向上される。また、従来の筒内噴射に比較し、
全体として構造が簡素化され信頼性が向上すると共にコ
ストの低減につながる。また、インジェクタ56からは
燃料のみが噴射されるので、その制御用プログラムも簡
素化され、かつ従来のように燃料圧を高くする必要がな
くなる。燃料と空気の混合気の噴射口である小孔52の
開閉はピストンが行うので、従来の同様の筒内噴射で必
要であった小型の噴射弁は不要となる。また掃気口44
、46からは空気のみが供給されるので燃料の充填効率
が向上する。特にこの実施例では、第3掃気口46の上
方に前記小孔52を配置し、かつ、小孔52の掃排気工
程における開口直後は、空気のみを高速で噴射するので
、第3掃気の指向性を向上させることにつながると共に
全体として掃気作用の向上につながる。そして、小孔と
燃料噴射ノズルとの間にサブチャンバ54を配置したの
で、このサブチャンバ54で燃料と新気のミキシングが
促進され、小孔からの噴霧において充分な霧化が期待で
きる。また、噴射ノズルからの燃料噴射時期が小孔から
の噴霧の噴射時期とずれている場合においても、サブチ
ャンバ54の存在により燃料の逆流を防止できる。
による開閉タイミング、内径、個数を燃焼流量や霧化状
況に応じて適切に決定することにより、特に2サイクル
エンジンにおいて燃料の吹き抜け量の低減が可能となり
、燃費が向上される。また、従来の筒内噴射に比較し、
全体として構造が簡素化され信頼性が向上すると共にコ
ストの低減につながる。また、インジェクタ56からは
燃料のみが噴射されるので、その制御用プログラムも簡
素化され、かつ従来のように燃料圧を高くする必要がな
くなる。燃料と空気の混合気の噴射口である小孔52の
開閉はピストンが行うので、従来の同様の筒内噴射で必
要であった小型の噴射弁は不要となる。また掃気口44
、46からは空気のみが供給されるので燃料の充填効率
が向上する。特にこの実施例では、第3掃気口46の上
方に前記小孔52を配置し、かつ、小孔52の掃排気工
程における開口直後は、空気のみを高速で噴射するので
、第3掃気の指向性を向上させることにつながると共に
全体として掃気作用の向上につながる。そして、小孔と
燃料噴射ノズルとの間にサブチャンバ54を配置したの
で、このサブチャンバ54で燃料と新気のミキシングが
促進され、小孔からの噴霧において充分な霧化が期待で
きる。また、噴射ノズルからの燃料噴射時期が小孔から
の噴霧の噴射時期とずれている場合においても、サブチ
ャンバ54の存在により燃料の逆流を防止できる。
【0021】次に図2には未発明の第2実施例が示され
ており、以下に第1実施例と異なる点についてのみ説明
する。シリンダボディ12には、第3掃気口46と略同
一の指向性を有する空気通路55が形成され、この空気
通路の側壁に主チャンバ58が絞り57を介して連通す
る。空気通路の先端側は、シリンダスリーブ16の開口
53を介してシリンダボア18に連通し、一方基端側に
はインジェクタ56の噴射ノズル59が配置される。
ており、以下に第1実施例と異なる点についてのみ説明
する。シリンダボディ12には、第3掃気口46と略同
一の指向性を有する空気通路55が形成され、この空気
通路の側壁に主チャンバ58が絞り57を介して連通す
る。空気通路の先端側は、シリンダスリーブ16の開口
53を介してシリンダボア18に連通し、一方基端側に
はインジェクタ56の噴射ノズル59が配置される。
【0022】前記噴射ノズル59は、インジェクタ56
から一体に突出するカバー56aにその先端を除いて包
囲される。特にこの実施例では、前記カバー56aは、
更に一体的に開口53方向に空気通路55内を閉栓する
ように突出延在する突出部56bを有し、その先端であ
って開口53を臨む位置に小孔52を有している。この
突出部56bの胴部は、その内容に小孔52よりも通路
断面積の大きいサブチャンバ54を画成する。このサブ
チャンバ54は、前記絞り57と整合する位置の突出部
56bの側壁に形成された穴56cを介して、該絞り5
7並びに主チャンバ58に連通する。なお、符号61a
、61bはそれぞれシール用のOリングである。
から一体に突出するカバー56aにその先端を除いて包
囲される。特にこの実施例では、前記カバー56aは、
更に一体的に開口53方向に空気通路55内を閉栓する
ように突出延在する突出部56bを有し、その先端であ
って開口53を臨む位置に小孔52を有している。この
突出部56bの胴部は、その内容に小孔52よりも通路
断面積の大きいサブチャンバ54を画成する。このサブ
チャンバ54は、前記絞り57と整合する位置の突出部
56bの側壁に形成された穴56cを介して、該絞り5
7並びに主チャンバ58に連通する。なお、符号61a
、61bはそれぞれシール用のOリングである。
【0023】シリンダ壁すなわちシリンダスリーブ16
には単に開口53を設け、空気通路55にシリンダとは
別体の空気通路閉栓部材である噴射ノズル用カバー56
aの突出部56bを配置し、この空気通路閉栓部材に小
孔52を形成したので、シリンダスリーブ16に同様の
小孔を形成する場合に比し、小孔の設置スペース面や小
孔の形状設計面での自由度が増す。特に、複数の小孔5
2を設けたり、燃料の霧化・噴射角・出口でのきれ等の
改善のために該小孔52の形状を複雑なものにしたりす
る場合にも容易に対処可能となる。さらに、小孔52よ
りも通路断面積の大きいサブチャンバ54も空気通路閉
栓部材である突出部56bにより形成したので、シリン
ダボディ12内にこれを形成する場合に比較してその形
成作業は容易となる。
には単に開口53を設け、空気通路55にシリンダとは
別体の空気通路閉栓部材である噴射ノズル用カバー56
aの突出部56bを配置し、この空気通路閉栓部材に小
孔52を形成したので、シリンダスリーブ16に同様の
小孔を形成する場合に比し、小孔の設置スペース面や小
孔の形状設計面での自由度が増す。特に、複数の小孔5
2を設けたり、燃料の霧化・噴射角・出口でのきれ等の
改善のために該小孔52の形状を複雑なものにしたりす
る場合にも容易に対処可能となる。さらに、小孔52よ
りも通路断面積の大きいサブチャンバ54も空気通路閉
栓部材である突出部56bにより形成したので、シリン
ダボディ12内にこれを形成する場合に比較してその形
成作業は容易となる。
【0024】次に図3には本発明の第3実施例が示され
ている。この実施例が第2実施例と異なる点は、インジ
ェクタ56の噴射ノズル59を空気通路閉栓部材76と
分割して配置したことである。すなわち前記主チャンバ
58をこの空気通路閉栓部材76内のサブチャンバ54
に連通させる連通路78に、前記噴射ノズル59を臨ま
せたことである。この連通路78は前述の絞り57であ
っても良い。
ている。この実施例が第2実施例と異なる点は、インジ
ェクタ56の噴射ノズル59を空気通路閉栓部材76と
分割して配置したことである。すなわち前記主チャンバ
58をこの空気通路閉栓部材76内のサブチャンバ54
に連通させる連通路78に、前記噴射ノズル59を臨ま
せたことである。この連通路78は前述の絞り57であ
っても良い。
【0025】次に図4には本発明の第4実施例が示され
、ここでは、第1実施例と異なる点である小孔周辺部構
造の断面図のみが示されている。すなわち、主チャンバ
58は空気通路55を介してシリンダスリーブ16に形
成された小孔52へと連通し、インジェクタ56の噴射
ノズル59は空気通路55の側壁に開口する連通路78
に臨んでいる。主チャンバ58の通路断面積は、空気通
路55のそれよりも大きく、空気通路55のそれは小孔
52のそれよりも大きい。空気通路55の内周壁には、
前記小孔52寄りに空間を残して閉塞部材76が装着さ
れ、その空間は前記噴射ノズル59に連通し、サブチャ
ンバ54として機能する。閉塞部材76の端面はこの実
施例では多孔フィルタ69であり、空気通路55を斜め
に延在しつつ噴射ノズル59の下流側に位置している。
、ここでは、第1実施例と異なる点である小孔周辺部構
造の断面図のみが示されている。すなわち、主チャンバ
58は空気通路55を介してシリンダスリーブ16に形
成された小孔52へと連通し、インジェクタ56の噴射
ノズル59は空気通路55の側壁に開口する連通路78
に臨んでいる。主チャンバ58の通路断面積は、空気通
路55のそれよりも大きく、空気通路55のそれは小孔
52のそれよりも大きい。空気通路55の内周壁には、
前記小孔52寄りに空間を残して閉塞部材76が装着さ
れ、その空間は前記噴射ノズル59に連通し、サブチャ
ンバ54として機能する。閉塞部材76の端面はこの実
施例では多孔フィルタ69であり、空気通路55を斜め
に延在しつつ噴射ノズル59の下流側に位置している。
【0026】この構成により、新気が主チャンバ58か
ら空気通路55に入り、前記フィルタ69を通過してサ
ブチャンバ54へと抜けていく。ここで噴射ノズル59
からフィルタ69の下流面に体して燃料が噴射されると
、燃料と無数の気泡の混合体ができ、小孔からの噴射の
際、一層の霧化が確保できる。時にこの実施例は、イン
ジェクタからの噴射量が増大すると小孔の手前で噴霧が
液化してしまうという問題を解決するのに有効である。
ら空気通路55に入り、前記フィルタ69を通過してサ
ブチャンバ54へと抜けていく。ここで噴射ノズル59
からフィルタ69の下流面に体して燃料が噴射されると
、燃料と無数の気泡の混合体ができ、小孔からの噴射の
際、一層の霧化が確保できる。時にこの実施例は、イン
ジェクタからの噴射量が増大すると小孔の手前で噴霧が
液化してしまうという問題を解決するのに有効である。
【0027】図5に示す第5実施例では、前記多孔フィ
ルタ69の代わりに、ヒータ47を中央に有する多孔フ
ィルタ67を使用している。49はリード線である。こ
の実施例によれば、第4実施例の効果に加え、新気がヒ
ータ47により熱せられるとともに、その発熱部に燃料
が噴射されるので、小孔52からの燃料噴射時に霧化が
促進されるとともに燃焼が安定する。この実施例は、従
来、新気が常温であり、空気と燃料の混合も常温下で行
われ、小孔以外での霧化促進はなされていなかったため
、特に小孔が単孔の場合に噴射燃料増大に伴う霧化、燃
焼の悪化を解決するのに有効である。
ルタ69の代わりに、ヒータ47を中央に有する多孔フ
ィルタ67を使用している。49はリード線である。こ
の実施例によれば、第4実施例の効果に加え、新気がヒ
ータ47により熱せられるとともに、その発熱部に燃料
が噴射されるので、小孔52からの燃料噴射時に霧化が
促進されるとともに燃焼が安定する。この実施例は、従
来、新気が常温であり、空気と燃料の混合も常温下で行
われ、小孔以外での霧化促進はなされていなかったため
、特に小孔が単孔の場合に噴射燃料増大に伴う霧化、燃
焼の悪化を解決するのに有効である。
【0028】図6に示す第6実施例では、前記閉塞部材
69の先端部を空気通路55よりも小径の筒状に形成し
て該筒に多数の穴を形成して多孔フィルタ71とし、気
泡の発生、ひいては燃料の霧化を促進している。ここで
は閉塞部材69自体を発熱体としても良い。
69の先端部を空気通路55よりも小径の筒状に形成し
て該筒に多数の穴を形成して多孔フィルタ71とし、気
泡の発生、ひいては燃料の霧化を促進している。ここで
は閉塞部材69自体を発熱体としても良い。
【0029】次に、図7及び図8に示す本発明の第7実
施例では、前述第1実施例と異なる点として、主チャン
バ58、サブチャンバ54はシリンダボディ12の排気
口50近傍に形成され、サブチャンバ54は、シリンダ
スリーブ16に形成されるとともにシリンダヘッド方向
に指向された小孔52を介してシリンダボア18内に連
通している。ここで、小孔52は単数であっても複数で
あっても良い。また、符号51は副排気口を示す。特に
、図8に示すように、主チャンバ58及びサブチャンバ
54は、排気通路45の壁である排気通路壁43によっ
てその一部を画成されている。
施例では、前述第1実施例と異なる点として、主チャン
バ58、サブチャンバ54はシリンダボディ12の排気
口50近傍に形成され、サブチャンバ54は、シリンダ
スリーブ16に形成されるとともにシリンダヘッド方向
に指向された小孔52を介してシリンダボア18内に連
通している。ここで、小孔52は単数であっても複数で
あっても良い。また、符号51は副排気口を示す。特に
、図8に示すように、主チャンバ58及びサブチャンバ
54は、排気通路45の壁である排気通路壁43によっ
てその一部を画成されている。
【0030】この構造によれば、まず、小孔52を排気
口側に設け、小孔52から噴霧を排気口50から遠ざか
るように噴射するので、燃料の吹き抜けが有効に防止さ
れる。さらに、前記小孔52はシリンダヘッド方向に指
向されている為、排気口50のシリンダヘッド寄りに溜
まった残留ガスが小孔52からの噴霧により除去される
。加えて、排気口50と第3掃気口から反対方向に出て
くる掃気流と衝突して撹拌され、燃焼室壁面に燃料が付
着するのを防止する。
口側に設け、小孔52から噴霧を排気口50から遠ざか
るように噴射するので、燃料の吹き抜けが有効に防止さ
れる。さらに、前記小孔52はシリンダヘッド方向に指
向されている為、排気口50のシリンダヘッド寄りに溜
まった残留ガスが小孔52からの噴霧により除去される
。加えて、排気口50と第3掃気口から反対方向に出て
くる掃気流と衝突して撹拌され、燃焼室壁面に燃料が付
着するのを防止する。
【0031】特に、排気通路45は高温となった排気の
熱を常時蓄えており、この排気熱は、排気通路壁43を
介し、各チャンバ内に蓄熱される。サブチャンバ54内
での蓄熱された雰囲気は、燃料と新気のミキシングを効
率良いものとし、かつ燃料の燃焼を安定させる。また、
本実施例では、燃焼後の排熱を利用するので、別途発熱
体や蓄熱体を使用する必要がなく、従って全体として構
造が簡素化され、信頼性が向上すると共にコストの低減
につながる。
熱を常時蓄えており、この排気熱は、排気通路壁43を
介し、各チャンバ内に蓄熱される。サブチャンバ54内
での蓄熱された雰囲気は、燃料と新気のミキシングを効
率良いものとし、かつ燃料の燃焼を安定させる。また、
本実施例では、燃焼後の排熱を利用するので、別途発熱
体や蓄熱体を使用する必要がなく、従って全体として構
造が簡素化され、信頼性が向上すると共にコストの低減
につながる。
【0032】次に、図9〜図12に示す本発明の第8実
施例について説明する。本実施例は、燃料噴射ノズルと
小孔との間に距離が存在することによって生ずる小孔か
らの噴射時期と噴射ノズルからの噴射時期との間の時間
遅れを補正して最適な燃焼を得、燃料の吹き抜けを防止
せんとするものである。
施例について説明する。本実施例は、燃料噴射ノズルと
小孔との間に距離が存在することによって生ずる小孔か
らの噴射時期と噴射ノズルからの噴射時期との間の時間
遅れを補正して最適な燃焼を得、燃料の吹き抜けを防止
せんとするものである。
【0033】図9は、制御機構の概要を示すブロック図
であり、この図から明らかなように、前述のチャンバ、
特にサブチャンバ54の圧力を検出する圧力センサ84
、エンジン回転数を検出する回転数センサ86、及びク
ランク軸のクランク角度センサ88からの各検出信号が
エンジンコントロールユニット( ECU) 90に入
力され、このECU90は所定の演算により適正な燃料
噴射開始時期の補正値を決定し、その出力信号によりイ
ンジェクタ56からの燃料噴射開始時期を補正制御する
。
であり、この図から明らかなように、前述のチャンバ、
特にサブチャンバ54の圧力を検出する圧力センサ84
、エンジン回転数を検出する回転数センサ86、及びク
ランク軸のクランク角度センサ88からの各検出信号が
エンジンコントロールユニット( ECU) 90に入
力され、このECU90は所定の演算により適正な燃料
噴射開始時期の補正値を決定し、その出力信号によりイ
ンジェクタ56からの燃料噴射開始時期を補正制御する
。
【0034】次に図10は、本実施例における制御ルー
チンを示している。まず、ステップS1で、前記圧力セ
ンサ84によってサブチャンバ内の圧力Pを検知し、ス
テップS2にて演算処理が行われ、小孔と噴射ノズル間
の距離によって生ずる燃料噴射の遅れ時間T( 後述の
演算式参照) を演算する。ここで、遅れ時間Tはサブ
チャンバ内圧力Pの関数であり、例えば、 補正係数×( 小孔と噴射ノズルの距離) /
( 2×P/混合気密度)1/2 なる式で導かれる
。
チンを示している。まず、ステップS1で、前記圧力セ
ンサ84によってサブチャンバ内の圧力Pを検知し、ス
テップS2にて演算処理が行われ、小孔と噴射ノズル間
の距離によって生ずる燃料噴射の遅れ時間T( 後述の
演算式参照) を演算する。ここで、遅れ時間Tはサブ
チャンバ内圧力Pの関数であり、例えば、 補正係数×( 小孔と噴射ノズルの距離) /
( 2×P/混合気密度)1/2 なる式で導かれる
。
【0035】次にステップS3は角度変換工程であり前
記遅れ時間Tにある変換係数を乗じて燃料噴射開始時期
の補正値すなわち補正角度βを演算する。次にステップ
において、ステップS3で得た補正時期( 角度) β
によって噴射ノズルの基本燃料噴射開始時期α0 を補
正して適正な燃料噴射開始時期( 角度) αを決定す
る。すなわち、α=α0 −βでαを演算する。そして
ステップS5においてインジェクタ56をして噴射ノズ
ルから燃料噴射開始を経て、S5においてインジェクタ
への噴射制御時期αで燃料を噴射する。
記遅れ時間Tにある変換係数を乗じて燃料噴射開始時期
の補正値すなわち補正角度βを演算する。次にステップ
において、ステップS3で得た補正時期( 角度) β
によって噴射ノズルの基本燃料噴射開始時期α0 を補
正して適正な燃料噴射開始時期( 角度) αを決定す
る。すなわち、α=α0 −βでαを演算する。そして
ステップS5においてインジェクタ56をして噴射ノズ
ルから燃料噴射開始を経て、S5においてインジェクタ
への噴射制御時期αで燃料を噴射する。
【0036】図10に示すタイミングチャートは、イン
ジェクタからの基本燃料噴射開始時期α0 を小孔噴射
開始時期とほぼ同一と設定した場合において、小孔と噴
射ノズル間の距離によって生じる燃料噴射開始時期の差
を考慮して前述補正時期( 角度) βだけインジェク
タからの噴射開始時期αを早めれば、小孔が閉じたとき
、同時に小孔からの燃料噴射も終わり、従来のような燃
料吹き抜けは最小限に押さえられることを示している。 なお図11において、Exは排気口、Holeは小孔、
Scは掃気口、O は開、C は閉を意味する。
ジェクタからの基本燃料噴射開始時期α0 を小孔噴射
開始時期とほぼ同一と設定した場合において、小孔と噴
射ノズル間の距離によって生じる燃料噴射開始時期の差
を考慮して前述補正時期( 角度) βだけインジェク
タからの噴射開始時期αを早めれば、小孔が閉じたとき
、同時に小孔からの燃料噴射も終わり、従来のような燃
料吹き抜けは最小限に押さえられることを示している。 なお図11において、Exは排気口、Holeは小孔、
Scは掃気口、O は開、C は閉を意味する。
【0037】次に図12は、本実施例において、サブチ
ャンバ内の圧力Pと前記補正角度βとの相関関係を示す
グラフであり、曲線の示す通りPとβは反比例の関係に
あり、Pが高値をとればβは低値をとりPが低値をとれ
ばβは高値をとる。つまり、サブチャンバ内の圧力が高
まれば、シリンダー内への燃料噴射速度が上がり、補正
角度βは低値に抑えられ、また逆にサブチャンバ内の圧
力が低くなれば燃料噴射速度は下がり、従って補正角度
βは高値に引き上げられる。
ャンバ内の圧力Pと前記補正角度βとの相関関係を示す
グラフであり、曲線の示す通りPとβは反比例の関係に
あり、Pが高値をとればβは低値をとりPが低値をとれ
ばβは高値をとる。つまり、サブチャンバ内の圧力が高
まれば、シリンダー内への燃料噴射速度が上がり、補正
角度βは低値に抑えられ、また逆にサブチャンバ内の圧
力が低くなれば燃料噴射速度は下がり、従って補正角度
βは高値に引き上げられる。
【0038】
【効果】以上説明したように本発明によれば、チャンバ
を設けることで、新気と燃料のミキシングを小孔からの
噴射に加えてより促進させる効果がある。また、燃料噴
射ノズルの燃料噴射開始時期を制御することで、従来の
ような燃料吹き抜けは最小限に抑えられる。
を設けることで、新気と燃料のミキシングを小孔からの
噴射に加えてより促進させる効果がある。また、燃料噴
射ノズルの燃料噴射開始時期を制御することで、従来の
ような燃料吹き抜けは最小限に抑えられる。
【0039】さらに、前記チャンバ内を蓄熱させたり、
あるいは多孔フィルタ等の設置により、燃料と新気のよ
り一層の霧化、燃焼の安定が期待できるという優れた効
果がある。
あるいは多孔フィルタ等の設置により、燃料と新気のよ
り一層の霧化、燃焼の安定が期待できるという優れた効
果がある。
【0040】
【図1】本発明に係わる2サイクルエンジンの燃料噴射
装置の第1実施例を示す断面図である。
装置の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す小孔及びチャンバ付
近の拡大断面図である。
近の拡大断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す図2と同位置の拡大
断面図である。
断面図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す図2と同位置の拡大
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の第5実施例を示す図2と同位置の拡大
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す図2と同位置の拡大
断面図である。
断面図である。
【図7】本発明に係わる2サイクルエンジンの燃料噴射
装置の第7実施例を示す断面図である。
装置の第7実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第7実施例の要部を示す拡大断面図で
ある。
ある。
【図9】本発明の第8実施例を示す制御ブロック図であ
る。
る。
【図10】本発明の第8実施例の制御を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図11】本発明の第8実施例の制御を示す噴射特性図
である。
である。
【図12】本発明の第8実施例の制御を示す相関グラフ
である。
である。
16 シリンダスリーブ
40 新気供給路
44 掃気口
46 第3掃気口
47 ヒータ
50 排気口
52 小孔
54 サブチャンバ
56 インジェクタ
67 多孔フィルタ
69 多孔フィルタ
71 多孔フィルタ
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダ側壁に掃気口、排気口を備え
、かつシリンダ側壁に小孔を形成し、小孔を新気供給路
を介して圧力供給源に連通させ、新気供給路に燃料噴射
ノズルを臨ませた2サイクルエンジンの燃料噴射装置に
おいて、小孔と燃料噴射ノズルとの間にチャンバを配設
した2サイクルエンジンの燃料噴射装置。 - 【請求項2】 前記チャンバ内の圧力を検出する検出
手段と、該検出手段からの検出信号に基づき燃料噴射ノ
ズルの噴射開始時期の補正値を決定し、該補正値により
燃料噴射ノズルからの噴射開始時期を制御する制御器と
、を備えた請求項1記載の2サイクルエンジンの燃料噴
射装置。 - 【請求項3】 シリンダ側壁に掃気口、排気口を備え
、かつシリンダ側壁に小孔を形成し、小孔を新気供給路
を介して圧力供給源に連通させ、新気供給路に燃料噴射
ノズルを臨ませた2サイクルエンジンの燃料噴射装置に
おいて、燃料噴射ノズルの噴射方向下流位置に高熱部を
配置した2サイクルエンジンの燃料噴射装置。 - 【請求項4】 シリンダ側壁に掃気口、排気口を備え
、かつシリンダ側壁に小孔を形成し、小孔を新気供給路
を介して圧力供給源に連通させ、新気供給路に燃料噴射
ノズルを臨ませた2サイクルエンジンの燃料噴射装置に
おいて、燃料噴射ノズルの噴射方向下流位置に多孔フィ
ルタを配置した2サイクルエンジンの燃料噴射装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8055291A JPH04292574A (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 2サイクルエンジンの燃料噴射装置 |
US07/853,496 US5271358A (en) | 1991-03-20 | 1992-03-18 | Fuel injection system for engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8055291A JPH04292574A (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 2サイクルエンジンの燃料噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04292574A true JPH04292574A (ja) | 1992-10-16 |
Family
ID=13721510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8055291A Pending JPH04292574A (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 2サイクルエンジンの燃料噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04292574A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2692625A1 (fr) * | 1992-06-18 | 1993-12-24 | Stihl Andreas | Moteur thermique à deux temps pour scies à moteur à chaîne. |
JPH11117746A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-04-27 | Agency Of Ind Science & Technol | エンジンの低圧筒内噴射による希薄燃焼方法 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP8055291A patent/JPH04292574A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2692625A1 (fr) * | 1992-06-18 | 1993-12-24 | Stihl Andreas | Moteur thermique à deux temps pour scies à moteur à chaîne. |
JPH11117746A (ja) * | 1997-10-20 | 1999-04-27 | Agency Of Ind Science & Technol | エンジンの低圧筒内噴射による希薄燃焼方法 |
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