JPH04289187A - Al合金めっき材 - Google Patents

Al合金めっき材

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JPH04289187A
JPH04289187A JP5269491A JP5269491A JPH04289187A JP H04289187 A JPH04289187 A JP H04289187A JP 5269491 A JP5269491 A JP 5269491A JP 5269491 A JP5269491 A JP 5269491A JP H04289187 A JPH04289187 A JP H04289187A
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JP
Japan
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alloy
plating
current density
bath
plated
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5269491A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Uchida
淳一 内田
Tetsuaki Tsuda
津田 哲明
Yasuhiro Yamamoto
康博 山本
Hirohisa Seto
瀬戸 宏久
Kunihiro Fukui
国博 福井
Masaru Abe
賢 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Al合金めっき材、特
にAl合金めっき層を設けた鋼材、チタン材、ステンレ
ス材、アルミニウム材等の耐食性にすぐれたAl合金め
っき材に関する。
【0002】
【従来の技術】AlもしくはAl合金めっき金属材は優
れた耐食性、美麗さ、無毒性など、多くの利点を有して
いることは良く知られている。しかし、このAlもしく
はAl合金めっきは、水溶液からの電析が不可能なため
、溶融金属浸漬法、真空蒸着法、有機溶媒浴あるいは溶
融塩電解浴による電気めっき法等によって実施されてい
る。後述するように、このうち現在では主として溶融金
属浸漬法が使用されている。しかしながら、この方法で
はその対象がほとんどAl単体のめっきであり、しかも
薄めっきが困難であり、かつ処理温度が700 ℃を超
えるため合金層の生成、母材への悪影響といった問題が
ある。
【0003】そこで近年に至り後者の溶融塩浴によるA
l合金の電気めっき法が着目されている。しかし、この
方法については従来から多くの提案があるものの、下記
のごとき問題があり、工業的規模での実用化は未だ実現
されていないのが現状である。
【0004】■平滑な電着が困難であるため、めっき面
は凹凸が多く、皮膜は緻密さに欠け、また基体に達する
ピンホールも多数存在する。■この傾向は特に高電流密
度域において著しく、20A/dm2 以上ではデンド
ライト、パウダー状の電析となってめっきとしては不良
である。 高電流密度化は生産性向上の面から、工業的規模で電気
Al合金めっきを行うためには不可欠である。特に、溶
融塩浴による電気Al合金めっきでは、設備コストが大
きくなることから、めっき槽の小型化が最重要課題であ
り、高電流密度操業が不可欠である。そのためには20
A/dm2 以上、望ましくは50A/dm2 以上の
高電流密度においてもパウダー、デンドライトの発生し
ないことが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より、
溶融塩めっき法によるAl−Mn、−Pb、−Cr、−
Fe、−Ti、−Sn等のAl合金めっきが文献上公知
であったが (特公昭43−18245 号、同38−
12821 号、特開昭56−62986 号、特公昭
53−1212号、同38−6870号、同46−13
803 号、同46−29362 号) 、本発明者ら
の追試実験結果によれば、Al−Fe、−Pb、−Cr
、−Ti、−Sn等では電流密度を高くすると良好なめ
っき皮膜が形成されなかった。また得られたAl合金め
っきについてもその耐食性その他の特性はAl合金が本
来有するような程度をはるかに下回っている。
【0006】ところが、Al−Mn系においては、緻密
なめっきが可能であるという結果が確認され、本発明者
等はこれについてさらに高電流密度条件でも良好なめっ
きとなる条件を探索した。その結果、高流速を付与 (
特開昭61−213388号) したり、Al−Mn−
X (X: Pb、Cr、Fe、Co、Ni、Zn、S
n)(特開昭61−238995号、同61−2953
91号、同61−295392号) のような3元系と
することにより、より安定したAl合金めっきが得られ
ることを提案した。
【0007】以上のごとく安定して製造されるAl合金
めっき皮膜は優れた耐食性を示すことも確認されたが、
使用形態によっては不都合を生じることが判ってきた。 すなわち、上記Al合金めっき皮膜は保護皮膜としては
極めて優れた性能を有することから皮膜に欠陥を生じな
い限り、効果的に母材を保護することができる。しかし
、例えばZnめっきのように優先的にめっき皮膜が溶出
して母材の溶出を抑制する効果 (犠牲防食能) が不
十分なため、一旦皮膜に傷が生じてしまった場合や、加
工端面では、その防食効果が減じられてしまう。かくし
て、本発明の目的は、かかる従来技術の問題点を解決し
、Al合金めっき、特に犠牲防食性に優れたAl合金め
っき材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはさ
らにこの点について鋭意検討、実験を重ねたところ、電
析において初期の核生成を容易ならしめるのにMnが有
効であり、このようにMnを添加することにより、上述
のような各種合金がいずれも高電流密度で安定してめっ
きできることを知り、Al−X系合金の溶融塩浴めっき
において、むしろMnを共存させることにより従来問題
となっていたようなめっき不能あるいはパウダリングな
どは全く解消され、むしろAl−X−Mn (XはBe
、Mg、Ca、Sr、BaおよびSiから成る群から選
ばれた少なくとも一種) とすることにより皮膜に犠牲
防食性を付与できることがを知り、本発明を完成した。
【0009】ここに、本発明の要旨とするところは、基
本金属の一部または全面に、Al−Mn−X (ただし
、XはBe、Mg、Ca、Sr、BaおよびSiから成
る群から選ばれた少なくとも一種であり、Mn:1〜5
0重量%、X:0.1〜20重量%、Al: 残部) 
によって表わされる組成を有するAl合金めっきを施し
たことを特徴とする犠牲防食性に優れたAl合金めっき
金属材である。
【0010】
【作用】次に、本発明においてめっき合金組成を上述の
ように限定した理由は次の通りである。本発明のめっき
金属材のめっき皮膜のMn含有量を1〜50%と限定し
たのは、この範囲を外れる領域ではAl−Mn−X系の
溶融塩浴による電気めっきにおいて20A/dm2 以
上の電流密度でパウダー、デンドライトの生成を抑える
ことが困難となるからである。X、つまり、Be、Mg
、Ca、Sr、BaおよびSiから成る群から選ばれた
少なくとも一種の合計量は本発明において0.1 〜2
0%に限定されるが、例えばXが0.1 %未満ではA
l−Mn−X合金の特色である犠牲防食効果が小さい。
【0011】一方、20%を超える範囲ではやはり、2
0A/dm2 以上の電流密度でパウダー、デンドライ
トの生成を抑えることが困難となるためである。好まし
い組合せはMnが18〜30%、Xが0.1 〜5%で
ある。なお、Al合金めっき皮膜の厚みは特に制限され
ないが、一般には1〜10μm 厚さで十分である。こ
こに、前記基体金属を構成する金属材は、特に制限され
ず鋼材、ステンレス鋼材、チタン材などである。また、
その形状としては、板材、線材、棒材など、いずれの形
状でもよい。例えば、チタン棒材や自動車用高張力鋼板
のような薄鋼板にも適用される。
【0012】また、本発明におけるAl合金めっき層、
例えば溶融塩電気めっき皮膜はいわゆる合金めっき法に
よって容易に形成されるものであって、各目的金属イオ
ンを含有する溶融塩浴から成るめっき浴を調整してその
中で電解めっき処理を行えばよい。通常は溶融塩化物浴
を使うことによって行えばよい。その場合、使用する溶
融塩浴はAlを電析させるため、AlCl3−YCl(
Y:アルカリ金属) の2成分、または多成分混合塩無
水浴を用い、さらにこれに必要に応じて有機アミン、フ
ッ化物、臭化物、ヨウ化物、などを助剤として添加して
もよい。
【0013】共析成分であるMnならびにBe、Mg、
Ca、Sr、BaおよびSiは各塩化物の形態で溶融塩
浴に添加してもよく、あるいはそれらを金属の形態で浴
中に添加、溶解させてもよい。しかし、いずれの形で加
える場合にも、皮膜中に共析させたい量に応じて浴中の
Mnイオン濃度、Xイオン濃度を調整する必要がある。 これらの浴中イオン濃度条件は電流密度、浴組成、浴温
度、流動条件によって異なるが、一般にMnで100 
〜700ppm、Xで10〜10,000ppm の範
囲となる。
【0014】なお、すでに述べたように、基体金属の形
態については特に制限はなく、通常はストリップの形態
であるが、特別の場合としてボルト、ナット等の加工成
形品の形態であってもよい。めっき処理を開始するに当
たっては、処理表面を清浄にしておくことが重要であり
、特にチタン材、ステンレス鋼材などでは表面に酸化物
皮膜が安定して存在するので、めっき皮膜の密着性向上
のため、酸洗等の前処理を十分に行っておくことが好ま
しい。なお、電着性および耐食性をさらに一層すぐれた
ものとするために予め基体金属表面にZnめっきを行っ
てもよい。
【0015】電気めっきにおいて、通電は平滑直流、リ
ップル直流、パルス直流のいずれで行ってもよい。陽極
としては、カーボン、タングステンなどの不溶性のもの
でも、AlまたはAl基合金といった可溶性のものでも
よい。不溶性陽極を使用する場合は、めっき中に浴組成
が変動するため、原料塩などを適宜添加して浴組成を可
及的に一定に保持する必要がある。溶融塩浴は、撹拌、
ポンプなどにより被めっき材に対して0.5m/sec
以上の速度で流動させることが望ましい。また、溶融塩
浴を流動させる代わりに被めっき材を回転、走行させる
ことによって移動させてもよい。特にストリップ材の場
合、連続走行させながらめっき処理をすることが望まし
い。
【0016】本発明によれば、めっき電流密度は50A
/dm2 以上とすることが可能であるが、基体金属が
ボルトなどの加工成形品である場合は、つき回り性をよ
くするためには低電流密度で時間をかけて処理すること
が望ましい。また、溶融塩浴と被めっき材との間に相対
運動が行われない場合、10A/dm2 以上の電流密
度でめっきにコゲが生じ、めっき不良となることがある
ので、注意を要する。次に、本発明を実施例によってさ
らに具体的にその作用効果を説明するが、これらは単に
本発明の説明のために示すのであって、これにより不当
に本発明が制限されるものではない。
【0017】
【実施例】溶融塩専用のフローセル(SUS316L製
) を作成し、フローチャンネル内に陽極として純度9
9.8%のAl板を設置し、被めっき材である基体金属
として0.8 mm厚の冷延鋼板(JIS G3141
) を陰極として、表1に示す条件で次の各種めっき試
験および得られためっき鋼板の特性試験を行った。めっ
き面積は0.7dm2であった。冷延鋼板は前処理とし
て、有機溶剤で脱脂後、10%オルトケイ酸ナトリウム
中で電解脱脂し、さらに10%HCl で酸洗を行った
後、100 %エタノールに浸漬し、温風乾燥を行った
【0018】
【表1】 浴組成: AlCl3 −NaCl−KCl(AlCl
3: 62mol%、NaCl:20mol%、KCl
: 18mol%)浴温度: 210 ℃ 添加物: Mn : MnCl2 (浴中イオン濃度5
0〜8000ppm)X : XCln  (浴中イオ
ン濃度 5〜10000ppm合計量)浴流速: 0.
6m/sec 通電量: 1200クーロン/dm2 電流密度: 30A/dm2  このような条件下において溶融塩浴中のMnイオン濃度
およびXイオン濃度および種類を種々変えてめっき処理
を行い、そのときのめっき外観、犠牲防食性を評価した
。 犠牲防食性についてはカッターナイフによって母材に達
するクロスカット傷を加え、JIS X2371 に基
づく塩水噴霧試験により、赤錆が5%発生した日数で評
価した。結果は表2ないし表10にまとめて示す。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】
【表7】
【0025】
【表8】
【0026】
【表9】
【0027】
【表10】
【0028】なお、以上の結果は基体金属として冷延鋼
板を用いた場合であったが、チタン材、アルミニウム板
およびステンレス鋼板を用いた場合についても、ほゞ同
様の結果が確認された。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ばめっき外観ばかりでなく耐食性にもすぐれたAl合金
めっき材が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基体金属の一部または全面に以下に示
    される組成を有するAl合金めっき層を設けたことを特
    徴とする耐食性に優れたAl合金めっき材。 Al−Mn−X (XはBe、Mg、Ca、Sr、BaおよびSiから成
    る群から選ばれた少なくとも一種であり、Mn:1〜5
    0重量%、X:0.1〜20重量%、Al: 残部)
JP5269491A 1991-03-18 1991-03-18 Al合金めっき材 Withdrawn JPH04289187A (ja)

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JP5269491A JPH04289187A (ja) 1991-03-18 1991-03-18 Al合金めっき材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6132531A (en) * 1997-07-18 2000-10-17 Aluminum Company Of America Alloy and cast alloy components

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6132531A (en) * 1997-07-18 2000-10-17 Aluminum Company Of America Alloy and cast alloy components

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Effective date: 19980514