JPH0429072Y2 - - Google Patents

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JPH0429072Y2
JPH0429072Y2 JP1986013384U JP1338486U JPH0429072Y2 JP H0429072 Y2 JPH0429072 Y2 JP H0429072Y2 JP 1986013384 U JP1986013384 U JP 1986013384U JP 1338486 U JP1338486 U JP 1338486U JP H0429072 Y2 JPH0429072 Y2 JP H0429072Y2
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starting
injection valve
internal combustion
combustion engine
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 [産業上の利用分野] 本考案は内燃機関の燃料噴射制御装置に関し、
詳しくはアルコール混合燃料を用いる内燃機関の
始動性を改善する内燃機関の燃料噴射制御装置に
関するものである。
[従来技術] 近年、ガソリン代替燃料として、ガソリンとア
ルコールを混合したアルコール混合燃料を用いた
内燃機関の研究・開発が進められているが、アル
コール混合燃料は、アルコールの混合割合が必ず
しも統一されておらずまちまちであること、及
び、アルコールの気化潜熱が大きく低温時に気化
が困難になることから、アルコール混合燃料を用
いた内燃機関ではその始動性が悪いことが知られ
ている。そこで、従来より、アルコール混合燃料
を用いた内燃機関の始動性を改善するために、内
燃機関の吸気系に始動用の噴射弁を主燃料噴射弁
とは別に設けて始動時燃料噴射を行なうといつた
内燃機関の燃料噴射装置等の提案が種々なされて
いる。
また、近年電子制御技術の発展に伴つて、マイ
クロコンピユータ等を搭載し、始動時には、噴射
燃料量を増量する等の緻密な燃料噴射制御を行な
つて、その始動性を改善しようとする内燃機関の
燃料噴射制御装置等も知られている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、アルコール混合燃料を用いた内
燃機関の始動性を改善しようとするこうした提案
は以下の如き問題があり、未だ確立した技術とは
いえなかつた。
(a) 内燃機関の吸気系に始動用燃料噴射弁を設
け、始動時に主燃料噴射とは別に始動用の燃料
噴射を行なう場合、アルコール混合燃料の増量
を図ることはできるが、内燃機関が冷え切つて
いる時には吸気系も冷えており、アルコールが
気化しにくいという問題は未解決であつた。ま
た、アルコール混合燃料におけるアルコール混
合割合のばらつきについては何の考慮も払われ
ておらず、アルコール混合割合が高い時には始
動性が一層悪くなるという問題はそのまま残さ
れていた。
(b) 一方、マイクロコンピユータ等を用いた電子
制御装置を搭載した燃料噴射制御装置は、車両
のバツテリを電源として作動するので、バツテ
リが弱つている場合や低温時に、スタータのよ
うな大きな負荷がかかるとバツテリ電圧が低下
し、充分に動作しない等のことが考えられ、始
動性上の問題が残されていた。
考案の構成 [問題点を解決するための手段] 本考案の内燃機関の燃料噴射装置は上記の点に
鑑みなされたものであり、上記の問題を解決する
ために次の如く構成されている。即ち、第1図に
例示する如く、本考案の内燃機関の燃料噴射制御
装置は、 内燃機関M1の負荷に応じて主噴射弁M2より
該内燃機関M1にアルコール混合燃料を供給する
と共に、該内燃機関M1の始動時には、始動噴射
弁M3より燃料噴射を実施する内燃機関の燃料噴
射制御装置において、 上記主噴射弁M2に所定圧力の上記燃料を圧送
する主燃圧レギユレータM4と、 上記始動噴射弁M3に上記所定圧力より高い所
定圧力の上記燃料を圧送する始動燃圧レギユレー
タM5と、 上記内燃機関M1の始動性を反映するパラメー
タを検出する始動性検出手段M6と、 該検出されたパラメータに基づいて、上記始動
噴射弁M3による始動時の燃料噴射量を定める始
動時燃料噴射量決定手段M7と、 該始動時燃料噴射量決定手段M7の決定した始
動時の燃料噴射量に応じて上記始動噴射弁M3を
開弁・制御する始動時増量制御手段M9とを備え
ると共に、 さらに、上記始動時増量制御手段M9による開
弁・制御とは独立して、始動燃圧レギユレータM
5から圧送される燃料を噴射可能な副始動噴射弁
M10と、 上記始動時燃料噴射量決定手段M7による決定
とは独立して、始動時において所定時間だけ、上
記副始動噴射弁M10を、直接開弁・制御する特
定始動噴射弁開閉手段M8と、 を備えたことを特徴とする。
ここで、主燃圧レギユレータM4とは、主噴射
弁に圧送される燃料を所定圧力に保つものであ
り、始動燃圧レギユレータM5とは、始動噴射弁
M3に圧送される燃料を主噴射弁M2に圧送され
る燃料の所定圧力よりも高い所定圧力保つもので
ある。
始動性検出手段M6とは、内燃機関M1の始動
性を反映するパラメータ、例えば、内燃機関M1
の温度やアルコール混合燃料のアルコール濃度等
を検出する手段である。内燃機関M1の温度を検
出するものとしては、内燃機関M1の冷却水温の
温度を検出する冷却水温センサ等が知られてい
る。また、アルコール濃度を検出するものとして
は、アルコール濃度の変化に基づく静電容量や光
の屈折率の変化を利用したセンサ等が知られてい
る。
始動時燃料噴射量決定手段M7とは、始動性検
出手段M6により検出されたパラメータに基づい
て、始動噴射弁M3より噴射される燃料量を決定
する手段であつて、複数個の始動噴射弁M3を用
いてその開弁数を変えることにより噴射量を決定
してもよいし、あるいは始動噴射弁M3の開弁時
間を変えることにより噴射量を決定してもよい。
また、検出されたパラメータに基づいて始動噴射
弁M3の開弁数や開弁時間等を制御するものとし
ては、論理演算回路やデイスクリートな回路とし
て構成することが、あるいは、車両に搭載されて
いる、他の電子制御装置等と一体に構成すること
が考えられる。
特定始動噴射弁開閉手段M8とは、電子燃料噴
射制御装置等の電子制御装置を介せずに、特定の
始動噴射弁M3を始動時に所定時間開閉する手段
であつて、通常車両に使用されているスタートイ
ンジエクタタイムスイツチ(以下、単にTZSと
呼ぶ。)やタイマー付リレー等が考えられる。
また、特定始動噴射弁開閉手段M8により開閉
される副始動噴射弁M10は、始動時燃料噴射量
決定手段M7により噴射量を決定される始動噴射
弁M3とは別に設けてもよいし、あるいは、始動
時燃料噴射量決定手段M7により噴射量を決定さ
れる始動噴射弁M3の内の少なくとも一つの論理
和をとることにより両方の手段、つまり、特定始
動噴射弁開閉手段M8と始動時燃料噴射量決定手
段M7により制御されるよう構成してもよい。
[作用] 上記の構成を有する本考案の内燃機関の燃料噴
射制御装置は次の様に作用する。即ち、 始動時には、始動性検出手段M6により検出さ
れたパラメータに基づき始動時燃料噴射量決定手
段M7によつて決定された量のアルコール混合燃
料を始動噴射弁M3から噴射し、その上、特定始
動噴射弁開閉手段M8により直接開閉制御される
副始動噴射弁M10からもアルコール混合燃料が
噴射される。しかも、これらの始動噴射弁M3及
び副始動噴射弁M10から噴射される燃料の圧力
は、主燃圧レギユレータM4によつて主噴射弁M
2に圧送されるアルコール混合燃料より始動燃圧
レギユレータM5によつて所定圧高圧に保たれ
る。
従つて、本考案の内燃機関の燃料噴射制御装置
は、始動時において、例えば、制御電圧の不足な
どによつて始動時増量制御手段M9が良好に作動
せず、始動時燃料噴射量決定手段M7の決定した
始動時の燃料噴射量に応じた始動噴射弁M3の開
弁・制御が良好に実行されないとしても、特定始
動噴射弁開閉手段M8を備えたことにより、少な
くとも所定時間は、副始動噴射弁M10から高圧
のアルコール混合燃料を噴射するよう働く。
[実施例] 次に本考案の内燃機関の燃料噴射制御装置の一
実施例を図面と共に詳細に説明する。
第2図は本考案一実施例の内燃機関の燃料噴射
制御装置を示す概略構成図を表わしている。
第2図に示す本実施例の内燃機関の燃料噴射制
御装置は、エンジン1にアルコール混合燃料(以
下、単に混合燃料と言う。)を供給する燃料噴射
装置2、燃料供給装置2によるエンジン1への混
合燃料の供給を制御する制御装置6等から構成さ
れている。
ここで、燃料供給装置2は、混合燃料が貯蔵さ
れた燃料タンク8、燃料タンク8内の混合燃料を
燃料メインチユーブ10、燃料フイルタ12、パ
ルセーシヨンダンパ14を介してエンジン1に燃
料を供給する燃料ポンプ15、パルセーシヨンダ
ンパ14に接続されエンジン1の各気筒に混合燃
料を分配するデリバリパイプ16、デリバリパイ
プ16に接続され各気筒に混合燃料を噴射する四
個の主噴射弁18等を備えている。更に、燃料供
給装置2には、燃料フイルタ12の直後に燃料メ
インチユーブ10から枝分かれした燃料始動チユ
ーブ19、燃料が逆流するのを防ぐ逆止弁20、
燃料貯蔵タンク21、2個の始動噴射弁22A,
22Bが設けられていて、サージタンク23内に
燃料始動噴射弁22A,22Bから混合燃料を噴
射するよう構成されている。この2個の始動噴射
弁22A,22Bのうちの1つである始動噴射弁
22Aは、燃料貯蔵タンク21内に取り付けられ
た圧力スイツチ25にスタートインジエクタタイ
ムスイツチ(以下、単にTZSと呼ぶ。)26を介
して接続されている。この圧力スイツチ25は、
燃料貯蔵タンク21内の混合燃料の圧力が所定圧
以上になつた時にオンするものであり、バツテリ
27から直接電源を供給されている。これによ
り、始動噴射弁22Aは、圧力スイツチ25がオ
ンになつてから、TZS26により所定時間燃料
噴射することになる。一方、他方の始動噴射弁2
2Bは制御装置6に接続されていて、エンジン1
に取り付けられた冷却水温センサ28及び燃料タ
ンク8内に取り付けられたアルコール濃度センサ
29が各々検出する冷却水温及びアルコール濃度
に基づいて、開弁すべきか否かが制御装置6によ
り判断される。
また、燃料ポンプ15は、キースイツチ30に
接続されていて、キースイツチ30がイグニツシ
ヨンの位置まで操作された時に駆動を開始する。
更に、デリバリパイプ16の一端には、デリバ
リパイプ16内の燃料圧力を一定に保持する主燃
圧レギユレータ32が備えられ、この主燃圧レギ
ユレータ32を介して、デリバリパイプ16と燃
料タンク8とが燃料リターンチユーブ33により
接続されている。また、始動用混合燃料をデリバ
リパイプ16内の混合燃料より所定圧高く保持す
る始動燃圧レギユレータ34が燃料貯蔵タンク2
1に備えられ、この始動燃圧レギユレータ34を
介して、燃料貯蔵タンク21とデリバリパイプ1
6とが中継チユーブ35により接続されている。
パルセーシヨンダンパ14の手前には電磁弁36
が備えられていて、始動時には、この電磁弁36
は閉じられる。これにより、始動用混合燃料は始
動燃圧レギユレータ34によつて所定圧に保たれ
る。
この電磁弁36は、TZS26とは別個のTZS
37及びリレー38を介してバツテリ27に接続
されている。TZS37は、キースイツチ30に
接続されていて、キースイツチ30がイグニツシ
ヨンの位置まで操作された時を起点として所定時
間オンするものである。ノーマルクローズのリレ
ー38は、制御装置6に接続されていて、制御装
置6からの出力信号があつた時にオフするもので
ある。従つて、始動時には、制御装置6からの指
令がなければ電磁弁36は、TZS37によつて
定まる所定時間だけ閉状態となる。
尚、パルセーシヨンダンパ14は燃料圧力の脈
動を減衰させるものであり、サージタンク23は
吸気の脈動を防止し、エンジン1の各気筒に吸気
を分配するものである。また、主噴射弁18は、
上述した始動噴射弁22A,22B、電磁弁36
を駆動するリレー38と共に制御装置6に接続さ
れており、制御装置6により開弁制御されてエン
ジン1のクランク角に同期した周知の主燃料噴射
を実施する。
第3図は、制御装置6を表わすブロツク図であ
る。
制御装置6は、第3図に示すように、周知の
CPU61、ROM62、RAM63を論理演算回
路の中心として構成され、外部との入出力を行な
う入出力回路、ここでは外部入力回路65、駆動
出力回路66等とをコモンバス67を介して相互
に接続され構成されている。この外部入力回路6
5には、冷却水温センサ28、アルコール濃度セ
ンサ29、キースイツチ30が各々接続されてい
て、エンジン1の冷却水温、燃料タンク8内の混
合燃料のアルコール濃度、キースイツチ30の位
置等がCPU61に読み取られる。また、駆動出
力回路66には、主噴射弁18、始動噴射弁22
B,リレー38等が接続されていて、各々、
CPU61により駆動される。
次に、上記制御装置6及びTZS26,37等
により実行される内燃機関の始動時の動作を第4
図に示すフローチヤート及び第5図に示すタイミ
ングチヤートを用いて説明する。
第4図のフローチヤートは、運転者によりキー
スイツチ30がイグニツシヨン開始の位置まで操
作された時にCPU61が実行する「始動時燃料
噴射制御ルーチン」の処理を表わし、第5図のタ
イミングチヤートは、その時の電磁弁36,燃料
ポンプ15、主噴射弁18及び始動噴射弁22
A,22B等の動作タイミングを表わしている。
尚、本制御ルーチンは、始動時の処理を示すもの
であつて、始動後の処理は他の制御ルーチンで実
行される。
まず、キースイツチ30がイグニツシヨン開始
の位置まで操作されると(第5図イグニツシヨン
出力信号)、本制御ルーチンはステツプ100から実
行される。ステツプ100では、始動後に主噴射弁
18からクランク角に応じて燃料噴射される処理
を禁止する処理である主噴射弁18開弁禁止マス
ク処理を実行したり、本制御ルーチンの各ステツ
プで使用される各変数を初期値に戻したり、後述
される設定時間tをROM62から読み込んでそ
の値tをRAM63に書き込む等の所謂初期設定
を実行する。また、この時、イグニツシヨン出力
信号がオンになると共に、TZS37はオンとな
り(第5図TZS37出力信号)、電磁弁36には
バツテリ電圧が供給されて(リレー38はオン状
態)電磁弁36は閉弁する(第5図電磁弁36駆
動信号)。
続くステツプ110では、冷却水温センサ28及
びアルコール濃度センサ29により、エンジン1
の冷却水温及び混合燃料のアルコール濃度を読取
る。この読取られた冷却水温及びアルコール濃度
に基づいて始動噴射弁22Bの開弁数を決定する
(ステツプ120)。本実施例においては、始動噴射
弁22Bは1つなので、冷却水温が所定値より低
い時、あるいは、アルコール濃度が所定値より高
い時に、始動噴射弁22Bを開弁することを決定
する。
ステツプ130では、運転者によりキースイツチ
30が更にスタータオンの位置まで操作されて、
スタータ出力信号がオンとなつたか否かが判断さ
れる。このスタータ出力信号は、外部入力回路6
5を介して読み込まれる。通常、始動時には、運
転者はキースイツチ30をイングニツシヨン開始
の位置とした後、更に、スタータオンの位置まで
操作するが、この操作がなされた時、スタータ出
力信号はオンとなり(第5図スタータ出力信号)、
ステツプ130での判断は始めて「YES」となつて
処理はステツプ150に移行する。
一方、スタータ出力信号がオンになると、キー
スイツチ30に直接接続された燃料ポンプ15は
駆動を開始し、混合燃料を供給し始める(第5図
燃料ポンプ15駆動信号)。この燃料ポンプ15
駆動信号を出力する回路(図示しない)は、キー
スイツチ30をスタータの位置からイグニツシヨ
ンの位置に戻してもオフしないよう回路として組
れている。
スタータ信号がオンになると処理はステツプ
150に進み、所定時間tが経過するまで待機する。
この時間tは、圧力スイツチ25がオンになるま
での時間より多少長く設定されている。即ち、ス
タータ信号がオンすると、燃料噴射ポンプ15が
駆動を開始して燃料タンク21内の圧力は次第に
高まり(なぜならば、電磁弁36はイグニツシヨ
ン出力信号がオンの時に閉じられている。)、やが
て、圧力スイツチ25が作動するが(第5図圧力
スイツチ25出力信号)、この時になつて初めて
混合燃料は、中継チユーブ35を介してデリバリ
パイプ16に供給され、始動燃料噴射と共に主燃
料噴射も可能となる。従つて、制御装置6は、こ
の状態となるまで待機するのである。尚、スター
タ信号オンより時間tだけ待機する構成にかえ
て、圧力スイツチ25がオンとなるまで待機する
よう構成してもよい。
圧力スイツチ25がオンとなると、TZS26
も所定時間オンとなる(第5図TZS26出力信
号)。従つて、制御装置6の動作に拘らず、始動
時には、始動噴射弁22Aは、TZS26のオン
時間だけ開弁され(第5図始動噴射弁22A出力
信号)、燃料噴射が実施される。
所定時間tが経過すると、ステツプ150での判
断は初めて「YES」となつて次のステツプに進
む。
尚、所定時間tの計測は、プログラムを組んで
計測してもよいし、タイマーを設けて計測しても
よい。
ステツプ160では、主噴射弁18の開弁禁止マ
スクが解除される。これにより、主噴射弁18
は、図示しない主燃料噴射制御装置ルーチンによ
りクランク角度に基づいて燃料噴射を実行するこ
とになる。これを第5図のタイミングチヤートで
は、主噴射弁18出力信号をオンとして示してあ
る(第5図主噴射弁18出力信号)。
続くステツプ170では、ステツプ120において決
定された始動噴射弁22Bの開弁数に相当する始
動噴射弁22Bを開弁する。本実施例において
は、始動噴射弁22Bは1つなので、この始動噴
射弁22Bを開弁すると判断された時(ステツプ
120)のみ開弁を実行する(第5図始動噴射弁2
2B出力信号)。
ステツプ180では、エンジン1が始動した後、
運転者がキースイツチを操作してイグニツシヨン
の位置まで戻し、スタータ出力信号がオフするま
でウエイトをかけ、スタータ出力信号がオフにな
つて(第5図スタータ出力信号)、初めて処理は
次のステツプに進む。
ステツプ190ないし200では、まず、ステツプ
190において、始動噴射弁22B出力信号をオフ
し(第5図始動噴射弁22B出力信号)、始動噴
射弁22Bを閉じる。次に、ステツプ200では、
制御装置6は、リレー38に信号を出力してリレ
ー38をオフし、電磁弁36を開弁して(第5図
電磁弁36駆動信号)、処理は「RETURN」に
抜け本制御ルーチンを終える。
一方、TZS26の所定の設定時間が経過する
と(第5図TZS26出力信号)、始動噴射弁22
Aは閉じられる(第5図始動噴射弁22A出力信
号)。本実施例では、このTZS26の所定時間
は、制御装置6が作動せず主噴射弁18から混合
燃料が噴射されなくてもエンジン1の駆動ができ
る程度の混合燃料量を始動噴射弁22Aから噴射
できる時間に設定している。
以上制御装置6が実行する処理と共に本実施例
の内燃機関の燃料噴射制御装置の動作について説
明したが、次に冷寒時でバツテリが弱つていると
いつた悪条件が重なつてバツテリ27の電圧が低
下し、スタータの駆動が負担となり制御装置6が
作動しない場合の本実施例の内燃機関の燃料噴射
制御装置の動作を第6図のタイミングチヤートを
用いて説明する。
即ち、イグニツシヨン出力信号がオンされると
(第6図イグニツシヨン出力信号)、TZS37は
オンされると共に(第6図TZS37出力信号)、
電磁弁36は閉じられる(第6図電磁弁36駆動
信号)。続いて、運転者によりスタータがオンさ
れると(第6図スタータ出力信号)、燃料ポンプ
15は駆動され混合燃料は供給される(第6図燃
料ポンプ15駆動信号)。この時、スタータの駆
動によりバツテリ27の電圧が低下し、制御装置
6の動作電圧V1以下となると(第6図バツテリ
27電圧)、制御装置6は作動しなくなる。しか
しながら、燃料ポンプ15、圧力スイツチ25、
TZS37及び始動噴射弁22Aは、バツテリ電
圧が制御装置6の動作電圧V1以下になつても制
御装置6に関係なく作動するので、混合燃料は燃
料貯蔵タンク21内の供給され続け、燃料貯蔵タ
ンク21内の混合燃料の圧力は所定圧以上にな
り、圧力スイツチ25はオンとなる(第6図圧力
スイツチ25出力信号)。圧力スイツチ25がオ
ンすると、TZS26は所定時間オンになると共
に(第6図TZS26出力信号)、始動噴射弁22
Aも所定時間開弁されて(第6図始動噴射弁22
A出力信号)、混合燃料はサージタンク23内に
噴射され混合気となつてエンジン1の各気筒へ吸
入される。これにより、エンジン1は駆動され始
めるので、スタータへの負荷も減少しバツテリ電
圧も徐々に回復する(第6図バツテリ27電圧)。
従つて、制御装置6は作動を開始することになり
通常の運動状態となる。
以上詳細に説明した本実施例の内燃機関の燃料
噴射制御装置によれば、始動時には、内燃機関内
の温度を示す冷却水温が所定値より低い時、ある
いは、アルコール混合燃料のアルコール濃度が所
定値より高い時には、主噴射弁18から噴射され
るアルコール混合燃料より所定圧高く保たれたア
ルコール混合燃料を噴射する始動噴射弁22Bを
開弁して燃料噴射量を増加する。これにより、減
圧沸騰効果により霧化された混合燃料は、冷寒時
やアルコール濃度が高いといつたアルコールが気
化しにくい条件の時程、多く噴射されるのでエン
ジン1の始動性は良好に保たれる。しかも、始動
噴射弁22Aは、TZS26により、始動時には、
圧力スイツチによつて必ず所定圧の高圧に保たれ
た混合燃料を噴射する。従つて、例えば、車両の
バツテリ電圧が低下していて、スタータの駆動等
に電力を消費され制御装置6が動作しないような
時でも始動噴射弁22Aからは混合燃料は噴射さ
れ、良好な始動性を得ることができる。更に、
TZS26,37がヒータとバイメタルを用いた
タイプのものであれば、バツテリ電圧が低下して
いる場合にはその動作時間は長くなり、エンジン
1の始動性を一層確実にすることができる。
尚、本実施例の内燃機関の燃料噴射制御装置に
おいては、始動噴射弁22Aは、圧力スイツチ2
1に接続されたTZS26により開閉するよう構
成したが、キースイツチ30とTZS26とを接
続して、キースイツチ30がスタータの位置に操
作された時にTZS26をオンするよう構成して
もよい。
考案の効果 本考案の内燃機関の燃料噴射制御装置による
と、始動時には、内燃機関内の温度が低い程、あ
るいは、アルコール混合燃料のアルコール濃度が
高い程、換言すれば、アルコールが気化しにくい
条件の時程、主噴射弁から噴射されるアルコール
混合燃料より所定圧高圧に保たれたアルコール混
合燃料を噴射する始動噴射弁からの噴射量を増加
する。しかも、特定始動噴射弁開閉手段により、
副始動噴射弁については、電子制御装置等を介さ
ず直接開閉制御することができる。
これにより、減圧沸騰効果により霧化されたア
ルコール混合燃料は、アルコールが気化しにくい
条件の時程多く噴射されて始動性を向上させると
共に、例え、車両のバツテリ電圧が低下している
時でも、特定始動噴射弁開閉手段によりアルコー
ル混合燃料は噴射され、良好な始動性を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の内燃機関の燃料噴射制御装置
の基本的構成を例示するブロツク図、第2図は本
考案一実施例の内燃機関の燃料噴射制御装置を示
す概略構成図、第3図は同じく本実施例の制御装
置6を示すブロツク図、第4図は同じく本実施例
の制御装置6の実行する処理を示すフローチヤー
ト、第5図及び第6図は同じく本実施例における
動作タイミングを示すタイミングチヤート、であ
る。 1……エンジン、2……燃料供給装置、6……
制御装置、18……主噴射弁、22A,22B…
…始動噴射弁、25……圧力スイツチ、26,3
7……TZS、28……冷却水温センサ、29…
…アルコール濃度センサ、30……キースイツ
チ、36……電磁弁、38……リレー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内燃機関の負荷に応じて主噴射弁より該内燃機
    関にアルコール混合燃料を供給すると共に、該内
    燃機関の始動時には、始動噴射弁より燃料噴射を
    実施する内燃機関の燃料噴射制御装置において、 上記主噴射弁に所定圧力の上記燃料を圧送する
    主燃圧レギユレータと、 上記始動噴射弁に上記所定圧力より高い所定圧
    力の上記燃料を圧送する始動燃圧レギユレータ
    と、 上記内燃機関の始動性を反映するパラメータを
    検出する始動性検出手段と、 該検出されたパラメータに基づいて、上記始動
    噴射弁による始動時の燃料噴射量を定める始動時
    燃料噴射量決定手段と、 該始動時燃料噴射量決定手段の決定した始動時
    の燃料噴射量に応じて上記始動噴射弁を開弁・制
    御する始動時増量制御手段とを備えると共に、 さらに、上記始動時増量制御手段による開弁・
    制御とは独立して、始動燃圧レギユレータから圧
    送される燃料を噴射可能な副始動噴射弁と、 上記始動時燃料噴射量決定手段による決定とは
    独立して、始動時において所定時間だけ、上記副
    始動噴射弁を、直接開弁・制御する特定始動噴射
    弁開閉手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制
    御装置。
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