JPH04292362A - シート状物速度差吸収アキュームレータ - Google Patents

シート状物速度差吸収アキュームレータ

Info

Publication number
JPH04292362A
JPH04292362A JP8152091A JP8152091A JPH04292362A JP H04292362 A JPH04292362 A JP H04292362A JP 8152091 A JP8152091 A JP 8152091A JP 8152091 A JP8152091 A JP 8152091A JP H04292362 A JPH04292362 A JP H04292362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide roller
speed
pinch roller
pulley
elevator frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8152091A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kinoshita
久 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Univance Corp
Original Assignee
Fuji Tekko Co Ltd
Fuji Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Tekko Co Ltd, Fuji Iron Works Co Ltd filed Critical Fuji Tekko Co Ltd
Priority to JP8152091A priority Critical patent/JPH04292362A/ja
Publication of JPH04292362A publication Critical patent/JPH04292362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Advancing Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂フィルム,紙
,布帛等のシート状物が走行するラインの前工程と後工
程との間で処理速度に一時的な差を生じた時、この速度
差を一定張力保持の下において吸収するためのシート状
物速度差吸収アキュームレータと、その制御システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述するようにシート状物速度差吸収ア
キュームレータは、シート巻取ラインなどにおいて汎用
されているが、その構造は一般に固定側ガイドローラ群
と、固定側ガイドローラ群に対して昇降する昇降側ガイ
ドローラ群とからなっていて、前工程から送られてきた
シート状物(以下単にシートという)は、これらの両ガ
イドローラに交互にヘアピン状に掛け渡されて、後工程
へ送り出されるようになっている。この場合、前工程と
後工程とが同速で同調運転されているときは、アキュー
ムレータはその間にあって、前記昇降側ガイドローラ群
が定位置に位置して、シートを単に前工程から後工程へ
送給するだけであるが、例えば後工程を一時停止した場
合や、その後、後工程を再駆動して追っかけ運転する場
合などのように前後工程間に速度差が生じたときは、昇
降側ガイドローラ群が昇降して、アキュームレータ内に
シートを貯溜したり、貯溜したシートを供給したりして
前後工程間の速度差を吸収する働きをする。
【0003】ところで、このように昇降側ガイドローラ
群が昇降すると、各ガイドローラの回転数が変動し、そ
の変動に伴ってガイドローラに巻き掛けたシートに慣性
力が作用して、各ガイドローラ間のシート張力に変動が
生じるという問題があった。特に繊細な性質を有するフ
ィルムの類では、それが極めて大きな問題であった。そ
こでアキュームレータ作動中といえどもシートの張力駆
動を来たさぬよう、本出願人はさきにアキュームレータ
の新規な構成について種々の提案を行ってきた。その例
として特開昭60−157443号公報に記載されたア
キュームレータがある。これは昇降側ローラ群に対して
これを前後工程シートの速度差に見合った速度で昇降す
る如く速度制御して積極的に昇降させると共に、各ガイ
ドローラに対してアキュームレータ内におけるシートの
走行経路と同じ経路を取る如く、ベルトを捲き掛け、さ
らにアキュームレータの昇降により生ずるベルト走行経
路の長短をカバーするため別途ベルト用コンペンセータ
をシート用アキュームレータとは別に設けてシートの定
速走行中はもとより、アキュームレータ昇降中といえど
も常にアキュームレータ内のガイドローラを積極的に駆
動するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近時ライン
速度の高速化に伴い、アキュームレータの所要貯布長さ
が増大し、上記のベルト用コンペンセータも該貯布長さ
に相当するコンペンセート量が必要となり、このため装
置が大型化し、広い据付面積(特にシートの流れ方向に
)を要するようになってきた。
【0005】本発明はかかる実状に対処して、シート貯
蔵用ガイドローラ群の昇降機枠とベルト用コンペンセー
タの昇降機枠を単一の昇降機枠にまとめ、ベルト用コン
ペンセータをシート用アキュームレータの機枠内に収め
る事により装置全体をコンパクトな構造にする一方、伝
達トルク可調滑りクラッチを利用するなどして、シート
に対する張力変動をより確実に防止することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち上記目的に適合する
本発明は、主機枠の下部に固定側ガイドローラ群を、一
方、上部に固定側プーリ群を設けると共に、固定側ガイ
ドローラ群と固定側プーリ群の中間に昇降可能に昇降機
枠を配置して、該昇降機枠の下部に前記固定側ガイドロ
ーラ群に対応する昇降側ガイドローラ群を、一方上部に
前記固定側プーリ群に対応する昇降側プーリ群を設け、
さらに前記固定側ガイドローラ及び昇降側ガイドローラ
に続きピンチローラを配し、かつ固定側及び昇降側ガイ
ドローラ並びにピンチローラに対し、前記固定側及び昇
降側プーリと同一平面内に各ガイドローラ及びピンチロ
ーラと同径のプーリをガイドローラ及びピンチローラと
同軸上に伝達トルク可調整に取着せしめ、前工程から繰
り出すシート状物を固定側ガイドローラ群と昇降側ガイ
ドローラ群の各ガイドローラに対し交互にヘアピン状に
掛け渡し、ピンチローラを積極回転駆動して後工程に繰
り入れる一方、ベルトを前記ガイドローラ及びピンチロ
ーラの各プーリに対して前記シート状物と同様の経路で
ヘアピン状に掛け渡し、ピンチローラのプーリを経てさ
らに前記固定側プーリと昇降側プーリとの間に交互にヘ
アピン状に掛け渡して無端状に張架したことを特徴とす
る。また請求項2に記載した発明は、上記構成をより実
効あるものとするため、公知の伝達トルク可調滑りクラ
ッチを利用するもので、固定側ガイドローラ群及び昇降
側ガイドローラ群の各ガイドローラに対して伝達トルク
可調滑りクラッチを介してプーリを装着したことを特徴
とする。さらに請求項3に記載した発明は、上記アキュ
ームレータの制御システムに関するもので、これは前工
程速度検出手段と、後工程速度検出手段と、前工程速度
検出手段とピンチローラ駆動用モータとの間に介在して
同調運転時にピンチローラ駆動用モータを前工程速度と
同速で駆動させる同調運転用比率制御器と、前工程速度
検出手段とピンチローラ駆動用モータとの間に介在して
追っかけ運転時にピンチローラ駆動用モータを前工程よ
りも速い速度で駆動させる追っかけ運転用比率制御器と
、前記前工程速度検出手段と後工程速度検出手段の両検
出値を比較して得られる前後工程間の速度差にもとづき
昇降機枠の昇降方向と昇降速度とを演算し、該演算値に
よって昇降機枠を昇降させる割算器とから構成される。
【0007】
【作用】本発明に係るアキュームレータにおいては、各
ガイドローラ間に張架されたシートは、ピンチローラを
経て後工程に送られるが、このピンチローラは後工程と
同速で積極回転するもので、このピンチローラの回転が
無端ベルトとプーリを介して全てのガイドローラに伝達
され、各ガイドローラを回転させている。そして前後工
程間に速度差が生じて、昇降側ガイドローラ群が昇降す
る場合では、前記ピンチローラの回転の他に昇降機枠の
昇降運動が、ベルトとプーリを通じて各ガイドローラに
伝達され、これが各ガイドローラを前後工程間の速度差
に応じた速度で回転させる駆動源となる。従って各ガイ
ドローラ間の張力変動は防止されることとなる。また、
請求項2に記載したように、各ガイドローラに対して伝
達トクル可調滑りクラッチを介してプーリを装着してい
る場合は、万一、微弱な張力変動があったとしても、そ
れが前記滑りクラッチによって緩和される。さらに請求
項3記載の制御システムは、同調運転用比率制御器と追
っかけ運転用比率制御器により、各運転時に適した速度
でピンチローラを回転させる一方、割算器によって前後
工程の速度差にみあった速度で昇降機枠を昇降させるこ
とができ、前記無端ベルトによる張力変動防止作用を実
効あるものとする。
【0008】
【実施例】以下、さらに本発明の実施例を図面にもとづ
き説明する。ここではアキュームレータ内の昇降側ガイ
ドローラが6本の場合を示す。
【0009】図1においてシート(S)は前工程(1)
(ピンチローラ装置で代表して図示)より送り出される
。シート(S)はダンサローラ(3)と該ダンサローラ
(3)の位置検知センサ(4)からなる第1ダンサロー
ラ装置(2)を経て、アキュームレータ内へ導入され、
該装置内のガイドローラ群(R1 ),(R2 )・・
・(R1 3 )にヘアピン状に張架され、出口ピンチ
ローラ装置(5)より引き出される。ここでガイドロー
ラ群中、奇数番号(R1 ),(R3 )・・・(R1
 3 )を付したものは固定側ガイドローラであり、主
機枠(F1 )に回転自在に軸支されており、一方、偶
数番号(R2 ),(R4 )・・・(R1 2 )を
付したものは昇降側ガイドローラであり、主機枠(F1
 )に設置された図示しない案内レールに沿って昇降す
る昇降機枠(F2 )に、回転自在に軸支されている。 また出口ピンチローラ装置(5)から引き出されたシー
ト(S)はダンサローラ(7)と該ダンサローラ(7)
の位置検知センサ(8)よりなる第2ダンサローラ装置
(6)を経て後工程(9)(ピンチローラ装置で代表し
て図示)に引き取られる。
【0010】そして装置内のすべてのガイドローラ(R
1 ),(R2 )・・・(R1 3 )の軸頸には各
ガイドローラ(R1 ),(R2 )・・・(R1 3
 )と同一の有効直径を有するベルトプーリ(P1 )
,(P2 ),(P3)・・・(P1 3 )が公知の
伝達トルク可調滑りクラッチを介して装着され、伝達ベ
ルト(B)がシート(S)と同じ経路を通るよう張架さ
れている。伝達トルク可調滑りクラッチに関しては、図
2にパウダクラッチを通用した一例を示すが、これにこ
だわらず同様の機能を有するトルク可調滑りクラッチを
適用してもよいことはもちろんである。
【0011】図において(R)はガイドローラ((R1
 ),(R2 )・・・(R1 3 )を代表して標示
)、(P)はプーリ((P1 ),(P2 )・・・(
P1 3 )を代表して標示)、(11)はプーリ(P
)に固着したクラッチのドライブメンバ、(12)はド
リブンメンバで、プーリ(P)及びドライブメンバ(1
1)はガイドローラ(R)に対し回転自在に、ドリブン
メンバ(12)はガイドローラ(R)の軸頸にキー(1
3)を介して固着されている。(14)は、電磁コイル
(15)を内蔵する固定盤で、スタッド(16)により
機枠(F)(主機枠(F1)又は昇降機枠(F2 ))
に固着され、回転を阻止されている。またガイドローラ
(R)のジャーナル先端は機枠(F)軸受(17)を介
して回転自在に軸支されている。
【0012】前記伝達ベルト(B)は、図1におけるピ
ンチローラ装置(5)のピンチローラ(以下、ピンチロ
ーラ(5)という)と同一の有効直径を有していて、前
記ベルトプーリ(P1 ),(P2 )・・・(P1 
3 )のうち最後のベルトプーリ(P1 3 )に張架
された後は、ピンチローラ(5)の軸頸に固着されたプ
ーリ(P15 )を経て、公知のベルト緊張装置(10
)で適正ベルト張力が与えられ、続いて主機枠(F1 
)上に偶数番号を付して装着されたアイドルプーリ(P
1 6 ),(P1 8 )・・・(P2 8 )と、
昇降機枠(F2 )上で該機枠(F2 )内の前記各ガ
イドローラ(R2 ),(R4 )・・・(R1 2 
)の真上に位置して奇数番号を付されたアイドプーリ(
P1 7 ),(P1 9 )・・・(P2 7 )と
の間に交互にヘアピン状に張架され、再び装置入口ガイ
ドローラ(R1 )上のプーリ(P1)に戻るよう、無
端状に張架されている。
【0013】なお、昇降機枠(F2 )については詳述
を省略するが公知の昇降連動装置駆動用モータ(MA 
) で積極的に昇降させられる。さらに(TG)は前工
程速度検出装置、(M1 )はピンチローラ装置(5)
の駆動モータ、(TG−1)はピンチローラ装置(5)
の速度検出装置、(M2 )は後工程の駆動モータであ
る。
【0014】以上の構成を有するアキュームレータの制
御システムについて説明すると、制御系には、ピンチロ
ーラ(5)が前工程(1)と同調運転するための比率制
御器(19)、ピンチローラ(5)を前工程より速い速
度で駆動し、アキュームレータ内に貯えられたシート(
S)を引き出すための所謂追っかけ運転用の比率制御器
(20)、および前工程(1)と後工程(9)の間に速
度差を生じたとき(ピンチローラ(5)が停止あるいは
追っかけ運転時およびその加減速期間)その速度差を昇
降ガイドローラの本数に2を乗じた値(実施例では2×
6=12)で除する割算器を備えている。通常運転中は
図に示す如く昇降機枠(F2 )が最低位置にあり、切
替えスイッチ(22),(24)を閉路、切替えスイッ
チ(23),(25)を開路していて、前工程速度検出
器(TG)による前工程の速度信号を第1ダンサンロー
ラ装置(2)のダンサローラ位置検知センサ(4)で補
正し、これを速度指令V0 としてピンチローラ(5)
を前工程(1)と同調運転する如く制御し、このとき同
時に後工程(9)も前速度指令V0 をさらに第2ダン
サローラ装置(6)の位置検知センサ(8)により補正
し、同様に同調運転する如く制御している。
【0015】次に前工程(1)と後工程(9)の間に速
度差を生じた時の制御であるが、これには2つの場合が
ある。その一つは後工程(9)が停止した時であり、こ
の時はピンチローラ(5)の駆動をモータ(M1 )が
停止しており、従って後工程の速度をVとするとV=0
となり、モータ(M1 )の速度検出器(TG−1)の
出力は0となる。このため前工程の速度検出器(TG)
とピンチローラ速度検出器(TG−1)の出力突き合わ
せ点(26)(以下、突き合わせ点と呼ぶ)で検出され
る速度差ΔVは(TG−1)の出力が0になるのでΔV
=Vo −V=V0 となる。従って割算器(21)で
は、前記速度差ΔV=Vo を昇降側ガイドローラ(R
1 ),(R4 )・・・(R1 2 )の本数の2倍
の値で除した値(この場合2×6=12)が演算される
。そして該演算値を昇降機枠(F2 )の駆動モータ(
MA )の速度指令として、該モータ(MA )が駆動
され、昇降機枠(F2 )が積極的に上昇させられる。
【0016】一方、このときアキュームレータ内のベル
トプーリ(P1 )は前工程速度Vo になるが、以後
のプーリ(P2 ),(P3 )・・・(P1 3 )
は、昇降機枠(F2 )の上昇運動が駆動源となり、前
記演算値を公差として順次、等差級数的に速度を減じて
行き、最後のプーリ(P1 3 )では速度0になる。 各プーリ(P1 ),(P2 )・・・(P1 3 )
はそれぞれガイドローラ(R1 ),(R2 )・・・
(R1 3 )に装着されているので、各ガイドローラ
(R1 ),(R2 )・・・(R1 3 )もまたプ
ーリ(P1 ),(P2 )・・・(P1 3 )に張
架されたベルト(B)により各プーリ(P1 ),(P
2 )・・・(P1 3 )同様に駆動される。
【0017】かくしてアキュームレータ内の各ガイドロ
ーラ(R1 ),(R2 )・・・(R1 3 )はそ
れぞれに適合する速度で積極駆動され、前工程(1)か
ら流入するシート(S)がアキュームレータ内に貯えら
れて行く。なおこの場合切替スイッチ(24)は開路、
切替スイッチ(25)は閉路されていて、第1ダンサロ
ーラ装置(2)の位置検知センサ(4)からの補正信号
は昇降機枠(F2 )の速度補正に使われる。また、か
かる昇降機枠(F2 )の上昇に伴い該機枠(F2 )
の上側に張架されていたベルト(B)の走行経路は短く
なるが、昇降機枠(F2 )において上側にベルト(B
)を張架するためのプーリ(P1 7 ),(P1 9
 )・・・(P2 7 )と下側にベルト(B)を張架
するためのプーリ(P2 ),(P4 )・・・(P1
2 )とは同一機枠(F2 )に装着されており、一体
的に上昇するので、下側に張架されたベルト(B)の走
行経路は上側の短くなった走行経路と同長だけ長くなる
こととなる。換言すると、上側と下側とでベルト(B)
が置き換わるだけで、別途ベルト(B)の走行経路変更
に伴うベルト(B)用のアキュームレータを必要としな
い。
【0018】次に前工程(1)と後工程(9)に速度差
を生じる今一つの場合、即ち、後工程(9)が追っかけ
運転に入ったときの説明をすると、この時は切替えスイ
ッチ(22)が開路、切替えスイッチ(23)が閉路さ
れ、ピンチローラ(5)および後工程(9)は比率制御
器(20)に基づく比率により前工程より速い速度V1
 になる如くそれぞれのモータ(M1 ),(M2 )
により駆動される。そして後工程(9)が停止した時と
同様に前工程(1)と後工程(9)の速度差ΔV=Vo
 −V1 が突き合わせ点(26)で検出されるが、こ
の場合はVo <V1 であるのでΔVは負の値を取り
、該速度差ΔVを昇降側ガイドローラ(P2 ),(P
4 )・・・(P1 2 )の本数の2倍で除した値が
昇降駆動モータ(MA )の速度信号となると共に、Δ
Vが負であることから前記モータ(MA )は該速度で
停止時と反対方向に駆動され、昇降機枠(F2 )が積
極的に下降させられる。従ってこの場合はベルト(B)
により駆動される装置内の各ガイドローラ(R1 ),
(R2 )・・・(R1 3 )の各速度は、前記制御
値を公差として等差級数的に各ガイドローラに加算され
て行き、入口ガイドローラ(R1 )は前工程速度Vo
 に、そして出口側ガイドローラ(R1 3 )は追っ
かけ速度V1 になるよう積極駆動される。
【0019】なお、この場合も停止時と同様に切替えス
イッチ(24)を開、切替えスイッチ(25)を閉路す
ることにより第1ダンサローラ装置(2)の位置検知セ
ンサ(4)の補正信号は昇降速度補正に使われている。 そしてベルト(B)については、昇降機枠(F2 )の
下側で短くなった分の走行経路が上側でそれだけ長くな
っており、全体としての長さは変わらず、ここでもベル
ト(B)用のアキュームレータは別途、必要ない。また
こうして作動する本発明に得る制御システムは、以上説
明した各場合だけでなく、それに付随する後工程(9)
の減速停止時や再起動加速時にも同様に機能し、時々刻
々変化する速度差ΔVを検出して、該検出値に基づく昇
降機枠(F2 )の昇降速度が得られことは勿論である
。例えば、再起動加速時における昇降機枠(F2 )の
速度制御の場合は、まず後工程(9)起動と共に速度差
ΔVの値が正の値を取りながら小さくなっていくため、
昇降機枠(F2 )の上昇速度は次第に遅くなって行き
、続いて速度差ΔVが負に転じるので該機枠(F2 )
は下降に転じてその下降速度を増加しつつ、追っかけ速
度になると、これ以降、速度差ΔVは負の一定値を取る
ので一定速で下降し、定位置に復帰する。また復帰位置
では該位置を検知する公知の検知手段により機枠(F2
 )が停止させられ、同時に制御システムは前述の通常
運転に切かえられるので、ピンチローラ(5)および後
工程(9)は前工程(1)と同調運転に戻る。
【0020】以上、本発明に係るアキュームレータにつ
いて、その一実施例を説明したが、本発明は以上の実施
例に拘泥されるものではなく、趣旨を逸脱しない限り、
適宜変更可能であり、例えばその制御システムについて
も前記実施例では、前後工程の速度差ΔVを検出するた
めに、前工程(1)の速度信号(TG)とピンチローラ
(5)の速度を検出器(TG−1)で検出した値とを突
き合わせ点(26)で突き合わせ、速度差ΔVを検出し
ているが、こうした方法だけでなく図3に示す如く、前
工程(1)の速度信号(TG)と後工程への速度指令信
号(V´)とを比較し、昇降機枠(F2 )を割算器(
21)の演算結果に基づく昇降速度で昇降駆動させ、後
工程(9)の速度を第1ダンサローラ装置(2)の位置
検知センサ(4)の補正信号で補正してもよい。このよ
うにすることによりアキュームレータ昇降連動装置駆動
用モータ(MA )とピンチローラ駆動モータ(M1 
)がそれぞれ独自に制御されるので前記の伝達トルク可
変滑りクラッチによりシート(S)の装置内における張
力変動を緩和しきれないときは別途、速度補正信号を突
き合わせ点(26)に付加することができ、運転状況に
合わせ、適時適量の補正量を付加し、より良好な結果が
得られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は構成され、特
に各ガイドローラ及びピンチローラに夫々同軸上に伝達
トルク可調整にプーリを設け、かかるプーリに対して、
ベルトを、シートと同様の経路でヘアピン状に掛け渡し
、さらにピンチローラのプーリを経て、固定側プーリ群
と昇降側プーリ群との間に交互にヘアピン状に掛け渡し
て無端状に張架しているから、各ガイドローラは、上記
無端ベルトとプーリを介して前後工程間の速度差に応じ
た速度で回転し、シートに対する張力変動が防止される
。また、固定側プーリ群は主機枠の上部に、そして昇降
側プーリ群は昇降側ローラ群と同じく、主機枠上を昇降
する昇降機枠に設けられているから、昇降側ガイドロー
ラ群が昇降して、無端ベルトの長さが、昇降側ガイドロ
ーラ群と固定側ローラ群との間の部分で変化したとして
も、その変化は、上方の昇降側プーリ群と固定側プーリ
群との間で逆に現れ、全体としてのベルトの長さに変化
はなく、従ってベルト長さの変化を吸収するために、別
途アキュームレータのようなものを設ける必要がなく、
装置全体をコンパクトなものとすることができる。 そして請求項2に記載した如く各ガイドローラとそこに
装着されるプーリとの間に伝達トルク可調滑りクラッチ
を介在させた場合は、アキュームレータ作動中、万一微
弱な張力変動があっても、その張力変動をこの滑りクラ
ッチで吸収できるため、前記したベルトによる張力変動
防止効果と相まって、より一層確実に張力変動を防止す
ることができる。さらに請求項3に記載した発明では、
ピンチローラの回転速度を制御するのに、同調運転時は
同調運転用比率制御器により、追っかけ運転時は追っか
け運転用比率制御器により夫々制御する一方、昇降機枠
の昇降速度と方向を、割算器により制御するものである
から、本発明シート状物速度差吸収アキュームレータは
運転状況に応じて確実に自動制御され、前記無端ベルト
による前記効果をより実効あるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シート状物速度差吸収アキュームレータ
及びその制御システムの説明図である。
【図2】本発明シート状物速度差吸収アキュームレータ
に使用される伝達トルク可調滑りクラッチの説明図であ
る。
【図3】本発明シート状物速度差吸収アキュームレータ
及びその制御システムの他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
(5)    ピンチローラ (19)  同調運転用比率制御器 (20)  追っかけ運転用比率制御器(21)  割
算器 (F1 )  主機枠 (F2 )  昇降機枠 (R1 ),(R3 )・・・(R1 3 )  固定
側ガイドローラ群 (R2 ),(R4 )・・・(R1 2 )  昇降
側ガイドローラ群 (P1 6 ),(P1 8 )・・・(P2 8 )
  固定側プーリ群 (P1 7 ),(P1 9 )・・・(P2 7 )
  昇降側プーリ群 (B)  ベルト (S)  シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  主機枠の下部に固定側ガイドローラ群
    を、一方、上部に固定側プーリ群を設けると共に、固定
    側ガイドローラ群と固定側プーリ群の中間に昇降可能に
    昇降機枠を配置して、該昇降機枠の下部に前記固定側ガ
    イドローラ群に対応する昇降側ガイドローラ群を、一方
    上部に前記固定側プーリ群に対応する昇降側プーリ群を
    設け、さらに前記固定側ガイドローラ及び昇降側ガイド
    ローラに続きピンチローラを配し、かつ固定側及び昇降
    側ガイドローラ並びにピンチローラに対し、前記固定側
    及び昇降側プーリと同一平面内に各ガイドローラ及びピ
    ンチローラと同径のプーリをガイドローラ及びピンチロ
    ーラと同軸上に伝達トルク可調整に取着せしめ、前工程
    から繰り出すシート状物を固定側ガイドローラ群と昇降
    側ガイドローラ群の各ガイドローラに対し交互にヘアピ
    ン状に掛け渡し、ピンチローラを積極回転駆動して後工
    程に繰り入れる一方、ベルトを前記ガイドローラ及びピ
    ンチローラの各プーリに対して前記シート状物と同様の
    経路でヘアピン状に掛け渡し、ピンチローラのプーリを
    経てさらに前記固定側プーリと昇降側プーリとの間に交
    互にヘアピン状に掛け渡して無端状に張架したことを特
    徴とするシート状物速度差吸収アキュームレータ。
  2. 【請求項2】  固定側ガイドローラ群及び昇降側ガイ
    ドローラ群の各ガイドローラに対して伝達トルク可調滑
    りクラッチを介してプーリを装着したことを特徴とする
    請求項1記載のシート状物速度差吸収アキュームレータ
  3. 【請求項3】  前工程速度検出手段と、後工程速度検
    出手段と、前工程速度検出手段とピンチローラ駆動用モ
    ータとの間に介在して同調運転時にピンチローラ駆動用
    モータを前工程速度と同速で駆動させる同調運転用比率
    制御器と、前工程速度検出手段とピンチローラ駆動用モ
    ータとの間に介在して追っかけ運転時にピンチローラ駆
    動用モータを前工程よりも速い速度で駆動させる追っか
    け運転用比率制御器と、前記前工程速度検出手段と後工
    程速度検出手段の両検出値を比較して得られる前後工程
    間の速度差にもとづき昇降機枠の昇降方向と昇降速度と
    を演算し、該演算値によって昇降機枠を昇降させる割算
    器とからなる制御システムを具備したことを特徴とする
    請求項1又は2記載のシート状物速度差吸収アキューム
    レータ。
JP8152091A 1991-03-19 1991-03-19 シート状物速度差吸収アキュームレータ Pending JPH04292362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8152091A JPH04292362A (ja) 1991-03-19 1991-03-19 シート状物速度差吸収アキュームレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8152091A JPH04292362A (ja) 1991-03-19 1991-03-19 シート状物速度差吸収アキュームレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04292362A true JPH04292362A (ja) 1992-10-16

Family

ID=13748621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8152091A Pending JPH04292362A (ja) 1991-03-19 1991-03-19 シート状物速度差吸収アキュームレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04292362A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015098403A (ja) * 2011-02-28 2015-05-28 ボブスト メックス ソシエテ アノニム 箔押し機械用のテープ繰出し装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60157443A (ja) * 1984-01-27 1985-08-17 Fuji Tekkosho:Kk シ−ト状物速度差吸収用アキユムレ−タ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60157443A (ja) * 1984-01-27 1985-08-17 Fuji Tekkosho:Kk シ−ト状物速度差吸収用アキユムレ−タ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015098403A (ja) * 2011-02-28 2015-05-28 ボブスト メックス ソシエテ アノニム 箔押し機械用のテープ繰出し装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0845412B1 (en) Wrapping machine
KR910012406A (ko) 이동하는 실의 장력 제어장치
US5358464A (en) Conveyor system and multi-speed folder
UA61087C2 (uk) Пристрій і спосіб для подачі фольги
KR100511697B1 (ko) 합성얀제조장치
US5382013A (en) Clutch driven inverter shaft
US20080264995A1 (en) Buffering And Tension Control System And Method
JPH04292362A (ja) シート状物速度差吸収アキュームレータ
US3759432A (en) Web drive and web processing controls for web processing machines
JP3784636B2 (ja) シート材の張力制御装置および印刷機
JPS5846424B2 (ja) シ−ト状物速度差吸収用アキユムレ−タ
US7413139B2 (en) Device and method for controlling the tension of a weblike material
JPH04197957A (ja) シート状物速度差吸収アキュムレータ
JPS59119617A (ja) 線張力コントロ−ル用ダンサロ−ラ装置
AU604215B2 (en) Device for maintaining tension range
US4069986A (en) Flying transfer winder driver
JPS6034680Y2 (ja) 長尺シ−トの張力制御装置
JP3888312B2 (ja) 撚糸機の制御装置
US5450154A (en) Storage buffer apparatus for continuous-strip type photographic material
GB1221957A (en) Improvements relating to apparatus for transferring material by winding from one spindle to another
JPH05270636A (ja) スパイラルコンベアのベルト張力制御装置
JPS62126070A (ja) ウエブ材間欠繰出装置
JP3650670B2 (ja) シャッタ開閉装置
JPS6150867B2 (ja)
JPS6225581B2 (ja)