JPH0428911A - 産業廃棄物溶融炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ２゜ 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高温炉床からのダスト飛散を抑制できるよう
に、炭素系可燃物質で形成した高温炉床のうち上面より
低レベルの部分に対して廃棄物を供給する手段を設けた
産業廃棄物溶融炉に関する。

〔従来の技術〕

従来、高温炉床に燃焼用酸素含有ガスを吹込むための羽
口に、粉粒状の廃棄物を供給する手段を接続し、羽口に
供給した廃棄物を直ちに高温炉床の隙間に吹込むように
構成していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、低温の廃棄物がほとんどそのままの温度で高温
炉床に吹込まれるため、廃棄物吹込み箇所において高温
炉床の温度が低下し、廃棄物溶融能力の低下が生じる危
険性があり、溶融能力の安定化において一層の改良の余
地があった。

本発明の目的は、廃棄物供給に起因する高温炉床の温度
低下を十分にかつ確実に抑制でき、廃棄物溶融能力を安
定して良好に維持できるようにする点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴構成は、 炭素系可燃物質で形成した高温炉床のうち上面より低レ
ベルの部分に対して廃棄物を供給する手段を設けた産業
廃棄物溶融炉において、前記高温炉床の周部に隣接させ
て予熱又は燃焼用空間を形成し、燃焼用酸素含有ガス供
給手段と前記廃棄物供給用手段を前記予熱又は燃焼用空
間に接続したことにあり、その作用効果は次の通りであ
る。

〔作　用〕

廃棄物の供給量に見合った適当な容積の空間を高温炉床
に隣接して形成し、その空間に供給された廃棄物を、高
温炉床や補助バーナによる加熱、あるいは、廃棄物の一
部の燃焼による加熱によって十分に予熱し、予熱で十分
に高温になった廃棄物を燃焼用酸素含有ガスの作用で高
温炉床の隙間に吹込むのである。

従って、廃棄物供給に起因する高温炉床の温度低下を十
分にかつ確実に抑制でき、廃棄物溶融を良好にかつ安定
して実行できる。

また、廃棄物が可燃性である場合には、廃棄物の燃焼熱
を溶融に有効利用でき、高温炉床を形成するコークスな
どの炭素系可燃物質の消費量を節減できる。

〔発明の効果〕

その結果、高温炉床からのダスト飛散を抑制できるばか
りで無く、廃棄物溶融能力を安定して良好に維持できる
、−段と高性能な高温炉床型式の廃棄物溶融炉を提供で
きるようになった。

請求項２に記載のように、高温炉床の全周にわたる環状
の空間内で、廃棄物を燃焼用酸素含有ガスの作用で旋回
流動させ、高温炉床にその全周から廃棄物を吹込むよう
に構成すると、廃棄物の空間での予熱を一層十分かつ確
実に実現でき、しかも、廃棄物の高温炉床への吹込みを
広範囲に分散させて円滑に実現できる。

〔実施例１〕 第１図及び第２図により第１実施例を示す。

ホッパ（１）からのコークスなどの炭素系可燃物質によ
り高温炉床（２）を形成し、給気路（３）からの燃焼用
空気により高温炉床（２）を燃焼させ、廃棄物を高温炉
床（２）で溶融させ、溶融スラグを流下路（４）から回
収するように、高温炉床型式の産業廃棄物溶融炉を形成
してある。

高温炉床（２）からの燃焼排ガスを放出する排気路（５
）に、送風機（６）からの燃焼用空気を予熱する空気予
熱器（７）、燃焼排ガス中のダストを回収する固気分離
装置（８）を設けである。

高温炉床（２）の周部に隣接する予熱又は燃焼用空間（
１０）を、高温炉床（２）の周りに分散させて形成し、
粉粒状の廃棄物を供給するホッパ（１１）、及び、燃焼
用空気の給気路（３）を予熱又は燃焼用空間（１０）の
夫々に接続し、固気分離装置（８）からのダスト回収路
（１２）を廃棄物供給用ホッパ（１１）に接続してある
。

つまり、粉粒状の廃棄物を予熱又は燃焼用空間（１０）
内において、高温炉床（２）による加熱、必要に応じて
空間（１０）に付設した補助バーナによる加熱、可燃性
廃棄物の一部燃焼による加熱等により十分に予熱し、予
熱した廃棄物を燃焼用空気の作用で高温炉床（２）の隙
間に吹込み、高温炉床（２）の温度低下を十分に抑制し
た状態で廃棄物を高温炉床（２）で安定して良好に溶融
できるように、かつ、高温炉床（２）からのダストの飛
散を十分に抑制できるように構成してある。

〔実施例２〕 第３図及び第４図により第２実施例を示す。

尚、前記第１実施例と同様の構成については、参照番号
を一致させて説明を省略する。

炉本体（１３）の内径を高温炉床（２）に相当するレベ
ルにおいて上下で変化させ、小径部（１３ａ）から大径
！（１３ｂ）への炭素系可燃物質の自重下降によって形
成される高温炉床（２）の周部自由表面（２ａ）と炉本
体（１３）との間に、予熱又は燃焼用空間（１４〉を高
温炉床（２）の全周にわたる環状にして形成する。

燃焼用空気の給気路（３）を環状の予熱又は燃焼用空間
（１４）に対してその内部で旋回流が生じる向きで、か
つ、周方向に分散させて接続し、給気路（３）の出口近
くに廃棄物供給用ホッパ（１１）を接続してある。

つまり、環状の空間（１４）内で廃棄物を燃焼用空気の
作用により高温炉床（２）の周りで旋回流動させ、廃棄
物を十分に予熱した後で高温炉床（２）にその全周から
吹込むように構造し、廃棄物の供給量を増大できるよう
に、かつ、粗い廃棄物を高温炉床（２）に吹込めるよう
にしてある。

尚、燃焼用空気を空間（１４）より下方の下段羽口（１
５）からも供給できるようにしてある。

〔別実施例〕

次に別実施例を説明する。

産業廃棄物や炭素系可燃物質の種類は高温炉床型産業廃
棄物溶融炉に関する技術で公知のものを適当に選定でき
る。

産業廃棄物のうち粒径の大きいものは、炭素系可燃物質
と交互に又は同時にホッパ（１）から高温炉床（２）の
上部に供給するように構成してもよい。

燃焼用空気に代えて酸素富化空気や酸素を供給してもよ
く、それらを燃焼用酸素含有ガスと総称する。

予熱又は燃焼用空間（１０）、　（１４）　に廃棄物を
供給するための具体構成、例えば定量フィーダなどの適
当なものに変更でき、それらを廃棄物供給用の手段（１
１）と総称する。

予熱又は燃焼用空間（１０）、　（１４）　に燃焼用酸
素含有ガスを供給するための具体構成は、例えば吐出口
の設置数や配置などにおいて適当に変更でき、それらを
燃焼用酸素含有ガス供給手段（３）と総称する。

予熱又は燃焼用空間（１０）、　（１４）　は設置数、
配置、形状、大きさ、その他において適当に変更できる
。

予熱又は燃焼用空間（１０）、　（１４）を環状に形成
する場合、炉本体（１３）の内径変化をいかにするかは
適当に選定でき、例えば第５図に示すように、炉本体（
１３）の内径を高温炉床（２）に相当するレベルの−Ｎ
（１３ｃ）　において局部的に拡大してもよい。

予熱又は燃焼用空間（１０）、　（１４）　　に供給す
る廃棄物を処理する乾留炉や乾燥装置を設けて、廃棄物
から揮発分や水分を除去できるように構成してもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の第１実施例を示し、第１図
は全体概念図、第２図は要部断面図である。 第３図及び第４図は本発明の第２実施例を示し、第３図
は全体概念図、第４図は要部断面図である。 第５図は本発明の別実施例を示す要部断面図である。 （２）・・・・・・高温炉床、（３）・・・・・・燃焼
用酸素含有ガス供給手段、 （１０）、　（１４）・・・・・・予熱又は燃焼用空間
、 （１１）・・・・・・廃棄物供給用手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、炭素系可燃物質で形成した高温炉床（２）のうち上
   面より低レベルの部分に対して廃棄物を供給する手段（
   １１）を設けた産業廃棄物溶融炉であって、 前記高温炉床（２）の周部に隣接させて予熱又は燃焼用
   空間（１０），（１４）を形成し、燃焼用酸素含有ガス
   供給手段（３）と前記廃棄物供給用手段（１１）を前記
   予熱又は燃焼用空間（１０），（１４）に接続してある
   産業廃棄物溶融炉。 ２、前記予熱又は燃焼用空間（１４）を前記高温炉床（
   ２）の全周にわたる環状に形成し、前記燃焼用酸素含有
   ガス供給手段（３）を前記予熱又は燃焼用空間（１４）
   に対してその内部で旋回流が生じる向きで接続してある
   請求項１記載の産業廃棄物溶融炉。