JPH04290721A - アクリル樹脂シートの製造方法 - Google Patents

アクリル樹脂シートの製造方法

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Publication number
JPH04290721A
JPH04290721A JP3080807A JP8080791A JPH04290721A JP H04290721 A JPH04290721 A JP H04290721A JP 3080807 A JP3080807 A JP 3080807A JP 8080791 A JP8080791 A JP 8080791A JP H04290721 A JPH04290721 A JP H04290721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
acrylic resin
cast roll
resin sheet
compound
Prior art date
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Pending
Application number
JP3080807A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Saito
晃一 斉藤
Norimitsu Miyake
三宅 範光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP3080807A priority Critical patent/JPH04290721A/ja
Publication of JPH04290721A publication Critical patent/JPH04290721A/ja
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクリル樹脂をキャス
トロール上に溶融押出しすることによるアクリル樹脂シ
ートの工業的に有利な製造方法に関する。
【0002】本発明の方法により製造されるアクリル樹
脂シートは透明性、耐候性及び表面平滑性に優れること
から、建築分野、光学分野、広告用資材、交通標識など
において利用される。
【0003】
【従来の技術】アクリル樹脂シートは、モノマーを定型
の枠の中に仕込んでキャスト重合する方法や、アクリル
樹脂の押出成形により連続したシートを成形する方法に
よって製造されている。押出成形によるシート製造方法
は、シリンダー内で溶融した樹脂をTダイ又はIダイか
らキャストロールと呼ばれる冷却用ロール上に押出す方
法及び該溶融した樹脂をTダイ又はIダイから二つのロ
ール間に押出し、バンクと呼ばれる樹脂溜めを形成しな
がらシート状に成形する方法に大別される。
【0004】前者のキャストロール上に押出して成形す
る方法は、簡便であること、設備自体があまり高価でな
いことなどの工業的に有利な特長を有している。しかし
ながら、この方法ではダイから押出されたシート状の溶
融樹脂が全幅にわたって均一にキャストロール表面に密
着することは容易なことではなく、時としてシート表面
に「ひけ」が生じる場合がある。従って、表面平滑性の
良好なアクリル樹脂シートを得る目的から、後者のよう
な二つのロールの間に押出して成形する方法が工業的に
採用されることが多い。
【0005】上記のごときキャストロール上に押出して
シートを成形する方法では、ポリエチレンテレフタレー
トを素材とする場合には、キャストロール近くに設置し
た電極とキャストロールの間に電位差を発生させ、静電
気的にシートをロール面に密着させるという方法(静電
印加法)を採用することによって、上記の欠点が解消さ
れることが知られている(特公昭37−6142号公報
、特公昭48−29311号公報など参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の静電印加法は樹
脂シートの工業的に有利な製造を可能にするものである
が、アクリル樹脂シートの製造においては、単に静電印
加法を適用しても、シート状の溶融樹脂とキャストロー
ルとの密着性が向上せず、得られるシートの表面平滑性
の改善が認められない。本発明者らは、アクリル樹脂に
各種の物質を配合したものについてキャストロール上へ
の押出しによるシートの製造を試みたが、相溶性に乏し
い物質ではアクリル樹脂シートの透明性を低下させたり
、ベント部の詰まりや、キャストロール等に析出してロ
ール表面を汚す、いわゆる白化の原因となること、およ
び多くの物質ではたとえ静電印加法を適用した場合であ
ってもシートの表面平滑性の改善効果がほとんど認めら
れないことが判明した。
【0007】しかして本発明の目的は、アクリル樹脂本
来の透明性や耐候性を低下させることなく、表面平滑性
に優れたアクリル樹脂シートを工業的に有利に製造する
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、アクリル樹脂を該アクリル樹脂100重量部に
対して0.5〜5重量部のベンゾフェノン系化合物及び
ベンゾトリアゾール系化合物からなる群から選ばれる少
なくとも一種の化合物を配合した状態でシート状に溶融
押出しし、該溶融押出しされたシート状物を静電荷を印
加させながらキャストロール表面と接触させて冷却する
ことを特徴とするアクリル樹脂シートの製造方法を提供
することによって達成される。
【0009】本発明に用いられるアクリル樹脂は、Tダ
イやIダイを用いて溶融押出成形によりシートを製造す
ることが可能なものであれば特に限定されないが、メタ
クリル酸メチル樹脂、アクリル酸ブチルとメタクリル酸
メチルとの共重合体、スチレン、無水マレイン酸及びメ
タクリル酸メチルの共重合体等のメタクリル酸エステル
系又はアクリル酸エステル系の樹脂等が好適に使用され
る。
【0010】本発明に用いられるベンゾフェノン系化合
物としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン又は
その誘導体が好ましい。2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノンの誘導体の具体例としては、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシ−2′−カルボキシベンゾフェノン、2,2′−
ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン等
が挙げられる。また本発明に用いられるベンゾトリアゾ
ール系化合物としては、2−(2−ヒドロキシフェニル
)ベンゾトリアゾール又はその誘導体が好ましい。2−
(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールの誘導
体の具体例としては、2−(2−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキ
シ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−te
rt−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール
等が挙げられる。
【0011】上記のベンゾフェノン系化合物及び/又は
ベンゾトリアゾール系化合物の配合量としては、それら
の合計量が配合前のアクリル樹脂100重量部に対して
0.5〜5重量部の範囲内であることが必要である。 0.5重量部未満の場合には、シート表面の電位を十分
に高くすることができず、シートをキャストロールに均
一に密着させることが困難となり、その結果ひけが発生
し、得られるシートの表面平滑性が不良となる。一方、
5重量部を越える場合には、押出成形時に化合物がベン
ト部に詰まり易くなること、キャストロール表面に析出
して白化し易くなること、シート表面への化合物の経時
的なマイグレーションが著しくなることなどの不都合が
生じる。得られるシートの表面平滑性が特に良好となり
、またキャストロール表面の白化が特に抑制される点か
ら、化合物の配合量はアクリル樹脂100重量部に対し
て1.8〜4.5の範囲内であることが好ましい。
【0012】ベンゾフェノン系化合物及び/又はベンゾ
トリアゾール系化合物のアクリル樹脂への配合は、アク
リル樹脂の製造時又は製造後の任意の段階で行うことが
できる。配合方法の代表例としては、アクリル樹脂への
重合の際にモノマー中に化合物を溶解させる方法、化合
物の溶液を噴霧し溶剤を気散させることによって表面に
化合物を付着させたアクリル樹脂チップを押出成形に供
する方法などが挙げられる。
【0013】ベンゾフェノン系化合物及び/又はベンゾ
トリアゾール系化合物が配合されたアクリル樹脂は溶融
押出機を経てTダイ又はIダイからシート状に溶融押出
しされ、次いでキャストロール表面に接触させることに
よって冷却・固化させる。該キャストロールを使用した
シートの冷却・固化においては、ポリエチレンテレフタ
レートシートの製造において採用されるものと同様な静
電印加法を適用する。すなわち、キャストロール表面に
接することなくかつ近接した位置に電極を設置し、該電
極に電圧を加えて電極とキャストロール表面との間で電
位差を発生させることによって、キャストロール表面に
接したシート上面上に静電荷を印加させる。電極の形状
としては、ワイヤ型、ナイフエッジ型、平板型などの公
知の任意のものを採用することができる。アクリル樹脂
シートとキャストロール表面との密着性が良好となる点
から、キャストロール表面に接したアクリル樹脂シート
の上面での電位は0.1KV以上であることが好ましい
。なおかかるシート上面での電位は、アクリル樹脂シー
トがキャストロールに接している領域内でかつシートの
幅方向での中央部において測定された値である。電極に
印加する電圧の大きさは、アクリル樹脂シートのキャス
トロール表面との密着状態が良好となるように適宜選択
することができるが、アクリル樹脂シート上面での電位
を0.1KV以上とする観点からは、5〜20KVの範
囲内であることが好ましい。
【0014】本発明の方法で使用されるアクリル樹脂に
は、必要に応じて、本発明の目的の達成に支障のない範
囲内であれば、安定剤、可塑剤、染料、顔料等を添加し
てもよい。
【0015】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は実施例によって何ら限定されるも
のではない。
【0016】実施例1〜5 メタクリル樹脂チップ〔クラレ製パラペットEH〕とベ
ンゾフェノン系化合物及び/又はベンゾトリアゾール系
化合物の所定量とをスクリュー径90mmφの押出機中
で溶融混合し、幅800mmのシートダイからシート状
の溶融物を、110℃に制御された外径1000mmφ
のキャストロールの表面上に押出した。押出されたシー
ト状の溶融物をキャストロール表面に接触させることに
よって冷却・固化した後、巻取ロールに巻取ることによ
り、厚さ0.5mmの透明性の良好なメタクリル樹脂シ
ートを得た。なお冷却・固化の際には、キャストロール
表面近くにロール軸と平行に張った金属製の細線に11
KVの電圧を加えた。
【0017】キャストロール表面に接した樹脂シート上
面での電位を該シートの幅方向における中央部で、シム
コ・ジャパン社製の電位計(型式  FM−300)を
用いて測定した。樹脂シート上面の電位を表1に示す。 シート表面の平滑性は、シートのキャストロールとの接
触面において単位面積当たりに発生するひけの数から評
価し、目視される大きさのひけが全く観察されないもの
を◎、1〜3個/m↑2のものを○、4個以上/m↑2
のものを×として、表1にランク付けた。又、キャスト
ロールの白化については、24時間連続して成形した後
のキャストロール表面の汚れ具合から評価し、汚れがな
く掃除の必要のなかったものを○、白化がはげしく表面
の掃除が必要であったものを×として、表1にランク付
けた。
【0018】比較例1〜3 ベンゾフェノン系化合物及びベンゾトリアゾール系化合
物を全く配合しない(比較例1)か、又はこれらの化合
物の配合量を変更した(比較例2および3)以外は、実
施例1におけると同様にして厚さ0.5mmの樹脂シー
トを作製した。化合物の配合量および評価結果を表1に
あわせて示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、上記の実施例から明ら
かなとおり、キャストロール表面上のアクリル樹脂シー
トに効果的に静電印加することが可能となり、該シート
のキャストロール表面への密着性が良好となることから
、透明性のみならず平滑性の良好なアクリル樹脂シート
を製造することができる。さらに、キャストロールの白
化が抑制されることから、アクリル樹脂シートを長期に
わたって連続的に製造することが可能となるので、本発
明の方法は工業的に有利である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アクリル樹脂を該アクリル樹脂100
    重量部に対して0.5〜5重量部のベンゾフェノン系化
    合物及びベンゾトリアゾール系化合物からなる群から選
    ばれる少なくとも一種の化合物を配合した状態でシート
    状に溶融押出しし、該溶融押出しされたシート状物を静
    電荷を印加させながらキャストロール表面と接触させて
    冷却することを特徴とするアクリル樹脂シートの製造方
    法。
JP3080807A 1991-03-18 1991-03-18 アクリル樹脂シートの製造方法 Pending JPH04290721A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018051838A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社クラレ アクリル系フィルムの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018051838A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社クラレ アクリル系フィルムの製造方法

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